JP2010196795A - 常時噛合式変速機 - Google Patents

常時噛合式変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010196795A
JP2010196795A JP2009042375A JP2009042375A JP2010196795A JP 2010196795 A JP2010196795 A JP 2010196795A JP 2009042375 A JP2009042375 A JP 2009042375A JP 2009042375 A JP2009042375 A JP 2009042375A JP 2010196795 A JP2010196795 A JP 2010196795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
fluid coupling
gear
transmission
gear group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009042375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5195510B2 (ja
Inventor
Ryozo Heiko
良三 平工
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009042375A priority Critical patent/JP5195510B2/ja
Publication of JP2010196795A publication Critical patent/JP2010196795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5195510B2 publication Critical patent/JP5195510B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】2系統の動力伝達経路にそれぞれ設けたクラッチと流体要素を直列配置する構造を有する場合、流体要素だけで動力を伝達することができず、動力を伝達するためには二つの内の何れかのクラッチが締結されている必要がある。従って、結局、変速時のトルク切れやインターロックを回避するためには、二つのクラッチを滑らせながら掛け替え制御する必要がある。つまり、両方のクラッチが開放された状態になればトルク切れが発生し、同時に掴んでしまえばインターロックすることになる。
【解決手段】複数系統の変速段グループ(例えば、第1変速段グループ14及び第2変速段グループ15)の上流にそれぞれ設けた複数のクラッチ(第1クラッチ13及び第2クラッチ14)と並列に、各変速段グループの上流に流体継手15を配置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両のエンジンからの駆動力を駆動輪に伝達する複数の変速段グループを備えた常時噛合式変速機に関する。
従来、クラッチを発進要素とする一般的な自動制御式マニュアルトランスミッション(Automated Manual Transmission:AMT)であるデュアルクラッチ変速機(Dual Clutch Transmission:DCT)が知られている。
このDCTは、例えば2系統のクラッチを備えており、それぞれが偶数段或いは奇数段を受け持つ構造を有しているが、滑らかな発進や滑らかな変速を苦手とするため、DCTに流体要素からなる発進要素を付加する技術が提案されている。このようなものとして、例えば、「複合クラッチ式自動変速機の油圧制御装置」(特許文献1参照)がある。
特開平8−145163号公報
しかしながら、従来の「複合クラッチ式自動変速機の油圧制御装置」は、2系統の動力伝達経路にそれぞれ設けたクラッチと流体要素を直列配置する構造になっているため、流体要素だけで動力を伝達することができず、動力を伝達するためには二つの内の何れかのクラッチが締結されている必要がある。従って、結局、変速時のトルク切れやインターロックを回避するためには、二つのクラッチを滑らせながら掛け替え制御する必要がある。つまり、両方のクラッチが開放された状態になればトルク切れが発生し、同時に掴んでしまえばインターロックすることになる。
この発明に係る常時噛合式変速機は、複数系統の変速段グループの上流にそれぞれ設けたクラッチと並列に、各変速段グループの上流に流体継手を配置している。
この発明によれば、従来、例えば2系統のクラッチを備えた場合に必要であった、所謂掛け替え制御が不要になるため、掛け替え制御時に避けられなかったショックの発生を極力無くすことができると共に、機構的にインターロックはしない変速処理が可能であるため、インターロックしてしまう懸念も生じ無いので、滑らかな発進と滑らかな変速を実現することができる。
この発明の一実施の形態に係る車両用の常時噛合式変速機の構成を模式的に示す説明図である。 図1の常時噛合式変速機による車両の発進時における各種要素の変化を示すタイムチャートである。 図1の常時噛合式変速機による1速→2速への変速状態における各種要素の変化を示すタイムチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る車両用の常時噛合式変速機の構成を模式的に示す説明図である。図1に示すように、常時噛合式変速機10は、第1変速段グループ11、第2変速段グループ12、第1クラッチ13、第2クラッチ14、流体継手15、第1ワンウェイクラッチ16、第2ワンウェイクラッチ17、及び流体継手断続クラッチ18を有している。
この常時噛合式変速機10は、駆動力入力軸19を介して入力した、エンジン(駆動源)Eからの動力を複数(例えば2グループ)の変速段グループ(第1変速段グループ11、第2変速段グループ12)を経て変速処理し、変速後の動力を変速機出力軸(出力要素)20を介して駆動輪(図示しない)に出力する。これにより、駆動源から常時噛合式変速機10を介して駆動輪へ向かう複数系統(例えば2系統)の動力伝達経路が形成される。
