JP2010201780A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材を吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録用紙にインクを吐出させて印刷処理を施す記録ヘッドと、記録用紙を支持可能な複数の昇降ユニット26が記録ヘッド側への突出態様を調整自在に設けられたプラテン14と、記録用紙がインクを吸収して膨潤する比率に応じて、昇降ユニット26の記録ヘッド側への突出態様を調整する駆動軸29,30と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録装置に係り、詳しくは記録材を吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる記録装置に関する。
従来、記録媒体に記録を行う記録装置として、インクジェット式記録装置(以下、「プリンター」という。)が広く知られている。このプリンターでは、インクカートリッジから供給されるインクを記録ヘッドから記録媒体に噴射することにより印刷を行うようになっている。また、こうしたプリンターにおいて、近時では、記録媒体が、記録ヘッドから噴射されたインクを吸収して膨潤することに伴って、局所的に大きく湾曲することを抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1に示すプリンターでは、シート(記録媒体)を支持するプラテンの上面に、複数の凸部が、プラテンの上面から鉛直上方に突出するように、シートの搬送方向と直交する幅方向に間隔をおいて列設されている。そして、プラテンの凸部上に載置されたシートが記録ヘッドから噴射されたインクを吸収して膨潤した場合には、その膨潤に伴い撓み変形した部分を、プラテン上の各凸部間に形成された凹空間域内に、該シートの幅方向の伸長を相殺するように落ち込ませていた。すなわち、シートは、その膨潤に伴う撓み変形部分を、幅方向で隣り合う凸部間の凹空間域毎に分散して落ち込ませることにより、記録ヘッド側へ局所的に大きく湾曲することが抑制されるようになっていた。
特開2000−158644号公報
ところで、特許文献1に示すプリンターでは、プラテンの上面から突出された各凸部の突出態様及び各凸部間に形成される凹空間域の大きさを変更することができない構成となっていた。そのため、プラテンの凸部上に載置されたシートがインクを吸収して膨潤した場合において、その膨潤に伴う撓み変形量がプラテン上の凹空間域内に収まりきらないほど大きかった場合には、シートが記録ヘッド側に向けて局所的に大きく湾曲し、記録ヘッドのインク吐出口に接触して汚染される虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録材を吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、記録媒体に記録材を付着させて記録処理を施す記録手段と、前記記録媒体を支持可能な複数の支持部が前記記録手段側への突出態様を調整自在に設けられた支持手段と、前記支持部の前記記録手段側への突出態様を調整する調整手段と、を備えた。
上記構成によれば、複数の支持部により記録媒体を支持する支持手段は、各支持部の記録手段側への突出態様が調整されることにより、各支持部間の凹空間域の大きさが変更される。そのため、記録媒体が記録材を吸収して膨潤した場合であっても、その撓み変形部分が凹空間域内に落ち込んで収容されると、記録媒体は局所的に大きく湾曲することが抑制される。したがって、記録材を吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる。
また、本発明の記録装置において、前記調整手段は、前記支持部の前記記録手段側への突出寸法、突出位置、及び突出個数のうち少なくとも1つを調整する。
上記構成によれば、支持部の記録手段側への突出寸法、突出位置、及び突出個数のうち少なくとも一つを調整することにより、記録媒体の膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませて収容するための凹空間域の大きさを簡便に調整することができる。
また、本発明の記録装置において、前記調整手段は、記録媒体の種類に応じて前記支持部の突出態様を調整する。
上記構成によれば、各支持部の記録手段側への突出態様が、それらの支持部により支持される記録媒体の種類に応じて調整されるため、各支持部間の凹空間域の大きさが各種記録媒体の膨潤に伴う撓み変形部分に対応した大きさに調整され得る。そして、記録媒体は、その撓み変形部分が、記録媒体の種類に応じて調整された凹空間域内に落ち込んで収容されることにより、記録媒体が局所的に大きく湾曲することが抑制される。したがって、記録材を吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる。
また、本発明の記録装置において、前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出寸法を増大させる。
