JP2010210203A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて除霜運転を実行する一方で、除霜運転に起因する湯切れが生じるのを抑制できるヒートポンプ式給湯機を提供する。
【解決手段】給湯機11は、1日が第1時間帯とこの第1時間帯よりも水の使用量が多い第2時間帯とを含む複数の時間帯に区切られて記憶されるとともに、基準値として第1基準値とこの第1基準値よりも着霜しやすい条件に設定された第2基準値とが記憶された記憶部を備えている。制御部33は、時間帯が第1時間帯であるときに第1基準値に基づいて除霜運転の要否を判断し、時間帯が第2時間帯であるときに第2基準値に基づいて除霜運転の要否を判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯機に関するものである。
一般に、ヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、水熱交換器、膨張弁および空気熱交換器をこの順に配管で接続した冷媒回路と、水が貯留されるタンク、このタンクの水を水熱交換器に送る入水配管、および水熱交換器により加熱された水をタンクに戻す出湯配管を有する貯湯回路とを備えている。このヒートポンプ式給湯機では、冬季において空気熱交換器が着霜するという問題がある。
そこで、特許文献1には、空気熱交換器の出口温度を検出する温度センサの検出値に基づいて、空気熱交換器の着霜を取り除くための除霜運転を行うヒートポンプ式給湯機が開示されている。
特開2003−222396号公報
特許文献1に記載されている技術では、除霜運転は、温度センサによる検出値が一定値(約−5℃)まで低下した時に開始される(特許文献1の段落番号0021参照)。したがって、仮にタンク内の使用可能な湯量が少ない場合であっても上記検出値が一定値まで低下すると除霜運転が開始されてしまう。このため、例えばお湯が使用される時間帯に除霜運転が開始されると湯切れが生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要に応じて除霜運転を実行する一方で、除霜運転に起因する湯切れが生じるのを抑制できるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機(19)と水熱交換器(21)と減圧機構(23)と空気熱交換器(25)とを有し、これらを順次冷媒が循環する冷媒回路(13)と、水が貯留されるタンク(15)を有し、前記水を前記水熱交換器(21)により加熱可能な貯湯回路(17)と、前記空気熱交換器(25)への着霜状態を判断可能な物理量による基準値に基づいて前記空気熱交換器(25)を除霜する除霜運転の要否を判断する制御手段(33)と、を備えている。このヒートポンプ式給湯機は、1日が第1時間帯とこの第1時間帯よりも水の使用量が多い第2時間帯とを含む複数の時間帯に区切られて記憶されるとともに、前記基準値として第1基準値とこの第1基準値よりも着霜しやすい条件に設定された第2基準値とが記憶された記憶部をさらに備えている。前記制御手段(33)は、時間帯が前記第1時間帯であるときに前記第1基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断し、時間帯が前記第2時間帯であるときに前記第2基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断する。
この構成では、制御手段(33)は、時間帯が第1時間帯であるときに第1基準値に基づいて除霜運転の要否を判断し、時間帯が第1時間帯よりも水の使用量が多い第2時間帯であるときに第1基準値よりも除霜運転が必要と判断されにくい第2基準値に基づいて除霜運転の要否を判断する。すなわち、水の使用量が多く湯切れのおそれが高まる第2時間帯においては、除霜運転の要否判断基準を厳しくすることによって除霜運転を実行しにくくする一方で、着霜状態を判断する物理量が第2基準値に達して除霜の必要性がさらに高まったときには除霜を優先して除霜運転を実行するようにしている。このように本構成では、必要に応じて除霜運転を実行する一方で、除霜運転に起因する湯切れが生じるのを抑制することができる。
前記制御手段(33)は、時間帯が前記第2時間帯であり、かつ、前記タンク(15)に貯留されている残湯量が所定量以下であるときに、前記第2基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断するのが好ましい。
