JP2010205675A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】雌端子が端子収容室に侵入する際の挿入力を低減することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、端子金具5と、該端子金具5を収容する端子収容室12を備えたコネクタハウジング3と、一端22aが前記端子収容室12の一つの内面12aに連なりかつ他端22bが自由端であるとともに前記端子金具5の侵入方向X1の奥側に向かって延びていてかつ前記他端22bが前記端子金具5を係止して前記端子金具5が抜け出ることを規制する係止アーム22と、前記コネクタハウジング3に装着されると前記端子収容室12の前記一つの内面12aに相対する他の内面12bに連なる傾斜面10aを設けた立設壁10を備えたフロントホルダ4と、を備えたコネクタ1において、前記コネクタハウジング3に前記フロントホルダ4が装着された状態で、前記他端22bが、前記立設壁10の先端部10bよりも前記侵入方向X1の前記奥側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジングにフロントホルダを装着して構成されるコネクタに関する。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配策している。ワイヤハーネスは、コネクタと、相手方のコネクタ(図示しない)と嵌合して、ワイヤハーネスを構成する。コネクタは、筒状のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容されるとともに電線の端末に取り付けられる端子金具とを備えている。
従来よりコネクタハウジングから端子金具が抜け出ることを防止するとともに、雄型の端子金具(以下雄端子と記す)が侵入する挿入孔を設けたフロントホルダを装着するコネクタ(例えば、特許文献1参照)が用いられている。
図7に示すように、従来のコネクタ101は、絶縁性のコネクタハウジング103と、絶縁性のフロントホルダ104と、後述するコネクタハウジング103の係止アーム122が係止する凹部121を設けた雌型の端子金具(以下雌端子と記す)105とを備えている。コネクタタハウジング103にフロントホルダ104を装着した後、雌端子105がコネクタハウジング103の後述する端子収容室112内に侵入する。端子収容室112は図示例では、3つ設けられている。なお、図7においては、図7中上側の端子収容室112から図7中上側の端子収容室112から離れる方向の他の端子収容室112に向かうに従って雌端子105が端子収容室112に侵入する状態を経時的に示している。
コネクタハウジング103は、本体部107を備えている。本体部107は、底壁113と、底壁113と間隔をあけて設けられた天井壁114と、底壁113と天井壁114との間に間隔をあけて設けられた隔壁115a、115bとで構成されている。
3つ設けられた端子収容室112のうち1つの端子収容室112は、底壁113寄りに配されているとともに、底壁113と底壁113に近接する隔壁115aとの間に設けられている。2つめの端子収容室112は、天井壁114寄りに配されているとともに、前記隔壁115bと天井壁114との間に設けられている。そして、前述した底壁113寄りに配された端子収容室112と、天井壁114寄りに配された端子収容室112との間に配された3つめの端子収容室112は、前記隔壁115aと隔壁115bとの間に設けられている。そして、3つの端子収容室112の前述した底壁113寄りには底面112aが配されているとともに、前述した天井壁114寄りには天井面112bが配されている。
また、端子収容室112は、係止アーム122を設けている。係止アーム122は、一端122aが端子収容室112の底面112aの内面に連なり、弾性変形していない中立状態で、他端122bが該一端122aより端子収容室112の内側に位置付けられている。そして、係止アーム122の他端122bが前述した雌端子105が侵入する方向の奥側に向かって延びているとともに、係止アーム122の一端122aから他端122bに向かうに従って端子収容室112の内側(即ち端子収容室112の天井面112b)に向って傾斜している。
