JP2010201605A - ビレット切断装置 - Google Patents

ビレット切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010201605A
JP2010201605A JP2009053145A JP2009053145A JP2010201605A JP 2010201605 A JP2010201605 A JP 2010201605A JP 2009053145 A JP2009053145 A JP 2009053145A JP 2009053145 A JP2009053145 A JP 2009053145A JP 2010201605 A JP2010201605 A JP 2010201605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
movable
fixed
adjusting mechanism
gap adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009053145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5222184B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Eto
義隆 江藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Priority to JP2009053145A priority Critical patent/JP5222184B2/ja
Publication of JP2010201605A publication Critical patent/JP2010201605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222184B2 publication Critical patent/JP5222184B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)

Abstract

【課題】切断性能を高く維持でき、大形化した切断機であっても隙間調整が容易に行えるビレット切断装置を提供する。
【解決手段】可動刃4を取付けた可動刃ブロック6をピストンロッドに取付けた油圧シリンダ3と、固定刃2および油圧シリンダ3を固定している左右のフレーム1と、可動刃ブロック6のガイド機構とを備えており、ガイド機構が、左右のフレーム1にそれぞれ形成されたガイド孔7と、可動刃ブロック6に、ガイド孔7に臨むように側方に突出した左右の摺動部8と、摺動部8とガイド孔7との間に設けられた、固定ライナー23と、クサビ形の可動ガイド15およびクサビ形の固定ガイド11からなるウエッジ型ガイド体10と、可動ガイド15を固定ガイド11に対し押し込む押しボルト21を用いた押し型隙間調整機構20と可動ガイド15を固定ガイド11から引き出す引きボルト31を用いた引き型隙間調整機構30からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビレット切断装置に関する。さらに詳しくは、連続鋳造機や圧延機から供給される長尺金属棒を切断する装置に関する。
従来のビレット切断装置の基本構成は、つぎのように構成されている(特許文献1参照)。
四角断面の金属棒を対角線状に押切るため、正面視でV字状の固定刃と、同様にV字状をなす可動刃を持ち、可動刃を油圧シリンダで動かすようになっている。固定刃と油圧シリンダはフレームに固定されている。この固定刃上に長尺金属棒が通され、適宜の位置で可動刃が油圧シリンダで押し下げられると、長尺金属棒が切断されることになる。
前記従来のビレット切断装置において、固定刃に対し可動刃の位置がズレると切断性能が悪くなるので、可動刃の押切り動作を案内するガイド機構が設けられている。このガイド機構の従来例1を、図6〜図8に基づき説明する。
図6に示すように、103は本体フレームで、この本体フレーム103の下端に正面視V字状の刃先を有する固定刃104が取付けられている。本体フレームの上端には油圧シリンダ105が取付けられ、そのピストンロッド105aに可動刃106が取付けられている。可動刃106の刃先は正面視V字状である。