この構成では、制御手段(33)は、水の使用量が異なる時間帯による前述の要否判断に加え、タンク(15)内の残湯量に応じて除霜運転の要否判断を行っている。タンク(15)内の残湯量が所定値以下であるとき、すなわち使用可能な高温水の量が少ないときには、除霜運転の要否判断基準を厳しくすることによって除霜運転を実行しにくくする。これにより、除霜運転に起因する湯切れが生じるのをさらに抑制することができる。
本発明では、前記残湯量として、前記タンク(15)内における高さの異なる複数の位置にそれぞれ設けられた温度センサ(51,53,55)により測定される前記水の温度データが用いられてもよい。
この構成では、タンク(15)内の残湯量として、タンク(15)内における高さの異なる複数の位置にそれぞれ設けられた温度センサ(51,53,55)により測定される水の温度データが用いられる。これにより、各高さにおける水の温度が測定できるので、各温度の水の量がどの程度存在するかを評価することができる。
本発明では、前記基準値が前記空気熱交換器(25)の温度であり、前記第2基準値が前記第1基準値よりも小さい値に設定されているのが好ましい。
この構成では、基準値が空気熱交換器(25)の温度であり、第2基準値が前記第1基準値よりも小さい値に設定されている。この空気熱交換器(25)の温度は、測定が容易であり、しかも着霜状態との関連性も高い。
本発明は、前記タンク(15)が容量200L以下の小型タンクである場合に好適である。このような給湯機では、例えば深夜電力を利用して深夜時間帯にタンク(15)内の全量の沸き上げを行ったとしても、湯量の減少に応じて他の時間帯に追加で沸き上げを行う必要が生じやすい。したがって、水の使用量が多い時間帯に追加で沸き上げが必要になったときには、上記のように除霜運転を実行しにくくしているので、沸上げ運転を継続させて湯切れが生じるのを効果的に抑制することができる。また、上記のように除霜運転を実行しにくくして除霜運転の時期を通常よりも遅らせることにより空気熱交換器(25)に多少の着霜が生じて水熱交換器(21)における加熱能力が若干低下したとしても、小型タンクの場合には他の大型タンクの場合と比較して1回の沸き上げに要するエネルギーが少なくてすむので、沸き上げに要する時間の延びも小さく抑えることができる。また、小型タンクを用いることにより、ヒートポンプ式給湯機を設置する設置面積および設置高さを小さくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、必要に応じて除霜運転を実行する一方で、除霜運転に起因する湯切れが生じるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。 図1のヒートポンプ式給湯機の制御例1を示すフローチャートである。 図1のヒートポンプ式給湯機の制御例2を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態にかかるヒートポンプ式給湯機について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態にかかるヒートポンプ式給湯機11は、冷媒を循環させる冷媒回路13と、この冷媒回路13の冷媒との熱交換により低温水を沸き上げてタンク15に高温水を貯湯するための貯湯回路17とを備えている。
冷媒回路13は、圧縮機19と、水熱交換器21と、電動膨張弁(減圧機構)23と、空気熱交換器25と、これらを接続する配管と、空気熱交換器25に向けて送風するファン43とを有している。本実施形態では、冷媒回路13を循環する冷媒として二酸化炭素を用いている。この二酸化炭素は圧縮機19により臨界圧力以上に圧縮される。冷媒は、水熱交換器21において貯湯回路17を循環する水と熱交換して水を加熱し、空気熱交換器25において外気と熱交換して外気から熱を吸収する。
この冷媒回路13は、水熱交換器21から流出した高圧冷媒と、空気熱交換器25から流出した低圧冷媒との熱交換を行う液ガス熱交換器63を設けたので、圧縮機19に入る冷媒を過熱することができる。これにより、圧縮機19の湿り圧縮を抑制することができる。
貯湯回路17は、水が貯留されるタンク15と、このタンク15の水を水熱交換器21に送る入水配管27と、水熱交換器21との熱交換により加熱された水をタンク15に戻す出湯配管29と、貯湯回路17内において水を循環させるポンプ31とを有している。
