JP2010207483A - カバー装着体の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を製造することのできるカバー装着体の製造装置及び製造方法を提供すること。
【解決手段】前記カバー装着体の製造装置であって、一方の端部に形成された外径変化部12及び軸孔13を有する管状部材3と、当接部18を有し、カバー部材を管状部材3に向かって押圧する押圧部材4と、環状当接部21及び貫通孔22を有する規制部材5とを備え、規制部材5が管状部材3と押圧部材4との間に配置可能に構成されて成ることを特徴とするカバー装着体の製造装置1、並びに、このカバー装着体の製造方法であって、カバー部材の被カバー部材装着用孔に管状部材3を挿入する工程と、外径変化部12に向かって軸孔13に被カバー部材を挿入配置する工程と、管状部材3を相対的に後退させる工程とを有することを特徴とするカバー装着体の製造方法。
【選択図】 図1
【解決手段】前記カバー装着体の製造装置であって、一方の端部に形成された外径変化部12及び軸孔13を有する管状部材3と、当接部18を有し、カバー部材を管状部材3に向かって押圧する押圧部材4と、環状当接部21及び貫通孔22を有する規制部材5とを備え、規制部材5が管状部材3と押圧部材4との間に配置可能に構成されて成ることを特徴とするカバー装着体の製造装置1、並びに、このカバー装着体の製造方法であって、カバー部材の被カバー部材装着用孔に管状部材3を挿入する工程と、外径変化部12に向かって軸孔13に被カバー部材を挿入配置する工程と、管状部材3を相対的に後退させる工程とを有することを特徴とするカバー装着体の製造方法。
【選択図】 図1
Description
この発明は、カバー装着体の製造装置及び製造方法に関し、さらに詳しくは、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を製造することのできるカバー装着体の製造装置及び製造方法に関する。
従来、例えば、紐、棒状体、チェーン等の長尺物(被カバー部材とも称する。)には、例えば、長尺物のほつれ防止又は破損防止、端部同士の連結等を目的として、その外周及び/又は端部等に種々のカバー部材例えばコネクタ、係止片、保護部材等が装着されることが多い。このようなカバー部材として弾性を有するカバー部材(以下、単にカバー部材と称することがある。)が採用されることがある。
前記長尺物にカバー部材を装着する方法等として、例えば、特許文献1には、被カバー部材にカバー部材を固着させるカバーの固着方法及びその装置が記載されている。具体的には、その請求項1には、「被カバー体に弾性カバー部材を固着させる方法であって、小径部、テーパ部、及び大径部を同軸で形成されたカバー挿入部材の前記大径部の穴内に前記被カバー体の一部を突き当て保持する工程と、前記小径部に穴を介して前記弾性カバー部材を挿入する工程と、挿入された前記弾性カバー部材を弾性変形により膨らませながら押圧し前記テーパ部及び前記大径部を通過させ前記被カバー体に押し込む工程と、前記弾性カバー部材の一部が前記被カバー体に押し込まれ弾性力で保持された後、前記弾性カバー部材を前記被カバー体に残しながら前記カバー挿入部材を前記弾性カバー部材及び前記被カバー体から離す工程とからなり、残された弾性カバー部材が弾性力により前記被カバー体に一体的に固着されることを特徴とするカバーの固着方法」が記載されている。
また、その請求項5には、「被カバー体に弾性カバー部材を固着させるためのカバーの固着装置であって、小径部、テーパ部、大径部が同軸に形成され、前記大径部に前記被カバー体を挿入するための穴を備えたカバー挿入部材と、前記弾性カバー部材を弾性変形により膨らませながら押圧し、前記小径部、前記テーパ部及び前記大径部を通過させ、前記大径部の穴に挿入された前記被カバー体に押し込むカバー押し込み手段とからなり、前記弾性カバー部材が前記被カバー体に押し込まれた後、前記カバー挿入部材を離し、前記弾性カバー部材を弾性力により前記被カバー体に一体的に固着させる装置であることを特徴とするカバーの固着装置」が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載された「カバーの固着方法及びその装置」は、「小径部、テーパ部、大径部が同軸に形成され、大径部に被カバー体を挿入するための穴を備えたカバー挿入部材」を用いて、弾性カバー部材を押圧して「カバー挿入部材における小径部、テーパ部及び大径部を通過させる」ことによって、被カバー体に弾性カバー部材を固着させる方法及び装置である(特許文献1の0022欄〜0027欄及び図3〜図7等参照。)。
このように、前記特許文献に記載された「カバーの固着方法」によれば、大径部3aを通過させた弾性カバー部材4を、大径部3aの穴3b内に突き当て保持された被カバー体に、到達させることによって、弾性カバー部材が固着された被カバー体が製造される。
ところが、このようにして被カバー体を製造すると、弾性カバー部材及び被カバー体が変形した状態のまま弾性カバー部材が被カバー体に固着されやすく、その結果、被カバー体の所定の位置に弾性カバー部材が固着されない虞がある。特に、特許文献1のカバーの固着方法及びカバーの固着装置によって被カバー体に弾性カバー部材が固着されたカバー装着体を複数製造すると、製造された複数のカバー装着体における弾性カバー部材の固着位置等が不均一となり、所定の品質を有する弾性カバー部材を歩留まりよく製造することができない虞がある。
この発明は、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を製造することのできるカバー装着体の製造装置及び製造方法を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するための第1の手段として、
