JP2010196336A - 手摺隅部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】隅部に支柱を配置することなく、且つ隅部に於ける笠木部材の自重に起因する当該笠木部材の曲げ変形を抑制することができる手摺隅部構造を提供する。
【解決手段】出隅又は入隅となる隅部を形成するL字状のコーナー役物笠木12と、コーナー役物笠木12を下方より覆う平板状の板部材10と、隅部から離間位置に立設されて板部材10を支持する一対の支柱1と、を備えると共に、板部材10の上部には、支柱1の上方を通過した状態で板部材10に連結される長尺状の補強部材11が設けられており、コーナー役物笠木12は、支柱1の上端部から隅部側又は隅部とは反対側に離間した位置で補強部材11の端部に被さった状態で板部材10に連結されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バルコニーや屋上に設ける手摺や柵の出隅又は入隅となる隅部を構成する手摺隅部構造に関する。
建物のベランダや屋上或いは階段に手摺を取り付ける場合、柵状に立設した支柱の頂部に笠木部材を固定するのが一般的である。笠木部材としては、筒状に成形された単一部材からなるもの、基板或いは底板とカバーとを含む複数部材からなるもの、等があり、適宜選択されて採用される。そして、このような笠木部材を支柱の頂部に固定する場合、笠木部材に対応した固定部材を支柱に固定しておき、この固定部材に笠木部材を固定するように構成されるのが一般的である。
ベランダや屋上に構成された出隅又は入隅となる隅部(コーナー部)に取り付けられる手摺の場合、コーナー部に支柱を立設しておき、この支柱に二方向の笠木部材を固定する固定部材を固定し、この固定部材を介して一方向から延びる笠木部材と、他方向から延びる笠木部材を所定角度で連結させることによってコーナー部を構成している(例えば特許文献1参照)。
これに対し、例えばベランダパラペットを形成する外壁の割付に支柱の配置を揃える観点、部材数削減の観点、意匠性向上の観点等によりコーナー部に支柱を立設しない構造も知られている。例えば特許文献2に記載された手摺隅部では、隅部に隅部金具を配置しておき、この隅部金具を介して二方向の笠木部材同士を連結することで、当該笠木部材が宙に浮いた状態で保持されている。前記二方向に配置された笠木部材の他方の端部は、夫々隅部を挟んで配置された一対の支柱の頂部にねじ等を利用して固定されている。
特開2001−040849号公報 特開2004−019137号公報
特許文献1に記載された技術では、コーナー部に支柱が立設され、この支柱と隣接する支柱との間に手摺が構成されることから、笠木部材は両端支持構造となり、安定した姿勢を保持することができる。しかし、外壁の割付に支柱の配置を揃えるという観点、或いは部材数を削減するという観点、更に意匠的な観点に立った場合、コーナー部に支柱を立設させる特許文献1の構造は有利とはいえない。
特許文献2に記載された技術では、隅部には支柱が配置されないため、特許文献1に於ける前述の問題を回避することができる。また、この手摺隅部では、隅部の二方向に配置された笠木部材は、一方側の端部が互いに連結されて宙に浮いた状態で保持され、他方側の端部が隅部を挟んで配置された支柱に支持されるため、笠木部材は片持ち支持構造となる。このため、片持ち梁状の部分の重量が過大であったり、夫々の方向に配置された笠木部材を支持する支柱と隅部との間隔が長大であったりすると、固定部材により連結されて隅部を形成している笠木部材の端部が垂れ下がり、見栄えが悪化する虞がある。
特に、笠木部材の端部が支柱の頂部にねじ等によって取り付けられているような場合、笠木部材の自重や自由端側に作用する荷重によって、笠木部材は支柱との接合部位を起点として容易に回動、即ち、隅部側が垂れ下がってしまうことになる。
本発明の目的は、隅部に支柱を配置することなく、且つ隅部に於ける笠木部材の自重に起因する当該笠木部材の曲げ変形を抑制することができる手摺隅部構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る手摺隅部構造は、出隅又は入隅となる隅部を形成するL字状のコーナー役物笠木と、該コーナー役物笠木を下方より覆う平板状の板部材と、前記隅部から離間位置に立設されて前記板部材を支持する一対の支柱と、を備えると共に、前記板部材の上部には、前記支柱の上方を通過した状態で板部材に連結される長尺状の補強部材が設けられており、前記コーナー役物笠木は、前記支柱の上端部から離間した位置で前記補強部材の端部に被さった状態で前記板部材に連結されているものである。
