JP2010209985A - 軌陸車の昇降装置における位置保持方法及び油圧機構 - Google Patents

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哲哉 加藤
Masaki Arimura
政樹 有村
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Abstract

【課題】軌陸車の昇降装置を鉄輪や転車台を上昇した収容位置と下降させた展開位置の各位置に保持し走行中等における下降や上昇を防止する。
【解決手段】昇降装置作動用複動型の油圧シリンダ10と,該シリンダの作動圧室に対する作動油の導入排出の切換用油圧シリンダの切換弁5の間にダブルチェックバルブ20を設け,前記切換弁5の中立位置で,前記作動圧室内の作動油を前記バルブ20により前記作動圧室内に封止可能とし,前記バルブ20の二次側において油圧シリンダ10の第1作動圧室11,第2作動圧室12をそれぞれ,シャトル弁30の一方の開閉ポート31と他方の開閉ポート32に連通し,チェックバルブ46を備えた作動油補充回路41をこのシャトル弁30の中間ポートに連通して,前記切換弁5の中立位置で作動油を補充回路41,シャトル弁30を介して油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室に補充する。
【選択図】図1

Description

本発明は,軌陸車の昇降装置における位置保持方法及び前記位置保持方法を実現するための油圧機構に関し,より詳細には,公道等の路面を走行するための路面走行手段と,鉄道の軌道を走行するための軌道走行手段とを備えた軌陸車において,前記軌道走行手段に設けられた鉄輪の昇降装置や,車輌を昇降及び回転させる転車台に設けられた昇降装置を,鉄輪や転車台を上昇させた収容位置,及びこれらを下降させた展開位置において保持するための位置保持方法及び前記方法を実現するための油圧機構に関する。
トラックやバックホー等の車輌をベースとし,これらの車輌にタイヤや無限軌道等の路面走行手段73の他に,軌道を走行可能と成す軌道走行手段71を設けた軌陸車70が鉄道の保線作業等に際して使用されている(図5参照)。
このような軌陸車70では,保線作業が必要な現場近く迄路面走行手段によって公道等を走行して移動すると共に,作業現場近くの踏切等より軌道内に入り,軌道走行手段71によって軌道上を作業現場迄走行することが行われることから,このような軌道に対する乗り入れや脱出作業を容易とするための転車台80を設けることが一般的である。
この転車台80は,上端が軌陸車70のフレーム底面に取り付けられた支持脚81と,前記支持脚81の下端に取り付けられた転車台ベース82を備え,前記支持脚81を,内蔵された油圧シリンダにより伸縮可能なテレスコピック構造等として構成すると共に,その下端に板状の転車台ベース82を取り付けて,支持脚81を伸長することにより転車台ベース82が接地して車輌を上昇させることができるように構成したものである。
そして,この転車台ベース82を,例えば板状の下部転車台82a上に,板状の上部転車台82bを平行且つ回転可能に取り付けた構造とすることにより,軌陸車70を上部転車台82bと共に回転させることができるように構成されている。
そのため,このように構成された転車台80を設けることで,例えば軌陸車70を踏切内に軌道に対して直交方向に乗り入れ,この状態で軌陸車70を前記転車台80を使って上昇,回転させて軌道の長手方向に対して軌陸車の走行前後方向を向けると共に,軌道走行手段71に設けた鉄輪72を下降させて張り出した状態とし,更に転車台80を使用して軌陸車70を下降させて軌道上に鉄輪を接触載置することで,軌道に対する乗り入れを容易と成すと共に,これとは逆の作業を行うことで,軌道からの脱出を容易に行うことができるようにしている。
また,前述の軌陸車70の軌道走行手段71には,油圧シリンダによって軌道走行時には鉄輪72を下降させて展開位置に移動させ,公道等の路面走行時には鉄輪72を上昇させた収容位置に移動させるための鉄輪の昇降装置が設けられている。
以上のように構成された軌陸車70において,公道走行時には法律により路面からの最低地上高が規制されており,収容時の鉄輪72や転車台ベース82がこの規制された高さ以下に下降することは許されない。
また,法律的に問題がなくとも,鉄輪72や転車台ベース82が下降する等して,段差の乗越えに際して路面や段差等と接触すれば運転に支障が生じて危険であると共に,車両や道路の破損につながる。
更に,鉄輪72を下降させて展開させた軌道走行中に,鉄輪の昇降装置が車重を支えきれずに格納方向に移動(上昇)すれば,車体の支持に不均衡が生じて車体が傾いたり,タイヤなどの路面走行手段73が軌道や軌道周辺の機器と接触して破損する危険がある他,脱輪,脱線の危険性もある。
ここで,前述した転車台80の昇降や,鉄輪72の昇降を油圧シリンダによって行う場合,この油圧シリンダ内の圧力を保持して油圧シリンダによってそのまま上昇乃至は下降させた位置で鉄輪72や転車台ベース82を保持することが一般的である。
しかし,展開状態にある鉄輪72を油圧シリンダによって支えると,油圧シリンダ内の作動油には車重による圧力がかかる。また,鉄輪72や転車台ベース82を上昇させた収容位置では,これらの部材の自重によって同様に油圧シリンダ内の作動油に対して圧力がかかった状態にあることから,油圧回路中に設けられたバルブ等から僅かずつでも作動油がリークすると,油圧シリンダ内の圧力が低下して昇降装置を上昇乃至は下降位置に保持することができなくなり,知らず知らずのうちに鉄輪や転車台ベースが下降したり,また,軌道走行中に鉄輪が収容位置に向かって上昇する危険性がある。
このような問題点のうち,展開した状態にある鉄輪72が収容方向(上昇方向)に移動することを防止し得る構成として,図6に示すように軌陸車70のフレーム底面に設けたベースブラケット74に鉄輪72の揺動ブラケット75をピン76にて揺動可能に取り付け,この揺動ブラケット75の揺動により鉄輪72の上昇及び下降を可能と成すと共に,揺動ブラケット75を下降させて一旦鉄輪72を展開すると,この揺動ブラケット75の上部平面75a上にベースブラケット74の下端平面74aが接触,載置されて安定した状態となり,これにより鉄輪72が下降した展開位置に保持されるように構成することが提案されている。
また,鉄輪の展開格納の各位置において,鉄輪の揺動ブラケット側と車体のフレーム側にそれぞれ合致するピン穴を設けて,上昇,下降の各位置において前記ピン穴に油圧駆動式のロックピンを差込むことにより,鉄輪を下降させた展開状態のみならず,鉄輪を上昇させた格納位置においても鉄輪の位置を保持することができるように構成した軌陸車も提案されている(特許文献1参照)。
更に,同様に鉄輪をピンにて揺動可能に軸支した揺動ブラケットに取り付けた構成において,格納位置にある鉄輪が揺動ブラケットの揺動により下降しようとすると,転車台ベースが鉄輪と接触して揺動を邪魔するようにレイアウトした構造を備えた軌陸車も提案されている(特許文献2参照)。
特開2006−306258号公報 特開2001−315511号公報
前述した構成のうち,図6を参照して説明した構成にあっては,一旦鉄輪72を下降させて展開させてしてしまうと,揺動ブラケット75の上部平面75a上にベースブラケット74の下端平面74aが載置されて安定した状態となり,油圧シリンダ110内の作動油に対して車重が圧力としてかかることがなく,従って油圧シリンダ110内の作動油がリークし難いと共に,仮に油圧シリンダ110内の圧力が低下しても,これによって直ちに鉄輪72が上昇位置に向けて移動することもない。
