JP2010193774A - 移植機の植付作業機 - Google Patents

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圭介 渡里
Takashi Funo
隆 布野
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Abstract

【課題】メンテナンスも容易で、且つ植付ケースのオイルシール構造も簡略化可能な、移植機の植付作業機を提供する。
【解決手段】植付ケース22の後面側に開口部を有するように成形されて前側が支持部材に支持された前後方向の筒状部材29及び該開口部を閉塞する着脱可能な閉塞蓋31とによって前記植付ケース22の少なくとも一部を構成し、植付ケース22から植付爪への動力伝動を断続する植付クラッチと、植付クラッチを断続作動させる切換部材61と、植付爪が所定姿勢になっていない場合には植付クラッチの切断作動を規制する規制ピン72とを植付ケース22側に設けた移植機の植付作業機において、植付クラッチを筒状部材29の後部に配置し、前記規制ピン72及び切換部材61を、閉塞蓋31側又は筒状部材29の上面後端部側に設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、苗載せ台の下側に配置された支持部材側に前後方向の植付ケースの前側を支持し、苗載せ台の苗を掻き取って圃場に植付ける植付爪が上記植付ケースの後部側に取付支持され、植付爪への動力伝動を断続する植付クラッチと、植付クラッチを断続作動させる切換部材とを植付ケース側に設けた移植機の植付作業機に関する。
苗載せ台の下側に配置された支持部材と、該支持部材によって前側が支持された前後方向の植付ケースと、植付ケースの後部側に取付けられて苗載せ台の苗を掻き取って圃場に植付ける植付爪とを設け、後面側に開口部を有するように成形されて前側が前記支持部材に支持された前後方向の筒状部材及び該開口部を閉塞する着脱可能な閉塞蓋とによって前記植付ケースを構成し、植付ケースから植付爪への動力伝動を断続する植付クラッチと、植付クラッチを断続作動させる切換部材とを植付ケース側に設けた移植機の植付作業機が従来公知である。
このような移植機の植付作業機では、植付クラッチが切断されて植付爪が駆動停止された非作業時に、植付爪に近接する他の機器が駆動されて植付爪に接触したり、走行中に植付爪が圃場に接触したりすること等を防止するため、植付爪が上記非作業時には収納姿勢等の所定姿勢に切換えられていることが望ましい。そして、このような観点から、植付爪が所定姿勢になっていない場合には植付クラッチの切断作動を規制する規制ピンを植付ケース側に設けた特許文献1に示す移植機の植付作業機が開発され公知になっている。
特開平11−299314号公報
上記文献の移植機の植付作業機では、支持部材に支持された筒状部材の前側に植付クラッチ、規制ピン及び切換部材が配置されているが、筒状部材の前側箇所には、通常支持部材に支持された苗載せ台や他の部材が近接しているため、規制ピン、切換部材及び植付クラッチ等のメンテナンス等の作業を行う際に、近接している他の部材が邪魔になり、効率的な作業を行うことが困難な場合があるという課題がある。
くわえて、支持部材の下面前端部に穿設された取付孔を介して規制ピンが筒状部材の外側から内部に向かって挿通固定されており、筒状部内にオイルを封入する際には、オイルシール等の機構が複雑になり、製造コストが高くなるという課題もある。
本発明は、上記課題を解決し、苗載せ台の下側に配置された支持部材側に前後方向の植付ケースの前側を支持し、苗載せ台の苗を掻き取って圃場に植付ける植付爪が上記植付ケースの後部側に取付支持され、植付爪への動力伝動を断続する植付クラッチと、植付クラッチを断続作動させる切換部材とを植付ケース側に設け、植付爪が伝動切断時に所定姿勢で係止される移植機の植付作業機において、メンテナンスも容易で且つ植付ケースのオイルシール構造も簡略化可能な移植機の植付作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の移植機の植付作業機は、第1に、苗載せ台16の下側に配置された支持部材14と、該支持部材14によって前側が支持された前後方向の植付ケース22と、植付ケース22の後部側に取付けられて苗載せ台16の苗を掻き取って圃場に植付ける植付爪23とを設け、後面