JP2010204351A - レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動鏡筒に対し群鏡筒が調整後に十分な保持強度を有し、更に移動鏡筒がフィルター取付けネジを有していたとしても2次加工をする必要のない型による樹脂成形で製作ができるレンズ鏡筒を得ること。
【解決手段】 レンズユニットを保持する群鏡筒と、前記群鏡筒を保持する保持鏡筒とを有し、前記保持鏡筒に対し群鏡筒の光軸方向の位置調整を行い、調整後、調整位置で双方が固定されたレンズ鏡筒において、
前記保持鏡筒は、光軸を中心とした内周ネジと、光軸中心放射方向に少なくとも三箇所設けられた内周側に凸形状のヘリコイドリードを有し、前記群鏡筒は前記保持鏡筒のヘリコイドリードに係合するヘリコイド係合部と、前記保持鏡筒との調整後の位置を固定するために固定ビスを取り付けるビス孔を光軸方向に有していること。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ピント調節のためにレンズユニットを有する群鏡筒を光軸方向に移動し、位置を決定した後、固定保持するようにしたビデオカメラ、デジタルカメラ等の光学機器に好適なレンズ鏡筒に関するものである。
ズームレンズは多くの場合、製造時にフォーカスレンズ群の無限ピント調整を行っている。ズームレンズのフォーカスレンズ群が第1群(第1レンズ群)の場合には、第1群の光軸方向の位置によるワイド端とテレ端の位置敏感度の差を利用して行っている。即ち焦点距離の変化(ズーミング)によってワイド端とテレ端において無限ピント位置が移動しないようにバランス調整を行って第1群の光軸上の位置を決定している。
具体的には第1群を保持する1群鏡筒を保持鏡筒に設けたネジやカムに係合させる。そして保持鏡筒を回転させることにより1群鏡筒の繰り込み、又は繰り出しを行い、調整後に第1群の位置を固定する方法をとっている。尚、1群鏡筒を保持する保持鏡筒は外観部品であることが多いが、調整を行う構造は外観として露出させないようにすることが一般的である。そのままでは調整用のビスやカム孔などが露出してしまう場合はカバー部品を配置して、外観としての品位を保つと共にレンズ鏡筒内部へのゴミ等の侵入を防ぐようにしている。1群鏡筒の光軸方向の位置調整を行う一つの形態例として保持鏡筒と1群鏡筒をネジ結合させ、1群鏡筒を回転させて光軸位置を調整した後、接着等により固定保持しているものがある。
また別の形態例として保持鏡筒に光軸中心から放射方向にカム孔を形成し、コロ等を介し1群鏡筒を前記カムに係合させ、同様に回転、調整後、光軸に対し放射方向からビス止めすることにより位置を保持する構成がある。また保持鏡筒、1群鏡筒とも樹脂成形で製作し、1群鏡筒の位置調整を行ったズームレンズ用のレンズ鏡筒が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では、保持鏡筒の内周に設けられたリフト面に対して当接する1群鏡筒を回転させて光軸方向の位置調整を行っている。そして位置が決定した後、光軸方向からのビス止めにより1群鏡筒を固定するレンズ鏡筒を開示している。特許文献2では、光軸方向の調整を行う1群鏡筒を中間筒に対しネジ結合させ、位置が決定した段階で接着により固定保持するレンズ鏡筒を開示している。
特開2007−047411号公報 特開2003−005006号公報
レンズユニットを保持する1群鏡筒の光軸位置の調整構造を有するレンズ鏡筒において、出来るだけ簡易な構成にしようとするには、カムやネジ加工等を切削加工で行わない樹脂成形による製作が効果的である。光軸を中心とした内周ネジ等でも内径スライド等の特殊な型構造とする必要はあるが形成は比較的容易である。また多くのズームレンズにおける1群鏡筒の前側にはフィルター等のアクセサリを取り付けるための、光軸を中心としたネジを設けることが一般的に行われている。
