JP2010203584A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増加を抑制しつつ、効果的に振動を減衰可能な密封装置を提供する。
【解決手段】軸50と軸50が挿通される軸孔を有するハウジング60との間の環状隙間を封止する密封装置100であって、軸50の表面に摺動自在なシールリップ121を備えた密封装置100において、シールリップ121の外周面には環状溝121aが設けられると共に、環状溝121aに装着されるゴム状弾性体製の振動減衰材からなる振動抑制リング130が設けられ、振動抑制リング130は環状溝121aに対して隙間Sを有する寸法に設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に関するものである。
従来、軸と該軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置が知られている。かかる密封装置は、各種装置に備えられており、例えば、自動車の場合には、エンジンクランク軸やプロペラシャフト用のセンターベアリングサポートに、オイル漏れを防止するために利用されている。また、このような密封装置においては、軸の表面に摺動するシールリップが設けられている。
このような従来例に係る密封装置について、図2を参照して説明する。図2は従来例に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。図示の密封装置200は、軸50と、軸50が挿通される軸孔を有するハウジング60との間の環状隙間を封止するために設けられる。この密封装置200は、ハウジング60の軸孔の内周面に嵌着される補強環210と、補強環210に一体的に成形されるシール本体220とから構成される。そして、シール本体220には、軸50の表面に摺動自在なシールリップ221が備えられている。また、このシールリップ221の外周面には環状溝221aが設けられている。そして、この環状溝221aに、シールリップ221の先端を軸50の表面に押し付けるための締め付けリング230が装着されている。
このように構成された密封装置においては、使用状況によっては、シールリップ221が自励振動し、「鳴き」と呼ばれる異音が発生する。特に、自動車においては、車内にいる人がより快適になるように、このような異音は極力発生しないことが求められる。そこで、シール材料として、「鳴き」が発生し難い高減衰材(例えば、フッ素ゴム)を用いることもあるが(特許文献1参照)、コストが高くなってしまう。
特開2005−220931号公報 特開2007−100915号公報
本発明の目的は、コストの増加を抑制しつつ、効果的に振動を抑制可能な密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
軸と該軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記軸の表面に摺動自在なシールリップを備えた密封装置において、
前記シールリップの外周面には環状溝が設けられると共に、
該環状溝に装着されるゴム状弾性体製の振動減衰材からなる振動抑制リングが設けられ、該振動抑制リングは前記環状溝に対して隙間を有する寸法に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、シールリップは、通常状態(自励振動などが発生しておらず、シールリップが振動していない、あるいは振動が少ない状態)においては、シールリップ本来の機能を発揮する。そして、シールリップは、振動抑制リングによって、その振れ幅が規制される。また、振動抑制リングはゴム状弾性体製の振動減衰材から構成されるため、シールリップの振動を効果的に減衰させることができる。更に、シールリップ全体を振動減衰材から構成する場合に比してコストの増加を抑えられる。
前記隙間は、前記シールリップが自励振動によって振動した場合の振れ幅よりも狭いとよい。
これにより、シールリップが自励振動によって大きく振動してしまうことをより確実に規制できる。
以上説明したように、本発明の密封装置によれば、コストの増加を抑制しつつ、効果的に振動を抑制することができる。
図1は本発明の実施例に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。 図2は従来例に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。 図3は「鳴き」音について従来例と実施例とを評価した結果を示すグラフである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1及び図3を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。
<密封装置の構成>
特に、図1を参照して、本発明の実施例に係る密封装置100の構成について説明する。本実施例に係る密封装置100は、回転する軸50と、軸50が挿通される軸孔を有するハウジング60との間の環状隙間を封止するために設けられる。この密封装置100は、ハウジング60の軸孔の内周面に嵌着される補強環110と、補強環110に一体的に成形されるシール本体120とから構成される。補強環110は断面が略L字形状であり、円環状の部分が軸孔の内周面に嵌着され、内向きフランジ部分にシール本体120が焼き付けられている。
そして、シール本体120には、軸50の表面に摺動自在なシールリップ121が備えられている。このシールリップ121の外周面には環状溝121aが設けられている。なお、この環状溝121aの断面形状は、図示のように半円形である。更に、シール本体120には、塵や埃の侵入を抑制するダストリップ122が備えられている。なお、図中、密封装置100の右側が、密封流体(例えばオイル)が密封されている領域である。
そして、シールリップ121の外周面に設けられた環状溝121aに、シールリップ1
21の振動を抑制するための振動抑制リング130が装着されている。この振動抑制リング130は、振動を減衰させることが可能なゴム状弾性体製の振動減衰材から構成されている。この振動抑制リング130の材料としては、振動を効果的に減衰させることのできる高減衰材が望ましく、対数減衰率をδとした場合に、tanδが0.3以上の材料が好適である。例えば、アクリルゴム(ACM)やフッ素ゴム(FKM)が好適である。なお、この振動抑制リング130の断面形状は円形である。
また、この振動抑制リング130は、環状溝121aに対して隙間Sを有する寸法に設定されている。すなわち、振動抑制リング130における環状溝121aに対向する部分の領域の内径が、環状溝121aにおける振動抑制リング130に対向する部分の領域の外径よりも大きくなるように構成されている。ここで、「環状溝121aにおける振動抑制リング130に対向する部分の領域の外径」は、密封装置100が装着された状態、すなわち、シールリップ121が軸50の表面に接した状態における外径である。
ここで、寸法上は上記の通り隙間Sが設けられているが、全周に亘って隙間Sが設けられるように振動抑制リング130が環状溝121aに対して浮いた状態で装着される訳ではなく、一部が接した状態で装着されることは言うまでもない。
また、上記の隙間Sは、シールリップ121が自励振動した場合に、シールリップ121が振動抑制リング130に突き当たって、その振れが規制されるように設定される。つまり、この隙間Sは、シールリップ121が自励振動によって振動した場合の振れ幅よりも狭くなるように設定されている。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本実施例に係る密封装置100によれば、シールリップ121の外周面に設けられた環状溝121aに振動抑制リング130が装着されている。そして、この振動抑制リング130は、環状溝121aに対して隙間Sを有する寸法に設定されている。従って、シールリップ121は、通常状態(自励振動などが発生しておらず、シールリップ121が振動していない、あるいは振動が少ない状態)においては、シールリップ121本来の機能を発揮する。つまり、シールリップ121は、緊迫力が高くなることによるフリクション増加などの悪影響を受けない状態でシール機能を発揮する。
そして、シールリップ121が自励振動を生ずるような状態になった場合には、シールリップ121は、振動抑制リング130によって、その振れ幅が規制される。また、振動抑制リング130はゴム状弾性体製の振動減衰材から構成されるため、シールリップ121の振動が効果的に減衰される。特に、本実施例では、上記の隙間Sは、シールリップ121が自励振動によって振動した場合の振れ幅よりも狭くなるように設定されている。従って、シールリップが自励振動によって大きく振動してしまうことをより確実に規制できる。
これらのことから、本実施例に係る密封装置100によれば、シールリップ121の振動を効果的に抑制することができる。
なお、図3は自励振動が発生した場合における従来例に係る密封装置と本実施例に係る密封装置の「鳴き」音について評価した結果を示したものである。図中、横軸は周波数であり、縦軸は音圧である。「鳴き」音は、自励振動によって、シールリップが径方向に大きく振動することによって発生する。図3に示すように、ある周波数の領域においては、シールリップの自励振動が発生し、音圧が高くなる。この図3に示す結果から分かるように、自励振動が発生した場合でも、本実施例に係る密封装置の場合には、従来例に比して音圧を極めて低くすることができる。従って、「鳴き」音を効果的に抑制することができ
るので、本実施例に係る密封装置100は、自動車のエンジンクランク軸などの各種の軸封部に好適に用いることができる。
また、本実施例に係る密封装置100の場合には、一般的に高価な振動減衰材(アクリルゴム(ACM)やフッ素ゴム(FKM)など)は、振動抑制リング130の材料としてのみ用いている。従って、シールリップ全体またはシール本体全体を振動減衰材から構成する場合に比してコストの増加を抑えられる。なお、本実施例に係る密封装置100におけるシール本体120の材料としては、一般的に振動減衰材に比べて安価なニトリルゴム(NBR)などを用いることができる。
50 軸
60 ハウジング
100 密封装置
110 補強環
120 シール本体
121 シールリップ
121a 環状溝
122 ダストリップ
130 振動抑制リング
S 隙間

Claims (2)

  1. 軸と該軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
    前記軸の表面に摺動自在なシールリップを備えた密封装置において、
    前記シールリップの外周面には環状溝が設けられると共に、
    該環状溝に装着されるゴム状弾性体製の振動減衰材からなる振動抑制リングが設けられ、該振動抑制リングは前記環状溝に対して隙間を有する寸法に設定されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記隙間は、前記シールリップが自励振動によって振動した場合の振れ幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
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