上記構成によれば、記録媒体が記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、支持部の記録手段側への突出寸法を増大させることにより、記録媒体の膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませて収容するための凹空間域の大きさが増大する。そのため、記録媒体が記録材を吸収して大きく膨潤する場合であっても、該記録媒体の膨潤に伴う撓み変形部分を確実に凹空間域内に落ち込ませて収容することができる。一方、記録媒体が記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に小さい記録媒体の場合には、支持部の記録手段側への突出寸法を減少させることにより、記録媒体の膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませて収容するための凹空間域の大きさが減少する。そのため、記録媒体は、記録材を吸収して小さく膨潤する記録媒体の場合であって且つ例えば剛性が低いような記録媒体の場合にも、その記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分が不必要に大きく凹空間域内に落ち込むことが抑制されるため、記録媒体の平面性を維持することができる。すなわち、記録媒体が記録材を吸収して膨潤する比率に応じて、記録媒体の平面性が適宜調整されることにより、これらの記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる。
また、本発明の記録装置において、前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出位置を前記複数の支持部間の間隔が狭小になるように調整する。
上記構成によれば、記録媒体が記録材を吸収して膨潤する比率に応じて、支持手段における各支持部間の間隔が調整されることにより、各支持部間の凹空間域の大きさが適宜調整される。そのため、記録材を吸収して膨潤する比率が異なる各種の記録媒体における膨潤に伴う撓み変形部分を、それらと対応した大きさに調整された凹空間域内に確実に落ち込ませて収容できる。
また、本発明の記録装置において、前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出個数を前記複数の支持部の前記支持面上での隣り合う間隔が狭小になるように調整する。
上記構成によれば、記録媒体が記録材を吸収して膨潤する比率に応じて、支持手段における支持部の突出個数の調整を通じて各支持部間の間隔が調整されることにより、各支持部間の凹空間域の大きさが適宜調整される。そのため、記録材を吸収して膨潤する比率が異なる各種の記録媒体における膨潤に伴う撓み変形部分を、それらと対応した大きさに調整された凹空間域内に確実に落ち込ませて収容できる。
また、本発明の記録装置は、搬送される記録媒体に対して記録材を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向する位置において前記記録媒体の搬送方向に沿って並設されると共に、前記記録ヘッドからの所定の離間距離で前記記録媒体を支持するための頂部を有した第1及び第2の支持部と、を備え、前記第1の支持部に係る前記頂部の離間距離が、前記第2の支持部に係る前記頂部の離間距離に対して相対的に変更可能である。
上記構成によれば、第1の支持部及び第2の支持部は、各頂部の記録ヘッドに対する離間距離が相対的に変更されることにより、これらの支持部のうち、頂部が記録ヘッド側に近接して配置された支持部の間に形成される凹空間域の大きさが変更される。そのため、記録媒体が記録材を吸収して膨潤した場合であっても、その撓み変形部分が凹空間域内に落ち込んで収容されると、記録媒体は局所的に大きく湾曲することが抑制される。したがって、膨潤する比率が異なる複数種類の記録媒体に対して十分な記録品質を確保することができる。
第1の実施形態のプリンターを示す斜視図。 第1の実施形態のプラテンを示す斜視図。 第1の実施形態のプラテンを示す断面図。 第1の実施形態の第1駆動軸及び第2駆動軸を示す斜視図。 (a)は第1駆動軸が回転駆動する前のプラテンの状態を示す模式図、(b)は(a)に示す状態から第1駆動軸が回転駆動した後のプラテンの状態を示す模式図、(c)は(b)に示す状態から第1駆動軸が更に回転駆動した後のプラテンの状態を示す模式図、(d)は(c)に示す状態から第2駆動軸が回転駆動した後のプラテンの状態を示す模式図。 第2の実施形態のプラテンを示す断面図。 第2の実施形態の第1駆動軸及び第2駆動軸を示す斜視図。 (a)は第1駆動軸が回転駆動する前のプラテンの状態を示す模式図、(b)は(a)に示す状態から第1駆動軸が回転駆動した後のプラテンの状態を示す模式図、(c)は(b)に示す状態から第2駆動軸が回転駆動した後のプラテンの状態を示す模式図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「上下方向」、「左右方向」をいう場合には図中に矢印で示す方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る記録装置としてのプリンター11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。そして、フレーム12の後面側の上部には、記録媒体としての記録用紙Pをフレーム12内に給送するための給紙トレイ13が装着されている。また、フレーム12内には、支持手段としてのプラテン14が左右方向(すなわち、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向であって記録用紙Pの幅方向に沿う方向)に延設されている。そして、プラテン14上には、フレーム12の後面下部に配設された紙送りモーター15の回転駆動に基づき、給紙トレイ13上から記録用紙Pが給送されるようになっている。また、フレーム12内におけるプラテン14の上方には、該プラテン14の長手方向(左右方向)と平行に延びるガイド軸16が架設されている。