フロントホルダ104は、コネクタハウジング103の相手方のコネクタに対向する表面に取り付けられる。フロントホルダ104は、雄端子(図示しない)が挿入される挿入孔119を設けて前記表面に重ねられる平板部109と、平板部109から立設して設けられているとともに、フロントホルダ104がコネクタハウジング103に装着されると、その先端部110bが、前記係止アーム122の他端122bと互いに間隔をあけて配されるとともに、互いに対向して配された立設壁110と、を設けている。フロントホルダ104がコネクタハウジング103に装着されると、立設壁110の先端部110bが、前記係止アーム122の他端122bよりも雌端子105の端子収容室112の侵入方向の奥側に位置付けられる。即ち、前記係止アーム122の他端122bが、立設壁110の先端部110bよりも、雌端子105の端子収容室112の侵入方向の手前側に位置付けられる。
前述した従来のコネクタ101は、フロントホルダ104がコネクタハウジング103に装着された状態で、雌端子105が端子収容室112に侵入すると、係止アーム122の他端122bが雌端子105の凹部121に係止して、雌端子105が端子収容室112即ちコネクタハウジング103から抜け出ることを防止する。そして、コネクタ101は、フロントホルダ104の挿入孔119から、雄端子を通されて、雌端子105と電気的及び機械的に接続する。
特開2001−196122号公報
しかしながら、前述した従来のコネクタ101においては、端子収容室112の係止アーム122が、その底面112aから天井面112bに向って傾斜している。このため、雌端子105が端子収容室112内に侵入する際には、端子収容室112の底面112aに対して雌端子105が傾斜することがある。このように、雌金具105が傾いた状態で端子収容室112内に侵入すると、フロントホルダ104の立設壁110の先端部110bが、雌端子105の先端部によって押圧される。そのため、雌端子105の先端部は、天井面112bからの抵抗力を受けて僅かに変形しながら端子収容室112に侵入される。このように、雌端子105を強い力で押圧しなければならないため、雌端子105を端子収容室112に侵入する際の操作性が悪いうえ、雌端子105の先端部などが破損または塑性変形する場合がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、端子金具が端子収容室に侵入する際の挿入力を低減することができるコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、端子金具と、該端子金具を収容する端子収容室を備えたコネクタハウジングと、一端が前記端子収容室の一つの内面に連なりかつ他端が自由端であるとともに前記端子金具の侵入方向の奥側に向かって延びていてかつ前記他端が前記端子金具を係止して前記端子金具が抜け出ることを規制する係止アームと、前記コネクタハウジングに装着されると前記端子収容室の前記一つの内面に相対する他の内面に連なる傾斜面を設けた立設壁を備えたフロントホルダと、を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングに前記フロントホルダが装着された状態で、前記他端が、前記立設壁の先端部よりも前記侵入方向の前記奥側に位置していることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、前記傾斜面が、前記先端部から前記侵入方向の前記奥側に向かうに従って前記端子収容室の内側に向かって傾斜していることを特徴とする。
以上説明したように請求項1に記載の本発明によれば、係止アームの一端が端子収容室の一つの内面に連なっている。係止アームの他端が端子金具の侵入方向の奥側に向かって延びているとともに、係止アームの一端から他端に向うに従って端子収容室の内側(即ち端子収容室の他の内面)に向って傾斜している。そして係止アームの他端は端子金具を係止している。また、係止アームの他端が、立設壁の先端部よりも前記侵入方向の奥側に位置している。このため、係止アームによって端子金具が端子収容室の内側に向って傾斜しても、端子金具の先端部は立設壁の先端部を既に通過しているため、端子金具が立設壁の先端部に引っ掛かることなく端子収容室に侵入することができる。このため、端子金具が、端子収容室に侵入する際の挿入力を低減したコネクタを得ることができる。
