JP2010192850A - 磁気シールド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相対的に厚みが厚い磁性体群と相対的に厚みが薄い磁性体群を相互に接合して形成された磁気シールド装置の磁気シールド性能が低下することを可及的に抑制できるようにする。
【解決手段】相対的に厚いシールド部材31と相対的に薄いシールド部材33とが接合している領域(磁気シールド装置のコーナ部)における厚みを、相対的に厚いシールド部材31の厚みと同じにする。したがって、相対的に厚みが厚いシールド部材と相対的に厚みが薄いシールド部材とを相互に接合して形成された磁気シールド装置の磁気シールド性能が低下することを、重量やコストを大きく上昇させることなく可及的に抑制することができる
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気シールド装置に関し、特に、磁界をシールドするために用いて好適なものである。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)等、例えば1[T]〜3[T]程度の強磁場を利用する電子機器は、人体や精密機器に悪影響を与える虞がある。そこで、従来から、そのような電子機器を磁気シールド装置の内部に設置し、電子機器から発生する磁界が磁気シールド装置の外部に漏洩することをシールド(低減)するようにしている。また、磁気シールド装置の近くに大電流が流れていたり、残留磁場のある磁性体があったりする場合には、そこから磁界が発生する。磁気シールド装置を用いれば、このような磁界が磁気シールド装置の内部に進入することを防止することもできる。
このような磁気シールド装置として、シールドルームの全面を磁性体の板で覆う密閉型の磁気シールド装置がある。密閉型の磁気シールド装置は、通気性が悪く、内部温度が高くなるという問題点を有する。また、密閉型の磁気シールド装置は、磁性体の板を大量に使用するため、高価なものになるという問題点を有する。また、密閉型の磁気シールド装置では、当該密閉型の磁気シールド装置が適用される部屋の全面が磁性体で覆われるために、部屋に窓を取り付けることが難しいという問題点も有する。更に、例えばMRIが設置されたMRI室に密閉型の磁気シールド装置を採用すると、外部の様子を患者(被検査者)が見ることが難しいために、患者に心理的な不安を与えてしまう虞があるという問題点も有する。
そこで、特許文献1には、複数の磁性体の板を厚み方向に積層した短冊形の磁性体群を、当該磁性体の板の厚み方向で間隔を有するようにすだれ状に並べて構成された開放型の磁気シールド装置が開示されている。
特許第3633475号公報
ところで、磁界発生源(MRI等の電子機器)の設置場所等により、磁気シールド装置における磁界は、場所によって異なる。そこで、磁界が大きい場所に設置される磁性体群の厚みを厚く、磁界が小さい場所に設置される磁性体群の厚みを薄くするようにして開放型の磁気シールド装置を構成すれば、磁気シールド装置をより安価に製造することができるので望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、磁性体群の厚みについて検討されていない。したがって、相対的に厚い磁性体群と相対的に薄い磁性体群を相互に8接合して磁気シールド装置を構成すると、同じ厚みの磁性体群を相互に接合して磁気シールド装置を構成した場合に比べ、磁気シールド装置の磁気シールド性能が低下してしまう虞がある。よって、磁気シールド装置の磁気シールド性能を実用上十分なものにすることが困難になる虞があるという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、相対的に厚みが厚い磁性体群と相対的に厚みが薄い磁性体群を相互に接合して形成された磁気シールド装置の磁気シールド性能が低下することを可及的に抑制できるようにすることを目的とする。
本発明の磁気シールド装置は、厚み方向に積み重ねられた複数の磁性体板を用いて構成されたシールド枠体を複数有し、当該複数のシールド枠体が、前記磁性体板の厚み方向で間隔をおいて配置されている磁気シールド装置であって、前記シールド枠体は、厚み方向に積み重ねられた複数の磁性体板を用いて構成されるシールド部材を複数有し、前記複数のシールド部材は、相対的に厚みが厚い一方の主シールド部材と、相対的に厚みが薄い他方の主シールド部材とを有し、前記一方の主シールド部材の長手方向における端部と、前記他方の主シールド部材の長手方向における端部とは、それらの板面方向が相互に平行になるように相互に接合され、前記一方の主シールド部材の長手方向における端面のうち、前記他方の主シールド部材と接合される端面には、凹凸が形成されており、前記他方の主シールド部材の厚みは一定であり、前記一方の主シールド部材と前記他方の主シールド部材とが接合されている領域の厚みは、前記一方の主シールド部材の厚みと同じであることを特徴とする。