しかし,この構成を採用するためには,鉄輪72の昇降装置を,前述したようにピン76による軸支位置を中心に揺動する揺動ブラケット75を備えた回動型の構造とする必要があり,鉄輪72の展開,収容に要するスペースが低減できる点で有利である,鉄輪72を垂直方向に昇降させる直動型の昇降装置(図5の前鉄輪の昇降装置参照)において採用することができない。
従って,図6を参照して説明した構造により鉄輪72の位置保持を行う場合には揺動ブラケット75の揺動を可能と成す空間と,揺動ブラケット75と鉄輪72とを収容するためのスペースを軌陸車70の底部に確保する必要がある。
また,図6を参照して説明した構成にあっては,鉄輪72を下降させた展開時においては揺動ブラケット75を展開位置に保持することができるものの,鉄輪72を上昇させた格納位置においてこれを支える油圧シリンダ110内の圧力が低下すれば,鉄輪72はその自重によって降下してしまい,鉄輪72を上昇位置に保持する機能は備えていない。
これに対し,特許文献1として紹介した軌陸車のように,鉄輪の揺動ブラケット側とフレーム側とにそれぞれ合致するピン穴を設け,このピン穴に油圧駆動式のロックピンを差し込む構成にあっては,鉄輪を上昇及び下降のいずれの位置においても保持することが可能である。
しかし,このようにしてピン穴にロックピンを挿入する構成にあっては,揺動ブラケット側に設けたピン穴と,フレーム側に設けたピン穴の位置が一致した状態となっていなければピンの挿脱を行うことができず,車重等の荷重がかかった状態や,鉄輪の自重がかかった状態ではピンの挿脱が難しく,無理にロックピンを挿入し,又は抜き取ろうとすると,ロックピンやピン穴,ロックピンの油圧機構等を破損するおそれがある。
そのため,ピン穴に対するロックピンの挿脱を円滑に行おうとすれば,車体を上昇させた状態で,かつ,ピン穴の位置が一致するように油圧シリンダによって揺動ブラケットを適切な位置に揺動させた状態でピンの挿脱を行う必要があり,油圧シリンダによる揺動ブラケットの位置制御と,ロックピンの油圧駆動装置の動作を連動するための複雑な制御機構が必要となり,装置構成が複雑となると共に信頼性が低い。
更に,特許文献2として紹介した構成にあっては,転車台を備えない軌陸車に対しては適用できず,また,鉄輪の昇降機構として前述した回動型の昇降機構の採用を前提とし,鉄輪を垂直方向に昇降させる直動式の鉄輪昇降装置においてこの構成を採用することが困難である。
また,転車台の昇降装置自体に不具合が生じた場合には,転車台が自重によって下降することを防止できないだけでなく,転車台は,鉄輪の下降を規制するための手段としても作用しないものとなる。
なお,前述した機械式の保持構造に対し,例えばセンサ等によって鉄輪や転車台フレームの位置に変化が生じた際,これを検知して警告を発したり,又は油圧シリンダに対する作動油の導入を開始して油圧シリンダ内の圧力を上昇させることも考えられる。
しかし,この方法では,検知時には鉄輪や転車台ベースが既にある程度移動していることとなり,これらの移動が生じる前にこれを予防することができるものとはなっていない。
一方,僅かな移動をも検知し得るよう高精度の構成とした場合,路面の凹凸等による振動等に伴う鉄輪や転車台ベースの僅かな揺れも検知してしまい,誤動作が生じて信頼性が低い。
更に,回路構成によってはこの位置保持のための構造における不具合が油圧機構全体に影響し,昇降装置による昇降動作自体をもできなくするおそれがある。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,比較的簡単な方法及び装置構成により,信頼性が高くかつ,鉄輪や転車台の昇降装置等,軌陸車に設けられた昇降装置によって昇降される各機構を,上昇乃至は下降した適切な位置に適切に保持することができる軌陸車における昇降装置の位置保持方法,及び前記方法を実現するための油圧機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明の軌陸車の昇降装置における位置保持方法は,オイルタンク3と,該オイルタンク3内の作動油を吐出する給油手段(図示の例では油圧ポンプ)4と,前記給油手段4からの作動油により作動して昇降装置を昇降動作させる複動形の油圧シリンダ10を有する油圧機構を備えた軌陸車の昇降装置において,
前記給油手段4の二次側と前記油圧シリンダ10に設けた作動圧室11,12,及び前記オイルタンク3にそれぞれ連通する油圧シリンダ動作用切換弁5を設けると共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5と前記油圧シリンダ10の作動圧室11,12間にダブルチェックバルブ20を設け,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の動作位置の切り換えにより,前記給油手段4からの作動油を前記作動圧室11,12のいずれか一方に選択的に導入すると共に,他方の作動圧室からの作動油を前記オイルタンク3に回収可能と成すと共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の中立位置において,前記ダブルチェックバルブ20により前記油圧シリンダ10の作動圧室11,12内に作動油を封止可能に構成し,
前記ダブルチェックバルブ20の二次側においてシャトル弁30の一方の開閉ポート31をいずれか一方の前記作動圧室11に連通し,該シャトル弁30の他方の開閉ポート32を他方の前記作動圧室12に連通すると共に,チェックバルブ46を備えた作動油補充回路41を前記シャトル弁30の中間ポート33に連通し,
前記油圧シリンダ動作用切換弁5が中立位置にあるとき,前記作動油補充回路41を介して前記油圧シリンダ10の前記作動圧室11,12のうちの相対的に高圧である作動圧室内に作動油を補充することを特徴とする(請求項1)。
前記作動油の補充は,前記チェックバルブ46の二次側における前記作動油補充回路41内の圧力が予め設定された所定の第1設定圧力,例えば昇降装置を上昇乃至は下降位置に保持するために必要な圧力に対して所定の余裕分を加算した圧力以下となったときに行うものとすることができ(請求項2),この場合,前記チェックバルブ46の二次側における前記作動油補充回路41の圧力が前記第1設定圧力に対して高く設定された所定の第2設定圧力となる迄,前記作動油の補充を行うものとすることができる(請求項3)。
更に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の操作による前記油圧シリンダ10の動作終了後,所定の設定時間,前記作動油補充回路41を介して前記作動油の補充を行うものとしても良く(請求項4),更には軌陸車のエンジン起動後,所定の設定時間,前記作動油補充回路を介した前記作動油の補充を行うものとしても良い(請求項5)。
また,前述した昇降装置における位置保持方法を実現するための油圧機構1は,オイルタンク3と,該オイルタンク3内の作動油を吸い込むと共に吐出する給油手段(図示の例では油圧ポンプ)4と,前記給油手段4からの作動油により作動して昇降装置を昇降動作させる複動形の油圧シリンダ10を有する軌陸車の昇降装置における油圧機構において,
