JP2010209550A - 開閉扉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回動しながら開口部幅方向へ移動して開放動作する扉体11と、全閉位置にある前記扉体11が途中位置まで開放された際にこの開放途中の扉体11を全開位置まで強制的に開放動作させるアシスト手段50と、を備えた開閉扉装置において、全閉状態で開放信号を受けた場合に前記扉体11を戸厚方向へ押動することで前記途中位置まで開放動作させる戸厚方向押動装置60を備えた。
【選択図】図1
Description
ところで、前記従来のアシスト機構付き開閉扉装置によれば、例えば、通行者が高齢者や障がい者、車椅子に載った人、小さな子供等である場合には、折戸部(10)を若干開放する上記初期動作が困難な場合がある。
そこで、折戸部(10)をリニアモータ(49)の駆動力によって全閉位置から全開位置まで開放動作させるようにすることで、前述した使用者等による上記初期動作を不要にした構成が提案される。
この構成によれば、全閉状態で開放信号を受けると、扉体が、戸厚方向押動装置によって戸厚方向へ押動されて途中位置まで開放する。途中位置まで開放した扉体は、アシスト手段により全開位置まで強制的に開放されることになる。
この構成によれば、扉体の戸厚方向の何れかに物体が存在すると、その物体が戸厚方向の何れに存在するのかが感知部によって感知される。そして、戸厚方向押動装置が、感知部による感知側に対する反対側へ扉体を押動する。
よって、回動する扉体が物体に接触するようなことを防ぐことができる。
この構成によれば、扉体自体が感知部に感知されて誤作動の原因となるようなことを防ぐことができる。
この構成によれば、例えば、扉体全閉時に、取っ手部や、取っ手部に手をかけようとする通行者の手等が感知部に感知されて、扉体が不意に開放動作するようなことを防ぐことができる。
この構成によれば、進退部材を前進させるという簡素構造により、扉体を戸厚方向へ押動することができる。
この構成によれば、二つの進退部材を選択的に前進させて、扉体を所望とする戸厚方向へ押動することができる。
この構成によれば、回転体を回転させるという簡素構造により、扉体を戸厚方向へ押動することができる。
この構成によれば、回転体の回転方向の選択により、扉体を所望とする戸厚方向へ押動することができる。
開放信号を受けることにより、扉体が戸厚方向へ押動して途中位置まで開放し、その後、その扉体がアシスト手段によって全開位置まで開放される。
よって、全閉状態の扉体を、通行者等による初期の開放操作を要することなく全開位置まで開放動作させることができる。
本実施の形態は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物において、少なくとも閉鎖状態の扉体を回動させながら開口部幅方向へ開放動作させる開閉扉装置(例えば、バランスドア装置や折戸装置等を含む)として適用可能であるが、特に好ましい態様として、扉体を戸厚方向の何れにも回動可能な折戸装置に適用した一例について説明する。
なお、図示例によれば、折戸部10は、二つの扉体11,12により構成しているが、3以上の扉体を前記と同様に接続するようにしてもよい。
各傾斜面11bは、扉体11の幅方向(図1によれば左右方向)においては、少なくとも戸厚方向押動装置60に対応する位置に設けてあればよい。
傾斜面11b,11b間の角度は、後述する戸厚方向押動装置60の進退部材61に摺接されて扉体11が戸厚方向へ速やかに押動するよう適宜に設定され、例えば約90度に設定される。
なお、図示例によれば、折戸部10の下方側は、床面や地面等としているが、両縦枠部21,22間にわたる下枠部としてもよい。
上側枢支部材31は、その上端側の部分が上枠部23に固定されるとともに、その下端側の部分を扉体12に対し回動自在に係合させている。
同様に、下側枢支部材32は、その下端側の部分が床面や地面等に対し固定されるとともに、その上端側の部分を扉体12に対し回動自在に係合させている。
また、この移動支持部42の前記ブラケット42bには、後述するリニアモータ(アシスト手段50)を構成する可動子51が固定されている。
また、符号23bは、上枠部23の戸尻寄りに固定された緩衝材であり、扉体11,12の全開時に移動支持部42に当接して、扉体11,12全開の際の衝撃を緩和する。
また、符号23cは、所謂マイコン等の電子回路からなる制御部であり、後述するアシスト手段50及び戸厚方向押動装置60を制御する。
この固定子52は、開口部幅方向へわたる長尺状に構成され、その一端側部分を、全開状態において可動子51に対向させるとともに、その他端側部分を、全閉状態において同可動子51に対向させるように、上枠部23に止着されている。
この可動子感知部53は、扉体11が全開位置から予め設定された移動量開放動作した際に、可動子51を感知する近接スイッチであり、その感知信号を制御部23cへ送信する。
なお、この可動子感知部53の他例としては、近接スイッチ以外の非接触センサー(例えば光電スイッチ等)や、可動子51と一体的な部材(例えばブラケット42b等)を接触感知するようにした接触式スイッチ(例えばリミットスイッチ等)等とすることが可能である。
図示例について、より具体的に説明すれば、この戸厚方向押動装置60は、上下方向へ進退運動可能な二つの進退部材61,61と、これら進退部材61,61をそれぞれ前進させる電磁ソレノイド62,62、同進退部材61,61をそれぞれ後退させる付勢部材63,63等を具備する。
電磁ソレノイド62は、進退部材61に対し例えば環状に装着され、通電された際の電磁力により進退部材61を下方へ前進させる。
付勢部材63は、例えばコイルスプリングであり、電磁ソレノイド62が非通電となった際に、進退部材61を上方へ後退させる。
なお、戸厚方向押動装置60の他例としては、付勢部材63の付勢力によって進退部材61を下方へ前進させ、同進退部材61を電磁ソレノイド62の電磁力によって上方へ後退させる構成としてもよい。
