JP2010206128A - 光電変換素子、光電変換装置、及びイメージセンサ - Google Patents

光電変換素子、光電変換装置、及びイメージセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】例えば、感度が高められた光電変換素子、及び光電変換装置、並びにイメージセンサを提供する。
【解決手段】下電極(151e)は、基板(10)上に形成されたゲート絶縁膜(41)、絶縁膜(42)、(43)及び(44)のうちアクリル樹脂の有機樹脂から構成された絶縁膜(43)上に形成されている。下電極(151e)は、基板(10)上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有している。したがって、下電極(151e)によれば、フォトセンサ(151)の上側からフォトセンサ(151)に入射した入射光のうちn型半導体層(151b)、受光層(151c)及びp型半導体層(151d)を透過した光を、入射光の入射方向とは別の方向に散乱させることが可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、PINダイオード等の光電変換素子、及びそのような光電変換素子を備えた光電変換装置、並びに、そのような光電変換装置を備えたイメージセンサの技術分野に関する。
この種のイメージセンサの一例として、アクティブマトリクス方式で駆動されるイメージセンサが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このようなイメージセンサでは、p型半導体層(P層)、非晶質半導体層からなる受光層(I層)、及びn型半導体層(N層)が相互に積層されたPINダイオードが光電変換素子として用いられている。このような光電変換素子は、その上層側から入射する入射光と、光電変換素子の下電極で入射光が反射された反射光とを受光する。
特開平11−121731号公報
光電変換素子は、素子本体の膜厚が厚ければ厚いほど、光路長が伸びるため、光の吸収効率が高く、感度が高い。しかし、膜厚が厚すぎると、膜の内部応力により基板に反りが発生し、製造工程における処理が不可となる。従って、工程の処理が可能な膜厚に設定する必要があり、その結果、充分な感度が得られないという問題があった。特に光吸収係数が小さい波長領域では、感度の向上が必要だった。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、感度が高められた光電変換素子、及び光電変換装置、並びにイメージセンサを提供することを課題とする。
本発明の第1の発明に係る光電変換素子は上記課題を解決するために、基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを備える。
本発明に係る光電変換素子によれば、下電極は、基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有している。したがって、下電極によれば、当該光電変換素子の上側から下側に向かって素子本体部を透過した入射光を、入射光の入射方向とは別の方向に散乱させることが可能である。
素子本体部は、前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有している。
よって、本発明に係る光電変換素子によれば、下電極が基板の基板面に沿って形成されている場合に比べて、反射光が素子本体部を通過する光路長を大きくすることが可能であり、光電変換素子の感度を増大させ、吸収係数の小さい長波長の光や微弱光を検出することが可能になる。
本発明の第2の発明に係る光電変換装置は上記課題を解決するために、前記下電極下に形成されており、前記凹凸形状を形成する有機樹脂膜を有することを特徴とする。
本発明に係る光電変換素子によれば、基板の基板面が平坦であったり、必要とする凹凸形状とは異なる凹凸形状を有している場合でも、容易に必要とする凹凸形状を形成することが可能となる。
本発明の第3の発明に係る光電変換装置は上記課題を解決するために、(i)基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、(ii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と、前記光電変換素子に電気的に接続され、且つ前記光電変換素子を駆動する薄膜トランジスタとを備える。
本発明に係る光電変換装置によれば、ポリシリコンからなる半導体層を有する薄膜トランジスタを用いつつ、上述の光電変換素子と同様に、例えば赤外光に対する受光感度を高め、且つ低光量の光を検出することが可能であり、検出対象物を検出するための検出性能を高めることが可能である。
本発明の第4の発明に係るイメージセンサは上記課題を解決するために、基板と、前記基板上の光検出領域を構成する複数の単位領域の夫々に形成されており、(i)前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、(ii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子とを備えている。