前記給油手段4の二次側と前記油圧シリンダ10に設けた作動圧室11,12,及び前記オイルタンク3にそれぞれ連通する油圧シリンダ動作用切換弁5を設けると共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5と前記油圧シリンダ10の作動圧室11,12間にダブルチェックバルブ20を設け,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の動作位置の切り換えにより,前記給油手段4からの作動油を前記作動圧室11,12のいずれか一方に選択的に導入すると共に,他方の作動圧室からの作動油を前記オイルタンク3に回収可能と成すと共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の中立位置において,前記ダブルチェックバルブ20により前記油圧シリンダ10の作動圧室11,12内に作動油を封止可能に構成し,
前記ダブルチェックバルブ20の二次側においてシャトル弁30の一方の開閉ポート31を前記一方の作動圧室11に連通し,該シャトル弁30の他方の開閉ポート32を前記他方の作動圧室12に連通すると共に,チェックバルブ46を備えた作動油補充回路41を前記シャトル弁30の中間ポート33に連通し,
前記油圧シリンダ動作用切換弁5が中立位置にあるとき,該作動油補充回路41に対して作動油を導入する補給油手段を設けたことを特徴とする(請求項6)。
前記構成の油圧機構1において,前記給油手段4の二次側に,前記給油手段4からの作動油を前記油圧シリンダ動作用切換弁5又は前記作動油補充回路41に対し選択的に導入する給油切換弁42を,前記補給油手段として設けることができる(請求項7)。
更に,前記油圧機構1には,前記チェックバルブ46の二次側における前記作動油補充回路41内の圧力が所定の第1設定圧力以下となったことを検知する圧力検知手段43と,前記圧力検知手段43による検知結果を表示する警告灯44等の表示手段を設けることができ(請求項8),好ましくは,前記検知手段43を前記第1設定圧力に対して高く設定された第2設定圧力となったことを検知可能に構成し,前記圧力検知手段により前記第2設定圧力が検知されたとき,例えば警告灯44を消灯する等して前記表示手段による表示を停止するものとしても良い(請求項9)。
さらに,前記チェックバルブ46の二次側における前記作動油補充回路41中に,図示せざるアキュムレータを設けることができる(請求項10)。
更に,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の操作による前記油圧シリンダ10の動作終了後,所定の設定時間,前記給油切換弁42を前記動作位置切り換えて前記作動油補充回路に作動油を導入する補給油制御手段を設けることができる(請求項11)。
前記構成の油圧機構1には,前記給油手段を始動,停止させるためのスイッチ(図示の例ではアイドルアップスイッチ61)を設けることができ,前記補給油制御手段として,前記スイッチによる停止操作により所定の設定時間のカウントを開始すると共に,前記設定時間のカウント中,前記給油切換弁42を前記作動油補充回路41に作動油を導入する位置に切り換えると共に,給油手段4の動作を継続させるオフディレイタイマ62を設けるものとしても良い(請求項12)。
更に,前記軌陸車のエンジン7の始動後,前記給油切換弁42を切り換えて前記作動油補充回路に対して設定時間作動油を供給する補給油制御手段を設けることができ(請求項13),例えば前述したオフディレイタイマ62にこの機能を持たせるものとしても良い。
以上説明した構成により,油圧シリンダ動作用切換弁5が中立位置にあるとき,シャトル弁30の弁体は,作動油の導入が行われて高圧となっている側の作動圧室と連通している開閉ポート(31又は32の一方)を開き,他方の開閉ポートについては閉ざした状態にあることから,このシャトル弁30の中間ポート33より作動油を導入することにより,油圧シリンダ動作用切換弁5を操作することなしに,作動油を油圧シリンダ10の作動圧室11,12のうち相対的に高圧となっている側の作動圧室内に対して容易に補充することができる。
その結果,この作動油の補充により油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力を維持することができ,車重がかかることにより生じる昇降装置(昇降装置て昇降される鉄輪72等)の上昇や,鉄輪72や転車台ベース82の自重により生じる下降等を好適に防止して,昇降装置を上昇乃至は下降した所定の位置に保持することができ,鉄輪72や転車台ベース82が自重により下降することに伴い生じる路面等との接触や,鉄輪72を下降させて軌道上を走行している際に鉄輪72が収容位置側に上昇して各鉄輪72の高さが不均一となることによる脱線や脱輪,タイヤ73の軌道に対する接触等弊害が生じることを好適に防止することができた。
しかも,油圧シリンダ動作用切換弁5を操作することなく,高圧側の作動圧室(11又は12)に対して作動油の補充のみを行うことから,油圧シリンダ動作用切換弁5を制御して作動油を導入する場合に生じ得る,油圧シリンダ10を逆方向にフルストロークさせてしまう等の操作ミスが生じることもない。
さらに,位置保持のための構成を,油圧シリンダ10を作動させるための油圧機構の構成に,シャトル弁30や作動油補充回路41,給油切換弁42等の補給油導入手段を追加する等の比較的簡単な構成の追加によって得ることができ経済的であると共に,仮にシャトル弁30や作動油補充回路41,給油切換弁42等の給油導入手段に異常が生じても,油圧シリンダ動作用切換弁5を使用して油圧シリンダ10を動作するための回路構成には影響がなく,昇降装置の油圧機構としての必要な作用は維持されるために信頼性が高い。
更に油圧シリンダ10内の圧力を維持することにより昇降装置を上昇乃至は下降位置に保持するものであるために,従来技術として説明した回動型の昇降装置のみならず,直動型の昇降装置に対しても適用することができた。
前記作動油の補充を,前記給油手段4の二次側に設けた給油切換弁42の切り換えにより行うことにより,油圧シリンダ動作用切換弁5を介して油圧シリンダ10を動作させるための給油手段4と,補給油を行うための手段とを共用化することで,装置構成全体を簡略化することができた。
また,前記作動油補充回路41中に図示せざるアキュムレータを設けた構成にあっては,例えばダブルチェックバルブ20を介して油圧シリンダ10内の作動油にリークが生じた場合であっても,このリーク量がアキュムレータによる作動油の貯留量以下であれば前記作動油補充回路41内の圧力,従って油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力には低下が生じず,より一層安全性の高い油圧機構を提供することができた。
作動油補充回路41内の圧力が所定の第1設定圧力,例えば上昇乃至は下降状態にある昇降機構の位置を保持するために必要な圧力に対し所定の余裕分を加算した圧力以下となったことを検知する圧力検知手段43と,前記圧力検知手段43による検知結果を表示する警告灯44等の表示手段を設けることにより,オペレータは昇降装置が所定の上昇乃至は下降位置から移動を開始する前に未然に油圧シリンダ10内の圧力が低下していることを認識することができ,この段階において作動油の補充を行うことで,昇降装置が移動を開始することを未然に防止することができた。