請求項2に記載の本発明によれば、立設壁には、端子収容室の内側に向って傾斜した傾斜面が設けられている。この傾斜面が、端子金具を端子収容室の奥側へ誘導するとともに、端子金具を係止アームに近付けて係止することにより、より確実に雌端子が端子収容室から抜け出ることを規制することができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの断面図である。 図1に示されたコネクタの組立作業を説明するための説明図であり、端子金具が端子収容室に侵入している様子を示す図である。 図1に示されたコネクタの組立作業を説明するための説明図であり、端子金具が端子収容室に侵入して、端子金具の先端部がフロントホルダの立設壁の先端部を乗り越える様子を示す図である。 図1に示されたコネクタの組立作業を説明するための説明図であり、コネクタハウジングにフロントホルダが取り付けられた状態を示す断面図である。 図1に示されたコネクタの組立作業を説明するための説明図であり、コネクタハウジングにフロントホルダが取り付けられている様子を示す断面図である。 図1に示されたコネクタのフロントホルダを示す斜視図である。 従来のコネクタの断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるコネクタを、図1乃至図6を参照して説明する。コネクタ1は、相手方のコネクタ(図示しない)と嵌合して、自動車などに配策されるワイヤハーネスを構成する。コネクタ1は、コネクタハウジング3と、図6に示すコネクタハウジング3に装着されるフロントホルダ4と、電線6などの導体を介して電気部品と電気的に接続する雌型の端子金具(以下雌端子と呼ぶ)5と、を備えている。
相手方のコネクタは、相手方のコネクタハウジング(図示しない)と、該相手方のコネクタハウジングに収容されるとともに、後述するフロントホルダ4の挿入孔19から挿入されて、雌端子5と接続する雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)(図示しない)と、を備えている。
相手方のコネクタハウジングは、後述するコネクタハウジング3のロック部8に係止するロック受け部(図示しない)を備えている。図4に示すように、相手方のコネクタとコネクタ1が嵌合方向Kに沿って互いに近付いて、コネクタ1のロック部8が相手方のコネクタのロック受け部に係止するとともに、相手方のコネクタとコネクタ1とを嵌合させる。
なお、前述した嵌合方向Kとは、相手方のコネクタとコネクタ1が嵌合する際に、これらコネクタ1と相手方のコネクタが近付く方向である。即ち、嵌合方向Kは、コネクタハウジング3内に収容される雌端子5の長手方向と、該雌端子5が挿入される端子収容室12の長手方向と、相手方のコネクタハウジング内に位置する雄端子の長手方向と、の全てと平行である。
コネクタ1は、コネクタハウジング3と、嵌合方向Kに沿って互いに近付いてコネクタハウジング3に装着されるフロントホルダ4と、電線6などの導体を介して電気部品と電気的に接続する雌端子5(図1乃至図3に示す)と、を備えている。
コネクタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂で構成されている。コネクタハウジング3は、本体部7と、相手方のコネクタのロック受け部に係止する可撓性のロック部8と、を備えている。
本体部7は、図4に示すように、底壁13と、底壁13と間隔をあけて設けられた天井壁14と、底壁13と天井壁14との間に間隔をあけて設けられた隔壁15a、15bとで構成されている。底壁13は、天井壁14と互いに対向して設けられているとともに、底壁13と、隔壁15a及び隔壁15bとは、互いに対向して設けられている。
本体部7の底壁13と天井壁14と隔壁15aと隔壁15bには、壁13、14、15a、15bそれぞれに後述するスペーサ17を通す第1開口部7aが設けられている。第1開口部7aは、上面視が略矩形状に形成されている。そして、第1開口部7aは、底壁13と隔壁15aと隔壁15bを貫通している。また、第1開口部7aは、壁13、15a、15bを連通しているとともに、天井壁14をその内面から凹に形成している。第1開口部7aは、図4に示すように、前述した嵌合方向Kに対して直交する方向Hに沿って直線状に設けられている。また、第1開口部7aは、コネクタハウジング3の外側と内側とを連通している。即ち、第1開口部7aは、端子収容室12の外側と内側とを連通している。この第1開口部7aには、後述するスペーサ17が通される。
本体部7は、前述した雌端子5を収容する端子収容室12と、前述した第1開口部7aから挿入されて本体部7即ちコネクタハウジング3に係止するとともに電線6が取り付けられた雌端子5が端子収容室12から抜け出ることを規制するスペーサ17と、該スペーサ17の係止部(図示しない)がスペーサ17を本体部7即ちコネクタハウジング3に係止する係止受け部(図示しない)と、を備えている。
