JP2010210175A - 加熱調理器 - Google Patents

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    • F24C7/086Arrangement or mounting of control or safety devices on ranges, e.g. control panels, illumination touch control

Abstract

【課題】従来は、火力またはタイマ時間の設定のため、操作キーを何度も押下する必要があり、操作が煩雑だった。また、吹き零れなどによる誤動作も発生していた。
【解決手段】加熱調理器Tは、指の接触と移動に起因する環状電極31の静電容量変化を検出する静電容量検出部4と、静電容量に基づき指の位置情報を逐次検出する位置検出部5と、指の位置情報から指の移動情報(指の移動距離、速度及び移動方向)を算出する動き検出部6と、指の移動情報に応じて電磁誘導加熱コイル8を制御する加熱制御部7とを含む。環状電極31の上をなぞる操作により火力調整ができるため、何度も押下することの無い簡単な操作となり、さらに、指の動きを検出するため、誤動作も少なくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁誘導によって被加熱物を加熱する加熱調理器に関する。
近年、鍋等の調理容器を電磁誘導により加熱する電磁誘導加熱調理器が、安全・清潔・熱効率が高いという特長により、幅広く普及している。このような電磁誘導加熱調理器は、通常、火力の調節を行うための操作手段を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−323969号公報(第4頁、第4図)
上記特許文献1に開示されているような電磁誘導加熱調理器では、加熱対象の食品を好みの火力レベルで加熱できるよう、例えば、バーナの火力調節は最大十数段階まで調節可能に構成されている。
また、近年、バーナの火力調節やタイマ設定を行うための操作キーとして、機械スイッチと比較して故障しにくい等の理由で静電容量式タッチセンサが採用されている。
従来の電磁誘導加熱調理器では、火力やタイマを所望する値に設定するには、火力の増加又はタイマ設定の時間を大きくするためのキー(以下、「アップキー」と記す。)と、火力の減少又はタイマ設定の時間を小さくするためのキー(以下、「ダウンキー」と記す。)とを有する。このようなアップキー又はダウンキーによれば、バーナの火力またはタイマ設定時間の設定において、使用者はキーを何度も押下する必要がある場合があり、使用者は煩雑な操作を強いられていた。
また、静電容量式タッチセンサは、水や吹き零れた被調理物によって誤動作することがある。例えば、調理中に吹き零れが発生した際、吹き零れた被調理物がバーナの火力又はタイマ設定を行うアップ/ダウンキーに到達すると、静電容量式タッチセンサが被調理物に起因する静電容量を検出し、それを指が触ったものと誤認識し、電磁誘導加熱調理器を誤動作させてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な操作でバーナの火力やタイマ等の設定を行うことができ、また、吹き零れに起因する誤動作を防止することが可能な加熱調理器を提供することにある。
本発明の加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱手段と、使用者が指で触れることにより操作され、円周方向の操作にともなう指の移動軌跡に応じた信号を出力する操作手段と、前記操作手段からの出力信号に基づいて、前記操作手段に触られた指の移動情報を検出する検出手段と、前記検出手段で取得された指の移動情報に応じて前記加熱手段の設定値を制御する制御手段とを含んでいる。
操作手段は、複数の電極からなり、各電極は同時に少なくとも2つの電極に指が触れ、かつ、触れている指の位置に応じて前記各電極の面積の比率が変化するよう構成されていてもよい。
前記操作手段は、静電容量式タッチセンサであってもよい。
検出手段が検出する指の移動量情報は、指の移動方向、指の移動速度及び指の移動距離のうちの少なくとも一つであってもよい。
加熱手段の設定値は、前記加熱手段の火力、加熱温度及び加熱設定時間の少なくとも一つに対する設定値であってもよい。
制御手段は、制御手段は、前記検出手段により検出された指の移動速度または移動量が正の値の場合、その値に応じて前記設定値を増加させ、前記指の移動速度または移動量が負の値の場合、その値に応じて前記設定値を減少させてもよい。
加熱手段は、電磁誘導を利用して被加熱物を加熱する電磁誘導加熱手段であってもよい。
本発明によれば、簡単な指の操作でバーナの火力等の設定を行うことができるので、従来の加熱調理器に比べて操作性の優れた加熱調理器を提供することができる。