請求項1は、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着して成るカバー装着体を製造するカバー装着体の製造装置であって、一方の端部に形成された、先端に向かって徐々に外径が小さくなる外径変化部、及び、前記一方の端部から他方の端部まで貫通する軸孔を有する管状部材と、前記カバー部材の一方の端部に当接する当接部を有し、この当接部に当接した前記カバー部材を前記管状部材に向かって押圧する押圧部材と、前記カバー部材の他方の端部に当接する環状当接部、及び、前記管状部材が挿通される、前記環状当接部に開口する貫通孔を有する規制部材とを備え、前記規制部材は、前記管状部材とその前記一方の端部側に配置された前記押圧部材との間に配置可能に構成されて成ることを特徴とするカバー装着体の製造装置であり、
請求項2は、前記管状部材の前記他方の端部側に前記被カバー部材を保持する保持部材を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載のカバー装着体の製造装置である。
請求項1は、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着して成るカバー装着体を製造するカバー装着体の製造装置であって、一方の端部に形成された、先端に向かって徐々に外径が小さくなる外径変化部、及び、前記一方の端部から他方の端部まで貫通する軸孔を有する管状部材と、前記カバー部材の一方の端部に当接する当接部を有し、この当接部に当接した前記カバー部材を前記管状部材に向かって押圧する押圧部材と、前記カバー部材の他方の端部に当接する環状当接部、及び、前記管状部材が挿通される、前記環状当接部に開口する貫通孔を有する規制部材とを備え、前記規制部材は、前記管状部材とその前記一方の端部側に配置された前記押圧部材との間に配置可能に構成されて成ることを特徴とするカバー装着体の製造装置であり、
請求項2は、前記管状部材の前記他方の端部側に前記被カバー部材を保持する保持部材を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載のカバー装着体の製造装置である。
前記課題を解決するための第2の手段として、
請求項3は、請求項1又は2に記載のカバー装着体の製造装置を用いて、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着してカバー装着体を製造するカバー装着体の製造方法であって、前記カバー部材に形成された被カバー部材装着用孔に前記規制部材の前記貫通孔を介して前記管状部材を挿入する工程と、前記管状部材の前記他方の端部から前記外径変化部に向かって前記軸孔に前記被カバー部材を挿入配置する工程と、前記管状部材をその前記他方の端部側に相対的に後退させる工程とを有することを特徴とするカバー装着体の製造方法である。
請求項3は、請求項1又は2に記載のカバー装着体の製造装置を用いて、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着してカバー装着体を製造するカバー装着体の製造方法であって、前記カバー部材に形成された被カバー部材装着用孔に前記規制部材の前記貫通孔を介して前記管状部材を挿入する工程と、前記管状部材の前記他方の端部から前記外径変化部に向かって前記軸孔に前記被カバー部材を挿入配置する工程と、前記管状部材をその前記他方の端部側に相対的に後退させる工程とを有することを特徴とするカバー装着体の製造方法である。
この発明に係るカバー装着体の製造方法は、被カバー部材装着用孔に規制部材の貫通孔を介して管状部材を挿入する工程と、管状部材の外径変化部に向かって軸孔に被カバー部材を挿入配置する工程と、管状部材を相対的に後退させる工程とを有し、カバー部材が被カバー部材の端部側から順次装着される方法であるから、管状部材を後退させる工程等において、軸線方向に伸縮したカバー部材を初期の形態に復帰させた状態で被カバー部材に装着される。
また、この発明に係るカバー装着体の製造装置は、前記外径変化部及び前記軸孔を有する前記管状部材と、前記当接部を有する前記押圧部材と、前記環状当接部及び前記貫通孔を有する規制部材とを備え、前記規制部材が押圧部材と管状部材との間に配置可能に構成されているから、この発明に係る製造方法を実施するのに好適に用いられ、管状部材の相対的な後進によるカバー部材の伸縮を復帰させた状態で被カバー部材に装着することができる。
したがって、この発明によれば、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を製造することのできるカバー装着体の製造装置及び製造方法を提供することができる。
この発明に係るカバー装着体の製造装置及び製造方法によって製造されるカバー装着体は、長尺状の被カバー部材における所定の外周又は端部にカバー部材を装着して成る。このようなカバー装着体として、例えば、ネックレス、ブレスレット及び指輪等の装飾具、紐、ロープ、チェーン、棒状体等の長尺物が挙げられる。前記カバー部材としては、被カバー部材に装着される部材であり、その形状等は被カバー部材が挿入される被カバー部材装着用孔を有していれば特に限定されず、例えば、管体、楕円体、球体等が挙げられる。このようなカバー部材として、例えば、コネクタ、係止片、保護部材等が挙げられる。カバー部材は、弾性を有していてもいなくてもよく、自身の弾性力で被カバー部材に装着されても、接着剤等で被カバー部材に装着されてもよい。被カバー部材に弾性力で装着されるには、通常、カバー部材は被カバー部材の外径よりも小さな内径を有している。