特に,圧力検知手段43を前記第1設定圧力に対して高く設定された所定の第2設定圧力を検知可能なものとすると共に,前記圧力検知手段43による前記第2設定圧力の検知により警告灯44等の表示手段が表示を停止するように構成することで,オペレータはこの表示が停止(警告灯44が消灯)する迄作動油の補充を継続することで,油圧シリンダ10内の作動油の圧力を所定の圧力範囲内に維持することができ,これにより昇降装置を上昇乃至は下降位置に確実に保持することができた。
なお,前記油圧シリンダ動作用切換弁5の操作により油圧シリンダ10を作動させた後,前記給油切換弁42を切り換えて前記作動油補充回路41に対して設定時間作動油を供給する,例えばタイマやリレー等によって形成された補給油制御手段を設け,昇降装置による昇降動作の完了時において油圧シリンダ10内の圧力を所定の圧力,好ましくは前述の第2設定圧力迄上昇させておくことで,昇降装置の昇降状態を,上昇乃至は下降した所定の位置に保持することができた。
同様に,軌陸車70のエンジン7の始動時,前記給油切換弁42を切り換えて前記作動油補充回路41に対して設定時間作動油を供給する,例えばタイマやリレー等によって形成された補給油制御手段を設けることで,軌陸車の長期間の駐車や保管等によって油圧シリンダ10内の圧力が低下していた場合であっても,これを補充して昇降装置を上昇乃至は下降した所定の位置に保持することができた。
本発明の軌陸車の昇降装置における油圧機構の一実施形態を示す回路図。 鉄輪の下降操作と位置保持についての説明図であり,(A)は鉄輪の下降操作状態,(B)は鉄輪下降操作後に作動油を補充している状態,(C)は油圧シリンダの高圧側の作動圧室内に圧力低下が生じた状態,(D)は(C)の状態の油圧シリンダに作動油の補充を行っている状態。 鉄輪の上昇操作と位置保持についての説明図であり,(A)は鉄輪の上昇操作状態,(B)は鉄輪上昇操作後に作動油を補充している状態,(C)は油圧シリンダの高圧側の作動圧室内に圧力低下が生じた状態,(D)は(C)の状態の油圧シリンダに作動油の補充を行っている状態。 本発明の軌陸車の昇降装置における油圧機構の別の実施形態を示す回路図。 軌陸車の右側面図。 回動型の鉄輪の昇降装置の概略説明図。
次に,添付図面を参照しながら,軌陸車の昇降装置における位置保持を可能とした本発明の油圧機構1について説明する。
〔昇降装置の油圧機構〕
軌陸車70に設けられた鉄輪昇降装置や転車台の昇降装置は,昇降を可能とするための複動形の油圧シリンダ10を備えていると共に,この油圧シリンダ10に設けられた2つの作動圧室11,12(以下,紙面上側を「第1作動圧室11」,下側を「第2作動圧室12」とする。)に対する作動油の給・排出を制御することにより,油圧シリンダ10に設けたロッド15を所望の方向に進退移動させて,昇降装置に上昇乃至は下降の所望の動作を行わせることができるように構成されている。
このような油圧機構1は,昇降装置を作動させる前述の複動形の油圧シリンダ10の他,オイルタンク3内の作動油を吸い込むと共に吐出する給油手段4と,前記給油手段4からの作動油を後述する油圧シリンダ動作用切換弁5に導入する主給油回路51,及び前記オイルタンク3に作動油を戻す回収回路52を備えると共に,油圧シリンダ10に対する作動油の給排出を制御するための前述の油圧シリンダ動作用切換弁5とダブルチェックバルブ20を備えている。
図1に示す実施例では前述の給油手段4として油圧ポンプを備えており,この油圧ポンプ4の入力軸を電磁クラッチ6を介して軌陸車のエンジン7の出力軸(例えばPTO軸)に連結している。
そして,アイドルアップスイッチ61をON操作すると,エンジン7のアイドル回転数が上昇すると共に前記電磁クラッチ6によってエンジン7の出力軸が油圧ポンプ4の入力軸と接続されて,油圧ポンプ4による作動油の吸い込み及び吐出が開始されると共に,アイドルアップスイッチ61のOFF操作によってエンジン7のアイドル回転数が通常のアイドル回転数に低下すると共に,電磁クラッチ6によるエンジン7の出力軸と油圧ポンプ4の入力軸間の連結が断たれ,油圧ポンプ4による作動油の吐出が停止するように構成されている。従って,このアイドルアップスイッチ61は,給油手段である油圧ポンプ4の作動,停止スイッチとして機能するものである。
このようにして,オイルタンク3内の作動油を吸い上げると共に加圧して吐出する油圧ポンプ4の二次側には,油圧ポンプ4によって吐出された作動油を搬送するための主給油回路51が設けられている。
この主給油回路51は,図示の実施形態にあっては,その二次側において二叉に分岐されて分岐回路51a,51bが形成されており,この分岐回路51a,51bが油圧シリンダ動作用切換弁5のポートP1,P2にそれぞれ連通されている。
また,前述した回収回路52も,前記油圧シリンダ動作用切換弁5に対する連通側において二叉に分岐されて分岐回路52a,52bが形成されており,この二つの分岐回路52a,52bが集合してオイルタンク3に連通される一方,この回収回路52の各分岐回路52a,52bが油圧シリンダ動作用切換弁5のポートT1,T2にそれぞれ連通されている。
このようにして主給油回路51及び回収回路52と連通される油圧シリンダ動作用切換弁5は,図示の実施形態にあっては6ポート3位置切換弁であり,前述のように二叉に分岐された主給油回路51の分岐回路51a,51bをポートP1,P2に,回収回路52の分岐回路52a,52bをポートT1,T2にそれぞれ連通すると共に,残りのポートAに油圧シリンダ10の第1作動圧室11に連通する第1給排油回路53が,ポートBに油圧シリンダ10の第2作動圧室12に連通する第2給排油回路54がそれぞれ連通されている。
そして,前記第1,第2給排油回路53,54には,一方が他方の一次側圧力をパイロット圧として動作する2つのパイロットオペレート型のチェックバルブ21,22を組み合わせて成るダブルチェックバルブ20が設けられており,このダブルチェックバルブ20の一方のチェックバルブ21を第1給排油回路53中に,他方のチェックバルブ22を第2給排油回路54中にそれぞれ設けている。
前述の油圧シリンダ動作用切換弁5は,図1に示す中間位置においてポートP1が閉じると共に,ポートP2とT2が連通すると共に,ポートT1とポートA,Bの3ポート間が連通した状態となり,従って,この状態においてアイドルアップスイッチ61のONにより油圧ポンプ4が作動油を吐出している場合,油圧ポンプ4からの作動油は,ポートP2,ポートT2を経て回収回路52を介してオイルタンク3に回収される。
また,第1給排油回路53が連通したポートA,第2給排油回路54が連通したポートBがいずれ共にポートT1と連通し,ダブルチェックバルブ20の一次側における第1,第2給排油回路53,54内の圧力が開放されて均等な圧力となっていることから,油圧ポンプ4からの作動油が供給されているか否かに拘わらず,油圧シリンダ動作用切換弁5が中立位置にあるときには,ダブルチェックバルブ20の各チェックバルブ21,22は,いずれ共に通常のチェックバルブとして機能しており,その結果,このダブルチェックバルブ20により油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室(11又は12)内の作動油が封止されて排出できないようになっている。
一方,油圧シリンダ動作用切換弁5は第1動作位置(図1中において下側)において,ポートP1とポートA間が連通すると共に,ポートT1とポートB間が連通し,主給油回路51の分岐回路51aが第1給排油回路53に連通すると共に,第2給排油回路54が回収回路52の分岐回路52aに連通する。