また、吹き零れがバーナの火力等を設定する操作部に付着しても、これに起因する誤動作を防止することが可能である。
以下、本実施の形態の電磁誘導加熱調理器について、添付図面に従って説明する。
1.加熱調理器の構成
図1は、本実施の形態の電磁誘導加熱調理器T(以下、単に「加熱調理器T」と記す。)の概略構成を示した図であり、図2は、加熱調理器Tの平面図である。
図1、2に示すように、加熱調理器Tは、鍋類等の調理容器1を戴置するトッププレート2と、複数の操作キー及び表示部を含む操作部と、操作部からの出力信号に基づいて、操作部に触られた指の移動情報を検出する検出部と、検出部で取得された指の移動情報に応じて電磁誘導加熱コイル8の動作を制御する加熱制御部7と、トッププレート2の下方に配設された電磁誘導加熱コイル8とを含む。
操作部は、押下操作が行われる操作キー(33A〜33D,33T)を有する。さらに、火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tを有する。火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tは、使用者の指の動き操作を検出するために、それぞれ環状電極31を有する。環状電極31は、トッププレート2の裏面に印刷もしくは蒸着されており、使用者は、各環状電極31上のトッププレート2の表面をなぞることで、バーナA〜Dの火力および被調理物Mを加熱する時間(以下、「加熱設定時間」と記す。)を設定できる。また、操作部3A〜3D、3Tは、各種操作キーにより設定された火力やタイマ時間等の情報を表示する表示部32A〜32D、32Tも含む。
検出部は、押下操作が行われる操作キー(33A〜33D,33T)に対する操作を検出するボタン入力検出部33を有する。さらに、各環状電極31に発生する静電容量を検出する静電容量検出部4、静電容量検出部4により検出された静電容量に基づき、環状電極31上の指の接触位置を検出し、その位置情報を出力する位置検出部5及び、位置検出部5で得た指の位置情報およびその時間的な変化から、指の移動情報(移動距離、移動速度、移動方向)を検出し、加熱制御部7に出力する動き検出部6を有する。
図2に、加熱調理器Tの平面図を示す。トッププレート2は、耐熱セラミックス(ガラス)等で形成されている。トッププレート2の表面には、調理容器1を戴置する領域を示す4つの円マーク8A〜8Dが表示されており、その円マークに対応する位置に電磁誘導加熱コイル8がそれぞれ配設されている。電磁誘導加熱コイル8の加熱動作は加熱制御部7により制御される。バーナA〜Dの前(図2中では下方)には、バーナそれぞれを操作するための操作部3A〜3Dが配置されている。
図3は、トッププレート2の表面上に設けられた操作部の一部を拡大したものである。図3(a)は、バーナAに関する操作部3Aを、図3(b)はタイマ設定に関する操作部3Tを示す。
図3(a)の火力調整部30Aは、トッププレート2上の円環状マーキングと、その裏面の環状電極31(図4)により構成される(環状電極31は印刷もしくは蒸着によりトッププレート2の裏面に配置する。)。使用者は、トッププレート2上の円環状マーキングにしたがって、指を環状電極31上で円周方向になぞることにより、バーナの火力を調整する。また、操作部3Aには、バーナAの火力レベルを表示する表示器32Aと、バーナAをオン又はオフ状態に切り替えるための操作キー33Aとを含む。また、他の火力調整部3B〜3Dも同一の構成を持つ。
図3(b)は、トッププレート2の表面に設けられたタイマ設定部3Tを示した図である。使用者は、トッププレート2上の円環状マーキングにしたがって、指を環状電極31上で円周方向になぞることにより、バーナの加熱設定時間を設定できる。なお、設定されたバーナの加熱設定時間を表示する表示器32Tと、バーナA〜Dのいずれかを選択するためのバーナ選択キー33Tとを含む。
このように、本実施形態の加熱調理器Tでは、使用者がトッププレート2の操作部上で指を円周方向になぞることによりバーナの火力や加熱設定時間を設定できる。使用者が容易かつ感覚的に操作できるため、操作部の操作性を向上できる。
1.1 環状電極
ここで、火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tのそれぞれを構成する環状電極31について、詳細に説明する。図4は、環状電極31の構成を示した平面図である。
環状電極31は、3つの電極31A、31B、31Cから構成されており、触れている指の位置(角度)に応じて各電極の面積の比率が変化するように構成されている。