この発明に係るカバー装着体の製造装置及び製造方法においては、一般に、カバー部材を装着しにくい屈曲自在な被カバー部材であっても所望のようにカバー部材を装着することができる。したがって、カバー装着体の基体となる被カバー部材は、棒状体等の屈曲しない長尺部材であってもよく、屈曲自在な長尺部材であってもよい。この被カバー部材は用途等に応じて適宜の外径及び軸線長さに調整される。
この発明に係るカバー装着体の製造装置及び製造方法においては、カバー装着体として、前記装飾具用の長尺体にコネクタが装着されてなる装飾具が好適である。このような装飾具としては、例えば、ネックレス(この発明において磁気ネックレスを含む。)、ブレスレット(この発明において磁気ブレスレットを含む。)、ストラップ、チョーカー等が挙げられる。
前記カバー装着体は、例えば、図6(a)に示されるカバー装着体50のように、カバー部材51の軸線方向略中央まで被カバー部材52が挿入された状態となるように、被カバー部材52にカバー部材51が装着されていてもよく、また、図6(b)に示されるカバー装着体53のように、カバー部材51の軸線方向全体にわたって、別言すると、カバー部材51と被カバー部材52との両端面がほぼ面一になるまで被カバー部材52がカバー部材51に挿入された状態となるように、被カバー部材52にカバー部材51が装着されていてもよい。具体的には、カバー部材51として、一方の端部近傍に連結部等を有するコネクタを用いる場合には、図6(a)に示されるように、前記連結部等(図6において図示しない。)に侵入しない程度まで例えばコネクタの軸線方向略中央まで、被カバー部材52が被カバー部材装着用孔54に挿入されて装着される。このようなカバー装着体の一例として、例えば、図6(a)及び図6(b)に示されるように、被カバー部材52がカバー部材51の軸線方向略中央まで又は軸線方向全体にわたって装着されたネックレス又はブレスレット等が挙げられる。
前記のようなカバー装着体を製造することのできる、この発明に係るカバー装着体の製造方法は、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着してカバー装着体を製造するカバー装着体の製造方法であって、カバー部材に形成された被カバー部材装着用孔に規制部材の貫通孔を介して管状部材を挿入する工程と、管状部材の他方の端部から外径変化部に向かって軸孔に被カバー部材を挿入配置する工程と、管状部材を他方の端部側に相対的に後退させる工程とを有している。
まず、この発明に係るカバー装着体の製造方法(以下、この発明に係る製造方法と称することがある。)を実施するのに好適に用いられる、この発明に係るカバー装着体の製造装置を、図面を参酌して、説明する。
この発明に係るカバー装着体の製造装置(以下、この発明に係る製造装置と称することがある。)における一実施例のカバー装着体の製造装置は、図1に示されるように、管状部材3と押圧部材4と規制部材5とを備えて成る。
前記管状部材3の形状等は管状であれば特に限定されず、例えば、円形断面、楕円形断面又は多角形断面を有する管状部材等が挙げられる。前記管状部材3においては、円形断面を有している。そして、この管状部材3は、図1並びに図2(a)及び図2(b)に示されるように、略一定の外径となるように一方向に延在して成る管状胴部11と、管状胴部11の一方の端部から連設され、先端に向かって徐々に外径が小さくなる外径変化部12とから構成される。この外径変化部12は、外径縮小部とも称することができ、先端に向かって一定の割合で徐々に外径が小さくなる錐台形のテーパ部であってもよく、先端に向かって異なる割合で徐々に外径が小さくなる曲面を有する曲面部であってもよく、この例においては、前記テーパ部とされている。
管状部材3は、図1並びに図2(a)及び図2(b)に示されるように、前記一方の端部から他方の端部まで、すなわち、管状部材3の軸線に沿って貫通する軸孔13を有している。すなわち、管状部材3は、外径変化部12の先端面及び前記外径変化部12が形成されていない他方の端部(以下、基端と称することがある。)の端面に開口する軸孔13が前記管状胴部11及び前記外径変化部12に穿孔されている。この軸孔13は、前記被カバー部材の外径と略同一又はわずかに大きな略一定の内径を有し、後述するように、被カバー部材を管状部材3の軸線方向に挿入可能又は挿通可能になっている。すなわち、管状部材3は、管壁の厚さが略一定の管状胴部11と、内径が略一定で管壁の厚さが先端に向かって徐々に薄くなる外径変化部12とを有し、前記軸孔13が軸線方向に貫通して成る。
この管状部材3は、被カバー部材を管状部材3の軸線方向に挿入可能又は挿通可能になっていることを特徴の1つとし、それ故、軸孔13の内周面には、例えば挿入された被カバー部材を規制する規制部等を有していない。
前記管状胴部11は、前記カバー部材を外装可能な外径であって前記被カバー部材の外径よりも大きな外径を有している。前記外径変化部12は、その先端部の最小外径すなわち前記先端面の外径がカバー部材の被カバー部材装着用孔54の内径と略同一又はそれよりも小さく、その管状胴部11側の最大外径が管状胴部11の外径と同一の外径を有している。
管状部材3は、後述する規制部材5の貫通孔22に挿通されたときに、前記カバー部材を外装可能な軸線長さを有していればよく、例えば、規制部材5の厚さと前記カバー部材の軸線長さとの合計長さと略同一又は長い若しくは短い軸線長さを有している。管状部材3における管状胴部11及び外径変化部12それぞれの軸線長さは、管状部材3が前記軸線長さとなる範囲内で適宜に調整される。