端子収容室12は、3つ設けられている。底壁13寄りに配された端子収容室12は、底壁13と底壁13に近接する隔壁15aとの間に設けられている。天井壁14寄りに配された端子収容室12は、前記隔壁15bと天井壁14との間に設けられている。そして、前述した、底壁13寄りに配された端子収容室12と、天井壁14寄りに配された端子収容室12との間に配された端子収容室12は、前記隔壁15aと隔壁15bとの間に設けられている。そして、端子収容室12の前述した底壁13寄りには底面12aが配されているとともに、前述した天井壁14寄りには天井面12bが配されている。なお、前述した底面12aは、特許請求の範囲に示された「一つの内面」に相当する。前述した天井面12bは、特許請求の範囲に示された「他の内面」に相当する。
そして、3つの端子収容室12は、互いに平行に配置されている。3つの端子収容室12は、前述した方向Hに沿って並べられている。端子収容室12は、本体部7内に設けられかつコネクタ1と相手方のコネクタの嵌合方向Kに沿って延びた直線状の空間である。端子収容室12は、その長手方向の両端部が本体部7即ちコネクタハウジング3の外表面に開口している。端子収容室12の長手方向の一方の開口は、電線6が取り付けられた雌端子5を通す。端子収容室12の長手方向の他方の開口には、後述するフロントホルダ4が装着される。
また、端子収容室12は、係止アーム22と、撓み空間16を設けている。係止アーム22は、一端22aが端子収容室12の底面12aの内面に連なり、弾性変形していない中立状態で、他端22bが該一端22aより端子収容室12の内側に位置付けられている。そして、係止アーム22の他端22bが矢印X1の奥側に向かって延びているとともに、係止アーム22の一端22aから他端22bに向かうに従って端子収容室12の内側(即ち端子収容室12の天井面12b)に向って傾斜している。
前述した係止アーム22は、矢印X1に沿って端子収容室12内に雌端子5が侵入すると、雌端子5の電線接続部11によって押圧されて、他端22bが端子収容室12の外側に向かって後述する撓み空間16内で弾性変形する。そして、係止アーム22の他端22bを雌端子5の電線接続部11が乗り越えると、弾性復元力によって、再び他端22bが端子収容室12内に位置して(中立状態に復帰して)、該他端22bが雌端子5の電線接続部11の凹部21に係止する。こうして係止アーム22は、端子収容室12内から雌端子5が抜け出ることを規制する。
なお、前述した矢印X1は、電線6が取り付けられた雌端子5が、前述した端子収容室12の長手方向に沿って侵入する方向をなしている。そして、矢印X1と前述した嵌合方向Kとは、互いに平行である。なお、矢印X1は、特許請求の範囲に示された「侵入方向」に相当する。
撓み空間16は、端子収容室12に設けられている。撓み空間16は、端子収容室12内の空間の一部であり、係止アーム22を位置付けている。撓み空間16では、前述したように雌端子5が端子収容室12内に侵入する際に、係止アーム22が一旦弾性変形する。撓み空間16は、勿論、係止アーム22が弾性変形する際に位置付けられる空間であり、係止アーム22が前述したように弾性変形することを許容する空間である。このように、本発明でいう撓み空間16とは、係止アーム22を位置付けて、該係止アーム22が弾性変形することを許容するコネクタハウジング3内に形成された空間である。
スペーサ17は、図4に示すように、第1開口部7aを通して方向Hに沿って挿入され、かつ、端子収容室12の内部を塞ぐ格好で電線6を押圧して電線6が端子収容室12即ちコネクタハウジング3から抜け出ることを規制する。スペーサ17は、端子収容室12の内部を塞ぐ箱状のスペーサ本体部23と、スペーサ17とコネクタハウジング3の本体部7とを係止する係止部(図示しない)を備えている。
スペーサ本体部23は、平面形状が第1開口部7aと同一形状に形成されている。スペーサ本体部23は、スペーサ17がコネクタハウジング3に挿入されると端子収容室12の第1開口部7aを塞ぐ壁部24a、24b、24c、24dと、これら壁部24a、24b、24c、24dを互いに連ねる一対の側壁(図示しない)とで構成されている。これら壁部24a、24b、24c、24dは互いに間隔をあけて互いに対向して配されている。そして、壁部24aは、天井壁14寄りに配される。壁部24dは、底壁13寄りに配される。そして、壁部24a、24b、24c、24dは、板状に設けられ、かつ、平面形状が矩形状に形成されている。壁部24a、24b、24c、24dは、平面形状が互いに同一形状に形成されているとともに、平面形状が第1開口部7aと同一形状に形成されている。そして、壁部24dは、互いに隣り合う壁部24cから離れた表面から立設した棒状の操作部24eを設けている。操作部24eを用いて、スペーサ17は方向Hに沿って、コネクタハウジング3に挿入される。