本発明に係るイメージセンサによれば、例えば、赤外光の検出性能を高めつつ、微小な光量も検出可能である。したがって、本発明に係るイメージセンサによれば、イメージセンサの総合的な光検出性能を高めることが可能である。
本発明の第5の発明に係る光電変換素子は上記課題を解決するために、基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、前記光反射板上に前記反射板の凹凸を平坦化する平坦化層が形成されており、前記平坦化層上に形成された透明な下電極と、前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを備えている。
本発明に係る光電変換素子によれば、光反射板は、例えば、アルミニウム等の光反射性を有する材料を用いて基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有している。したがって、光反射板によれば、当該光電変換素子の上側から下側に向かって当該光電変換素子を透過した入射光を、入射光の入射方向とは別の方向に散乱させることが可能である。
下電極は、前記光反射板上に形成されたITO等の透明な電極である。
素子本体部は、上述の光電変換素子と同様に、前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有している。
よって、本発明に係る光電変換素子によれば、反射光が素子本体部を通過する光路長を大きくすることが可能であり、光電変換素子の感度を増大させ、吸収係数の小さい長波長の光や微弱光を検出することが可能になる。加えて、本発明に係る光電変換素子によれば、素子本体部を平坦に形成できるため、凹凸上のカバレージ不足に起因して生じるリーク電流の増大を抑制できる。
この態様では、前記平坦化層の屈折率は、前記下電極の屈折率より小さい方が好ましい。
この態様によれば、下電極及び光反射板が接する場合に比べて、光反射板が入射光を反射する光反射率を増大させることが可能である。よって、この態様によれば、光電変換素子の感度をより一層増大させることが可能である。
本発明の第5の発明に係る光電変換装置は上記課題を解決するために、(i)基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、(ii)前記光反射板上に形成された透明な下電極と、(iii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と、前記光電変換素子に電気的に接続され、且つ前記光電変換素子を駆動する薄膜トランジスタとを備えていてもよい。
本発明に係る光電変換装置によれば、上述の光電変換装置と同様に、ポリシリコンからなる半導体層を有する薄膜トランジスタを用いつつ、例えば赤外光に対する受光感度を高め、且つ低光量の光を検出することが可能であり、検出対象物を検出するための検出性能を高めることが可能である。
本発明の第6の発明に係るイメージセンサは上記課題を解決するために、基板と、前記基板上の光検出領域を構成する複数の単位領域の夫々に形成されており、(i)基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、(ii)前記光反射板上に形成された透明な下電極と、(iii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子とを備えていてもよい。
本発明に係るイメージセンサによれば、上述のイメージセンサと同様に、例えば、赤外光の検出性能を高めつつ、微小な光量も検出可能である。したがって、本発明に係るイメージセンサによれば、イメージセンサの総合的な光検出性能を高めることが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
第1実施形態に係るイメージセンサの平面図である。 第1実施形態に係るイメージセンサの単位領域における電気的な構成を示した回路図である。 第1実施形態に係る光電変換装置の構成を示した断面図である。 第2実施形態に係る光電変換装置の一部の構成を示した部分断面図である。 第1及び第2実施形態の夫々に係る光電変換装置が有する光電変換素子と、比較例に係る光電変換素子との量子効率を比較したグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1乃至第6の夫々に係る光電変換素子、光電変換装置、及びイメージセンサの各実施形態を説明する。
<第1実施形態>
先ず、図1乃至図3を参照しながら、本発明の第1乃至第3の夫々に係る光電変換素子、光電変換装置、及びイメージセンサの各実施形態を説明する。
<1:イメージセンサ>
図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係るイメージセンサを説明する。図1は、本実施形態に係るイメージセンサの平面図である。図2は、本実施形態に係るイメージセンサの単位領域における電気的な構成を示した回路図である。