本発明によれば、相対的に厚みが厚い一方の主シールド部材と、相対的に厚みが薄い他方の主シールド部材とが接合されている領域の厚みを、一方の主シールド部材の厚みと同じにした。したがって、相対的に厚みが厚い磁性体群と相対的に厚みが薄い磁性体群を相互に接合して形成された磁気シールド装置の磁気シールド性能が低下することを可及的に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態を示し、磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示し、第1のシールド枠体の一部分の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示し、第1のシールド枠体の一部分の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示し、磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示し、第1のシールド枠体の一部分の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、相対的に厚いシールド部材と相対的に薄いシールド部材との接合部分における磁束密度の分布と、当該接合部分付近における漏れ磁場の分布を電磁場解析した結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、相対的に厚いシールド部材と相対的に薄いシールド部材との接合部分よりも外側における磁束密度の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、磁束密度の解析位置を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示し、第1のシールド部材と第3のシールド部材との接合する方法の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示し、第1のシールド部材と第3のシールド部材の構成の第1の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示し、第1のシールド部材と第3のシールド部材の構成の第2の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示し、磁気シールド装置の変形例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。尚、図1では、説明の都合上、シールドルーム及び磁気シールド装置を簡略化して示している。また、本実施形態では、MRIによる診断を行うためのシールドルームを例に挙げて説明する。
図1において、シールドルーム1には、MRI2による測定を行う測定領域1aと、MRI2の操作等を行う操作領域1bとがある。測定領域1aには、MRI2が設置されている。MRI2が動作すると、その中心部には、例えば1.5[T]程度の磁界が発生する。一方、操作領域1bには、MRI2を操作するための装置等が設置されている。
また、測定領域1aには、磁気シールド装置3が設置されている。磁気シールド装置3は、第1〜第5のシールド枠体30a〜30eを有している。
第1〜第5のシールド枠体30a〜30eは、第1のシールド部材31a〜31eと、第2のシールド部材32a〜32eと、第3のシールド部材33a〜33eとを有する。
ここで、第2のシールド部材32と、第3のシールド部材33は同じものである。また、本実施形態では、これら第1〜第3のシールド部材31〜33が、全て同じ材料、同じ厚みの磁性体板(例えば電磁鋼板)を用いて形成されている場合を例に挙げて説明を行う。
図2は、第1のシールド枠体30aの一部分の構成の一例を示す図である。
図2において、第1のシールド枠体30aの一部分である第1のシールド部材31aは、矩形状磁性体群311、312、313を有している。
矩形状磁性体群311、312は、長手方向(横方向)の長さが1000[mm]、幅方向(奥行方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に23枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図2(a)を参照)。
一方、矩形状磁性体群313は、長手方向(横方向)の長さが898[mm]、幅方向(奥行方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図2(a)を参照)。
第1のシールド部材31aは、矩形状磁性体群311、312、313の幅方向における端面が面一となり、且つ、矩形状磁性体群311、312の長手方向の端面から矩形状磁性体群313の長手方向における端面までの長さが51[mm]になるように、矩形状磁性体群311、312の間に矩形状磁性体群313が配置されることにより形成される。このように本実施形態では、第1のシールド部材31aは、その長手方向における端面のうち、第3のシールド部材33aと接合される端面の中央部に凹部を有する。また、図2には示していないが、第1のシールド部材31aは、その長手方向における端面のうち、第2のシールド部材32aと接合される端面の中央部にも凹部を有する。