係止部は、コネクタハウジング3の本体部7に設けられた係止受け部(図示しない)と互いに係止して、スペーサ17とコネクタハウジング3とを係止する。
ロック部8は、前述した本体部7の底壁13と天井壁14の外表面に一対設けられている。
図6に示すように、フロントホルダ4は、絶縁性の合成樹脂で構成されている。フロントホルダ4は、図1乃至図3に示すように、複数の挿入孔19と、係止アーム解除用の治具棒挿入孔20とを設けた平板部9と、平板部9から立設する複数の立設壁10とを備えている。平板部9は、前述したコネクタハウジング3と、相手方のコネクタハウジングとが互いに相対する表面に重ねられる。平板部9は、平面形状が矩形状に形成されている。平板部9に設けられた挿入孔19は、それぞれが、端子収容室12と連通する。即ち、挿入孔19は、前述した嵌合方向Kに沿って、端子収容室12と並べられる。
治具棒挿入孔20は、複数設けられている。治具棒挿入孔20は、前述した挿入孔19に隣接して設けられているとともに、それぞれが、端子収容室12と連通する。治具棒挿入孔20から、棒状の治具棒(図示しない)を挿入して、端子収容室12内の係止アーム22の係止を解除する。
立設壁10は、帯板状に形成されており、平板部9から立設している。立設壁10は、図示例では3つ設けられている。立設壁10は、平面形状が矩形状に設けられているとともに、その長手方向が平板部9の長手方向に沿って配されている。そして、立設壁10は、平板部9の幅方向に沿って互いに間隔をあけて互いに対向して設けられている。立設壁10は、平板部9がコネクタハウジング3の本体部7の前述した表面に重ねられると、端子収容室12内に侵入する。立設壁10は、その先端部10bが端子収容室12の内面に近付けられると、前述した天井面12bと互いに接触して連なり、かつ、互いに面一に位置付けられる。さらに、立設壁10は、その先端部10bが端子収容室12の内面に近付けられると、立設壁10の先端部10bは係止アーム22の他端22bよりも、雌端子5の矢印X1の手前側に位置付けられる。即ちコネクタハウジング3にフロントホルダ4が装着された状態では、係止アーム22の他端22bが、前述した立設壁10の先端部10bよりも矢印X1方向の奥側に位置付けられている(配されている)。
そして立設壁10は、その先端部10bが端子収容室12の内面に近付けられると、端子収容室12の天井面12bに接触して連なる傾斜面10aを設けている。そして、傾斜面10aは、フロントホルダ4の平板部9がコネクタハウジング3の本体部7の前述した表面に重ねられると、前述した天井面12bに接触して連なるとともに、端子収容室12の内側(即ち底面12a)に向って緩やかに傾斜している。そして、傾斜面10aは、矢印X1に沿って端子収容室12内に侵入する雌端子5の電線接続部11の先端部をフロントホルダ4の平板部9に向って誘導する。
雌端子5は、導電性の板金に打ち抜き加工や曲げ加工などが施されて得られる。雌端子5は、筒状の電線接続部11を備えて、直線状に延在している。電線接続部11は、その内側に前述した雄端子が侵入して、該雄端子と雌端子5とを電気的及び機械的に接続する。また、電線接続部11には、その外表面から凹んで形成された凹部21が設けられている。凹部21は、前述した係止アーム22の他端22bに係止可能に設けられている。雌端子5は、コネクタ1及び相手方のコネクタが嵌合すると、電線接続部11内に雄端子が侵入して、雌端子5に取り付けられた電線6と雄端子とを電気的に接続する。
続いて、上述したコネクタ1の組立方法を説明する。最初に、フロントホルダ4を端子収容室12の他方の開口に近付けるとともに、フロントホルダ4の立設壁10の先端部10bをそれぞれの端子収容室12の内面に挿入する格好で近付ける。そして、嵌合方向Kに沿って、コネクタハウジング3と、フロントホルダ4とを近付けて、フロントホルダ4にコネクタハウジング3を装着する。