特許文献2では中間筒(移動鏡筒)と1群鏡筒をネジ結合させ、調整後接着等で固定している。この方法では、接着剤が硬化するまでの間、双方の位置を保持しておかなくてはならなく、作業時間が大幅に掛かる。また接着硬化後でも、1群鏡筒に回転静圧を掛けた場合にも十分な保持強度が得られるよう接着強度の強い接着剤を用いると、修理等により解体する場合に、今度は解体作業が困難になってくる。移動鏡筒にカムを形成し、1群鏡筒が保持するカムフォロワで係合する方法がある。しかしながらこの方法は、移動鏡筒をカム溝が貫通するため別部品によりカム溝を露出させないようにする必要があり、部品が追加され構成が複雑になる傾向がある。
特許文献2のレンズ鏡筒において、1群鏡筒を調整後固定するためのビス孔を型により形成しようとすると、移動鏡筒の先端部に設けられたフィルター取付けネジがスライド方向で干渉しやすくなる。この場合、フィルター取付けネジは2次加工により製作されることとなる。そうすると作業時間が多くかかってくる。あるいはフィルター取付けネジを型により形成し、1群鏡筒の保持固定用のビス孔を2次加工するという構成も考えられる。しかしながら、同様に2次加工により行わなければならず、作業時間が多くかかってくる。
本発明は、移動鏡筒に対し群鏡筒が調整後に十分な保持強度を有し、更に移動鏡筒がフィルター取付けネジを有していたとしても2次加工をする必要のない型による樹脂成形で製作ができるレンズ鏡筒の提供を目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、レンズユニットを保持する群鏡筒と、前記群鏡筒を保持する保持鏡筒とを有し、前記保持鏡筒に対し群鏡筒の光軸方向の位置調整を行い、調整後、調整位置で双方が固定されたレンズ鏡筒において、前記保持鏡筒は、光軸を中心とした内周ネジと、光軸中心放射方向に少なくとも三箇所設けられた内周側に凸形状のヘリコイドリードを有し、前記群鏡筒は前記保持鏡筒のヘリコイドリードに係合するヘリコイド係合部と、前記保持鏡筒との調整後の位置を固定するために固定ビスを取り付けるビス孔を光軸方向に有していることを特徴としている。
本発明によれば、移動鏡筒に対し群鏡筒が調整後に十分な保持強度を有し、更に移動鏡筒がフィルター取付けネジを有していたとしても2次加工をする必要のない型による樹脂成形で製作ができるレンズ鏡筒が得られる。
本発明のレンズ鏡筒の実施例のワイド状態での断面図 本発明の実施例の部分分解斜視図 本発明の実施例の部分構成を示した詳細断面図 本発明のレンズ鏡筒の実施例のテレ状態での断面図 本発明の実施例の部分詳細断面図 本発明の実施例の部分分解斜視図 図6の部分拡大詳細図 図7の一部分の拡大説明図
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。本発明のレンズ鏡筒は、レンズユニット(レンズ群)を保持する群鏡筒と、群鏡筒を保持する移動鏡筒としての保持鏡筒(直進筒)とを有している。保持鏡筒に対し群鏡筒の光軸方向の位置調整を行い、調整後、調整位置で双方を固定ビスで固定する。保持鏡筒は、アクセサリを取り付けるための光軸を中心とした内周ネジ(フィルター取付けネジ)と、光軸中心放射方向に少なくとも三箇所設けられた内周側に凸形状のヘリコイドリードを有している。群鏡筒は保持鏡筒のヘリコイドリードに係合するヘリコイド係合部と、保持鏡筒との調整後の位置を固定するために固定ビスを取り付けるビス孔(ビス穴)を光軸方向に有している。群鏡筒を保持鏡筒に固定保持するときは、保持鏡筒のヘリコイドリードに沿って群鏡筒を光軸方向に位置調整する。その後、群鏡筒に設けられたビス孔に固定ビスを取付ける。そして群鏡筒のヘリコイド係合部と固定ビスの頭部分で保持鏡筒に設けられたヘリコイドリードのリフト面を挟み込むことにより、群鏡筒を保持鏡筒に固定保持している。
次にデジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に好適な本発明のレンズ鏡筒の実施例について説明する。図1に本発明を実施したレンズ鏡筒のワイド状態の断面図、図2には部分分解斜視図を示す。図1、または2において、1はカメラ(カメラ本体、不図示)と着脱自在に結合するためのマウント、2はマウント1が固定される後部環、3は後部環2により保持される固定筒、4は外装環である。後部環2にはマウント1を介して取り付けられたカメラ(カメラ本体)と通信してオートフォーカス、絞り駆動等の制御を行うための制御基板、オートフォーカスを行うためのアクチュエータ等を搭載したフォーカスユニット5が保持されている。更に後部環2にはフォーカスユニット5からの駆動力、あるいは手動操作により焦点調節を行うためのフォーカスリング21、焦点距離調節を行うためのズームリング22がそれぞれ光軸周りに回転可能に保持されている。更には外装環4には焦点調節のオートフォーカス、マニュアルフォーカスを切り換えるためのフォーカススイッチ23、手振れ補正機能を作動させるための手振れ補正スイッチ24が配置されている。
次に6は固定筒3に保持され光軸周りに定位置回転するカム環、7は移動鏡筒としての直進筒(保持鏡筒)である。8は直進筒7に結合保持され、レンズユニットを有する1群鏡筒(群鏡筒)、9はフォーカスカム環、10は2群鏡筒、11は絞りユニット、12は絞りユニット11を保持する3群鏡筒である。それぞれの移動群にはカムフォロワが取り付けられている。直進筒(保持鏡筒)7と1群鏡筒(群鏡筒)8の係合については後に説明する。更に13は手振れ補正のための駆動機能を有する4群鏡筒、14は3群鏡筒に固定保持される5群鏡筒が構成されている。尚、フォーカスカム環9、3群鏡筒12、4群鏡筒13はそれぞれ固定筒3の内周部に嵌合保持されており、また2群鏡筒10は光軸周りに回動自在、光軸方向にも移動可能なように直進筒7の内周部の2群嵌合部7aに径嵌合している。固定筒3の外周には直進筒7を光軸方向にガイドする1群直進溝3a、3群鏡筒12と4群鏡筒13を同時にガイドする3―4群直進溝3bが設けられている。
更に固定筒3の外周にはフォーカスカム環9の光軸方向の位置を決定する補正カム3cが設けられている。また補正カム3cのカム面は型製作の際に型抜き方向に対しアンダーカットにならないように断面がテーパー形状をしている。カム環6の外周には直進筒7の光軸方向への進退量を有する1群カム6aが設けられている。更に3群鏡筒12と、5群鏡筒14の進退量を有する3−5群カム6bが設けられている。更に4群鏡筒13の進退量を有する4群カム6cが設けられている。更にフォーカスカム環9を光軸周りに回転させるための作動溝6dがそれぞれ円周方向に3箇所等分に配置されている。更にズームリング22に固定された不図示であるズームキーが係合するためのズームキー係合部、固定筒3のカム環係合部3dにより定位置回転自在に保持されるための摺動溝6eがそれぞれ設けられている。フォーカスカム環9には内周部に型成形により形成されているフォーカスカム9aが設けられ、2群鏡筒10に一体的に設けられたカムフォロワ10aがフォーカスカム9aを挟むように係合している。また2群鏡筒10にはフォーカスリング21に一体的に設けられたキー部と係合し光軸周りの回転位置を保持されるキー受け部10bを有している。
図3は固定筒3に対しフォーカスカム環9が保持されている補正カム3cの箇所の部分詳細断面図である。9がフォーカスカム環、3が固定筒、6がカム環である。固定筒3には断面がテーパー形状に形成された補正カム3cが設けられ、カム環6には作動溝6dが設けられている。15は補正カム3c、及び作動溝6dに接するテーパーコロ、16はテーパーコロ15を保持する軸ビス、17はテーパーコロ15を補正カム3cのテーパー面に付勢するためのスプリングである。