この感知部70は、全閉状態の扉体11の戸厚方向の両側に位置するように二つ設けられ、図示例によれば、上枠部23の表部側と裏部側とにそれぞれ固定され、斜め下方へ検知媒体xを放出する(図3参照)。
各感知部70の感知範囲は、前記検知媒体xの放出方向の調整により設定され、好ましくは、扉体11,12の可動軌跡(例えば図4に二点鎖線で示す扉体11,12の軌跡)を含まないように設定され、更に好ましくは、扉体11,12全閉時の取っ手部11aの近傍範囲、及び全閉時の扉体11,12の近傍範囲を含まないように設定される。
先ず、制御部23cは、折戸部10の全閉状態において、戸厚方向の一方側の感知部70による感知信号があるか否かを判断する(ステップ1a)。そして、前記一方側の感知部70による感知信号がある場合には、次のステップ2aへ処理を進め、そうでなければ、ステップ1bへ処理を移行する。
ステップ4では、固定子52へ電力が供給されて、アシスト手段50の作動により、移動支持部42が戸尻方向へ移動し、同時に扉体11,12が折れ曲がるようにして開放動作する。なお、固定子52への電力の供給は、扉体11,12が全開位置になるまで継続するように制御されている。
しかも、感知部70の感知範囲は、扉体11,12の可動軌跡、取っ手部11aの近傍範囲、及び全閉状態の扉体11,12の近傍範囲を含まないため、例えば、扉体11が人に凭れ掛かかられて若干回動し、その扉体11が感知部70によって感知されたり、あるいは、取っ手部11aを把持しようとする手が感知部70に感知されたりして、扉体11,12が不意に開放動作してしまうようなことを防ぐことができる。
戸厚方向押動装置80は、扉体11の一端部(図示例によれば上端部)の近傍に位置するとともに、外周部を扉体11に交差する方向へ回転させる回転体81を備え、回転体81を選択された回転方向へ回転させて該回転体81の外周部を扉体11に当接することで、扉体11を所望とする戸厚方向へ押動する。
なお、回転体81の他例としては、前記突出部を単数とした態様とすることが可能である。
このモータ82は、制御部23cから電力が供給されることにより、出力軸82aを、選択された回転方向へ回転させる。
11:扉体 11a:取っ手部
20:枠体 23:上枠部
40:移動支持機構 50:アシスト手段
60,80:戸厚方向押動装置 61:進退部材
62:電磁ソレノイド 81:回転体
Claims (8)
- 回動しながら開口部幅方向へ移動して開放動作する扉体と、全閉位置にある前記扉体が途中位置まで開放された際にこの開放途中の扉体を全開位置まで強制的に開放動作させるアシスト手段と、を備えた開閉扉装置において、
全閉状態で開放信号を受けた場合に前記扉体を戸厚方向へ押動して前記途中位置まで開放動作させる戸厚方向押動装置を備えたことを特徴とする開閉扉装置。 - 前記扉体の戸厚方向の何れに物体が存在するのかを感知する感知部を備え、該感知部による感知信号を前記開放信号とするようにした開閉扉装置であって、
前記扉体は、一方又は他方への回動により開放動作するように構成され、
前記戸厚方向押動装置は、前記感知部による感知側に対する反対側へ前記扉体を押動することを特徴とする請求項1記載の開閉扉装置。 - 前記感知部は、前記扉体の可動軌跡を含まないように感知範囲を設定してあることを特徴とする請求項2記載の開閉扉装置。
- 前記扉体には該扉体を開閉操作するための取っ手部が設けられ、
前記感知部は、扉体全閉時の前記取っ手部の近傍範囲、及び扉体全閉時の前記扉体の近傍範囲を含まないように、感知範囲を設定してあることを特徴とする請求項2又は3記載の開閉扉装置。 - 前記扉体は、少なくともその一端部に傾斜面を有し、
前記戸厚方向押動装置は、前記傾斜面に向かって進退運動する進退部材を備え、前記進退部材を前進させて前記傾斜面に摺接させることで、前記扉体を戸厚方向へ押動することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉扉装置。 - 前記扉体は、少なくともその一端部が、戸厚方向の両側に傾斜面を有する略山形に形成され、
前記戸厚方向押動装置は、前記両傾斜面の各々に向かってそれぞれが進退運動するように二つの進退部材を備え、選択された一方の進退部材を前進させて対応する前記傾斜面に摺接させることで、前記扉体を所望とする戸厚方向へ押動することを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉扉装置。 - 前記戸厚方向押動装置は、前記扉体の一端部の近傍に位置するとともに、外周部を前記扉体に交差する方向へ回転させる回転体を備え、
前記回転体を回転させて該回転体の外周部を前記扉体に当接することで、前記扉体を戸厚方向へ押動することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉扉装置。 - 前記戸厚方向押動装置は、前記扉体の一端部の近傍に位置するとともに、外周部を前記扉体に交差する方向へ回転させる回転体を備え、
前記回転体を選択された回転方向へ回転させて該回転体の外周部を前記扉体に当接することで、前記扉体を所望とする戸厚方向へ押動することを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉扉装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012246713A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Isao Masuda | 折戸パネルの吊り車及びこの吊り車を用いた自動折戸システム |
JP2016038977A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | 積水ハウス株式会社 | 折れ戸の開閉検知機構 |
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