JP2010208469A - 鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造において、ウインカに外力が加わった際の負荷を軽減させると共にウインカの組み付け工数の削減を図る。
【解決手段】車両側面を覆うサイドカバー95と、該サイドカバー95の外側方に設けられるフロントウインカ41と、前記サイドカバー95の内側に設けられる上部フロントロアカバー88とを備える鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造であって、前記上部フロントロアカバー88に前記フロントウインカ41を支持すると共に、該上部フロントロアカバー88を前記サイドカバー95に複数の結合部66〜68で取り付け、前記各結合部の内の少なくとも一つ(例えば上端結合部68)が、前記フロントウインカ41に対する外力により離脱可能に構成される。
【選択図】図8

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両に設けられるウインカを、該車両のカウリングの外側に設けたものがよく知られている。このようにカウリングの外側に設けられるウインカの取り付け構造では、該ウインカに外力が加わった場合の対策として種々の方法が用いられる。例えば、特許文献1記載のものは、カウリング支持部材に弾性変形可能なステーを介してウインカを取り付けており、該ウインカに外力が加わった際には前記ステーが弾性変形してウインカ周りの負荷を軽減させている。
特公平5−15595号公報
ところで、上記従来の構成では、カウリングに形成するウインカ貫通用の開口部とカウリング内のウインカ取り付け部との相対位置精度を高める必要があり、かつウインカ組み付け時には該ウインカとカウリングとを個別に車体に組み付ける必要があり、組み付け工数が増大する傾向にあった。
そこでこの発明は、鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造において、ウインカに外力が加わった際の負荷を軽減させると共にウインカの組み付け工数の削減を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両側面を覆うカウル(例えば実施例のサイドカバー95)と、該カウルの外側方に設けられるウインカ(例えば実施例のフロントウインカ41)と、前記カウルの内側に設けられる内側カバー(例えば実施例の上部フロントロアカバー88)とを備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)のウインカ取り付け構造であって、前記内側カバーを弾性変形可能とし、該内側カバーに前記ウインカを支持すると共に、該内側カバーを前記カウルに複数の結合部(例えば実施例の上下結合部66,67及び上端結合部68)で取り付け、前記各結合部の内の少なくとも一つ(例えば実施例の上端結合部68)は、前記ウインカに対するカウル外側からの外力により離脱可能に構成されることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪(前一輪・後二輪の他に前二輪・後一輪も含む)又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するスクータ型車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記離脱可能な結合部は、前記ウインカに対して車両後方に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ウインカは、発光可能な灯火部(例えば実施例のウインカ本体41a)と、該灯火部を支持する軸部(例えば実施例の軸部41b)とからなり、前記カウルには、前記ウインカの軸部を挿通可能な開口部(例えば実施例の開口部56)が設けられ、前記開口部の内周形状は、前記軸部の外周形状よりも大きく、かつ前記灯火部の外周形状よりも小さいことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記離脱可能な結合部の前方及び下方のそれぞれに、前記複数の結合部の内の他のもの(例えば実施例の上下結合部66,67)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、内側カバーを弾性変形可能とし、かつ該内側カバーのカウルへの結合部の内の少なくとも一つを、ウインカに対するカウル外側からの外力により離脱可能に構成することで、該結合部による結合がウインカに外力が加わった際に解除されて内側カバーの弾性変形を許容し、該ウインカを前記外力方向に変位させてウインカ周りの負荷を軽減させることができる。また、ウインカを内側カバーやカウルにサブアッセンブリしておくことが可能となり、ウインカの組み付け工数の削減を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ウインカに加わり易い車両前方からの外力や外側方からの外力に対し、これらの外力方向にウインカを変位させ易くして、ウインカ周りへの負荷を効果的に軽減できる。