次に直進筒(保持鏡筒)7と1群鏡筒(群鏡筒)8の係合について説明する。図5は直進筒7と1群鏡筒8の係合箇所の部分断面図、図6は分解斜視図、図7は図6の分解斜視図の部分拡大詳細図である。図8は図7の一部分の拡大説明図である。図5、図6、図7、図8において直進筒7の内周部には凸形状のヘリコイドリード7bが光軸中心放射方向に少なくとも3箇所均等に配置されている。更に直進筒7の先端部内周側にはフィルター等のアクセサリを取り付けるための光軸を中心としたフィルターネジ(フィルター取付けネジ)(内周ネジ)7cが設けられている。尚、直進筒7は樹脂成形により製作されており、ヘリコイドリード7bとフィルターネジ7cは一般的に言われる内径スライドの型構成により一体的に形成(樹脂成形)することが可能である。
一方、1群鏡筒8の外周側には直進筒7のヘリコイドリード7bに係合するヘリコイド係合部8aが、直進筒7のヘリコイドリード7bと対応するように、やはり光軸を中心に3箇所均等に配置されている。直進筒7のヘリコイドリード7bと1群鏡筒8のヘリコイド係合部8aが係合し、更に1群鏡筒8を回転させることにより、ヘリコイドリード7bのリフト面に沿って1群鏡筒8が光軸方向に移動することが可能となっている。ヘリコイド係合部8aは直進筒7のヘリコイドリードの1箇所に対し、光軸を中心とした回転方向に幅を有している。固定ワッシャ25は、1群鏡筒8のワッシャ座8bに配置され、1群鏡筒8を回転させ光軸方向の位置を決定した後、固定ビス26を固定ワッシャ25に通して1群鏡筒8のビス孔8cに締付けることにより、1群鏡筒8の位置を固定する。また固定ワッシャ25は1箇所のヘリコイド係合部8aに対し両側に係合個所を分割する形で配置されており、ヘリコイドリード7bのリフト面を抑え付けている。又固定ワッシャ25の立曲げ部25aの先端が直進筒7のヘリコイドリード7bのリフト面を抑えることにより、強固な固定保持が可能となっている。尚、固定ビス26の頭部分で直進筒7のヘリコイドリード7bのリフト面を挟みこむようにするのが良い。更に1群鏡筒8の光軸方向の位置調整が完了し、固定ワッシャ25、固定ビス26により1群鏡筒8の位置を固定保持した後は、外装リング27を接着により貼り付けることにより、調整構造を露出させないようにし、安価に外観を整えるようにしている。
次にレンズ鏡筒としての動作を説明する。図1、図2において焦点距離調節のためにズームリング22を回転させると、ズームキー(不図示)により係合されているカム環6が光軸周りに定位置回転する。そして、1群直進溝3aと1群カム6aに挟持されたカムフォロワ(不図示)により直進筒7が光軸方向に直進移動する。同様に3−4群直進溝3bと3−5群カム6bに挟持されたカムフォロワ(不図示)により3群鏡筒12、5群鏡筒14が移動する。3−4群直進溝3bと4群カム6cに挟持されたカムフォロワ28により4群鏡筒13が、それぞれ光軸方向に移動する。またフォーカスカム環9はカム環6の作動溝6dに係合しているテーパーコロ15によりカム環6の回転とともに光軸周りに回転しつつ補正カム3cに沿って光軸方向にも移動する。図4は図1において焦点距離調節を動作させた場合のテレ状態の断面図を示している。
一方、2群鏡筒10はキー受け部10bがフォーカスリング21に一体的に設けられた不図示であるキー部と係合しているために光軸周りの回転位置は維持されつつ、フォーカスカム環9のフォーカスカム9aに沿って光軸方向の位置を移動する。つまり2群鏡筒10の焦点距離調節時の位置は補正カム3cとフォーカスカム9aの合成により、光軸方向の位置を決定されることになる。
