JP2010199727A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】任意に選択されるシーンモードに基づいて撮像することにより、複数枚の画像情報を生成する撮像生成部300と、撮像生成部300が生成した複数枚の画像情報から、シーンモードに応じた判断基準に基づき、少なくとも1枚の画像情報を選択する画像選択部とを備える撮像装置を提供する。
【選択図】図1
Description
図1に示すとおり、本実施の形態にかかる撮像装置1は、撮像部10と、CPU15と、操作部16と、表示部17と、バッファメモリ部18と、メモリ部19と、I/F(インターフェース)部20と、バス21とを備える。
すなわち、光学系11は、レンズ111とレンズ駆動モータ112とを備え、設定されている絞り値やフォーカス値等の撮像条件に基づき、レンズ駆動モータ112を駆動し、レンズ111の位置制御を行う。また、光学系11は、レンズ111から入射される光の光量や合焦位置を制御し、撮像素子12の受光面に結像させる。撮像素子12は、設定されている露出値等の撮像条件に基づき、撮像素子12の露出時間を制御し、受光面に結像した画像を光電変換する。
TG13は、CPU15の指示に基づき、撮像素子12に対してタイミングパルスを供給し、例えばISO感度等の撮像感度を制御する。A/D変換部14は、撮像素子13から出力されたアナログ信号の画像情報をデジタル信号に変換する。
このように、撮像部10は、シャッターボタン(操作部16)等を介してユーザから撮像指示を受けると、設定された撮像条件に基づき、レンズ111に入射した光から画像情報(以下、撮像画像情報という)を生成し、メモリ部19に記憶する。また、撮像部10は、ユーザからの撮像指示がない状態でも、撮像素子12によって取得される画像情報(以下、スルー画情報という)をメモリ部19あるいはCPU15に出力する。
撮像制御部151は、撮像条件(例えば絞り値、露出値、フォーカス値、シャッタースピード、撮像感度、ストロボの発光状態の情報等)に基づき撮像部10を制御する。画像処理部152は、画像処理条件(ソフト効果、輪郭強調、コントラスト調整、ホワイトバランス調整、彩度調整、ノイズ低減機能、ピクチャーコントロールシステム、Dライティング機能、等)に基づき、撮像部10から出力された画像情報、バッファメモリ部17に記憶されているスルー画情報、あるいはメモリ部19に記録されている画像情報に対して画像処理を行う。
ここで、ピクチャーコントロールシステムとは、例えば、「スタンダード」、「ニュートラル」、「ビビッド」、「モノクローム」の4種の基本的設定に基づき、当該設定に応じて撮像画像情報の構成要素(輪郭強調、コントラスト、明るさ、色の濃さ、色合い)等を補正する機能である。例えば、「スタンダード」は、撮像画像信号が人物や風景を含み、画像全体に適切な補正が適応される設定である。また、Dライティング機能とは、逆光や光量不足などで暗くなった被写体の明るさを補正する機能であって、補正値を段階的に変化させることで、補正される画像の明るさを段階的に変化させることができる。
すなわち、撮像制御部151は、シーンモードが選択されている場合、ユーザからの一回の撮像指示(シャッターボタンが一回押下されること)により、撮像部10に対して複数回の撮像を指示する。これにより、撮像部10は、複数枚の画像情報を生成し、メモリ部19に記憶する。このようにして、撮像部10が複数回撮像することによって複数枚の画像情報を生成する設定を、以下ブラケット撮像設定という。
一方、画像処理部152は、シーンモードが選択されている場合、一つの画像情報から複数枚の画像情報を生成する。このようにして、画像処理部152が複数枚の画像情報を生成する設定を、以下ブラケット画像処理設定という。
画像処理部152には、画像情報に対して、表情認識による画像処理や、ヒストグラム評価値の算出、手ブレ量の評価値の算出するためのプログラムが適用されている。
例えば、画像処理部152は、表情認識機能を有し、画像情報に対して顔認識のための画像処理を施し、画像情報の中から「顔」に対応する画像領域を抽出する。画像処理部152は、抽出された「顔」に対応する画像領域から、さらに「目」と「口元」に対応する領域を抽出し、目つむりがあるか否かを判断し、また、口角が最も上がっているものを笑顔と認識する。
これらシーンモードには、それぞれ、最適なパラメータに設定された撮像条件あるいは画像処理条件が設定されている。また、シーンモードには、各モードに応じて、ブラケット撮像設定、あるいはブラケット画像処理設定の少なくともいずれか一方が設定されている。すなわち、撮像生成部300は、シーンモードが選択された場合、ブラケット撮像設定あるいはブラケット画像処理設定の少なくともいずれか一方によって、複数枚の画像情報を生成する。なお、シーンモードの選択は、操作部16を介してユーザによって任意のシーンモードが設定されている場合、あるいは、シーン判別部153によってシーンモードが判別された場合をいう。
例えば、「ポートレートモード」では、撮像条件として、異なるタイミングで複数回の撮像を行うブラケット撮像設定が設定されている。
「風景モード」では、撮像条件として、複数回の撮像毎に段階的に異なる露出値で撮像するブラケット撮像設定が設定されている。
「夜景モード」では、撮像条件として、複数回の撮像毎に異なる撮像感度(ISO感度)で撮像するブラケット撮像設定が設定されている。
「逆光モード」では、画像処理条件として、Dライティング機能の補正が段階的に異なる複数枚の画像情報を生成するブラケット画像処理設定が設定されている。
「クローズアップモード」では、撮像条件として、複数回の撮像毎に段階的に異なるフォーカス値で撮像するブラケット撮像設定が設定されている。
このように、撮像生成部300は、複数回の撮像において、それぞれ異なる撮像条件で撮像することができる。
例えば、「ポートレートモード」では、画像処理部152が、人物被写体の表情を認識する画像処理をした画像情報から、笑顔度の判定値や目つぶりの有無等が検出される。ベストショット画像選択部154は、画像処理部152の検出結果に基づき、笑顔度の高い画像情報や、目つぶりが検出されなかった画像情報を、ベストショット画像として判断する判断基準に従い、ベストショット画像を選択する。
「風景モード」では、画像処理部152が、画像情報を周波数成分に変換し、輝度分布を示すヒストグラム評価値を生成する。ベストショット画像選択部154は、このヒストグラム評価値に基づき、このヒストグラム評価値が画像情報の全体にわたって散在している画像情報、すなわち、明るいところから暗いところまで明暗の階調バランスが取れている画像をベストショット画像として判断する判断基準に従い、ベストショット画像を選択する。
「夜景モード」では、画像処理部152が、画像情報から手ブレ量の評価値を算出し、ベストショット画像選択部154が、この手ブレ量の評価値に基づき、手ブレ量が少ない画像のうち、撮像感度の設定がもっと低い画像をベストショット画像として判断する判断基準に従い、ベストショット画像を選択する。
「逆光モード」では、画像処理部152が生成したヒストグラム評価値に基づき、ベストショット画像選択部154が、画像処理部152の顔認識機能によって画像情報から検出された人物の顔に対応する画像領域が一定以上の明るさを有している場合に、この画像情報をベストショットとして判断する判断基準に従い、ベストショット画像を選択する。
「クローズアップモード」では、画像処理部152が、被写体を認識するための画像処理をした画像情報から被写体部分に対応する画像領域を検出し、ベストショット画像選択部154が、この被写体部分の画像領域と合焦位置とが対応している画像をベストショット画像として判断する判断基準に従い、ベストショット画像を選択する。
画像処理部152は、例えば、シーンモードとして「風景モード」が選択されている場合、ベストショット画像選択部154によって選択された画像情報に対して、Dライティング機能を利用した補正を行う。
また、シーンモードとして「夜景モード」が設定されている場合、画像処理部152は、ベストショット画像選択部154によって選択された画像情報に対して、選択された画像情報の枚数に応じて、それぞれ異なるホワイトバランス補正を行う。
なお、本実施の形態においては、上述の通り、画像処理部152は、ベストショット画像選択部154によって選択された画像情報に対して補正を行う例を説明したが、本発明はこれに限られず、ベストショット画像選択部154の選択がなされる前に補正を行うものであってもよい。
バッファメモリ部18は、撮像部10によって取得された画像情報を一時的に記憶するメモリであって、例えばスルー画情報を一時的に記憶する。
I/F部20は、カードメモリ等の外部の記憶媒体2と接続され、この記憶媒体2への情報の書込み、読み出し、あるいは消去を行う。
バス21は、撮像部10、CPU15、操作部16、表示部17、バッファメモリ部18、メモリ部19およびI/F部20と、それぞれ接続され、データ等を転送する。
図2に示す通り、操作部16を介して、ユーザによって任意のシーンモードが設定され、あるいはシーン判別部153によってシーンモードが選別された後(ステップST1)、シャッターボタンが押下されると、CPU15は、選択されているシーンモードの撮像条件として、ブラケット撮像設定が設定されているか否かを判断する(ステップST2)。
複数枚の画像情報が生成されると、ベストショット画像選択部154は、シーンモードに応じた判断基準に基づき、ベストショット画像を判断し、複数枚の画像情報の中から少なくとも1枚のベストショット画像を選択する(ステップST4)。
次いで、画像処理部152は、メモリ部19にシーンモードに応じた補正のための画像処理条件が記憶されているか否かを判断し(ステップST5)、シーンモードに応じた補正のための画像処理条件が記憶されている場合(ステップST5−YES)、この画像処理条件を読み出す。画像処理部152は、読み出した画像処理条件に基づき、ベストショット画像選択部154によって選択された画像情報に対して補正を行う(ステップST6)。また、ステップST5において、シーンモードに応じた補正のための画像処理条件が記憶されていない場合は(ステップST5−NO)、補正を行わない。
例えば、ベストショット画像選択部154は、ベストショット画像として複数の画像情報を選択する際、シーンモードに適した画像としての優先順位を判断し、最適と判断した1つの画像情報に、「おすすめフラグ」等の情報を付与し、あるいは、他の画像情報と区別して「おすすめフォルダ」に保存する構成であってもよい。これにより、ユーザがベストショット画像を利用しやすくなる。
さらに、上述の複数のシーンモードを組み合わせて、上述した例以外のシーンモードに本願発明を適用することができる。例えば、シーンモードとして「ポートレート(夜景)モード」を設定する場合、撮像装置1は、上述の「ポートレートモード」と「夜景モード」の撮像条件、画像条件および判断基準を合わせて適用することができる。
さらに、上述において、「ポートレートモード」は、タイミングが異なるブラケット撮像設定が設定されているという例を用いて説明したが、例えば、複数回の撮像毎に異なる露出値で撮像する設定であってもよい。この場合、ベストショット画像選択部154は、画像処理部152による画像処理により判断された肌色の画像領域に基づき、この画像領域の明るさの階調バランスがよい画像をベストショット画像として選択することができる。
Claims (3)
- 任意に選択されるシーンモードに基づいて撮像することにより、複数枚の画像情報を生成する撮像生成部と、
前記撮像生成部が生成した前記複数枚の画像情報から、前記シーンモードに応じた判断基準に基づき、少なくとも1枚の前記画像情報を選択する画像選択部とを備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像生成部は、
複数回の撮像によって、前記複数枚の画像情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像生成部は、
前記複数回の撮像を行う際の撮像条件として、前記シーンモードに応じ、かつ、前記複数回の撮像毎に異なる撮像条件を設定し、複数枚の画像情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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