JP2010201605A - ビレット切断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可動刃4を取付けた可動刃ブロック6をピストンロッドに取付けた油圧シリンダ3と、固定刃2および油圧シリンダ3を固定している左右のフレーム1と、可動刃ブロック6のガイド機構とを備えており、ガイド機構が、左右のフレーム1にそれぞれ形成されたガイド孔7と、可動刃ブロック6に、ガイド孔7に臨むように側方に突出した左右の摺動部8と、摺動部8とガイド孔7との間に設けられた、固定ライナー23と、クサビ形の可動ガイド15およびクサビ形の固定ガイド11からなるウエッジ型ガイド体10と、可動ガイド15を固定ガイド11に対し押し込む押しボルト21を用いた押し型隙間調整機構20と可動ガイド15を固定ガイド11から引き出す引きボルト31を用いた引き型隙間調整機構30からなる。
【選択図】図1
Description
四角断面の金属棒を対角線状に押切るため、正面視でV字状の固定刃と、同様にV字状をなす可動刃を持ち、可動刃を油圧シリンダで動かすようになっている。固定刃と油圧シリンダはフレームに固定されている。この固定刃上に長尺金属棒が通され、適宜の位置で可動刃が油圧シリンダで押し下げられると、長尺金属棒が切断されることになる。
図6に示すように、103は本体フレームで、この本体フレーム103の下端に正面視V字状の刃先を有する固定刃104が取付けられている。本体フレームの上端には油圧シリンダ105が取付けられ、そのピストンロッド105aに可動刃106が取付けられている。可動刃106の刃先は正面視V字状である。
しかしながら、シム交換による隙間調整は、隙間を段階的にしか変えられないので、隙間調整が完全には行えず、ガイド機構の摩耗抑制効果が低いという問題がある。
また、ビレット切断機が大型化すると、摺動ガイド220や固定ガイド210の寸法と重量も大きくなり、シム交換のたびに、それらを取り外し、再び取付けるのは、大変な手間がかかるものとなる。したがって、この点で生産性を大きく向上させることができない。
第2発明のビレット切断装置は、第1発明において、前記隙間調整機構が、パスライン方向における前記摺動部の前後で、前記ガイド孔との間に設けられ、かつ該前後の隙間調整機構が、前記可動刃ブロックの左右の摺動部と左右のフレームの各ガイド孔との間に設けられていることを特徴とする。
第3発明のビレット切断装置は、第2発明において、前記隙間調整機構は、前記固定ガイドに植設された押しボルトと、該押しボルトに螺合されたナットと、前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部とからなり、前記ナットを螺進させると前記可動ガイドを押し込む押し型隙間調整機構と、前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部と、該ボルト挿通部に通された、かつ先端を固定ガイドの外端面に当接させた引きボルトと、該引きボルトに螺合されたナットとからなり、前記ボルトを螺進させると前記可動ガイドを引き出す引き型隙間調整機構とからなることを特徴とする。
第4発明のビレット切断装置は、第3発明において、前記左右のフレームには、押し型隙間調整機構を左右対称に設け、かつ引き型隙間調整機構を左右対称に設けており、かつフレームの長手方向に沿って、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互に配置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、前後の隙間調整機構により可動刃ブロックの前後の隙間が調整され、かつ前後の隙間調整機構が可動刃ブロックの左右の隙間も調整するので、可動刃が前後左右の4方向で安定するので、切断性能が向上する。
第3発明によれば、押し型隙間調整機構では、押しボルトのナットをねじ込むことで可動ガイドを押し込んで隙間を小さくし、引き型隙間調整機構では、引きボルトのナットをねじ戻すことで、可動ガイドを引き出して隙間を大きくできる。このため、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構のナット操作のみで、可動刃ブロックとフレーム間の隙間を最適値に調整でき、調整作業が容易に行える。
第4発明によれば、左右のフレームとも、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が対をなして設けられ、かつ、フレームの長手方向において押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互にあるので、可動刃ブロックの上端から下端まで隙間を最適値に調整できる。このため可動刃ブロックが長手方向においても芯ズレが生じないので、ビレット切断装置の切断性能を高く維持することができる。
まず、図5に基づきビレット切断装置の全体構造を説明する。
Aはビレット切断装置であり、基台Fによって斜め45°に傾斜して支持されている。
1は左右一対のフレームで、切断装置の機枠を構成している。このフレーム1の下端部には固定刃2が取付けられている。
