JP2010197745A - 画像形成装置及び画像形成装置における定着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の定着部で発生される熱が無駄に使用されるのを防ぐことにより、画像形成装置における定着部で発生される熱量を減少させることが可能で省エネ化に資する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像転写部6で画像が転写された記録用紙Pが、該画像転写部6から定着部7に向かって転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度V1で搬出され、定着部7において定着速度V2で搬送されると共に加熱されて定着される画像形成装置100を、定着速度V2が、転写速度V1より遅くなるようにして、構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられる定着部に特徴を備えた画像形成装置、及び、この画像形成装置における定着方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電状態にある感光体表面に、画像情報に基づく信号光を露光して静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを供給して現像してトナー像を形成し、このトナー像を記録用紙に転写して定着させることによって、画像が形成される。
上記の画像形成装置における静電潜像の形成、静電潜像の現像によるトナー像の形成、及び、このトナー像の記録用紙への転写には、回転するドラムやベルトとして、感光体ドラム、感光体ベルト、転写ローラ、或いは、転写ベルト等が用いられる。
また、トナー像の記録用紙への定着には、例えば、定着ローラ(加熱定着ローラ)と、定着ローラに圧接する加圧ローラとを備えた加熱定着部が用いられ、定着ローラと加圧ローラとの圧接部に記録用紙が導入され、加熱加圧することによりトナー像が記録用紙に定着される。
そのため、画像形成装置においては、回転するドラムやベルト等の制御が必要であり、これらの回転するドラムやベルト等の制御に関する提案が、種々なされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−151383号公報
ところで、上記の加熱定着部に対しては、最近の印刷速度の高速化に対処するために、定着時における熱量の増加や、定着時の加圧を増加して、記録用紙に対する定着ローラ接触幅(以下、定着ニップと称する)を増やすことが必要とされている。この観点から、定着時における熱量の増加が必要とされている。
また、最近のカラー印刷においては、各色(イエロー、マゼンダ、シアン、黒)のトナーが記録用紙上に積層される。そのため、モノクロトナー1色のトナー積層厚が約14μmmに対して、カラー色3色での黒は、約40μmm厚(空気を含むトナー積層厚)になり、粒径約6μmmのトナーを定着ローラ表面の熱で定着するには、熱量を増加すると共に、さらに、圧力を高めて、トナー積層に含まれる断熱性の高い空気を抜き、定着ローラへの接触距離を小さくして、この積層トナーを記録用紙に定着させる必要がある。この観点から、カラーの画像形成装置においても、定着時における熱量の増加が必要とされている。
しかし、熱量を増加することは、近年の省エネ化に逆行し、また、この熱量の増加による排出熱により、記録用紙が過熱されて熱くなり過ぎ、記録用紙を人の手で触れることが困難になることから、記録用紙を、冷却ファン等で冷却する等の必要性も生じている。そのため、画像形成装置における定着時の熱量を減少させることが要請されている。
ところで、画像形成装置では、一般に、記録用紙を搬送するのに、画像形成装置のメカニズムの動作と、搬送される記録用紙の搬送とのタイミングを同調させるために、画像形成装置で使用される記録用紙を、一定距離間隔で間歇的に搬送する方式が採用されている。
この方式の下では、加熱定着部に対しても、記録用紙は、一定距離間隔で間歇的に搬送されている。そのため、定着部で記録用紙が定着される時間が間歇的となり、定着部で発生される熱が定着に使用されない時間的な隙間が生じることから、この間に定着部で発生される熱が無駄に使用されていることになる。