これとは逆に,油圧シリンダ動作用切換弁5が第2動作位置(図1中において上側)にある場合,ポートP1とポートB間が連通すると共に,ポートT1とポートA間が連通し,主給油回路51の分岐回路51aが第2給排油回路54と連通すると共に,第1給排油回路53が回収回路52の分岐回路aと連通する。
〔補給油構造〕
以上説明した構成は,油圧シリンダ10によって昇降装置に昇降動作を行わせるために必要な油圧機構の構成であるが,本発明の油圧機構1にあっては,上記構成に加え,更に,前述した油圧シリンダ10により上昇乃至は下降した状態にある昇降装置を,上昇位置乃至は下降位置において保持するための構成を備えており,この構成として前述のダブルチェックバルブ20の二次側において,シャトル弁30を介して油圧シリンダ10の第1作動圧室11と第2作動圧室12間を連通すると共に,このシャトル弁30に,チェック弁46を備えた作動油補充回路41を連通し,この作動油補充回路41を介して補充用の作動油を油圧シリンダ10の作動圧室11,12中,相対的に高圧となっている作動圧室内に導入することができるように構成している。
このシャトル弁30は,弁体によって選択的に開閉される2つの開閉ポート31,32と,弁体によって閉塞されていない側の前記開閉ポートと連通する中間ポート33を備えており,前記弁体は,高圧側の開閉ポートの圧力に押されて低圧側の開閉ポートを閉じる結果,中間ポート33を高圧側の開閉ポートに連通させることができるようにしたものである。
そして,このシャトル弁30の一方の開閉ポート31を前記油圧シリンダ10の第1作動圧室11に連通(図示の例では,第1給排油回路53bを介して連通)すると共に,該シャトル弁30の他方の開閉ポート32を第2作動圧室12に連通(図示の例では,第2給排油回路54bを介して連通)し,このシャトル弁30の中間ポート33に補充用の作動油を導入するための前述の作動油補充回路41を連通している。
図示の実施形態にあっては,この作動油補充回路41の一端を前記シャトル弁30の中間ポート33に連通すると共に,他端を油圧ポンプ4の二次側に設けた給油切換弁42に連通することにより,該給油切換弁42を図1中に示す原位置から作動位置(図中左側)に切り換えることにより,油圧ポンプ4が吐出した作動油を,作動油補充回路41に導入することができるように構成している。
この作動油補充回路41を介した作動油の補充は,一例として本実施形態にあっては以下の操作に連動して行われるように構成されている。
作動油の補充が行われる第1の場合として,オペレータの操作による補充がある。ここで,図1において符号63は,例えば押ボタン式のスイッチである再チャージスイッチであり,作動油の補充を行おうとするオペレータが,この再チャージスイッチ63を押すと,この再チャージスイッチ63が押されている間,作動油補充回路41を介した作動油の補充が行われる。
すなわち,オペレータが再チャージスイッチ63を押してONと成すと,この操作によって電磁弁である給油切換弁42が励磁して図示の原位置から図中左側に示した動作位置に切り替わり,油圧ポンプ4の二次側が作動油補充回路41に連通する。
また,前述した再チャージスイッチ63のON操作により,エンジンのアイドルアップスイッチ61がONとなり,エンジン7のアイドル回転数が上昇すると共に,電磁クラッチ6によりエンジン7の出力軸と油圧ポンプ4の入力軸とが連結されて,油圧ポンプ4が回転する。
これにより,油圧ポンプ4がオイルタンク3内の作動油を汲み上げると共に加圧して吐出し,この油圧ポンプ4が吐出した作動油が,給油切換弁42,作動油補充回路41,シャトル弁30の中間ポート33を介して油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室(11又は12)内に補充される。
また,本実施例では,前記オペレータによる再チャージスイッチ63の操作の他,油圧シリンダ10による昇降装置の上昇乃至は下降動作の終了後,予め設定された所定の時間,油圧シリンダ10の高圧側となっている作動圧室(11又は12)内に作動油を補充することができるように構成している。
このような作動油の補充を可能とするために,図1に示す構成にあっては,アイドルアップスイッチ61のOFF動作に連動して動作するオフディレイタイマ62を設け,アイドルアップスイッチ61をOFF操作すると,オフディレイタイマ62が設定時間(一例として本実施例にあっては0.6秒)のカウントを開始し,このカウント中,給油切換弁42が励磁して図1に示す原位置から図1中左側の動作位置に切り換わって油圧ポンプ4の二次側を作動油補充回路41に連通すると共に,エンジン7のアイドル回転数の上昇と,電磁クラッチ6の接続を継続するように構成している。
更に,本実施例では,停止状態にあるエンジン7を起動させると,同様にオフディレイタイマ62が作動して所定時間給油切換弁42を励磁して作動油補充回路41側の流路を開くと共に,アイドルアップスイッチ61が所定時間ONとなり,エンジン7のアイドル回転数の上昇と電磁クラッチ6の接続が行われるように構成している。
なお,図1中の符号43は,チェックバルブ46の二次側における作動油補充回路41内の圧力を検知する圧力検知手段であり,この圧力検知手段43が予め設定した所定の第1設定圧力,一例として昇降機構を上昇乃至は下降位置に保持するために必要な圧力に対して所定の余裕分を加算した圧力(本実施例にあっては12.5MPa)以下となったことを検知し,軌陸車の運転席等に設けた警告灯44を点灯し,オペレータに油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力が低下したことを警告する。
この圧力検知手段43は,例えばこれを圧力スイッチ等として構成し,前述の第1設定圧力よりも高い圧力として予め設定した第2設定圧力(一例として本実施例では13.5MPa)となったことを検知することができるようにし,圧力検知手段43が第2設定圧力を検知したときに前記警告灯44を消灯するように構成することもできる。
このように構成することで,警告灯44の点灯により油圧シリンダ10の高圧側作動圧室内の圧力が低下したことを認識したオペレータは,再チャージスイッチ63を押して作動油の補充を開始し,警告灯44が消灯した後,再チャージスイッチ63を離してOFFと成すことで,油圧シリンダ10の高圧側作動圧室内の圧力を所定の圧力範囲内に維持することができる。
なお,上記の説明にあっては,前記警告灯44の点灯,消灯によって,オペレータに油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力状態を認識できるようにしたが,例えば前記警告灯44の点灯,消灯に代えて,スピーカ等より警告音を発生するように構成しても良く,同様にオペレータが油圧シリンダ10内の圧力状態を認識できるものであれば,既知の各種の構成を使用することができる。
また,上記構成にあっては,警告灯44の点灯,消灯によって油圧シリンダの高圧側作動圧室内の圧力変化をオペレータが認識し,これに従ってオペレータが再チャージスイッチ63を操作することにより作動油の補充を行うものとして説明したが,前記警告灯44による表示に代え,又は前記警告灯44による表示と共に,例えば圧力検知手段43による第1設定圧力の検知により再チャージスイッチ63を自動でONとし,また,圧力検知手段43が第2設定圧力を検知したとき,再チャージスイッチ63を自動でOFFと成す自動制御装置を設けるものとしても良い。
〔動作説明〕
昇降装置の昇降動作