第3のシールド部材33aは、長手方向(奥行方向)の長さが1000[mm]、幅方向(横方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(奥行方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(横方向)は磁化困難軸方向Cである(図2(a)を参照)。
第1のシールド枠体30aを形成する際には、第1のシールド部材31aの幅方向における一端面(C方向の一端面)と第3のシールド部材33aの長手方向における一端面(L方向の端面)とが面一になるようにすると共に、第1のシールド部材31aの長手方向における一端面と第3のシールド部材33aの幅方向における一端面とが面一になるように、第1のシールド枠体30aの長手方向の端面の凹んでいる領域に第3のシールド部材33aを配置する。
尚、本実施形態では、このようにすることで、第1のシールド部材31aの長手方向における端面の凹んでいる面と、第3のシールド部材33aの幅方向における端面とが1[mm]程度の間隔を有するようにしている(図2(b)を参照)。ただし、必ずしもこの間隔を空ける必要はない。
また、本実施形態では、矩形状磁性体群を用いて第1、第3のシールド部材31a、33aを形成しているので、第1のシールド部材31aの幅方向における端面と、第3のシールド部材33aの幅方向における端面とのなす角度αは90[°]となる。
また、第1のシールド部材31aと、第2のシールド部材32aとの配置は、第1のシールド部材31aと、第3のシールド部材33aとの配置と同じである。したがって、それらの詳細な説明を省略する。
また、第1〜第3のシールド部材31〜33は、夫々、接着剤等を用いて複数枚の磁性体板が相互に接着されることにより、一体で形成される。更に、シールド部材31〜33同士の取り付けは、例えば、接着剤やボルトや磁石等を用いた種々の方法により実現することができる。
以上のように本実施形態では、例えば、第1〜第3のシールド部材31〜33が主シールド部材に対応する。
磁気シールド装置3は、以上のような第1のシールド枠体30aと、第1のシールド枠体30aと同じ構成を有する第2〜第5のシールド枠体30b〜30eとを、例えば600[mm]の間隔をおいて磁気シールド装置3の高さ方向に配置することにより構成される。特に、本実施形態では、第1のシールド部材31が、測定領域1aと操作領域1bとを区画する面(磁気シールド装置3の前面)に配置されるようにしている。このようにするのは、シールドルーム1では、磁気シールド装置3の側面から外部に漏れる磁界よりも、磁気シールド装置3の前面から外部に漏れる磁界の方が大きいからである。これとは逆に、磁気シールド装置3の側面から外部に漏れる磁界の方が、磁気シールド装置3の前面から外部に漏れる磁界よりも大きい場合には、磁気シールド装置3の両側面に第1のシールド部材31を夫々配置するようにすればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、第1のシールド部材31の長手方向における端面の凹んでいる領域の厚みと、その凹んでいる領域に配置される第2のシールド部材32及び第3のシールド部材33の厚みとが同じ(=0.35[mm]×19)である場合を例に挙げて説明した。このようにすると、第1のシールド部材31の長手方向における端面の凹んでいる領域に、第2のシールド部材32及び第3のシールド部材33を配置(挿入)するのが困難になることがある。そこで、本実施形態では、第1のシールド部材の長手方向における端面の凹んでいる領域の厚みよりも、その凹んでいる領域に配置される第2のシールド部材及び第3のシールド部材の厚みを薄くする場合を例に挙げて説明する。このように本実施形態と前述した第1の実施形態とは、第1のシールド部材と、第2、第3のシールド部材とを接合する構成の一部が主として異なる。よって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1、図2に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図3は、本実施形態の磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。尚、図3でも、説明の都合上、シールドルーム及び磁気シールド装置を簡略化して示している。また、本実施形態でも、MRIによる診断を行うためのシールドルームを例に挙げて説明する。
図3において、測定領域1aには、磁気シールド装置300が設置されている。磁気シールド装置300は、第1〜第5のシールド枠体130a〜130eを有している。
第1〜第5のシールド枠体130a〜130eは、第1のシールド部材131a〜131eと、第2のシールド部材132a〜132eと、第3のシールド部材133a〜133eと、第4のシールド部材134a〜134eと、第5のシールド部材135a〜135eと、第6のシールド部材136a〜136eと、第7のシールド部材137a〜137eとを有する。