タンク15は、貯湯された高温水をタンク15の上部から取り出して浴槽などへ給湯するための給湯配管35と、タンク15の底部に水道水などの低温水を供給するための給水配管37とを備えている。本実施形態のタンク15の容量は200リットル以下の小型タンクである。
給湯機11は、給湯機11の制御に用いられる種々のデータを記憶する図略のメモリー(記憶部)と、時刻を知るための図略の時計機能とを備えている。
冷媒回路13には、空気熱交換器25内において冷媒が流れる配管に取り付けられ、空気熱交換器25の温度を検出する温度センサ57と、圧縮機19の吐出温度を検出する温度センサ59とが設けられている。
貯湯回路17には、水熱交換器21の上流側の入水配管27に取り付けられ、水熱交換器21に流入する水の温度を検出する温度センサ39と、水熱交換器21の下流側の出湯配管29に取り付けられ、水熱交換器21により加熱された水の温度を検出する温度センサ41とが設けられている。
タンク15には、タンク15の上部に取り付けられ、タンク15内の上部にある水の温度を検出する温度センサ51と、中央部に取り付けられ、タンク15内の中央部にある水の温度を検出する温度センサ53と、下部に取り付けられ、タンク15内の下部にある水の温度を検出する温度センサ55とが設けられている。これらの温度センサ51,53,55により、タンク15内の残湯量が得られる。上記した各温度センサとしては例えばサーミスタを用いることができる。
給湯機11は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御部(制御手段)33を備えている。この制御部33は、上記した各温度センサからのデータなどに基づいて冷媒回路13および貯湯回路17を制御する。
制御部33は、冷媒回路13の圧縮機19を駆動させ、電動膨張弁23の開度を調節するとともに、貯湯回路17のポンプ31を駆動させる。これにより、タンク15の底部に設けられた出水口からタンク15内の低温水が入水配管27を通じて水熱交換器21に送られ、水熱交換器21において加熱される。加熱された高温水は出湯配管29を通じてタンク15の上部に設けられた入水口からタンク15内に戻される。これにより、沸上げ運転中のタンク15内は、上部に高温水が貯湯され、下部にいくほど水の温度が低くなっている。
タンク15内の残湯量は、ユーザが使用可能な高温水の量であり、タンク15内の水の温度と量から求めることができる。本実施形態では、タンク15に3つの温度センサ51,53,55が設けられているので、各温度センサ51,53,55が取り付けられている高さとそれらの検出データから、どの程度の温度の水がどの程度タンク15内に存在するかを把握することができる。
また、制御部33は、空気熱交換器25を除霜する除霜運転の制御も行う。本実施形態における除霜運転では、制御部33は、空気熱交換器25への着霜状態を判断可能な物理量による基準値に基づいて、例えば以下の制御例のように除霜運転の要否を判断する。
<制御例1>
次に、給湯機11の制御例1について説明する。図2は、給湯機11の制御例1を示すフローチャートである。
本制御例1では、1日を、デイタイム(第1時間帯)、リビングタイム(第2時間帯)、及びナイトタイム(第3時間帯)の3つの時間帯に分けて制御を行う場合を例に挙げて説明する。デイタイムは10〜17時であり、リビングタイムは7〜10時及び17〜23時であり、ナイトタイムは23〜7時である。これらの時間帯のうち、リビングタイム(第2時間帯)は、一般にデイタイム(第1時間帯)及びナイトタイム(第3時間帯)よりも水の使用量が多い。
本制御例1では、空気熱交換器25への着霜状態を判断可能な物理量として、温度センサ57により検出される空気熱交換器25の温度を用いる。制御部33は、時間帯が第1時間帯及び第3時間帯であるときに第1基準値(例えば−10℃)に基づいて除霜運転の要否を判断し、時間帯が第2時間帯であるときに第2基準値(例えば−13℃)に基づいて除霜運転の要否を判断する。除霜運転は、空気熱交換器25の温度が基準値よりも低くなった場合に実行される。
給湯機11のメモリーには上記した3つの時間帯、第1基準値及び第2基準値が記憶されている。これらのデータは、製品の出荷前に予めセットしてもよく、設置現場でサービスマンがセットしてもよく、ユーザが必要に応じてセットしてもよい。