次に焦点調節時の動作は、フォーカススイッチ23により選択されたフォーカスモードにより行われる。又、オートフォーカスの場合はフォーカスユニット5、マニュアルフォーカスの場合は手動操作により直接フォーカスリング21の光軸周りの回転動作が行われる。フォーカスリング21が回転するとキー部によって係合された2群鏡筒10が光軸周りに回転し、2群鏡筒10はフォーカスカム環9に設けられたフォーカスカム9aのリフトに乗って光軸方向に回転繰出しされ、焦点調節動作が行われる。尚、直進筒7が図1のワイド状態から図4のテレ状態に繰出されると、直進筒7の先端に取り付けられた1群鏡筒8の負荷重量により、直進筒7はカムフォロワの位置を支点として重力方向に傾くこととなる。
ここで2群鏡筒10は直進筒7の内径部に嵌合しているため直進筒7が傾いた際には、同時に同方向に2群鏡筒10も傾くこととなり、光学性能として変化が相殺される。また2群鏡筒10が直進筒7に従って傾くとき、2群鏡筒10の光軸方向の進退量を決定するために係合しているフォーカスカム環9は、固定筒3の補正カム3cにスプリング17により付勢するよう構成している。スプリング17の付勢力に抗することによりフォーカスカム環9も傾くことが可能である。またフォーカスカム環9の固定筒3に対する嵌合部は光軸方向に極短い嵌合長としているため、フォーカスカム環9が固定筒に対し傾くことを容易にしている。
以上のように本実施例では、直進筒7は、光軸を中心とした内周ネジ7cと、光軸中心放射方向に少なくとも三箇所設けられた内周側に凸形状となったヘリコイドリード7bを有している。又、1群鏡筒8は直進筒7ヘリコイドリード7bに係合するヘリコイド係合部8aと、調整後位置を固定するため固定ビス26を取り付けるビス孔8cを光軸方向に有している。これにより、1群鏡筒8をヘリコイドリード7bとフィルター取付けネジ7cを樹脂成形により形成した保持鏡筒(直進筒)7に対し係合させ、光軸方向の位置調整を行っている。その後、固定ビス26によって1群鏡筒8を保持鏡筒7に高い保持強度で固定している。また1群鏡筒8のヘリコイド係合部8aと固定ビス26の頭部分で直進筒7に設けられたヘリコイドリード7bのリフト面を挟み込むことにより、1群鏡筒8の回転静圧に対しても十分な保持強度を確保している。
1群鏡筒8に設けられたビス孔8cに固定ワッシャ25を介して固定ビス26を取付け、固定ワッシャ25が直進筒7に設けられたヘリコイドリード7bのリフト面を抑え付ける事により、より強固な保持強度を得ている。更にまた、固定ワッシャ25はビス取付け面に対し立ち曲げ部25aを有し、立ち曲げ部25aの端面が直進筒7のヘリコイドリード7bのリフト面を抑え付けることにより、1群鏡筒8に設けた保持固定用のビス孔8cの、光軸方向の位置に自由度を与える。そしてビス孔8c自体の掛かり深さを確保できるようにしている。また、1群鏡筒8のヘリコイド係合部8aは、直進筒7のヘリコイドリードの1箇所に対し光軸を中心とした回転方向に幅を有し、位置を保持するための固定ワッシャ25は、1箇所のヘリコイド係合部を両側に分割する形で配置される。これにより、ヘリコイド係合部8aと固定ワッシャ25により保持鏡筒のヘリコイドリード7bをクランプする形態となり、より強固な保持構造としている。
尚、本実施例では3−5群が一体の鏡筒12、14の間に4群鏡筒13を挟んだ光学構成としているが、本発明の効果を得るためには、この光学構成に限定するものではない。例えば、1群鏡筒8が焦点距離調節により大きく繰出される光学構成のものであればよい。また4群鏡筒13についても本実施例では手振れ補正機能を有するとしているが、もちろんこれも必須の構成要素ではない。