図4に示すように、環状電極31は、円周方向に120°毎に配置された3つの電極31A〜31Cから構成されている。これらの電極31A〜31Cのそれぞれは、0°、120°、240°の位置を中心として時計方向及び反時計方向に延在する。各電極31A〜31Cの形状は、先端をテーパ状に形成された4つの花弁形状で構成されている。電極31A〜31Cは、幾何学的な曲線に沿って相互に入り組み、当該環状電極31の中心軸の周りに配置されている。各電極31A〜31Cは互いに絶縁されている。この配置により、環状電極31の円周方向のどの位置に指が接触しても、必ず、少なくとも2つの電極に指が触れるようになっている。
環状電極31は、円周方向の角度、すなわち、角度位置に応じて各電極31A〜31Cが占有する面積がそれぞれ異なっている。すなわち、0°及びその近傍領域は、電極31Cの面積が電極31A及び31Bの面積よりも大きく、120°及びその近傍領域は、電極31Aの面積が電極31B及び電極31Cの面積よりも大きく、240°及びその近傍領域は、電極31Bの面積が電極31A及び電極31Cの面積よりも大きくなっている。
環状電極31の0°及びその近傍領域から時計回り方向(矢印方向)に移動するに従って、電極31Cが徐々にテーパ状となり、その面積が小さくなって行く一方、電極31Aが徐々に拡開して、その面積が増加して行く。そして、120°及びその近傍領域で電極31Aの面積が最も大きくなり、電極31Cの面積はほぼゼロとなる。
同様に、120°及びその近傍領域から時計回り方向に移動すると、電極31Aの面積が徐々に小さくなって行く一方、電極31Bの面積が増加して行き、240°及びその近傍領域で電極31Bの面積が最も大きくなり、電極31Aの領域面積はほぼゼロとなる。
同様に、240°及びその近傍領域から時計回り方向に移動すると、電極31Bが徐々に小さくなって行く一方、電極31Cが徐々に増加して行き、0°(360°)及びその近傍領域で電極31Cの面積が最も大きくなり、電極31Bの面積はほぼゼロとなる。
図5に、環状電極31上の指の接触位置(角度)と各電極で検出される31A〜31C静電容量との関係を示す。環状電極31の0°近傍領域に指が(トッププレート2を介して)接触している場合、図5に示すように、電極31Cの静電容量が最大となる。そして、さらに接触位置を時計回り方向に移動させるに従って、電極31Cの静電容量が徐々に減衰して行く一方、電極31Aの静電容量が徐々に増加して行く。接触位置が120°近傍領域まで移動すると、電極31Cの静電容量はゼロとなり、電極31Aの静電容量が最大となる。
接触位置を120°近傍領域からさらに時計回り方向に移動させて行くと、電極31Aの静電容量が徐々に減衰して行く一方、電極31Bの静電容量が徐々に増加して行く。接触位置が240°近傍領域まで移動すると、電極31Aの静電容量はゼロとなり、電極31Bの静電容量が最大となる。
さらに、接触位置を240°近傍領域から時計回り方向に移動させて行くと、電極31Bの静電容量が徐々に減衰して行く一方、電極31Cの静電容量が徐々に増加して行く。接触位置が0°(360°)の近傍領域まで移動すると、電極31Bの静電容量はゼロとなり、電極31Cの静電容量が最大となる。このように、環状電極31上の指の接触位置に応じて、各電極31A〜31Cの静電容量が変化する。これにより、位置検出部5は、静電容量検出部4で得た各電極31A〜31Bの静電容量から、図5で示した各電極の静電容量と接触位置(角度)の関係に基づいて、環状電極31上の指の接触位置を検出することができる。
また、環状電極31上の接触位置が正の方向(時計回り方向)又は負の方向(反時計回り方向)のどちらに移動しているか、そして、その移動速度は、接触位置の時間変化に従って決定できる。これらは、動き検出部6で計算する。
なお、本実施の形態では、環状電極31を3つの電極31A〜31Cで構成する例を説明したが、環状電極31の構成はこれに限らない。円周方向のどの位置に指が触れても、少なくとも2つの電極に指が触れるように各電極が配置され、環状電極上の指の接触位置(角度)に応じて各環状電極の面積の比率が変化するように構成されていれば、例えば、4つ以上の環状電極から構成されていてもよい。
また、本実施の形態では使用者の指が接触することによって変化する静電容量を検出する、所謂、静電容量性タッチセンサで構成したが、これに限らず、例えば、感圧式タッチセンサや誘導性タッチセンサ、光学式タッチセンサであってもよい。
2.入力操作
上述のように構成された操作部3A〜3D,3Tの火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tに対する入力操作について、図6及び図7を参照して説明する。図6はバーナAの火力を使用者が設定入力する事例を示した図であり、図7は、選択されたバーナの加熱設定時間について使用者が設定入力する事例を示した図である。
バーナAの火力を増加させる設定入力(本図はバーナAの火力を設定する)を行うため、使用者は、先ず、バーナA用の操作キー33A(図2参照)を指で押し、バーナAをオン状態とする。そして、図6(a)に示すように、バーナA用の火力調整部30Aの円環状の領域に沿って、トッププレート2上を指で正の方向(時計回り方向)になぞる。これにより、バーナAの火力が増加するよう制御され、それに伴って表示器32Aの火力レベル表示が「00→01→02→03」というように変化する。一方、バーナAの火力を減少させる設定入力を行う際には、図6(b)に示すように、火力調整部30Aの円環状の領域に沿って負の方向(反時計回り方向)に指でなぞる。これにより、バーナAの火力が減少するよう制御され、それに伴って表示器32Aの火力レベル表示が「12→11→10→09」というように変化する。
バーナの火力を例えば、「03」又は「09」に設定するには、表示器32Aの火力レベルが「03」又は「09」となった時点で火力調整部30Aの円環状の領域から指を離せばよい。バーナAをオフさせる場合は、操作キー33A(図2参照)を再度指で押す。
次に、バーナの加熱設定時間を設定入力する場合を説明する。使用者は、先ず、バーナ選択キー33T(図2参照)を操作し、使用するバーナを選択する。ここでの押しボタン操作は、ボタン入力検出部33で検出され、加熱制御部7に出力される。選択したバーナの加熱設定時間を増加させる設定入力を行う場合は、図7(a)に示すように、タイマ設定部30Tの円環状の領域に沿って、トッププレート2上を指で正の方向(時計回り方向)になぞる。これにより、加熱設定時間が増加し、それに伴って表示器32Tの加熱設定時間が「0分→1分→2分→3分」というように順次切り替わる。一方、選択したバーナの加熱設定時間を減少させる設定入力を行う場合は、図7(b)に示すように負の方向(反時計回り方向)になぞる。これにより、加熱設定時間が減少し、それに伴って表示器32Tの加熱設定時間が「31分→30分→29分→28分」というように順次切り替わる。
選択されたバーナの加熱設定時間を例えば、「3分」又は「28分」に設定するには、表示器32Tの加熱設定時間が「3分」又は「28分」となった時点でタイマ設定部30Tの円環状の領域から指を離せばよい。
バーナの加熱設定時間については、本実施の形態で説明したように、必ずしもバーナ1台ずつ設定する必要はなく、加熱調理器Tの使用状況に応じて例えば、4台のバーナについて同時に設定してもよい。
3.操作入力の検出方法
火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tにおける操作入力の検出方法について説明する。火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tにおける操作入力は、静電容量検出部4、位置検出部5、動き検出部6により検出される。
静電容量検出部4は、火力調整部30A〜30D、タイマ設定部30Tのそれぞれを構成する環状電極31の電極31A〜31Cそれぞれの静電容量を検出する。(本実施の形態の場合、5つの環状電極31があり、1環状電極あたり3電極なので、合計5x3=15電極が存在する。)
位置検出部5は、静電容量検出部4により検出された各電極31A〜31Cの静電容量を受け、図5で示した静電容量の関係に従ってリング状の領域における指の接触位置を決定し、その接触位置を示す位置情報を動き検出部6に出力する。例えば、検出した静電容量の比率が、電極31Aが95、電極31Bが5、電極31Cが0のとき、環状電極31のリング状の領域で触れている指の位置は、ほぼ120°であると判断される。
動き検出部6は、位置検出部5から所定の時間間隔で位置情報を逐次受け取り、指の位置情報に基づいて、指の移動情報を求め、操作情報として加熱制御部7に出力する。具体的には、動き検出部6は、位置情報が示す接触位置の変化から環状電極31の円環状の領域において指が正の方向(時計回り方向)又は負の方向(反時計回り方向)に移動しているかを決定する。また、位置情報の時間変化から指の移動量及び/または移動速度を算出する。
加熱制御部7は、主としてインバータ回路、CPU、ROM、RAM、クロック回路、入出力ポート等を含み、操作部から入力された入力信号に基づいて各電磁誘導加熱コイル3の火力と、各バーナA〜Dにおける加熱開始から所定の加熱温度に到達するまでの時間を制御するよう構成されている。
加熱制御部7は、動き検出部6から入力した操作情報に基づいて下記の制御を実行する。
加熱制御部7は、動き検出部6で検出された指の移動方向に基づき、指の移動方向が正の方向(時計回り方向)の場合は、各電磁誘導加熱コイル8の火力、すなわち、各電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を増加するよう制御し、指の移動方向が負の方向(反時計回り方向)の場合は、各電磁誘導加熱コイル8の火力、すなわち、各電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を減少するよう制御する。
また、加熱制御部7は、動き検出部6で検出された指の速度に対応してバーナの火力レベルの増減量を設定する。すなわち、加熱制御部7は、動き検出部6で検出された指の移動量に基づき電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を制御する。
加熱制御部7は、動き検出部6で算出された指の移動速度または移動量がゼロで、移動方向が検出できない場合(指の動きが停止している状態)、バーナの火力レベルを変化させない。指の移動速度がゼロの場合にバーナの火力レベルの設定を実行しないことで、以下の利点がある。
吹き零れが発生し、水滴や被調理物Mがトッププレート2上の環状電極領域の一部に付着する場合がある。これによっても、環状電極31の静電容量は変化するため、動きを検出しない場合は、状況によっては何らかの操作入力がなされたと誤認識してバーナの火力を制御してしまい、誤動作が発生する危険がある。このような危険を排除する理由から、環状電極上の物体(指、被加熱物M、水滴等)の移動速度(動き)がゼロの場合は、バーナの火力レベルの設定を実行しないようにしている。また、吹き零れた被調理物Mや水滴が、環状電極31のリング状の領域に沿って流れることは考えにくく、この方式では、誤認識で大きく火力を変化させることは考えにくい。また、天面において吹き零れが操作部に付着することを防ぐための土手状の仕切りが必要なく、天面を完全にフラットにできるという効果もある。
なお、本実施の形態では、動き検出部6で検出された指の移動方向及び指の移動量に基づいて加熱制御部7が電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を制御する例を説明したが、これに限らず、動き検出部6で算出された指の移動速度に基づいて電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を制御してもよい。具体的には、動き検出部6で算出された指の移動速度が大きい場合、それに対応してバーナの火力レベルの変化量を大きくし、指の移動速度が低い場合、それに対応してバーナの火力レベルの変化量を小さくしても良い。これにより、早く回すと火力が大きく変化することになり、より使い勝手が向上する。
以上、環状電極によるバーナの火力設定について説明したが、タイマ時間設定についても同様である。
本実施の形態では、加熱制御部7が指の移動情報に基づき、バーナの火力レベル及びバーナの加熱設定時間を設定する例を説明したが、設定対象はこれに限定されない。例えば、指の移動情報に基づき、加熱温度の設定値を変更するようにしてもよい。
本実施の形態の加熱調理器Tは、環状電極31上の領域を指でなぞることにより、バーナの火力レベル及び加熱設定時間を簡単に調整できる。これにより、従来の加熱調理器に比して操作性の優れた加熱調理器を提供できる。また、環状電極31上の領域の物体(指)の動きや動きの方向を検出してバーナの火力レベル及び加熱設定時間を調整するので、吹き零れた水滴や被調理物Mが操作部に付着しても、これに起因する誤動作を抑制することが可能な優れた加熱調理器を提供することができる。
4.操作時の詳細動作
図8のフローチャートを参照し、加熱調理器Tのバーナの火力レベル設定動作について説明する。なお、本設定動作例では、使用者がバーナAを選択し、バーナAの火力レベルを設定するときの設定動作を説明する。
(ステップS10)使用者は、まずトッププレート2に設けられた操作キー33Aを操作し、バーナAをオンにする。
(ステップS11)静電容量検出部4は、環状電極31の各電極31A〜31Cの静電容量を検出し、使用者の指の動きに伴う各電極の静電容量の変化を逐次検出する。
(ステップS12)位置検出部5は、静電容量検出部4により検出された各電極31A〜31Cの静電容量値の情報を受け、図5で示した静電容量と位置との関係に従って、指の位置を決定する。この位置情報は、動き検出部6に出力する。
(ステップS13)動き検出部6は、位置検出部5で得た指の位置情報の時間変化に基づき、指が正の方向(時計回り方向)に動いているか、または、負の方向(反時計回り方向)に動いているかを決定する。さらに、指の移動量及び/または速度を算出する。
(ステップS14)動き検出部6にて算出された指の移動量及び/または移動速度に基づき、使用者の指の動きの有無を判定する。指の動きがあると判定した場合は(ステップS14でYES)、ステップS15へ進む。一方、指の動きがないと判定した場合(ステップS14でNO)、バーナAの火力レベルの設定は変更せず、処理を終了する(ステップS17)。指の動きの有無を判定するこの動作により、操作部に水滴や被調理物が付着した場合でも、これに起因する誤動作を抑制することができる。
(ステップS15)指の移動方向により処理を分岐させる。指が正方向(時計回り方向)に動いていると判定した場合、ステップS16で移動量や移動速度に応じて火力レベルを増加させる。すなわち、電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を増加させる。指が負方向(反時計回り方向)に動いていると判定した場合、移動量や移動速度に応じて火力レベルを減少させる。すなわち、電磁誘導加熱コイル8に印加する電力量を減少させる。
なお、その後、使用者が操作キー33Aを再度押下することにより、または、タイマ設定された加熱設定時間が経過すると、バーナAはオフし、加熱処理を終了する。
図9は、バーナの加熱設定時間の設定(タイマ設定)動作を示すフローチャートである。図9の動作は、図8に示す火力レベル設定動作とほぼ同様である。加熱時間設定においても、図7のような指の操作に応じて加熱設定時間の増減が行われる(ステップS27、S29)。なお、加熱設定時間を設定する場合、開始直後に使用者がタイマ設定部3Tのバーナ選択キー33Tにより、設定するバーナを選択する(ステップS21)。
なお、本実施の形態では、バーナの火力レベル及び加熱設定時間の設定を環状電極31のリング状の領域に沿った指の移動量に基づいて行っているが、これに代えて、リング状の領域における始点から終点に至るまでの指の移動速度をパラメータとして用いてもよい。
今回、開示した実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態の加熱調理器Tの概略構成を示した図である。 加熱調理器Tの平面図である。 トッププレート2の表面に形成された火力調整部及びタイマ設定部を示した図である。 環状電極31の構成を示した平面図である。 環状電極31に指が触れる位置に応じて静電容量が変化することを示したグラフである。 使用者がバーナの火力を設定入力する方法を示した図である。 選択されたバーナの加熱設定時間について使用者が設定入力する方法を示した図である。 バーナの火力レベルの設定動作を説明するフローチャートである。 バーナの加熱設定時間の設定動作を説明するフローチャートである。
1 調理容器
2 トッププレート
4 静電容量検出部
5 位置検出部
6 動き検出部
7 加熱制御部
8 電磁誘導加熱コイル
31 環状電極
32 表示部
33 ボタン入力検出部
T 加熱調理器

Claims (7)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段と、
    使用者が指で触れることにより操作され、円周方向の操作にともなう指の移動軌跡に応じた信号を出力する操作手段と、
    前記操作手段からの出力信号に基づいて、前記操作手段に触られた指の移動情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段で取得された指の移動情報に応じて前記加熱手段の設定値を制御する制御手段と
    を含む、ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記操作手段は、複数の電極からなり、前記各電極は同時に少なくとも2つの電極に指が触れ、かつ、触れている指の位置に応じて前記各電極の面積の比率が変化するよう構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記操作手段は、静電容量式タッチセンサである、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記検出手段が検出する指の移動量情報は、指の移動方向、指の移動速度及び指の移動距離のうちの少なくとも一つである、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱手段の設定値は、前記加熱手段の火力、加熱温度及び加熱設定時間の少なくとも一つに対する設定値である、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された指の移動速度または移動量が正の値の場合、その値に応じて前記設定値を増加させ、前記指の移動速度または移動量が負の値の場合、その値に応じて前記設定値を減少させる、ことを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記加熱手段は、電磁誘導を利用して被加熱物を加熱する電磁誘導加熱手段である、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の加熱調理器。
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