図2に示すように、給湯機11の沸上げ運転が開始されると、ステップS1において、制御部33は、所定の沸上げ終了条件を満たしているか否かを判断する。沸上げ終了条件は、例えばタンク15内の残湯量を基準とすることができる。例えば、制御部33は、最下部に位置する温度センサ55で検出される水の温度が設定温度(例えば85℃)以上になると沸上げ終了条件を満たしていると判断する。制御部33は、沸上げ終了条件が満たされている場合には沸上げ運転を終了し、沸上げ終了条件が満たされていない場合にはステップS2に進む。
ステップS2では、制御部33は時計機能からのデータによりその時点での時刻がどの時間帯にあるかを判断する。制御部33は、その時点での時刻(現在時刻)が第1時間帯または第3時間帯にある場合、すなわち1日のうちで水の使用量が比較的少ない時間帯にある場合にはステップS3に進む。一方、制御部33は、現在時刻が第2時間帯にある場合、すなわち1日のうちで水の使用量が他の時間帯よりも多い時間帯にある場合にはステップS4に進む。
ステップS3において、制御部33は、現在時刻が第1時間帯または第3時間帯であるので、除霜運転に突入するか否かの判定基準となる基準値(tdin)を第1基準値(tdin0)に設定(例えば−10℃に設定)してステップS5に進む。第2時間帯よりも水の使用量が少ない第1時間帯または第3時間帯では、除霜運転に突入することにより沸上げ運転が一時的に中断したとしても、湯切れが生じる可能性が第2時間帯の場合と比較して低い。
一方、ステップS4では、制御部33は、現在時刻が第2時間帯であるので、除霜運転に突入するか否かの判定基準となる基準値(tdin(℃))を第2基準値(tdin0−Δt(℃))に設定(例えば−13℃に設定)してステップS5に進む。第2基準値は、第1基準値よりもΔt℃(本制御例1では3℃)低い温度に設定される。すなわち、第2基準値は第1基準値よりも着霜しやすい温度である。
ステップS5では、制御部33は、空気熱交換器の温度(t(℃))がステップS3またはステップS4で設定された基準値(tdin(℃))よりも低いか否かを判断する。制御部33は、空気熱交換器の温度(t(℃))が基準値(tdin(℃))よりも低い場合にはステップS6に進み、空気熱交換器の温度(t(℃))が基準値(tdin(℃))以上である場合にはステップS1に戻り、上記の制御を繰り返す。
ステップS6では、制御部33は除霜運転を開始してステップS7に進む。除霜運転では、冷媒回路13において、圧縮機19を駆動させ、電動膨張弁23の開度を沸上げ運転時よりも大きく(例えば全開)する。これにより、圧縮機19から吐出された冷媒が大きく温度低下することなく空気熱交換器25に到達するので、空気熱交換器25の除霜を行うことができる。この除霜運転中は、貯湯回路17においてポンプ31を停止させて沸上げ運転を一時的に中断している。
ステップS7では、制御部33は、除霜運転終了条件を満たすか否かを判断する。除霜運転終了条件は、例えば空気熱交換器25の温度を基準とすることができる。具体的には、例えば空気熱交換器25に設けられた温度センサ57の検出値が設定値(例えば5℃)に達した場合に除霜運転終了条件を満たしていると判断する。制御部33は、除霜運転終了条件が満たされていない場合には除霜運転終了条件を満たすか否かの判断を繰り返し、除霜運転終了条件が満たされている場合にはステップS8に進む。
ステップS8では、制御部33は除霜運転を終了し、ステップS1に戻り、上記制御を繰り返す。
以上のような制御を行うことにより、可能な限り除霜運転に突入するのを遅らせつつ、除霜運転に突入するまでに所定の沸上げ運転を終了させるように運転することも可能になる。すなわち、図2のフローチャートにおいて、基準値が例えば第1基準値のみである従来の制御では、空気熱交換器25の温度が第1基準値未満に低下して除霜運転に突入するような場合でも、本制御例1では、第2時間帯であるときには基準値を第2基準値に設定するので、除霜運転に突入しにくくなっている。つまり、本制御例1では、第2時間帯の場合には従来よりもステップS5からステップS6に進みにくくしているので、ステップS1→S2→S4→S5→S1の制御の流れを実行させている(繰り返している)間に、できるだけ長時間沸上げ運転を継続することができ、場合によっては除霜運転を実行させることなくタンク15の沸上げ運転を終了させるように運転することも可能になる。