請求項3に記載した発明によれば、ウインカをカウル外側からのみ取り付け可能とすると共に、前記開口部を灯火部よりも小さくして外観性を向上できる。
請求項4に記載した発明によれば、前方及び側方からの外力に対して離脱可能な結合部が離脱する際に該離脱がし易くなる。また、内側カバーが二箇所以上で支持されるため、該内側カバーの位置ずれが生じ難くなる。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体カバーを透かせた左側面図である。 上記自動二輪車の上面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 上記自動二輪車の左サイドカバーの分解側面図である。 上記自動二輪車の左フロントウインカ周辺の側面図である。 図6のA−A断面図である。 図6のB−B断面図であり、(a)は通常の取り付け状態を、(b)は左フロントウインカに外力が加わった状態をそれぞれ示す。 上記左サイドカバー内側の上部フロントロアカバーの側面図である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1,2に示すスクータ型の自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、バーハンドル3によって操向される前輪WFと、スイングユニット(スイング式のパワーユニット)Pによって駆動される後輪WRとを備える。バーハンドル3及び前輪WFを含むステアリング系部品は、車体フレームF前端のヘッドパイプ4に操向可能に枢支される。車体フレームFの下部後側には、前記スイングユニットPの前端部が上下揺動可能に枢支される。前記バーハンドル3と車体後部上に支持される乗員着座用の鞍乗りシート50との間は、比較的車高が低い跨ぎ部とされ、この跨ぎ部の左右両側には、シート50に着座した乗員の足を載せる左右フロアステップ74が設けられる。
車体フレームFは、前輪WFを支持するフロントフォーク2及び該フロントフォーク2に連結されるバーハンドル3を操行自在に支持するヘッドパイプ4をその前端に備える。後輪WRをその後端で支持するスイングユニットPは、その前部が車体フレームFのピボットプレート10にリンク部材11を介して上下揺動可能に支持され、該スイングユニットPの後端部と車体フレームFの後端部との間にリヤクッション38が配設されて、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンションが構成される。
車体フレームFは、前記ヘッドパイプ4と、該ヘッドパイプ4の上下中間部から後方へ後下がりに延びる左右一対のメインフレーム5と、ヘッドパイプ4の下部から後方へ後下がりに適宜屈曲して延びる左右一対のダウンフレーム6とを備える。左右ダウンフレーム6の後端部は、左右メインフレーム5の後端部にそれぞれ結合される。
また、車体フレームFは、左右メインフレーム5の後部から後方へ後上がりに延びる左右一対のシートレール7と、左右メインフレーム5の後端部から後方へ後上がりに延びて左右シートレール7の前後中間部を支持する左右一対のサポートフレーム8と、該左右サポートフレーム8の後部から後方へ後上がりに延びて左右シートレール7の後端部を支持するリヤサポートフレーム9とを備える。シートレール7とサポートフレーム8との間には、左右一対の前記ピボットプレート10が掛け渡される。
左右のメインフレーム5と左右のダウンフレーム6とにより囲まれる空間には、燃料タンク21が配設される。燃料タンク21の上方で左右のメインフレーム5の間には、第一クロスメンバ13が掛け渡される。燃料タンク21の下方で左右のダウンフレーム6の間には、第二クロスメンバ14が掛け渡される。スイングユニットPの上方で左右のシートレール7の間には、第三クロスメンバ15が掛け渡される。左右のシートレール7の後端部の間には、第四クロスメンバ16が掛け渡される。