以上のように構成された油圧機構1を備えた軌陸車において,鉄輪の昇降や転車台ベースの昇降等,軌陸車に設けられた昇降装置に昇降動作をさせる場合には,軌陸車のエンジン7が起動している状態(アイドリングの状態)において,アイドルアップスイッチ61をONとする。
このアイドルアップスイッチ61のONにより,軌陸車のエンジン7のアイドル回転数が上昇すると共に,電磁クラッチ6によってエンジン7の出力軸と油圧ポンプ4の入力軸とが連結されて,油圧ポンプ4が作動油の吐出を開始する。
この状態において,給油切換弁42の励磁は行われておらず,給油切換弁42は図1に示す原位置にあり,油圧ポンプ4より吐出された作動油は主給油回路51を介して油圧シリンダ動作用切換弁5に導入されるが,この時点では油圧シリンダ動作用切換弁5は中立位置にあり,主給油回路51を介して導入された作動油は回収回路52を介してオイルタンク3に戻り,油圧シリンダ10の第1,第2作動圧室11,12のいずれに対しても導入されない。
また,ダブルチェックバルブ20の一次側における第1給排油回路53a,第2給排油回路54aは,いずれ共に回収回路52に連通した状態にあり,ダブルチェックバルブ20のいずれのチェックバルブ21,22に対してもパイロット圧が発生しておらず,チェックバルブ21,22はいずれも通常のチェックバルブと同様に機能して油圧シリンダ10側からの作動油の流れを遮断して油圧シリンダ10内の圧力が保持された状態を維持しており,この油圧シリンダ10内の圧力によって昇降装置は上昇乃至は下降した位置に保持されている。
このようにしてアイドルアップスイッチをONとした状態を維持したままで,前述した油圧シリンダ動作用切換弁5を操作して,一例として図1中下側に示した第1動作位置に切り換えると,主給油回路51(分岐回路51a)を介して油圧シリンダ作動用切換弁5のポートP1に導入された作動油は,ポートAを介して第1給排油回路53内に導入され,油圧シリンダ10の第1油出入口13を介して第1作動圧室11内に作動油の導入が開始される。
また,第1給排油回路53に対する作動油の導入により,第1給排油回路53(53a)内の圧力が上昇する結果,この圧力をパイロット圧として第2給排油回路54に設けたチェックバルブ22が開く。これにより作動油補充回路41内の圧力が第1設定圧力以下に低下して警告灯44が点灯すると共に,油圧シリンダ10の第2作動圧室12内に存在する作動油が,第2油出入口14,第2給排油回路54,油圧シリンダ動作用切換弁5,及び回収回路52を介してオイルタンク3内に回収される。
このようにして,油圧シリンダ10の各作動圧室11,12に対する給排油を継続すると,油圧シリンダ10は,図1中,下方にロッド15を伸ばした状態に伸長して,昇降装置が下降した状態となる〔図2(A)参照〕。
これとは逆に油圧シリンダ動作用切換弁5を図1中上側に示した第2動作位置に切り換えると,主給油回路51からの作動油は第2給排油回路54,第2油出入口14を介して油圧シリンダ10の第2作動圧室12に導入されると共に,第2給排油回路54(54a)内の圧力上昇により,この圧力をパイロット圧として作動する第1給排油回路53内のチェックバルブ21が開き,油圧シリンダ10の第1作動圧室11内の作動油が第1油出入口13を介して排出される。これにより作動油補充回路41内の圧力が低下して警告灯44が点灯すると共に,作動油が第1給排油回路53,油圧シリンダ動作用切換弁5及び回収回路52を介してオイルタンク3に回収され,これにより,油圧シリンダ10は,ロッド15をシリンダ内に収容した上昇位置に移動する〔図3(A)参照〕。
昇降装置の位置保持操作
以上のようにして,昇降装置による昇降作業を行った後,オペレータが油圧シリンダ動作用切換弁5の切換レバーを離すと,油圧シリンダ動作用切換弁5はリターンスプリングによって中立位置に戻り,油圧シリンダ10の第1,第2作動圧室11,12に対する作動油の供給及び排出が停止する。その後,オペレータはアイドルアップスイッチ61をOFFにして昇降装置による昇降作業を終了する。
このアイドルアップスイッチ61のOFF操作により,このアイドルアップスイッチ61に連動するオフディレイタイマ62が作動してカウントを開始すると共に,このオフディレイタイマ62において予め設定した所定時間(本実施例にあっては0.6秒),給油切換弁42を励磁して油圧ポンプ4の二次側に作動油補充回路41を連通すると共に,エンジン7のアイドル回転数が上昇した状態と,電磁クラッチ6によるエンジン7の出力軸と油圧ポンプ4の入力軸間の連結状態を維持する。
これにより,タイマによる設定時間,油圧ポンプ4より吐出された作動油は作動油補充回路41を介してダブルチェックバルブ20の二次側に設けたシャトル弁30の中間ポート33に導入される。
ここで,前述のように油圧シリンダ動作用切換弁5が中立位置にあるとき,ダブルチェックバルブ20の一次側における第1,第2給排油回路53a,54aはいずれも回収回路52に連通されてパイロット圧を発生していない状態にあることから,ダブルチェックバルブ20を構成する2つのチェックバルブ21,22はいずれも通常のチェックバルブとしての機能を発揮している。
従って,ダブルチェックバルブ20の二次側における第1,第2給排油回路53b,54b内の圧力は油圧シリンダ10の第1作動圧室11と第2作動圧室12内の圧力差がそのまま圧力差となり,ダブルチェックバルブ20の二次側に設けたシャトル弁30は,低圧側の給排油回路と連通する開閉ポート(31又は32)を閉じた状態にある。
その結果,シャトル弁30の中間ポート33は,ダブルチェックバルブ20の二次側における第1,第2給排油回路53b,54bのうち,油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室〔図2(B)の例では第1作動圧室11,図3(B)の例では第2作動圧室12〕と連通する回路53b,54b〔図2(B)の例では第1給排油回路53b,図3(B)の例では第2給排油回路54b〕と連通する。
従って,シャトル弁30の中間ポート33を介して作動油を導入すると,導入された作動油を油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室に対して補充することができ,この作動油の補充をオフディレイタイマ62による所定の設定時間行うことにより,作動油補充回路41内の圧力が所定の設定圧力(第2設定圧力)に上昇し,これを圧力検知手段43が検知して警告灯44が消灯する。
所定の設定時間のカウントが完了すると,オフディレイタイマ62は給油切換弁42に対する通電を停止して給油切換弁42が原位置に復帰し,また,電磁クラッチ6によるエンジン7の出力軸と油圧ポンプ4の入力軸間の連結が解除されると共に,エンジン7の回転数が通常のアイドル回転数に復帰する。
このようにして,昇降装置を上昇乃至は下降させた状態とすると,前述したダブルチェックバルブ20において油圧シリンダ10内の作動油のリークが生じない限り,次に油圧シリンダ動作用切換弁5の操作が行われる迄,昇降機構は油圧シリンダ10内の作動油の圧力によって上昇位置乃至は下降位置に保持され,また,警告灯44は消灯した状態を維持する。
以上のようにして,昇降装置の上昇乃至は下降操作の終了後,ダブルチェックバルブ20を介して作動油のリークが生じると,油圧シリンダ10内の作動油の圧力が低下して昇降機構を上昇乃至は下降位置に保持できなくなる可能性がある。
このような作動油のリークにより油圧シリンダ10の高圧側作動圧室の圧力が所定の第1設定圧力以下に低下すると,この圧力低下によって作動油補充回路41内の圧力も低下し,これを圧力検知手段43が検知して警告灯44を点灯して警告する。