そこで、画像形成装置における回転するドラムやベルト等の制御に工夫を加えることによって、定着部で発生される熱が無駄に使用されるのを防ぐことにより、画像形成装置の定着部で発生される熱量を減少させる可能性があるのではないかが問われている。
この点に関し、特許文献1は、カラーの画像形成装置において、各色のトナー画像転写時におけるこれらの各色トナーの画像重ね合わせの位置ずれが、低減されるようにすることを目的として、定着モータの回転速度を制御するものであり、上記の点に対する解決策にはなり得ないと考えられる。
そこで、この発明は、上記のような状況に対処するためになされたものであって、画像形成装置の定着部で発生される熱が無駄に使用されるのを防ぐことにより、画像形成装置における定着部で発生される熱量を減少させることが可能で省エネ化に資する画像形成装置、及び、画像形成装置における定着方法を提供しようとするものである。
本発明の画像形成装置は、画像転写部で画像が転写された記録用紙が、該画像転写部から定着部に向かって転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出され、定着部において定着速度で搬送されると共に加熱されて定着される画像形成装置である。この画像形成装置は、定着速度が、転写速度より遅いことを特徴としている。
上記の画像形成装置では、記録用紙は、画像転写部で画像が転写され、該画像転写部から定着部に向かって転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出される。この間歇的に転写速度で搬出される記録用紙に対して、定着部で搬送されながら定着される際の搬送速度である定着速度は、転写速度より遅くなるようにしている。
そのため、定着部で記録用紙が定着される時間が間歇的となることにより生じる時間的な隙間が、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べると、短く、或いは、0になる。そのため、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、記録用紙に定着するための熱を加える時間を、長くすることができる。
それ故、定着速度と転写速度とが同じである場合に、定着される時間が間歇的となることで生じる時間的な隙間で無駄に使用される熱が、定着速度が転写速度より遅い上記の画像形成装置では、少なくなるので、この少なくなる分、定着部で発生する熱量を減らすことができる。
従って、定着部の定着ローラ等に備えられているヒータ等を、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、小出力とすることができ、省エネ化に資することができる。
上記の画像形成装置において、上記の定着速度は、具体的には、次のようにするのが合理的である。即ち、記録用紙の搬送方向長さL、一定距離間隔D、及び、転写速度V1とすると、定着速度V2は、{L/(L+D)}V1≦V2<V1 とするのである。
また、上記の画像形成装置において、画像転写部と定着部との間に、記録用紙の搬送方向長さ以上の長さの用紙搬送路を備えるのが、好適である。このようにすることで、記録用紙が定着部に向かって定着速度より速い転写速度で搬送されてきても、以下に述べるように、支障をきたすことなく定着部へ導入することができる。
例えば、用紙搬送路の長さが、記録用紙の搬送方向長さ以上の長さであるので、画像転写部から搬出された記録用紙の全体を、完全に用紙搬送路に収めることができる。そのため、定着部は、記録用紙に対する転写速度による搬送力の影響を抑制しながら、記録用紙を定着速度で搬送することができる。
また、上記の用紙搬送路を備えた画像形成装置において、前記用紙搬送路は、前記定着速度で移動する搬送ベルトで構成するようにしてもよい。このようにすることにより、定着速度が、転写速度より遅くても、定着部は、転写速度による搬送力の影響を抑制しながら、記録用紙を定着速度で搬送することができる。
また、上記の用紙搬送路を備えた画像形成装置において、
用紙搬送路に対して、該用紙搬送路の定着部寄りの位置に定着速度で記録用紙を送り出す前方回転搬送体と、該用紙搬送路の画像転写部寄りの位置に転写速度で記録用紙を送り出す後方回転搬送体とを備えるようにしてもよい。
このようにすることにより、定着速度が、転写速度より遅くても、定着部は、転写速度による搬送力の影響を抑制しながら、記録用紙を定着速度で搬送することができる。
また、上記の用紙搬送路に前方回転搬送体と後方回転搬送体とを備えた画像形成装置において、前方回転搬送体と後方回転搬送体との間に、定着速度で記録用紙を送り出す中間回転搬送体を備えるようにしてもよい。このようにすることにより、用紙搬送経路中で長尺の記録用紙が停止してしまうことを防止することができる。
また、上記の画像形成装置において、用紙搬送路の長さは、画像形成装置で使用される最大サイズの記録用紙の搬送方向長さ以上とする必要がある。このようにすることにより、画像形成装置で使用される最大サイズの記録用紙に対する定着を、支障なく、行うことができる。
また、画像形成装置における本発明の定着方法は、画像転写部で画像が転写された記録用紙が、該画像転写部から定着部に向かって転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出され、定着部において定着速度で搬送されると共に加熱されて定着される画像形成装置における定着方法である。この定着方法は、定着速度が、転写速度より遅いことを特徴としている。また、この定着方法は、上述した画像形成装置と同様の作用効果を備えている。
本発明によれば、画像形成装置において、記録用紙は、画像転写部で画像が転写され、該画像転写部から定着部に向かって転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出される。この間歇的に転写速度で搬出される記録用紙に対して、定着部で搬送されながら定着される際の搬送速度である定着速度は、転写速度より遅くなるようにしている。
そのため、定着部で記録用紙が定着される時間が間歇的となることにより生じる時間的な隙間が、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べると、短く、或いは、0になる。そのため、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、記録用紙に定着するための熱を加える時間を長くすることができる。
それ故、定着速度と転写速度とが同じである場合に、定着される時間が間歇的となることで生じる時間的な隙間で無駄に使用される熱が、定着速度が転写速度より遅い上記の画像形成装置では、少なくなるので、この少なくなる分、定着部で発生する熱量を減らすことができる。
従って、定着部の定着ローラ等に備えられているヒータ等を、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、小出力とすることができ、省エネ化に資することができる。
実施の形態1における画像形成装置の構成を示した構成図である。 実施の形態1における画像形成装置の一部を示した部分断面図である。 実施の形態1における画像形成装置の一部を示した部分平面図である。 実施の形態2における画像形成装置の一部を示した部分断面図である。 実施の形態2における画像形成装置の一部を示した部分平面図である。 実施の形態3における画像形成装置の一部を示した部分断面図である。 実施の形態3における画像形成装置の一部を示した部分平面図である。
次に、本発明の実施の形態における画像形成装置について、実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3の順に、図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態1>
まず、実施の形態1における画像形成装置について説明する。実施の形態1における画像形成装置100は、モノクロ用の画像形成装置である。図1は、実施の形態1における画像形成装置100の構成を示した構成図である。
図1において、この画像形成装置100は、主として、給紙部(図示されていない)、モノクロ画像形成部10A、用紙搬送部8A、及び、定着部7で構成されている。
給紙部は、最終的にトナーによる画像が形成される記録用紙である用紙Pをストックし供給する部分である。モノクロ画像形成部10Aは、上記用紙にトナー像を転写して形成する現像器4等を備えた部分である。定着部7は、用紙Pに転写されたトナー像を溶融させて融着させて定着させる部分である。
モノクロ画像形成部10Aには、トナー像を形成し、担持するための像担持体であるドラム形状の感光体1が設けられている。この感光体1は、一般的に導電性の円筒ドラム表面に光導電層を被覆して構成されている。
また、この感光体1の周囲には、帯電器2、画像データに応じた光像のビームを照射する露光器3、光像の照射により形成された静電潜像を可視像としてトナーにて現像する現像器4、搬送されてくる用紙Pを感光体1面へと圧接させ形成されたトナー像を用紙側へと転写する転写ローラ6、転写後に感光体1表面に残留するトナーをクリーニングするクリーニング器5等が、その順序で配置されている。この感光体1は、ドラム形状で形成されるほか、エンドレスベルト形状に形成される場合もある。
露光器3は、画像データに応じて半導体レーザを点灯駆動制御する発光ユニット、走査ミラー、及び反射ミラーを備えている。半導体レーザは、画像形成装置本体に他の外部装置から入力される画像データに応じて点灯駆動制御されることで、レーザビームを感光体1の露光位置で照射して、感光体1表面に静電潜像を形成する。
感光体1表面に形成された静電潜像は、次の現像器4内のトナーにより、現像されて、可視像であるトナー像となる。このトナー像は、転写ローラ6と感光体1とが圧接している転写位置(前述の画像転写部に該当)へ、上記の給紙部から給紙され搬送されてくる用紙Pに、転写ローラ6により転写される。
上記の転写位置への用紙Pの搬送は、感光体1の回転と、搬送される用紙Pの搬送とのタイミングを同調させるために、先行して搬送される用紙Pと、それに続く後続の用紙Pとの間を空けて、一定距離間隔Dで間歇的に搬送される(図2参照)。
転写位置へ搬送された用紙Pへの転写が終了した後は、感光体1表面に、用紙Pに転写されなかった一部のトナーが残留する。この残留トナーは、クリーニング器5にて除去される。
一方、トナー像が転写された用紙Pは、感光体1より剥離され、用紙搬送部8Aへ搬出される。この用紙Pが、モノクロ画像形成部10Aから搬出される速度を、転写速度V1と称する。この転写速度V1は、回転する感光体1の周速度と同じである。
用紙搬送部8Aは、モノクロ画像形成部10Aと定着部7との間に設けられている。この用紙搬送部8Aは、この用紙搬送部8Aの長さが、画像形成装置100で使用される用紙Pの搬送方向長さL以上の長さで形成されている(図2参照)。
実際には、画像形成装置100では、サイズが異なる複数の用紙Pが用いられるので、この用紙搬送部8Aの長さは、画像形成装置100で使用される最大サイズ、例えば、A3サイズの用紙Pの搬送方向長さ以上で形成されている。
また、この用紙搬送部8Aは、回転するベルトである用紙搬送ベルト20で構成されている。この用紙搬送ベルト20は、後述する定着部7の回転するヒートローラ(上ローラ)7a、及び、加圧ローラ(下ローラ)7bの周速度V2と同じ速度で移動する。この用紙搬送部8Aへ搬出された用紙Pは、この用紙搬送部8Aを通過して、定着部7へ送り込まれる。
定着部7は、加熱用のヒータを内蔵したヒートローラ(上ローラ)7a、と、加圧ローラ(下ローラ)7bとで構成されている。定着ローラ7aは、独立に制御される駆動用モータ7Mによって回転する。この回転する定着ローラ7aの周速度は、上述したように、V2である。
用紙搬送部8Aを通過して、定着部7へ送り込まれた用紙Pは、ヒートローラ(上ローラ)7a、と、加圧ローラ(下ローラ)7bとの間に形成されるニップを通過してこの定着部7を搬送されることで、定着が行われる。この定着部7における用紙Pの搬送速度を、定着速度V2と称する。この定着では、トナーが溶解して用紙表面に固着し、この用紙表面に堅牢な画像が形成される。
図2は、上述したモノクロ画像形成部10Aの一部を示した部分断面図、図3は、部分平面図である。図2、図3において、用紙搬送部8Aの駆動用ローラ22は、定着ローラ7aの回転軸に結合させたギア7gによる駆動力をギア22gより得て、回転する。従って、駆動用ローラ21,22で支持されている用紙搬送ベルト20は、駆動用ローラ22により、矢印方向に定着速度V2で移動する。
次に、実施の形態1における特徴部分である、用紙Pがモノクロ画像形成部10Aから搬出されて用紙搬送部8Aを通過して定着部7で定着される一連の動作について、説明する。
実施の形態1では、定着速度V2は、転写速度V1より遅くなるように、駆動用モータ7Mの制御が行われる。具体的には、間歇的に一定距離間隔Dで搬送される用紙P、及び、この搬送される用紙Pの搬送方向長さLに対して、定着速度V2が、
{L/(L+D)}V1≦V2<V1 (式1)
となるように、駆動用モータ7Mの制御が行われる。
転写速度V1でモノクロ画像形成部10Aから搬出された用紙Pは、この転写速度V1で、用紙搬送部8Aの用紙搬送ベルト20上を、定着部7に向かって進む。用紙搬送ベルト20は、転写速度V1よりも遅い定着速度V2で移動しているので、用紙Pはこの用紙搬送ベルト20上を多少滑るようにして定着部7に向かって進む。
この用紙搬送部8Aでは、用紙搬送部8Aの長さが、用紙Pの搬送方向長さ以上の長さであるので、用紙Pは、その全体が、最終的には、用紙搬送部8Aに収まる。そこで、この用紙Pが用紙搬送部8Aに収まった時点から後は、用紙搬送ベルト20の移動速度である定着速度V2で搬送され、定着部7で、この定着速度V2で定着される。
上述したように、モノクロ画像形成部10Aから搬出される用紙Pは、一定距離間隔Dで間歇的に搬送される。そこで、用紙搬送部8Aの用紙搬送ベルト20の移動速度、及び、定着部7における搬送速度が、転写速度V1よりも遅い定着速度V2であっても、用紙Pが、L(用紙Pの搬送方向長さ)+D(用紙P間の一定間隔距離)の長さを転写速度V1で移動する間に、搬送方向長さLの用紙Pを、定着部7において定着速度V2で搬送する限り、後続する用紙Pが、先行する用紙Pに追突することはない。
そうすると、定着速度V2は、上記の式1を満足することから、定着速度V2は、{L/(L+D)}V1以上の速さであるので、後続する用紙Pが、先行する用紙Pに追突することはない。
また、用紙Pを、転写速度V1より遅い定着速度V2で定着することで、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、記録用紙に定着するための熱を加える時間を長くすることができる。従って、定着部7のヒートローラ(上ローラ)7a、と、加圧ローラ(下ローラ)7bに内蔵されている加熱用のヒータの出力を、定着速度と転写速度とが同じである場合におけるよりも低くしても、定着に必要な熱を、定着部7で十分発生させることができる。
上記の画像形成装置100によれば、用紙Pは、モノクロ画像形成部10Aで画像が転写され、このモノクロ画像形成部10Aから定着部7に向かって転写された順に一定距離間隔Dで間歇的に転写速度V1で搬出される。この間歇的に転写速度V1で搬出された用紙Pにおいては、定着部7で定着される際の搬送速度である定着速度V2が、転写速度V1より遅い。
そのため、定着部7で用紙Pが定着される時間が間歇的となることにより生じる時間的な隙間が、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べると、短く、或いは、0になる。そのため、定着速度V2と転写速度V1とが同じである場合に比べて、用紙Pに定着するための熱を加える時間を長くすることができる。
それ故、定着速度V2と転写速度V1とが同じである場合に、定着される時間が間歇的となることで生じる時間的な隙間で無駄に使用される熱が、定着速度V2が転写速度V1より遅い上記の画像形成装置100では、少なくなるので、この少なくなる分、定着部7で発生する熱量を減らすことができる。
従って、定着部7のヒートローラ(上ローラ)7a等に備えられているヒータ等を、定着速度V2と転写速度V1とが同じである場合に比べて、小出力とすることができ、省エネ化に資することができる。
また、定着速度V2は、式1を満足するので、用紙Pの定着部7における搬送中に、後続する用紙Pが、先行する用紙Pに追突することもない。