次に、雌端子5の電線接続部11が、電線6の端部の被覆部が露出した芯線を圧着することによって該芯線に接続する。そして、電線6と、雌端子5とを電気的に接続する。そして、電線接続部11の凹部21が本体部7の底面12aに重なる格好で、雌端子5を端子収容室12の一方の開口に近付ける。そして、図2に示すように、雌端子5を矢印X1に沿って端子収容室12に侵入させる。すると、図3に示すように、立設壁10の先端部10bは、端子収容室12の天井面12bの内面と接触して連なっているとともに、互いに面一に配されているため、引っかかることなく侵入する。こうして、図1に示すように、端子収容室12の係止アーム22が底面12aに向って弾性変形するが、雌端子5はフロントホルダ4の立設壁10の傾斜面10aが端子収容室12の内側に向って傾斜しているため、雌端子5は天井面12bに向って傾斜することなく、矢印X1に沿って端子収容室12の奥側へと侵入する。そして、雌端子5が、フロントホルダ4の立設壁10の傾斜面10aによって、矢印X1に沿って端子収容室12のさらに奥側へ誘導されて、係止アーム22の他端22bが、電線接続部11の凹部21に係止する。こうして、電線6が取り付けられた雌端子5が、端子収容室12に収容される。上述した手順と同様の手順でコネクタ1に設けられた残り2つの端子収容室12に、電線6が取り付けられた雌端子5を収容する。
次に、スペーサ本体部23の壁部24aを、底壁13の第1開口部7aに近付けて、操作部24eを方向Hに沿って動かす。そして、スペーサ本体部23を、コネクタハウジング3の方向Hに沿って動かして、各壁部24b、24c、24dそれぞれの表面を電線6の外表面に押し付ける。そして、スペーサ17の係止部が、コネクタハウジング3の本体部7の係止受け部に係止する。こうして、スペーサ17がコネクタハウジング3に係止する。そして、スペーサ17は、電線6が取り付けられた雌端子5が、端子収容室12即ちコネクタハウジング3から抜け出ることを規制する。こうして、コネクタ1が完成する。
上述した実施形態によれば、係止アーム22の一端22aが端子収容室12の底面12aに連なっている。係止アーム22の他端22bが雌端子5の矢印X1の奥側に向かって延びているとともに、係止アーム22の一端22aから他端22bに向うに従って端子収容室12の内側(即ち端子収容室12の天井面12b)に向って傾斜している。そして係止アーム22の他端22bは雌端子5を係止している。また、係止アーム22の他端22bが、立設壁10の先端部10bよりも矢印X1の奥側に位置している。このため、係止アーム22によって雌端子5が端子収容室12の内側に向って傾斜しても、雌端子5の先端部は立設壁10の先端部10bを既に通過しているため、雌端子5が立設壁10の先端部10bに引っ掛かることなく端子収容室12に侵入することができる。このため、雌端子5が、端子収容室12に侵入する際の挿入力を低減したコネクタ1を得ることができる。
また、立設壁10には、端子収容室12の内側に向って傾斜した傾斜面10aが設けられている。この傾斜面10aが、雌端子5を端子収容室12の奥側へ誘導するとともに、雌端子5を係止アーム22に近付けて係止することにより、より確実に雌端子5が端子収容室12から抜け出ることを規制することができる。
1 コネクタ
3 コネクタハウジング
4 フロントホルダ
5 雌端子(端子金具)
10 立設壁
10a 傾斜面
10b 先端部
12 端子収容室
12a 底面(一つの内面)
12b 天井面(他の内面)
22 係止アーム
22a 一端
22b 他端
X1 矢印(侵入方向)

Claims (2)

  1. 端子金具と、
    該端子金具を収容する端子収容室を備えたコネクタハウジングと、
    一端が前記端子収容室の一つの内面に連なりかつ他端が自由端であるとともに前記端子金具の侵入方向の奥側に向かって延びていてかつ前記他端が前記端子金具を係止して前記端子金具が抜け出ることを規制する係止アームと、
    前記コネクタハウジングに装着されると前記端子収容室の前記一つの内面に相対する他の内面に連なる傾斜面を設けた立設壁を備えたフロントホルダと、を備えたコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングに前記フロントホルダが装着された状態で、前記他端が、前記立設壁の先端部よりも前記侵入方向の前記奥側に位置していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記傾斜面が、前記先端部から前記侵入方向の前記奥側に向かうに従って前記端子収容室の内側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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