スイングユニットPは、その前部においてシリンダ軸線をほぼ水平にした水冷式のエンジンEと、後部左側においてエンジンEの出力を無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとを一体化してなる。エンジンEのシリンダヘッドの上方にはスロットルボディ34が接続され、該スロットルボディ34の後方にはエアクリーナボックス35が接続される。また、前記シリンダヘッドの下方には排気管36が接続され、該排気管36が適宜湾曲して後方へ延びて後輪WR右側に配されたサイレンサ37に接続される。
前輪WFの後方でダウンフレーム6及び燃料タンク21の前方には、エンジンE冷却用のラジエータ22が配設される。シート50の下方で左右シートレール7の間には、乗員用のヘルメット等の荷物を収納可能な物品収納ボックス51が配設される。シート50は、運転者が着座する前シート部50aと同乗者が着座する後シート部50bとを一体に有し、このシート50がその前端側を中心に後部を上方に移動させるように回動することで、物品収納ボックス51の上部開口を開閉させる。
図3,4を併せて参照し、車体フレームFの周囲は、主に合成樹脂からなる車体カバー70で覆われる。車体カバー70は、ヘッドパイプ4周り(車体前部)を前方から覆うフロントカバー71と、該フロントカバー71の左右両側に連結されてヘッドパイプ4周りを側方から覆う左右一対の上部サイドカバー(サイドカバー)72と、該上部サイドカバー72の下部に連結されてダウンフレーム6周りを側方から覆う左右一対の下部サイドカバー(サイドカバー)73と、上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73の後方に連結されて前シート部50aに着座した運転者の足を載せる左右フロアステップ74と、該左右フロアステップ74の外側下方に連結される左右一対のフロアスカート75と、車体下面を覆うアンダカバー76とを備える。フロントカバー71の下部前側にはヘッドランプ40が配設される。フロアスカート75の後部には、後シート部50bに着座した同乗者が足を載せる左右一対のタンデムステップ75aが設けられる。
上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73は互いに一体的に接続されて、車体前部を側方から覆う左右一対のサイドカバー95を構成する。左右サイドカバー95は、前シート部50aに着座した運転者の脚部を前方から覆うレッグシールドを兼ねる。左右サイドカバー95の内側には、ラジエータ22周りを前方から覆う左右一対の上部フロントロアカバー88(内側カバー)及び下部フロントロアカバー89が設けられる。上部フロントロアカバー88は、下部サイドカバー73の車幅方向内側にて車両前方に開口する通風孔90を有し、該通風孔90内に流入した空気(走行風)は、ラジエータ22に供給されると共に、フロントカバー71後方の乗車空間の負圧補正等に用いられる。
また、車体カバー70は、ヘッドパイプ4周りを上方から覆うメータパネルカバー77と、ヘッドパイプ4周りを後方から覆うと共に左右の上部サイドカバー72に連結されるインナカバー78とを備える。
さらに、車体カバー70は、前シート部50aの下方に設けられる左右一対のシート下カバー80と、該左右シート下カバー80の間に設けられるシートヒンジカバー86と、シートレール7に沿うように延在して車体後部を側方から覆う左右一対のリヤボディカバー81とを備える。
図5を参照し、上部サイドカバー72は、フロントカバー71の側方に連なる上カバー本体82aと、該上カバー本体82aの後部下側から斜め下後方に延びる上延出部82bとを一体に有してなる。上カバー本体82aの下縁部と上延出部82bの下縁部とは互いに連続し、これらが上部サイドカバー72における側面視で上方に湾曲した凹状(上方に凸の湾曲状)をなす下縁部82cを構成する。なお、図中符号72aは下部サイドカバー73と接続される下部サイドカバー接続部、符号72bはフロントカバー71と接続されるフロントカバー接続部、符号72cはメータパネルカバー77と接続されるメータパネルカバー接続部、符号72dはインナカバー78と接続されるインナカバー接続部72dをそれぞれ示す。上部サイドカバー72の内側(裏面側)において、下縁部82cに沿う下部サイドカバー接続部72aの近傍には、下部サイドカバー73に係合する凸部52が設けられる。
一方、下部サイドカバー73は、上部サイドカバー72の下縁部82cの前半部から前記上延出部82bよりも急傾斜をなして斜め後下方へ延びる下カバー本体83aと、該下カバー本体83aの下端部から後方へフロアステップ74に沿うように後上がりに延びる下延出部83bとを一体に有してなる。下カバー本体83aの上縁部は、側面視で上方に湾曲した凸状(上方に凸の湾曲状)をなして上部サイドカバー72の下縁部82cに整合する上縁部83cを構成する。なお、図中符号73aは上部サイドカバー72と接続される上部サイドカバー接続部、符号73bは上部フロントロアカバー88及び下部フロントロアカバー89と接続されるフロントロアカバー接続部、符号73はフロアステップ74と接続されるフロアステップ接続部、符号73dはフロアスカート75と接続されるフロアスカート接続部73dをそれぞれ示す。下部サイドカバー73の上縁部83cには連結板部54が突設され、この連結板部54には上部サイドカバー72の凸部52を係合させる係合孔54aが形成される。
図7を併せて参照し、下部サイドカバー73の上縁部83cは、斜め上外側に凸の湾曲部84aを介して車幅方向内側に変位した平坦状の立壁部84bを形成する。一方、上部サイドカバー72の下縁部82cは、斜め下内側に屈曲することで下向きの傾斜部84cを形成する。
ここで、上下サイドカバー72,73の接続部には、前記上下縁部82c,83cに沿って車両前後方向に延びる溝部84が形成される。溝部84は、立壁部84bが形成する内側壁と、傾斜部84cが形成する上壁と、湾曲部84aが形成する下壁とを有してなり、車幅方向外側に開放する断面コ字状をなして車両前後方向に延びる。
図1,5を参照し、車体カバー70において、上部サイドカバー72の上延出部82b、シート下カバー80及びリヤボディカバー81の各々の下縁部と、フロアステップ74の上縁部との間には、車両前後方向に延びる溝94が形成される。溝94は、側面視で溝部84の後方に連続するようにリヤボディカバー81の後部まで延びる。これにより、自動二輪車1の走行中には、車体カバー70の周囲を流れる風の一部が溝部84及び溝94を通過して整流される。
ここで、下部サイドカバー73の上縁部83cには、左右のフロントウインカ41がそれぞれ車幅方向外側に突出するように設けられる。
図7を併せて参照し、フロントウインカ41は、光源を有して発光する卵形のウインカ本体41aと、該ウインカ本体41aの車幅方向内側(基端側)を支持する軸部41bとを有してなる。ウインカ本体41aは、その外観を形成する灯体44内に光源としてのバルブ42を収容してなる。灯体44の前面は、バルブ42を前方から覆うウインカレンズ44aとして構成される。
一方、図8を併せて参照し、軸部41bは、灯体44の基端側に一体形成された延出部43の先端にさらにステー45を一体的に設けてなる。ステー45(軸部41b)の車幅方向内側の端面49には、車幅方向内側に突出するネジ軸46と、該ネジ軸46の後方にて同じく車幅方向内側に突出する位置決め突起47とが設けられる。位置決め突起47はネジ軸46と比べて短くかつ大径の円筒状をなし、その内部を通じてウインカコード48が灯体44外に導出される。ウインカコード48は、カウリング内側にてメインハーネスに接続される。
下部サイドカバー73の上縁部83cには、立壁部84b及び湾曲部84aの一部を切り欠くようにして、フロントウインカ41の軸部41bを挿通させる開口部56が形成される。開口部56は連結板部54の下方に位置し、側面視で前後に長い楕円形状に形成される。開口部56の車幅方向内側には、該開口部56の内周縁から車幅方向内側に延出する筒状の保持部57が設けられる。
開口部56の側面視形状(内周形状)はフロントウインカ41の軸部41の側面視形状(外周形状)よりも大きく、該軸部41bを挿通可能である。一方、ウインカ本体41aの側面視形状(外周形状)は開口部56の側面視形状よりも大きく、該ウインカ本体41aにより開口部56が概ね隠されると共に、フロントウインカ41を車幅方向外側からのみ取り付け可能である。
図5,6を参照し、下部サイドカバー73の上縁部83cの近傍かつ開口部56の斜め下前方であってその裏面側(車幅方向内側)には、上部フロントロアカバー88の上部を締結するための上締結部58aが設けられる。また、下部サイドカバー73の上部の裏面側であって前記上締結部58aの斜め下後方には、同じく上部フロントロアカバー88の下部を締結するための下締結部58bが設けられる。各締結部58a,58bは車幅方向内側に突出するボス状のもので、該各締結部58a,58bに上部フロントロアカバー88の上下がそれぞれタッピングネジ等の締結手段により固定的に結合される。なお、下部サイドカバー73の下部の裏面側には、下部フロントロアカバー89を結合するための締結部59が複数設けられる。
また、下部サイドカバー73の上縁部83cの近傍かつ開口部56の後方であってその裏面側には、上部フロントロアカバー88の上端部後側を係合させるための上端係合部60が設けられる。上端係合部60は、例えば断面H形をなして車幅方向内側に突出するクリップ保持部として構成され、該上端係合部60に対して上部フロントロアカバー88の上端部が車幅方向内側からクリップを介して係合・離脱可能に結合される。
図9を参照し、上部フロントロアカバー88の上下には、下部サイドカバー73の各締結部58a,58bに対応する上下締結部61a,61bがそれぞれ設けられる。また、上部フロントロアカバー88の上端部には、フロントウインカ41の軸部41bの端面49を当接させた状態で支持する平坦状のウインカ支持部62が設けられる。ウインカ支持部62には、ネジ軸46を挿通・締結する締結孔63と、位置決め突起47を係合させてフロントウインカ41を位置決めする位置決め孔64とが形成される。ウインカ支持部62は、下部サイドカバー73に上部フロントロアカバー88を取り付けた状態で、開口部56の車幅方向内側に締結孔63及び位置決め孔64が位置するように設けられる。
また、上部フロントロアカバー88の上端部におけるウインカ支持部62の後方には、下部サイドカバー73の上端係合部60に対応する係合孔65が形成される。係合孔65は側面視で前後に長い長方形状をなし、該係合孔65に上端係合部60がクリップを介して係合離脱可能に結合される。上下締結部58a,58b及び上端係合部60は、側面視で三角形状をなすように配置されている。
ここで、図7,8を併せて参照し、前記上締結部58a,61aは上部フロントロアカバー88の上結合部66を構成し、下締結部58b,61bは上部フロントロアカバー88の下結合部67を構成し、上端係合部60及び係合孔65は上部フロントロアカバー88の上端結合部68を構成する。なお、図中符号Tは上締結部58a,61a同士を締結するタッピングネジを、符号Cは上端係合部60及び係合孔65を係合させるクリップをそれぞれ示す。
図7,8を参照し、下部サイドカバー73の開口部56における保持部57の車幅方向内側端には、上部フロントロアカバー88のウインカ支持部62が車幅方向内側から当接し、該ウインカ支持部62により開口部56がその車幅方向内側から閉塞される。フロントウインカ41は、その軸部41bが開口部56の保持部57内に嵌合し、かつ端面49がウインカ支持部62に当接した状態で固定・支持される。この構造により、フロントウインカ41を下部サイドカバー73及び上部フロントロアカバー88と一体の小組体としてサブアッセンブリしておくことが可能となり、フロントウインカ41や車体カバー70の組み付け工数の削減が図られる。
図8(b)を参照し、フロントウインカ41に車幅方向外側からの外力が作用し、上部フロントロアカバー88にこれを下部サイドカバー73から車幅方向内側に取り外そうとする力が作用した場合、上部フロントロアカバー88前側の上下結合部66,67は下部サイドカバー73に締結固定されることから車幅方向内側に離脱することはないが、上部フロントロアカバー88後側の上端結合部68は下部サイドカバー73にクリップ固定されることから車幅方向内側に離脱可能である。
このため、フロントウインカ41に車幅方向外側又は車両前方からの外力が作用し、上部フロントロアカバー88にその前側の上下結合部66,67を結ぶ直線L(図6参照)を中心としたモーメントが発生した場合、上部フロントロアカバー88後側の上端結合部68が下部サイドカバー73から車幅方向内側に離脱し、前記直線を中心とした上部フロントロアカバー88の弾性変形が生じる。これにより、フロントウインカ41がその外側端を斜め上後方に移動させるように傾動(変位)し、前記外力による負荷を軽減させる。なお、上部フロントロアカバー88が前記弾性変形量を確保できる構造及び材質であることはいうまでもない。また、前記フロントウインカ41の変位の方向は前記各結合部66,67,68の配置によって適宜調整及び変更可能である。
以上説明したように、上記実施例におけるウインカ取り付け構造は、車両側面を覆うサイドカバー95と、該サイドカバー95の外側方に設けられるフロントウインカ41と、前記サイドカバー95の内側に設けられる上部フロントロアカバー88とを備える鞍乗り型車両(自動二輪車1)に適用されるものであって、前記上部フロントロアカバー88を弾性変形可能とし、該上部フロントロアカバー88に前記フロントウインカ41を支持すると共に、該上部フロントロアカバー88を前記サイドカバー95に複数の結合部66〜68で取り付け、前記各結合部の内の少なくとも一つ(例えば上端結合部68)が、前記フロントウインカ41に対するサイドカバー95外側からの外力により離脱可能に構成されるものである。
