JP2010206958A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters

Abstract

【課題】電動機の応答遅れによる損失を低減可能な電動機の制御装置を提供すること。
【解決手段】永久磁石を有する回転子と、印加電圧によって回転磁界を発生して回転子を回転させる固定子と、を有する電動機の制御装置は、電動機の固定子に矩形波電圧を印加して電動機を駆動する矩形波インバータと、直流電源の出力電圧を昇圧又は降圧して矩形波インバータに印加する電圧変換部と、電動機の回転子の電気角度を取得する電気角度取得部と、電気角度取得部が取得した回転子の電気角度の変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧を出力するよう電圧変換部に指示するための指令を生成する出力電圧指令生成部と、を備える。電圧変換部は、出力電圧指令生成部が生成した指令に応じて、直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧又は降圧して、矩形波インバータに印加する。
【選択図】図3

Description

本発明は、永久磁石を有する回転子と、印加電圧によって回転磁界を発生して回転子を回転させる固定子と、を有する電動機の制御装置に関する。
図18は、本発明の関連技術としての電動機の制御装置を示すブロック図である。図18に示す電動機10の制御装置は、レゾルバ101と、電流センサ103と、バンドパスフィルタ(BPF)105と、3相−dp変換部107と、電流指令算出部109と、d軸電流制御部111と、q軸電流制御部113と、rθ変換部115と、インバータ(INV)117と、角速度算出部119と、直流電圧指令生成部121と、DCDCコンバータ123と、出力電圧検出部125と、インバータ演算方式決定部127とを備える。図18に示す電動機10には、当該制御装置を介して、蓄電器15から電力が供給される。なお、電動機10は、例えば、永久磁石を有する回転子と、3相の印加電圧によって回転磁界を発生して回転子を回転させる固定子とを備えた3相ブラシレスDCモータである。
レゾルバ101は、電動機10の回転子の機械角度を検出し、検出した機械角度に応じた電気角度θmを出力する。レゾルバ101から出力された電気角度θmは、3相−dp変換部107及び角速度算出部119に送られる。電流センサ103は、インバータ117から出力された電動機10の固定子に供給される3相電流の各相電流を検出する。
BPF105は、電流センサ103によって検出された3相交流電流Iu,Iv,Iwを示す各電流検出信号の不要成分を除去する。3相−dp変換部107は、BPF105により不要成分が除去された電流検出信号と、レゾルバ101によって検出された回転子の電気角度θmとに基づいて3相−dq変換を行って、d軸電流の検出値Id_s及びq軸電流の検出値Iq_sを算出する。
電流指令算出部109は、外部から入力されたトルク指令値Tに基づいて、d軸側の固定子(以下「d軸固定子」という。)に流す電流(以下「d軸電流」という。)の指令値Id*及びq軸側の固定子(以下「q軸固定子」という。)に流す電流(以下「q軸電流」という。)の指令値Iq*を決定する。d軸電流の指令値Id*はd軸電流制御部111に入力される。また、q軸電流の指令値Iq*はq軸電流制御部113に入力される。なお、d軸は界磁軸であり、q軸はトルク軸である。
d軸電流制御部111は、d軸電流の指令値Id*と検出値Id_sの偏差ΔIdが減少するよう、d軸固定子の端子間電圧(以下「d軸電圧」という。)の指令値Vd**を決定する。q軸電流制御部113は、q軸電流の指令値Iq*と検出値Iq_sの偏差ΔIqが減少するよう、q軸固定子の端子間電圧(以下「q軸電圧」という。)の指令値Vq**を決定する。d軸電圧の指令値Vd**及びq軸電圧の指令値Vq**は、rθ変換部115及びインバータ演算方式決定部127に入力される。
rθ変換部115は、d軸電圧の指令値Vd**及びq軸電圧の指令値Vq**を電圧レベルV1と角度θの成分に変換する。
インバータ117は、rθ変換部115から入力された電圧レベルV1と角度θの成分に基づいて、DCDCコンバータ123を介した蓄電器15からの直流電圧を3相(U,V,W)の交流電圧に変換する。なお、インバータ117は、矩形波インバータであって、インバータ演算方式決定部127から入力される切替フラグに応じて、PWM(Pulse Width Modulation)制御及びワンパルス(1PLS)制御のいずれかを行う。なお、PWM制御は、スイッチング周波数が高いほどインバータ117の出力電圧を高い精度で制御可能である。一方、1PLS制御は、スイッチング周波数が低いためスイッチング損失が小さい。
角速度算出部119は、レゾルバ101から出力された電気角度θmを時間微分することによって、電動機10の回転子の角速度ωを算出する。角速度算出部119によって算出された角速度ωは、直流電圧指令生成部121に入力される。