また、用紙搬送部8Aの長さが、用紙Pの搬送方向長さL以上の長さであるので、モノクロ画像形成部10Aから搬出された用紙Pの全体を、完全に用紙搬送部8Aに収めることができる。そのため、定着部7は、用紙Pに対する転写速度V1による搬送力の影響を抑制しながら、用紙Pを定着速度V2で搬送することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2における画像形成装置について説明する。実施の形態2における画像形成装置は、カラー用の画像形成装置である。図4は、実施の形態2における画像形成装置200の一部を示した部分断面図、図5は、画像形成装置200の一部を示した部分平面図であるである。
図4、図5において、実施の形態2における画像形成装置200は、主として、給紙部(図示されていない)、カラー画像形成部10B、用紙搬送部8B、及び、定着部7で構成されている。この内、給紙部は、実施の形態1における画像形成装置100と同じである。また、定着部7も、実施の形態1における画像形成装置100と同じであり、この定着部7では、用紙Pが定着速度V2で搬送される。
カラー画像形成部10Bは、転写ベルト1B上に、黒感光体1a、シアン感光体1b、マゼンダ感光体1c、及び、イエロー感光体1dが配設されて構成されている。これらの黒感光体1a、シアン感光体1b、マゼンダ感光体1c、及び、イエロー感光体1dは、各色のトナー画像を、各感光体の表面に形成する機能を有している。
このカラー画像形成部10Bでは、実施の形態1における画像形成装置100に使用されている、モノクロ画像形成部10Aにおける感光体1と同様に、上記の各感光体の周囲に、トナー画像の形成に必要な、帯電器、露光器、現像器、転写ローラ、クリーニング器等が(図示されていない)配置されている。
転写ベルト1Bは、駆動用モータ1Mで駆動される。この転写ベルト1Bは、実施の形態1における画像形成装置100と同様、転写速度V1で移動しており、給紙部から給紙された用紙Pを、転写速度V1で搬送する。この用紙Pの搬送は、実施の形態1における画像形成装置100と同様、搬送先行して搬送される用紙Pと、それに続く後続の用紙Pとの間を空けて、一定距離間隔Dで間歇的に搬送される。
この搬送された用紙Pに、黒感光体1a、シアン感光体1b、マゼンダ感光体1c、及び、イエロー感光体1dで形成された各色のトナー画像が転写されて、カラー画像が形成される。このカラー画像が形成された用紙Pは、カラー画像形成部10Bから、用紙搬送部8Bへ搬出される。
用紙搬送部8Bは、実施の形態1における用紙搬送部8Aとは異なり、用紙搬送ベルト20は使用されず、用紙搬送ベルト20に代えて、用紙搬送路25が用いられている。この用紙搬送路25は、板状の用紙搬送路である。
また、この用紙搬送部8Bは、実施の形態1における用紙搬送部8Aと同様、この用紙搬送部8Bの長さが、画像形成装置200で使用される用紙Pの搬送方向長さL以上の長さで形成されており、実際には、画像形成装置200で使用される最大サイズ、例えば、A3サイズの用紙Pの搬送方向長さ以上で形成されている。
さらに、この用紙搬送路25の上には、この用紙搬送路25上を移動する用紙Pの移動を補助するための、星形の歯を備えた、前方回転搬送体40、及び、後方回転搬送体30を備えている。
これらの内、用紙搬送路25の定着部7寄りの位置に、前方回転搬送体40が、用紙搬送路25のカラー画像形成部10B寄りの位置に、後方回転搬送体30が備えられている。上記の前方回転搬送体40は、矢印の方向に、歯の先端の周速度が、実施の形態1における定着速度で回転することにより、定着速度で用紙Pが移動するように、用紙Pの搬送を助ける働きをする。
また、上記の後方回転搬送体30は、矢印の方向に、歯の先端の周速度が、実施の形態1における転写速度で、回転することにより、転写速度で用紙Pが移動するように、用紙Pの搬送を助ける働きをする。
図4、図5において、前方回転搬送体40は、定着ローラ7aの回転軸に結合させたギア7gによる駆動力が、アイドルギアA2gを介して、ギア40gに伝えられることにより回転する。また、後方回転搬送体30は、イエロー感光体1dの転写ローラ6dの回転軸に結合させたギア1gによる駆動力が、アイドルギアA1gを介してギア30gに伝えられることにより回転する。
次に、実施の形態2における特徴部分である、用紙Pがカラー画像形成部10Bから搬出されて用紙搬送部8Bを通過して定着部7で定着される一連の動作について、説明する。
実施の形態2では、上述したように、転写速度V1、及び、定着速度V2は、実施の形態1におけるのと同じである。また、定着速度V2は、実施の形態1と同様、式1を満足する。また、用紙搬送部8Bは、この用紙搬送部8Bの長さが、画像形成装置200で使用される用紙Pの搬送方向長さL以上の長さで形成されており、実際には、画像形成装置200で使用される最大サイズ、例えば、A3サイズの用紙Pの搬送方向長さ以上で形成されている。
この実施の形態2では、実施の形態1と同様、カラー画像形成部10Bから先行して搬出される用紙Pは、それに続く後続の用紙Pとの間を空けて、一定距離間隔Dで間歇的に搬出される。
また、転写速度V1でカラー画像形成部10Bから搬出された用紙Pは、この転写速度V1で、用紙搬送部8Bの用紙搬送路25上を、滑るようにして定着部7に向かって進む。
用紙搬送部8Bの用紙搬送路25上には、上述したように、用紙搬送路25の定着部7寄りの位置に、定着速度で用紙Pを送り出す前方回転搬送体40、及び、用紙搬送路25のカラー画像形成部10B寄りの位置に、転写速度で用紙Pを送り出す後方回転搬送体30が備えられている。
そこで、用紙Pは、用紙搬送路25のカラー画像形成部10B寄りの位置では、転写速度で用紙Pが搬送され、用紙搬送路25の定着部7寄りの位置では、定着速度で用紙Pが搬送される。
そこで、前方回転搬送体40と後方回転搬送体30とでは、搬送速度に差があるが、前方回転搬送体40と後方回転搬送体30の間は、上方側に開いた空間が存在するので、この空間に、用紙Pが情報に盛り上がることにより、定着部7は、転写速度V1による搬送力の影響を抑制しながら、用紙Pを定着速度V2で搬送することができる。
上述したように、実施の形態2においても、実施の形態1におけるのと同様、用紙搬送部8Bにおける用紙搬送部8Bの長さが、画像形成装置200で使用される用紙Pの搬送方向長さL以上の長さで形成されている。また、カラー画像形成部10Bから先行して搬出される用紙Pは、それに続く後続の用紙Pとの間を空けて、一定距離間隔Dで間歇的に搬出される。また、定着速度V2は、式1を満足する。
従って、実施の形態2における画像形成装置200は、実施の形態1における画像形成装置100が備える作用、効果を備えている。即ち、後続する用紙Pが、先行する用紙Pに追突することはない。
また、用紙Pを、転写速度V1より遅い定着速度V2で定着することで、定着速度と転写速度とが同じである場合に比べて、記録用紙に定着するための熱を加える時間を長くすることができる。従って、定着部7のヒートローラ(上ローラ)7a、と、加圧ローラ(下ローラ)7bに内蔵されている加熱用のヒータの出力を、定着速度と転写速度とが同じである場合におけるよりも低くしても、定着に必要な熱を、定着部7で十分発生させることができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3における画像形成装置について説明する。実施の形態3における画像形成装置は、カラー用の画像形成装置である。図6は、実施の形態3における画像形成装置300の一部を示した部分断面図、図7は、画像形成装置300の一部を示した部分平面図であるである。
実施の形態3における画像形成装置300は、実施の形態2における画像形成装置200と、ほとんど同じである。実施の形態3における画像形成装置300が、実施の形態2における画像形成装置200と異なる点は、実施の形態2における画像形成装置200の用紙搬送部8Bに代えて、用紙搬送部8Cを用いた点である。
この用紙搬送部8Cは、用紙搬送部8Bと同様、前方回転搬送体40、及び、後方回転搬送体30を備えるほか、前方回転搬送体40と後方回転搬送体30との間に、中間回転搬送体35を設けている。
この点に関し、図6、図7は、図4、図5に、次の内容を付加したものである。即ち、中間回転搬送体35は、前方回転搬送体40の回転軸に結合させたギア40gによる駆動力が、アイドルギアA3gを介して、ギア35gに伝えられて回転する。
上述したように、実施の形態3における画像形成装置300は、実施の形態2における画像形成装置200と、ほとんど同じである。従って、実施の形態3における画像形成装置300は、実施の形態2における画像形成装置200が備える作用、効果を備えているほか、次の作用、効果を備えている。
