JP2010201034A - 超音波処置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処置部が一定の把持力で組織を把持できるように構成される過負荷防止機構を備えた超音波処置装置を提供することにある。
【解決手段】、可動ハンドル82の閉操作時において、支持部材113によって可動ハンドル82の閉操作時の移動方向と反対方向に一定の大きさの反力F0が弾性部112に発生している。このため、弾性部112に掛かる外力Fの大きさが反力F0以下の場合は、弾性部112の形状は支持部材113によって形状が規制された状態のまま維持される。弾性部112に反力F0より大きな外力Fが掛かった場合は、弾性部112が第1の弾性変形状態から変形することにより可動ハンドルの閉操作の操作力が駆動パイプ53に伝達されない。このため、弾性部112に掛かる外力Fの大きさが反力F0よりも大きくなる位置から、ジョー51はプローブ先端部32に向かって移動せず、この状態で組織は処置部4に把持される。
【選択図】図10

Description

本発明は、超音波を利用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行う超音波処置装置に関する。
一般に、超音波を利用して生体の切開、切除、或いは凝固等を行う超音波処置装置では、体腔内に挿入する細長い挿入部の基端側に操作部が連結されている。この操作部には、超音波振動を発生する超音波振動子が配設されている。挿入部の先端部には生体組織を処置するための処置部が配設されている。
挿入部は細長い円管状のシースを有する。シースの内部には棒状のプローブ本体が挿通されている。プローブ本体の基端側には超音波振動子が連結されている。そして、超音波振動子により発生した超音波振動をプローブ本体の先端側のプローブ先端部に伝達するようになっている。
処置部にはプローブ先端部に対峙してジョーが配設されている。ジョーの基端部は、支軸を介してシースの先端部に回動自在に支持されている。シースの内部には、ジョーを駆動する駆動手段が軸方向に進退可能に挿通されている。
操作部には術者の操作によって処置部を軸回り方向に回転させる回転操作ノブ等の回転操作手段が配設されている。回転操作手段を術者が回転させることにより、シース、プローブ本体、ジョー、プローブ先端部及び駆動手段に回転トルクが伝達され回転するようになっている。
また、操作部には、固定ハンドルと、固定ハンドルに対して開閉操作される可動ハンドルと、が配設されている。可動ハンドルは、駆動手段の基端部に直接又は間に別部材を介して連結されている。可動ハンドルを固定ハンドルに対して開閉操作を行うと、駆動手段は長手方向に移動する。これに連動してジョーがプローブ先端部に向かって開閉操作を行うようになっている。
ジョーの閉動作にともないプローブ先端部とジョーとの間で生体組織を把持するようになっている。この状態で、超音波振動子からの超音波振動がプローブ本体を介してプローブ先端部に伝達されることにより、超音波を利用した生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行うようになっている。この際、処置部が一定の把持力で組織を把持するように、超音波処置装置の操作部には、組織への過負荷を防止する過負荷防止機構が設けられている。
過負荷防止機構を備える超音波処置装置の一例として特許文献1に示す超音波鉗子凝固装置がある。図12に示すように、超音波鉗子凝固装置200の可動ハンドル203の上端部には、二股状に分かれた二股部205が設けられている。2つの二股部205の間には、駆動ヨーク207が二股部205に挟まれた状態で配設されている。可動ハンドル203及び駆動ヨーク207は、固定支点209で固定ピン211を介して本体ケース213に取り付けられている。これにより、可動ハンドル203は、固定支点209を中心に回動し、固定ハンドル215に対して開閉操作されるようになっている。
駆動ヨーク207の上端部には、U字状のアーム部217が設けられている。アーム部217は、駆動手段219の外周面に外嵌された状態で嵌合される操作力伝達部材221に連結されている。このような構造にすることにより、可動ハンドル203の回転操作が駆動手段219に伝達されるようになっている。固定ハンドル215に対して可動ハンドル203の閉操作を行うと、駆動手段219が基端側へ移動する。駆動手段219の動作に連動して、処置部ではジョーがプローブ先端部に向かって閉じる方向に移動するようになっている。