上記手摺隅部構造に於いて、コーナー役物笠木の先端部は、隅部からみて支柱の手前となる位置まで延設されると共に、前記支柱上方を通過して延設される中間笠木に連結されており、前記コーナー役物笠木と前記中間笠木は、前記隅部と支柱との間で前記補強部材に被さった状態で前記板部材に連結されていることが好ましい。
また上記手摺隅部構造に於いて、コーナー役物笠木の先端部は、隅部からみて支柱の上方を通過する位置まで延設されると共に、前記支柱から離間する方向に延設される中間笠木に連結されており、前記コーナー役物笠木と前記中間笠木とは、前記隅部からみて前記支柱よりも以遠となる位置で前記補強部材に被さった状態で前記板部材に連結されていることが好ましい。
請求項1に係る手摺隅部構造では、隅部に配置されるコーナー役物笠木は板部材と補強部材を介して支柱に方持ち梁状に支持されることとなり、これによって支柱に支持される板部材に当該コーナー役物笠木の自重に起因する反力が作用する。しかし、コーナー役物笠木の端部が支柱に支持されているわけではないので、当該コーナー役物笠木に反力が作用する虞はなく、当該反力に起因するコーナー役物笠木の曲げや変形が抑制されることとなる。また、反力が作用する板部材も補強部材に連結されており、当該補強部材も反力を負担することとなり、これによって、板部材に作用する反力も抑制され、板部材の曲げや変形も防止されることとなる。
また、請求項2に係る手摺隅部構造では、コーナー役物笠木には上述の如き反力は付与されることとはならず、当該反力に起因するコーナー役物笠木の変形を略完全に防止することができる。
また、請求項3に係る手摺隅部構造では、コーナー役物笠木は支柱を跨って架設されることとなり、該コーナー役物笠木にも反力が作用することとなる。しかし、上述の如く支柱を跨いで架設されているので、当該支柱上端部に端部を設けたコーナー役物笠木よりも当該支柱上方となる位置に作用するモーメントは小さく、これによって、コーナー役物笠木の変形は抑制されることとなるのである。
第1実施例に係る手摺隅部構造を説明する展開図である。 第1実施例に係る手摺隅部構造を説明する要部の説明図である。 板部材と補強部材と支柱との関係を説明する図である。 第2実施例に係る手摺隅部構造を模式的に説明する図である。
本発明に係る手摺隅部構造は、出隅又は入隅の隅部に支柱を配置することなく構成するものであり、片持ち支持構造となる笠木が自由端側で垂れ下がることで生じる曲げ変形の如き変形を抑制し得るように構成したものである。
本発明に於いて、手摺の隅部にはL字状に構成されたコーナー役物笠木が配置される。このコーナー役物笠木は、手摺の隅部分に対応して配置される接続部材を有しており、この接続部材を介して二方向の笠木部材を接続することでL字状に形成されている。コーナー役物笠木は、隅部から該隅部を挟んで配置された一対の支柱までの距離に対し、小さいか又は大きい寸法を持って形成されている。
コーナー役物笠木の下方を覆う板部材は、単にコーナー役物笠木の下方を覆うことのみを目的として構成されていても良く、手摺を構成するパネルの上部枠として構成されていても良い。コーナー役物笠木の下方を覆う二方向の板部材どうしが、自由端で如何なる構造で接続されるかは限定するものではないが、支柱側の端部が該支柱に固定されることで支持される。そして、支柱に支持された板部材にコーナー役物笠木が連結される。
補強部材は長尺状に形成されており、支柱の上方を通過した状態で配置されると共に、支柱に支持されている板部材に連結される。即ち、補強部材は支柱に連結されることはなく板部材にのみ連結される。また補強部材は、必ずしも長手方向の中央が支柱の上端部に対応するものではなく、コーナー役物笠木の端部と支柱との位置関係に対応して偏心した状態で配置される。この補強部材の長さは、コーナー役物笠木の長さとの関連しており、該コーナー役物笠木を隅部に対応させて配置したときの端部と充分に重なり合うような長さを有している。