ここで、第2のシールド部材132と、第3のシールド部材133は同じものであり、また、第4〜第7のシールド部材134〜137も同じものである。また、本実施形態でも、これら第1〜第7のシールド部材131〜137が、全て同じ材料、同じ厚みの磁性体板(例えば電磁鋼板)を用いて形成されている場合を例に挙げて説明を行う。
図4は、第1のシールド枠体130aの一部分の構成の一例を示す図である。
図4において、第1のシールド部材131aは、矩形状磁性体群411、412、413を有している。
矩形状磁性体群411、412は、長手方向(横方向)の長さが1000[mm]、幅方向(奥行方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に15枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図4(a)を参照)。
一方、矩形状磁性体群413は、長手方向(横方向)の長さが898[mm]、幅方向(奥行方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図4(a)を参照)。
第1のシールド部材131aは、矩形状磁性体群411、412、413の幅方向における端面が面一となり、且つ、矩形状磁性体群411、412の長手方向の端面から矩形状磁性体群413の長手方向における端面までの長さが51[mm]になるように、矩形状磁性体群411、412の間に矩形状磁性体群413が配置されることにより形成される。このように本実施形態では、第1のシールド部材131aは、その長手方向における端面のうち、第3のシールド部材133aと接合される端面の中央部に凹部を有する。また、図4には示していないが、第1のシールド部材131aは、その長手方向における端面のうち、第2のシールド部材132aと接合される端面の中央部にも凹部を有する。
第3のシールド部材133aは、長手方向(奥行方向)の長さが1000[mm]、幅方向(横方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(奥行方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(横方向)は磁化困難軸方向Cである(図4(a)を参照)。
第6、第7のシールド部材136a、137aは、幅方向(横方向)の長さが49[mm]、長手方向(奥行方向)の長さが150[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に8枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(奥行方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(横方向)は磁化困難軸方向Cである(図4(a)を参照)。
第1のシールド枠体130aを形成する際には、第1のシールド部材131aの幅方向における一端面(C方向の一端面)と、第3、第6、第7のシールド部材133a、136a、137aの長手方向における一端面(L方向の端面)とが面一になるようにすると共に、第1のシールド部材131aの長手方向における一端面と、第3、第6、第7のシールド部材133a、136a、137aの幅方向における一端面とが面一になるように、第1のシールド枠体130aの長手方向の端面の凹んでいる領域に第3、第6、第7のシールド部材133a、136a、137aを配置する。
尚、本実施形態では、このようにすることで、第1のシールド部材131aの長手方向における端面の凹んでいる面と、第3、第6、第7のシールド部材133a、136a、137aの幅方向における端面とが1[mm]程度の間隔を有するようにしている(図4(b)を参照)。ただし、必ずしもこの間隔を空ける必要はない。
また、本実施形態では、矩形状磁性体群を用いて第1、第3、第6、第7のシールド部材131a、133a、136a、137aを形成しているので、第1のシールド部材131aの幅方向における端面と、第3、第6、第7のシールド部材133a、136a、137aの幅方向における端面とのなす角度αは90[°]となる。
また、第1のシールド部材131aと、第2のシールド部材132aと、第4、第5のシールド部材134a、135aの配置は、第1のシールド部材131aと、第3のシールド部材133aと、第6、第7のシールド部材136a、137aの配置と同じである。したがって、それらの詳細な説明を省略する。
また、第1〜第7のシールド部材131〜137は、夫々、接着剤等を用いて複数枚の磁性体板が相互に接着されることにより、一体で形成される。更に、シールド部材131〜37同士の取り付けは、例えば、接着剤やボルトや磁石等を用いた種々の方法により実現することができる。
以上のように本実施形態では、例えば、第1〜第3のシールド部材131〜133が主シールド部材に対応し、第4〜第7のシールド部材134〜137が補助シールド部材に対応する。
