JP2010203859A - 力学量検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】広い検出レンジを得ることができると共に、小さな力学量を検出するときの検出精度(分解能)の低下を抑制することができる力学量検出センサを提供すること。
【解決手段】力学量検出センサ10は、基板20、錘部30、検出回路90、可撓部60、及び固定部70を備える。錘部30は、印加される力学量に応じて基板20に対して変位可能に支持される。検出回路90は、錘部30の変位を検出して力学量を検出する。可撓部60は、錘部30に一体に設けられ、基板20から離間して形成される。固定部70は、基板20の所定位置に設けられる。力学量検出センサ10は、錘部30が所定量変位したとき、可撓部60の所定部位P1が固定部70に当接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、加速度等の力学量を検出する力学量検出センサに関する。
従来から、固定電極と可動電極との間の静電容量変化に基づいて加速度を検出する加速度検出センサが知られている。一の加速度検出センサにおいて、可動電極の変位可能な範囲には限りがあるので、加速度の検出可能範囲(検出レンジ)は限られている。従って、検出レンジを広く取ると、検出精度(分解能)が低下する。
そこで、加速度に応じて可動電極を固定電極に対して変位可能に支持する梁と、梁の所定部位の変位を規制するストッパとを備え、可動電極が所定量変位したとき、梁の所定部位がストッパに当接する加速度検出センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加速度検出センサは、可動電極が所定量以上変位したとき、梁が所定部位を固定端として撓むので、梁の実質的なバネ定数が大きくなり、可動電極の変位を抑制することができる。従って、検出レンジを広くすることができると共に、低加速度を検出するときの検出精度(分解能)の低下を抑制することができる。
特開2004−286615号公報
特許文献1記載の加速度検出センサのように、検出レンジを広くすることができると共に、小さな力学量を検出するときの検出精度(分解能)の低下を抑制することができる発明がこれまでにもなされているが、現在もなお、より優れた力学量検出センサが望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検出レンジを広くすることができると共に、小さな力学量を検出するときの検出精度(分解能)の低下を抑制することができる力学量検出センサを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、基板と、印加される力学量に応じて前記基板に対して変位可能に支持される錘部と、前記錘部の変位を検出して力学量を検出する検出回路とを有する力学量検出センサにおいて、
前記錘部に一体に設けられ、前記基板から離間して形成された可撓部と、
前記基板の所定位置に設けられる固定部とを更に有し、
前記錘部が所定量変位したとき、前記可撓部の所定部位が前記固定部に当接する。
本発明によれば、広い検出レンジを得ることができると共に、小さな力学量を検出するときの検出精度(分解能)の低下を抑制することができる力学量検出センサが得られる。
本発明の力学量検出センサ10の一実施形態を示す機能ブロック図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1の領域Bの拡大図であって、可撓部60及び固定部70の構成及び動作を説明するための平面図である。 可撓部60及び固定部70の変形例の構成及び動作を説明するための平面図である。 可撓部60及び固定部70Aの構成及び動作を説明するための平面図である。 図1の領域Cの拡大図であって、ストッパ部80の構成及び動作を説明するための平面図である。 ストッパ部80Aの構成及び動作を説明するための平面図である。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の力学量検出センサ10の一実施形態を示す平面図である。図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。本実施形態において、力学量検出センサ10は、静電容量型のセンサであって、例えば加速度センサ、角速度センサに適用され、この加速度センサ等はエアバッグ、ABS、VSC等の制御を行うための車両用センサに適用される。
力学量検出センサ10は、基板20、錘部30、梁部40、固定電極部50、可撓部60、固定部70、ストッパ部80、及び検出回路90を有する。基板20は、シリコン基板である。力学量検出センサ10には、基板20上にシリコン酸化膜(絶縁層)22を介して活性層(導電層)24を形成したSOI(Silicon On Insulator)基板が用いられる。各部30〜80は、導電層24から形成される。各部30〜80の形成方法は、一般的なものであってよく、フォトリソグラフィ技術やエッチング技術等が用いられる方法であってよい。
図1において、フッ酸等を用いたエッチング処理によって酸化膜22を除去して形成された部分を点模様で示し、酸化膜22を介して基板20に固定された部分を網模様で示す。