可動ハンドル203の二股部205及び駆動ヨーク207には、二股部205及び駆動ヨーク207を貫通するばねスロット223が設けられている。ばねスロット223にはコイルばね225が取り付けられている。図13(a)に示すように、コイルばね225が取り付けられるばねスロット223の両側のばね受け面231、232は互いに平行となっている。コイルばね225は、予め縮められた状態で取り付けられている。このため、可動ハンドル203及び駆動ヨーク207はコイルばね225の軸方向に一定の大きさの反力F1を受けている。処置部で組織を把持する際に、可動ハンドル203及び駆動ヨーク207に掛かるコイルばね225の軸方向への外力F´が反力F1より大きくなると、コイルばね225がさらに縮み始め、可動ハンドル203はばねスロット223より下側のみがばねスロット223を中心として回動する。このため、これ以上可動ハンドル203を固定ハンドル215に対して閉操作を行っても、可動ハンドル203の回転操作が駆動手段219に伝達されず、駆動手段219は基端側へと移動しない。これにより、ジョーがこれ以上プローブ先端部に向かって移動せず、処置部による組織への過負荷を防止している。
特開平11−192234号公報
上記特許文献1の超音波鉗子凝固装置200では、可動ハンドル203及び駆動ヨーク207に掛かるコイルばね225の軸方向への外力F´が反力F1より大きくなると、コイルばね225がさらに縮み始め、可動ハンドル203はばねスロット223より下側のみがばねスロット223を中心として回動する。このため、コイルばね225が取り付けられている平行なばねスロット223の両側のばね受け面231、232が、図13(b)に示すように平行でなくなる。ばねスロット223の両側の受け面231、232が平行でなくなることにより、コイルばね225の軸方向以外の方向にもコイルばね225の反力F1が働き、コイルばね225からの反力F1の大きさにばらつきが生じる。これにより、処置部での組織の把持力にもばらつきが生じ、組織の切開速度、血管の凝固状態に影響を及ぼすこととなる。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、処置部が一定の把持力で組織を把持できるように構成される過負荷防止機構を備えた超音波処置装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、固定ハンドルを備える外装ケースと、
前記外装ケース内に挿通されるシースと、前記シース内に挿通されるとともに、超音波振動が伝達されるプローブ本体と、前記プローブ本体の先端部に設けられるプローブ先端部と、前記シースの先端部に回動自在に枢支されるとともに、前記プローブ先端部と噛合するジョーと、前記シース内部に前記シースの軸方向に沿って摺動可能に挿通されるとともに、先端側で前記ジョーと接続し、摺動動作によって前記ジョーの前記プローブ先端部に対する開閉操作を行う駆動部材と、前記駆動部材の基端部に取り付けられ、前記固定ハンドルに対して開閉操作を行うことによって、前記駆動手段を前記シースの軸方向に摺動させる可動ハンドルと、前記可動ハンドルに設けられ、掛かる外力の大きさによって形状が変化する弾性部及び前記弾性部の形状を規制し、前記弾性部に前記可動ハンドルの前記固定ハンドルに対する閉操作時の移動方向と反対方向に一定の大きさの反力を発生させる支持部材を有する過負荷防止機構と、を具備することを特徴とする超音波処置装置である。
請求項2の発明は、前記支持部材は、前記可動ハンドルと一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置である。
請求項3の発明は、前記弾性部は、前記可動ハンドルの回転支点と前記可動ハンドルの指掛け部との間に設けられることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の超音波処置装置である。
そして、本請求項1乃至請求項3の発明の超音波処置装置では、可動ハンドルの閉操作時において、支持部材によって可動ハンドルの閉操作時の移動方向と反対方向に一定の大きさの反力が弾性部に発生している。このため、弾性部に掛かる外力の大きさが反力以下の場合は、弾性部の形状は支持部材によって規制される形状のまま維持される。これにより、可動ハンドルの閉操作によって、駆動部材が基端側へ移動し、ジョーがプローブ先端部へ向かって移動する。また、弾性部に反力より大きな外力が掛かった場合は、弾性部が規制された形状から変形することにより可動ハンドルの閉操作の操作力が駆動部材に伝達されない。このため、弾性部に掛かる外力の大きさが反力よりも大きくなる位置から、ジョーはプローブ先端部に向かって移動せず、この状態で組織はジョーとプローブ先端部によって把持される。これにより、一定の把持力で組織を把持することができる。