磁気シールド装置300は、以上のような第1のシールド枠体130aと、第1のシールド枠体130aと同じ構成を有する第2〜第5のシールド枠体130b〜130eとを、例えば600[mm]の間隔をおいて磁気シールド装置300の高さ方向に配置することにより構成される。本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、第1のシールド部材131が、測定領域1aと操作領域1bとを区画する面(磁気シールド装置300の前面)に配置されるようにしている。
尚、本実施形態では、第4〜第7のシールド部材134〜137の厚みが全て同じ(=0.35[mm]×8)である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、第4〜第7のシールド部材134〜137は、第1のシールド部材130と、第2、第3のシールド部材132、133との隙間を埋めるためのものであるので、それらの厚みは、その隙間に応じて適宜調整することができる。
また、本実施形態では、第1のシールド枠体130の長手方向における端面の凹んでいる領域に、第2、第3のシールド枠体132、133を挟むように2つのシールド部材(第4、第5のシールド部材、第6、第7のシールド部材)を配置するようにした場合を例に挙げて説明した。しかしながら、2つのシールド部材(第4、第5のシールド部材、第6、第7のシールド部材)の代わりに、1つのシールド部材を配置するようにしてもよい。また、2つのシールド部材(第4、第5のシールド部材、第6、第7のシールド部材)の代わりに、3つ以上のシールド部材を配置するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。前述した第1、第2の実施形態では、第1のシールド部材の長手方向における端面に凹んでいる領域を形成し、この凹んでいる領域に第2、第3のシールド部材を配置することにより、第1のシールド部材と、第2、第3のシールド部材との接合している領域の厚みが、第1のシールド部材の厚みと同じになるようにした場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、第1のシールド部材の長手方向における端面に、第2、第3のシールド部材の厚みと同じ厚みを有する突出部を形成し、この突出部の先端面と、第2、第3のシールド部材の長手方向における端面とを接合し、これら接合している領域の上下に、第4〜第7のシールド部材を配置して、第1のシールド部材と、第2、第3のシールド部材との接合している領域の厚みが、第1のシールド部材の厚みと同じになるようにした場合について説明する。このように本実施形態と前述した第1、第2の実施形態とは、第1のシールド部材と、第2、第3のシールド部材とを接合する構成の一部が主として異なる。よって、本実施形態の説明において、前述した第1、第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図5は、本実施形態の磁気シールド装置が設けられたシールドルームの概略構成の一例を示す斜視図である。尚、図5でも、説明の都合上、シールドルーム及び磁気シールド装置を簡略化して示している。また、本実施形態でも、MRIによる診断を行うためのシールドルームを例に挙げて説明する。
図5において、測定領域1aには、磁気シールド装置500が設置されている。磁気シールド装置500は、第1〜第5のシールド枠体230a〜230eを有している。
第1〜第5のシールド枠体230a〜230eは、第1のシールド部材231a〜231eと、第2のシールド部材232a〜232eと、第3のシールド部材233a〜233eと、第4のシールド部材234a〜234eと、第5のシールド部材235a〜235eと、第6のシールド部材236a〜236eと、第7のシールド部材237a〜237eとを有する。
ここで、第2のシールド部材232と、第3のシールド部材233は同じものであり、また、第4〜第7のシールド部材234〜237も同じものである。また、本実施形態では、これら第1〜第7のシールド部材231〜237が、全て同じ材料、同じ厚みの磁性体板(例えば電磁鋼板)を用いて形成されている場合を例に挙げて説明を行う。
図6は、第1のシールド枠体230aの一部分の構成の一例を示す図である。
図6において、第1のシールド部材231aは、矩形状磁性体群611、612と、等脚台形状磁性体群613とを有している。
矩形状磁性体群611、612は、長手方向(横方向)の長さが998[mm]、幅方向(奥行方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の矩形状の磁性体板を厚み方向に23枚積み重ねて構成されるものである。ここで、矩形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図6(a)を参照)。