図1において、イメージセンサ500は、半導体素子からなる各種回路部が形成された基板10を備えている。基板10は、例えば、ガラス基板等の透明基板であり、その上に後述するフォトセンサ及び当該フォトセンサを駆動する駆動用のTFTが形成されている。基板10上の画像検出領域510aは、本発明の「光検出領域」の典型例である。画像検出領域510aは、基板10上でマトリクス状に配列された複数の単位領域550から構成されている。後述するフォトセンサは、複数の単位領域550の夫々に形成されている。イメージセンサ500は、後述するフォトセンサを備えているため、赤外光等の光の検出性能を高めつつ、微小な光量も検出可能である。したがって、イメージセンサ500によれば、イメージセンサの総合的な光検出性能を高めることが可能である。
図2において、イメージセンサ500は、本発明の「光電変換素子」の一例であるフォトセンサ151、蓄積容量C、リセットTFT163、信号増幅用TFT154、出力制御用TFT155、入力線180、出力線181、並びに、ゲート線G1及びG2を備えている。
フォトセンサ151は、PINダイオードであり、検出対象となる物体に応じて画像検出領域510aに入射する入射光を検出する。加えて、フォトセンサ151は、フォトセンサ151が有する下電極によって入射光が反射された反射光を検出する。リセット用TFT163のソースは、フォトセンサ151の出力側、及び、信号増幅用TFT154のゲートに電気的に接続されている。リセット用TFT163のゲートは、リセット用のゲート線G1に電気的に接続されている。リセット用TFT163のドレインは、入力線180に電気的に接続されている。信号増幅用TFT154のソース及びドレインの夫々は、出力制御用TFT155のソース及び入力線180の夫々に電気的に接続されている。出力制御用TFT155のソース、ゲート及びドレインの夫々は、信号増幅用TFT154のドレイン、選択用のゲート線G2、及び出力線181の夫々に電気的に接続されている。蓄積容量Cは、信号増幅用TFT154のゲート及びゲート線G1間に電気的に接続されている。
イメージセンサ500の動作時において、フォトセンサ151が入射光及び反射光を受光した場合、フォトセンサ151に光電流が生じ、リセット用TFT163、電圧増幅用TFT154、及び出力制御用TFT155の夫々の動作に応じて、出力信号が出力線181に出力される。検出対象である物体は、複数の単位領域550の夫々から出力された出力信号に基づいて画像化される。イメージセンサ500によれば、赤外光等の光の検出性能が高められているため、可視光による検出対象の検出だけでなく、可視光で検出対象を検出困難な状況下でも、検出対象となる物体を正確に検出可能である。
<2:光電変換装置>
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る光電変換装置であって、上述したイメージセンサに搭載された光電変換装置を説明する。図3は、本実施形態に係るイメージセンサの単位領域における断面図である。尚、本実施形態に係る光電変換装置は、上述したフォトセンサ151を含んで構成されている。
図3において、光電変換装置190は、フォトセンサ151、及び、本発明の「薄膜トランジスタ」の一例であるリセット用TFT163を備えている。
フォトセンサ151は、陽極として機能する下電極150eと、p型半導体層151dと、受光層151cと、n型半導体層151bと、陰極として機能する上電極151aと、絶縁膜43を備えて構成されている。n型半導体層151b、受光層151c及びp型半導体層151dが、本発明の「素子本体部」の一例を構成している。
上電極151aは、基板10上に形成されたゲート絶縁膜41、絶縁膜42、43及び44のうち絶縁膜44上に形成された透明電極であり、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料で構成されている。
下電極151eは、基板10上に形成されたゲート絶縁膜41、絶縁膜42、43及び44のうちアクリル樹脂の有機樹脂から構成された絶縁膜43上に形成されている。絶縁膜43はその下層に設けられたリセットTFT163を覆うことにより、その表面を平坦化するとともに、リセットTFT163と重なる領域を含めて凹凸を形成する。下電極151eは、絶縁膜43に設けられたコンタクトホールを介してリセット用TFT163のドレイン側端子82に電気的に接続されている。下電極151eは、基板10上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有し、この下電極151eの凹凸形状は絶縁膜43により形成された凹凸形状にならうように形成されている。したがって、下電極151eによれば、フォトセンサ151の上側からフォトセンサ151に入射した入射光のうちn型半導体層151b、受光層151c及びp型半導体層151dを透過した光を、入射光の入射方向とは別の方向に散乱させることが可能である。