以上説明したように、上記実施形態では、給湯機11は、1日が第1時間帯とこの第1時間帯よりも水の使用量が多い第2時間帯とを含む複数の時間帯に区切られて記憶されるとともに、前記基準値として第1基準値とこの第1基準値よりも着霜しやすい条件に設定された第2基準値とが記憶された記憶部をさらに備えている。制御部33は、時間帯が第1時間帯であるときに第1基準値に基づいて除霜運転の要否を判断し、時間帯が第2時間帯であるときに第2基準値に基づいて除霜運転の要否を判断する。すなわち、水の使用量が多く湯切れのおそれが高まる第2時間帯においては、除霜運転の要否判断基準を厳しくすることによって除霜運転を実行しにくくする一方で、空気熱交換器25の温度が第2基準値に達して除霜の必要性がさらに高まったときには除霜を優先して除霜運転を実行するようにしている。このように本実施形態では、必要に応じて除霜運転を実行する一方で、除霜運転に起因する湯切れが生じるのを抑制することができる。また、除霜運転の回数を減らすことができるので電気代の節約にもつながる。
また、上記実施形態では、残湯量として、タンク15内における高さの異なる複数の位置にそれぞれ設けられた温度センサ51,53,55により測定される水の温度データが用いられるので、各高さにおける水の温度が測定でき、各温度の水の量がどの程度存在するかを評価することができる。
また、上記実施形態では、前記基準値が空気熱交換器25の温度であり、第2基準値が第1基準値よりも低い値に設定されている。この空気熱交換器25の温度は、測定が容易であり、しかも着霜状態との関連性も高い。
また、上記実施形態では、タンク15が容量200L以下の小型タンクである。このような給湯機11では、例えば深夜電力を利用して深夜時間帯にタンク15内の全量の沸き上げを行ったとしても、湯量の減少に応じて他の時間帯に追加で沸き上げを行う必要が生じやすい。したがって、水の使用量が多い時間帯(第2時間帯)に追加で沸き上げが必要になったときには、上記のように除霜運転を実行しにくくしているので、湯切れが生じるのを効果的に抑制することができる。また、上記のように除霜運転を実行しにくくして除霜運転の時期を多少遅らせることにより空気熱交換器25に多少の着霜が生じて水熱交換器21における加熱能力が多少低下したとしても、小型タンクの場合には他の大型タンクの場合と比較して1回の沸き上げに要するエネルギーが少なくてすむので、沸き上げに要する時間の延びも小さく抑えることができる。また、小型タンクを用いることにより、給湯機11を設置する設置面積および設置高さを小さくすることができる。
<制御例2>
図3は給湯機11の制御例2を示すフローチャートである。この制御例2では、制御部33は、時間帯が第2時間帯であり、かつ、タンク15に貯留されている残湯量が所定量以下であるときに、第2基準値に基づいて除霜運転の要否を判断する。この点が制御例1と異なっている。
すなわち、ステップS12において、制御部33は、時計機能からのデータによりその時点での時刻がどの時間帯にあるかを判断し、時刻が第2時間帯にある場合にはステップS14に進む。そして、ステップS14において、タンク15内の残湯量がAリットル以下であるか否かを判断する。制御部33は、残湯量がAリットル以下である場合にはステップS15に進み、残湯量がAリットルを超えている場合にはステップS13に進む。具体的には、例えばタンク15の高さ方向中央部に設けられた温度センサ53による検出値が85℃未満である場合には残湯量がAリットル以下であると判断する。
したがって、本制御例2では、制御部33は、水の使用量が異なる時間帯による要否判断に加え、タンク15内の残湯量に応じて除霜運転の要否判断を行っている。すなわち、タンク15内の残湯量がAリットル以下であるときには、ユーザの使用可能な湯量が少ないことになり、この場合に除霜運転の要否判断基準を厳しくすることによって除霜運転を実行しにくくする。これにより、除霜運転に起因する湯切れが生じるのをさらに抑制することができる。
ステップS11,S16〜S19の制御は、制御例1のステップS1,S5〜S8と同様である。また、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが制御例1と同様である。
<他の実施形態>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、上記実施形態では、1日を3つの時間帯に区切って制御を行う場合を例にして説明したが、例えば1日を2つの時間帯に区切ってもよく、4つ以上の時間帯に区切ってもよい。