この警告灯44の点灯により,オペレータは油圧シリンダ10内の圧力低下を認識し,再チャージスイッチ63をONにして,油圧シリンダ10に対する作動油の補給油を行う。
オペレータが再チャージスイッチ63を押し続けると,再チャージスイッチ63が押されている間,エンジン7のアイドル回転数の上昇と電磁クラッチ6の接続,及び,給油切換弁42の励磁が行われ,作動油補充回路41を介してシャトル弁30の中間ポート33に対して油圧ポンプ4からの作動油が供給される。
ここで,一例として昇降装置が鉄輪の昇降装置である場合,鉄輪72を下降させた状態では図2(C)に示すように車重がピストンを押し上げる方向にかかり,油圧シリンダ10の低圧側の作動圧室(第2作動圧室12)を膨張させようとする力が作用していると共に,高圧側の作動圧室(第1作動圧室11)を圧縮しようとする力が作用した状態にある。
また,鉄輪を上昇させた状態では,図3(C)に示すように鉄輪の自重が油圧シリンダ10のピストンを押し下げる方向にかかり,油圧シリンダ10の低圧側の作動圧室(第1作動圧室11)を膨張させようとする力が作用していると共に,高圧側の作動圧室(第2作動圧室12)を圧縮しようとする力が作用した状態にある。
従って,ダブルチェックバルブ20等を介して油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の作動油がリークしたとしても,2つの作動圧室11,12間における相対的な圧力の高低関係は変化しておらず,シャトル弁30は,中間ポート33を第1,第2給排油回路53b,54b中,相対的に高圧となっている作動圧室11,12と連通した給排油回路に連通している。
その結果,オペレータが再チャージスイッチ63を押している間,作動油は油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室に対して補充され〔図2(D),図3(D)参照〕,これにより油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室の圧力が上昇して,昇降装置を上昇乃至は下降した位置に保持することができるものとなっている。
なお,図2(C)及び図3(C)に示した例では,鉄輪72が下降位置から僅かに上昇し〔図2(C)〕,又は上昇位置から僅かに下降〔図3(C)〕した状態となっているが,前述した第1設定圧力を,鉄輪72を下降乃至は上昇位置に保持する圧力に対して所定の余裕分高い圧力として設定することで,このような鉄輪の移動が始まる前に作動油を補充して,鉄輪72が僅かでも移動することを未然に防止することが可能である。
このようにして作動油の補充を行うことにより,油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力が上昇すると,これに伴い作動油補充回路41内の圧力も上昇し,この圧力上昇が予め設定した前述の第2設定圧力に達すると,この圧力上昇を検知した圧力検知手段43の検知信号により警告灯44が消灯する。
オペレータはこの警告灯44の消灯を確認した後,再チャージスイッチ63を離すことで,油圧シリンダ10の高圧側の作動圧室内の圧力を所定の圧力範囲内に保持することができ,これにより昇降装置を確実に上昇乃至は下降した位置に保持することが可能となる。
なお,エンジン7を停止した状態で比較的長時間に亘って軌陸車の駐車や保管を行った場合にも,前述したダブルチェックバルブ20を介した作動油のリークが生じる場合があることに鑑み,軌陸車のエンジン7が停止した状態から,エンジン7を起動させると,前述したオフディレイタイマ62が作動して設定時間のカウントが完了する迄,エンジン7のアイドリング回転数の上昇と,電磁クラッチ6の接続,及び給油切換弁42の励磁を行うように構成しても良く,これにより,油圧シリンダ10の作動圧室(11又は12)内に作動油を補充して,昇降装置を上昇乃至は下降位置に保持するように構成しても良い。
〔その他の構成〕
以上,図1を参照して説明した構成では,説明のため単一の油圧シリンダ10のみを図中に示して説明したが,前述したように軌陸車に設けられる昇降装置としては,前鉄輪の昇降装置,後鉄輪の昇降装置,及び転車台の昇降装置等があり,図4では,これらの複数の昇降装置の操作や位置保持を,共通の油圧機構によって行うことができるよう構成したものである。
図4に示す例では,軌陸車70に設けられる複数の昇降装置,例えば前述の前鉄輪の昇降装置,後鉄輪の昇降装置,及び転車台の昇降装置の各昇降装置用の各油圧シリンダ動作用切換弁5から油圧シリンダ10迄の回路を,主給油回路51と回収回路間52間に並列に設けている。
そして,給油切換弁42に連通された作動油補充回路41を3方向に分岐して形成した分岐回路41a〜41cのそれぞれに絞り及びチェックバルブ45a〜45cを設けると共に,この分岐回路41a〜41cのそれぞれを各並列回路に設けられたシャトル弁30の中間ポート33に連通して,各シャトル弁30の中間ポート33を介して作動油の補充を行うことができるように構成している。
このように,作動油補充回路41の分岐回路41a〜41cにそれぞれチェックバルブ45a〜45cを設けることで,いずれか1の昇降装置の油圧シリンダ10に生じた圧力の低下が,他の昇降装置の油圧シリンダ10に対して影響を及ぼすことがないように構成していると共に,圧力検知手段43を,前述した各分岐路41a〜41cの分岐点又はそれよりも一次側(給油切換弁42側)に設け,各昇降装置に設けた油圧シリンダ10のいずれか1つにでも作動油の圧力低下が生じた場合にあっては,この圧力の低下を検知することができるように構成している。
なお,図4におけるその他の構成及び動作については,前述した図1を参照して説明した実施例と同様である。
更に,図1及び図4を参照して説明した油圧機構1において,前述した作動油補充回路41には図示せざるアキュムレータを例えば前述した圧力検知手段43と同様の位置に設けることができる。
このように作動油補充回路41内にアキュムレータを設け,作動油補充回路41を介した作動油の補充を行う際にアキュムレータ内に作動油を貯留しておくことにより,仮にダブルチェックバルブ20を介して作動油のリークが生じた場合であっても,リーク量がアキュムレータ内に貯留された作動油量以下の範囲で行われる場合には,油圧シリンダ10の高圧側作動圧室内の圧力が低下することがなく,これによりより安全性の高い保持機構を提供することができる。
1 昇降装置の油圧機構
3 オイルタンク
4 油圧ポンプ(給油手段)
5 油圧シリンダ動作用切換弁
6 電磁クラッチ
7 エンジン
8 車輌Acc
10 油圧シリンダ
11 第1作動圧室
12 第2作動圧室
13 第1油出入口
14 第2油出入口
15 ロッド
20 ダブルチェックバルブ
21,22 チェックバルブ(パイロットオペレート型)
30 シャトル弁
31 開閉ポート(一方)
32 開閉ポート(他方)
33 中間ポート
41 作動油補充回路
41a〜41c 分岐回路(作動油補充回路の)
42 給油切換弁
43 圧力検知手段
44 警告灯(表示装置)
45a〜45c,46 チェックバルブ
51 主給油回路
51a,51b 分岐回路(主給油回路の)
52 回収回路
52a,52b 分岐回路(回収回路の)
53 第1給排油回路
53a 第1給排油回路(ダブルチェックバルブの一次側)
53b 第1給排油回路(ダブルチェックバルブの二次側)