第1変速段グループ11は、エンジンEと変速機出力軸20との間に配置され、第1ギヤ軸21に軸支された、例えば、奇数段を構成する複数の変速ギヤを有し、第2変速段グループ12は、エンジンEと変速機出力軸20との間に配置され、第2ギヤ軸22に軸支された、例えば、偶数段を構成する複数の変速ギヤを有している。
第1クラッチ13は、エンジンEと第1ギヤ軸21との間に介挿された、油圧式の多板クラッチであり、駆動源から出力要素へ向かう動力伝達方向に関して、第1変速段グループ11の上流に位置している。第2クラッチ14は、エンジンEと第2ギヤ軸22との間に介挿された、油圧式の多板クラッチであり、駆動源から出力要素へ向かう動力伝達方向に関して、第2変速段グループ12の上流に位置する。
流体継手15は、例えば、トルクコンバータやフルードカップリングからなり、エンジンEに接続されると共に、流体継手断続クラッチ18を介して第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17に接続されており、第1クラッチ13及び第2クラッチ14と並列に配置されて、第1変速段グループ11及び第2変速段グループ12の上流に位置している。
流体継手15と、第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17は、流体継手15と第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17との間に介挿された流体継手断続クラッチ18により、接続され或いは切断される。
第1ワンウェイクラッチ16は、第1クラッチ13と第1ギヤ軸21とを連結する第1連結軸23に配置され、流体継手15から第1連結軸23への一方向のみに動力を伝達する。第1ワンウェイクラッチ16が配置される第1連結軸23は、第1クラッチ13の締結・解放により駆動力入力軸19、ひいてはエンジンEと接続・切断される。
第2ワンウェイクラッチ17は、第2クラッチ14と第2ギヤ軸22とを連結する第2連結軸24に配置され、流体継手15から第2連結軸24への一方向のみに動力を伝達する。第2ワンウェイクラッチ17が配置される第2連結軸24は、第2クラッチ14の締結・解放により駆動力入力軸19、ひいてはエンジンEと接続・切断される。
第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17は、ギヤ軸(第1ギヤ軸21又は第2ギヤ軸22)側より流体継手15側の回転が速い場合はロック(締結)状態になり、流体継手15側に対しギヤ軸側の回転が速いか等しい場合はフリー(解放)状態になる。
次に、図1に示す常時噛合式変速機10の動作について説明する。
<アイドル状態→クリープ状態>
常時噛合式変速機10において、駆動力入力軸19に連結する全てのクラッチ(第1クラッチ13、第2クラッチ14、流体継手断続クラッチ18)を、例えば図示しない油圧制御回路によって解放することにより、エンジンEが回転駆動中であってもエンジンEから出力された動力は駆動輪に伝達されないニュートラル(N)アイドル状態になる。
車両(図示しない)にクリープ力が求められる場合は、第1クラッチ13及び第2クラッチ14を解放したまま、流体継手断続クラッチ18を完全締結する。流体継手断続クラッチ18が完全締結されることにより、流体継手15とワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17)が接続され、エンジンEの動力が流体継手15から、ワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17)を介して、変速段グループの連結軸(第1連結軸23及び第2連結軸24)に伝達される。
このとき、先に、例えば第1変速段グループ11の1速ギヤ(歯車組)が選択されて、図示しない同期噛み合い機構により第1ギヤ軸21が1速ギヤを介して変速機出力軸20と結合状態になっていると、エンジンEからの動力が、第1連結軸23から第1ギヤ軸21を介して第1変速段グループ11に伝達された後、1速ギヤを介し変速機出力として変速機出力軸20から出力される。これにより、流体継手15を介した滑らかな駆動力がクリープ力として得られる。
<発進時>
図2は、図1の常時噛合式変速機による車両の発進時における各種要素の変化を示すタイムチャートである。図中、符号aはエンジンEの回転数、bは流体継手15の伝達トルク容量、cは第1ギヤ軸21の回転数、dは第1クラッチ13のクラッチ容量を示す。
図2に示すように、クリープ中(エンジンEの回転数aは一定である)、第1変速段グループ11の1速ギヤを選択(1速ギヤを介して第1ギヤ軸21を変速機出力軸20に結合)した状態で、アクセルペダル(図示しない)を踏み込む(t1)と、踏み込みに応じてエンジンEの回転数aが上昇(増大)し、それに連れて流体継手15の入出力軸間相対回転速度も上昇(増大)する。
流体継手15の入出力軸間相対回転速度が上昇して、その流体継手15の伝達トルク容量bが増大することにより、完全締結されている流体継手断続クラッチ18、更に、第1ワンウェイクラッチ16を経て第1ギヤ軸21へ、前述したクリープ中よりも大きな動力が伝達され、第1ギヤ軸21の回転数cが上昇する。第1ギヤ軸21に伝達された動力は、第1変速段グループ11の1速ギヤから変速機出力軸20を経て駆動輪に伝達され、車両は発進する。
流体継手15を介して動力が伝達され第1ギヤ軸21の回転数cが上昇してきたところで、即座に、解放されていた第1クラッチ13の締結を開始する(t2)。このとき、第1ギヤ軸21には第1ワンウェイクラッチ16から動力が伝達されているので、第1クラッチ13の締結開始時に発生するショックは、例えば、CVT(Continuously Variable Transmission)のロックアップショック並みに抑えることができる。