より具体的には、例えば、下電極151eが基板10の基板面に沿って形成されている場合には、図中光路L0に沿って入射光は反射される。しかしながら、下電極151eによれば、反射光の光路L1は光路L0と異なるため、当該反射光は、受光層151cに斜めに入射する。したがって、フォトセンサ151によれば、下電極151eが基板10の基板面に沿って形成されている場合に比べて、反射光が素子本体部を通過する光路長を大きくすることが可能であり、素子本体部の厚みを薄く形成した場合でも、フォトセンサ151の感度を増大させることが可能である。
半導体層151b、c、dは、例えば、アモルファスシリコン等の非晶質半導体またはマイクロクリスタルシリコン(以下、“μC−Si”と称す。)等の微結晶半導体から構成されている。半導体層にμC−Siを用いた場合には、アモルファスシリコン等の非晶質半導体層を用いる場合に比べて、長波長側の受光感度を向上させることが可能である。
よって、フォトセンサ151によれば、下電極151eが基板10の基板面に沿って形成されている場合に比べて、反射光が素子本体部を通過する光路長を大きくすることが可能であるため、素子本体部の厚みを薄く形成することによって反りの弊害を低減し、且つフォトセンサ151の感度を増大させることが可能である。
リセット用TFT163は、下電極151eを介してフォトセンサ151に電気的に接続されており、イメージセンサ500の動作時において、フォトセンサ151をリセットする。リセット用TFT163は、ソース領域に電気的に接続されたソース側端子81と、ドレイン側に電気的に接続されたドレイン側端子82と、ゲート電極3aと、ソース領域1s、チャネル領域1c及びドレイン領域1dが形成された半導体層1aとを備えている。半導体層1aは、ポリシリコンから構成されている。
したがって、光電変換装置190によれば、ポリシリコンからなる半導体層を有するTFTを用いつつ、赤外光等の光についてフォトセンサ151の受光感度を高め、且つ低光量の光を検出することが可能であり、検出対象物を検出するための検出性能を高めることが可能である。
<第2実施形態>
先ず、図4を参照しながら、本発明の第4乃至第6の夫々に係る光電変換素子、光電変換装置、及びイメージセンサの各実施形態を説明する。図4は、本実施形態に係るイメージセンサ600の単位領域における断面図であって、本実施形態に係るイメージセンサ600の一部を構成する光電変換装置290の構成を示した断面図である。尚、本実施形態に係るイメージセンサ600は、上述の光電変換装置190及びフォトセンサ151と相互に異なる光電変換装置290、及びその一部を構成するフォトセンサ251を備えている点に特徴があり、その他の部分については上述のイメージセンサ500と同様の構成を有している。したがって、以下では、上述のイメージセンサ500及び光電変換装置190、並びにフォトセンサ151と共通する部分に共通の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4において、光電変換装置290は、フォトセンサ251、及び、リセット用TFT163を備えている。
フォトセンサ251は、下電極250eと、p型半導体層251dと、受光層251cと、n型半導体層251bと、上電極251aと、光反射板25fとを備えて構成されている。n型半導体層251b、受光層251c及びp型半導体層251dが、本発明の「素子本体部」の一例を構成している。
光反射板251fは、例えば、アルミニウム等の光反射性を有する材料を用いて平坦化層43a上に形成されており、基板10上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有している。したがって、光反射板251fによれば、フォトセンサ251の上側から下側に向かってフォトセンサ251を透過した入射光を、入射光の入射方向とは別の方向に散乱させることが可能である。
下電極251eは、平坦化層43bを介して光反射板251e上に形成されたITO等の透明な電極である。上電極251aは、下電極251eと同様にITO等の透明な電極である。
p型半導体層251d、受光層251c及びn型半導体層251bは、上述のp型半導体層151d、受光層151c及びn型半導体層151bと同様にアモルファスシリコンやμC−Si等の微結晶半導体から構成されている。
フォトセンサ251によれば、フォトセンサ151と同様に、入射光の入射方向とは別の方向に反射光が散乱されるため、素子本体部の厚みを薄く形成した場合でも、反射光が素子本体部を通過する光路長を大きくすることが可能であり、フォトセンサ251の感度を増大させることが可能である。加えて、フォトセンサ251によれば、素子本体部を厚く形成しなくても感度を高めることができるため、素子本体部の反りに起因して生じるリーク電流の増大を抑制できる。
加えて、フォトセンサ251によれば、下電極251e、p型半導体層251d、受光層251c、n型半導体層251b、上電極251aの夫々が、表面が平坦な平坦化層43b上において、基板10の基板面に沿った平坦な膜として形成されているため、相互に重なり合う層間のカバレージ性がフォトセンサ151に比べて良好であり、カバレージ性の低下に起因して生じるリーク電流をより一層低減できる。