本発明によれば、処置部が一定の把持力で組織を把持できるように構成される過負荷防止機構を備えた超音波処置装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波処置装置の斜視図。 図2は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の内部構造を示す断面図。 図3は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の振動子ユニットの断面図。 図4は、第1の実施形態に係る超音波処置装置のプローブを一部断面で示す側面図。 図5は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の挿入部の先端部の構成を一部断面で示す側面図。 図6は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の挿入部と操作部との連結部分の構成を示す断面図。 図7は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の可動ハンドルを示し、(a)は弾性部の形状が支持部材によって規制されていない状態の斜視図、(b)は弾性部の形状が支持部材によって規制されている状態の斜視図。 図8は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の可動ハンドルと駆動パイプとの連結部の構成を示す平面図。 図9は、図8のIX−IX線断面図。 図10は、第1の実施形態に係る超音波処置装置の可動ハンドルを示し、(a)は可動ハンドルが固定ハンドルに対して開位置にある状態の側面図、(b)は弾性部に掛かる外力の大きさが反力以下である状態の側面図、(c)は弾性部に掛かる外力の大きさが反力より大きい状態の側面図。 図11は、第1の実施形態に掛かる超音波処置装置の可動ハンドルに掛かる外力に対するジョーの移動量を示すグラフ。 図12は、特許文献1の超音波鉗子凝固装置の可動ハンドルと駆動手段との連結部の構成を示す斜視図。 図13は、特許文献1の超音波鉗子凝固装置の駆動ヨークを示し、(a)は弾性部材に掛かる外力の大きさが反力以下である状態の側面図、(b)は弾性部材に掛かる外力の大きさが反力より大きい状態を示す側面図。
本発明の第1の実施形態について図1乃至図11を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る超音波処置装置1全体の構成を示す図である。
図1に示すように、超音波処置装置1は、体腔内に挿入するための挿入部2と、挿入部2の基端側に連結された操作部3とを有する。挿入部2の先端部には、患部の超音波処置を行う処置部4が設けられている。
図2に示すように、操作部3は、絶縁材料で形成される外装ケースとしての本体ケース10を有する。本体ケース10の内部にはプローブ13が挿通されている。
プローブ13の基端側には振動子ユニット12が設けられている。振動子ユニット12は、超音波振動子20と、ホーン21と、を有する。超音波振動子20は、電流を超音波振動に変換する圧電素子によって形成され、超音波を発生する。超音波振動子20は、プラス電極22a、マイナス電極22bを有する。超音波振動子20の先端側には超音波振動の振幅を拡大する円錐形状のホーン21が配設されている。ホーン21は接続ねじ19によってプローブ13の基端部に取り付けられる。ホーン21は、基端部にフランジ部34を備える。また、超音波振動子20の基端部側にはバックマス23が配設されている。
図3に示すように、ホーン21の基端側には、ホーン21に比べ小径の棒状部31が設けられている。棒状部31は、ホーン21と一体に形成されている。超音波振動子20の中心部には貫通孔35が設けられている。また、バックマス23にはねじ穴23aが形成されている。棒状部31を超音波振動子20の貫通孔35に挿通させて、バックマス23のねじ穴23aに棒状部31に形成される雄ねじ部31aを螺合することで、超音波振動子20がホーン21に固定される。これにより、振動子ユニット12が形成される。
図2に示すように、本体ケース10には、内周面から内側に向けて突出部39が突設されている。突出部39にホーン21のフランジ部34が係合するにより、振動子ユニット12が本体ケース10に取り付けられる。
本体ケース10の基端側には、電源装置本体5(図1参照)からの電流を超音波振動子20に供給するケーブル25が接続されている。ケーブル25は、折れ止め24を本体ケース10と連結することで、本体ケース10に取り付けられる。ケーブル25の内部にはプラス接続コード26a、マイナス接続コード26bが設けられている。プラス接続コード26aは超音波振動子20のプラス電極22aと電気的に接続し、マイナス接続コード26bは超音波振動子20のマイナス電極22bと電気的に接続する。
