JP2010194741A - ラベル発行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現在普及しているバーコード形態と異なる形態のバーコードが付された商品においても現在普及しているバーコードスキャナで読み取ることが可能なバーコード、例えばJAN又EAN等のバーコードに変換して印字発行することができるラベル発行装置を提供する。
【解決手段】商品に付され少なくとも商品を識別する商品識別情報が記憶されたバーコードを読み取るバーコード読取手段と、バーコード読取手段により、バーコードを読み取った際、商品識別情報を特定する商品識別情報特定手段と、商品識別情報特定手段で特定された商品識別情報を、前記商品に付されたバーコードとは異なるバーコード形態のバーコードに変換して、該変換したバーコードをラベルに印字し発行する制御手段と、を備えた。
【選択図】図3(a)

Description

本発明は商品に貼り付けするラベルを発行するラベル発行装置に関する。
一つのバーコードの中に複数の情報を含むGS1データバーが今後市場に導入され、例えば輸入品等には、UPCコードやEANコードではなく、GS1データバーコードで商品識別コード(GTIN)が印刷されることが予想される。また、国内製品においても現在普及しているJANコードではなくGS1データバーのバーコードが商品に印刷されてくることが予測される。
特開平8−118742号公報
しかしながら、GS1データバーを読み取ることができるバーコードスキャナを備えたPOSシステムが普及するには、時間がかかると予想される。そのためGS1データバーを読み取ることができないPOSシステムを備えた店舗にてGS1データバーが付された商品が納品された場合、レジでの清算の際に該バーコードを読み取ることができない。
本発明は上述点に鑑みてなされてもので、現在普及しているバーコード形態と異なる形態のバーコードが付された商品においても現在普及しているバーコードスキャナで読み取ることが可能なバーコードを印字したラベルを発行することができるラベル発行装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、商品に付され、少なくとも商品を識別する商品識別情報が記憶されたバーコードを読み取るバーコード読取手段と、バーコード読取手段により、バーコードを読み取った際、商品識別情報を特定する商品識別情報特定手段と、商品識別情報特定手段で特定された商品識別情報を、商品に付されたバーコードとは異なるバーコード形態のバーコードに変換して、該変換したバーコードをラベルに印字し発行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記ラベル発行装置において、バーコード形態を変換する際、商品識別情報の桁数を変更して変換することを特徴とする。
また、本発明は、上記ラベル発行装置において、商品識別情報特定手段により商品識別情報が特定された際、商品識別情報の最上位の桁からゼロの数を判断し、該ゼロの数に応じて変換するバーコードの形態の桁数を異ならせることを特徴とする。
また、本発明は、上記ラベル発行装置において、商品に付されたバーコードの情報は、識別可能な項目毎に情報が記憶され、商品に付されたバーコード中に記憶される情報のうち商品識別情報以外の情報を可読文字として印字する項目を選択する選択手段と、バーコード読取手段により読み取られた情報のうち選択手段により選択された項目が含まれているか否かを判断する判断手段と、判断手段で選択された項目が含まれていると判断された場合、変換したバーコードをラベルに印字する際に、併せて選択された項目に関する情報を可読文字として印字する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
例えば、その商品のロット番号等は、通常商品には印字されていない場合が多く、その場合でも、GS1データバーのバーコードにはロット番号の情報が含まれている場合がある。そして、GS1データバーを読み取ることができるバーコードスキャナを備えたPOSシステムでは、該バーコードを清算の際に読み取ることで、どのロット番号の商品が販売されたかのデータを蓄積できる。また、GS1データバーを読み取ることができないバーコードスキャナを備えたPOSシステムでも、元々商品に付されているGS1データバーには、ロット番号の情報が含まれているので、商品登録に必要な商品識別コード部分を例えばJANコード等に変換したラベルを印字する際、ロット番号を印字すると選択しておけば、そのロット番号も併せてラベルに印字される。これにより、レジで清算する際、オペレーターはラベルに印字しているロット番号に気付き、レジでこのロット番号を例えばキーにより入力できるようにしておけば、どのロット番号の商品が売れたかをデータとして記憶することが可能となる。
また、可読文字で印字するとは、例えば、GS1データバーにてAI「10」がロット番号を示すことが決められているので、「10」と、そのロット番号のデータ、例えば「1234」と可読文字で印字することをいう。また、該番号をオペレーターが認識できない場合には、「ロット番号」「1234」と、ロット番号であることが分かるように可読文字で印字することをいう。つまり、予め選択したAIの項目に関する情報が、読み取られたバーコード情報に含まれている場合には、その項目を可読文字として印字することをいう。
請求項1に記載の発明によれば、バーコード読取手段により、バーコードを読み取った際、商品識別情報を広く普及している既存のバーコード読取手段で読み取ることができる異なるバーコード形態のバーコードに変換して、該変換したバーコードをラベルに印字し発行するので、広く普及していない形態のバーコード、例えばGS1データバーのバーコードでも広く普及している既存のバーコード読取手段で読み取ることが可能な、例えばJANコード等のバーコードに変換してラベルを発行することができる。従って、この変換したバーコードを商品に貼り付けすることにより、既存の広く普及しているバーコード読取手段を備えたレジで商品登録及び清算を実施できる。
請求項2に記載の発明によれば、バーコード形態を変換する際、商品識別情報の桁数が変更されて変換されるので、例えば、GS1データバーと、JANコードのように、前記商品識別情報が異なる桁数のバーコードにおいても正しい桁数の商品識別情報を印字させたラベルを発行することが可能になる。
また、請求項3に記載の発明によれば、商品識別情報特定手段により商品識別情報が特定された際、商品識別情報の最上位桁からゼロの数を判断し、該ゼロの数に応じて変換するバーコードの形態の桁数を異ならせるので、最上位桁からのゼロの数に応じて、例えば13桁のJANコードか、8桁のJANコードかが判断されてバーコードが印字されるので、その商品にあった正しいバーコード形態でバーコードが印字される。
また、請求項4に記載の発明によれば、商品に付されたバーコード中に記憶される情報のうち商品識別情報以外の情報を可読文字として印字する項目を選択する選択手段と、バーコード読取手段により読み取られた情報のうち選択手段により選択された項目が含まれているか否かを判断する判断手段と、判断手段で選択された項目が含まれていると判断された場合、変換したバーコードをラベルに印字する際に、併せて選択された項目に関する情報を可読文字として印字する制御手段とを備えているので、商品登録に必要な商品識別コード部分を例えばJANコード等に変換したラベルに印字する際、例えば、ロット番号を印字すると選択し、バーコード中にロット番号の情報が記憶されていれば、そのロット番号も併せてラベルに印字できる。
本発明に係るラベル発行装置の外観例を示す図である。 本発明に係るラベル発行装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明に係るラベル発行装置のラベル発行処理フローを示す図である。 本発明に係るラベル発行装置のラベル発行処理フローを示す図である。 RAMのワーキングエリアのフラグ、レジスタのマップ例を示す図である。 商品に付されているGS1データバーのバーコード例を示す図である。 ラベルに印字するAIを選択する表示操作部の表示例を示す図である。 図5に示すバーコードをJANのバーコードに変換したデータを印字したラベル例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明に係るラベル発行装置の外観例を示す図である。本ラベル発行装置10は、表示操作部11、テンキー部12、電源スイッチ13、メモリカード挿入口14、ラベル発行口15、及びスキャナ25を備えている。
表示操作部11は、液晶表示器の上面にタッチパネルが積層された構造をしている。操作者はタッチパネルを操作することにより、印字したい商品名などを選択でき、又、商品名などを記憶することができる。テンキー部12は、品番キー、数字キー、ラベルフィードキー、発行キー、通常のラベル発行モードからGS1データバーのバーコードを読み取ってJANコードのバーコードを印字するモードへ切り換える切換キー等から構成されている。メモリカード挿入口14に挿入されるメモリカードには、商品データを記憶する商品ファイルや印字フォーマットデータを記憶する印字フォーマットファイル等が記憶されている。
操作者は、ラベルを発行させたい場合には、ラベル発行したい商品をテンキー部12の品番キーと数字キーとで特定し、更に、印字したいラベル枚数を数字キーにて、入力し、発行キーを押すことで、当該商品の内容が印字されたラベルを所定枚数発行させることができる。
図2はラベル発行装置10の電気的構成を示すブロック図である。図示するように、ラベル発行装置10はCPU(中央処理装置)21にバスライン26で接続されたROM22、RAM23、ギャップセンサ24、及びスキャナ25を備えている。また、バスライン26には表示操作部11、テンキー部12、及び印字部16が接続されている。CPU21は、表示操作部11から入力された入力データ等の各種入力データを処理する入力処理、種々の情報を表示操作部11に出力する表示処理、後述する各種ファイルの内容の設定を行う設定処理、及び印字データを作成する印字データ作成処理や印字部16の印字動作を制御する印字処理等を行う。
ROM22には、CPU21の処理制御用の各種プログラム、即ち、入力処理プログラム、印字処理プログラム、表示処理プログラム、設定処理プログラム、及び印字データ作成処理プログラム等が格納されている。ROMには、フラッシュメモリを用いるのが好ましく、これにより古いROMをソケットから抜き、新しいROMに差し替えるといった面倒な作業が不要になる。
RAM23には、フラグ、レジスタ等が設定されるワーキングエリア、フォントファイル、印字フォーマット、商品ファイル等の記憶領域が設けられている。また、記憶領域はバッテリバックアップが施されており、ラベル発行装置10の本体の電源を落した場合でも、各種ファイルの内容は失われないようにしている。RAM23には、SRAMカードを用いるのが好ましく、これにデータの移行等を簡単に行うことかできる。
スキャナ25は商品に貼り付けされているバーコードを読み取るスキャナであり、このスキャナ25はGS1データバーに対応している。つまりGS1データバーのバーコードを読み取ることができるスキャナである。
図4はRAM23の記憶領域を示す図で、「ワーキングエリア」はフラグやレジスタ等のエリアであり、「バーコード情報エリア」は、後述のバーコード形態を変換するために読み取ったバーコード情報が記憶されるエリアである。また、「AI=01の情報エリア」は、前記バーコード情報エリアに記憶された情報のうち、AIが01の情報を特定して記憶するエリア、「変換後の情報エリア」はバーコードが変換された後のバーコードが変換された後のバーコード情報が記憶されるエリアである。
図5はGS1データバーのバーコード例を示す図である。なお、図示するAIとその情報は、該バーコードにどの情報が含まれているかを説明するために表示しているが、実際のラベルには数字情報は印字されておらずバーコードのみが印字されている例にて説明する。図示するように各データをAIで定義(区別)して連結している。AIには固有の番号を付している。図5では、GTIN(商品識別コード)をAI=01で数字14桁で、有効期限をAI=17で数字6桁で、ロット番号を英数記号最大20桁でそれぞれ表されている。この場合、商品識別コードは13桁のJANコードの最上位の桁に「0」を加えて14桁の商品識別コード(GTIN)としている。
なお、8桁のJANコードの場合は先頭に6つの「0」を付けてそれぞれ14桁にして、GS1データバーのGTINとして記憶されている。また、UPSコードの場合には、先頭に2つの「0」を付けて、13桁のEANコードの場合には、先頭に一つの「0」を付けて、GS1データバーのGTINとして記憶されている。
図6はGS1データバーをJANコードに変換する際に、元のGS1データバーに含まれているAIの情報を可読文字として印字するかしないかを選択するラベル発行装置10の表示操作部11の表示例を示す図であり、予め設定モードにて各AI毎に印字「する」/「しない」を設定できる。図示するように、例えばAI:10(ロット番号)印字「する」/「しない」、AI:15(販売期限日)印字「する」/「しない」、・・・のデータが表示操作部11に表示される。このように、各AI毎に、印字「する」/「しない」を選択するモードを設け、例えばロット番号を印字すると設定した場合で、商品に貼り付けされているGS1データバーのバーコードを読み取りラベル発行装置10でJANコードのバーコードを印字する際に、AIに10の情報が含まれているかを判断し、含まれていれば、AIが「10」に関する情報をJANコードと共にラベルに印字する。
図3(a)、(b)は本発明に係るラベル発行装置のラベル発行処理フローを示す図である。ここでは商品に付されている図5に示すGS1データバーのバーコードを読み取り、図7に示すJANコードのバーコードのラベルを発行する場合を説明する。そして、この例では13桁のJANコード又は8桁のJANコードが14桁のGTIN(商品識別コード)としてGS1データバーの情報に含まれて、該バーコードが付された商品が店舗に入荷された例を説明する。
先ず、ステップST1では、ラベル発行装置を通常の発行モードからGS1データバーをスキャナ25にてスキャンしてJANコードのバーコードを発行するモードに、テンキー部12の切換キーを押すことで切り換える。
次にステップST2では、入荷された商品に付されている、図5に示すGS1データバーのバーコードを読み取り、読み取ったバーコードデータをRAM23のバーコード情報エリアにAI毎に記憶する(図4参照)。
次にステップST3では、ステップST2で読み取ったバーコード情報エリアの中のAIが「01」の14桁の情報を特定し、該特定した情報をRAM23のAI=01の情報エリアに記憶する。
次にステップST4では、ステップST3で記憶された14桁の情報の先頭からの0が1つか否かを判断し、イエス(Y)であればステップST5に移行し、ノー(N)であればステップST10(図3(b))に移行する。
ステップST5では、ステップST3で記憶された14桁の情報のうち最上位の桁の「0」を除いた13桁の情報(2桁目から14桁目までの情報)を、RAM23の変換後の情報のエリア(図4)に記憶する。つまり、14桁の情報を13桁の情報へ桁数を合わせて変換して記憶している。
次にステップST6では、ステップST2で記憶したバーコード情報に図6に示す表示操作部11の表示例で印字「する」を選択したAIが有るか(含まれているか)否かを判断する。イエス(Y)の場合はステップST7に移行し、ノー(N)の場合ステップST9に移行する。
ステップST7では、上記ステップST2で記憶されたAIと一致するか否かを判断し、イエス(Y)の場合はステップST8に移行し、ノー(N)の場合はステップST9に移行する(この場合は、図6でAI「10」のロット番号が印字「する」と選択されていて、且つ図5のGS1データバー情報にはAIの「10」のロット番号が含まれているので、ロット番号の情報がJANコードと共に印字される)。印字すると選択された、AIの情報がステップST2で記憶した情報に含まれているか否かを判断する。
ステップST8では、ステップST5で記憶した2桁目から14桁目の情報を図7に示すように、13桁の周知のJANコード102と、ステップST6で選択されたAIを含むと判断された、例えば上記のようにAI=10に関するロット番号情報とが、図7に示すように、人が読むことが可能な可読文字103にて印字する。図7ではロット番号:1234が印字されている。
以上のように、GS1データバーを周知のバーコードであるJANコードに変換する際に、元のGS1データバーに含まれているAIの情報を選択して印字することで、レジにその情報を入力する機能さえ備えておけば、例えGS1データバーを読み取ることができなくとも、元々のGS1データバーに含まれている情報をレジへ記憶することができるようになる。
なお、図7に示すように、ロット番号の文字数字、或いはJANバーコードをラベル101に印字するには、印字装置では必然的に設けられているラベル101上のどの位置にどの情報を印字するかを決めた印字フォーマットを事前に設定しておく。そしてこの設定したフォーマットに基づきラベル101にバーコード102や可読文字103が印字される。そして発行された図7に示すラベルを元のGS1データバーのバーコードが印字されている商品のGS1データバー(図5参照)が印字されている上に貼り付ける。これにより、レジでは印字されているJANコードのバーコードをスキャナにてスキャンすることで商品登録をすることができる。更に、ロット番号が印字されているので、オペレーターは該印字に気づき、登録する際に該ロット番号をも入力することができる。
なお、元々の商品に貼付されていたGS1データバーをバーコードシンボルが異なるJANコードに変換し、該変換されたJANコードがレジでスキャンされることを説明したが、GS1データバーが貼り付けられた商品が店頭に入荷される際に、変換されるJANコードやそのコードに対応する商品名や値段等の当該商品に関する情報は、予めレジが清算の際に参照できるように記憶されている商品マスタに記憶しておく。これにより、当該変換されたJANコードが印字されたラベルがレジでスキャンされた場合でも、そのJANコードに対応する値段等を呼び出すことができ、清算が可能になる。
ステップST9では、ステップST7で、印字すると選択されたAIの情報がステップST2で記憶した情報に含まれていない、或いはステップST6で印字すると選択されたAIがないと判断されたので、ステップST5で記憶した13桁の情報、つまり2桁目から14桁目の情報をJANコードのバーコードのみを印字する。そしてステップST8と同様、発行されたラベルを元々のGS1データバーのバーコード上に貼り付ける。
ステップST10では、ステップST3で記憶された14桁の先頭からの0が6つか否かを判断する。イエス(Y)であればステップST11に移行し、ノー(N)であればステップST12に移行する。
ステップST11では、ステップST3で記憶された14桁の情報のうち、7桁目から14桁目の情報を、RAM23の変換後の情報のエリアに記憶する。
また、ステップST12では変換できないバーコードである旨を「エラー」として表示操作部11に表示する。
ステップST13では、ステップST2で記憶したバーコード情報に図6に示す表示操作部11の表示例で印字「する」を選択したAIが有るか(含まれているか)否かを判断する。イエス(Y)の場合はステップST14に移行し、ノー(N)の場合はステップST16に移行する。
ステップST14では、ステップST2で記憶したバーコード情報に印字「する」を選択したAIが含まれているか否かを判断し、イエス(Y)の場合はステップST15に移行し、ノー(N)の場合は、ステップST16に移行する。
ステップST15では、ステップST5で記憶した7桁目から14桁目の情報を8桁のJANコードのバーコードと、ステップST13で記憶されていると判断したAIに関する選択された情報を、ラベルに人が読むことができる可読文字にて印字する。そして発行された図示しない8桁のJANコードと選択されたAIに関する情報と、が印字されたラベルを、図5に示すGS1データバーのバーコードの上に貼り付け、レジではこの8桁のJANコードを読み取って清算する。
ステップST16では、ステップST14で、選択されたAIの情報がステップST2で記憶した情報に含まれていない、或いはステップST13で印字すると選択されたAIがないと判断されたので、ステップST10で記憶した7桁目から14桁目の情報を8桁のJANコードのバーコードとして印字する。そして、ステップST15と同様に発行されたラベルが図5に示すGS1データバーのバーコード上に貼り付けられて、レジではこの8桁のJANコードを読み取り清算する。
また、上記例では、ステップST6でAI=10のロット番号が印字すると選択された例を示したが、他のAI、例えば「241」アイテムコード、また「11」製造年月日等を印字すると、該選択したAIの情報がステップST2で記憶した情報に含まれているか否かをステップST6、或いはステップST13で判断し、それらのAIに関するデータがステップST2にて読み取られた情報に記憶されていれば、それらの情報を印字するようにしても良い。
以上のように、GS1データバーのバーコードを読み取ることができないレジが導入されている店舗では、元々のGS1データバーに、例えばロット番号の情報が入っていたとしても、該情報を読み出すことができない。しかし、レジでの清算の際にロット番号をキー入力できる機能を備えておけば、ラベルにロット番号が目視可能な情報として印字されているので、該情報をオペレーターは清算の際にキー入力することができ、13桁の商品を識別する情報に合わせてどのロットの商品が販売されたかデータとして蓄積することができる。これにより、後に商品に問題があったとしても、該当するロットの商品を販売したか否かの確認をする際に利用することができる。
なお、上記実施形態例では、13桁或いは8桁のJANバーコードと、ロット番号等の情報を同一のラベルに印字する例を説明したが、別のラベルに印字するようにしてもよい。また、上記実施形態例では、図5で一段のGS1データバーの例で示したが、これに限らず複数段になっているGS1データバーであっても良い。
また、上記実施形態例の図5では、実際のラベルにGS1データバーのバーコードのみが印字された例を示したが、GTIN(商品識別コード)、ロット番号などがバーコードの直下に印字されてもよい。つまり、JANコードに変更されたラベルが、元々商品に貼り付けられているGS1データバーのバーコードの上に貼り付けられるので、たとえロット番号が印字されていたとしても、JANコードのバーコードが印字されてラベルを貼り付けると、該印字が隠れてしまう恐れがある。そこでJANコードのバーコードが印字されるラベルにも選択された情報、例えばロット番号を印字することにより、上記隠れた印字を該印字で代用できる。
また、上記実施形態例では、商品そのものに印字されていない場合が多いロット番号をラベルに印字する例を示したが、これに限らず、商品そのものに印字されている例が多い、例えば、賞味期限日や加工日等の情報をラベルに印字するようにしてもよい。即ち、読み取られた識別可能な項目毎に情報が記憶されているバーコード中に、日付けに関する情報、例えば賞味期限日等が含まれているか否かを判断する日付け情報判断手段を設け、日付けに関する情報が含まれている場合、該情報を印字する。これによりレジでのオペレーターはバーコードの近くに例えば、賞味期限日等が印字されているので、賞味期限情報を瞬時に見つけることができ、賞味期限が近い否かを容易に判断することができる。
また、上記実施形態例の図7には、変換されるJANコードと、ロット番号とが印字される例を示したが、前記のように変換されるJANコードに関する商品名や値段等の商品情報は予め例えばストアコントローラーに商品マスタとして記憶しているので、該ストアコントローラーとラベル発行装置とを通信可能にし、本実施形態例のラベル発行装置でラベルを発行する際に、ストアコントローラーに記憶されている商品マスタを呼び出し、当該商品の商品名や値段その他店舗名等、ラベルに印字するようにしても良い。これにより、GS1データバーのバーコードシンボルの上に、変換されたJANコードが印字されたラベルを貼り付けする際、元のラベルに印字されていた情報が隠れてしまう場合でも、変換されたJANコードが印字されるラベルに商品名や値段等が印字されているので、取引に重要な情報が見えなくなることがなくなる。
また、更に好ましくは、元のGS1データバーが印字されていたラベルに印字されていた情報を全て商品マスタから呼び出し、JANコードが印字されるラベルに該情報全てを印字するようにしても良い。このようにすれば、元のラベルに印字されていた全ての情報が、重ねて貼り付けられるラベルに印字されているので、ラベルを重ねて貼り付けしても情報が隠れて見えなくなることを防ぐことができる。
本発明は、バーコード読取手段により、バーコードを読み取った際、商品識別情報を、広く普及している既存のバーコード読取手段で読み取ることができる異なる形態のバーコードに変換してラベルを発行するので、広く普及していない形態、例えばGS1データバーのバーコードが付された商品が入荷した場合でも、広く普及しているJAN又はEAN又はUPC等の既存のバーコード読取手段で読み取ることが可能なバーコードに変換してラベルを発行できる。従って、本発明に係るラベル発行装置で変換したバーコードを商品に貼り付けすることにより、既存のバーコード読取手段を備えたレジで商品登録及び清算を実施できる。
10 ラベル発行装置
11 表示操作部
12 テンキー部
13 電源スイッチ
14 メモリカード挿入口
15 ラベル発行口
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ギャップセンサ
25 スキャナ

Claims (4)

  1. 商品に付され、少なくとも商品を識別する商品識別情報が記憶されたバーコードを読み取るバーコード読取手段と、
    前記バーコード読取手段により、前記バーコードを読み取った際、前記商品識別情報を特定する商品識別情報特定手段と、
    前記商品識別情報特定手段で特定された商品識別情報を、前記商品に付されたバーコードとは異なるバーコード形態のバーコードに変換して、該変換したバーコードをラベルに印字し発行する制御手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 請求項1に記載のラベル発行装置において、
    前記バーコード形態を変換する際、前記商品識別情報の桁数を変更して変換することを特徴とするラベル発行装置。
  3. 請求項1又は2に記載のラベル発行装置において、
    前記商品識別情報特定手段により前記商品識別情報が特定された際、前記商品識別情報の最上位の桁からゼロの数を判断し、該ゼロの数に応じて前記変換する前記バーコードの形態の桁数を異ならせることを特徴とするラベル発行装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラベル発行装置において、
    前記商品に付されたバーコードの情報は、識別可能な項目毎に情報が記憶され、
    前記商品に付されたバーコード中に記憶される情報のうち前記商品識別情報以外の情報を可読文字として印字する項目を選択する選択手段と、
    前記バーコード読取手段により読み取られた情報のうち前記選択手段により選択された項目が含まれているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段で選択された項目が含まれていると判断された場合、前記変換したバーコードをラベルに印字する際に、併せて前記選択された項目に関する情報を可読文字として印字する制御手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置。
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