前記製造装置1において、管状部材3は、その軸線C方向に一時的に固定されるように構成されていれば、管状部材3の軸線C方向に前後進可能であっても、前記軸線C方向に不動であってもよく、後述するこの発明に係るカバー装着体の製造方法、並びに、押圧部材4及び規制部材5の構成等に応じて、適宜に構成される。この例においては、管状部材3は、管状部材移動手段によって、前記軸線C方向に前後進可能に構成されている。前記管状部材移動手段は、管状部材3を略垂直な起立状態に立設する移動基板7と、移動基板7が接続され、管状部材3の軸線C方向に前後進可能な駆動手段例えばモータ、シリンダー等(図1において図示しない。)とから構成されている。前記移動基板7は、図1等に示されるように、立設された管状部材3の軸孔13と略同一の径を有する貫通孔14が同軸を有するように穿孔された板状部材である。したがって、移動基板7の貫通孔14と管状部材3の軸孔13とは連通し、被カバー部材は移動基板7及び管状部材3に挿入可能又は挿通可能になっている。
前記押圧部材4は、図1に示されるように、カバー部材の一方の端部に当接する当接部18を有している。この押圧部材4は、当接部18を有していればその形状は特に限定されず、例えば、板状、ブロック状、棒状、図1に示される柱状等の形状が挙げられる。この押圧部材4は、図1に示されるように、平坦な表面を有する柱状部材であり、この柱状部材の平坦な表面の一部である当接部18(すなわち当接面とも称することができる。)を有している。押圧部材4の寸法は適宜に調整される。
この押圧部材4は、前記当接部18に当接したカバー部材を管状部材3に向かって押圧し、後述するこの発明に係るカバー装着体の製造方法に応じて、管状部材3の軸線C方向へのカバー部材の変位を防止し、又は、カバー部材を管状部材3側に押進して管状部材3に外装させる。したがって、押圧部材4は、管状部材3の軸線C方向に一時的に固定されるように構成されていれば、管状部材3の軸線C方向に前後進可能であっても、前記軸線C方向に不動であってもよく、後述するこの発明に係るカバー装着体の製造方法、並びに、管状部材3及び規制部材5の構成等に応じて、適宜に構成される。この例においては、押圧部材4は、管状部材3の軸線C方向に前後進可能な駆動手段例えばモータ、シリンダー等(図1において図示しない。)に接続されて、前記方向に前後進可能に構成されている。
前記規制部材5は、図1及び図2(c)に示されるように、カバー部材の他方の端部に当接する環状当接部21、及び、管状部材3が挿通される、環状当接部21に開口する貫通孔22を有している。規制部材5は、環状当接部21及び貫通孔22を有していればその形状は特に限定されず、例えば、図1及び図2(c)に示される板状、ブロック状、棒状、柱状等の形状が挙げられる。この規制部材5は、図1及び図2(c)に示されるように、平坦な板状部材であり、この板状部材に穿孔された貫通孔22と、板状部材の一方の表面であって貫通孔22の開口部を囲繞する環状当接部21とを有している。規制部材5の厚さは、前記管状部材3の軸線長さ、カバー部材の軸線長さ等に応じて、適宜の厚さに調整される。前記貫通孔22は前記管状部材3が挿通可能でかつカバー部材の端面が環状当接部21に当接可能な径に調整されている。
規制部材5は、管状部材3の軸線C方向に一時的に固定されるように構成されていれば、管状部材3の軸線C方向に前後進可能であっても、前記軸線C方向に不動であってもよく、後述するこの発明に係るカバー装着体の製造方法、並びに、管状部材3及び押圧部材4の構成等に応じて、適宜に構成される。この例においては、規制部材5は、図示しない筐体に固定され、前記軸線C方向に不動になっている。
前記管状部材3、前記押進部材4及び前記規制部材5等は、ある程度の強度を有する材料で形成されていればよく、このような材料として、各種樹脂、各種金属等が挙げられる。前記各部材は、成形、圧延、研削等の公知の方法で、作製されることができる。
この発明に係る製造装置は、前記管状部材3、前記押進部材4及び前記規制部材5に加えて、例えば図1に示されるように、管状部材3の軸孔13に挿入された被カバー部材を保持する保持部材を備えているのが好ましい。この発明に係る製造装置が保持部材6を備えていると、この発明に係る製造方法を実施する際に、特に管状部材3を後退させる際に、被カバー部材が管状部材3の軸線C方向における所定の位置に配置された状態を維持することができ、被カバー部材における所定の位置にカバー部材を装着することができる。この保持部材6は、被カバー部材を支持し、少なくともその軸線方向の変位を規制することのできる部材であればよく、例えば、図1に示されるように、被カバー部材を半径方向から挟持するクランプ等の挟持具6、被カバー部材よりもわずかに小さな径を有するリング状部材等が挙げられる。
前記製造装置1は、図1に示されるように、規制部材5が、管状部材3の一方の端部側すなわち外径変化部12側における軸線C方向の延長線上に配置された押圧部材4と管状部材3との間に配置可能に構成されている。具体的には、前記軸線C方向において前記基端から前記外径変化部12に向かう方向に沿って、管状部材3、規制部材5及び押圧部材4の順で配置可能となるように、配列されている。この製造装置1が前記保持部材6を備える場合には、この保持部材6は、前記軸孔13に挿入された被カバー部材を保持するのであるから、前記管状部材3の前記他方の端部側すなわち前記軸線C方向における前記基端側の延長線上に配置される。
このように配列された製造装置1において、前記管状部材3及び押圧部材4は、それぞれ独立に前記軸線C方向に前後進可能になっており、これらの駆動時期及び駆動速度等は、コンピュータ等の制御装置によって制御されてもよく、また、手動で制御されてもよい。
前記構成を有する製造装置1は、後述するこの発明に係る製造方法を実施するのに好適に用いられる。