図4は、プローブ13の構成を示す図である。プローブ13は全体の長さが超音波振動の半波長の整数倍になるように設計されている。図4に示すように、プローブ13は、金属製で棒状のプローブ本体30と、プローブ本体30の先端側に設けられるプローブ先端部32と、を有する。超音波振動子20により発生した超音波振動は、プローブ本体30を通って、プローブ先端部32に伝達される。プローブ本体30は、プローブ先端部32で処置に必要な振幅が得られるように、軸方向の途中にある超音波振動の節の数箇所で軸方向の断面積を減少させている。また、プローブ本体30の外周面には、軸方向の途中にある振動の節位置の数箇所にリング状の振動吸収部材45が突設されている。
図5は、挿入部2の先端部の構成を示す図である。図5に示すように、挿入部2は、円筒体によって形成されたシース本体50と、シース本体50の先端側に配設されたジョー51と、を有する。シース本体50は外筒である円筒状の金属製のシース52と、内筒である円筒状の金属製の駆動パイプ(駆動部材)53とを有する。駆動パイプ53は、シース52内を軸方向に摺動可能に挿入されている。駆動パイプ53内には、プローブ13が挿通されている。プローブ13と駆動パイプ53との間は、振動吸収部材45(図4参照)によって干渉を防止するようになっている。
図5に示すように、シース52の先端部には、支点ピン57を介してジョー51の基端部が回動可能に取り付けられている。そして、プローブ13とシース本体50の組み付け時には、ジョー51は、プローブ13のプローブ先端部32と対峙する位置に配置され、プローブ先端部32と噛合できるようになっている。このジョー51と、プローブ先端部32とによって超音波処置装置1の処置部4が構成される。
ジョー51の基端部の支点ピン57の周辺の両側部には、連結ピン挿入穴65がそれぞれ形成されている。それぞれの連結ピン挿入穴65には、ジョー51と駆動パイプ53との間を連結する連結ピン66が装着される。これにより、駆動パイプ53が軸方向に進退動作することにより、駆動パイプ53の駆動力が連結ピン66を介してジョー51に伝達される。そして、ジョー51が支点ピン57を中心に回動駆動され、ジョー51はプローブ先端部32に対して開閉操作を行うようになっている。この際、駆動パイプ53が基端側に移動すると、ジョー51はプローブ先端部32に向かって閉じる方向に移動する(閉操作)。逆に、駆動パイプ53が先端側に移動すると、ジョー51はプローブ先端部32から離れる開方向に移動する(開操作)。
図1に示すように、操作部3は、固定ハンドル80、可動ハンドル82及び回転操作手段としての回転操作ノブ83を有する。固定ハンドル80は、本体ケース10と一体に形成され、リング状の指掛け部95を有する。また、固定ハンドル80の基端面には、ストッパ97が設けられている。
固定ハンドル80の先端面と本体ケース10との間には、スイッチ保持部85が設けられている。スイッチ保持部85には複数(本実施形態では2つ)のスイッチ86が取り付けられている。スイッチ86で超音波処置装置1の処置部4の処置機能(例えば凝固、切開等)を選択できるようになっている。
図6は挿入部2と操作部3との連結部分を示す図である。図6に示すように、回転操作ノブ83は本体ケース10にシース52の軸線を中心として軸回り方向に回動可能に取り付けられる。回転操作ノブ83はシース52の外周側に配設されている。回転操作ノブ83は、プローブ本体30、駆動パイプ53及びシース52と一体に組み付けられる。ここで、回転操作ノブ83と、プローブ本体30、駆動パイプ53及びシース52との連結構造について説明する。
図6に示すように、回転操作ノブ83の基端部には、内側に向けて突出した2つの係合爪70が設けられている。また、シース52の基端部には、固定孔71が係合爪70と対応する位置に設けられている。係合爪70が固定孔71と係合することにより、シース52が回転操作ノブ83に取り付けられる。
駆動パイプ53には、スライド孔72が係合爪70と対応する位置に設けられている。係合爪70をスライド孔72に挿通することにより、駆動パイプ53が回転操作ノブ83に取り付けられる。このスライド孔72は、プローブ本体30の軸方向に沿って係合爪70の厚さ(プローブ本体30の軸方向の寸法)よりも長い長孔状に形成されている。このため、回転操作ノブ83に駆動パイプ53を取り付けた際も、駆動パイプ53は軸方向に摺動可能となっている。
プローブ本体30には、固定溝73が係合爪70と対応する位置に設けられている。係合爪70が固定溝73と係合することにより、プローブ本体30が回転操作ノブ83に取り付けられる。