直流電圧指令生成部121は、角速度ωと出力電圧指令Vcu*とが対応したテーブルを参照して、角速度算出部119から入力された角速度ωに対応した一定の直流電圧を出力するようDCDCコンバータ123に指示する出力電圧指令Vcu*を生成する。出力電圧指令Vcu*は、DCDCコンバータ123に入力される。DCDCコンバータ123は、蓄電器15の直流出力電圧を直流のまま昇圧又は降圧する。出力電圧検出部125は、DCDCコンバータ123の出力電圧Vdcを検出する。
インバータ演算方式決定部127は、DCDCコンバータ123の出力電圧Vdc、並びに、d軸電流制御部111から出力されたd軸電圧の指令値Vd**及びq軸電流制御部113から出力されたq軸電圧の指令値Vq**に基づいて、インバータ117に入力する切替フラグを決定する。
図19は、インバータ演算方式決定部127の内部構成及びこれに関連する構成要素との関係を示すブロック図である。図19に示すように、インバータ演算方式決定部127は、最大電圧円算出部201と、出力電圧円算出部203と、切替フラグ出力部205とを有する。最大電圧円算出部201は、DCDCコンバータ123の出力電圧Vdcを√6で除算した値(Vdc/√6)Vp_targetを導出する。この値Vp_targetは、電動機10に印加可能な相電圧の最大値、すなわち、インバータ117におけるデューティ比が100%の状態で電動機10に印加される相電圧値である。
出力電圧円算出部203は、√(Vd**+Vq**)の算出結果を合成ベクトル電圧Vpとして導出する。切替フラグ出力部205は、最大電圧円算出部201によって導出された値Vp_targetと出力電圧円算出部203によって導出された合成ベクトル電圧Vpの差分ΔVp(=Vp_target−Vp)に応じた切替フラグを出力する。切替フラグ出力部205は、差分ΔVpが0より大きい場合(ΔVp>0)はPWM制御を示す切替フラグを出力し、差分ΔVpが0以下の場合(ΔVp≦0)は1PLS制御を示すフラグを出力する。
特開2005−51894号公報
上記説明した電動機10の制御装置では、DCDCコンバータ123は、電動機10の回転子の角速度ωに応じた一定の直流電圧を出力するよう制御される。また、インバータ117は、インバータ演算方式決定部127で導出された差分ΔVp(=Vp_target−Vp)が0より大きい(ΔVp>0)ときにはPWM制御を行い、差分ΔVpが0以下(ΔVp≦0)のときには1PLS制御を行う。このように、DCDCコンバータ123は、電動機10の出力範囲を拡げるために、電動機10が高回転時には高電圧を出力するよう制御され、電動機10のトルクは、インバータ117がPWM制御又は1PLS制御を行うことによって制御される。
インバータ117から各相電圧が印加される電動機10の転流タイミングは、1電気角周期に6回しかない。このため、1PLS制御時のインバータ117は、1電気角周期に6回しか出力を変更できない。また、インバータ117は、電動機10に供給する各相電流のオーバーシュートの発生を抑えつつ、電動機10への印加電圧、電動機10に発生する誘起電圧、及び電動機10のインピーダンスのバランスをとる必要がある。このため、インバータ117が1PLS制御時に電動機10が出力するトルクの応答性は低い。その結果、応答遅れによる損失が発生する。
本発明の目的は、電動機の応答遅れによる損失を低減可能な電動機の制御装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の電動機の制御装置は、永久磁石を有する回転子(例えば、実施の形態での回転子11)と、印加電圧によって回転磁界を発生して前記回転子を回転させる固定子(例えば、実施の形態での固定子13)と、を有する電動機(例えば、実施の形態での電動機10)の制御装置であって、前記電動機の前記固定子に矩形波電圧を印加して前記電動機を駆動する矩形波インバータ(例えば、実施の形態でのインバータ117)と、直流電源(例えば、実施の形態での蓄電器15)の出力電圧を昇圧又は降圧して前記矩形波インバータに印加する電圧変換部(例えば、実施の形態でのDCDCコンバータ123)と、前記電動機の前記回転子の電気角度を取得する電気角度取得部(例えば、実施の形態でのレゾルバ101,位相推定部173)と、前記電気角度取得部が取得した前記回転子の電気角度の変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を生成する出力電圧指令生成部(例えば、実施の形態での出力電圧指令生成部151,171,181)と、を備え、前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が生成した前記指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧又は降圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の電動機の制御装置では、前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記電気角度の所定変化量を一周期として前記電気角度同期電圧の振幅が変化し、前記複数相の矩形波電圧の