ガイド軸16には、キャリッジ17が、ガイド軸16の軸線方向(左右方向)に沿って往復移動可能に支持されている。また、フレーム12内の後面においてガイド軸16の両端部と対応する位置には、駆動プーリー18及び従動プーリー19が回転自在に支持されている。駆動プーリー18には、キャリッジ17を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター20が連結され、これら一対のプーリー18,19間には、キャリッジ17に一部を固定したタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ17は、キャリッジモーター20の駆動により、ガイド軸16にガイドされながらタイミングベルト21を介して左右方向に移動するようになっている。
また、キャリッジ17の下面には、記録手段としての記録ヘッド22が設けられている。一方、キャリッジ17上には記録ヘッド22に対して記録材及び流体としてのインクを供給するための複数(本実施形態では2つ)のインクカートリッジ23,24が着脱可能に搭載されている。これら各インクカートリッジ23,24は、記録ヘッド22の下面に形成された複数のノズル開口列(図示略)と個別に対応するものであり、記録ヘッド22内に形成されたインク流路(図示略)を介して対応するノズル列にインクを個別に供給する構成とされている。
次に、本実施形態のプラテン14の構成について図2〜図4に従って説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のプラテン14は、記録用紙Pの幅寸法よりも左右方向に長い平面視矩形状に形成されて、上面25a側が開口した有底略四角箱状をなす基体部25を有している。基体部25の開口内には、複数(本実施形態では17個)の矩形板状をなす支持部としての昇降ユニット26が左右方向において対向面同士を面接触させた配置態様で収容されている。また、これらの昇降ユニット26は、記録用紙Pに対する支持面として機能する各々の上端面が基体部25の上面25aよりも上方に位置する突出状態において、記録ヘッド22側への突出態様が昇降ユニット26毎に調整自在、すなわち、上下方向への変位自在に配置されている。
基体部25の左右各側壁には、複数対(本実施形態では2対)の挿通孔27,28が左右方向に貫通するように形成されている。そして、これらの挿通孔27,28のうち、後方側の挿通孔27には、左右方向に延びる駆動軸29が、基体部25内において昇降ユニット26の下面よりも下方位置を略水平に延びるように回動自在に軸支されている。一方、後方側の挿通孔27よりも少し高い位置に形成された前方側の挿通孔28には、同じく左右方向に延びる駆動軸30が、基体部25内において昇降ユニット26の下面よりも下方位置を後方側の駆動軸29と平行に延びるように回動自在に軸支されている。
そして、図3及び図4に示すように、これらの駆動軸29,30のうち、後方側に位置する第1駆動軸29には、外周面をカム面とする複数(本実施形態では5つ)の円形状の第1カム31が、第1駆動軸29の長手方向(左右方向)に等間隔の配置態様で、第1駆動軸29と一体回転するように支持されている。なお、これらの第1カム31は、第1駆動軸29に対して、該第1駆動軸29が第1カム31の径方向の中心から外れた位置(偏心位置)を挿通した状態で固定されている。そのため、第1カム31は、第1駆動軸29の回転駆動に伴って、第1駆動軸29の軸線周りに偏心して該第1駆動軸29と一体回転する偏心カムとして機能するようになっている。
また、第1駆動軸29における、各第1カム31間の中間位置には、第1カム31よりも小さな径で同じく外周面をカム面とする複数(本実施形態では、4つ)の円形状の第2カム32が支持されている。なお、第2カム32は、第1駆動軸29が第2カム32の径方向の中心位置を挿通しているため、第1駆動軸29の回転駆動に伴って、第1駆動軸29の軸線周りに同心状に該第1駆動軸29と一体回転するようになっている。
一方、第1駆動軸29よりも少し高い位置で前方側に位置する第2駆動軸30には、第1駆動軸29によって支持される第1カム31及び第2カム32よりも更に小さな径で同じく外周面をカム面とする複数(本実施形態では8つ)の円形状の第3カム33が、第2駆動軸30の長手方向(左右方向)に等間隔の配置態様で、第2駆動軸30と一体回転するように支持されている。そして、これらの第3カム33は、第2駆動軸30に対して、該第2駆動軸30が第3カム33の径中心から外れた位置(偏心位置)を挿通した状態で固定されている。そのため、第3カム33は、第2駆動軸30の回転駆動に伴って、第2駆動軸30の軸心周りに偏心して該第2駆動軸30と一体回転する偏心カムとして機能するようになっている。なお、第3カム33は、第2駆動軸30の軸線方向において、第1駆動軸29の軸線方向で互いに隣り合う第1カム31と第2カム32との中間位置に各々対応する各位置に配置されている。