以上より、プローブ本体30、駆動パイプ53、シース52及び回転操作ノブ83が一体に組みつけられる。これにより、回転操作ノブ83の回転操作時に、回転操作ノブ83と一緒に本体ケース10の内部のプローブ本体30、シース52及び駆動パイプ53の組み付けユニットが一体的に軸回り方向に回転駆動されるようになっている。そして、この動作に連動して、プローブ先端部32及びジョー51もプローブ本体30、シース52及び駆動パイプ53と一体的に軸回り方向に回転駆動されるようになっている。
図2に示すように、本体ケース10の基端面側に可動ハンドル82を挿入するための挿入孔90が設けられている。挿入孔90からは、可動ハンドル82が本体ケース10の内部に挿入されている。図7(a)(b)は、可動ハンドル82の構成を示す図である。図7(a)(b)に示すように、可動ハンドル82は、回転支点部105と、アーム部91と、指掛け部96と、を有する。
可動ハンドル82の回転支点部105は、円板形状をなしており、中央部に支点孔93が設けられている。回転支点部105の支点孔93で固定ピン94(図2参照)を介して、可動ハンドル82が本体ケース10に回動可能に取り付けられている。また、回転支点部105の外周面には、先端側(固定ハンドル80側)に向けて突出した棒状の突起部106が設けられている。
回転支点部105の上端側には、ブロック状(四角柱状)のアーム部91aを介してU字状のアーム部91が設けられている。アーム部91の両端には、内側に向けて突出した一対のハンドル爪98(図9参照)が設けられ、アーム部91が駆動パイプ53の外周面に取り付けられる。図6及び図8に示すように、駆動パイプ53の基端部には、駆動パイプ53の他の部分の外径よりも外径の大きい大径部100が設けられている。大径部100は、シース52の基端よりも基端側に配置されている。図8及び図9に示すように、駆動パイプ53の大径部100には、アーム部91のハンドル爪98と対応する位置に切欠き穴102が設けられている。ハンドル爪98が切欠き穴102と係合することにより、可動ハンドル82が駆動パイプ53に取り付けられる。
可動ハンドル82の下端部には、指掛け部96が設けられている。固定ハンドル80及び可動ハンドル82の指掛け部95、96に指を掛けることで可動ハンドル82が固定ピン94を中心として回動し、固定ハンドル80に対して可動ハンドル82が開閉操作されるようになっている。可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して開閉操作することで、可動ハンドル82のアーム部91と連結する駆動パイプ53に操作力が伝達され、駆動パイプ53が軸方向に進退動作をする。これに連動して、ジョー51はプローブ先端部32に対して開閉操作を行うようになっている。例えば、可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して閉操作を行うと(図2の矢印A)、駆動パイプ53が基端側へ移動する(図2の矢印B)。駆動パイプ53の移動に連動して、ジョー51がプローブ先端部32に対して閉操作を行うようになっている(図2の矢印C)。
また、可動ハンドル82には、処置部4が一定の把持力で組織を保持するための過負荷防止機構110が設けられている。図7(a)(b)に示すように、過負荷防止機構110は、くびれを有するブロック状の弾性部112と、弾性部112を支持する平板状の支持部材113と、を有する。弾性部112は、回転支点部105とリング状の指掛け部96との間に配設され、図7(a)に示すように略C字状(くの字状)の非弾性変形形状で保持されている。支持部材113は、指掛け部96の先端面から上側に向けて延設されている。すなわち、支持部材113は、指掛け部96の外周面から固定ハンドル80側に向けて突出して設けられている。また、支持部材113の上端部には略楕円形状の長孔114が形成されている。図7(b)に示すように、長孔114が回転支点部105の突起部106と係合することにより、支持部材113が回転支点部105に固定される。この際、弾性部112は略I字状に弾性変形された第1の弾性変形形状で保持される。
このような構造にすることにより、弾性部112は、図7(a)に示す非弾性変形状態から、図7(b)に示す第1の弾性変形状態に支持部材113によって弾性部112の形状が規制される。第1の弾性変形状態においては、弾性部112が非弾性変形状態の形状に戻ろうとすることにより、可動ハンドル82の閉操作時の移動方向と反対方向に一定の反力F0(図10参照)が発生するようになっている。