一方、等脚台形状磁性体群613は、上底の長さが1000[mm]、下底の長さが1100[mm]、幅(高さ)が50[mm]、厚みが0.35[mm]の等脚台形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねて構成されるものである。ここで、等脚台形状の磁性体板の長手方向(横方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(奥行方向)は磁化困難軸方向Cである(図6(a)を参照)。
第1のシールド部材231aは、矩形状磁性体群611、612の幅方向の端面と、等脚台形状磁性体群613の上底及び下底に対応する部分の端面とが面一となり、且つ矩形状磁性体群611、612の幅方向の一端面と、等脚台形状磁性体群613の上底に対応する部分の端面との長手方向における位置が、等脚台形状磁性体群613の上底の左右1[mm]の部分を除いて同じとなるように、矩形状磁性体群611、612の間に等脚台形状磁性体群613が配置されることにより形成される。
第3のシールド部材233aは、上底の長さが1000[mm]、下底の長さが1050[mm]、幅方向(横方向)の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の直角台形状の磁性体板を厚み方向に19枚積み重ねることにより形成されるものである。ここで、直角台形状の磁性体板の長手方向(奥行方向)は磁化容易軸方向Lであり、幅方向(横方向)は磁化困難軸方向Cである(図6(a)を参照)。また、直角台形状の磁性体板の斜辺の長さは、第1のシールド部材231aを構成する等脚台形状磁性体群613の斜辺の長さと同じである。特に、本実施形態では、等脚台形状磁性体群613の下底の両端の角度を45[°]、直角台形状の磁性体板の下底の90[°]でない方の一端の角度を45[°]にしている。
第6、第7のシールド部材236a、237aは、横方向の長さが50[mm]、奥行方向の長さが50[mm]、厚みが0.35[mm]の正方形状の磁性体板(例えば電磁鋼板)を厚み方向に23枚積み重ねて構成されるものである。ここで、正方形状の磁性体板の横方向は磁化容易軸方向Lであり、奥行方向は磁化困難軸方向Cである(図6(a)を参照)。
第1のシールド枠体230aを形成する際には、第1のシールド部材231aの等脚台形状磁性体群613の斜辺の部分と、第3のシールド部材233aの斜辺の部分とが相互に接触するように、それらを突き合せるようにする。また、第1のシールド部材231aの矩形状磁性体群611の側面と、第6のシールド部材236aの横方向(L方向)における一端面とが1[mm]程度の間隔を有するように、それらが相互に対向するようにする(図6(b)を参照)。尚、ここでは、1[mm]程度の間隔を有するようにしたが、必ずしも間隔を空ける必要はない。
本実施形態では、このようにすることによって、厚みが22.75[mm](=0.35[mm]×(23+19+23))の磁性体板群(第1のシールド部材231)の長手方向における先端面と、厚みが6.65[mm](=0.35[mm]×19)の磁性体板群(第3のシールド部材)の長手方向における先端面とが相互に接合されるようにしている。
尚、第1のシールド部材231aと、第2のシールド部材232aと、第4、第5のシールド部材234a、235aの配置は、第1のシールド部材231aと、第3のシールド部材233aと、第6、第7のシールド部材236a、237aの配置と同じである。したがって、それらの詳細な説明を省略する。
また、第1〜第7のシールド部材231〜237は、夫々、接着剤等を用いて複数枚の磁性体板が相互に接着されることにより、一体で形成される。更に、シールド部材231〜237同士の取り付けは、例えば、接着剤やボルトや磁石等を用いた種々の方法により実現することができる。
以上のように本実施形態では、例えば、第1〜第3のシールド部材231〜233が主シールド部材に対応する。
磁気シールド装置500は、以上のような第1のシールド枠体230aと、第1のシールド枠体230aと同じ構成を有する第2〜第5のシールド枠体230b〜230eとを、例えば600[mm]の間隔をおいて磁気シールド装置500の高さ方向に配置することにより構成される。本実施形態でも、第1、第2の実施形態と同様に、第1のシールド部材231が、測定領域1aと操作領域1bとを区画する面(磁気シールド装置500の前面)に配置されるようにしている。
(第1〜第3の実施形態の解析結果)
本願発明者らは、第1〜第3の実施形態の磁気シールド装置3、300、500における、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材32、33、132、133、232、233との接合部分における磁束密度の分布と、当該接合部分付近における漏れ磁場の分布を、電磁場解析を行って調査した。
図7は、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材33、133、233との接合部分における磁束密度の分布と、当該接合部分付近における漏れ磁場の分布を電磁場解析した結果の一例を示す図である。