側に開口部29aを有するように成形されて前側が前記支持部材14に支持された前後方向の筒状部材29及び該開口部29aを閉塞する着脱可能な閉塞蓋31とによって前記植付ケース22の少なくとも一部を構成し、植付ケース22から植付爪23への動力伝動を断続する植付クラッチ58と、植付クラッチ58を断続作動させる切換部材61と、植付爪23が所定姿勢になっていない場合には植付クラッチ58の切断作動を規制する規制ピン72とを植付ケース22側に設けた移植機の植付作業機において、植付クラッチ58を筒状部材29の後部に配置し、前記規制ピン72及び切換部材61を、閉塞蓋31側又は筒状部材29の上面後端部側に設けたことを特徴としている。
第2に、ワイヤー73を切換部材61側に連結し、ワイヤー73の引操作によって植付クラッチ58が切断作動されるように切換部材61を構成し、ワイヤー73の引操作荷重を設定する圧縮スプリング78を前記ワイヤー73側に設けたことを特徴としている。
第3に、規制ピン72を筒状部材29の上面後端部側に設けるとともに、切換部材61を閉塞蓋31側に配置したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の移植機の植付作業機によれば、筒状部材の下面側に規制ピンや切換部材等の取付孔を穿設する必要がないため、植付ケース内のオイルが漏れ出すことを防止するオイルシール等の機構を簡略化できるとともに、苗載せ台等の他の部材からの干渉を受けることが少ない筒状部材の後側に切換部材及び閉塞蓋を設けるため、メンテナンスが容易になるという効果がある。
また、ワイヤーを切換部材側に連結し、ワイヤーの引操作によって植付クラッチが切断作動されるように切換部材を構成し、ワイヤーの引操作荷重を設定する圧縮スプリングを前記ワイヤー側に設けることにより、ワイヤーの引操作荷重を設定するのに引張スプリングを用いた場合と比較して、荷重設定が容易になるという効果がある。
さらに、規制ピンを筒状部材の上面後端部側に設けるとともに、切換部材を閉塞蓋側に配置することにより、閉塞蓋を取外して開口部から規制ピンを視認して作業を行うことが可能になるため、規制ピンの位置調整を容易に行うことができるという効果がある。
本発明の移植機の植付作業機を適用した乗用田植機の全体側面図である。 植付作業機の要部を示す背面側斜視図である。 植付ケースの内部構造を示す側面図である。 植付クラッチ、切換部材及び規制機構の構成を示す植付クラッチの接続状態時の要部背面図である。 植付クラッチ、切換部材及び規制機構の構成を示す植付クラッチの切断状態時の要部背面図である。
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の移植機の植付作業機を適用した乗用田植機の全体側面図である。本乗用田植機は、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2によって支持された走行機体3と、走行機体3の後方に配置された植付作業機4とを備え、植付作業機4は昇降リンク6を介して走行機体3に昇降自在に連結されている。走行機体3と植付作業機4の間には圧油の供給・排出によって伸縮作動する昇降シリンダ7が設置され、該昇降シリンタ7の伸縮によって植付作業機4が走行機体3に対して昇降駆動される。
上記走行機体3の前側のエンジン(図示しない)を収容するボンネット8の後方にはオペレータが乗込む操縦部9が設置され、この操縦部9におけるオペレータが着座する座席11の前方にはステアリングハンドル12及び前後進操作を行う走行レバー13が設けられている。エンジンの動力は、走行機体3の下面側に固定設置(固設)されたミッションケース内のトランスミッション(図示しない)を介して前後輪1,2に変速伝動される。
上記植付作業機4は、主フレームをなす左右方向の角柱状部材である横フレーム(支持部材)14と、横フレーム14の真後ろ側から前方に向かって上方に急傾斜するように突設されて背面側に苗を載置する苗載せ台16と、苗載せ台16の下方に配置された植付部17及びフロート18とを備えている。
苗載せ台16は、苗載せ台16の下部側に位置する横フレー14に対して上下位置調整可能に支持されている。フロート18は、前後方向に形成され、左右方向に複数並列配置されており、フロート支持機構21を介して横フレーム14に上下位置調整可能に支持されている。ちなみに、フロート18を圃場面に接地させて植付部17による植付作業を行うため、フロート18の上下位置調整によって植付深さが変更される。植付部17は、左右方向に複数並列配置されており、そのそれぞれが前後方向に形成された植付ケース22及び植付ケース22の左右側面後部に設置された植付爪23を備えている。
そして、植付作業機4への動力伝動について説明すると、ミッションケースから突出してエンジン動力が変速伝動される作業側PTO軸に、一又は複数の伝動軸(図示しない)及びユニバーサルジョイント(図示しない)を介して作業側伝動軸24が動力伝動可能に連結され、この作業側伝動軸24の後端部が、ユニバーサルジョイント(図示しない)を介して横フレーム14上面側に軸回りに回転自在に支持された前後方向の入力軸26(図2参照)に動力伝動可能に連結されている。ちなみに、エンジン動力は、ミッションケース内に設定された作業機クラッチによって、作業側PTO軸に断続伝動される。すなわち、作業機クラッチの入切によって、作業側PTO軸を駆動又は駆動停止させる。これらの作業側PTO軸、伝動軸、ユニバーサルジョイント、作業側伝動軸24及び入力軸26によって、植付作業機4側に走行機体3側のエンジン動力が変速伝動される。
次に、図1乃至5に基づき、植付作業機4の構成について詳述する。
図2は、植付作業機の要部を示す背面側斜視図であり、図3は、植付ケースの内部構造を示す側面図である。横フレーム14の左右方向中央部は、前後方向のローリング軸27を介して、昇降リンク6に左右傾斜自在(ローリング自在)に支持されている。横フレーム14にはブラケット28を介して植付ケース22の前端部が支持固定されている。
詳細を説明すると、各植付ケース22が、前後方向に延びる背断面視方形状の筒状部材29と、筒状部材29の後面側に穿設されて筒状部材29の内部と外部とを蓮通させる開口部29a(図4,5参照)を閉塞する方形板状の閉塞蓋31とによって構成されており、この複数の筒状部材29の前端部が、横フレーム14の後面及び下面から一体的に後方斜め下方に延設された前述のブラケット28によって、各別に横フレーム14に強固に取付固定されている。ちなみに、筒状部材29は、鋳造等の型成形によって一体的に形成されているが、左右一対の半割片を一体成形してそれらを互いに接合させてもよく、その内部には伝動機構用のオイルが封入されている。くわえて、閉塞蓋31は、筒状部材29の後面にボルト等によって着脱自在に取付固定されている。
上述の入力軸26の中途部及び後部は、横フレーム14の進行方向右(右)側中途部に固設された作業側入力ケース32内に収容支持されており、横フレーム14の入力軸26側端部(右端部)側には上下方向の伝動ケース33が固設されている。
この作業側入力ケース32と伝動ケース33との間には左右方向の作業側駆動軸34が軸回りに前後回転自在に架設支持されている。くわえて、作業側入力ケース32から後方に一体的に延設された支持体36と伝動ケース33との間には、作業側駆動軸34の後方斜め下方に位置した状態で、左右方向の横送り軸37が軸回りに前後回転自在に支持されている。さらに、横送り軸37の下方には、左端の植付ケース29から右端の植付ケース22に至り一方側(図示する例では右側)の端部が伝動ケース33内に挿入される左右方向の植付伝動軸38が配置されている。
上記横送り軸37への変速伝動は、上記伝動ケース33内における上記作業側駆動軸34と横送り軸37との間に設けられた変速機構41によって行われる。この変速機構41は、伝動ケース33内における作業側駆動軸34と横送り軸37との間に軸回りに回転自在に支持された左右方向の中間軸42と、作業側駆動軸34と一体回転するように作業側駆動軸34に軸方向にスライド可能に支持された伝動ケース33内の複数の入力ギヤ43と、横送り軸37と一体回転して対応する上記入力ギヤ43とそれぞれ噛合う伝動ケース33内の複数の出力ギヤ44と、中間軸42の動力を横送り軸37に伝動する伝動ギヤ46とを備えている。
そして、左右方向のシフトロッド48を軸方向にスライド操作することにより、連結体47を介してシフトロッド48に連結された上記複数の入力ギヤ43を左右スライド移動させ、噛合う入力ギヤ43と出力ギヤ44の組合せを変更し、作業側駆動軸34から横送り軸37への動力の変速操作を行う。
横送り軸37の外周には軸方向にスライド自在に筒状の移動体49が支持されている。この移動体49は、横送り軸37の外周に形成されたガイド溝37aによってスライド案内される。具体的には横送り軸37が軸回り一方側又は他方側に回転駆動されると、移動49体がガイド溝37aの形成範囲内で左右に往復スライド移動し、移動体49に連結部材(図示しない)を介して連結された上述の苗載せ台16を一体的に左右スライド移動させる。すなわち、横送り軸37、移動体49及び連結部材等によって苗載せ台16を植付部17に対して左右方向に横送りする横送り機構を構成している。
また、横送り軸37の伝動ケース22と反対側の端部には、横送り軸37と一体回転する当接体51が取付固定されている。この当接体51は、苗載せ台16の左右スライド端である左右のストロークエンドにおいて、苗載せ台16側の縦送り機構(図示しない)を作動させ、苗載せ台16上の苗を下方に移動させる。ちなみに、縦送り機構については、従来公知のものを用いるため、説明を割愛する。
上記横送り機構によって苗載せ台16の下端部の苗が左右全体に亘り複数の植付部17によって掻き取られて圃場に植付けられるとともに、縦送り機構によって苗載せ台16の下端部に上方の苗が送られるため、苗載せ台16上に載置した苗が順次、圃場に植付けられていく。
上記植付伝動軸38への動力伝動は、作業側駆動軸34の動力を植付伝動軸38に伝動する伝動ケース33内の伝動チェーン52によって行われる。この植付伝動軸38は、複数の左右方向の軸同士を連結固定することにより一体回転する単一の軸を構成し、各筒状部材29の前部両側面を貫くようにして左右並列配置された複数の筒状部材29に挿通支持されている。
また、各筒状部材29の後部には左右方向の植付軸53が、左右突出状態で、軸回りに前後回転自在に挿通支持されている。この植付軸53には上述の植付爪23が設置されており、植付爪23は、上述した植付軸53の回転によって、苗載せ台16から苗を掻き取る掻取姿勢と、掻き取った苗を圃場に植付ける植付姿勢と、植付ケース22に沿って収納される収納姿勢とに切換えられる。
各筒状部材29の内部前側には植付伝動軸38と一体回転するように植付伝動軸38に取付固定される主動スプロケット54が配置される一方で、内部後側には植付軸53に対して軸回りに前後回転自在に(遊転状態で)支持される従動スプロケット56が配置されている。そして、筒状部材29の内部には、筒状部材29内の前後全体に亘り環状に形成されて主動スプロケット54と従動スプロケット56に巻き掛けられて主動スプロケット54から従動スプロケット56に動力を伝動する植付チェーン57が設置されている。植付ケース22内の従動スプロケット56の動力は、植付クラッチ58(図4,5参照)によって、植付軸53に断続伝動されて、各植付ケース22毎の植付爪23を駆動・駆動停止させる。
すなわち、各植付ケース22内の植付クラッチ58が接続されている際に、植付伝動軸38に動力が伝動されて植付伝動軸38が前後回転駆動されると、植付爪23が駆動され、苗載せ台16上の苗を掻き取って圃場に植付ける植付作業機が行われる。
次に、図3乃至5に基づき植付クラッチの詳細について説明する。
図4は、植付クラッチ、切換部材及び規制機構の構成を示す植付クラッチの接続状態時の要部背面図であり、図5は、植付クラッチ、切換部材及び規制機構の構成を示す植付クラッチの切断状態時の要部背面図である。各筒状部材29の内側後端部には植付クラッチ58が設けられ、筒状部材29上面側には植付クラッチ58の切作動を規制する規制機構59が配置され、閉塞蓋31には植付クラッチ58を断続作動させる切換部材61が設置されている。くわえて、切換部材61は連係機構62を介して操作レバー(図示しない)に連結されており、操作レバーの揺動操作によって植付クラッチ58の断続操作(入切操作)が行われる。
上記植付クラッチ58は、主に、筒状部材29内における植付軸53の同心軸上に配置されて左右方向に延びる筒状に成形された左右の一対の分割片63,64によって構成されている。左右の分割片63,64の内、従動スプロケット56に近い側(図示する例では右側)のものが、従動スプロケット56と一体回転するとともに植付軸53に対して軸回りに前後回転自在に(遊転状態で)植付軸53に支持された上流側分割片64になり、他方側が植付軸53と一体で軸回りに前後回転するとともに植付軸53の軸方向にスライド可能に植付軸53に支持された下流側分割片63になる。
一対の分割片63,64の対向端部63a,64aは、それぞれ互いに凹凸嵌合(係合)可能な形状に形成されている。このため、下流側分割片63が上流側分割片側64側にスライドして上記左右の分割片63,64が一体回転するように対向端部63a,64a同士を嵌合させることにより、図4に示すように、植付クラッチ58が接続状態(入状態)になり、従動スプロケット56の動力が植付軸53に伝動される一方で、下流側分割片63を上流側分割片64から離間する側にスライドして上記左右の分割片63,64が各別に回転するように対向端部63a,64aによる嵌合を解除させることにより、図5に示すように、植付クラッチ58のが切断状態(切状態)になり、従動スプロケット56から植付軸53への動力伝動が切断される。
また、筒状部材29内の下流側分割片63の対向端部63aと反対側の端部には、フランジ状に外方に突出して側面視円形状をなす作動部66が一体的に延設されている。植付軸53には、作動部66と筒状部材29の内面側との間に位置した状態で、圧縮スプリング(弾性部材)67が外装されており、この圧縮スプリング67によって、植付クラッチ58が接続作動側に常時付勢されている。
上記切換部材61は、閉塞蓋31に穿設された前後方向の取付孔(図示しない)に挿通されて閉塞蓋に軸回りに回動可能に支持される前後方向の切換軸68と、切換軸68の前端部から上側に突出して切換軸68と一体で左右揺動する閉塞蓋31内面(前面)側の作動アーム69と、切換軸68の後端部から左右の一方側(図示する例では右側)に一体的に突出して切換軸68と一体で上下揺動する閉塞蓋31外面(後面)側の操作アーム71とを備えている。上記作動アーム69の突出端部が前方に屈曲形成されて作動部66と当接可能に構成され、上記操作アーム71の突出側半部の下端部が後方に屈曲形成されて操作部71aを構成している。
操作アーム71を上方揺動操作(切操作)することにより、作動アーム69が背面視で上流側分割片64から離間する側(切作動側)に揺動され、作動アーム69が作動部66に当接して下流側分割片63を上流側分割片64から離間する側にスライドさせ、植付クラッチ58が切断作動される。一方、操作アーム71を下方揺動操作(入操作)することにより、作動アーム69が背面視で上流側分割片64に近接する側(入作動側)に揺動され、作動アーム69の作業部66に対する切作動側への押圧が解除され、圧縮スプリング67の付勢力によって下流側分割片63と上流側分割片64が対向端63a,64a同士で嵌合して植付クラッチ58が接続作動される。ちなみに、このように下流側分割片64は圧縮スプリング67によって植付クラッチ58を入作動させる側に付勢されているため、操作アーム71も入操作側である下方揺動側に常時付勢されている。
上記規制機構59は、筒状部材29の上面後端部に穿設された上下方向の取付孔(図示しない)に挿通状態で取付固定され筒状部材29内の天井面側から下方に突出する規制ピン72と、上述の作動部66等とにより構成されている。作動部66の円状周縁部の一部は切抜形成され、切欠き状の規制解除部66aを構成している。
そして、側面視で規制ピン72の位置に規制解除部66aが位置していない場合には、操作アーム71が入操作されても規制ピン72に作動部66が当接して上流側分割片63の切作動側へのスライド移動が規制される規制状態になる一方で、側面視で規制ピン72の位置に規制解除部66aが位置している場合には(図3参照)、操作アーム71が入操作側に操作されると、作動部66が規制ピン72に当接せずに下流側分割片64が切作動側に変位可能な解除状態になる。くわえて、側面視で規制ピン72の位置に規制解除部66aが位置している際には、植付爪23が収納姿勢に切換えられるように、植付軸53が構成されている。すなわち、規制機構59(規制ピン72)は、植付爪23が収納姿勢になっていない場合に植付クラッチ58の切作動を規制するように構成されている。
上記連係機構62は、アウターワイヤー73a及びアウターワイヤー73a内を軸方向にスライド移動するインナーワイヤー73bから構成されて操作アーム71側と操作レバー側とを連結するワイヤー73と、アウターワイヤー73aの操作アーム71側端部である先端部側を閉塞蓋31に取付固定する取付ブラケット74と、インナーワイヤー73bの先端部に取付固定される上下方向の板状の操作ロッド76と、操作ロッド76に挿通されて操作ロッド76の軸方向にスライド移動する上下一対の板状の操作体77,77と、操作ロッド76に軸方向のスライド自在に支持されて上下の対向する操作体77,77の間に介在している圧縮スプリング78とを備えている。
上記操作ロッド76は操作アーム71の操作部71aに自身の軸方向にスライド自在に挿通された状態で連結されている。操作ロッド76の上端にはインナーワイヤー73bの先端が連結され、操作アーム71の操作部71aから下方に突出した操作ロッド76の中途部及び下部には上下一対の係止ピン76a,76aが一体的に突設されている。この上下の係止ピン76a,76aの間には、上記一対の操作体77,77及び圧縮スプリング78が介在している。圧縮スプリング78は、一対の操作体77を常時相互に離間する側に付勢しているため、各操作体77は、通常、対応する係止ピン76aに当接した状態になる。
操作レバーを植付クラッチ58入作動側に徐々に揺動操作すると、インナーワイヤー73bによって操作ロッド76が上方に引上げられ、上側の操作体77が操作アーム71の操作部71aに当接した状態になる。この状態から、操作レバーをさらに植付クラッチ58入作動側に揺動操作すると、インナーワイヤー73bによって操作ロッド76がさらに上方に引上げられ、上側の操作体77の係止ピン76aへの当接が解除されて圧縮スプリング78の弾性力が操作部71aに伝えられる状態になり、操作アーム71が上方揺動され、71を上方揺動させ、植付クラッチ58が切作動される。ちなみに、上記規制ピン72の作用によって、植付爪23が収納姿勢に切換えられた状態で、植付クラッチ58が切作動される。一方、植付クラッチ58入作動側に揺動操作すると、インナーワイヤー73bによる操作ロッド76の上方引上げが解除され、操作ロッド76の最下方位置に変位し、操作アーム71の操作部71aと上側の操作体77とが離間して上述の作用により植付クラッチ58が入作動される。
すなわち、切換部材61側に連結されたワイヤー73の操作レバーによる引操作によって植付クラッチ58が切作動され、圧縮スプリング78は、操作レバーによるワイヤー73の引操作荷重を設定する弾性部材となっており、ワイヤー73側である操作ロッド76に設置されている。ちなみに、操作レバーの揺動幅(ストローク)と、操作アーム71の揺動幅(ストローク)とには差があり、操作レバーの揺動幅の方が大きくなっている。この揺動幅の差が許容すべく、操作ロッド76が最下方位置に変位した場合における上側の操作体77と操作アーム71の操作部71aとの間隔が設定されている。
14 横フレーム(支持部材)
16 苗載せ台
22 植付ケース
22 植付爪
29 筒状部材
29a 開口部
31 閉塞蓋
58 植付クラッチ
61 切換部材
72 規制ピン
73 ワイヤー
78 圧縮スプリング(弾性部材)

Claims (3)

  1. 苗載せ台(16)の下側に配置された支持部材(14)と、該支持部材(14)によって前側が支持された前後方向の植付ケース(22)と、植付ケース(22)の後部側に取付けられて苗載せ台(16)の苗を掻き取って圃場に植付ける植付爪(23)とを設け、後面側に開口部(29a)を有するように成形されて前側が前記支持部材(14)に支持された前後方向の筒状部材(29)及び該開口部(29a)を閉塞する着脱可能な閉塞蓋(31)とによって前記植付ケース(22)の少なくとも一部を構成し、植付ケース(22)から植付爪(23)への動力伝動を断続する植付クラッチ(58)と、植付クラッチ(58)を断続作動させる切換部材(61)と、植付爪(23)が所定姿勢になっていない場合には植付クラッチ(58)の切断作動を規制する規制ピン(72)とを植付ケース(22)側に設けた移植機の植付作業機において、植付クラッチ(58)を筒状部材(29)の後部に配置し、前記規制ピン(72)及び切換部材(61)を、閉塞蓋(31)側又は筒状部材(29)の上面後端部側に設けた移植機の植付作業機。
  2. ワイヤー(73)を切換部材(61)側に連結し、ワイヤー(73)の引操作によって植付クラッチ(58)が切断作動されるように切換部材(61)を構成し、ワイヤー(73)の引操作荷重を設定する圧縮スプリング(78)を前記ワイヤー(73)側に設けた請求項1の移植機の植付作業機。
  3. 規制ピン(72)を筒状部材(29)の上面後端部側に設けるとともに、切換部材(61)を閉塞蓋(31)側に配置した請求項1又は2の移植機の植付作業機。
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