そして、図7に示すように、可動刃106が昇降する領域において、縦長の固定ガイド110が配置されている。また、図8に示すように、前記固定ガイド110は本体フレーム103の内壁に固定され、内側に向け突出している。そして、この固定ガイド110の先端面と両側面にはライナー111,112,113がボルト等(図示省略)で固定されている。一方、固定ガイド側の3つのライナー111,112,113に摺接するように、可動刃106側にも3つのライナー121,122,123が取付けられている。なお、2つのライナー121,122は直接可動刃106にボルトで取付けられ、残る1つのライナー123はステー124を介して可動刃106に取付けられている。そして、固定ガイド110側のライナー111,112,113と可動刃106側のライナー121,122,123との間の隙間調整は、可動刃側のライナーにシム130を挟み、このシム130の厚さを調製することにより行っている。
前記従来例のガイド機構では、図7(B)に示すように、固定ガイド110は、可動刃106と油圧シリンダ105のピストンロッド105aとの取付中心0より寸法dだけ前方または後方にズレた位置に設けられている。このように取付中心0に対し偏心させているのは、可動刃106を挟む2枚のフレーム103,103を狭く配置して剛性を高めようとすると、固定ガイド110の取付けスペースが無くなるので、止むを得ず偏心した位置で取付けスペースを確保するようにしたからである。
ところが上記のように、可動刃106の押下げ力の作用点(つまりピストンロッドの取付中心)と固定ガイド110によるガイド位置が寸法dだけ偏心していると、切断時の刃物外力によりモーメントが作用し、ライナー111〜113,121〜123への荷重が増大しやすいので、摩耗が増大し切断不良となりやすい。また、固定ガイド110がフレーム103の内側に配置されているので、隙間の調整や取替えは、ラインから外さないと不可能であり、ライン上で稼動中の調整もできないので、生産性がよくない、という問題がある。
そこで、上記の問題点を解消したものとして、特許文献2の従来例2が提案されている。このガイド機構は、図9に示すように、本体フレーム201に固定刃202が固定され、可動刃204が固定刃202に対して動くものであり、本体フレーム201に固定ガイド210を取付け可動刃204に摺動ガイド220を取付けている。そして、本体フレーム201にガイド孔205を形成し、このガイド孔205の周囲であり、かつフレーム201の外側に固定ガイド210を取付け、可動刃204に取付けた摺動ガイド220はフレーム201のガイド孔205を貫通して、外側に突出するようにしている。そして、摺動ガイド220および固定ガイド210は、ライナーをボルトで固定して摺動面を構成しており、摺動面の隙間調整は、ライナーに敷き込むシム214,215の厚さ、または枚数を変えることによって行っている。
上記の従来例2であると、摺動ガイド220が本体フレーム201の外に出ているので、隙間調整のためのシム交換は本体フレーム201の外からでき、ラインから取り外さなくても調整できることとなった。
しかしながら、シム交換による隙間調整は、隙間を段階的にしか変えられないので、隙間調整が完全には行えず、ガイド機構の摩耗抑制効果が低いという問題がある。
また、ビレット切断機が大型化すると、摺動ガイド220や固定ガイド210の寸法と重量も大きくなり、シム交換のたびに、それらを取り外し、再び取付けるのは、大変な手間がかかるものとなる。したがって、この点で生産性を大きく向上させることができない。
特開平9−225727号公報 特開2005−342852号公報
本発明は上記事情に鑑み、ガイド機構の摩耗を抑制して、切断性能を高く維持でき、大形化した切断機であっても隙間調整が容易に行えるビレット切断装置を提供することを目的とする。
第1発明のビレット切断装置は、長尺金属棒を切断する固定刃および可動刃と、前記可動刃を取付けた可動刃ブロックをピストンロッドに取付けた油圧シリンダと、前記固定刃および前記油圧シリンダを固定している左右のフレームと、前記可動刃ブロックのガイド機構とを備えており、前記ガイド機構が、前記左右のフレームにそれぞれ形成されたガイド孔と、前記可動刃ブロックに、前記ガイド孔に臨むように側方に突出した左右の摺動部と、前記摺動部と前記ガイド孔との間に設けられた、固定ライナーと、クサビ形の可動ガイドおよびクサビ形の固定ガイドからなるウエッジ型ガイド体と、前記可動ガイドを出し入れする押し引き手段とからなる隙間調整機構からなることを特徴とする。
第2発明のビレット切断装置は、第1発明において、前記隙間調整機構が、パスライン方向における前記摺動部の前後で、前記ガイド孔との間に設けられ、かつ該前後の隙間調整機構が、前記可動刃ブロックの左右の摺動部と左右のフレームの各ガイド孔との間に設けられていることを特徴とする。