実施の形態3における画像形成装置300では、前方回転搬送体40と後方回転搬送体30との間に、定着速度V2で用紙Pを送り出す中間回転搬送体35が備えられている。そのため、用紙搬送経路25中で長尺の用紙Pが停止してしまうことを防止することができる。
1 感光体
1a 黒感光体
1b シアン感光体
1c マゼンダ感光体
1d イエロー感光体
1g ギア
1B 転写ベルト
1M 駆動用モータ
2 帯電器
3 露光器
4 現像器
5 クリーニング器
6 転写ローラ
6a 転写ローラ
6b 転写ローラ
6c 転写ローラ
6d 転写ローラ
7 定着部7
7a ヒートローラ(上ローラ)
7b 加圧ローラ(下ローラ)
7g ギア
7M 駆動用モータ
8A 用紙搬送部
8B 用紙搬送部
8C 用紙搬送部
10A モノクロ画像形成部
10B カラー画像形成部
20 用紙搬送ベルト
21 用紙搬送ベルト用ローラ
22 用紙搬送ベルト用ローラ
22g ギア
25 用紙搬送路
30 後方回転搬送体
30g ギア
35 中間回転搬送体
35g ギア
40 前方回転搬送体
40g ギア
60 本体フレーム
61 本体フレーム
100 画像形成装置
200 画像形成装置
300 画像形成装置
A1g アイドルギア
A2g アイドルギア
A3g アイドルギア
P 用紙(記録用紙)

Claims (8)

  1. 画像転写部で画像が転写された記録用紙が、該画像転写部から定着部に向かって前記転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出され、前記定着部において定着速度で搬送されると共に加熱されて定着される画像形成装置であって、
    前記定着速度は、前記転写速度より遅いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記記録用紙の搬送方向長さL、前記一定距離間隔D、及び、前記転写速度V1とすると、前記定着速度V2は、{L/(L+D)}V1≦V2<V1 である画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記画像転写部と前記定着部との間に、前記記録用紙の搬送方向長さ以上の長さの用紙搬送路を備えている画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記用紙搬送路は、前記定着速度で移動する搬送ベルトで構成されている画像形成装置。
  5. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記用紙搬送路は、該用紙搬送路の前記定着部寄りの位置に前記定着速度で前記記録用紙を送り出す前方回転搬送体と、該用紙搬送路の前記画像転写部寄りの位置に前記転写速度で前記記録用紙を送り出す後方回転搬送体とを備えている画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記用紙搬送路は、前記前方回転搬送体と前記後方回転搬送体との間に、前記定着速度で前記記録用紙を送り出す中間回転搬送体を備えている画像形成装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記用紙搬送路の長さは、前記画像形成装置で使用される最大サイズの前記記録用紙の搬送方向長さ以上である画像形成装置。
  8. 画像転写部で画像が転写された記録用紙が、該画像転写部から定着部に向かって前記転写された順に一定距離間隔で間歇的に転写速度で搬出され、前記定着部において定着速度で搬送されると共に加熱されて定着される画像形成装置における定着方法であって、
    前記定着速度は、前記転写速度より遅いことを特徴とする画像形成装置における定着方法。
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JP2014182281A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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