また、これらの各カム31,32,33の上側には、左右方向に並び配置された複数の昇降ユニット26のうち何れか一つの昇降ユニット26が、それぞれの下面を上下方向で個別に対応するカム31,32,33に当接させるように載置されている。なお、本実施形態では、第1駆動軸29の軸線上に位置する第1カム31によって支持される昇降ユニット26を第1の支持部としての第1昇降ユニット34、第1駆動軸29の軸線上に位置する第2カム32によって支持される昇降ユニット26を第2の支持部としての第2昇降ユニット35、第2駆動軸30の軸線上に位置する第3カム33によって支持される昇降ユニット26を第3昇降ユニット36として規定する。また、第1及び第2の支持部としてのこれらの昇降ユニット34,35の上端面が、記録用紙Pを支持するための頂部として機能する。
そして、第1昇降ユニット34及び第3昇降ユニット36には、基体部25の内面と各昇降ユニット26(34,35,36)の下面とで囲み形成される内部空間37を外部に連通するように、各昇降ユニット34,36を上下方向に貫通する円形状の吸引孔38がそれぞれ形成されている。また、基体部25の下面中央部には、内部空間37を外部に連通する連通孔39が形成されており、該連通孔39を塞ぐように吸引ファン40を有する誘引送風機41が設けられている。そして、誘引送風機41の駆動により吸引ファン40が回転すると、連通孔39を介して内部空間37が吸引されて負圧が発生する結果、各吸引孔38からの吸引力が第1昇降ユニット34及び第3昇降ユニット36上に載置された記録用紙Pに及んで、記録用紙Pがこれらの昇降ユニット34,36の上面に吸着されるようになっている。
また、第2昇降ユニット35の上面には、左右方向の幅寸法が異なる複数種類の記録用紙Pが、給紙トレイ13からプラテン14上に給送されることを想定して、第2昇降ユニット35の上面において各種記録用紙Pの幅方向の紙端に対応する位置に凹溝42がそれぞれ形成されている。そして、これらの凹溝42によって、記録用紙Pの幅方向の余白をゼロにする縁無し印刷に際して、記録ヘッド22から記録用紙Pの幅方向の外側を通過して廃棄された廃インクを回収するようになっている。
次に、本実施形態のプリンター11の作用について、特に、プラテン14上に載置された記録用紙Pが記録ヘッド22から吐出されたインクを吸収して膨潤した際に、その膨潤に伴う記録用紙Pの撓み変形部分を落ち込ませるプラテン14上の凹空間域Sの大きさを調整する際の作用について図3及び図5に従って説明する。
さて、本実施形態のプリンター11では、図3及び図5(a)に示すように、初期設定状態として、各昇降ユニット26(34,35,36)は、各々の上端面が略同一高さとなるように、記録ヘッド22側への突出態様が設定される。そして、この初期設定状態では、第1カム31及び第2カム32を支持する第1駆動軸29は、第2カム32の外周面(カム面)を第2昇降ユニット35の下面に当接させつつ、第1カム31における第1駆動軸29の軸線からの距離が最も小さいカム面領域を第1昇降ユニット34の下面に当接させた状態で回転停止している。すなわち、初期設定状態において、第1カム31は、その外周面(カム面)における第1駆動軸29の軸線からの距離が最も大きいカム面領域(以下「凸面域」という。)が第1昇降ユニット34の下面から最も離れた鉛直下方に位置するようになっている。
また、図3に示すように、この初期設定状態において、第3カム33を支持する第2駆動軸30は、第3カム33における第2駆動軸30の軸線からの距離が最も小さいカム面領域を第3昇降ユニット36の下面に当接させた状態で回転停止している。すなわち、初期設定状態において、第3カム33は、その外周面(カム面)における第2駆動軸30の軸線からの距離が最も大きいカム面領域である凸面域が第3昇降ユニット36の下面から最も離れた鉛直下方に位置するようになっている。
以上のような初期設定状態において、プラテン14上に給送された記録用紙Pは、図5(a)において一点鎖線で示すように、これらの略同一高さとされた各昇降ユニット34,35,36の上端面によって、平面性が維持された状態でその全域が均等に支持される。そして、その状態において記録ヘッド22からインクが噴射されることにより印刷が施されることになる。
ここで、記録用紙Pはインクの吸収により膨潤して撓み変形することがあるが、この図5(a)に示すように各昇降ユニット34,35,36の上端面が略同一高さである場合には、撓み変形部分が下方へは変形できないために上方に湾曲することになり、記録ヘッド22に接触する虞がある。そこで、本実施形態の場合は、以下のように、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、プラテン14における各昇降ユニット34,35,36の記録ヘッド22側への突出態様が調整される。
まず、記録用紙Pの膨潤比率が相対的に小さい場合には、初期設定状態を示す図5(a)の状態から第1駆動軸29を回転駆動することによって、第1駆動軸29によって支持される第1カム31が、その外周面(カム面)における凸面域を鉛直方向で第1駆動軸29の軸線と略同じ高さとなる位置に至るまで回動する。すると、第1昇降ユニット34は、第1カム31が第1駆動軸29の軸線に対して鉛直上方に張り出す寸法を増大させた分だけ、他の昇降ユニット35,36よりも鉛直上方への突出寸法が少しだけ大きくなるように第1カム31によって押し上げられる(図5(b)参照)。