従って、本発明の手摺隅部構造は、隅部から離間した位置に支柱が配置されており、この支柱に隅部側に配置される板部材及び隅部側とは反対側に配置される板部材からなる二つの板部材が支持される。そして、支柱に支持された二つの板部材の上部を跨ぐように補強部材が配置されて夫々の板部材に連結される。また、コーナー役物笠木は隅部側に配置された板部材の上方に対向して配置され、端部が支柱よりも隅部側に位置するか又は端部が支柱を越えて隅部の反対側に位置し、この配置状態で板部材に連結される。更に、コーナー役物笠木の端部の位置に対応する長さを持った中間笠木が板部材の上方に配置され、該中間笠木の端部が、既に板部材に連結されているコーナー役物笠木の端部に対向した状態で、板部材に連結される。
先ず、第1実施例に係る手摺隅部構造について図1〜図3により説明する。本実施例は、例えばベランダの出隅として構成されており、この隅部から離隔した位置に一対の支柱1、1が立設され、更に、支柱1から所定距離離隔した位置にも支柱1が立設されている。各支柱1は、下端部分が建物の躯体に固定され上端側が露出した支柱補助具2に取り付けられることで立設している。
本実施例では、後述するように、L字状に形成されたコーナー役物笠木12は、隅部から該隅部を挟んで所定距離離隔した位置に立設されている支柱1までの距離よりも大きい寸法を持って形成されている。従って、コーナー役物笠木12の端部12aは支柱1の隅部側とは反対側に位置している。
支柱1は角パイプを利用して構成されており、頂部にはキャップ1aが嵌合して開口部を閉鎖すると共に後述する上枠部材10を固定するための固定片として機能している。また両側面の下方側所定位置にはブラケット1bが設けられており、該ブラケット1bは後述する下枠部材5を接続する機能を有している。
本実施例では、手摺を構成するために、各支柱1の間には手摺パネルA、Bが配置されている。特に、手摺パネルAは手摺の直線状の部分を構成するためのものであり、パネル3と、パネル3の幅方向の両端部に設けられた縦枠部材4と、下端部に設けられた下枠部材5と、上端部に設けられた上枠部材10とによって構成されている。
また手摺パネルBは手摺の隅部を構成するものであり、該隅部から離隔した位置に立設された一対の支柱1に対し持ち出し梁(片持ち梁)状に取り付けられている。この手摺パネルBも、手摺パネルAと同様に、パネル3と、パネル3の幅方向の端部に設けられた縦枠部材4と、下端部に設けられた下枠部材5と、上端部に設けられた上枠部材10とによって構成されている。
手摺パネルBでは、幅方向の一方側の端部が夫々支柱1に支持され、他方側の端部である自由端が隅部に於いて、下枠部材5が図示しない接続部材を介して接続されると共に、上枠部材10が接続部材6を介して接続されることで、予め設定された角度を持って互いに接続される。
上記手摺パネルA、Bに於いて、パネル3としてはベランダや屋上の手摺を構成するのに適したものであれば良く、材質や厚さ、幅、長さ等の仕様及びデザインを限定するものではない。即ち、パネル3は設置位置や設置目的に応じて最適な構造、デザインを有するものを適宜選択することが好ましい。
本実施例では、パネル3は平板状に形成されており、軽金属板からなるパネルや合成樹脂パネル等のパネルの中から、ポリカーボネイト板を採用している。このようなパネル3の端縁は、図示しないビードによって覆われている。
縦枠部材4は、コ字状の断面形状を有する中空の部材によって構成され、該コ字状の部分に形成された溝にパネル3の縦方向の縁部分を嵌合することで保持し得るように構成されている。
下枠部材5は、パネル3の下縁部を覆うことが可能な形状を持って構成されている。例えば、下枠部材5に溝を形成しておき、この溝にビードを介してパネル3の下縁部分を嵌合させて覆うことで、パネル3を保護し得るように構成されている。
上枠部材10はパネル3の上縁部分を覆うことで該パネル3を保護する機能を有する。このため、上枠部材10には下枠部材5と同様に溝を形成しておき、この溝にビードを介してパネル3の上縁部分を嵌合させて覆うことが可能なように形成されている。上枠部材10はパネル3の幅寸法よりも大きい寸法を持って形成されており、長手方向の両端がパネル3から突出している。そして、上枠部材10の突出した部分が支柱1或いは接続部材6に固定される。
本実施例に於いて、上枠部材10は上記したパネル3を保護する機能と共に、コーナー役物笠木12の下方を覆う板部材としての機能も付与している(以下、「上枠部材10」又は「板部材10」という)。このため、板部材10は、図2、3に示すように、平板状の本体部10aと、本体部10aの幅方向の両端から立設された支持片10b及び固定片10cと、を有している。
板部材10を構成する支持片10bの頂部には補強部材11を嵌合して支持する支持溝10dが形成され、下端側には本体部10aと共にコーナー役物笠木12又は中間笠木13を構成する笠木部材14を嵌合する嵌合溝10eが形成されている。また、固定片10cの起立部分には固定面10fが形成され、下端側には本体部10aと共にコーナー役物笠木12又は中間笠木13を構成する笠木部材14を嵌合する嵌合溝10gが形成されている。
上記の如く構成された手摺パネルAは直列して配置された一対の支柱1の間に配置され、下枠部材5の端部が支柱1の側面に設けたブラケット1bに接続されると共に、上枠部材10の突出した端部が支柱1の頂部に配置したキャップ1aにボルトやねじ等の固定具9によって固定されることで両端が支柱1に支持される。
また手摺パネルBは、二方向に配置されている下枠部材5の一方側の端部どうしを接続すると共に、上枠部材10どうしを接続部材6を介して接続することでL字状に構成されている。そして、隅部を挟んで且つ該隅部から離隔した位置に配置された一対の支柱1に設けたキャップ1aに二方向に配置された上枠部材10の自由端を夫々固定具9によって固定すると共に、ブラケット1bに下枠部材5を接続することで支持される。従って、手摺パネルBは、支柱1によって片持ち梁状に支持された構造となり、隅部が宙に浮いた状態となる。
支柱1に固定された手摺パネルBの上枠部材10となる板部材10の上部と手摺パネルAの上枠部材10の上部には、該支柱1の上端を通過するようにして補強部材11が配置されており、板部材10、上枠部材10と補強部材11とが固定具9によって接続されている。即ち、補強部材11は隅部を挟んで配置された支柱1に支持された手摺パネルB、Aの板部材10、上枠部材10を連結している。
補強部材11は、図2に示すように、中空状に成形された成形部材によって構成されており、一方の側面の上部には板部材10の支持溝10dに嵌合して係止される係止部11aが形成され、他方側の側面には固定面10fに固定される固定面11bが形成されている。また補強部材11の内部には厚さ方向に起立片11cが設けられており、この起立片11cによって曲げ剛性を大きくするように構成されている。
また、補強部材11は幅寸法に対し長さが充分に長い所謂長尺状に形成されている。しかし、補強部材11の長さを限定するものではなく、実質的に長尺であれば良い。本実施例では約470mmに設定されている。
補強部材11は、長さ方向の中心が支柱1の頂部から何れかの方向にズレた位置に配置される。このズレはコーナー役物笠木12の自由端である端部12aと支柱1との位置関係に対応しており、本実施例のように、端部12aの位置が隅部から支柱1を越えているような場合、補強部材11の長さ方向の中心は隅部から支柱1を越えた方向に位置し、後述する第2実施例のように、端部12aの位置が隅部から支柱まで達していないような場合、長さ方向の中心は隅部方向に位置する。
本発明に於いて、コーナー役物笠木12の端部12aは、支柱1の頂部から外れた位置に配置される。このため、補強部材11の長さ方向の中心も支柱1の頂部から外れた位置に配置されることとなる。補強部材11の支柱1に対するズレの寸法は特に限定するものではないが、本実施例では、補強部材11の中心が支柱1の中心からコーナー役物笠木12の端部12a側に約85mm程度ずれるように配置している。
上記の如く構成された補強部材11は、長さ方向の中心を支柱1の中心に対しコーナー役物笠木12の端部12aが配置される方向(本実施例では、隅部から支柱1を越えた方向)に約85mmずらした状態で配置される。そして、図3に示すように、既に支柱1に固定されている板部材10、上枠部材10の支持溝10dに係止片11aを嵌合させると共に、固定面11bを固定面10fに対向させる。その後、固定面10f側から、例えばセルフドリルネジのような固定具9を締結することで、補強部材11に板部材10、上枠部材10を接続する。
上記構成に於いて、支柱1の両側に取り付けられた手摺パネルB、Aの板部材10、上枠部材10は補強部材11を介して連結されることとなる。また、補強部材11は支柱1に固定されることなく上部を通過していることから、固定具9を介して補強部材11に下方への荷重或いは力が作用したとき、支柱1に拘束されることなく撓むことが可能となる。
コーナー役物笠木12は、二方向に配置された笠木部材14を接続部材6を介して接続することでL字状に形成され、ベランダや屋上に構成する手摺の出隅又は入隅からなる隅部の上端部分に配置されるものである。
コーナー役物笠木12は隅部から該隅部を挟んで配置された支柱1までの距離よりも大きい寸法を持って形成されており、L字型の隅部を手摺の隅部に一致させて配置したとき、端部12aが支柱1の隅部側とは反対側に位置し得るように構成されている。
コーナー役物笠木12、後述する中間笠木13を構成する笠木部材14は、断面が略コ字を伏せた形状に形成されており、本体部14aの両側に形成された垂下片14bの下方側から内側に向けて夫々係止片14cが形成されている。この係止片14cは、手摺パネルBの板部材10、手摺パネルAの上枠部材10に形成された嵌合溝10e、10gに嵌合する機能を有するものであり、この嵌合によって、板部材10によってコーナー役物笠木12の下方が覆われる。
コーナー役物笠木12は、隅部を挟んで配置された一対の支柱1に支持されている板部材10、上枠部材10及び板部材10、上枠部材10の上部で且つ支柱1を通過して配置されている補強部材11に沿って配置されている。そして、板部材10、上枠部材10の嵌合溝10e、10gに対し笠木部材14の係止片14cを嵌合させることで係止されている。更に、コーナー役物笠木12は、支柱1の上部を通過した端部12a側の近傍で、手摺パネルAを構成する上枠部材10に対し下側から固定具9によって締結されている。
上記の如くして手摺パネルAの上枠部材10に接続されたコーナー役物笠木12の端部12aに対向して中間笠木13が配置されると共に、両者の間に笠木ジョイント15が配置される。笠木ジョイント15は、下端部分が上枠部材10に設けた嵌合溝10e、10gに嵌合されることで装着される。また中間笠木13は、係止片14cが手摺パネルAの上枠部材10に設けた嵌合溝10e、10gに嵌合されると共に、コーナー役物笠木12の端部12aと対向する端部側で上枠部材10に対し下側から固定具9によって締結されている。
コーナー役物笠木12、中間笠木13を上記の如くして手摺パネルAの上枠部材10に締結することで、手摺の上端部分に笠木部材14からなる笠木を構成することが可能である。
上記構成に於いて、コーナー役物笠木12は手摺の隅部に配置されるものの、支柱1の隅側に配置された板部材10とは係止片14cが嵌合溝10e、10gに嵌合されるのみであって、このコーナー役物笠木12に手摺パネルBの重量や作用する力の影響を受けることがなく、自重のみが作用することになる。
特に、本実施例では、コーナー役物笠木12の自重は、係止片14cと上枠部材10、板部材10と接触によってこれらの部材10に伝えられると共に、固定具9を介して両端が支柱1によって支持された手摺パネルAの上枠部材10に伝えられる。更に、上枠部材10が支柱1に拘束されることのない補強部材11によって補強されていることから、コーナー役物笠木12は上枠部材10、板部材10及び補強部材11に拘束されることとなる。このため、コーナー役物笠木12の隅部に対応する自由端の下方への変形が抑制される。
尚、図1に於ける符号16は、手摺パネルA、Bの下枠部材5の下部カバーである。
次に、図4により第2実施例に係る手摺隅部構造について説明する。尚、図に於いて前述の第1実施例と同一部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例に於いて、手摺パネルA、Bは前述の第1実施例とは異なり、下枠部材5と上枠部材10との間に略等間隔に複数の手摺子21を配置すると共に上下両端部を下枠部材5、上枠部材10に例えば図示しないねじによって締結することで固定し、或いは溶接によって固定することで構成されている。
コーナー役物笠木12は、隅部から該隅部を挟んで配置された支柱1までの距離よりも小さい寸法を持って形成されており、該コーナー役物笠木12を隅部に配置したとき、端部12aは支柱1よりも隅部側に位置する。
このため、補強部材11は長さ方向の中心が支柱1の中心から隅部側に約85mmずれた状態で配置され、既に支柱1に固定されている板部材10、上枠部材10の支持溝10dに係止片11aを嵌合させると共に、固定面11bを固定面10fに対向させる。その後、固定面10f側から、例えばセルフドリルネジのような固定具9を締結することで、補強部材11に板部材10、上枠部材10を接続する。
またコーナー役物笠木12は、隅部を挟んで配置された一対の支柱1に支持されている板部材10及び板部材10、上枠部材10の上部で且つ支柱1を通過して配置されている補強部材11に沿って配置される。そして、板部材10の嵌合溝10e、10gに対し笠木部材14の係止片14cを嵌合させることで係止される。更に、コーナー役物笠木12は、支柱1の隅部側に位置する端部12a側の近傍で、手摺パネルBを構成する板部材10に対し下側から固定具9によって締結されている。
上記の如くして手摺パネルBの板部材10に接続されたコーナー役物笠木12の端部12aに対向して支柱1の上部を通過した中間笠木13が配置されると共に、両者の間に笠木ジョイント15が配置される。笠木ジョイント15は、下端部分が板部材10に設けた嵌合溝10e、10gに嵌合されることで装着される。また中間笠木13は、係止片14cが手摺パネルB、Aの板部材10、上枠部材10に設けた嵌合溝10e、10gに嵌合されると共に、コーナー役物笠木12の端部12aと対向する隅部側で板部材10に対し下側から固定具9によって締結されている。
上記構成に於いて、コーナー役物笠木12は手摺の隅部に配置され、支柱1の隅側に配置された板部材10とは係止片14cが嵌合溝10e、10gに嵌合されると共に固定具9によって締結される。このため、コーナー役物笠木12の自重は、支柱1に支持された手摺パネルBの板部材10との接触面、及び固定部9を介して板部材10に伝えられる。
上記板部材10が支柱1に拘束されることなく該支柱1の上部を通過して配置された補強部材11によって補強されていることから、板部材10に作用するコーナー役物笠木12の自重は、板部材10と補強部材11に対し曲げ力として伝えられる。この板部材10と補強部材11からなる梁の曲げ剛性は、板部材10単独の曲げ剛性と比較して大きくなり、コーナー役物笠木12の隅部に対応する自由端の下方への変形が抑制される。
特に、補強部材11は支柱1の両側に配置されている手摺パネルBの板部材10、手摺パネルAの上枠部材10に接続されている。このため、補強部材11の隅部側にコーナー役物笠木12の自重が作用した場合でも、上枠部材10との固定部位で拘束されることになる。従って、補強部材11は支柱1を起点として折れ曲がるような変形をすることがなく、緩い曲線状に変形する。このため、コーナー役物笠木12の隅部に対応する自由端の下方への変形が抑制される。
本発明に係る手摺隅部構造はベランダや屋上に構成する手摺や柵の出隅、入隅等の隅部に利用することが可能であり、隅部に支柱が配置されることのない高い意匠性を発揮する手摺を構成することが可能となる。
A、B 手摺パネル
1 支柱
1a キャップ
1b ブラケット
2 支柱補助具
3 パネル
4 縦枠部材
5 下枠部材
6 接続部材
9 固定具
10 板部材、上枠部材
10a 本体部
10b 支持片
10c 固定片
10d 支持溝
10e、10g 嵌合溝
10f 固定面
11 補強部材
11a 係止部
11b 固定面
11c 起立片
12 コーナー役物笠木
12a 端部
13 中間笠木
14 笠木部材
14a 本体部
14b 垂下片
14c 係止片
15 笠木ジョイント
16 下部カバー
21 手摺子

Claims (3)

  1. 出隅又は入隅となる隅部を形成するL字状のコーナー役物笠木と、
    該コーナー役物笠木を下方より覆う平板状の板部材と、
    前記隅部から離間位置に立設されて前記板部材を支持する一対の支柱と、を備えると共に、
    前記板部材の上部には、前記支柱の上方を通過した状態で板部材に連結される長尺状の補強部材が設けられており、前記コーナー役物笠木は、前記支柱の上端部から離間した位置で前記補強部材の端部に被さった状態で前記板部材に連結されていることを特徴とする手摺隅部構造。
  2. コーナー役物笠木の先端部は、隅部からみて支柱の手前となる位置まで延設されると共に、前記支柱上方を通過して延設される中間笠木に連結されており、前記コーナー役物笠木と前記中間笠木は、前記隅部と支柱との間で前記補強部材に被さった状態で前記板部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺隅部構造。
  3. コーナー役物笠木の先端部は、隅部からみて支柱の上方を通過する位置まで延設されると共に、前記支柱から離間する方向に延設される中間笠木に連結されており、前記コーナー役物笠木と前記中間笠木とは、前記隅部からみて前記支柱よりも以遠となる位置で前記補強部材に被さった状態で前記板部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺隅部構造。
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