以下に、前記製造装置1を用いた、この発明に係る製造方法の一例(以下、この発明に係る一製造方法を称することがある。)を説明する。図3〜図5において、便宜上、前記管状部材3の外径変化部12側の延長方向を上方又は先端方向、前記管状部材3における他方の端部側の延長方向を下方又は後端方向と称する。
この発明に係る一製造方法においては、まず、製造装置1例えば管状部材3、押圧部材4、規制部材5及び保持部材6等を初期状態に配置する。すなわち、図1に示されるように、前記下方から前記上方に向かって順に、保持部材6、管状部材3、規制部材5、押圧部材4を配置する。
この発明に係る一製造方法においては、図3(a)に示されるように、カバー部材51に形成された被カバー部材装着用孔54に規制部材5の貫通孔22を介して管状部材3を挿入する。カバー部材51が管状部材3に外装されると、管状部材3は規制部材5の厚さとカバー部材の軸線長さとの合計長さと略同一の軸線長さを有しているから、図3(a)に示されるように、少なくとも被カバー部材装着用孔54が拡径される。このとき、カバー部材51は、管状部材3の外周面を完全に被覆すると共に、拡径されているので管状部材3をその周方向に略均一な軸線Cの中心軸方向への弾力によって押圧して管状部材3に密着した状態にある。この工程は、例えば、図4に示される第1の方法又は図5示される第2の方法を実施することによって、行われる。
第1の方法は、図4に示されるように、製造装置1において、カバー部材51を規制部材5に載置する第1サブ工程と、カバー部材51の自由端すなわち上方側の端面に押圧部材4を当接する第2サブ工程と、前記規制部材5及び押圧部材4に軸線方向から挟まれた状態を維持したまま、前記被カバー部材装着用孔54に管状部材3を挿入する第3サブ工程とを有する。
前記第1サブ工程は、図4(a)に示されるように、規制部材5の貫通孔22とカバー部材51とが軸線を共有するように、この例においては、規制部材5の貫通孔22の軸線とカバー部材51の軸線とが共にほぼ前記軸線C上に位置するように、カバー部材51が規制部材5上に載置される。このとき、カバー部材51の下方側の端面は規制部材5の環状当接部21に当接している。この第1サブ工程は、手動で実施しても、ロボットアーム等のカバー部材取扱機構によって自動で実施してもよい。
前記第2サブ工程は、例えば、図4(b)に示されるように、前記駆動手段によって押圧部材4が前記下方に向かって相対的に前進されて実行される。
前記第3サブ工程は、例えば、前記押圧部材4及び前記規制部材5が固定され、前記駆動手段によって移動基板7が相対的に上方に前進することにより、実施される。このとき、カバー部材51は前記押圧部材4によってその軸線C方向すなわち上方に変位することが阻止され、かつ、前記外径変化部12が速やかに被カバー部材装着用孔54に挿入するから、図4(b)に示されるように、管状部材3の進入によってカバー部材51はその被カバー部材装着用孔54及び外径が徐々に拡径される。
このようにして、例えば移動基板7が規制部材5に当接するまで上方に相対的に前進して、図3(a)に示されるように、被カバー部材装着用孔54に規制部材5の貫通孔22を介して管状部材3が挿入される。
前記第2の方法は、図5に示されるように、製造装置1において、規制部材5の貫通孔22に管状部材3を挿通する第1サブ工程と、前記管状部材3の軸線上に配置されたカバー部材51を、押圧部材4で管状部材3に向かって相対的に押進する第2サブ工程とを有する。
前記第1サブ工程は、例えば、図5(a)に示されるように、前記規制部材5が固定され、前記駆動手段によって移動基板7が例えば規制部材5に当接するまで相対的に上方に前進することにより、実施される。
前記第2サブ工程は、例えば、図5(b)に示されるように、前記規制部材5及び前記管状部材3が共に固定され、前記駆動手段によって押圧部材4が相対的に下方に向かって前進することにより、実施される。具体的には、押圧部材4が前進すると、図5(a)に示されるように、押圧部材4の当接部18が、カバー部材51の一方の端部すなわち上方側の端面に当接して、カバー部材51を管状部材3に向かって押圧する。さらに、押圧部材4が同方向に前進すると、カバー部材51を管状部材3に向かって押進して、管状部材3の外径変化部12に到達させる。引き続き押圧部材4が同方向に前進すると、被カバー部材51が前記外径変化部12の外周面上を摺動して管状部材3に外装され、図5(b)に示されるように、カバー部材51はその被カバー部材装着用孔54及び外径が徐々に拡径される。
このようにしてカバー部材51の他方の端部すなわち下方側の端面が規制部材5の環状当接部21に当接するまで、押圧部材4及びカバー部材51が下方に相対的に前進して、図3(a)に示されるように、被カバー部材装着用孔54に規制部材5の貫通孔22を介して管状部材3が挿入される。
この発明に係る一製造方法においては、このようにして被カバー部材装着用孔54に管状部材3を挿入した後に、図3(b)に示されるように、管状部材3の軸孔13に、管状部材3の前記他方の端部から外径変化部12に向かって、すなわち、下方側から上方側に向かって、被カバー部材52を挿入配置する。この例においては、図3(b)に示されるように、被カバー部材52を基端側から挿入して管状部材3内に挿入配置する。被カバー部材52の挿入配置は、手動で実施しても、ロボットアーム等の被カバー部材取扱機構によって自動で実施されてもよい。
この発明に係る一製造方法においては、図3(b)に示されるように、好ましくは、管状部材3内に挿入配置された被カバー部材52を保持部材6で保持する。このように保持部材6で被カバー部材52を保持すると、被カバー部材52の前記軸線C方向の変位を規制することができる。