また同様に、第1駆動軸29によって支持される第2カム32は、第1駆動軸29の回転駆動に連動して第1駆動軸29の軸線周りに回動するものの、第2カム32は、第1駆動軸29の軸線周りに同心状に回動する構成となっているため、第1駆動軸29の軸線に対して鉛直上方に張り出す寸法はほぼ不変となる。したがって、第2昇降ユニット35は、依然として、第3昇降ユニット36と略同一高さに配置される。
すると、プラテン14の上面側には、記録用紙Pの幅方向となる左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34の間に、下方に向けて少しだけ落ちくぼんだ凹空間域Sが形成される。そして、この状態ではプラテン14上の記録用紙Pは図5(b)に一点鎖線で示すように複数(同図では5つ)の第1昇降ユニット34により支持されることになる。
そして、この図5(b)の状態において、一点鎖線で示す記録用紙P(膨潤比率が相対的に小さい記録用紙P)に対して印刷のためにインクが噴射され、その記録用紙Pがインクを吸収して小さく膨潤した場合には、図5(b)において点線で示すように、記録用紙Pは、その小さな膨潤に伴う撓み変形部分を下方の凹空間域Sに落ち込ませる。すなわち、その記録用紙Pにおける膨潤に伴う撓み変形部分は、その撓み変形部分と対応した大きさとなるようにプラテン14上に形成された凹空間域S内に落ち込んで収容され、記録ヘッド22側(上方側)へ局所的に湾曲するようなこともない。
なお、プラテン14上で記録用紙Pを支持する第1昇降ユニット34が鉛直上方に向けて上昇することにより、記録用紙Pと記録ヘッド22との間の距離(所謂、ペーパーギャップ)が変化することになる。したがって、この場合には、記録ヘッド22のプラテン14に対する鉛直方向での相対距離(所謂、プラテンギャップ)が、第1昇降ユニット34の上昇量(記録ヘッド22側への突出寸法)に合わせて調整される。
次に、記録用紙Pの膨潤比率が相対的に大きい場合には、図5(b)に示す状態から、第1駆動軸29を更に回転駆動することによって、第1駆動軸29によって支持される第1カム31が、その外周面(カム面)における凸面域を鉛直最上方となる位置に至るまで回動する。すると、第1昇降ユニット34は、第1カム31の外周面(カム面)において鉛直最上方となる位置に至った凸面域によって鉛直上方に更に押し上げられる。なお、この場合も、第1駆動軸29によって支持される第2カム32は、第1駆動軸29の軸線周りに同心状に回動する構成となっているため、第1駆動軸29の軸線に対して鉛直上方に張り出す寸法は不変となる。したがって、第2昇降ユニット35は、依然として、第3昇降ユニット36と略同一高さに配置される。
すると、図5(c)に示すように、プラテン14の上面側には、図5(b)の場合よりも、下方に向けて深く落ちくぼんだ凹空間域Sが形成される。そして、この状態で、プラテン14上の記録用紙Pは図5(c)に一点鎖線で示すように複数(同図では5つ)の第1昇降ユニット34により支持されることになる。
そして、この図5(c)の状態において、一点鎖線で示す記録用紙P(膨潤比率が相対的に大きい記録用紙P)に対して印刷のためにインクが噴射され、その記録用紙Pがインクを吸収して大きく膨潤した場合には、図5(c)において点線で示すように、記録用紙Pは、その大きな膨潤に伴う撓み変形部分を下方の凹空間域Sに落ち込ませる。すなわち、その記録用紙Pにおける膨潤に伴う撓み変形部分は、その撓み変形部分と対応した大きさとなるようにプラテン14上に形成された凹空間域S内に落ち込んで収容され、記録ヘッド22側(上方側)へ局所的に湾曲するようなこともない。
さらに、図5(d)に示すように、本実施形態のプリンター11によれば、プラテン14上に給送される記録用紙Pの膨潤比率に応じて、左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34間の凹空間域S内において、第3昇降ユニット36が記録ヘッド22側への突出寸法を調整可能である。すなわち、第3昇降ユニット36の上端面の高さが、第1昇降ユニット34及び第2昇降ユニット35の各上端面の高さの中間高さとなるように、第2駆動軸30が回転駆動される。そのため、左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34間に形成される凹空間域Sの内面形状をインクの吸収により膨潤して撓み変形する記録用紙Pの撓み形状に合わせて調整することができる。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)プラテン14は、各昇降ユニット34,35,36の記録ヘッド22側への突出態様が、それらの昇降ユニット34,35,36により支持される記録用紙Pの種類に応じて調整されるため、各昇降ユニット34,35,36間の凹空間域Sの大きさが記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分に対応した大きさに調整され得る。そして、記録用紙Pはその撓み変形部分が、記録用紙Pの種類に応じて大きさが調整された凹空間域S内に落ち込んで収容されることにより、記録用紙Pが局所的に大きく湾曲することが抑制される。したがって、記録用紙Pが、記録ヘッド22側に大きく湾曲して記録ヘッド22に接触することで汚染されることもないので、インクを吸収して膨潤する比率が異なる複数種類の記録用紙Pに対して十分な記録品質を確保することができる。