この構成によれば、上端結合部68による結合がフロントウインカ41に外力が加わった際に解除されて上部フロントロアカバー88の弾性変形を許容し、該フロントウインカ41を前記外力方向に変位させて該フロントウインカ41周りの負荷を軽減させることができる。また、フロントウインカ41を上部フロントロアカバー88やサイドカバー95にサブアッセンブリしておくことが可能となり、フロントウインカ41の組み付け工数の削減を図ることができる。
また、上記ウインカ取り付け構造は、前記離脱可能な上端結合部68が、前記フロントウインカ41に対して車両後方に設けられることで、フロントウインカ41に加わり易い車両前方からの外力や外側方からの外力に対し、これらの外力方向にフロントウインカ41を変位させ易くして、該フロントウインカ41周りへの負荷を効果的に軽減できる。
また、上記ウインカ取り付け構造は、前記フロントウインカ41が、発光可能なウインカ本体41aと、該ウインカ本体41aを支持する軸部41bとからなり、前記サイドカバー95には、前記フロントウインカ41の軸部41bを挿通可能な開口部56が設けられ、該開口部56の内周形状は、前記軸部41bの外周形状よりも大きく、かつ前記ウインカ本体41aの外周形状よりも小さいことで、フロントウインカ41をサイドカバー95外側からのみ取り付け可能とすると共に、前記開口部56をウインカ本体41aよりも小さくして外観性を向上できる。
また、上記ウインカ取り付け構造は、前記離脱可能な上端結合部68の前方に上結合部66を、上端結合部68の下方に下結合部67をそれぞれ備えることで、前方及び側方からの外力に対して上端結合部68が離脱する際に該離脱がし易くなる。また、上部フロントロアカバー88が二箇所以上で支持されるため、上部フロントロアカバー88の位置ずれが生じ難くなる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、前記上端結合部68以外の結合部66,67を、フロントウインカ41に対する外力により離脱可能な構成としてもよい。また、サイドカバー95が上下分割式ではなく一体のものであってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、リヤウインカにも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
41 フロントウインカ(ウインカ)
41a ウインカ本体(灯火部)
41b 軸部
56 開口部
66 上結合部(結合部)
67 下結合部(結合部)
68 上端結合部(結合部)
88 上部フロントロアカバー(内側カバー)
95 サイドカバー(カウル)

Claims (4)

  1. 車両側面を覆うカウルと、該カウルの外側方に設けられるウインカと、前記カウルの内側に設けられる内側カバーとを備える鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造であって、
    前記内側カバーを弾性変形可能とし、該内側カバーに前記ウインカを支持すると共に、該内側カバーを前記カウルに複数の結合部で取り付け、前記各結合部の内の少なくとも一つは、前記ウインカに対するカウル外側からの外力により離脱可能に構成されることを特徴とする鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造。
  2. 前記離脱可能な結合部は、前記ウインカに対して車両後方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造。
  3. 前記ウインカは、発光可能な灯火部と、該灯火部を支持する軸部とからなり、前記カウルには、前記ウインカの軸部を挿通可能な開口部が設けられ、前記開口部の内周形状は、前記軸部の外周形状よりも大きく、かつ前記灯火部の外周形状よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造。
  4. 前記離脱可能な結合部の前方及び下方のそれぞれに、前記複数の結合部の内の他のものを備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の鞍乗り型車両のウインカ取り付け構造。
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