この発明に係る一製造方法においては、次いで、図3(c)に示されるように、管状部材3を下方、換言すると、カバー部材51の管状部材3への相対的な外装方向、に相対的に後退させる。この例においては、規制部材5及び被カバー部材52を固定して、移動基板7を下方に向けて後退させる。そうすると、管状部材3は、図3(c)に示されるように、カバー部材51の密着力に反して同方向に向かって後退する。このとき、管状部材3に被覆配置されたカバー部材51はその他方の端部が規制部材5の環状当接部21に当接しているから、カバー部材51は管状部材3と共に後退することができず、管状部材3に装着された位置に留まる。すなわち、カバー部材51は、管状部材3に挿入された方向と逆方向である上方側に相対的に前進して、管状部材3を通過することはない。
さらに、被カバー部材52の外径よりも小さな被カバー部材装着用孔54を有するカバー部材51は、管状部材3の後退によって、一方の端部すなわち上方側の端部から拡径された状態が解除されて、その弾性力で当初の形状特に当初の寸法に復帰する。このようにして管状部材3が後退したカバー部材52の部分は、図3(c)に示されるように、被カバー部材52が挿入されていないから、管状部材3の後退に伴ってカバー部材51が同方向に伸縮してもこの伸縮を保持することがなく、当初の形態特に軸線長さに復帰する。そうすると、被カバー部材52が装着しない部分は管状部材3の後退に伴う伸縮が復帰し、実質的に伸縮していない状態になるから、カバー部材51の前記一方の端部から被カバー部材52の上方側の端面までの距離、すなわち、カバー部材51における被カバー部材52が挿入されない部分の距離をほとんどの場合で設定距離に一致させることができ、高い精度で実現することができる。
引き続き、管状部材3を同方向に向かって後進させると、拡径された状態が解除されたカバー部材51が管状部材3の軸孔13に挿入配置された被カバー部材52にその端部側から順次密着する。そして、管状部材3がカバー部材51の被カバー部材装着用孔54から完全に脱出すると、図6(a)に示されるように、カバー部材51の略中間まで挿入された被カバー部材52に密着した状態にカバー部材51が被カバー部材52に装着される。
このように、この発明に係る一製造方法において、カバー部材51を被カバー部材52に装着させると、カバー部材51は管状部材3を通過することなく、換言すると、管状部材3上を折り返し移動して、被カバー部材52に装着される。このようにして製造されたカバー装着体は、製造装置1から取り出される。カバー装着体の取出工程は、手動で実施しても、ロボットアーム等のカバー装着体取出機構によって自動で実施されてもよい。
この発明に係る一製造方法においては、次いで、図1に示されるように、前記下方から前記上方に向かって順に、保持部材6、管状部材3、規制部材5及び押圧部材4が配置され、初期状態に復帰される。
この発明に係る一製造方法においては、このようにして、カバー部材51が被カバー部材52に装着されてなる所望のカバー装着体を製造することができる。複数のカバー装着体を製造するには、図3及び図4又は図5に示される一連の工程を繰り返し実施される。
この発明に係る一製造方法においては、カバー部材51に形成された被カバー部材装着用孔54に規制部材5の貫通孔22を介して管状部材3を挿入する工程と、管状部材3の他方の端部から外径変化部12に向かって軸孔13に被カバー部材52を挿入配置する工程と、管状部材3を他方の端部側に相対的に後退させる工程とを有することを特徴の1つとする。また、この発明に係る一製造方法においては、カバー部材51が被カバー部材52の端部側から順次装着されることを特徴の1つとする。そして、この発明に係る一製造方法は、前記特徴を有しているから、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を製造することができる。特に、カバー部材51が被カバー部材52の端部側から順次装着されるという特徴を有するこの発明に係る一製造方法は、管状部材3を他方の端部側に後退させる工程等において、軸線方向に伸縮したカバー部材を初期の形態に復帰させた状態で被カバー部材52に装着されることができるから、高い精度でカバー部材51を被カバー部材52に装着することができる。
また、この発明に係る一製造方法は、カバー部材51を管状部材3の軸線方向に通過させる必要はなく管状部材3を相対的に後退させるだけで、カバー部材51を被カバー部材52に装着することができるから、カバー装着体の製造に要する時間を短縮することができると共に、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を簡易かつ安易に製造することができる。
さらに、この発明に係る一製造方法においては、被カバー部材装着用孔54に規制部材5の貫通孔22を介して管状部材3を挿入する工程を管状部材3又は押圧部材4の前進操作で実施すると共に、管状部材3を他方の端部側に後退させる工程を管状部材3の後進操作で実施することができるから、操作者の熟練を要することなく、カバー部材51を所望のように被カバー部材52に装着することができる。特に、管状部材3又は押圧部材4の前後操作を駆動手段及び制御手段等の採用により半自動化又は自動化すると、より一層高い精度でカバー部材51を被カバー部材52に装着することができる。したがって、この発明に係る一製造方法によれば、カバー部材の挿入長さ及び装着状態等がほぼ同等となる均一な品質を有するカバー装着体を簡易かつ安易に製造することができ、同等の品質を有するカバー装着体を歩留まりよく製造することができる。