また、図8は、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材32、33、132、133、232、233との接合部分よりも外側における磁束密度の一例を示す図である。具体的に図8(a)は、図9に示す位置901における磁束密度を示すグラフであり、図8(b)は、図9に示す位置902における磁束密度を示すグラフである。尚、図8に示す位置A、B、C、A'、B'、C'は、図9に示す位置A、B、C、A'、B'、C'を示す。
図7に示す結果から、本願発明者らは、第1〜第3の実施形態の磁気シールド装置3、300、500では、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材33、133、233との接合部分における磁束密度が、実用上十分な小さな値となっていることを確認した。また、図7、図8に示す結果から、本願発明者らは、磁気シールド装置3、300、500からの漏れ磁場が、実用上十分な小さな値となっていることを確認した。さらに、本願発明者らは、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材33、133、233とが接合している領域(図示した例ではコーナ部)における厚みを、相対的に厚いシールド部材31、131、231の厚みと同じにした場合の方が、当該領域における厚みを、相対的に厚いシールド部材31、131、231の厚みより薄くした場合よりも、前述した磁束密度及び漏れ磁場が小さな値になることを確認した。また、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材33、133、233とが接合している領域(図示した例ではコーナ部)における厚みを、相対的に厚いシールド部材31、131、231の厚みより厚くしても、前述した磁束密度及び漏れ磁場がそれ程変わらないことを確認した。
以上のように前述した第1〜第3の本実施形態では、相対的に厚いシールド部材31、131、231と相対的に薄いシールド部材33、133、233とが接合している領域(図示した例ではコーナ部)における厚みを、相対的に厚いシールド部材31、131、231の厚みと同じにした。したがって、相対的に厚みが厚いシールド部材31、131、231(磁性体群)と相対的に厚みが薄いシールド部材33、133、233(磁性体群)とを相互に接合して形成された磁気シールド装置3、300、500の磁気シールド性能が低下することを、重量やコストを大きく上昇させることなく可及的に抑制することができる。
また、第2の実施形態では、第1のシールド部材131の長手方向における端面の凹んでいる領域の厚みよりも、その凹んでいる領域に配置される第2のシールド部材132及び第3のシールド部材133の厚みを薄くし、それら第1のシールド部材130と、第2、第3のシールド部材132、133との隙間を第4〜第7のシールド部材134〜137で埋めるようにした。したがって、第1のシールド部材131の長手方向における端面の凹んでいる領域に、第2、第3のシールド部材132、133が入れづらくなることを可及的に抑制することができる。
(第1の変形例)
前述した第1、第2の実施形態では、第1のシールド部材31、131の長手方向における端面のうち、第2のシールド部材32、第3のシールド部材33と接合される端面の中央部に凹部を形成するようにした。また、第3の実施形態では、第1のシールド部材231の長手方向における端面のうち、第2のシールド部材232、第3のシールド部材233と接合される端面の中央部を突出させるようにした。しかしながら、凹部を形成する領域、突出させる領域は中央部に限定されない。
図10は、第1のシールド部材と第3のシールド部材との接合する方法の変形例を示す図である。尚、図10は、第1の実施形態の変形例を示すものである。
図10に示すように、第1のシールド部材1031の長手方向における端面のうち、第3のシールド部材1033と接合される端面の上部を、第3のシールド部材1033の厚みと同じ厚みで凹ませてもよい。もちろん、第1のシールド部材1031の長手方向における端面のうち、第2のシールド部材と接合される端面の上部を、第2のシールド部材の厚みと同じ厚みで凹ませてもよいし、第1のシールド部材の長手方向における端面のうち、第2、第3のシールド部材と接合される端面の下部や中央部以外の央部を、第2、第3のシールド部材の厚みと同じ厚みで凹ませてもよい。以上のことは、第2、第3の実施形態についても同じである。
(第2の変形例)
前述した第1、第2の実施形態では、第1のシールド部材31、131の幅方向における端面と、第2のシールド部材32、132及び第3のシールド部材33、133の幅方向における端面とのなす角度αを90[°]にした。また、第3の実施形態では、第1のシールド部材231と、第2のシールド部材232及び第2のシールド部材233とのなす角度を90[°]にした。しかしながら、これらの角度は90[°]に限定されない。
図11は、第1のシールド部材と第3のシールド部材の構成の第1の変形例を示す図であり、図12は、第2の変形例を示す図である。