54 第2給排油回路
54a 第2給排油回路(ダブルチェックバルブの一次側)
54b 第2給排油回路(ダブルチェックバルブの二次側)
61 アイドルアップスイッチ
62 オフディレイタイマ
63 再チャージスイッチ
70 軌陸車
71 軌道走行手段
72 鉄輪
73 路面走行手段(タイヤ)
74 ベースブラケット
74a 下端平面(ベースブラケットの)
75 揺動ブラケット
75a 上部平面(揺動ブラケットの)
76 ピン
80 転車台
81 支持脚
82 転車台ベース
82a 下部転車台
82b 上部転車台
110 油圧シリンダ

Claims (13)

  1. オイルタンクと,該オイルタンク内の作動油を吐出する給油手段と,前記給油手段からの作動油により作動して昇降装置を昇降動作させる複動形の油圧シリンダを有する油圧機構を備えた軌陸車の昇降装置において,
    前記給油手段の二次側と前記油圧シリンダに設けた作動圧室,及び前記オイルタンクにそれぞれ連通する油圧シリンダ動作用切換弁を設けると共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁と前記油圧シリンダの作動圧室間にダブルチェックバルブを設け,前記油圧シリンダ動作用切換弁の動作位置の切り換えにより,前記給油手段からの作動油を前記作動圧室のいずれか一方に選択的に導入すると共に,他方の作動圧室からの作動油を前記オイルタンクに回収可能と成すと共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁の中立位置において,前記ダブルチェックバルブにより前記油圧シリンダの作動圧室内に作動油を封止可能に構成し,
    前記ダブルチェックバルブの二次側においてシャトル弁の一方の開閉ポートをいずれか一方の前記作動圧室に連通し,該シャトル弁の他方の開閉ポートを他方の前記作動圧室に連通すると共に,チェックバルブを備えた作動油補充回路を前記シャトル弁の中間ポートに連通し,
    前記油圧シリンダ動作用切換弁が中立位置にあるとき,前記作動油補充回路を介して前記油圧シリンダの前記作動圧室のうちの相対的に高圧である作動圧室内に作動油を補充することを特徴とする軌陸車の昇降装置における位置保持方法。
  2. 前記チェックバルブの二次側における前記作動油補充回路内の圧力が予め設定された所定の第1設定圧力以下となったときに前記作動油の補充を行うことを特徴とする請求項1記載の軌陸車の昇降装置における位置保持方法。
  3. 前記チェックバルブの二次側における前記作動油補充回路内の圧力が前記第1設定圧力に対して高く設定された所定の第2設定圧力となる迄,前記作動油の補充を行うことを特徴とする請求項2記載の軌陸車の昇降装置における位置保持方法。
  4. 前記油圧シリンダ動作用切換弁の操作による前記油圧シリンダの動作終了後,所定の設定時間,前記作動油補充回路を介して前記作動油の補充行うことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の軌陸車の昇降装置における位置保持方法。
  5. 前記軌陸車のエンジン起動後,所定の設定時間,前記作動油補充回路を介した前記作動油の補充を行うことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の軌陸車の昇降装置における位置保持方法。
  6. オイルタンクと,該オイルタンク内の作動油を吐出する給油手段と,前記給油手段からの作動油により作動して昇降装置を昇降動作させる複動形の油圧シリンダを有する軌陸車の昇降装置における油圧機構において,
    前記給油手段の二次側と前記油圧シリンダに設けた作動圧室,及び前記オイルタンクにそれぞれ連通する油圧シリンダ動作用切換弁を設けると共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁と前記油圧シリンダの作動圧室間にダブルチェックバルブを設け,前記油圧シリンダ動作用切換弁の動作位置の切り換えにより,前記給油手段からの作動油を前記作動圧室のいずれか一方に選択的に導入すると共に,他方の作動圧室からの作動油を前記オイルタンクに回収可能と成すと共に,前記油圧シリンダ動作用切換弁の中立位置において,前記ダブルチェックバルブにより前記油圧シリンダの作動圧室内に作動油を封止可能に構成し,
    前記ダブルチェックバルブの二次側においてシャトル弁の一方の開閉ポートを前記一方の作動圧室に連通し,該シャトル弁の他方の開閉ポートを前記他方の作動圧室に連通すると共に,チェックバルブを備えた作動油補充回路を前記シャトル弁の中間ポート連通し,
    前記油圧シリンダ動作用切換弁が中立位置にあるとき,該作動油補充回路に対して作動油を導入する補給油手段を設けたことを特徴とする軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  7. 前記給油手段の二次側に,前記給油手段からの作動油を前記油圧シリンダ動作用切換弁又は前記作動油補充回路に対し選択的に導入する給油切換弁を,前記補給油手段として設けたことを特徴とする請求項6記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  8. 前記チェックバルブの二次側における前記作動油補充回路内の圧力が所定の第1設定圧力以下となったことを検知する油圧検知手段と,前記油圧検知手段による検知結果を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  9. 前記検知手段を,前記第1設定圧力に対して高く設定された第2設定圧力となったことを検知可能に構成し,前記圧力検知手段により前記第2設定圧力が検知されたとき,前記表示手段による表示を停止することを特徴とする請求項8記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  10. 前記チェックバルブの二次側における作動油補充回路中に,アキュムレータを設けたことを特徴とする請求項6〜9いずれか1項記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  11. 前記油圧シリンダ動作用切換弁の操作による前記油圧シリンダの動作終了後,所定の設定時間,前記給油切換弁を切り換えて前記作動油補充回路に作動油を導入する補給油制御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  12. 前記給油手段を始動,停止させるためのスイッチを設け,前記補給油制御手段として,前記スイッチによる停止操作により所定の設定時間のカウントを開始すると共に,前記設定時間のカウント中,前記給油切換弁を前記作動油補充回路に作動油を導入する位置に切り換えると共に,給油手段の動作を継続させるオフディレイタイマを設けたことを特徴とする請求項11記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
  13. 前記軌陸車のエンジンの始動後,前記給油切換弁を切り換えて前記作動油補充回路に対して設定時間作動油を供給する補給油制御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の軌陸車の昇降装置における油圧機構。
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