前記したように、カバー部材51がその一方の端部側に、例えば係止片、連結部等(図8において図示しない。)を備えている場合には、カバー部材51への被カバー部材52の挿入量が大きすぎると、前記係止片及び連結部等に被カバー部材52が侵入して初期の機能を十分に発揮しないことがあるが、この発明に係る製造装置を用いるこの発明に係る一製造方法によれば、カバー部材51の前記一方の端部から被カバー部材52の上方側の端面までの距離をほとんどの場合で設定距離に一致させることができるから、カバー部材51に挿入された被カバー部材52によって前記係止片及び連結部等の機能が阻害されることはない。したがって、この発明に係る一製造方法は、一方の端部に前記係止片、連結部等を有するカバー部材51を用いる場合にその効果は絶大である。
一方、前記製造装置1は、管状部材3、押圧部材4及び規制部材5を備えて成るから、この発明に係る製造方法を実施するのに好適に用いられ、管状部材3の相対的な後進によるカバー部材51の伸縮を復帰させた状態で被カバー部材52に装着することができる。
また、前記製造方法1は、カバー部材51を被カバー部材52に装着するに当って、カバー部材51を管状部材3の軸線方向に通過させることなく、管状部材3を相対的に後退させるように構成されているから、カバー装着体の製造に要する時間を短縮することができると共に、被カバー部材における所定の位置にカバー部材が装着されて成るカバー装着体を簡易かつ安易に製造することができる。
さらに、前記製造装置1は、管状部材3及び押圧部材4が前記駆動手段及び制御手段の採用により前後進可能に構成されているから、半自動化又は自動化することができ、より一層高い精度でカバー部材51を被カバー部材52に装着することができる。したがって、この発明に係る製造装置によれば、カバー部材の挿入長さ及び装着状態等がほぼ同等となる均一な品質を有するカバー装着体を簡易かつ安易に製造することができ、同等の品質を有するカバー装着体を歩留まりよく製造することができる。
前記製造装置1は、前記したように、この発明に係る製造方法を実施するのに好適に用いられるから、一方の端部に前記係止片、連結部等を有するカバー部材51を用いる場合にその効果は絶大である。
この発明に係るカバー装着体の製造装置は、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
前記製造装置1は、管状部材3を備えているが、この発明において、製造装置は、この管状部材3に代えて他の形態を有する管状部材を備えていてもよい。例えば、この発明に係るカバー部材の製造装置に用いられる管状部材として、図7(a)に示される管状部材31が挙げられる。この管状部材31は、先端に向かって徐々に外径が小さくなる外径変化部43を有する中軸体41と、両端が開口し中軸体41が挿通される外管42とから成る。この管状部材31を用いる場合には、外管42にカバー部材を外装した後に中軸体41を外管42から完全に後退させ、中軸体41の外径変化部43が存在していた方向に向かって被カバー部材を外管42内に挿入配置することによって、この発明に係るカバー部材の製造方法を実施することができる。
また、この発明に係るカバー部材の製造装置に用いられる別の管状部材として、図7(b)に示される管状部材32が挙げられる。この管状部材32は、略一定の外径となるように一方向に延在して成る管状胴部44と、この管状胴部44の少なくとも一方の端部に形成され、管状胴部44の外径よりも大きな外径を有して管状胴部44の半径方向に膨大すると共に先端方向に向かって徐々に外径が小さくなる膨出部45と、好ましくは、膨出部45から管状胴部44の軸線方向に沿って延在する複数の突条46とを有して成る。
さらに、この発明に係るカバー部材の製造装置に用いられるまた別の管状部材として、図7(c)に示される管状部材33が挙げられる。この管状部材33は、前記管状部材3をその軸線方向に分割した円弧形断面を有する複数の管状分割部材47から成る分割型の管状部材である。この管状部材33を用いる場合には、カバー部材を拡径することなくその被カバー部材装着用孔54に管状部材33を挿入して、管状分割部材47を互いに離間させて被カバー部材装着用孔54を拡開させた後に、管状分割部材47同士で形成される軸孔状空間48に被カバー部材を前記外径変化部49に向かって挿入配置することによって、この発明に係るカバー部材の製造方法を実施することができる。
前記製造装置1において、押圧部材4及び移動基板7それぞれは、図示しない駆動手段に接続されているが、この発明において、前記押圧部材及び前記移動基板それぞれは、例えば手動でそれぞれ独立して前後進可能となるように、把持部を備えていてもよい。
前記製造装置1は、前記管状部材3、前記押圧部材4及び前記規制部材5それぞれを1基有しているが、この発明において、前記管状部材、前記押圧部材及び前記規制部材それぞれは、例えば、一方向に沿う配列パターン又は碁盤目状等の二次元の配列パターン等に配列された複数基を備えていてもよく、また、前記管状部材は前記パターンで複数基を備え、前記押圧部材は平坦な表面を有する一つの板状部材又は柱状部材等であり、前記規制部材は所定パターンで複数の貫通孔が形成された一枚の板状部材等であってもよい。例えば、図3は、前記管状部材3、前記押圧部材4、前記規制部材5及び保持部材6それぞれを1基備えて成る、この発明に係るカバー装着体の製造方法を説明する図であるが、図3は、前記管状部材、前記押圧部材4、前記規制部材5及び保持部材6それぞれ3基が一列に配置された製造装置であって時間差をもって各工程を実施しているとみることもできる。
前記製造装置1は、前記規制部材5を不動とし、前記移動基板7すなわち管状部材3及び前記押圧部材4を前後進可能に構成しているが、この発明において、製造装置は、規制部材及び前記押圧部材を前後進可能に構成し、前記管状部材を不動となるように構成されても、前記管状部材、前記押圧部材及び前記規制部材それぞれを前後進可能に構成してもよい。
前記製造装置1は、カバー部材51を配置する部材を備えていないが、この発明において、前記製造装置は、例えば、ロボットアーム等のカバー部材取扱機構を有していてもよい。この場合には、カバー装着体を完全自動化することができる。
前記製造装置1は、図1に示されるように、前記押圧部材4を備えているが、この発明において、押圧部材は、カバー部材を管状部材に向かって相対的に押圧することができる態様であればよく、例えば、特許文献1の図9に示される「ペンチ6」、特許文献1の図30等に示される「保持部材26」等を用いることができる。
この発明に係るカバー装着体の製造方法は、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
前記した、この発明に係る一製造方法においては、前記規制部材5を不動とし、前記移動基板7すなわち管状部材3及び前記押圧部材4を前後進させているが、この発明においては、前記規制部材及び前記押圧部材を前後進させ、前記管状部材を不動としても、前記管状部材、前記押圧部材及び前記規制部材それぞれを前後進させてよい。
また、この発明に係る製造方法においては、被カバー部材装着用孔に規制部材の貫通孔を介して管状部材を挿入する工程を、管状部材の外径変化部に向かって軸孔に被カバー部材を挿入配置する工程よりも前に実施しているが、この発明において、被カバー部材装着用孔に規制部材の貫通孔を介して管状部材を挿入する工程は、管状部材の外径変化部に向かって軸孔に被カバー部材を挿入配置する工程と同時に実施されてもよく、また、管状部材の外径変化部に向かって軸孔に被カバー部材を挿入配置する工程よりも後に実施されてもよい。
1 カバー装着体の製造装置
3 管状部材
4 押圧部材
5 規制部材
6 保持部材(挟持具)
7 移動基板
11 管状胴部
12 外径変化部
13 軸孔
14 貫通孔
18 当接部(当接面)
21 環状当接部
22 貫通孔
50、53 カバー装着体
51 カバー部材
52 被カバー部材
54 被カバー部材装着用孔
3 管状部材
4 押圧部材
5 規制部材
6 保持部材(挟持具)
7 移動基板
11 管状胴部
12 外径変化部
13 軸孔
14 貫通孔
18 当接部(当接面)
21 環状当接部
22 貫通孔
50、53 カバー装着体
51 カバー部材
52 被カバー部材
54 被カバー部材装着用孔
Claims (3)
- 長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着して成るカバー装着体を製造するカバー装着体の製造装置であって、
一方の端部に形成された、先端に向かって徐々に外径が小さくなる外径変化部、及び、前記一方の端部から他方の端部まで貫通する軸孔を有する管状部材と、
前記カバー部材の一方の端部に当接する当接部を有し、この当接部に当接した前記カバー部材を前記管状部材に向かって押圧する押圧部材と、
前記カバー部材の他方の端部に当接する環状当接部、及び、前記管状部材が挿通される、前記環状当接部に開口する貫通孔を有する規制部材と、
を備え、
前記規制部材は、前記管状部材とその前記一方の端部側に配置された前記押圧部材との間に配置可能に構成されて成る
ことを特徴とするカバー装着体の製造装置。 - 前記管状部材の前記他方の端部側に前記被カバー部材を保持する保持部材を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載のカバー装着体の製造装置。
- 請求項1又は2に記載のカバー装着体の製造装置を用いて、長尺状の被カバー部材にカバー部材を装着してカバー装着体を製造するカバー装着体の製造方法であって、
前記カバー部材に形成された被カバー部材装着用孔に前記規制部材の前記貫通孔を介して前記管状部材を挿入する工程と、
前記管状部材の前記他方の端部から前記外径変化部に向かって前記軸孔に前記被カバー部材を挿入配置する工程と、
前記管状部材をその前記他方の端部側に相対的に後退させる工程と、
を有することを特徴とするカバー装着体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009058641A JP2010207483A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | カバー装着体の製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009058641A JP2010207483A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | カバー装着体の製造装置及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010207483A true JP2010207483A (ja) | 2010-09-24 |
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ID=42968323
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JP2009058641A Withdrawn JP2010207483A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | カバー装着体の製造装置及び製造方法 |
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-
2009
- 2009-03-11 JP JP2009058641A patent/JP2010207483A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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