絶対値のいずれか1つが最大となる電気角度で前記電気角度同期電圧が最大となる波形であることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の電動機の制御装置では、前記電気角度同期電圧の平均値は、前記電動機に求められたトルク及び前記回転子の角速度に基づいて導出された要求出力電力と、前記電圧変換部の出力電圧及び出力電流に基づいて導出された実際出力電力の差分に応じて得られた値であることを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の電動機の制御装置では、永久磁石を有する回転子(例えば、実施の形態での回転子11)と、印加電圧によって回転磁界を発生して前記回転子を回転させる固定子(例えば、実施の形態での固定子13)と、を有する電動機(例えば、実施の形態での電動機10)の制御装置であって、前記電動機の前記固定子に矩形波電圧を印加して前記電動機を駆動する矩形波インバータ(例えば、実施の形態でのインバータ117)と、直流電源(例えば、実施の形態での蓄電器15)の出力電圧を昇圧又は降圧して前記矩形波インバータに印加する電圧変換部(例えば、実施の形態でのDCDCコンバータ123)と、前記固定子に印加される前記矩形波電圧の変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を生成する出力電圧指令生成部(例えば、実施の形態での出力電圧指令生成部161)と、を備え、前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が生成した前記指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧又は降圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明の電動機の制御装置では、前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記複数相の矩形波電圧の内のいずれか2つの相電圧が同一値となる電気角度に、前記電気角度同期電圧の最大値が対応する波形であることを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明の電動機の制御装置では、前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記複数相の矩形波電圧の内のいずれか1つの相電圧0となる電気角度に、前記電気角度同期電圧の最大値が対応する波形であることを特徴としている。
さらに、請求項7に記載の発明の電動機の制御装置では、前記電動機の前記回転子の角速度を取得する角速度取得部(例えば、実施の形態での角速度算出部119)を備え、前記電気角度同期電圧の平均値は、前記電動機に求められたトルク及び前記回転子の角速度に基づいて導出された要求出力電力と、前記電圧変換部の出力電圧及び出力電流に基づいて導出された実際出力電力の差分に応じて得られた値であることを特徴としている。
さらに、請求項8に記載の発明の電動機の制御装置では、前記電圧変換部は、前記直流電源の出力電圧を昇圧して前記矩形波インバータに印加する昇圧型電圧変換部(例えば、実施の形態でのDCDCコンバータ223)であって、前記出力電圧指令生成部は、前記電気角度同期電圧の最小値が前記直流電源の出力電圧より大きいとき、当該電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための前記指令を出力し、前記電気角度同期電圧の最小値が前記直流電源の出力電圧以下のとき、一定電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を出力し、前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が出力した指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴としている。
請求項1〜8に記載の発明の電動機の制御装置によれば、矩形波インバータが1PLS制御時であっても電動機の応答遅れによる損失を低減できる。すなわち、電圧変換部は、電動機の回転子の電気角度の変化に同期して振幅が脈動する電機角度同期電圧を出力するため、電気角度の変化に起因する電動機のトルクリプルが低減して、トルクの応答性が低いことに起因する損失が低減する。さらに、トルクリプルが低減するため、電動機10の騒音や振動が低減される。
請求項4〜7に記載の発明の電動機の制御装置によれば、電動機の回転子の電気角度を取得する電気角度取得部を備えないため、出力電圧指令生成部は、当該電気角度取得部の誤差に影響されない電気角度同期電圧指令を生成することができる。