また、上記実施形態では、第1時間帯および第3時間帯であるときに基準値として第1基準値を設定し、第2時間帯であるときに基準値として第2基準値を設定する場合を例に挙げて説明したが、例えば第1時間帯、第2時間帯および第3時間帯に基準値としてそれぞれ異なる値を設定し、除霜運転への突入しにくさ(突入しやすさ)をそれぞれ異ならせてもよい。
また、上記実施形態では、基準値となる物理量として空気熱交換器25の温度を用いたが、例えば空気熱交換器25の圧力、タイマーにより計測される経過時間(例えば前回の除霜運転終了時点からの経過時間、沸上げ運転開始からの経過時間など)などを基準値として用いて除霜運転への突入しやすさを制御してもよい。
また、上記実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いたが、冷媒としては、二酸化炭素以外に、エチレンやエタン、酸化窒素等の超臨界で使用する冷媒であってもよく、さらには、超臨界で使用する冷媒ではなく、ジクロロジフルオロメタンR−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷媒を使用してもよい。
また、上記実施形態では、タンクの容量が200L以下の小型タンクを用いる場合を例に挙げて説明したが、200Lを超えるタンクを用いてもよい。
11 給湯機
13 冷媒回路
15 タンク
17 貯湯回路
19 圧縮機
21 水熱交換器
23 膨張弁
25 空気熱交換器
27 入水配管
29 出湯配管
31 ポンプ
33 制御部
35 給湯配管
37 給水配管
39,41,51,53,55,57,59 温度センサ

Claims (5)

  1. 圧縮機(19)と水熱交換器(21)と減圧機構(23)と空気熱交換器(25)とを有し、これらを順次冷媒が循環する冷媒回路(13)と、
    水が貯留されるタンク(15)を有し、前記水を前記水熱交換器(21)により加熱可能な貯湯回路(17)と、
    前記空気熱交換器(25)への着霜状態を判断可能な物理量による基準値に基づいて前記空気熱交換器(25)を除霜する除霜運転の要否を判断する制御手段(33)と、を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
    1日が第1時間帯とこの第1時間帯よりも水の使用量が多い第2時間帯とを含む複数の時間帯に区切られて記憶されるとともに、前記基準値として第1基準値とこの第1基準値よりも着霜しやすい条件に設定された第2基準値とが記憶された記憶部をさらに備え、
    前記制御手段(33)は、時間帯が前記第1時間帯であるときに前記第1基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断し、時間帯が前記第2時間帯であるときに前記第2基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断する、ヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記制御手段(33)は、時間帯が前記第2時間帯であり、かつ、前記タンク(15)に貯留されている残湯量が所定量以下であるときに、前記第2基準値に基づいて前記除霜運転の要否を判断する、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記残湯量として、前記タンク(15)内における高さの異なる複数の位置にそれぞれ設けられた温度センサ(51,53,55)により測定される前記水の温度データが用いられる、請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記基準値が前記空気熱交換器(25)の温度であり、前記第2基準値が前記第1基準値よりも小さい値に設定されている、請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記タンク(15)は容量が200L以下の小型タンクである、請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
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