次に、本実施形態に係る超音波処置装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る超音波処置装置1では、回転操作ノブ83の係合爪70によって、プローブ本体30、シース52、駆動パイプ53及び回転操作ノブ83が一体に組み付けられる。これにより、回転操作ノブ83の回転操作時に、回転操作ノブ83と一緒に本体ケース10の内部のプローブ本体30、シース52、駆動パイプ53の組み付けユニットが一体的に軸回り方向に回転駆動される。そして、この動作に連動して、プローブ先端部32及びジョー51もプローブ本体30、シース52及び駆動パイプ53と一体的に軸回り方向に回転駆動される。この際、駆動パイプ53のスライド孔72は軸方向に長孔状に形成されているため、駆動パイプ53は軸方向については、摺動可能となっている。
また、超音波処置装置1では、可動ハンドル82のアーム部91のハンドル爪98が駆動パイプ53の大径部100の切欠き穴102と係合することにより、可動ハンドル82が駆動パイプ53に取り付けられている。これにより、超音波処置装置1の使用時には、可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して開閉操作することで、可動ハンドル82のアーム部91と連結する駆動パイプ53に操作力が伝達され、駆動パイプ53が軸方向に進退動作をする。これに連動して、ジョー51はプローブ先端部32に対して開閉操作を行う。例えば、可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して閉操作を行うと(図2の矢印A)、駆動パイプ53が基端側へ移動する(図2の矢印B)。駆動パイプ53の移動に連動して、ジョー51がプローブ先端部32に対して閉操作を行う(図2の矢印C)。
次に、可動ハンドル82の過負荷防止機構110の作用について図10(a)〜(c)及び図11を参照して説明する。図10(a)〜(c)は過負荷防止機構110の作用を示す図であり、図11は弾性部112に掛かる外力Fに対するジョー51の移動量を示すグラフである。
処置部4で組織を把持する際、まず、図10(a)に示すような可動ハンドル82が固定ハンドル80に対して開位置にある状態から、可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して閉操作を行う。この際、ジョー51が組織に接触するまでは、弾性部112に可動ハンドル82の閉操作時の移動方向(図10(a)〜(c)の矢印Dの方向)へほとんど外力Fが掛かることなく、可動ハンドル82は固定ハンドル80に向かって移動する。これに連動して、ジョー51もプローブ先端部32に向かって移動する。
ジョー51が組織と接触する位置(図11のS1の位置)まで閉操作されると、ジョー51とプローブ先端部32と間で組織を挟むことにより、弾性部112に掛かる可動ハンドル82の閉操作時の移動方向への外力Fは大きくなる。図7(a)(b)に示すように、弾性部112は支持部材113によって形状が規制されているため、弾性部が非弾性変形状態の形状に戻ろうとすることにより、弾性部112には常に可動ハンドル82の閉操作時の移動方向と反対方向に一定の反力F0(図10参照)が発生している。図10(b)に示すように、弾性部112に掛かる可動ハンドル82の閉操作時の移動方向への外力Fの大きさが反力F0以下である場合は(F≦F0)、弾性部112の形状は第1の弾性変形状態のまま維持される。このため、可動ハンドル82の閉操作を行うと、可動ハンドル82は回転支点部105の支点孔93(固定ピン94)を中心として回動し、可動ハンドル82に連結されている駆動パイプ53は基端側へ移動する。この際、外力Fはジョー51の移動距離に比例して上昇する(図11のS1とS2の間の区間)。これに連動して、ジョー51がプローブ先端部32に向かって移動するようになっている。
さらに可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して閉操作を行うと、図11のS2の位置で弾性部112に掛かる可動ハンドル82の閉操作時の移動方向への外力Fは反力F0より大きくなる(F>F0)。可動ハンドル82の閉操作時の移動方向への外力Fが反力F0より大きくなることにより、図10(c)に示すように、弾性部112の形状は第1の弾性変形状態から可動ハンドル82の閉操作時の移動方向へさらに変形する(以下、“第2の変形状態”とする。)。第2の変形状態においては、可動ハンドル82を固定ハンドル80に対して閉操作を行うと、可動ハンドル82が固定ハンドル80のストッパ97に接触するまで、可動ハンドル82の弾性部112よりも下側(指掛け部96側)部分のみが弾性部112のくびれ部分を中心に回動する状態で弾性部112が弾性変形する。第2の変形状態では弾性部112よりも上側部分が回動しないため、可動ハンドル82の閉操作の操作力が駆動パイプ53に伝達されない。このため、変形状態では駆動パイプ53は基端側へ移動せず、これに連動してジョー51がプローブ先端部32に向かって移動しない。つまり、反力F0より大きな外力Fが弾性部112に可動ハンドル82の閉操作時の移動方向へ掛かっても、弾性部112に掛かる外力Fの大きさが反力F0よりも大きくなる(F>F0)位置から、ジョー51はプローブ先端部32に向かって移動しない(図11のS2の位置で保持される。)。これにより、処置部4によって組織に過負荷が掛かることを防止する。