上昇した第1ギヤ軸21の回転が流体継手15側の回転に追いついて、第1ワンウェイクラッチ16が解放される。そして、例えば、第1クラッチ13の完全締結直後に、流体継手断続クラッチ18を解放する。
第1クラッチ13の完全締結直後の流体継手断続クラッチ18の解放は、第1ワンウェイクラッチ16が解放されていて無負荷の状態で行われることになり、その解放に伴うショックは無い。
ところで、第1クラッチ13の締結開始後、それまで流体継手15から第1ワンウェイクラッチ16を介して第1ギヤ軸21へ伝達されていたエンジンEの動力が、第1クラッチ13を介して伝達されることになり、第1クラッチ13のクラッチ容量dが増大する間に、流体継手15の伝達トルク容量bは減少する。エンジンEの回転数aは、エンジンEの動力伝達経路が流体継手15から第1クラッチ13に変わることで上昇率を鈍化させて第1ギヤ軸21の回転数に近づいてゆく。
その後、第1クラッチ13のクラッチ容量dが所定値に達して第1クラッチ13が完全締結した時点(t3)で、第1クラッチ13の締結開始当初はエンジンEの回転数aと差があった第1ギヤ軸21の回転数cがエンジンEの回転数aに一致し、以後、第1ギヤ軸21の回転数cは、エンジンEの回転数aの上昇と共に上昇する。
クラッチ容量dが上記所定値に達した後、完全締結状態にある第1クラッチ13は、エンジンEの回転数aの上昇に合わせて更にクラッチ容量dを増大させる。なお、第1クラッチ13のクラッチ容量dが上記所定値に達した時点(t3)で、流体継手15の伝達トルク容量bはゼロになっている。また、第1クラッチ13が完全締結した(t3)後、第1ワンウェイクラッチ16が解放する。
<1速→2速への変速時>
図3は、図1の常時噛合式変速機による1速→2速への変速状態における各種要素の変化を示すタイムチャートである。図中、符号eは第2ギヤ軸22の回転数、符号fは第2クラッチ14のクラッチ容量を示す。
図3に示すように、第1クラッチ13のみが締結して1速ギヤにより車両が発進した後、完全締結された第1クラッチ13がクラッチ容量dを一定に維持した状態で、1速ギヤから2速ギヤへの変速に備え、予め第2ギヤ軸22側の第2変速段グループ12の2速ギヤ(歯車組)を選択(2速ギヤを介して第2ギヤ軸22を変速機出力軸20に結合)する(プリシフト)。
車両の発進後、上昇し続けるエンジンEの回転数aと一緒に第1ギヤ軸21の回転数cも上昇し続け、プリシフトにより2速ギヤが選択されたことにより、第2ギヤ軸22も回転し始め、第2ギヤ軸22の回転数eが上昇する。このときの、常時噛合式変速機10における動力伝達分担は、「第1クラッチ13→1速ギヤ」の経路のみである。
次に、1速ギヤから2速ギヤへの変速タイミング(t4)になると、解放されていた流体継手断続クラッチ18の締結を開始し、同時に、第1クラッチ13の解放を開始する。解放の開始により第1クラッチ13のクラッチ容量dは減少すると共に、締結の開始により流体継手断続クラッチ18のクラッチ容量が増大するのに伴い、流体継手15の伝達トルク容量bが増大する(t4−t5間)。
クラッチ容量の増大に伴い流体継手断続クラッチ18の出力側回転数が上昇し、その出力側回転数が第2ギヤ軸22の回転数eを上回った時点で、第2ワンウェイクラッチ17が締結する(t4−t5間)。
第2ワンウェイクラッチ17が締結した後、常時噛合式変速機10における動力伝達分担は、「第1クラッチ13→1速ギヤ」の経路と「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路との2系統になる(t4−t5間)。
第1クラッチ13のクラッチ容量dの減少と流体継手断続クラッチ18のクラッチ容量の増大が進む程、「第1クラッチ13→1速ギヤ」の経路側の動力伝達分担が小さくなる一方、「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路側の動力伝達分担が大きくなり、このような動力伝達分担の変化に対応してエンジン回転数aは低下する(t4−t5間)。
そして、第1クラッチ13が完全解放され、流体継手断続クラッチ18が完全締結されると、動力伝達分担は、「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路のみとなる(t5)。
この時点で、第2クラッチ14の締結を開始、即ち、第2クラッチ14のクラッチ容量fの増大を開始する(t5)。これにより、動力伝達分担は、「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路と「第2クラッチ14→2速ギヤ」の経路との2系統となる。なお、流体継手断続クラッチ18は、完全締結状態を維持している。
クラッチ容量fの増大を開始した第2クラッチ14のクラッチ容量fの増大が進む程、エンジンEの回転数aが低下する、即ち、エンジンEの回転数aと第2ギヤ軸22の回転数eとの差が小さくなる。エンジンEの回転数aが低下すると共に、流体継手15の伝達トルク容量bが減少し、これにより、「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路側の動力伝達分担が小さくなり、「第2クラッチ14→2速ギヤ」の経路側の動力伝達分担が大きくなる(t5−t6間)。
その後、第2クラッチ14のクラッチ容量fが増大し続け、エンジンEの回転数aと第2ギヤ軸22の回転数eとの差がゼロになると、第2クラッチ14が完全締結状態になる。このときの動力伝達分担は、「流体継手15→第2ワンウェイクラッチ17→2速ギヤ」の経路のみとなる(t6)。
その後、流体継手断続クラッチ18を解放し(t6以降)、常時噛合式変速機10における変速処理を終了する。
なお、上記時点(t6)以降、完全締結状態にある第2クラッチ14のクラッチ容量fは一定に保持され、エンジンEの動力が伝達されない第1ギヤ軸21の回転数cは低下しゼロになる。