錘部30は、基板20上に浮いた構造となっている。錘部30は、酸化膜22を除去して形成される。錘部30は、基板20に対して変位可能な可動電極として機能する。錘部30は、枠部32、電極基部34−1、34−2、及び電極部36−1、36−2を一体に形成した構成とされている。
枠部32は、一部が開口された枠形状であって、枠部32のX1側の内周面には電極基部34−1がX2方向に突設されている。電極基部34−1には、突設方向(X2方向)と直交する方向(Y1方向、Y2方向)に複数の電極部36−1が櫛歯状に形成されている。また、枠部32のX2側の内周面には、電極基部34−2がX1方向に突設されている。電極基部34−2には、突設方向(X1方向)と直交する方向(Y1方向、Y2方向)に複数の電極部36−2が櫛歯状に形成されている。
梁部40は、基板20と錘部30との間に介在し、印加される力学量に応じて錘部30を基板20に対して変位可能に支持する。梁部40は、アンカ部42、及びアーム部44を一体的に形成した構成とされている。アンカ部42は、酸化膜22を介して基板20に固定される。アーム部44は、基板20上に浮いた構造となっており、錘部30と同様に、酸化膜22を除去して形成される。
梁部40は、その断面形状や長さ及び材料により定まるバネ定数にて弾性変形することが可能である。梁部40は、アンカ部42を固定端として、長手方向(Y1−Y2方向)と直交するX1−X2方向に弾性的に撓み可能となっている。これにより、アーム部44の先端に連結される錘部30がX1−X2方向に変位可能となっている。
尚、錘部30は、梁部40と同様に導電層24から形成されるので弾性変形可能であるが、梁部40と比較して肉厚であるので、錘部30の変形量は無視できるとしてよい。
梁部40は、図1に示すように、U字状の折り返し部46を有してよい。U字状の折り返し部46を有することで、梁部40の長さが長くなり、梁部40のバネ定数が低くなる。従って、梁部40の設置スペースが小さくしか取れない場合でも、折り返し部46を利用することにより、錘部30の変位量を比較的大きくすることができ、力学量の検出精度を向上することができる。尚、本実施形態の折り返し部46は、梁部40毎に1つずつ設けられているが、複数設けられてもよく、設置個数に制限はない。
固定電極部50は、酸化膜22を介して基板20に固定される。固定電極部50は、配線部52−1、52−2、電極基部54−1、54−2、及び電極部56−1、56−2を有する。
配線部52−1、52−2は、Y1−Y2方向に延びて枠部32に設けられた開口を通過している。X1側の配線部52−1には、2つの電極基部54−1がX1方向に突設されている。2つの電極基部54−1には、それぞれ、内側に向けて(Y1方向又はY2方向)に複数の電極部56−1が櫛歯状に形成されている。また、X2側の配線部52−2には、2つの電極基部54−2がX2方向に突設されている。2つの電極基部56−2には、それぞれ、内側に向けて(Y1方向又はY2方向)に複数の電極部56−2が櫛歯状に形成されている。
電極部56−1と電極部36−1とは、間隔D1にて対向するよう配置される。電極部56−1と電極部36−1との間の静電容量C1は、電極部36−1のX1−X2方向の変位に応じて変化する。同様に、電極部56−2と電極部36−2とは、所定間隔D2にて対向するよう配置される。電極部56−2と電極部36−2との間の静電容量C2は、電極部36−2のX1−X2方向の変位に応じて変化する。
次に、基板20に対してX1−X2方向の加速度が印加された場合の各部30〜50の動作について説明する。
基板20に対してX1−X2方向の加速度が印加されると、梁部40が弾性的に撓み、錘部30が加速度に応じてX1−X2方向に変位する。錘部30のX1−X2方向の変位に応じて、電極部56−1、56−2と電極部36−1、36−2との間の静電容量C1、C2が変化する。
例えば、錘部30が基板20に対してX1方向に変位すると、電極部36−1が電極部56−1に接近する方向に変位するので、電極部36−1と電極部56−1との間の静電容量C1が増加する。また、この場合、電極部36−2が電極部56−2から離間する方向に変位するので、電極部36−2と電極部56−2との間の静電容量C2が減少する。
一方、錘部30が基板20に対してX2方向に変位すると、電極部36−1が電極部56−1から離間する方向に変位するので、電極部36−1と電極部56−1との間の静電容量C1が減少する。また、この場合、電極部36−2が電極部56−2に接近する方向に変位するので、電極部36−2と電極部56−2との間の静電容量C2が増加する。
検出回路90は、錘部30の変位を検出して加速度等の力学量を検出する回路である。検出回路90は、周知の構成であってよい。検出回路90は、電極部56−1、56−2及び電極部36−1、36−2に電気的に接続されており、静電容量C1、C2の変化に応じた電気信号に基づいて、錘部30のX1−X2方向の変位を検出して、加速度等の力学量を検出する。
次に、可撓部60及び固定部70について説明する。
図3は、図1の領域Bの拡大図であって、可撓部60及び固定部70の構成及び動作を説明するための平面図である。図3(A)において、錘部30がX1方向に小さく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。また、図3(B)において、錘部30がX1方向に大きく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。
可撓部60は、錘部30に一体に設けられ、基板20から離間して形成される。可撓部60は、基板20上に浮いた構造となっており、錘部30と同様に、酸化膜22を除去して形成される。
可撓部60は、錘部30の変位方向(X1−X2方向)と垂直な方向(Y1方向、Y2方向)に延びている。可撓部60は、その断面形状や長さ及び材料により定まるバネ定数にて弾性変形することが可能である。可撓部60は、錘部30との連結部分を固定端として、長手方向(Y1−Y2方向)と直交するX1−X2方向に弾性的に撓み可能となっている。
固定部70は、基板20の所定位置に設けられる。固定部70は、酸化膜22を介して基板20の所定位置に固定される。
固定部70は、錘部30がX1−X2方向に所定量変位したとき可撓部60の所定部位P1が固定部70に当接するように、配置される。言い換えると、固定部70は、可撓部60の所定部位P1の変位範囲を規定するように配置される。固定部70は、可撓部60の所定部位P1のX1方向及びX2方向の両方向の変位範囲を規定するように、可撓部60の両側(X1側、X2側)に配置されてよい。
例えば、固定部70は、X1側の固定片部70−1と、X2側の固定片部70−2とからなる。X1側の固定片部70−1と、X2側の固定片部70−2との間には、可撓部60の先端部分が配置される。固定片部70−1、70−2は、可撓部60の長手方向(Y1−Y2方向)と平行に延びている。尚、本実施形態の固定片部70−1、70−2は、可撓部60の長手方向(Y1−Y2方向)と平行に延びているとしたが、ブロック状(点状)であってもよい。
図3(A)、(B)に2点鎖線で示すように、錘部30が中立位置にある状態では、可撓部60は、固定部70に触れておらず、固定部70と離間している。
次に、図3(A)に実線で示すように、錘部30がX1方向に小さく変位すると、可撓部60がX1方向に小さく変位するので、可撓部60の所定部位P1がX1側の固定片部70−1に接近する。
次に、図3(B)に実線で示すように、錘部30がX1方向に大きく変移すると、可撓部60の所定部位P1がX1側の固定片部70−1に当接し、X2方向に押圧される。従って、可撓部60が錘部30との連結部分を固定端としてX2方向に弾性的に撓むようになる。この状態では、可撓部60の弾性変形を元に戻そうとする復元力によって、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に付勢される。
従って、錘部30の変位が大きいとき、錘部30の変位を抑制することができる。これにより、広い検出レンジを得ることができると共に、小さな力学量を検出するときの(錘部30の変位が小さいときの)検出精度(分解能)の低下を抑制することができる。
次に、図3に示す可撓部60及び固定部70の変形例について説明する。
図4は、可撓部60及び固定部70の変形例の構成及び動作を説明するための平面図である。図4(A)において、錘部30がX1方向に小さく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。また、図4(B)において、錘部30がX1方向に大きく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。
図4に示す例では、可撓部60には、錘部30の変位方向(X1−X2方向)に延びる突起部62、64が形成されている。第1及び第2の突起部62、64は、可撓部60の互いに対向する側面(X1側面、X2側面)にそれぞれ突設される。第1及び第2の突起部62、64は、基板20上に浮いた構造となっており、酸化膜22を除去して形成されている。
一方、固定部70には、突起部62、64を錘部30の変位方向(X1−X2方向)に移動可能に支持するガイド部72、74が形成されている。第1及び第2のガイド部72、74は、錘部30の変位方向(X1−X2方向)に延びる溝部で構成されている。第1のガイド部72はX1側の固定片部70−1に形成され、第2のガイド部74はX2側の固定片部70−2に形成されている。
図4(A)、(B)に2点鎖線で示すように、錘部30が中立位置にある状態では、可撓部60は、固定部70に触れておらず、固定部70と離間している。また、第1の突起部62は第1のガイド部72内に挿入されており、第2の突起部64は、第2のガイド部74内に挿入されている。
次に、図4(A)に実線で示すように、錘部30がX1方向に小さく変位すると、可撓部60がX1方向に小さく変位するので、可撓部60の所定部位P1がX1側の固定片部70−1に接近する。これに伴い、可撓部30に形成された突起部62、64が固定部70に形成されたガイド部72、74内を移動する。このとき、可撓部60は、突起部62、64及びガイド部72、74によって、錘部30の変位方向(X1方向)と直交方向(Y1−Y2方向)の移動が規制される。従って、可撓部60に一体に形成された錘部30は、加速度の印加方向(X1−X2方向)と直交方向の移動が規制され、加速度の印加方向(X1−X2方向)の移動が許容される。これにより、力学量(加速度)の検出精度を向上することができる。
次に、図4(B)に実線で示すように、錘部30がX1方向に大きく変移すると、可撓部60の所定部位P1がX1側の固定片部70−1に当接し、X2方向に押圧される。従って、可撓部60が錘部30との連結部分を固定端としてX2方向に弾性的に撓むようになる。この状態では、可撓部60の弾性変形を元に戻そうとする復元力によって、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に付勢される。
従って、錘部30の変位が大きいとき、錘部30の変位を抑制することができる。これにより、広い検出レンジを得ることができると共に、小さな力学量を検出するときの(錘部30の変位が小さいときの)検出精度(分解能)の低下を抑制することができる。
次に、図3に示す固定部70の変形例である固定部70Aについて説明する。
図5は、可撓部60及び固定部70Aの構成及び動作を説明するための平面図である。図5(A)において、錘部30がX1方向に小さく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。また、図5(B)は、錘部30がX1方向に大きく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。
固定部70Aは、図3に示す固定部70と異なり、錘部30の変位量に応じて可撓部60の複数の所定部位P2、P3が段階的に固定部70Aに当接するように、配置される。即ち、固定部70Aは、錘部30の変位量が大きくなるほど可撓部60の錘部30に近い部位が固定部70Aに当接するように、配置される。
固定部70Aは、可撓部60の所定部位P2、P3のX1方向及びX2方向の両方向の変位範囲を規定するように、可撓部60の両側(X1側、X2側)に配置されてよい。固定部70Aは、X1側の固定片部70A−1と、X2側の固定片部70A−2とからなる。X1側の固定片部70A−1と、X2側の固定片部70A−2との間には、可撓部60の先端部分が配置される。固定片部70A−1、70A−2は、図5に示すように、階段状に形成される。尚、本実施形態の固定片部70A−1、70A−2は、階段状に形成されるとしたが、点群として形成されてもよい。
図5(A)、(B)に2点鎖線で示すように、錘部30が中立位置にある状態では、可撓部60は、固定部70Aに触れておらず、可撓部60の錘部30から遠い所定部位P2は、可撓部60の錘部30に近い所定部位P3より固定部70Aに接近している。
次に、図5(A)に実線で示すように、錘部30がX1方向に小さく変位すると、可撓部60の錘部30から遠い所定部位P2がX1側の固定片部70A−1に当接し、X2方向に押圧される。この状態では、可撓部60の固定端から押圧位置P2までの長さが比較的長いので、可撓部60の実質的なバネ定数が比較的小さく、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に比較的緩やかに付勢される。
次に、図5(B)に実線で示すように、錘部30がX1方向に大きく変移すると、可撓部60の錘部30に近い所定部位P3がX1側の固定片部70A−1に当接し、X2方向に押圧される。この状態では、可撓部60の固定端から押圧位置P3までの長さが比較的短いので、可撓部60の実質的なバネ定数が比較的大きく、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に比較的強く付勢される。
従って、錘部30の変位量に応じて、錘部30の変位を抑制する抑制力を段階的に変化させることができる。即ち、錘部30の変位量が大きくなるほど、錘部30の変位を抑制する抑制力を段階的に強くすることができる。これにより、検出精度(分解能)を段階的に変化させることができ、検出精度の最適化を図ることができる。
次に、ストッパ部80について説明する。
図6は、図1の領域Cの拡大図であって、ストッパ部80の構成及び動作を説明するための平面図である。図6(A)において、錘部30がX1方向に小さく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。また、図6(B)において、錘部30がX1方向に大きく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。
ストッパ部80は、基板20の所定位置に設けられる。ストッパ部80は、酸化膜22を介して基板20の所定位置に固定されている。
ストッパ部80は、錘部30が所定量変移したとき梁部40(アーム部44)の所定部位Q1がストッパ部80に当接するように、配置される。言い換えると、ストッパ部80は、梁部40(アーム部44)の所定部位Q1の変位範囲を規定するように配置される。ストッパ部80は、梁部40の所定部位Q1のX1方向及びX2方向の両方向の変位範囲を規定するように、梁部40の両側(X1側、X2側)に配置されてよい。
図6(A)、(B)に2点鎖線で示すように、錘部30が中立位置にある状態では、梁部40の所定部位Q1は、ストッパ部80に触れておらず、ストッパ部80と離間している。
図6(A)に実線で示すように、錘部30がX1方向に小さく変位すると、梁部40がアンカ部42を固定端としてX1方向に撓み、梁部40の所定部位Q1がX1側のストッパ部80に接近する。
図6(B)に実線で示すように、錘部30がX1方向に大きく変移すると、梁部40の所定部位Q1がX1側のストッパ部80に当接し、梁部40が所定部位Q1を固定端としてX1方向に弾性的に撓むようになる。従って、梁部40の固定端の位置が変わるので、梁部40の実質的なバネ定数が変化する。即ち、梁部40の固定端から錘部30までの長さが短くなるので、梁部40の実質的なバネ定数が大きくなり、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に比較的強く付勢される。
従って、錘部30の変位が大きいとき、錘部30の変位を抑制することができる。これにより、広い検出レンジを得ることができると共に、小さな力学量を検出するときの(錘部30の変位が小さいときの)検出精度(分解能)の低下を抑制することができる。
次に、ストッパ部80の変形例であるストッパ部80Aについて説明する。
図7は、ストッパ部80Aの構成及び動作を説明するための平面図である。図7(A)において、錘部30がX1方向に小さく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。また、図7(B)において、錘部30がX1方向に大きく変位した状態を実線で示し、錘部30が中立位置にある状態を2点鎖線で示す。
ストッパ部80Aは、図6に示すストッパ部80と異なり、錘部30の変位量に応じて梁部40(アーム部44)の複数の所定部位Q2、Q3が段階的にストッパ部80Aに当接するように、配置される。即ち、ストッパ部80Aは、錘部30の変位量が大きくなるほど梁部40(アーム部44)の錘部30に近い部位がストッパ部80Aに当接するように、配置される。
例えば、ストッパ部80Aは、複数のストッパ爪部80A−1、80A−2から構成される。第1及び第2のストッパ爪部80A−1、80A−2は、梁部40の所定部位Q2、Q3のX1方向及びX2方向の両方向の変位範囲を規定するように、梁部40の両側(X1側、X2側)に配置されてよい。
図7(A)、(B)に2点鎖線で示すように、錘部30が中立位置にある状態では、梁部40の複数の所定部位Q2、Q3は、ストッパ部80Aに触れておらず、梁部40の錘部30から遠い所定部位Q2は、梁部40の錘部30に近い所定部位Q3よりストッパ部80Aに接近している。
次に、図7(A)に実線で示すように、錘部30がX1方向に小さく変位すると、梁部40の錘部30から遠い所定部位Q2が第1のストッパ爪部80A−1に当接する。そうすると、梁部40が所定部位Q2を固定端としてX1方向に弾性的に撓むようになる。この状態では、梁部40の固定端から錘部30までの長さが比較的長いので、梁部40の実質的なバネ定数が比較的小さく、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に比較的緩やかに付勢される。
次に、図7(B)に実線で示すように、錘部30がX1方向に大きく変移すると、梁部40の錘部30に近い所定部位Q3が第2のストッパ爪部80A−2に当接する。そうすると、梁部40が所定部位Q3を固定端としてX1方向に弾性的に撓むようになる。この状態では、梁部40の固定端から錘部30までの長さが比較的短いので、梁部40の実質的なバネ定数が比較的大きく、錘部30が変位方向(X1方向)と反対向き(X2方向)に比較的強く付勢される。
従って、錘部30の変位量に応じて、錘部30の変位を抑制する抑制力を段階的に変化させることができる。即ち、錘部30の変位量が大きくなるほど、錘部30の変位を抑制する抑制力を段階的に強くすることができる。これにより、検出精度(分解能)を段階的に変化させることができ、検出精度の最適化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施形態において、力学量検出センサ10は、静電容量型のセンサであるとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、力学量検出センサは、ピエゾ抵抗型であってもよく、その方式ないし種類に限定はない。
10 力学量検出センサ
20 基板
30 錘部
40 梁部
50 固定電極部
60 可撓部
70、70A 固定部
80、80A ストッパ部
90 検出回路

Claims (1)

  1. 基板と、印加される力学量に応じて前記基板に対して変位可能に支持される錘部と、前記錘部の変位を検出して力学量を検出する検出回路とを有する力学量検出センサにおいて、
    前記錘部に一体に設けられ、前記基板から離間して形成された可撓部と、
    前記基板の所定位置に設けられる固定部とを更に有し、
    前記錘部が所定量変位したとき、前記可撓部の所定部位が前記固定部に当接する力学量検出センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012137368A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Mitsubishi Electric Corp 加速度センサ

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