第3発明のビレット切断装置は、第2発明において、前記隙間調整機構は、前記固定ガイドに植設された押しボルトと、該押しボルトに螺合されたナットと、前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部とからなり、前記ナットを螺進させると前記可動ガイドを押し込む押し型隙間調整機構と、前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部と、該ボルト挿通部に通された、かつ先端を固定ガイドの外端面に当接させた引きボルトと、該引きボルトに螺合されたナットとからなり、前記ボルトを螺進させると前記可動ガイドを引き出す引き型隙間調整機構とからなることを特徴とする。
第4発明のビレット切断装置は、第3発明において、前記左右のフレームには、押し型隙間調整機構を左右対称に設け、かつ引き型隙間調整機構を左右対称に設けており、かつフレームの長手方向に沿って、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互に配置されていることを特徴とする。
第1発明によれば、ガイド機構がクサビ形の可動ガイドと固定ガイドからなり押し引き手段により可動ガイドを出し入れして隙間調整を行える。そして、クサビ形の可動ガイドとクサビ形の固定ガイドを用いているので、隙間を連続的に変化させることができる。このため、ガイド機構の摩耗が生じにくく、ビレット切断装置の切断性能を高く維持することができる。また、ガイド部とガイド孔との間に隙間調整機構を設けているので、フレームの外から押し引き手段を操作できる。このように、隙間調整に当って分解作業を要しないので、大形化のビレット切断装置でも容易に隙間調整ができる。
第2発明によれば、前後の隙間調整機構により可動刃ブロックの前後の隙間が調整され、かつ前後の隙間調整機構が可動刃ブロックの左右の隙間も調整するので、可動刃が前後左右の4方向で安定するので、切断性能が向上する。
第3発明によれば、押し型隙間調整機構では、押しボルトのナットをねじ込むことで可動ガイドを押し込んで隙間を小さくし、引き型隙間調整機構では、引きボルトのナットをねじ戻すことで、可動ガイドを引き出して隙間を大きくできる。このため、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構のナット操作のみで、可動刃ブロックとフレーム間の隙間を最適値に調整でき、調整作業が容易に行える。
第4発明によれば、左右のフレームとも、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が対をなして設けられ、かつ、フレームの長手方向において押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互にあるので、可動刃ブロックの上端から下端まで隙間を最適値に調整できる。このため可動刃ブロックが長手方向においても芯ズレが生じないので、ビレット切断装置の切断性能を高く維持することができる。
本発明の一実施形態に係るビレット切断装置におけるガイド機構を示す、図4のI−I線横断面図である。 図1のII部分拡大図である。 図1のIII部分拡大図である。 図5に示すビレット切断装置のガイド部を示す拡大背面図ある。 本発明の一実施形態に係るビレット切断装置の正面図である。 従来例1のビレット切断装置の正面図である。 図6に示す従来例1のビレット切断装置であって、(A)図は手前のフレーム103を省略した状態の側面図、(B)図は、(A)図におけるB−B線断面図である。 図7(B)のガイド機構の拡大断面図である。 従来例2のガイド機構の拡大断面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、図5に基づきビレット切断装置の全体構造を説明する。
Aはビレット切断装置であり、基台Fによって斜め45°に傾斜して支持されている。
1は左右一対のフレームで、切断装置の機枠を構成している。このフレーム1の下端部には固定刃2が取付けられている。
また、フレーム1の上端部には油圧シリンダ3のシリンダ本体3aが取付けられている。この油圧シリンダ3のピストンロッド3bは下方に向けられ、ピストンロッド3bの先端には可動刃4が取付けられている。
前記ビレット切断装置Aを、さらに図4に基づき詳述する。
前記固定刃2は、正面視V字状の刃物であり、それを支持する固定刃ブロック5の上面に固定されている。この固定刃ブロック5は左右のフレーム1,1の下端部の間に固定されている。
前記可動刃4は、正面視V字状の刃物であり、それを支持する可動刃ブロック6の下面に固定されている。この可動刃ブロック6は前記油圧シリンダ3のピストンロッド3bに結合されている。
前記固定刃2と前記可動刃4が正面視でV字状であるのは、断面四角形の金属棒の角に刃物を押し当てるためであり、このように対角線に沿って押切り力を作用させると、つぶれが少なく切断品質が良くなるからである。このような構造であるから、固定刃2の内部に金属棒Mを置き、油圧をリンダ3で可動刃4を押し下げると、金属棒Mを剪断作用により切断することができる。
上記ビレット切断装置Aのガイド機構は、後に詳述するが、図4では左右のフレーム1,1の外側に、隙間調整機構を構成する押し型隙間調整機構20と引き型隙間調整機構30が見えている。そして、押し型隙間調整機構20は同じ高さ位置(クレーム1長手方向位置)で左右一対に設けられ、また引き型隙間調整機構30も同じ高さ位置で、左右一対に設けられている。
さらに、左右各部において、押し型隙間調整機構20と引き型隙間調整機構30はフレーム1の長手方向において交互に設けられている。
図示の実施形態では、押し型隙間調整機構20は3対設けられ、引き型隙間調整機構30は2対設けられているが、これより多く設けてもよく少なくてもよい。ただし、多いほど1機当りの負荷は少なくなるので、消耗を抑制しやすい。また、押し型隙間調整機構20の方が引き型隙間調整機構30よりも負荷を受ける割合が多いので、押し型隙間調整機構20の設置数を多くしている。
つぎに、図1〜図3に基づき、ガイド機構の詳細を説明する。
図1に示すように、前記フレーム1には、後述する摺動部8を内側に配置するためのガイド孔7が形成されている。このガイド孔7は、左右のフレーム1に縦長に形成されている。
一方、可動刃ブロック6の左右には摺動部8,8が形成されている。この摺動部8,8は可動刃ブロック6と一体の部材でもよく、別部材を結合したものでもよい。
この摺動部8,8は、左右のフレーム1,1に形成されたガイド孔7に臨むように可動刃ブロック6から外方に突出している。図示の実施形態では摺動部8,8の外端面は、フレーム1,1の外表面と面一となる位置まで突出している。この位置であると摺動部8,8とフレーム1,1との間に押し引き両隙間調整機構20,30のウエッジ型ガイド体10を取付けやすいのであるが、ウエッジ型ガイド体10を取付け可能であるなら、摺動部8,8の外端面はフレーム1,1の外表面から多少引っ込んでいてもよく、逆に外側に突出していてもよい。
図1において、パスラインPの入側は後方、出側は前方として説明する。
右側の摺動部8の前後には押し型隙間調整機構20が示されており、左側の摺動部8の前後には引き型隙間調整機構30が図示されている。
なお、図1に示す51,52は切断時に材料を下刃2に対し押え付けるクランパーである。
図2に基づき前記押し型隙間調整機構20を説明する。この押し型隙間調整機構20はウエッジ型ガイド体10を備えており、ウエッジ型ガイド体10は、クサビ形の固定ガイド11とクサビ形の可動ガイド15からなる。
前記固定ガイド11は、断面形状が裏面に対し表面が傾斜したクサビ面12を有するクサビ形であって、外端に固定ボルトを通すボルト挿通部13を有している。また、この固定ガイド11はガイド孔7の縦長さとほぼ等しい長さをもつ部材である。
この固定ガイド11は、固定ボルト14を前記ボルト挿通部13に通してフレーム1にねじ込むことにより固定されている。
なお、固定ガイド11の内端には、パスライン方向に沿うガイド19が固定されている。
前記可動ガイド15は、断面形状が傾斜したクサビ面16と傾斜してない滑り面17を有するクサビ形であって、外端に押しボルトを通すボルト挿通部18を有している。ボルト挿通部18には後述する押しボルトを通す孔18aが形成されている。この可動ガイド15は前記固定ガイド11と同じ長さの部材である。
前記可動ガイド15のボルト挿通部18の孔18aには押しボルト21が通され、この押しボルト21は両端部のネジ部が切られたスタッド型であって、一方のネジ部が前記固定ガイド11にねじ込まれて植設されている。そして、他方のネジ部にはナット22が螺合されて、可動ガイド11(ボルト挿通部18)の外端面に接している。
前記可動ガイド15の幅方向中央部には、長孔31と長孔32が形成されている。長孔31はクサビ面16側に形成され、長孔32は滑り面17側に形成されている。長孔31の孔幅は後述する係止ボルト33の軸より少し大きい程度であり、頭部35よりは小さくなっている。長孔32の孔幅は係止ボルト33の頭部35よりも少し大きい程度である。前記長孔31にはスペーサ36を外挿した係止ボルト33が通され、この係止ボルト33のネジ部34は前記固定ガイド11にねじ込まれている。係止ボルト33はスペーサ36によりねじ込み量が規制されているので、可動ガイド15を固定ガイド11の表面に隙間が残るように取り付けており、可動ガイド15を固定ガイド11上で摺動自在に保持している。
一方、可動刃ブロック6から外側に突出した摺動部8の前面にはライナー23が取付けられ、前記可動ガイド15の滑り面17と接触している。このライナー23は滑り性の良好な青銅や黄銅系鋳物製の部材であって、可動刃ブロック6の昇降時に可動ガイド15の滑り面17上を滑動する。
また、可動刃ブロック6の肩部の側面にはライナー24が取付けられ、前記固定ガイド11のガイド19と接触している。このライナー24も滑り性の良好な青銅や黄銅系鋳物製の部材であって、可動刃ブロック6の昇降時に固定ガイド11のガイド19上を滑動する。
上記の押し型隙間調整機構20において、固定ガイド11と可動ガイド15は双方ともクサビ形であるから、両ガイド11,15の重なり幅を多くするとガイド高さhが高くなり、摺動部8との間の隙間は小さくなる。
図3に基づき前記引き型隙間調整機構30を説明する。この引き型隙間調整機構30もウエッジ型ガイド体10を備えており、ウエッジ型ガイド体10は、クサビ形の固定ガイド11とクサビ形の可動ガイド15からなる。固定ガイド11と可動ガイド15の構成および可動刃ブロック6と摺動部8のライナー23,24は、上記した押し型隙間調整機構20のものと実質同一構成であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
前記可動ガイド15は、その外端に引きボルトを通すボルト挿通部18を有しており、このボルト挿通部18には後述する引きボルトを通す雌ネジ孔18bが形成されている。
前記ボルト挿通部18の雌ネジ孔18bには引きボルト31が通されており、この引きボルト31は通常のボルト型であって、そのネジ部が前記雌ネジ孔18bにねじ込まれている。そして、この引きボルト31の先端は固定ガイド11の外端面に接している。ナット32は引きボルト31のロック用である。
上記の引き型隙間調整機構30においても、固定ガイド11と可動ガイド15は双方ともクサビ形であるから、両ガイド11,15の重なり幅を少なくするとガイド高さhは低くなり、摺動部8との間の隙間を大きくすることができる。
つぎに、上記隙間調整機構20,30による隙間調整方法を説明する。
(1)隙間を小さくする調整
事前に引き型隙間調整機構30のボルト31を緩めて、可動ガイドを押し込める状態にしておき、押し型隙間調整機構20のナット22を締めこむ。こうすることで、可動ガイド15を内側へ押し込み両ガイド11,15のガイド高さhを高くすると、隙間を小さく調整できる。
(2)隙間を大きくする調整
事前に押し型隙間調整機構20のナット22を緩めておき、引き型隙間調整機構30のナット32を緩め引きボルト31を締めこんで可動ガイド15を引き出す。調整終了時はナット32を締めロック状態とする。
本実施形態のガイド機構では、つぎのような利点がある。
a)摺動部8はフレーム1を貫通するように取付けているので、両隙間調整機構20,30を油圧シリンダ3の出力位置に限りなく近づけて配置することができる。このため、刃物外力が作用してもモーメントが生じず、ガイド面(可動ガイド15とライナー24間)の摩耗が生じにくく、長尺金属棒を軽い力で切断することができる。
b)摺動部8はガイド孔7を通してフレーム1の外側に臨んでおり、押しボルト21や引きボルト31のねじ込み操作による隙間調整を外からできる。よって、ライン上での調整ができ、生産性を向上することができる。
c)両隙間調整機構20,30とも、クサビ形の可動ガイド15とクサビ形の固定ガイド11を用いているので、隙間を連続的に変化させることができる。このため、隙間調整の精度が高くなって、ガイド機構の摩耗を抑制しやすく、ビレット切断装置の切断性能を高く維持することができる。
d)押し型隙間調整機構20も引き型隙間調整機構30も、それぞれ摺動部8の前後に配置しているので、可動刃ブロック6の前後から隙間を調整するので、可動刃4が安定し、切断性能が向上する。
e)左右のフレームには、押し型隙間調整機構20を左右対称に設け、かつ引き型隙間調整機構30を左右対称に設けており、かつフレームの長手方向に沿って、押し型隙間調整機構20と引き型隙間調整機構30が交互に配置されている可動刃ブロック6の上端から下端まで隙間を最適値に調整できる。このため可動刃ブロックが長手方向においても芯ズレが生じないので、ビレット切断装置の切断性能を高く維持することができる。
f)押し型隙間調整機構20は押しボルト21のナット22のねじ込み操作で、引き型隙間調整機構30は引きボルト31のナット32のねじ込み操作で、摺動部8とガイド孔7間の隙間を最適値に調整でき、調整作業が容易に行える。そして、隙間調整に当って分解作業を要しないので、大形化のビレット切断装置に大形のウエッジ型ガイド体10を用いても容易に隙間調整ができる。
1 フレーム
2 固定刃
3 油圧シリンダ
4 可動刃
6 可動刃ブロック
7 ガイド孔
8 摺動部
10 ウエッジ型ガイド体
11 固定ガイド
15 可動ガイド
20 押し型隙間調整機構
21 押しボルト
30 引き型隙間調整機構
31 引きボルト

Claims (4)

  1. 長尺金属棒を切断する固定刃および可動刃と、
    前記可動刃を取付けた可動刃ブロックをピストンロッドに取付けた油圧シリンダと、
    前記固定刃および前記油圧シリンダを固定している左右のフレームと、
    前記可動刃ブロックのガイド機構とを備えており、
    前記ガイド機構が、
    前記左右のフレームにそれぞれ形成されたガイド孔と、
    前記可動刃ブロックに、前記ガイド孔に臨むように側方に突出した左右の摺動部と、
    前記摺動部と前記ガイド孔との間に設けられた、固定ライナーと、クサビ形の可動ガイドおよびクサビ形の固定ガイドからなるウエッジ型ガイド体と、前記可動ガイドを出し入れする押し引き手段とからなる隙間調整機構からなる
    ことを特徴とするビレット切断装置。
  2. 前記隙間調整機構が、パスライン方向における前記摺動部の前後で、前記ガイド孔との間に設けられ、
    かつ該前後の隙間調整機構が、前記可動刃ブロックの左右の摺動部と左右のフレームの各ガイド孔との間に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のビレット切断装置。
  3. 前記隙間調整機構は、
    前記固定ガイドに植設された押しボルトと、該押しボルトに螺合されたナットと、
    前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部とからなり、前記ナットを螺進させると前記可動ガイドを押し込む押し型隙間調整機構と、
    前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部と、該ボルト挿通部に通された、かつ先端を固定ガイドの外端面に当接させた引きボルトと、
    該引きボルトに螺合されたナットとからなり、前記ボルトを螺進させると前記可動ガイドを引き出す引き型隙間調整機構とからなる
    ことを特徴とする請求項2記載のビレット切断装置。
  4. 前記左右のフレームには、押し型隙間調整機構を左右対称に設け、かつ引き型隙間調整機構を左右対称に設けており、
    かつフレームの長手方向に沿って、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載のビレット切断装置。
JP2009053145A 2009-03-06 2009-03-06 ビレット切断装置 Expired - Fee Related JP5222184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009053145A JP5222184B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 ビレット切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009053145A JP5222184B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 ビレット切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010201605A true JP2010201605A (ja) 2010-09-16
JP5222184B2 JP5222184B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=42963609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009053145A Expired - Fee Related JP5222184B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 ビレット切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5222184B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102476281A (zh) * 2010-11-25 2012-05-30 鸡西电业局 一种铜铝排液压切割专用工具
CN103008519A (zh) * 2013-01-04 2013-04-03 江苏亿鑫离心机制造有限公司 钢球冷镦机主滑块间隙调节机构
CN105345123A (zh) * 2015-11-10 2016-02-24 王怀章 一种双向精密液压棒料剪断机及其剪切方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5115280U (ja) * 1974-07-22 1976-02-04
JPH0636731U (ja) * 1992-10-16 1994-05-17 三井精機工業株式会社 主軸高さ補正装置
JP2003311495A (ja) * 2002-04-16 2003-11-05 Aida Eng Ltd プレス機械のスライドガイド装置
JP2005342852A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd ビレット切断装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5115280U (ja) * 1974-07-22 1976-02-04
JPH0636731U (ja) * 1992-10-16 1994-05-17 三井精機工業株式会社 主軸高さ補正装置
JP2003311495A (ja) * 2002-04-16 2003-11-05 Aida Eng Ltd プレス機械のスライドガイド装置
JP2005342852A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd ビレット切断装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102476281A (zh) * 2010-11-25 2012-05-30 鸡西电业局 一种铜铝排液压切割专用工具
CN103008519A (zh) * 2013-01-04 2013-04-03 江苏亿鑫离心机制造有限公司 钢球冷镦机主滑块间隙调节机构
CN105345123A (zh) * 2015-11-10 2016-02-24 王怀章 一种双向精密液压棒料剪断机及其剪切方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5222184B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5222184B2 (ja) ビレット切断装置
JP4676548B2 (ja) 射出成形機の可動プラテン支持機構
WO2016206266A1 (zh) 重型液压滚切式金属板纵向双边剪切机
EP2754499B1 (en) Moveable jaw mounting assembly
WO2013061666A1 (ja) 押出プレスのシャー装置
KR20090021219A (ko) 아직 완전하게 응고되지 않은 금속 스트립을 안내하기 위한스트랜드 가이드 장치와 그 가이드 방법
JP4369304B2 (ja) ビレット切断装置
JP2002153998A (ja) プレス機械のスライドガイド装置
CN103920715B (zh) 一种适用于小辊径六辊轧机的双支撑装置
KR20090045111A (ko) 금속 연속 주조용 액냉식 몰드
US3369383A (en) Rolling mill system
CN104512019B (zh) 可动板的调整机构
JP2009028769A (ja) 連続鋳造設備における鋳片案内装置
JP2009214143A (ja) オンライン短辺交換を行う電磁ブレーキを搭載した連続鋳造鋳型
KR101580774B1 (ko) 공급 롤 조립체
JP5834643B2 (ja) 押出プレス及び押出プレスの制御方法
KR101141540B1 (ko) 중장비용 죠 크러셔
KR100779606B1 (ko) 박판 주조롤 지지 장치
CN211715479U (zh) 一种条形模组拼缝调整结构及显示屏
US20030147989A1 (en) Die clamping unit of an injection molding machine
KR100825331B1 (ko) 쌍롤식 박판주조공정의 주조롤 신속정렬장치
CN103706869A (zh) 一种开口截面类工件切断装置
JP6540067B2 (ja) 押出プレスのスライド装置
CN107030123A (zh) 一种新型短应力线轧机导卫梁
JP7408247B2 (ja) 連続鋳造設備の鋳片案内装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20100615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5222184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees