JP2010199241A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させるとともに、トランジスタ素子の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させる。
【解決手段】半導体装置を、ゲート電極2と、ゲート電極2の上方に絶縁膜6を介して形成されたフィールドプレート電極7と、誘導性素子8とを備えるものとし、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地する。
【選択図】図1
【解決手段】半導体装置を、ゲート電極2と、ゲート電極2の上方に絶縁膜6を介して形成されたフィールドプレート電極7と、誘導性素子8とを備えるものとし、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極を備える半導体装置に関する。
従来、例えばHEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)などの半導体素子の利得や耐電圧特性を向上させる方法の一つとして、ソースフィールドプレート技術が提案されている。
帰還容量が小さいことや耐電圧特性が高いことなどの利点を有するため、商用通信機や軍事用レーダーで使用される高出力増幅器に用いられる半導体素子として用いられている。
帰還容量が小さいことや耐電圧特性が高いことなどの利点を有するため、商用通信機や軍事用レーダーで使用される高出力増幅器に用いられる半導体素子として用いられている。
Wataru Saitou et al., "On-Resistance Modulation of High Voltage GaN HEMT on Sapphire Substrate Under High Applied Voltage", IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, VOL.28, NO.8, AUGUST 2007, pp.676-678
ところで、ソースフィールドプレート技術を用いた半導体装置では、例えば図20に示すように、ソース電極からゲート電極を覆うように配線が延びている。
このため、ソースフィールドプレート電極を設けると、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させることができる一方で、入力容量や出力容量が増加してしまうことになる。これにより、トランジスタ素子の最大有能利得が低下してしまい、結果として、高周波領域で高い利得が得られなかった。
このため、ソースフィールドプレート電極を設けると、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させることができる一方で、入力容量や出力容量が増加してしまうことになる。これにより、トランジスタ素子の最大有能利得が低下してしまい、結果として、高周波領域で高い利得が得られなかった。
そこで、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させるとともに、トランジスタ素子の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させたい。
このため、本半導体装置は、ゲート電極と、ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極と、誘導性素子とを備え、フィールドプレート電極が、誘導性素子を介して接地されていることを要件とする。
したがって、本半導体装置によれば、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させるとともに、トランジスタ素子の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させることができるという利点がある。
以下、図面により、本実施形態にかかる半導体装置について、図1〜図19を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる半導体装置は、例えば商用通信機や軍事用レーダーで使用される高出力増幅器において用いられ、ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極を備える半導体装置に適用される。
本実施形態にかかる半導体装置は、例えば商用通信機や軍事用レーダーで使用される高出力増幅器において用いられ、ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極を備える半導体装置に適用される。
本半導体装置は、図1に示すように、半導体基板1上に形成され、ゲート電極2、ソース電極3、ドレイン電極4を有するトランジスタ素子5と、ゲート電極2の上方に絶縁膜6を介して形成されたフィールドプレート電極7と、誘導性素子8とを備える。そして、フィールドプレート電極7が、誘導性素子(インダクタ)を介して接地されている。
なお、従来のようにソース電極からゲート電極を覆うようにフィールドプレート電極まで延びる配線は形成されていない。つまり、フィールドプレート電極7は、ゲート電極の上方に形成されており、ソース電極3に接続されるようには形成されていない。
なお、従来のようにソース電極からゲート電極を覆うようにフィールドプレート電極まで延びる配線は形成されていない。つまり、フィールドプレート電極7は、ゲート電極の上方に形成されており、ソース電極3に接続されるようには形成されていない。
以下、このように、ゲート電極2の上方に絶縁膜6を介して形成されたフィールドプレート電極7を備える半導体装置において、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地することによる作用を説明する。
ここでは、図2に示すように、フィールドプレート電極7の下方の絶縁膜6に仮想ゲート電極9が存在するものと考える。この場合、仮想ゲート電極9とフィールドプレート電極7とは容量を介して接続されているものとする。
ここでは、図2に示すように、フィールドプレート電極7の下方の絶縁膜6に仮想ゲート電極9が存在するものと考える。この場合、仮想ゲート電極9とフィールドプレート電極7とは容量を介して接続されているものとする。
ここで、図3は、従来の半導体装置(図20参照)の等価回路を示しており、図4は、本実施形態の半導体装置(図1参照)の等価回路を示している。
そして、これらの等価回路における定義を用いて、従来の半導体装置(図20参照)の出力インピーダンス、及び、本半導体装置(図1参照)の出力インピーダンスは、それぞれ、次式(1)、(2)で表すことができる。
そして、これらの等価回路における定義を用いて、従来の半導体装置(図20参照)の出力インピーダンス、及び、本半導体装置(図1参照)の出力インピーダンスは、それぞれ、次式(1)、(2)で表すことができる。
本半導体装置において挿入された誘導性素子8のインダクタンス値は、上記式(2)に示すように、高周波領域において負性抵抗を生じる。これは、高周波領域におけるトランジスタ素子5のドレインコンダクタンスを低下させ、この結果、トランジスタ素子5の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させることができることを意味する。
以下、上記式(2)について、より詳しく説明する。
なお、ここでは、簡単にするため、以下の式(3)、(4)、(5)が近似的に成り立つものとする。
なお、ここでは、簡単にするため、以下の式(3)、(4)、(5)が近似的に成り立つものとする。
この場合、上記式(2)は、次式(6)のように表すことができる。
ここで、付加されたLfpが十分に大きいと仮定すると、上記式(6)は、さらに、次式(7)のように表すことができる。
この式(7)において、第2項目と第3項目は、正の実成分を有する一方で、第1項目は、次式(8)のように負性抵抗を生成する。
結果として、出力インピーダンスの実成分が0に近づくと、次式(9)において、|S22|が増大し、安定係数Kが小さくなる。
これにより、次式(10)で表されるトランジスタ素子の最大有能利得は増加するため、高周波領域におけるトランジスタ素子の利得は向上することになる。
ここで、図5は、従来の半導体装置(図20参照)の最大有能電力利得(MAG)及び最大安定電力利得(MSG)、及び、本半導体装置(図1参照)の最大有能電力利得(MAG)及び最大安定電力利得(MSG)を示している。
なお、図5中、実線Aが、従来の半導体装置(図20参照)の最大有能電力利得及び最大安定電力利得を示しており、実線Bが、本半導体装置(図1参照)の最大有能電力利得及び最大安定電力利得を示している。
なお、図5中、実線Aが、従来の半導体装置(図20参照)の最大有能電力利得及び最大安定電力利得を示しており、実線Bが、本半導体装置(図1参照)の最大有能電力利得及び最大安定電力利得を示している。
図5中、実線A,Bで示すように、本半導体装置(図1参照)では、従来の半導体装置(図20参照)に対して、高周波領域におけるトランジスタ素子の最大有能電力利得及び最大安定電力利得が向上していることが確認できる。
ところで、本半導体装置は、図6(A)に示すように、フィールドプレート電極7を有するトランジスタ素子5を備え、図6(B)に示すように、ゲート電極2、フィールドプレート電極7、ソース電極3、ドレイン電極4に何も接続されていない記号を用いて記述される。
ところで、本半導体装置は、図6(A)に示すように、フィールドプレート電極7を有するトランジスタ素子5を備え、図6(B)に示すように、ゲート電極2、フィールドプレート電極7、ソース電極3、ドレイン電極4に何も接続されていない記号を用いて記述される。
そして、従来の半導体装置(図20参照)は、図7(A)に示すように、ソース電極3及びフィールドプレート電極7に接地導体を接続したものとして記述される。
これに対し、本半導体装置(図1参照)は、図7(B)に示すように、ソース電極3を接地導体に接続し、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地導体に接続したものとして記述される。
これに対し、本半導体装置(図1参照)は、図7(B)に示すように、ソース電極3を接地導体に接続し、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地導体に接続したものとして記述される。
ここでは、誘導性素子8として、単純な誘導性パッシブ素子8Aのみを用いた場合を示している。
このほか、図8に示すように、誘導性素子8を含む付加回路(誘導性回路素子)8Bを追加するようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を含む付加回路8Bを介して接地導体に接続するようにしても良い。
このほか、図8に示すように、誘導性素子8を含む付加回路(誘導性回路素子)8Bを追加するようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を含む付加回路8Bを介して接地導体に接続するようにしても良い。
例えば図9(A)に示すように、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、直流遮断素子(キャパシタ)10とを直列に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)及び直流遮断素子10を介して接地されていても良い。
また、例えば図9(B)に示すように、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、抵抗素子11と、直流遮断素子10とを直列に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)、抵抗素子11及び直流遮断素子10を介して接地されていても良い。
また、例えば図9(B)に示すように、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、抵抗素子11と、直流遮断素子10とを直列に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)、抵抗素子11及び直流遮断素子10を介して接地されていても良い。
なお、直流遮断素子10は設けずに、例えば、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、抵抗素子11とを直列に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)及び抵抗素子11を介して接地されていても良い。
また、例えば図9(C)に示すように、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、抵抗素子11と、直流遮断素子10とを直列に接続し、さらに、インダクタンス素子12を介して直流電源13に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)、抵抗素子11及び直流遮断素子10を介して接地されており、フィールドプレート電極7が、直流電源13に接続されていても良い。この場合、直流電源13は、直流遮断素子10と抵抗素子11との間に接続しても良いし、誘導性素子8(8A)と抵抗素子11との間に接続しても良い。
また、例えば図9(C)に示すように、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、抵抗素子11と、直流遮断素子10とを直列に接続し、さらに、インダクタンス素子12を介して直流電源13に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)、抵抗素子11及び直流遮断素子10を介して接地されており、フィールドプレート電極7が、直流電源13に接続されていても良い。この場合、直流電源13は、直流遮断素子10と抵抗素子11との間に接続しても良いし、誘導性素子8(8A)と抵抗素子11との間に接続しても良い。
なお、抵抗素子11を設けずに、例えば、誘導性素子8を含む付加回路8Bとして、誘導性パッシブ素子8Aと、直流遮断素子10とを直列に接続し、さらに、インダクタンス素子12を介して直流電源13に接続した回路を用いても良い。つまり、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8(8A)及び直流遮断素子10を介して接地されており、フィールドプレート電極7が、直流電源13に接続されていても良い。この場合、直流電源13は、誘導性素子8(8A)と直流遮断素子10との間に接続すれば良い。
上述のような付加回路8Bにおいて、抵抗素子11は、高周波領域における半導体装置の安定性を制御するために挿入される。つまり、抵抗素子11は、高周波領域において発振しやすくなり、不安定になってしまうのを安定化させるために挿入される。また、直流遮断素子10は、バイアスポイントを自由に与えることができるようにするために挿入される。また、直流電源13に接続するのはバイアスを供給するためである。
次に、上述のように構成される本半導体装置の具体的なレイアウトの構成例について、図10〜図17を参照しながら説明する。
まず、従来の半導体装置(図20参照)のレイアウトの一例について、図10を参照しながら説明する。
従来の半導体装置は、図10に示すように、複数(ここでは2つ)のソース電極3と、複数(ここでは3つ)のドレイン電極4とが交互に配置されており、ソース電極とドレイン電極との間のそれぞれにゲート電極3(ここでは4つ)が延びている。また、ソース電極3は接地導体14に接続されている。そして、フィールドプレート電極70は、2つのゲート電極2と1つのソース電極3とを覆い、このソース電極3に接続されるように設けられている。これにより、フィールドプレート電極70は、ソース電極3を介して接地導体14に接続されている。
まず、従来の半導体装置(図20参照)のレイアウトの一例について、図10を参照しながら説明する。
従来の半導体装置は、図10に示すように、複数(ここでは2つ)のソース電極3と、複数(ここでは3つ)のドレイン電極4とが交互に配置されており、ソース電極とドレイン電極との間のそれぞれにゲート電極3(ここでは4つ)が延びている。また、ソース電極3は接地導体14に接続されている。そして、フィールドプレート電極70は、2つのゲート電極2と1つのソース電極3とを覆い、このソース電極3に接続されるように設けられている。これにより、フィールドプレート電極70は、ソース電極3を介して接地導体14に接続されている。
これに対し、本半導体装置(図1参照)では、例えば図11に示すように、フィールドプレート電極7は、ソース電極3を覆うようには設けられておらず、ゲート電極2の上方にのみ設けられている。つまり、フィールドプレート電極7は、ソース電極3とドレイン電極4との間にこれらの電極3,4に接しないように設けられている。そして、トランジスタ素子5の外部に、接地導体14に接続されたマイクロストリップライン15(誘導性素子;例えば金属配線)を設け、このマイクロストリップライン15にフィールドプレート電極7を接続するようにしている。つまり、フィールドプレート電極7は、マイクロストリップライン15を介して接地されている。なお、マイクロストリップライン15は高インピーダンスのものとするのが好ましい。
また、例えば図12に示すように、マイクロストリップライン15と接地導体14との間にMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタ16(薄膜容量素子;直流遮断素子)を設けても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、マイクロストリップライン15及びMIMキャパシタ16を介して接地しても良い。
さらに、例えば図13に示すように、マイクロストリップライン15と接地導体14との間に抵抗素子17及びMIMキャパシタ16を設けても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、マイクロストリップライン15、抵抗素子17及びMIMキャパシタ16を介して接地しても良い。
さらに、例えば図13に示すように、マイクロストリップライン15と接地導体14との間に抵抗素子17及びMIMキャパシタ16を設けても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、マイクロストリップライン15、抵抗素子17及びMIMキャパシタ16を介して接地しても良い。
また、例えば図14に示すように、マイクロストリップライン15をバイアス端子21に接続し、図示しない直流電源からバイアスが供給されるようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、マイクロストリップライン15、抵抗素子17及びMIMキャパシタ16を介して接地し、さらに、フィールドプレート電極7を直流電源に接続するようにしても良い。
また、例えば図15に示すように、マイクロストリップライン15の長さを延ばして、ソース電極3が接続されている接地導体14に接続するようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、マイクロストリップライン15(誘導性素子)を介して接地しても良い。
さらに、例えば図16,図17に示すように、マイクロストリップライン15を、同一半導体基板1上に形成されたスパイラルインダクタ18(インダクタンス素子)を介して接地導体14に接続するようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、複数の誘導性素子15,18を介して接地するようにしても良い。なお、図17では図示の関係上ゲート電極は明示していない。
さらに、例えば図16,図17に示すように、マイクロストリップライン15を、同一半導体基板1上に形成されたスパイラルインダクタ18(インダクタンス素子)を介して接地導体14に接続するようにしても良い。つまり、フィールドプレート電極7を、複数の誘導性素子15,18を介して接地するようにしても良い。なお、図17では図示の関係上ゲート電極は明示していない。
また、例えば図18に示すように、フィールドプレート電極7を、2つのゲート電極2と1つのソース電極3とを覆い、ソース電極3に接続されるように設ける。そして、フィールドプレート電極7と接地導体14とを接続するように、エアブリッジ15A(誘導性素子;例えば金属配線)を設けても良い。この場合、ソース電極3は、フィールドプレート電極7及びエアブリッジ15Aを介して接地導体14に接続されることになる。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置によれば、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させるとともに、トランジスタ素子5の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させることができるという利点がある。つまり、フィールドプレート電極7を設けることで、帰還容量を低減し、耐電圧特性を向上させることができる。そして、フィールドプレート電極7を、誘導性素子8を介して接地することで、トランジスタ素子5の最大有能利得を増加させ、高周波領域における利得を向上させることができる。
なお、上述の実施形態では、トランジスタ素子5、フィールドプレート電極7及び誘導性素子8が同一半導体基板1上に形成されている場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。
例えば図19に示すように、トランジスタ素子5及びフィールドプレート電極7を半導体基板1上に形成し、誘導性素子8としてのスパイラルインダクタ18を誘電体基板19上に形成し、フィールドプレート電極7とスパイラルインダクタ18とを、誘導性素子8としての金属ワイヤ20及び金属配線15によって接続するようにして、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8を介して接地されるようにしても良い。つまり、トランジスタ素子5を備える半導体チップと、半導体チップの外部に形成された誘導性素子8(例えばアルミナ基板上に形成された誘導性素子)とを金属ワイヤ20(例えば金ワイヤ)によって接続して、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8を介して接地されるようにしても良い。なお、図19では図示の関係上ゲート電極は明示していない。
例えば図19に示すように、トランジスタ素子5及びフィールドプレート電極7を半導体基板1上に形成し、誘導性素子8としてのスパイラルインダクタ18を誘電体基板19上に形成し、フィールドプレート電極7とスパイラルインダクタ18とを、誘導性素子8としての金属ワイヤ20及び金属配線15によって接続するようにして、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8を介して接地されるようにしても良い。つまり、トランジスタ素子5を備える半導体チップと、半導体チップの外部に形成された誘導性素子8(例えばアルミナ基板上に形成された誘導性素子)とを金属ワイヤ20(例えば金ワイヤ)によって接続して、フィールドプレート電極7が、誘導性素子8を介して接地されるようにしても良い。なお、図19では図示の関係上ゲート電極は明示していない。
ここで、誘電体基板19としては、SiC,Si,GaN,InP,GaAs,サファイヤなどからなる基板を用いれば良い。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
1 半導体基板
2 ゲート電極
3 ソース電極
4 ドレイン電極
5 トランジスタ素子
6 絶縁膜
7 フィールドプレート電極
8 誘導性素子
8A 誘導性パッシブ素子
8B 付加回路(誘導性回路素子)
9 仮想ゲート電極
10 直流遮断素子(キャパシタ)
11 抵抗素子
12 インダクタンス素子
13 直流電源
14 接地導体
15 マイクロストリップライン(誘導性素子)
15A エアブリッジ(誘導性素子)
16 MIMキャパシタ(直流遮断素子)
17 抵抗素子
18 スパイラルインダクタ(インダクタンス素子)
19 誘電体基板
20 金属ワイヤ(誘導性素子)
21 バイアス端子
70 フィールドプレート電極
2 ゲート電極
3 ソース電極
4 ドレイン電極
5 トランジスタ素子
6 絶縁膜
7 フィールドプレート電極
8 誘導性素子
8A 誘導性パッシブ素子
8B 付加回路(誘導性回路素子)
9 仮想ゲート電極
10 直流遮断素子(キャパシタ)
11 抵抗素子
12 インダクタンス素子
13 直流電源
14 接地導体
15 マイクロストリップライン(誘導性素子)
15A エアブリッジ(誘導性素子)
16 MIMキャパシタ(直流遮断素子)
17 抵抗素子
18 スパイラルインダクタ(インダクタンス素子)
19 誘電体基板
20 金属ワイヤ(誘導性素子)
21 バイアス端子
70 フィールドプレート電極
Claims (6)
- ゲート電極と、
前記ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極と、
誘導性素子とを備え、
前記フィールドプレート電極が、前記誘導性素子を介して接地されていることを特徴とする半導体装置。 - 直流遮断素子をさらに備え、
前記フィールドプレート電極が、前記誘導性素子及び前記直流遮断素子を介して接地されていることを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。 - 前記フィールドプレート電極が、直流電源に接続されていることを特徴とする、請求項2記載の半導体装置。
- 抵抗素子をさらに備え、
前記フィールドプレート電極が、前記誘導性素子及び前記抵抗素子を介して接地されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記ゲート電極、前記フィールドプレート電極及び前記誘導性素子が、同一半導体基板上に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
- ゲート電極と、
前記ゲート電極の上方に絶縁膜を介して形成されたフィールドプレート電極と、
誘導性素子とを備え、
前記ゲート電極及び前記フィールドプレート電極が、半導体基板上に形成されており、
前記誘導性素子が、誘電体基板上に形成されており、
前記フィールドプレート電極が、前記誘導性素子を介して接地されていることを特徴とする半導体装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009041264A JP2010199241A (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 半導体装置 |
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JP2009041264A JP2010199241A (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
JP2009041264A Pending JP2010199241A (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 半導体装置 |
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