加えて、フォトセンサ251によれば、平坦化層43bの屈折率は、下電極251eの屈折率より小さい。より具体的には、平坦化層43bは、屈折率が1.5であるアクリル樹脂から構成されている。フォトセンサ251によれば、下電極251e及び光反射板251fが接する場合に比べて、光反射板251fが入射光を反射する光反射率を増大させることが可能である。よって、フォトセンサ251によれば、反射光の強度を高めることができ、その感度をより一層増大させることが可能である。
このようなフォトセンサ251を備えた光電変換装置290によれば、ポリシリコンからなる半導体層を有するTFTを用いつつ、赤外光等の光についてフォトセンサ251の受光感度を高め、且つ低光量の光を検出することが可能であり、検出対象物を検出するための検出性能を高めることが可能である。
また、イメージセンサ600は、光電変換装置290を備えて構成されているため、上述のイメージセンサ500と同様に、イメージセンサの総合的な光検出性能を高めることが可能である。
次に、図5を参照しながら、比較例に係るフォトセンサと、上述のフォトセンサ151及び251との夫々の量子効率を比較する。図5は、第1及び第2実施形態の夫々に係るフォトセンサ151及び251と、比較例に係るフォトセンサとの夫々における、波長800nmの光に対する量子効率を比較したグラフである。尚、比較例に係るフォトセンサは、光反射板251fを有していない点を除いてフォトセンサ251と同様に構成を有している。
図5に示すように、第1実施形態及び第2実施形態の夫々に係るフォトセンサの量子効率は、比較例に係る量子効率より高い。よって、反射光を散乱させることによる光の検出性能が高められていることが裏付けられた。
151,251・・・フォトセンサ、190,290・・・光電変換装置、500,600・・・イメージセンサ、151e,251e・・・下電極、251f・・・光反射板

Claims (8)

  1. 基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、
    前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部と
    を備えたことを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記下電極下に形成されており、前記凹凸形状を形成する有機樹脂膜を有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. (i)基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、(ii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と、
    前記光電変換素子に電気的に接続され、且つ前記光電変換素子を駆動する薄膜トランジスタとを備えることを特徴とする光電変換装置。
  4. 基板と、
    前記基板上の光検出領域を構成する複数の単位領域の夫々に形成されており、(i)前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する下電極と、(ii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と
    を備えたことを特徴とするイメージセンサ。
  5. 基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、
    前記光反射板上に形成された前記凹凸形状を平坦化する平坦化膜と
    前記平坦化膜上に形成された透明な下電極と、
    前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部と
    を備えたことを特徴とする光電変換素子。
  6. 前記平坦化層の屈折率は、前記下電極の屈折率より小さいこと
    を特徴とする請求項5に記載の光電変換素子。
  7. (i)基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、(ii)前記光反射板上に形成された透明な下電極と、(iii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と、
    前記光電変換素子に電気的に接続され、且つ前記光電変換素子を駆動する薄膜トランジスタとを備えることを特徴とする光電変換装置。
  8. 基板と、
    前記基板上の光検出領域を構成する複数の単位領域の夫々に形成されており、(i)前記基板上に形成されており、前記基板上における断面形状が凹凸形状であり、且つ入射光に対して斜めに交差する光反射面を有する光反射板と、(ii)前記光反射板上に形成された透明な下電極と、(iii)前記下電極上に形成されており、前記入射光と、前記入射光が前記光反射面で反射された反射光とを受光する受光層を有する素子本体部とを有する光電変換素子と
    を備えたことを特徴とするイメージセンサ。
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