このように、常時噛合式変速機10は、2系統の動力伝達経路(第1ギヤ軸21、第2ギヤ軸22)のそれぞれに、例えば、従来のデュアルクラッチ変速機と同様、経路を接続し或いは経路を切断する2個のクラッチ(第1クラッチ13と第2クラッチ14)を備えるが、更に両クラッチと並列に配置されて、新たな1系統の動力伝達経路に設けられた流体継手15と、この流体継手15から出力された動力を両クラッチ(第1クラッチ13と第2クラッチ14)のそれぞれの下流側に伝達するワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチ16及び第2ワンウェイクラッチ17)とを有する。
ところで、通常のデュアルクラッチ変速機(流体継手をそれらのクラッチに直列に配置する場合も同じ)では、一方のクラッチトルクを落としながら他方のクラッチトルクを上げる、所謂掛け替え制御が必要である。この掛け替え制御は、トルク切れやショックの緩和、更にはインターロックを回避する観点から、クラッチを長く引き摺らせることを要求する可能性が高いが、その場合、伝達効率が犠牲になるのが避けられなかった。
これに対し、常時噛合式変速機10は、上記構成を有することにより、掛け替え制御が不要になると共に機構的にインターロックしない変速処理が可能になる。
従って、この実施の形態の常時噛合式変速機10は、通常のデュアルクラッチ変速機において、掛け替え制御時に避けられなかったショックの発生を極力無くすことができ、インターロックしてしまう懸念も生じ無いので、滑らかな発進と滑らかな変速が実現する。加えて、常に二つのクラッチの締結状態を維持する必要が無く、余計な油圧を必要としないので、車両巡航時に余分なフリクションが発生することも無い。
また、流体継手15と、この流体継手15からの動力が伝達されるワンウェイクラッチ16,17との接続或いは切断を行う流体継手断続クラッチ18を有することにより、車両巡航時は流体継手15とワンウェイクラッチ16,17を切断しておくことで、車両巡航時における流体継手15による攪拌抵抗を減らすことができるので、燃費の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、例えば、2個の変速段グループからなる2系統の動力伝達経路を有する場合について説明したが、この発明は、これに限るものではなく、2以外の複数の変速段グループからなる複数系統の動力伝達経路を有する場合にも、同様に適用することができる。
この発明は、滑らかな発進と滑らかな変速を実現することができるので、エンジンからの駆動力を駆動輪に伝達する複数の変速段グループに繋がる複数の経路に設けたクラッチを備えた常時噛合式変速機に最適である。
10 常時噛合式変速機
11 第1変速段グループ
12 第2変速段グループ
13 第1クラッチ
14 第2クラッチ
15 流体継手
16 第1ワンウェイクラッチ
17 第2ワンウェイクラッチ
18 流体継手断続クラッチ
19 駆動力入力軸
20 変速機出力軸
21 第1ギヤ軸
22 第2ギヤ軸
23 第1連結軸
24 第2連結軸
E エンジン
a エンジンEの回転数
b 流体継手断続クラッチ18の伝達トルク容量
c 第1ギヤ軸21の回転数
d 第1クラッチ13のクラッチ容量
e 第2ギヤ軸22の回転数
f 第2クラッチ14のクラッチ容量

Claims (2)

  1. 駆動源と出力要素との間に配置される、複数の変速ギヤを有する第1変速段グループと、
    前記駆動源と前記出力要素との間に配置される、複数の変速ギヤを有する第2変速段グループと、
    前記駆動源から前記出力要素へ向かう動力伝達方向に関して前記第1変速段グループの上流に位置する第1クラッチと、
    前記駆動源から前記出力要素へ向かう動力伝達方向に関して前記第2変速段グループの上流に位置する第2クラッチと、
    前記第1クラッチ及び前記第2クラッチと並列に配置されて、前記第1変速段グループ及び前記第2変速段グループの上流に位置する流体継手と、
    前記第1クラッチと前記第1変速段グループとを連結する第1連結軸に配置され、前記流体継手から前記第1連結軸への一方向のみ動力を伝達する第1ワンウェイクラッチと、
    前記第2クラッチと前記第2変速段グループとを連結する第2連結軸に配置され、前記流体継手から前記第2連結軸への一方向のみ動力を伝達する第2ワンウェイクラッチと、
    を備える常時噛合式変速機。
  2. 前記流体継手と、前記第1ワンウェイクラッチ及び前記第2ワンウェイクラッチとを接続し或いは切断する流体継手断続クラッチを備える請求項1に記載の常時噛合式変速機。
JP2009042375A 2009-02-25 2009-02-25 常時噛合式変速機 Expired - Fee Related JP5195510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042375A JP5195510B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 常時噛合式変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042375A JP5195510B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 常時噛合式変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010196795A true JP2010196795A (ja) 2010-09-09
JP5195510B2 JP5195510B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=42821718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009042375A Expired - Fee Related JP5195510B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 常時噛合式変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5195510B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003503A (zh) * 2010-11-19 2011-04-06 重庆理工大学 超越式双离合器变速器
JP2013119882A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Mitsubishi Motors Corp 車両用変速装置
JP2013257036A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Hyundai Motor Co Ltd 車両の自動化手動変速機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58225244A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JPS58225246A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JPS58225245A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JP2007120549A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58225244A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JPS58225246A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JPS58225245A (ja) * 1982-06-22 1983-12-27 Toyota Motor Corp 歯車式変速装置
JP2007120549A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003503A (zh) * 2010-11-19 2011-04-06 重庆理工大学 超越式双离合器变速器
JP2013119882A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Mitsubishi Motors Corp 車両用変速装置
JP2013257036A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Hyundai Motor Co Ltd 車両の自動化手動変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5195510B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9586470B2 (en) Powertrain for hybrid vehicle
US7469609B2 (en) Output reduction dual clutch transmission with clutch coupler
CN108137033B (zh) 用于运行驱动设备的方法和设备以及驱动设备
US9346462B2 (en) Powertrain for hybrid vehicle
US9366328B2 (en) Power transmission unit for vehicle
JP2016070481A (ja) 車両用変速装置
JP3994906B2 (ja) 多段式自動変速機の変速制御装置
GB2443523A (en) Transmission control method providing rock-cycling and blended gear shifts
CN107559413B (zh) 用于混合动力车辆的变速器
JP5899682B2 (ja) デュアルクラッチ式変速機の制御方法とデュアルクラッチ式変速機とそれを搭載した車両
JP2004239327A (ja) 多段式自動変速機の変速制御装置
JP2009156305A (ja) 複数クラッチ式変速機
EP2853778B1 (en) Power transmission unit for a vehicle
JP5195510B2 (ja) 常時噛合式変速機
US6880418B2 (en) Method for controlling speed ratio changes in a layshaft automatic transmission having power-on shifting
WO2008018475A1 (fr) Transmission à double embrayage
KR20210031579A (ko) 하이브리드 파워트레인
JP5634967B2 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP4644995B2 (ja) 平行軸式歯車変速装置
CN105864369B (zh) 用于车辆的变速器
KR102564980B1 (ko) 차량용 하이브리드 파워트레인
JP2008223991A (ja) トルクコンバータ及び自動変速装置
KR101836617B1 (ko) 차량용 다단 dct
JP5120208B2 (ja) 変速機制御システム
KR102507228B1 (ko) 하이브리드 차량용 변속기

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5195510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees