JP2010193233A - 利得可変増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】利得を広範囲に可変制御することが可能な利得可変増幅器を提供する。
【解決手段】利得可変増幅器は、非反転入力端(+)に入力される増幅電圧VIN2と反転入力端(−)に入力される帰還電圧VFBとが一致するように出力電圧VOUTを生成するメインアンプ1と、メインアンプ1の負帰還ループ内に挿入され、nビット(ただしn≧2)の内部デジタルデータIDをデジタル/アナログ変換することにより帰還電圧VFBを生成するDAC2と、nビットの外部デジタルデータTHIDに基づいてm値設定信号(ただし0≦m<n)を生成するm値設定回路3と、m値設定信号に基づいて入力電圧VINを2m倍することにより増幅電圧VIN2を生成するプリアンプ4と、m値設定信号に基づいて外部デジタルデータTHIDをmビット分だけ上位側にシフトすることにより内部デジタルデータIDを生成するmビットシフト回路5と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、利得可変増幅器に関するものである。
図12Aは、利得可変増幅器の一従来例を示す回路図である。本図の利得可変増幅器はメインアンプ101と、DAC[Digital/Analog Convertor]102と、を有して成る。
メインアンプ101の非反転入力端(+)は、入力電圧VINの印加端に接続されている。メインアンプ101の反転入力端(−)は、帰還電圧VFBの印加端(DAC102の出力端)に接続されている。メインアンプ101の出力端は、出力電圧VOUTの出力端に接続される一方、DAC102の電源端にも接続されている。
DAC102は、メインアンプ101の負帰還ループ内に挿入され、nビット(ただしn≧2)の外部デジタルデータTHIDをデジタル/アナログ変換することにより、帰還電圧VFBを生成する手段である。帰還電圧VFBの電圧値は、次の(1)式で算出される。(1)式において、パラメータTHID(d)は、nビットの外部デジタルデータTHIDのデータ値を10進数表記したものであり、1〜2n−1の整数値を取り得る。
Figure 2010193233
メインアンプ101は、非反転入力端(+)に入力される入力電圧VINと反転入力端(−)に入力される帰還電圧VFBとが一致するように、出力電圧VOUTを生成する。従って、出力電圧VOUTの電圧値は、次の(2)式で算出される。
Figure 2010193233
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開平5−120615号公報
確かに、上記構成から成る利得可変増幅器であれば、先出の(2)式からも分かるように、外部デジタルデータTHIDのデータ値を適宜調整することにより、その利得を可変制御することが可能である。具体的には、外部デジタルデータTHIDのデータ値を小さく設定するほど、利得可変増幅器の利得を高く設定することが可能であり、逆に、外部デジタルデータTHIDのデータ値を大きく設定するほど、利得可変増幅器の利得を低く設定することが可能である。
しかしながら、上記構成から成る利得可変増幅器では、入力電圧VINの増幅手段がメインアンプ101のみであるため、メインアンプ101自体の増幅能力が不足していた場合には、外部デジタルデータTHIDのデータ値をどれだけ小さく設定しても、メインアンプ101自体の増幅能力を超える利得は得ることができない、という問題があった(図13の実線X1と破線X1’を比較参照)。
なお、上記の問題を解決する手段としては、図12Bに示すように、入力電圧VINの印加端とメインアンプ101の非反転入力端(+)との間に、所定の利得Aを有するプリアンプ103を挿入し、メインアンプ101の非反転入力端(+)に対して、プリアンプ103から出力される増幅電圧VIN2(=A×VIN)を印加することが考えられる。
確かに、上記構成から成る利得可変増幅器であれば、大きな出力電圧VOUTを出力する必要がある場合であっても、メインアンプ101自体の利得については、プリアンプ103が挿入されていない構成(図12Aの構成)に比べて低く設定すれば足りるので、メインアンプ101自体の増幅能力を不要に増強する必要がなくなる。
しかしながら、上記構成から成る利得可変増幅器において、プリアンプ103の利得Aを固定した場合には、プリアンプ103の利得分だけ、利得可変増幅器の利得可変範囲が高利得側にオフセットされた形となるので、利得可変範囲の最低値が高くなってしまう、という問題があった(図13の実線X2を参照)。また、上記構成から成る利得可変増幅器において、利得可変増幅器全体の利得Bを設定するためには、プリアンプ103の利得Aを考慮に入れて、メインアンプ101の利得がB/Aとなるように、外部デジタルデータTHIDのデータ値を調整しなければならず、ユーザに煩雑な演算作業を強いる必要があった。
図13は、従来における利得可変増幅器の入出力特性の一例を示す図である。なお、図13の横軸には、外部デジタルデータTHID(8ビット)のデータ値が10進数表記で示されており、図13の縦軸には、利得可変増幅器の全体利得α(=出力電圧VOUT/入力電圧VIN)が示されている。また、実線X1は、図12Aの構成から成る利得可変増幅器(プリアンプなし)の現実の入出力特性を示しており、破線X1’は、図12Aの構成から成る利得可変増幅器(プリアンプなし)の理論上の入出力特性を示している。実線X2は、図12Bの構成から成る利得可変増幅器(プリアンプあり/利得A=2)の現実の入出力特性(=理論上の入出力特性)を示している。
本発明は、上記の問題点に鑑み、メインアンプの増幅能力を不要に増強することなく、利得を広範囲に可変制御することが可能な利得可変増幅器を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る利得可変増幅器は、非反転入力端に入力される増幅電圧と反転入力端に入力される帰還電圧とが一致するように出力電圧を生成するメインアンプと、前記メインアンプの負帰還ループ内に挿入され、nビット(ただしn≧2)の内部デジタルデータをデジタル/アナログ変換することにより前記帰還電圧を生成するDACと、nビットの外部デジタルデータに基づいてm値設定信号(ただし0≦m<n)を生成するm値設定回路と、前記m値設定信号に基づいて入力電圧を2m倍することにより前記増幅電圧を生成するプリアンプと、前記m値設定信号に基づいて外部デジタルデータをmビット分だけ上位側にシフトすることにより内部デジタルデータを生成するmビットシフト回路と、を有して成る構成(第1の構成)とされている。
なお、上記した第1の構成から成る利得可変増幅器において、前記m値設定回路は、外部デジタルデータのデータ値が小さいほど前記プリアンプの利得を高く設定するように、逆に、外部デジタルデータのデータ値が大きいほど前記プリアンプの利得を低く設定するように、前記m値設定信号を生成する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記した第2の構成から成る利得可変増幅器において、前記m値設定回路は、前記外部デジタルデータを形成するnビットのうち、値「1」が入力されている最上位のビットがsビット目(ただし1≦s≦n)であるとき、m≦n−sを満たすように、前記m値設定信号を生成する構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る利得可変増幅器において、前記DACはR−2Rはしご型抵抗回路を有して成る構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成る利得可変増幅器において、前記プリアンプは、前記入力電圧を電圧/電流変換することにより入力電流を生成する電圧/電流変換回路と、前記m値設定信号に基づいて前記入力電流を2m倍することにより出力電流を生成するカレントミラー回路と、前記出力電流を電流/電圧変換することにより前記増幅電圧を生成する電流/電圧変換回路と、を有して成る構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る利得可変増幅器において、前記カレントミラー回路は、前記入力電流に応じたミラー電流を出力するミラー電流出力段を複数有して成り、各ミラー電流出力段から出力されるミラー電流を合算することにより前記出力電流を生成するものであり、前記ミラー電流出力段の少なくとも一は、前記m値設定信号に基づいて、その出力可否を制御するスイッチを有して成る構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成る利得可変増幅器において、前記mビットシフト回路は、前記m値設定信号に基づき、前記内部デジタルデータのtビット目(ただし1≦t≦n)の値として、前記外部デジタルデータの(t−m)ビット目の値、もしくは、値「0」を選択するn個のセレクタモジュールを有して成る構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第7の構成から成る利得可変増幅器において、前記mビットシフト回路は、前記外部デジタルデータを形成する全ビットに値「0」が入力されているとき、前記出力電圧の出力動作を停止させるためのゼロ検出信号を生成するゼロ検出モジュールを有して成る構成(第8の構成)にするとよい。
本発明に係る利得可変増幅器であれば、メインアンプの増幅能力を不要に増強することなく、利得を広範囲に可変制御することが可能となる。
本発明に係る利得可変増幅器の一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態の利得可変増幅器の入出力特性の一例を示す図である。 DAC2の一構成例を示す回路図である。 DAC2の一変形例を示す回路図である。 m値設定回路3の一構成例を示す論理ゲート図である。 外部デジタルデータTHIDとm値設定信号x1、x8、x32との相関関係を示すテーブルである。 プリアンプ4の一構成例を示す回路図である。 mビットシフト回路5の一構成例を示すブロック図である。 セレクタモジュール50−kの一構成例を示す論理ゲート図である。 ゼロ検出モジュール51の一構成例を示す論理ゲート図である。 本実施形態の利得可変増幅器の一適用例を示す図である。 利得可変増幅器の一従来例を示す回路図である。 利得可変増幅器の別の一従来例を示す回路図である。 従来における利得可変増幅器の入出力特性の一例を示す図である。
図1は、本発明に係る利得可変増幅器の一実施形態を示すブロック図である。本実施形態の利得可変増幅器は、メインアンプ1と、DAC2と、m値設定回路3と、プリアンプ4と、mビットシフト回路5と、を有して成る。
メインアンプ1の非反転入力端(+)は、増幅電圧VIN2の印加端(プリアンプ4の出力端)に接続されている。メインアンプ1の反転入力端(−)は、帰還電圧VFBの印加端(DAC2の出力端)に接続されている。メインアンプ1の出力端は、出力電圧VOUTの出力端に接続される一方、DAC2の電源端にも接続されている。
DAC2は、メインアンプ1の負帰還ループ内に挿入され、nビット(ただしn≧2)の内部デジタルデータIDをデジタル/アナログ変換することによって、帰還電圧VFBを生成する手段である。帰還電圧VFBの電圧値は、次の(3)式で算出される。なお、(3)式において、パラメータID(d)は、nビットの内部デジタルデータIDのデータ値を10進数で表記したものであり、1〜2n−1の整数値を取り得る。
Figure 2010193233
メインアンプ1は、非反転入力端(+)に入力される増幅電圧VIN2と、反転入力端(−)に入力される帰還電圧VFBとが一致するように、出力電圧VOUTを生成する。従って、出力電圧VOUTの電圧値は、次の(4)式で算出される。
Figure 2010193233
m値設定回路3は、nビットの外部デジタルデータTHIDに応じてm値設定信号(ただし0≦m<n)を生成し、これをプリアンプ4及びmビットシフト回路5に出力する。
プリアンプ4は、入力電圧VINを2m倍することで増幅電圧VIN2を生成し、これをメインアンプ1の非反転入力端(+)に出力する。増幅電圧VIN2の電圧値は、次の(5)式で算出される。
Figure 2010193233
mビットシフト回路5は、外部デジタルデータTHIDをmビット分だけ上位側にシフトすることで内部デジタルデータIDを生成し、これをDAC2に出力する。外部デジタルデータTHIDをmビット分だけ上位側にシフトさせるという演算処理は、外部デジタルデータTHIDのデータ値を10進数表記で2m倍することに相当する。すなわち、内部デジタルデータIDのデータ値は、次の(6)式で算出される。なお、(6)式において、パラメータTHID(d)とパラメータID(d)は、外部デジタルデータTHIDのデータ値と内部デジタルデータIDのデータ値を各々10進数表記したものである。
Figure 2010193233
先出の(4)式に(5)式と(6)式を代入すると、出力電圧VOUTの電圧値は、次の(7)式で算出される。
Figure 2010193233
上記の(7)式は、先出の(2)式と同一である。すなわち、本実施形態の利得可変増幅器で生成される出力電圧VOUTの電圧値は、プリアンプ4で設定されている利得2mの影響を何ら受けないことが分かる。
このように、本実施形態の利得可変増幅器では、m値設定回路3で生成されるm値設定信号に基づいて、プリアンプ4の利得可変制御とmビットシフト回路5による外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御とが互いに連携して実施されており、DAC2に入力される内部デジタルデータIDのデータ値(延いてはメインアンプ1の利得)は、プリアンプ4の利得分をキャンセルするように、利得可変増幅器の内部(mビットシフト回路5)で自動的に最適化されている。従って、本実施形態の利得可変増幅器であれば、ユーザにプリアンプ4の存在を意識させることなく、メインアンプ1の増幅能力不足をプリアンプ4で補填することができる。
また、本実施形態の利得可変増幅器では、m値設定回路3で生成されるm値設定信号に基づき、プリアンプ4の利得2mが外部デジタルデータTHIDのデータ値(延いては、利得可変増幅器全体の利得)に応じて可変制御される。より具体的に述べると、プリアンプ4の利得2mは、外部デジタルデータTHIDのデータ値が小さいほど高く設定され、逆に、外部デジタルデータTHIDのデータ値が大きいほど低く設定される。
従って、本実施形態の利得可変増幅器であれば、大きな出力電圧VOUTを出力する必要がある場合であっても、メインアンプ1自体の利得については、プリアンプ4が挿入されていない構成(図12Aの構成)に比べて低く設定すれば足りるので、メインアンプ1自体の増幅能力を不要に増強する必要がなくなる。また、本実施形態の利得可変増幅器であれば、図12Bの従来構成(プリアンプの利得を固定した構成)と異なり、利得可変増幅器の利得可変範囲が常に高利得側にオフセットされた形とはならず、利得可変範囲の最低値が高くなってしまうことはない。
図2は、本実施形態の利得可変増幅器の入出力特性の一例を示す図である。なお、図2の横軸には、外部デジタルデータTHID(8ビット)のデータ値が10進数表記で示されており、図2の縦軸には、利得可変増幅器の全体利得α(=出力電圧VOUT/入力電圧VIN)が示されている。本図に示すように、本実施形態の利得可変増幅器では、外部デジタルデータTHIDのデータ値に応じて、プリアンプ4の利得可変制御とmビットシフト回路5による外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御とが互いに連携して実施されるので、本実施形態の利得可変増幅器の入出力特性(図2の実線X1)は、プリアンプなしの理論上の入出力特性(図12の破線X1’)と一致する。
このように、本実施形態の利得可変増幅器であれば、メインアンプ1自体の増幅能力を不要に増強することなく、外部デジタルデータTHIDに基づいて、利得を広範囲に可変制御することが可能となる。
また、本実施形態の利得可変増幅器であれば、プリアンプ4からメインアンプ1に至る信号ラインのノイズ耐性を向上することが可能となる。
以下では、外部デジタルデータTHIDと内部デジタルデータIDのビット数nを8とし、プリアンプ4の利得可変制御とmビットシフト回路5による外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御の双方に用いられるm値設定信号として、1倍設定信号x1(m=0)、8倍設定信号x8(m=3)、及び、32倍設定信号x32(m=5)が生成される構成を例に挙げて、利得可変増幅器を形成する各部の具体的な回路構成を説明する。
なお、下記の説明中においては、外部デジタルデータTHIDの各ビット毎に入力されている値を最下位ビットから順にそれぞれTHID<0>〜THID<7>と表記する。同様に、内部デジタルデータIDの各ビット毎に入力されている値を最下位ビットから順にそれぞれID<0>〜ID<7>と表記する。
図3は、DAC2の一構成例を示す回路図である。図3に示す通り、本構成例のDAC2は、抵抗200〜205(抵抗値:R)と、抵抗210〜219(抵抗値:2R)と、スイッチ220〜228と、インバータ230〜235及びインバータ237と、否定論理和演算器236と、否定論理積演算器238と、を有して成る。
抵抗200の一端は、抵抗210の一端と抵抗211の一端に接続されている。抵抗200の他端は、抵抗201の一端と抵抗212の一端に接続されている。抵抗201の他端は、抵抗202の一端と抵抗213の一端に接続されている。抵抗202の他端は、抵抗203の一端と抵抗214の一端に接続されている。抵抗203の他端は、抵抗204の一端と抵抗215の一端に接続されている。抵抗204の他端は、抵抗205の一端と抵抗216の一端に接続されている。抵抗205の他端は、帰還電圧VFBの出力端と抵抗217〜219の各一端に接続されている。抵抗210の他端は、接地端に接続されている。抵抗211〜219の各他端は、それぞれ、スイッチ220〜228の各共通端に接続されている。スイッチ220〜228の各第1選択端は、いずれも出力電圧VOUTの印加端(DAC2の電源端)に接続されている。スイッチ220〜228の各第2選択端は、いずれも接地端に接続されている。
インバータ230〜235の各入力端は、それぞれTHID<0>〜THID<5>の各入力端に接続されている。インバータ230〜235の各出力端は、それぞれスイッチ220〜225の各制御端に接続されている。否定論理和演算器236の第1入力端は、THID<6>の入力端に接続されている。否定論理和演算器236の第2入力端は、THID<7>の入力端に接続されている。否定論理和演算器236の出力端は、スイッチ226の制御端に接続されている。インバータ237の入力端は、THID<7>の入力端に接続されている。インバータ237の出力端は、スイッチ227の制御端に接続されている。否定論理積演算器238の第1入力端は、THID<7>の入力端に接続されている。否定論理積演算器238の第2入力端は、THID<6>の入力端に接続されている。否定論理積演算器238の出力端は、スイッチ228の制御端に接続されている。
上記構成から成るDAC2において、スイッチ220〜228は、各々の制御端に入力される制御信号がローレベルであるときに、各々の第1選択端と共通端とを導通させて、抵抗211〜219の各他端に出力電圧VOUTを印加する。逆に、スイッチ220〜228は、各々の制御端に入力される制御信号がハイレベルであるときに、各々の第2選択端と共通端とを導通させて、抵抗211〜219の各他端に接地電圧GNDを印加する。
このように、R−2Rはしご型抵抗回路を有して成るDAC2であれば、桁数の多い高精度のデジタル/アナログ変換処理を簡易な回路構成によって実現することができる。なお、DAC2の入出力線形性を高めるために、図3の回路構成では、THID<6>、THID<7>の2値に基づいて、3つのスイッチ226〜228の切替制御(延いては、3つの抵抗217〜219の各他端に対する電圧印加制御)を行う構成を例に挙げたが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、否定論理和演算器236をインバータ236Xに置き換えた上で、否定論理積演算器238、スイッチ228、及び、抵抗219を削除し、抵抗217と抵抗218との間に、新たに抵抗値Rの抵抗206を挿入した構成に変更しても構わない。
図5は、m値設定回路3の一構成例を示す論理ゲート図である。図5に示すように、本構成例のm値設定回路3は、論理和演算器31〜33と、インバータ34及び35と、論理積演算器36及び37と、を有して成る。
論理和演算器31の第1入力端は、THID<3>の入力端に接続されている。論理和演算器31の第2入力端は、THID<4>の入力端に接続されている。論理和演算器32の第1入力端は、THID<5>の入力端に接続されている。論理和演算器32の第2入力端は、THID<6>の入力端に接続されている。論理和演算器32の第3入力端はTHID<7>の入力端に接続されている。論理和演算器33の第1入力端は、論理和演算器31の出力端に接続されている。論理和演算器33の第2入力端は、論理和演算器32の出力端に接続されている。インバータ34の入力端は、論理和演算器33の出力端に接続されている。インバータ35の入力端は、論理和演算器32の出力端に接続されている。論理積演算器36の第1入力端は、インバータ34の出力端に接続されている。論理積演算器36の第2入力端は、インバータ35の出力端に接続されている。論理積演算器37の第1入力端は、インバータ35の出力端に接続されている。論理積演算器37の第2入力端は、論理和演算器33の出力端に接続されている。1倍設定信号x1は、論理和演算器32の出力端から引き出されている。8倍設定信号x8は、論理積演算器37の出力端から引き出されている。32倍設定信号x32は、論理積演算器36の出力端から引き出されている。
上記構成から成るm値設定回路3は、THID<3>〜THID<7>がいずれもローレベル(値「0」)であるとき、言い換えれば、外部デジタルデータTHIDのデータ値が10進数表記で1〜7であるときには、32倍設定信号x32(m=5)をハイレベルとし、1倍設定信号x1(m=0)と8倍設定信号x8(m=3)をローレベルとする。
また、上記構成から成るm値設定回路3は、THID<5>〜THID<7>がいずれもローレベル(値「0」)であるが、THID<3>及びTHID<4>の少なくとも一がハイレベル(値「1」)であるとき、言い換えれば、外部デジタルデータTHIDのデータ値が10進数表記で8〜31であるときには、8倍設定信号x8(m=3)をハイレベルとし、1倍設定信号x1(m=0)と32倍設定信号x32(m=5)をいずれもローレベルとする。
また、上記構成から成るm値設定回路3は、THID<5>〜THID<7>の少なくとも一がハイレベル(値「1」)であるとき、すなわち、外部デジタルデータTHIDのデータ値が10進数表記で32〜255であるときには、1倍設定信号x1(m=0)をハイレベルとし、8倍設定信号x8(m=3)と32倍設定信号x32(m=5)をローレベルとする。
図6は、外部デジタルデータTHID(d)とm値設定信号(1倍設定信号x1、8倍設定信号x8、及び、32倍設定信号x32)との相関関係を示すテーブルである。
上記したように、本実施形態の利得可変増幅器において、m値設定回路3は、外部デジタルデータTHIDを形成する8ビット(THID<0>〜THID<7>)のうち、値「1」が入力されている最上位のビットがsビット目(ただし1≦s≦8)であるとき、m≦8−sを満たすように、m値設定信号(1倍設定信号x1、8倍設定信号x8、及び32倍設定信号x32)を生成する構成とされている。
このような構成とすることにより、mビットシフト回路5で生成される内部デジタルデータIDは、THID<0>〜THID<s>の欠落を招くことなく、これをmビット分だけ上位側にシフトさせたデータ値、すなわち、先出の数式(6)で算出されるデータ値を有することになる。従って、本実施形態の利得可変増幅器は、先にも説明した通り、プリアンプ4の利得可変制御とmビットシフト回路5による外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御とを互いに連携させて、ユーザの意図した出力電圧VOUTを生成することが可能となる。
図7は、プリアンプ4の一構成例を示す回路図である。図7に示すように、本構成例のプリアンプ4は、電圧/電流変換回路41と、カレントミラー回路42と、電流/電圧変換回路43と、を有して成る。
電圧/電流変換回路41は、入力電圧VINを電圧/電流変換して入力電流i0を生成する手段であり、Nチャネル型MOS[Metal Oxide Semiconductor]電界効果トランジスタ410と、抵抗411(抵抗値:Rx)と、アンプ412と、を有して成る。
トランジスタ410のドレインは、電圧/電流変換回路41の電流出力端に相当し、カレントミラー回路42の電流入力端に接続されている。トランジスタ410のソース及びバックゲートは、抵抗411を介して、接地端に接続されている。トランジスタ410のゲートは、アンプ412の出力端に接続されている。アンプ412の非反転入力端(+)は、入力電圧VINの印加端に接続されている。アンプ412の反転入力端(−)は、抵抗411の一端に接続されている。
上記の構成から成る電圧/電流変換回路41において、アンプ412は、非反転入力端(+)と反転入力端(−)の各印加電圧が互いに一致するように、トランジスタ410のゲート信号を生成する。すなわち、抵抗411の一端には、入力電圧VINが印加されることになるので、入力電流i0の電流値は、次の(8)式で算出される。
Figure 2010193233
カレントミラー回路42は、m値設定信号(1倍設定信号x1(m=0)、8倍設定信号x8(m=3)、及び、32倍設定信号x32(m=5))に基づいて入力電流i0を2m倍することにより、出力電流i4(=i0×2m)を生成する手段であり、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ421〜426と、スイッチ427及び428と、論理和演算器429と、を有して成る。
トランジスタ421〜426のソース及びバックゲートは、いずれも電源端に接続されている。トランジスタ421のゲート及びドレインは、カレントミラー回路42の電流入力端に相当し、電圧/電流変換回路41の電流出力端に接続されている。トランジスタ422〜424のドレインは、カレントミラー回路42の電流出力端に相当し、電流/電圧変換回路43の電流入力端に接続されている。トランジスタ422のゲートは、トランジスタ421のゲートに直接接続されている。トランジスタ423のゲートは、スイッチ427を介してトランジスタ421のゲートに接続されている。トランジスタ424のゲートは、スイッチ428を介してトランジスタ421のゲートに接続されている。トランジスタ425のドレインは、トランジスタ423のゲートに接続されている。トランジスタ426のドレインは、トランジスタ424のゲートに接続されている。論理和演算器429の第1入力端は、8倍設定信号x8の入力端に接続されている。論理和演算器429の第2入力端は、32倍設定信号x32の入力端に接続されている。トランジスタ425のゲート及びスイッチ427の制御端は、いずれも論理和演算器429の出力端に接続されている。トランジスタ426のゲート及びスイッチ428の制御端は、いずれも32倍設定信号x32の入力端に接続されている。
上記構成から成るカレントミラー回路42は、入力電流i0を等倍した第1ミラー電流i1(=i0)を出力する第1ミラー電流出力段(トランジスタ422)と、入力電流i0を7倍した第2ミラー電流i2(=i0×7)を出力する第2ミラー電流出力段(トランジスタ423、トランジスタ425、及び、スイッチ427)と、入力電流i0を24倍した第3ミラー電流i3(=i0×24)を出力する第3ミラー電流出力段(トランジスタ424、トランジスタ426、及び、スイッチ428)と、を有して成り、第1ミラー電流i1、第2ミラー電流i2、及び、第3ミラー電流i3を合算することにより、出力電i4を生成する構成とされている。
また、上記の第2ミラー電流出力段は、m値設定信号(図7の例では、8倍設定信号x8と32倍設定信号x32との論理和信号)に基づいて、第2ミラー電流i2の出力可否を制御するスイッチ427及びトランジスタ425を有して成る。なお、スイッチ427は、その制御端に入力される制御信号がハイレベルであるときにオンとなり、ローレベルであるときにオフとなるアナログスイッチである。すなわち、上記の第2ミラー電流出力段は、8倍設定信号x8と32倍設定信号x32の少なくとも一方がハイレベルであるときに第2ミラー電流i2の出力を行い、両方がローレベルであるときに第2ミラー電流i2の出力を停止するように、その出力可否が制御される。
同様に、上記の第3ミラー電流出力段は、m値設定信号(図7の例では、32倍設定信号x32)に基づいて、第3ミラー電流i3の出力可否を制御するスイッチ428及びトランジスタ426を有して成る。なお、スイッチ428は、その制御端に入力される制御信号がハイレベルであるときにオンとなり、ローレベルであるときにオフとなるアナログスイッチである。すなわち、上記の第3ミラー電流出力段は、32倍設定信号x32がハイレベルであるときに第3ミラー電流i3の出力を行い、ローレベルであるときに第3ミラー電流i3の出力を停止するように、その出力可否が制御される。
上記の動作をまとめると、カレントミラー回路42は、32倍設定信号x32がハイレベルであるときには、入力電流i0を32倍した出力電流i4(=i1+i2+i3=i0+i0×7+i0×24)を出力し、8倍設定信号x8がハイレベルであるときには、入力電流i0を8倍した出力電流i4(=i1+i2=i0+i0×7)を出力し、32倍設定信号x32と8倍設定信号x8の双方がローレベルであるとき(1倍設定信号x1がハイレベルであるとき)には、入力信号i0を等倍した出力電流i4(=i1=i0)を出力する構成とされている。
電流/電圧変換回路43は、出力電流i4を電流/電圧変換することにより増幅電圧VIN2を生成する手段であり、抵抗431(抵抗値:Rx)を有して成る。抵抗431の一端は、電流/電圧変換回路43の電流入力端に相当し、カレントミラー回路42の電流出力端に接続されている。また、抵抗431の一端は、電流/電圧変換回路43の電圧出力端(増幅電圧VIN2の出力端)にも相当し、メインアンプ1の非反転入力端(+)にも接続されている。抵抗431の他端は、接地端に接続されている。
上記の構成から成る電流/電圧変換回路43において、抵抗431には、カレントミラー回路43から出力電流i4が流れ込むので、抵抗431の一端から引き出される増幅電圧VIN2の電圧値は、次の(9)式で算出される。
Figure 2010193233
上記の(9)式は、先出の(5)式と同一である。このように、本構成例のプリアンプ2であれば、簡易な回路構成を用いてm値設定信号に基づく利得可変制御を行い、入力電圧VINを2m倍した増幅電圧VIN2を生成することが可能となる。
図8は、mビットシフト回路5の一構成例を示すブロック図である。図8に示す通り、本構成例のmビットシフト回路5は、8個のセレクタモジュール50−0〜50−7を有して成る。また、図8では明示されていないが、mビットシフト回路5は、外部デジタルデータTHIDを形成する全ビットに値「0」が入力されているとき、出力電圧VOUTの出力動作を停止させるためのゼロ検出信号ZEROを生成するゼロ検出モジュール51を有して成る。
セレクタモジュール50−0は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<0>をID<0>として出力する。また、セレクタモジュール50−0は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力される値「0」をID<0>として出力する。また、セレクタモジュール50−0は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力される値「0」をID<0>として出力する。
セレクタモジュール50−1は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<1>をID<1>として出力する。また、セレクタモジュール50−1は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力される値「0」をID<1>として出力する。また、セレクタモジュール50−0は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力される値「0」をID<1>として出力する。
セレクタモジュール50−2は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<2>をID<2>として出力する。また、セレクタモジュール50−2は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力される値「0」をID<2>として出力する。また、セレクタモジュール50−2は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力される値「0」をID<2>として出力する。
セレクタモジュール50−3は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<3>をID<3>として出力する。また、セレクタモジュール50−3は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力されているTHID<0>をID<3>として出力する。また、セレクタモジュール50−3は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力される値「0」をID<3>として出力する。
セレクタモジュール50−4は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<4>をID<4>として出力する。また、セレクタモジュール50−4は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力されているTHID<1>をID<4>として出力する。また、セレクタモジュール50−4は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力される値「0」をID<4>として出力する。
セレクタモジュール50−5は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<5>をID<5>として出力する。また、セレクタモジュール50−5は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力されているTHID<2>をID<5>として出力する。また、セレクタモジュール50−5は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力されるTHID<0>をID<5>として出力する。
セレクタモジュール50−6は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<6>をID<6>として出力する。また、セレクタモジュール50−6は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力されているTHID<3>をID<6>として出力する。また、セレクタモジュール50−6は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力されるTHID<1>をID<6>として出力する。
セレクタモジュール50−7は、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであるとき、x1_sig入力端子に入力されるTHID<7>をID<7>として出力する。また、セレクタモジュール50−7は、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであるとき、x8_sig端子に入力されているTHID<4>をID<7>として出力する。また、セレクタモジュール50−7は、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであるとき、x32_sig端子に入力されるTHID<2>をID<7>として出力する。
このように、本構成例のmビットシフト回路5であれば、簡易な回路構成を用いてm値設定信号に基づく外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御を行い、適切な内部デジタルデータIDを生成することが可能となる。
図9は、セレクタモジュール50−k(ただしk=0、1、…、7)の一構成例を示す論理ゲート図である。図9に示すように、本構成例のセレクタモジュール50−kは、論理積演算器501−k〜503−kと、論理和演算器504−kと、を有して成る。
論理積演算器501−kの第1入力端は、x32入力端子に接続されている。論理積演算器501−kの第2入力端は、x32_sig入力端子に接続されている。論理積演算器502−kの第1入力端は、x8入力端子に接続されている。論理積演算器502−kの第2入力端は、x8_sig入力端子に接続されている。論理積演算器503−kの第1入力端は、x1入力端子に接続されている。論理積演算器503−kの第2入力端は、x1_sig入力端子に接続されている。論理和演算器504−kの第1入力端は、論理積演算器501−kの出力端に接続されている。論理和演算器504−kの第2入力端は論理積演算器502−kの出力端に接続されている。論理和演算器504−kの第3入力端は、論理積演算器503−kの出力端に接続されている。論理和演算器504−kの出力端は、ID<k>の出力端子に接続されている。
上記構成から成るセレクタモジュール50−kにおいて、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32がハイレベルであり、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8とx1入力端子に入力される1倍設定信号x1がいずれもローレベルである場合には、x32入力端子に入力される信号がID<k>として出力される。また、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8がハイレベルであり、x32入力端子に入力される32倍設定信号x32とx1入力端子に入力される1倍設定信号x1がいずれもローレベルである場合には、x8入力端子に入力される信号がID<k>として出力される。また、x1入力端子に入力される1倍設定信号x1がハイレベルであり、x8入力端子に入力される8倍設定信号x8とx32入力端子に入力される32倍設定信号x32がいずれもローレベルである場合には、x1入力端子に入力される信号がID<k>として出力される。
このように、本構成例のセレクタモジュール50−kであれば、簡易な回路構成を用いてm値設定信号に基づく入力信号の選択制御を行い、適切なID<k>を生成することが可能となる。
図10は、ゼロ検出モジュール51の一構成例を示す論理ゲート図である。図10に示すように、本構成例のゼロ検出モジュール51は、THID<0>〜THID<7>を入力とする否定論理和演算器51を有して成る。すなわち、ゼロ検出信号ZEROは、THID<0>〜THID<7>全てがローレベル(値「0」)である場合にのみハイレベルとなり、その余の場合にはローレベルとなる。このようなゼロ検出モジュール51を用いれば、先に説明したプリアンプ4の利得可変制御や外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御とは別に、出力電圧VOUTの出力可否制御を行うことが可能となる。
図11は、本実施形態の利得可変増幅器の一適用例を示す図である。なお、本図では、スイッチングレギュレータに含まれる過電流保護回路の一部として、本実施形態の利得可変増幅器を適用した構成を例に挙げて説明を行う。
本構成例のスイッチングレギュレータは、制御部A1と、駆動部A2と、過電流保護部A3と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP1と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN1と、コイルL1と、抵抗R1と、コンデンサC1及びC2と、を有して成り、入力電圧Vinを降圧して所望の出力電圧Voutを生成する同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータである。
トランジスタP1のソースは、入力電圧Vinの入力端に接続されている。トランジスタP1のドレインは、トランジスタN1のドレインに接続されている。トランジスタN1のソースは、接地端に接続されている。トランジスタP1、N1のゲートは、それぞれ、駆動部A2のゲート信号出力端に接続されている。コイルL1の一端は、トランジスタP1のドレインとトランジスタN1のドレインの接続ノードに接続されている。コイルL1の他端は、出力電圧Voutの出力端に接続されている。抵抗R1の一端は、コイルL1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、コンデンサC1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端は、コイルL1の他端に接続されている。コンデンサC2の一端は出力電圧Voutの出力端に接続されている。コンデンサC2の他端は、接地端に接続されている。出力電圧Voutの出力端には、負荷Zが接続されている。
制御部A1は、出力電圧Voutが所定の目標設定値となるように、駆動部A2の制御信号を生成する一方、過電流保護部A3から入力される過電流保護信号OSPを監視し、過電流状態が検出されたときには、出力電圧Voutの出力をシャットダウンする機能を備えている。
駆動部A2は、制御部A1からの制御信号に基づいて、トランジスタP1及びトランジスタN1の各ゲート信号を生成し、各々のオン/オフ制御を行う。
過電流保護部A3は、利得可変増幅器A31と、差動増幅器A32と、比較器A33とを有して成る。
利得可変増幅器A31は、基本的に図1の利得可変増幅器と同様の構成から成り、メインアンプ1と、DAC2と、m値設定回路3と、プリアンプ4と、mビットシフト回路5と、を有して成る。なお、プリアンプ4の入力端は、抵抗R1とコンデンサC1との接続ノードに接続されている。また、DAC2は、メインアンプ1の出力端(利得可変増幅器A3で生成される出力電圧VOUTの出力端)と、スイッチングレギュレータで生成される出力電圧Voutの出力端との間に接続されている。
差動増幅器A32の非反転入力端(+)は、利得可変増幅器A31の出力端(出力電圧VOUTの出力端)に接続されている。差動増幅器A32の反転入力端(−)は、スイッチングレギュレータの出力端(出力電圧Voutの出力端)に接続されている。
比較器A33の非反転入力端(+)は、差動増幅器A32の出力端に接続されている。比較器A33の反転入力端(−)は、参照電圧Vref(固定電圧値)の入力端に接続されている。比較器A33の出力端は、過電流保護信号OCPの出力端として、制御部A1に接続されている。
上記構成から成る過電流保護部A3において、過電流保護をかけるための過電流保護値は、比較器A33の反転入力端(−)に入力される参照電圧Vrefの電圧値によって設定される。従来、上記の過電流保護値を調整するためには、参照電圧Vrefを可変制御する必要があったが、本発明に係る利得可変増幅器A31を用いれば、外部デジタルデータTHIDのデータ値を任意に設定して、電流検出信号(プリアンプ4に入力される入力電圧VIN)を増幅する際の利得を可変制御することにより、参照電圧Vrefの電圧値を固定したまま、過電流保護部A3の過電流保護値を任意に調整することが可能となる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態(特に図2以降)では、外部デジタルデータTHIDと内部デジタルデータIDのビット数nを8とし、プリアンプ4の利得可変制御とmビットシフト回路5による外部デジタルデータTHIDのビットシフト制御の双方に用いられるm値設定信号として、1倍設定信号x1(m=0)、8倍設定信号x8(m=3)、及び、32倍設定信号x32(m=5)が生成される構成を例に挙げて、利得可変増幅器を形成する各部の具体的な回路構成を説明したが、このような変数値m、nの設定は、発明の内容を説明する上で便宜を図るための単なる例示に過ぎず、本発明の構成が上記に限定されるものでないことは言うまでもない。
本発明は、例えば、電源装置の出力電流や駆動電流を計測するに際して、電流値に応じた電圧信号の増幅手段として用いられる利得可変増幅器に利用可能な技術である。
1 メインアンプ
2 DAC(nビット)
3 m値設定回路
4 プリアンプ
5 mビットシフト回路
200〜206 抵抗(抵抗値:R)
210〜219 抵抗(抵抗値:2R)
220〜228 スイッチ
230〜235、236X、237 インバータ
236 否定論理和演算器
238 否定論理積演算器
31〜33 論理和演算器
34、35 インバータ
36、37 論理積演算器
41 電圧/電流変換回路
42 カレントミラー回路
43 電流/電圧変換回路
410 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
411 抵抗(抵抗値:Rx)
412 アンプ
421〜426 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
427、428 スイッチ
429 論理和演算器
431 抵抗(抵抗値:Rx)
50−k(k=0、1、…、7) セレクタモジュール
501−k〜503−k(k=0、1、…、7) 論理積演算器
504−k(k=0、1、…、7) 論理和演算器
51 ゼロ検出モジュール(否定論理和演算器)
VIN 入力電圧
VIN2 増幅入力電圧
VOUT 出力電圧
VFB 帰還電圧
THID 外部デジタルデータ(nビット)
ID 内部デジタルデータ(nビット)
x1 m値設定信号(1倍設定信号;m=0)
x8 m値設定信号(8倍設定信号;m=3)
x32 m値設定信号(32倍設定信号;m=5)
i0 入力電流
i1 第1ミラー電流(i1=i0)
i2 第2ミラー電流(i2=i0×7)
i3 第3ミラー電流(i3=i0×24)
i4 出力電流(i4=i1+i2+i3)
A1 制御部
A2 駆動部
A3 過電流保護部
A31 利得可変増幅器
A32 差動増幅器
A33 比較器
P1 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
N1 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(同期整流トランジスタ)
L1 コイル
R1 抵抗
C1、C2 コンデンサ
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧

Claims (8)

  1. 非反転入力端に入力される増幅電圧と反転入力端に入力される帰還電圧とが一致するように出力電圧を生成するメインアンプと、
    前記メインアンプの負帰還ループ内に挿入され、nビット(ただしn≧2)の内部デジタルデータをデジタル/アナログ変換することにより前記帰還電圧を生成するDACと、
    nビットの外部デジタルデータに基づいてm値設定信号(ただし0≦m<n)を生成するm値設定回路と、
    前記m値設定信号に基づいて入力電圧を2m倍することにより前記増幅電圧を生成するプリアンプと、
    前記m値設定信号に基づいて前記外部デジタルデータをmビット分だけ上位側にシフトすることにより前記内部デジタルデータを生成するmビットシフト回路と、
    を有して成ることを特徴とする利得可変増幅器。
  2. 前記m値設定回路は、前記外部デジタルデータのデータ値が小さいほど前記プリアンプの利得を高く設定するように、逆に、前記外部デジタルデータのデータ値が大きいほど前記プリアンプの利得を低く設定するように、前記m値設定信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の利得可変増幅器。
  3. 前記m値設定回路は、前記外部デジタルデータを形成するnビットのうち、値「1」が入力されている最上位のビットがsビット目(ただし1≦s≦n)であるとき、m≦n−sを満たすように、前記m値設定信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の利得可変増幅器。
  4. 前記DACは、R−2Rはしご型抵抗回路を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の利得可変増幅器。
  5. 前記プリアンプは、前記入力電圧を電圧/電流変換することにより入力電流を生成する電圧/電流変換回路と、前記m値設定信号に基づいて前記入力電流を2m倍することにより出力電流を生成するカレントミラー回路と、前記出力電流を電流/電圧変換することにより前記増幅電圧を生成する電流/電圧変換回路と、を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の利得可変増幅器。
  6. 前記カレントミラー回路は、前記入力電流に応じたミラー電流を出力するミラー電流出力段を複数有して成り、各ミラー電流出力段から出力されるミラー電流を合算することにより前記出力電流を生成するものであり、
    前記ミラー電流出力段の少なくとも一は、前記m値設定信号に基づいて、その出力可否を制御するスイッチを有して成ることを特徴とする請求項5に記載の利得可変増幅器。
  7. 前記mビットシフト回路は、前記m値設定信号に基づき、前記内部デジタルデータのtビット目(ただし1≦t≦n)の値として、前記外部デジタルデータの(t−m)ビット目の値、もしくは、値「0」を選択するn個のセレクタモジュールを有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の利得可変増幅器。
  8. 前記mビットシフト回路は、前記外部デジタルデータを形成する全ビットに値「0」が入力されているとき、前記出力電圧の出力動作を停止させるためのゼロ検出信号を生成するゼロ検出モジュールを有して成ることを特徴とする請求項7に記載の利得可変増幅器。
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