また、フレーム1の上端部には油圧シリンダ3のシリンダ本体3aが取付けられている。この油圧シリンダ3のピストンロッド3bは下方に向けられ、ピストンロッド3bの先端には可動刃4が取付けられている。
前記固定刃2は、正面視V字状の刃物であり、それを支持する固定刃ブロック5の上面に固定されている。この固定刃ブロック5は左右のフレーム1,1の下端部の間に固定されている。
前記可動刃4は、正面視V字状の刃物であり、それを支持する可動刃ブロック6の下面に固定されている。この可動刃ブロック6は前記油圧シリンダ3のピストンロッド3bに結合されている。
さらに、左右各部において、押し型隙間調整機構20と引き型隙間調整機構30はフレーム1の長手方向において交互に設けられている。
図1に示すように、前記フレーム1には、後述する摺動部8を内側に配置するためのガイド孔7が形成されている。このガイド孔7は、左右のフレーム1に縦長に形成されている。
一方、可動刃ブロック6の左右には摺動部8,8が形成されている。この摺動部8,8は可動刃ブロック6と一体の部材でもよく、別部材を結合したものでもよい。
右側の摺動部8の前後には押し型隙間調整機構20が示されており、左側の摺動部8の前後には引き型隙間調整機構30が図示されている。
なお、図1に示す51,52は切断時に材料を下刃2に対し押え付けるクランパーである。
この固定ガイド11は、固定ボルト14を前記ボルト挿通部13に通してフレーム1にねじ込むことにより固定されている。
なお、固定ガイド11の内端には、パスライン方向に沿うガイド19が固定されている。
また、可動刃ブロック6の肩部の側面にはライナー24が取付けられ、前記固定ガイド11のガイド19と接触している。このライナー24も滑り性の良好な青銅や黄銅系鋳物製の部材であって、可動刃ブロック6の昇降時に固定ガイド11のガイド19上を滑動する。
(1)隙間を小さくする調整
事前に引き型隙間調整機構30のボルト31を緩めて、可動ガイドを押し込める状態にしておき、押し型隙間調整機構20のナット22を締めこむ。こうすることで、可動ガイド15を内側へ押し込み両ガイド11,15のガイド高さhを高くすると、隙間を小さく調整できる。
(2)隙間を大きくする調整
事前に押し型隙間調整機構20のナット22を緩めておき、引き型隙間調整機構30のナット32を緩め引きボルト31を締めこんで可動ガイド15を引き出す。調整終了時はナット32を締めロック状態とする。
a)摺動部8はフレーム1を貫通するように取付けているので、両隙間調整機構20,30を油圧シリンダ3の出力位置に限りなく近づけて配置することができる。このため、刃物外力が作用してもモーメントが生じず、ガイド面(可動ガイド15とライナー24間)の摩耗が生じにくく、長尺金属棒を軽い力で切断することができる。
2 固定刃
3 油圧シリンダ
4 可動刃
6 可動刃ブロック
7 ガイド孔
8 摺動部
10 ウエッジ型ガイド体
11 固定ガイド
15 可動ガイド
20 押し型隙間調整機構
21 押しボルト
30 引き型隙間調整機構
31 引きボルト
Claims (4)
- 長尺金属棒を切断する固定刃および可動刃と、
前記可動刃を取付けた可動刃ブロックをピストンロッドに取付けた油圧シリンダと、
前記固定刃および前記油圧シリンダを固定している左右のフレームと、
前記可動刃ブロックのガイド機構とを備えており、
前記ガイド機構が、
前記左右のフレームにそれぞれ形成されたガイド孔と、
前記可動刃ブロックに、前記ガイド孔に臨むように側方に突出した左右の摺動部と、
前記摺動部と前記ガイド孔との間に設けられた、固定ライナーと、クサビ形の可動ガイドおよびクサビ形の固定ガイドからなるウエッジ型ガイド体と、前記可動ガイドを出し入れする押し引き手段とからなる隙間調整機構からなる
ことを特徴とするビレット切断装置。 - 前記隙間調整機構が、パスライン方向における前記摺動部の前後で、前記ガイド孔との間に設けられ、
かつ該前後の隙間調整機構が、前記可動刃ブロックの左右の摺動部と左右のフレームの各ガイド孔との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のビレット切断装置。 - 前記隙間調整機構は、
前記固定ガイドに植設された押しボルトと、該押しボルトに螺合されたナットと、
前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部とからなり、前記ナットを螺進させると前記可動ガイドを押し込む押し型隙間調整機構と、
前記可動ガイドの外端部に形成されたボルト挿通部と、該ボルト挿通部に通された、かつ先端を固定ガイドの外端面に当接させた引きボルトと、
該引きボルトに螺合されたナットとからなり、前記ボルトを螺進させると前記可動ガイドを引き出す引き型隙間調整機構とからなる
ことを特徴とする請求項2記載のビレット切断装置。 - 前記左右のフレームには、押し型隙間調整機構を左右対称に設け、かつ引き型隙間調整機構を左右対称に設けており、
かつフレームの長手方向に沿って、押し型隙間調整機構と引き型隙間調整機構が交互に配置されている
ことを特徴とする請求項3記載のビレット切断装置。
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