(2)記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率が相対的に大きい場合には、記録用紙Pを支持する第1昇降ユニット34の記録ヘッド22側への突出寸法を増大させることにより、記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませて収容するための凹空間域Sの大きさが増大する。そのため、記録用紙Pがインクを吸収して大きく膨潤する記録用紙Pの場合であっても、その記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分を確実に凹空間域S内に落ち込ませて収容することができる。一方、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率が相対的に小さい記録用紙Pの場合には、記録用紙Pを支持する第1昇降ユニット34の記録ヘッド22側への突出寸法を減少させることにより、記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませて収容するための凹空間域Sの大きさが減少する。そのため、記録用紙Pは、インクを吸収して小さく膨潤する記録用紙Pの場合であって且つ例えば剛性が低いような記録用紙Pの場合にも、その記録用紙Pの膨潤に伴う撓み変形部分が不必要に大きく凹空間域S内に落ち込むことが抑制されるため、記録用紙Pの平面性を維持することができる。すなわち、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、記録用紙Pの平面性が適宜調整されることにより、これらの記録用紙Pに対して十分な記録品質を確保することができる。
(3)第2駆動軸30の回転駆動に伴い第3カム33が回転することにより、プラテン14上の第1昇降ユニット34間の凹空間域S内において第3昇降ユニット36が記録ヘッド22側への突出態様を、第3昇降ユニット36の上端面の高さが第1昇降ユニット34及び第2昇降ユニット35の各上端面の高さの中間高さとなるように調整可能である。したがって、プラテン14上の凹空間域Sの内面形状をインクの吸収により膨潤して撓み変形する記録用紙Pの撓み形状に合わせて、より小刻みに調整することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図6〜図8に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、記録用紙を支持する昇降ユニットが、駆動軸の回転駆動に連動して、記録用紙の幅方向で隣り合う間隔を変更するように昇降する点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6及び図7に示すように、本実施形態のプラテン14において、第1駆動軸29には、外周面をカム面とする複数(本実施形態では5つ)の円形状の第1カム31が、第1駆動軸29の長手方向(左右方向)に等間隔の配置態様で、第1駆動軸29と一体回転するように支持されている。なお、これらの第1カム31は、第1駆動軸29に対して、該第1駆動軸29が第1カム31の径方向の中心から外れた位置(偏心位置)を挿通した状態で固定されている。そのため、第1カム31は、第1駆動軸29の回転駆動に伴って、第1駆動軸29の軸線周りに偏心して該第1駆動軸29と一体回転する偏心カムとして機能するようになっている。
また、第1駆動軸29において、第1カム31に対して第1駆動軸29の軸線方向の両側で隣接する位置には、第1カム31よりも小さな径で同じく外周面をカム面とする複数(本実施形態では8つ)の円形状の第3カム33が支持されている。なお、第3カム33は、第1駆動軸29が第3カム33の径方向の中心位置を挿通しているため、第1駆動軸29の回転駆動に伴って、第1駆動軸29の軸線周りに同心状に該第1駆動軸29と一体回転するようになっている。
一方、第2駆動軸30には、第1駆動軸29によって支持される第1カム31とほぼ同径で同じく外周面をカム面とする複数(本実施形態では4つ)の円形状の第2カム32が、第2駆動軸30の長手方向(左右方向)に等間隔の配置態様で、第2駆動軸30と一体回転するように支持されている。なお、これらの第2カム32は、第2駆動軸30に対して、該第2駆動軸30が第2カム32の径中心(偏心位置)から外れた位置を挿通した状態で固定されている。そのため、第2カム32は、第2駆動軸30の回転駆動に伴って、第2駆動軸30の軸心周りに偏心して該第2駆動軸30と一体回転する偏心カムとして機能するようになっている。また、第2カム32は、第2駆動軸30の軸線方向において、第1駆動軸29の軸線方向で互いに隣り合う第3カム33同士の中間位置に各々対応する各位置に配置されている。
そして、本実施形態のプリンター11では、図6及び図8(a)に示すように、初期設定状態では、各昇降ユニット26(34,35,36)は、各々の上端面が略同一高さとなるように、記録ヘッド22側への突出態様が設定される。そして、この初期設定状態では、第1カム31及び第3カム33を支持する第1駆動軸29は、第3カムの外周面(カム面)を第3昇降ユニット36の下面に当接させつつ、第1カム31における第1駆動軸29の軸線からの距離が最も小さいカム面領域を第1昇降ユニット34の下面に当接させた状態で回転停止している。すなわち、初期設定状態において、第1カム31は、その外周面(カム面)における第1駆動軸29の軸線からの距離が最も大きいカム面領域である凸面域が第1昇降ユニット34の下面から最も離れた鉛直下方に位置するようになっている。
また、図6に示すように、この初期設定状態において、第2カム32を支持する第2駆動軸30は、第2カム32における第2駆動軸30の軸線からの距離が最も小さいカム面領域を第2昇降ユニット35の下面に当接させた状態で回転停止している。すなわち、初期設定状態において、第2カム32は、その外周面(カム面)における第2駆動軸30の軸線からの距離が最も大きいカム面領域である凸面域が第2昇降ユニット35の下面から最も離れた鉛直下方に位置するようになっている。
ここで、本実施形態のプリンター11において、プラテン14上に凹空間域Sを形成するために各昇降ユニット34,35,36の突出態様を調整する場合について以下に説明する。
本実施形態でも、まず、初期設定状態を示す図8(a)の状態から第1駆動軸29を回転駆動することによって、第1駆動軸29によって支持される第1カム31が、その外周面(カム面)における凸面域を鉛直最上方となる位置に至るまで回動する。すると、図8(b)に示すように、プラテン14の上面側には、左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34の間に下方に向けて落ちくぼんだ凹空間域Sが形成される。そして、この状態ではプラテン14上の記録用紙Pは図8(b)に一点鎖線で示すように複数(同図では5つ)の第1昇降ユニット34により支持されることになる。
そして、この図8(b)の状態において、一点鎖線で示す記録用紙Pに対して印刷のためにインクが噴射され、その記録用紙Pがインクを吸収して膨潤した場合には、図8(b)において点線で示すように、記録用紙Pは、その膨潤に伴う撓み変形部分を下方の凹空間域Sに落ち込ませる。すなわち、その記録用紙Pにおける膨潤に伴う撓み変形部分は、プラテン14上に形成された凹空間域S内に落ち込んで収容され、記録ヘッド22側(上方側)へ局所的に湾曲するようなこともない。
さらに、図8(c)に示すように、本実施形態のプリンター11によれば、左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34間の凹空間域S内において、第2昇降ユニット35が記録ヘッド22側への突出寸法を調整可能である。すなわち、図8(b)に示す状態から、第2昇降ユニット35の上端面の高さが第1昇降ユニット34の上端面の高さと同じになるように、第2駆動軸30が回転駆動される。
すると、プラテン14上に載置された記録用紙Pは、左右方向で隣り合う第1昇降ユニット34間の大きな凹空間域が、第2昇降ユニット35によって左右方向にそれぞれ分割される。そのため、記録用紙Pは、記録ヘッド22から吐出されたインクを吸収して膨潤した際に、その膨潤を吸収するように、第3昇降ユニット36の上面との間に細分して形成された小さな凹空間域S内に小刻みに落ち込むことにより、それらの小刻みな撓み変形部分が収容される。
すなわち、本実施形態のプリンター11によれば、記録用紙Pが大きく膨潤する場合であっても、各昇降ユニット26のうち、記録用紙Pを支持する昇降ユニット26(この場合、第1昇降ユニット34と第2昇降ユニット35)が左右方向で隣り合う間隔を小さくするように、記録用紙Pを支持する第1昇降ユニット34と略同一の高さ位置に至るまで第2昇降ユニット35を上昇させる。その結果、記録用紙Pがプラテン14上にて局所的に大きく湾曲することを抑制するように、プラテン14上に分散して細分形成された多数の凹空間域Sによって、記録用紙Pの膨潤による小刻みな撓み変形部分を分散して確実に収容することができる。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)、(2)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(4)記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、記録用紙Pがプラテン14上で隣り合う昇降ユニット26間の凹空間域S内に落ち込む領域の個数が適宜調整される。そのため、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、その膨潤に伴う撓み変形部分を落ち込ませる凹空間域Sの大きさを、各昇降ユニット26の突出位置、突出個数により簡便に調整することができる。
なお、上記各実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、駆動軸29,30の回転駆動に伴い各カム31,32,33が回転したことに伴い、各昇降ユニット26のうち、上端面が凹空間域Sの底面を構成することになる昇降ユニット26を下降させるようにしてもよい。この場合も、複数の昇降ユニット26の記録ヘッド22側への突出態様を調整することになる。すなわち、記録用紙Pを支持するために他の昇降ユニット26よりも相対的に記録ヘッド22側に突出する昇降ユニット26と、この突出した昇降ユニット26よりも相対的に凹んだ位置にある昇降ユニット26とで凹空間域Sが形成されるならば、同様の作用効果を得ることができる。