第1の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図 第1の実施形態の電動機の制御装置の一部と、DCDCコンバータ及びインバータ117の各回路とを示すブロック図 第1の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部151及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図 第1の実施形態の目標直流電圧指令生成部301の内部構成を示すブロック図 電気角度同期電圧指令Vcu***によるDCDCコンバータ123の出力電圧、目標直流電圧指令Vcu**が示す目標直流電圧、及び電動機10に印加される3相交流電圧を示すグラフ 基本波のみによって構成された3相電流とその合計値を示すグラフ 基本波に加えて6次高調波が20%重畳された3相電流とその合計値を示すグラフ 基本波に加えて12次高調波が20%重畳された3相電流とその合計値を示すグラフ 基本波に加えて18次高調波が20%重畳された3相電流とその合計値を示すグラフ 第2の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図 第2の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部161及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図 第3の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図 第4の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図 第5の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図 第5の実施形態の電動機の制御装置の一部と、DCDCコンバータ及びインバータ117の各回路とを示すブロック図 第5の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部191及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図 第5の実施形態の目標直流電圧指令生成部501の内部構成を示すブロック図 本発明の関連技術としての電動機の制御装置を示すブロック図 図18に示したインバータ演算方式決定部127の内部構成及びこれに関連する構成要素との関係を示すブロック図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態の電動機の制御装置は、図18に示した電動機の制御装置と同様に、レゾルバ101と、電流センサ103と、バンドパスフィルタ(BPF)105と、3相−dp変換部107と、電流指令算出部109と、d軸電流制御部111と、q軸電流制御部113と、rθ変換部115と、インバータ(INV)117と、角速度算出部119と、DCDCコンバータ123と、出力電圧検出部125と、インバータ演算方式決定部127とを備え、直流電圧指令生成部121の代わりに出力電圧指令生成部151を備え、さらに、出力電流検出部153を備える。なお、図1において、図18と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
図2は、第1の実施形態の電動機の制御装置の一部と、DCDCコンバータ及びインバータ117の各回路とを示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態で用いられるDCDCコンバータ123は、昇降圧コンバータである。
図1及び図2に示した出力電流検出部153は、DCDCコンバータ123の出力電流Idcを検出する。
本実施形態の出力電圧指令生成部151は、電動機10の回転子の電気角度θmの位相に同期してレベルが変化する電圧を出力するようDCDCコンバータ123に指示するための指令Vcu***を生成する。図1及び図2に示すように、出力電圧指令生成部151には、外部から入力されたトルク指令値Tと、角速度算出部119によって算出された角速度ωと、レゾルバ101から出力された電気角度θmと、出力電圧検出部125が検出したDCDCコンバータ123の出力電圧Vdcと、出力電流検出部153が検出したDCDCコンバータ123の出力電流Idcとが入力される。
図3は、第1の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部151及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図である。なお、図3において、図19と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。図3に示すように、出力電圧指令生成部151は、目標直流電圧指令生成部301と、電気角度同期電圧指令生成部303とを有する。図4は、第1の実施形態の目標直流電圧指令生成部301の内部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、目標直流電圧指令生成部301は、係数Kとトルク指令値Tと角速度ωを乗算して、要求出力電力P0を導出する。また、目標直流電圧指令生成部301は、DCDCコンバータ123の出力電流Idcと出力電圧Vdcを乗算して、実際出力電力P1を導出する。目標直流電圧指令生成部301は、要求出力電力P0と実際出力電力P1の差分ΔP(=P0−P1)に応じたPI制御の制御量として、目標直流電圧指令Vcu**を生成する。目標直流電圧指令Vcu**は、電気角度同期電圧指令生成部303に入力される。
電気角度同期電圧指令生成部303は、電動機10の回転子の電気角度θmの変化に同期して振幅が脈動し、その平均値が電気角度同期電圧指令生成部303から入力された目標直流電圧指令Vcu**となる電気角度同期電圧を出力するようDCDCコンバータ123に指示する電気角度同期電圧指令Vcu***を生成する。電気角度同期電圧指令Vcu***は、DCDCコンバータ123に入力される。
電気角度θmに同期した脈動パターンは、図示しないメモリにテーブル又は計算式の形態で記憶されている。図5は、電気角度同期電圧指令Vcu***によるDCDCコンバータ123の出力電圧、目標直流電圧指令Vcu**が示す目標直流電圧、及び電動機10に印加される3相交流電圧を示すグラフである。図5に示す脈動パターンは、一周期が電気角度60度であって、正弦波を全波整流した波形である。したがって、当該脈動パターンは、|k×sin(3θm)|(但し、kは係数)の計算式で表される。
以上説明した本実施形態の電動機10の制御装置では、DCDCコンバータ123が、電気角度同期電圧指令Vcu***に応じて、電動機10の回転子の電気角度θmに同期して脈動する電圧を出力する。インバータ117が1PLS制御時には電動機10が出力するトルクの応答性が低いため、インバータ117は、電動機10の回転子の電気角度θmの変化に起因するトルクリプルに対応することができない。しかし、本実施形態では、DCDCコンバータ123の出力電圧が、図5に示した脈動パターンで電気角度θmに同期して脈動する。その結果、電気角度θmの変化に起因する電動機10のトルクリプルが低減して、トルクの応答性が低いことに起因する損失が低減する。さらに、電動機10のトルクリプルが低減するため、電動機10の騒音や振動が低減される。
インバータ117から出力される相電流が基本波のみによって構成されていれば、図6に示すように、3相電流の合計値は電気角度θmによらず0である。したがって、電気角度θmが変化しても電動機10のトルクは変化しない。しかし、矩形波インバータであるインバータ117から出力される相電流には高調波が含まれる。例えば、インバータ117は、基本波に加え6次高調波が全体の20%を占める3相電流を出力する。しかし、図7に示すように、6次高調波が重畳された当該3相電流の合計値は一定しない。
しかし、本実施形態では、DCDCコンバータ123からインバータ117に入力される電圧が、本実施形態のように電気角度θmに同期して脈動する。したがって、6次高調波が重畳された3相電流の合計値の変化がDCDCコンバータ123の出力電流の脈動によって相殺されれば、インバータ117から出力される3相電流の合計値は一定となる。その結果、相電流の高調波が抑制されることとなり、インバータ117が1PLS制御時であっても、その運転効率は向上する。
一方、図8及び図9に示すように、6次高調波が重畳された3相電流の合計値の変化の次数をDCDCコンバータ123の出力電流の脈動によって高くすることによって、相電流の高調波を積極的にのせた場合、電動機10のトルクリップルは低減する。その結果、電動機10の騒音や振動が低減する。
このように、DCDCコンバータ123からインバータ117に入力される電圧が、電気角度θmに同期して脈動すると、1PLS制御時のインバータ117は、PWM制御に切り替えなくても、電機角度θmに応じて平均振幅が変化する各相電圧を出力できる。さらに、IPLS制御からPWM制御に切り替えてスイッチング周波数を上げる必要がないため、インバータ117におけるスイッチング損失を低減できる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図である。図10に示すように、第2の実施形態の電動機の制御装置は、図1に示した第1の実施形態の電動機の制御装置が備える構成要素に加えて、相電圧検出部163及び相電圧クロスポイント検出部165を備える。なお、図10において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
相電圧検出部163は、電動機10の固定子13に印加される3相交流電圧Vu,Vv,Vwを検出する。相電圧検出部163によって検出された3相交流電圧Vu,Vv,Vwは、相電圧クロスポイント検出部165に入力される。相電圧クロスポイント検出部165は、3相交流電圧Vu,Vv,Vwの内のいずれか2つの相電圧が同一値となるタイミングを検出する。相電圧クロスポイント検出部165がこのタイミングを検出した時、相電圧クロスポイント検出部165は信号Scr1を出力電圧指令生成部161に入力する。このように、本実施形態の出力電圧指令生成部161には、回転子11の電気角度θmの代わりに、相電圧クロスポイント検出部165からの信号Scr1が入力される。
図11は、第2の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部161及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図である。なお、図11において、図3と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
本実施形態の出力電圧指令生成部161が有する電気角度同期電圧指令生成部403は、相電圧クロスポイント検出部165からの信号Scr1に同期して振幅が脈動し、その平均値が電気角度同期電圧指令生成部403から入力された目標直流電圧指令Vcu**となる電気角度同期電圧を出力するようDCDCコンバータ123に指示する電気角度同期電圧指令Vcu***を生成する。信号Scr1に同期した脈動パターンでは、相電圧クロスポイント検出部165から信号Scr1が入力されたタイミングに、電気角度同期電圧の最大値が対応する。
なお、他の実施形態として、相電圧クロスポイント検出部165の代わりに、3相交流電圧Vu,Vv,Vwの内のいずれか1つの相電圧が0となるタイミングを検出する相電圧ゼロポイント検出部を備えても良い。相電圧ゼロポイント検出部がこのタイミングを検出した時、相電圧ゼロポイント検出部は信号Scr2を出力電圧指令生成部161に入力する。
出力電圧指令生成部161が有する電気角度同期電圧指令生成部403は、相電圧ゼロポイント検出部からの信号Scr2に同期して振幅が脈動し、その平均値が電気角度同期電圧指令生成部403から入力された目標直流電圧指令Vcu**となる電気角度同期電圧を出力するようDCDCコンバータ123に指示する電気角度同期電圧指令Vcu***を生成する。信号Scr2に同期した脈動パターンでは、相電圧ゼロポイント検出部から信号Scr2が入力されたタイミングに、電気角度同期電圧の最小値が対応する。
以上説明した本実施形態の電動機10の制御装置では、レゾルバ101が検出した回転子11の電気角度θmの代わりに、相電圧クロスポイント検出部165からの信号Scr1又は相電圧ゼロポイント検出部からの信号Scr2に応じた電気角度同期電圧指令Vcu***が生成される。このため、本実施形態の電気角度同期電圧指令生成部403は、レゾルバ101の検出誤差に影響されない電気角度同期電圧指令Vcu***を生成することができる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図である。図12に示すように、第3の実施形態の電動機の制御装置は、図1に示した第1の実施形態の電動機の制御装置が備えるレゾルバ101の代わりに、位相推定部173を備える。なお、図12において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
位相推定部173は、電流センサ103によって検出された3相交流電流Iu,Iv,Iwから電動機10の回転子の電気角度を推定する。位相推定部173によって推定された電気角度θsは、3相−dp変換部107、角速度算出部119及び出力電圧指令生成部171に送られる。このように、本実施形態の出力電圧指令生成部171には、レゾルバ101によって検出された回転子11の電気角度θmの代わりに、位相推定部173によって推定された電気角度θsが入力される。本実施形態の出力電圧指令生成部171は、電気角度θsを第1の実施形態の電気角度θmと同様に扱う。
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図である。図13に示すように、第4の実施形態の電動機の制御装置では、出力電圧指令生成部181に入力される電動機10の回転子の電気角度として、rθ変換部115が出力する角度θが入力される。なお、図13において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。本実施形態の出力電圧指令生成部181は、角度θを第1の実施形態の電気角度θmと同様に扱う。
(第5の実施形態)
図14は、第5の実施形態の電動機の制御装置を示すブロック図である。また、図15は、第5の実施形態の電動機の制御装置の一部と、DCDCコンバータ及びインバータ117の各回路とを示すブロック図である。図14に示すように、第5の実施形態の電動機の制御装置は、図1に示した第1の実施形態の電動機の制御装置が備える構成要素に加えて、蓄電器15の出力電圧(以下「バッテリ電圧」という)Vbを検出するバッテリ電圧検出部193を備える。なお、バッテリ電圧検出部193で検出されたバッテリ電圧Vbは、出力電圧指令生成部191に入力される。また、図15に示すように、本実施形態で用いられるDCDCコンバータ223は、昇圧コンバータである。すなわち、DCDCコンバータ223は、蓄電器15の直流出力電圧を直流のまま昇圧のみ行う。
また、図15に示すように、本実施形態の出力電圧指令生成部191の内部構成は、第1の実施形態の出力電圧指令生成部151と異なる。さらに、本実施形態では、インバータ演算方式決定部127から出力電圧指令生成部191に、第1の実施形態で説明した合成ベクトル電圧Vp、及び最大電圧円算出部201によって導出された値Vp_targetと合成ベクトル電圧Vpの差分ΔVpが入力される。図14及び図15において、図1及び図2と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
図16は、第5の実施形態の電動機の制御装置の一部として、出力電圧指令生成部191及びインバータ演算方式決定部127の各内部構成、並びに、これらに関連する構成要素との関係を示すブロック図である。なお、図16において、図3と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。図16に示すように、本実施形態の出力電圧指令生成部191は、目標直流電圧指令生成部501と、電気角度同期電圧指令生成部303と、判断部505とを有する。図17は、第5の実施形態の目標直流電圧指令生成部501の内部構成を示すブロック図である。
図17に示すように、目標直流電圧指令生成部501は、第1の実施形態と同様に、要求出力電力P0と実際出力電力P1の差分ΔP(=P0−P1)に応じたPI制御の制御量として、目標直流電圧指令Vcu**1を生成する。また、目標直流電圧指令生成部501は、インバータ演算方式決定部127から入力された合成ベクトル電圧Vpと電圧利用率α(√6)を乗算して、目標直流電圧指令Vcu**2を生成する。さらに、目標直流電圧指令生成部501は、インバータ演算方式決定部127から入力された差分ΔVpに応じた目標直流電圧指令Vcu**を出力する。すなわち、目標直流電圧指令生成部501は、ΔVp>0のときは目標直流電圧指令Vcu**1を出力し、ΔVp≦0のときは目標直流電圧指令Vcu**2を出力する。
目標直流電圧指令生成部501から出力された目標直流電圧指令Vcu**は、電気角度同期電圧指令生成部503及び判断部505に入力される。また、電気角度同期電圧指令生成部503で生成された電気角度同期電圧指令Vcu***は、判断部505に入力される。判断部505は、電動機10の回転子の電気角度θmの変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧指令Vcu***の最小値(Vcu***min)と蓄電器15のバッテリ電圧Vbの比較結果に応じて、目標直流電圧指令Vcu**又は電気角度同期電圧指令Vcu***を出力する。すなわち、判断部505は、Vcu***min≦Vbのときは目標直流電圧指令Vcu**を出力し、Vcu***min>Vbのときは電気角度同期電圧指令Vcu***を出力する。判断部505から出力された目標直流電圧指令Vcu**又は電気角度同期電圧指令Vcu***は、DCDCコンバータ223に入力される。
以上説明した本実施形態の電動機10の制御装置では、昇圧型のDCDCコンバータ223が、目標直流電圧指令Vcu**又は電気角度同期電圧指令Vcu***に応じて動作する。Vcu***minがVbより大きい(Vcu***min>Vb)とき、DCDCコンバータ223は昇圧のみを行えば良いため電気角度同期電圧指令Vcu***に対応できる。一方、Vcu***minがVb以下(Vcu***min≦Vb)のとき、DCDCコンバータ223は電気角度同期電圧指令Vcu***に対応できない。したがって、Vcu***minがVb以下のとき、DCDCコンバータ223は、目標直流電圧指令Vcu**に応じて動作し、バッテリ電圧Vb以上の振幅が脈動しない電圧を出力する。
したがって、昇圧型のDCDCコンバータ223であってもVcu***minがVbより大きい場合には、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、本実施形態の電動機10の制御装置に、第2〜第4の実施形態を適用しても良い。
上記実施形態の電動機の制御装置を車両に搭載され、電動機10が当該車両の駆動のために設けられた場合、電動機10のトルクリプル低減によって電動機10の騒音や振動が低減すれば、ドライバビリティが向上する。
10 電動機
11 回転子
13 固定子
15 蓄電器
101 レゾルバ
103 電流センサ
105 バンドパスフィルタ(BPF)
107 3相−dp変換部
109 電流指令算出部
111 d軸電流制御部
113 q軸電流制御部
115 rθ変換部
117 インバータ(INV)
119 角速度算出部
123,223 DCDCコンバータ
125 出力電圧検出部
127 インバータ演算方式決定部
151,161,171,181,191 出力電圧指令生成部
153 出力電流検出部
201 最大電圧円算出部
203 出力電圧円算出部
205 切替フラグ出力部
301,501 目標直流電圧指令生成部
303,403,503 電気角度同期電圧指令生成部
163 相電圧検出部
165 相電圧クロスポイント検出部
173 位相推定部
193 バッテリ電圧検出部
505 判断部

Claims (8)

  1. 永久磁石を有する回転子と、印加電圧によって回転磁界を発生して前記回転子を回転させる固定子と、を有する電動機の制御装置であって、
    前記電動機の前記固定子に矩形波電圧を印加して前記電動機を駆動する矩形波インバータと、
    直流電源の出力電圧を昇圧又は降圧して前記矩形波インバータに印加する電圧変換部と、
    前記電動機の前記回転子の電気角度を取得する電気角度取得部と、
    前記電気角度取得部が取得した前記回転子の電気角度の変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を生成する出力電圧指令生成部と、を備え、
    前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が生成した前記指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧又は降圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、
    前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記電気角度の所定変化量を一周期として前記電気角度同期電圧の振幅が変化し、前記複数相の矩形波電圧の絶対値のいずれか1つが最大となる電気角度で前記電気角度同期電圧が最大となる波形であることを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電気角度同期電圧の平均値は、前記電動機に求められたトルク及び前記回転子の角速度に基づいて導出された要求出力電力と、前記電圧変換部の出力電圧及び出力電流に基づいて導出された実際出力電力の差分に応じて得られた値であることを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 永久磁石を有する回転子と、印加電圧によって回転磁界を発生して前記回転子を回転させる固定子と、を有する電動機の制御装置であって、
    前記電動機の前記固定子に矩形波電圧を印加して前記電動機を駆動する矩形波インバータと、
    直流電源の出力電圧を昇圧又は降圧して前記矩形波インバータに印加する電圧変換部と、
    前記固定子に印加される前記矩形波電圧の変化に同期して振幅が脈動する電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を生成する出力電圧指令生成部と、を備え、
    前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が生成した前記指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧又は降圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴とする電動機の制御装置。
  5. 請求項4に記載の電動機の制御装置であって、
    前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、
    前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記複数相の矩形波電圧の内のいずれか2つの相電圧が同一値となる電気角度に、前記電気角度同期電圧の最大値が対応する波形であることを特徴とする電動機の制御装置。
  6. 請求項4に記載の電動機の制御装置であって、
    前記矩形波インバータは、複数相の矩形波電圧を前記固定子に印加し、
    前記出力電圧指令生成部が生成する前記指令が示す脈動パターンは、前記複数相の矩形波電圧の内のいずれか1つの相電圧0となる電気角度に、前記電気角度同期電圧の最大値が対応する波形であることを特徴とする電動機の制御装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電動機の前記回転子の角速度を取得する角速度取得部を備え、
    前記電気角度同期電圧の平均値は、前記電動機に求められたトルク及び前記回転子の角速度に基づいて導出された要求出力電力と、前記電圧変換部の出力電圧及び出力電流に基づいて導出された実際出力電力の差分に応じて得られた値であることを特徴とする電動機の制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電圧変換部は、前記直流電源の出力電圧を昇圧して前記矩形波インバータに印加する昇圧型電圧変換部であって、
    前記出力電圧指令生成部は、前記電気角度同期電圧の最小値が前記直流電源の出力電圧より大きいとき、当該電気角度同期電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための前記指令を出力し、前記電気角度同期電圧の最小値が前記直流電源の出力電圧以下のとき、一定電圧を出力するよう前記電圧変換部に指示するための指令を出力し、
    前記電圧変換部は、前記出力電圧指令生成部が出力した指令に応じて、前記直流電源の出力電圧を当該指令が示す電圧に昇圧して、前記矩形波インバータに印加することを特徴とする電動機の制御装置。
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