更に本実施例では光軸方向の位置調整後の固定保持を直進筒7と1群鏡筒8の構成について説明した。しかしこれに限定するものではなく、調整構造と光軸を中心とした内周ネジ(フィルター取付けネジ)が一つの部品に近接して配置される構成であるならば簡易な構成で実現できるという効果を発揮する。また内周ネジはフィルター取付けネジに限定されるものはなく、別部品との係合ネジでも同様の効果を発揮する。また本実施例では1群鏡筒を固定保持するためにワッシャを介してビス固定しているが、配置さえ破綻がなければワッシャを廃止し、固定ビスの頭部分のみで直接、直進筒7のヘリコイドリード7bのリフト面を挟み込むようにして締結してもよい。
1・・・マウント、2・・・後部環、3・・・固定筒、3a・・・1群直進溝、3b・・・3−4群直進溝、3c・・・補正カム、4・・・外装環、5・・・フォーカスユニット、6・・・カム環、6a・・・1群カム、6b・・・3−5群カム、6c・・・4群カム、6d・・・作動溝、6e・・・摺動溝、7・・・直進筒、7a・・・2群嵌合部、7b・・・ヘリコイドリード部、7c・・・フィルターネジ、8・・・1群鏡筒、8a・・・ヘリコイド係合部、8b・・・ワッシャ座、8c・・・ビス孔、9・・・フォーカスカム環、9a・・・フォーカスカム、9b・・・嵌合部、10・・・2群鏡筒、11・・・絞りユニット、12・・・3群鏡筒、13・・・4群鏡筒、14・・・5群鏡筒、15・・・テーパーコロ、16・・・軸ビス、17・・・スプリング、21・・・フォーカスリング、22・・・ズームリング、23,24・・・スイッチ、25・・・固定ワッシャ、25a・・・立曲げ部、26・・・固定ビス、27・・・外装リング

Claims (6)

  1. レンズユニットを保持する群鏡筒と、前記群鏡筒を保持する保持鏡筒とを有し、前記保持鏡筒に対し群鏡筒の光軸方向の位置調整を行い、調整後、調整位置で双方が固定されたレンズ鏡筒において、前記保持鏡筒は、光軸を中心とした内周ネジと、光軸中心放射方向に少なくとも三箇所設けられた内周側に凸形状のヘリコイドリードを有し、前記群鏡筒は前記保持鏡筒のヘリコイドリードに係合するヘリコイド係合部と、前記保持鏡筒との調整後の位置を固定するために固定ビスを取り付けるビス孔を光軸方向に有していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記保持鏡筒のヘリコイドリードに沿って前記群鏡筒を光軸方向に位置調整した後、前記群鏡筒に設けられた前記ビス孔に前記固定ビスを取付け、前記群鏡筒のヘリコイド係合部と前記固定ビスの頭部分で保持鏡筒に設けられたヘリコイドリードのリフト面を挟み込むことにより、前記群鏡筒は、その位置が調整されて前記保持鏡筒に固定保持されていることを特徴とする請求項1のレンズ鏡筒。
  3. 前記保持鏡筒に対し前記群鏡筒を光軸方向に位置調整した後、前記群鏡筒に設けられた前記ビス孔に固定ワッシャを介して前記固定ビスを取付け、前記固定ワッシャが保持鏡筒に設けられたヘリコイドリードのリフト面を抑え付ける事により、前記群鏡筒は、その位置が調整されて前記保持鏡筒に保持されていることを特徴とする請求項1のレンズ鏡筒。
  4. 前記固定ワッシャはビス取付け面に対し立ち曲げ部を有し、前記立ち曲げ部の端面が前記保持鏡筒のヘリコイドリードのリフト面を抑え付けることにより、前記群鏡筒は、その位置が調整されて前記保持鏡筒に保持されていることを特徴とする請求項3のレンズ鏡筒。
  5. 前記群鏡筒の前記保持鏡筒とのヘリコイド係合部は、前記保持鏡筒のヘリコイドリードの1箇所に対し光軸を中心とした回転方向に幅を有し、位置を保持するための前記固定ワッシャは、1箇所のヘリコイド係合部を両側に分割する形で配置されていることを特徴とする請求項2、3又は4のレンズ鏡筒。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項のレンズ鏡筒を有していることを特徴とする光学機器。
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