・上記各実施形態において、プラテン14上で各昇降ユニット26を鉛直下方に付勢するための付勢機構を設けてもよい。この場合、駆動軸29,30の回転駆動に連動して、各カム31,32,33上に載置された昇降ユニット26を降下させる際に、これらの昇降ユニット26の高さ位置を付勢機構の付勢力に従って迅速に調整することができる。なお、この場合、付勢機構として、コイルバネ、板ばね等を採用することができる。また、付勢機構として、昇降ユニット26の自重を増大させるための部材を昇降ユニット26内に収容する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、各昇降ユニット26を昇降させるための昇降機構は、カム機構に限定されず、例えば、上下方向の伸縮量を調整可能な部材を昇降ユニット26に対して鉛直下方から押圧可能に配置してもよい。また、これらの昇降ユニット26の高さ位置を個別に調整するために、各昇降ユニット26に各々対応するように昇降機構を設けてもよい。
・上記第2実施形態において、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、各昇降ユニット26が、プラテン14上から突出する突出個数を変更することなく、プラテン14上から突出する突出位置のみを適宜変更する構成としてもよい。この場合、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤する比率に応じて、プラテン14上で隣り合う昇降ユニット26間の凹空間域Sの大きさを調整するように、これらの昇降ユニット26がプラテン14上で隣り合う間隔を適宜変更する。その結果、記録用紙Pがインクを吸収して大きく膨潤した場合であっても、その膨潤による撓み変形部分を確実に収容可能となる凹空間域を簡便に形成することができる。
・上記各実施形態において、記録用紙Pが記録ヘッド22から吐出されたインクを着弾して吸収する比率が記録用紙Pの領域毎に相違することを考慮して、各昇降ユニット26が、プラテン14上から突出する寸法、プラテン14上から突出する突出位置、及びプラテン14上から突出する個数のうち少なくとも一つを、プラテン14上の領域毎に調整する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、各昇降ユニット26は、プラテン14上において、記録用紙Pの搬送方向となる前後方向に並列して配置してもよい。また、これらの昇降ユニット26は、プラテン14上において、前後方向及び左右方向に沿って平面状に拡がるように並列して配置してもよい。
・上記実施形態において、記録媒体として、長尺状のロール紙を適用してもよい。また、記録媒体としては、紙ではなく樹脂フィルム等の他の素材を適用してもよい。
・上記実施形態において、記録装置はインクジェット式プリンター11に限定されない。例えば、熱転写プリンター、昇華型プリンター等の他の印刷様式のプリンターにも適用できる。
11…記録装置としてのプリンター、14…支持手段としてのプラテン、22…記録手段としての記録ヘッド、26…支持部としての昇降ユニット、34…支持部及び第1の支持部としての第1昇降ユニット、35…支持部及び第2の支持部としての第2昇降ユニット、36…支持部としての第3昇降ユニット、29…調整手段としての第1駆動軸、30…調整手段としての第2駆動軸、P…記録媒体としての記録用紙。

Claims (7)

  1. 記録媒体に記録材を付着させて記録処理を施す記録手段と、
    前記記録媒体を支持可能な複数の支持部が前記記録手段側への突出態様を調整自在に設けられた支持手段と、
    前記支持部の前記記録手段側への突出態様を調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記調整手段は、前記支持部の前記記録手段側への突出寸法、突出位置、及び突出個数のうち少なくとも1つを調整することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、
    前記調整手段は、記録媒体の種類に応じて前記支持部の突出態様を調整することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出寸法を増大させることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の記録装置において、
    前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出位置を前記複数の支持部間の間隔が狭小になるように調整することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の記録装置において、
    前記調整手段は、前記記録媒体が前記記録材を吸収して膨潤する比率が相対的に大きい記録媒体の場合には、前記比率が相対的に小さい記録媒体の場合よりも、前記支持部の前記記録手段側への突出個数を前記複数の支持部間の間隔が狭小になるように調整することを特徴とする記録装置。
  7. 搬送される記録媒体に対して記録材を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと対向する位置において前記記録媒体の搬送方向に沿って並設されると共に、前記記録ヘッドからの所定の離間距離で前記記録媒体を支持するための頂部を有した第1及び第2の支持部と、を備え、
    前記第1の支持部に係る前記頂部の離間距離が、前記第2の支持部に係る前記頂部の離間距離に対して相対的に変更可能である記録装置。
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