上記構成の超音波処置装置1については以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態の超音波処置装置1では、可動ハンドル82の閉操作時において、支持部材113によって可動ハンドル82の閉操作時の移動方向と反対方向に一定の大きさの反力F0が弾性部112に発生している。このため、弾性部112に掛かる外力Fの大きさが反力F0以下の場合は、弾性部112の形状は第1の弾性変形状態のまま維持される。これにより、可動ハンドル82の閉操作によって、駆動パイプ53が基端側へ移動し、ジョー51がプローブ先端部32へ向かって移動する。また、弾性部112に反力F0より大きな外力Fが掛かった場合は、弾性部112が第1の弾性変形状態から変形することにより可動ハンドルの閉操作の操作力が駆動パイプ53に伝達されない。このため、弾性部112に掛かる外力Fの大きさが反力F0よりも大きくなる(F>F0)位置から、ジョー51はプローブ先端部32に向かって移動せず、この状態で組織は処置部4に把持される。これにより、処置部4は一定の把持力で組織を把持することができる。
また、超音波処置装置1では、弾性部112を有する過負荷防止機構110が可動ハンドル82と一体に形成されていて、可動ハンドル82が駆動パイプ53の切欠き穴102に取り付けられる。このため、過負荷防止機構を駆動パイプ53の外周面に外嵌した状態で嵌合させる等、駆動パイプ53及び可動ハンドル82とは別部品として設ける必要がない。部品の数を減らすことにより、超音波処置装置1の組み立て時の操作性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
1…超音波処置装置、 2…挿入部、 3…操作部、 4…処置部、 10…本体ケース、 13…プローブ、 30…プローブ本体、 32…プローブ先端部、 51…ジョー、 52…シース、 53…駆動パイプ、 80…固定ハンドル、 82…可動ハンドル、 90…挿入孔、 91…アーム部、 93…支点孔、 95,96…指掛け部、 97…ストッパ、 98…ハンドル爪、 102…切欠き穴、 105…回転支点部、 106…突起部、 110…過負荷防止機構、 112…弾性部、 113…支持部材、 114…長孔。

Claims (3)

  1. 固定ハンドルを備える外装ケースと、
    前記外装ケース内に挿通されるシースと、
    前記シース内に挿通されるとともに、超音波振動が伝達されるプローブ本体と、
    前記プローブ本体の先端部に設けられるプローブ先端部と、
    前記シースの先端部に回動自在に枢支されるとともに、前記プローブ先端部と噛合するジョーと、
    前記シース内部に前記シースの軸方向に沿って摺動可能に挿通されるとともに、先端側で前記ジョーと接続し、摺動動作によって前記ジョーの前記プローブ先端部に対する開閉操作を行う駆動部材と、
    前記駆動部材の基端部に取り付けられ、前記固定ハンドルに対して開閉操作を行うことによって、前記駆動手段を前記シースの軸方向に摺動させる可動ハンドルと、
    前記可動ハンドルに設けられ、掛かる外力の大きさによって形状が変化する弾性部及び前記弾性部の形状を規制し、前記弾性部に前記可動ハンドルの前記固定ハンドルに対する閉操作時の移動方向と反対方向に一定の大きさの反力を発生させる支持部材を有する過負荷防止機構と、
    を具備することを特徴とする超音波処置装置。
  2. 前記支持部材は、前記可動ハンドルと一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置。
  3. 前記弾性部は、前記可動ハンドルの回転支点と前記可動ハンドルの指掛け部との間に設けられることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の超音波処置装置。
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