図11に示すように、第1のシールド部材1131の幅方向における端面と、第3のシールド部材1133の幅方向における端面とのなす角度αを150[°]にしてもよい。尚、図11(c)は、図11(b)のA方向から見た図である。また、図12に示すように、第1のシールド部材1231の幅方向における端面と、第3のシールド部材1233の幅方向における端面とのなす角度を0[°]にしてもよい。もちろん、第1のシールド部材1131、1231の幅方向における端面と、第2のシールド部材の幅方向における端面とのなす角度を150[°]、0[°]にしてもよいし、これらの角度を150[°]、0[°]以外の角度にしてもよい。すなわち、磁気シールド装置を配置する領域に応じて、これらの角度として種々の角度を選択することができる。以上のことは、第2、第3の実施形態についても同じである。
(第3の変形例)
前述した第1〜第3の実施形態では、第1〜第5のシールド枠体30a〜30e、130a〜130e、230a〜230eを構成する磁性体板の板面が磁気シールド装置3、300、500の底面と平行になる状態で、第1〜第5のシールド枠体30a〜30e、130a〜130e、230a〜230eが磁気シールド装置3、300、500の高さ方向に配置されるようにした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。図13は、磁気シールド装置の変形例を示す図である。具体的に図13は、第1の実施形態である図1と対応する図であり、シールドルームの概略構成の変形例を示す斜視図である。図13に示すように、第1〜第5のシールド枠体30a〜30eを構成する磁性体板の板面が磁気シールド装置3の底面と垂直になる状態で、第1〜第5のシールド枠体30a〜30eが磁気シールド装置1300の幅(横)方向に配置されるようにしてもよい。以上のことは、第2、第3の実施形態についても同じである。
(第4の変形例)
前述した第1〜第3の実施形態では、磁気シールド装置3、300、500を構成する第1〜第5のシールド枠体30a〜30e、130a〜130e、230a〜230eが同じものである場合を示したが、各シールド枠体30、130、230は同じでなくてもよい、シールド枠体30、130、230のうち、少なくとも1つが前述した構成を有していればよい。
この他、前述した各変形例を組み合わせることもできる。
尚、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 シールドルーム
2 MRI
3、300、500、1300 磁気シールド装置
30a〜30e、130a〜130e、230a〜230e シールド枠体
31〜35、131〜135、231〜235 シールド部材

Claims (6)

  1. 厚み方向に積み重ねられた複数の磁性体板を用いて構成されたシールド枠体を複数有し、当該複数のシールド枠体が、前記磁性体板の厚み方向で間隔をおいて配置されている磁気シールド装置であって、
    前記シールド枠体は、厚み方向に積み重ねられた複数の磁性体板を用いて構成されるシールド部材を複数有し、
    前記複数のシールド部材は、相対的に厚みが厚い一方の主シールド部材と、相対的に厚みが薄い他方の主シールド部材とを有し、
    前記一方の主シールド部材の長手方向における端部と、前記他方の主シールド部材の長手方向における端部とは、それらの板面方向が相互に平行になるように相互に接合され、
    前記一方の主シールド部材の長手方向における端面のうち、前記他方の主シールド部材と接合される端面には、凹凸が形成されており、
    前記他方の主シールド部材の厚みは一定であり、
    前記一方の主シールド部材と前記他方の主シールド部材とが接合されている領域の厚みは、前記一方の主シールド部材の厚みと同じであることを特徴とする磁気シールド装置。
  2. 前記他方の主シールド部材の長手方向における端部のうち、前記一方の主シールド部材と接合される端部は、前記一方の主シールド部材の端面の凹んでいる領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気シールド装置。
  3. 前記一方の主シールド部材の長手方向における端面のうち、前記他方の主シールド部材と接合される端面は、前記他方の主シールド部材の厚みと同じ厚みだけ凹んでいることを特徴とする請求項2に記載の磁気シールド装置。
  4. 前記複数のシールド部材は、厚み方向に積み重ねられた複数の磁性体板を用いて構成され、前記一方の主シールド部材の長手方向における端面の凹んでいる領域の厚みよりも厚みが薄い1つ又は複数の補助シールド部材を更に有し、
    前記他方の主シールド部材の長手方向における両端部又は一端部の厚みは、前記一方の主シールド部材の長手方向における端面の凹んでいる領域の厚みよりも薄く、
    前記他方の主シールド部材の長手方向における端部と、前記1つ又は複数の補助シールド部材とが、前記凹んでいる領域に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気シールド装置。
  5. 前記一方の主シールド部材の長手方向における端面のうち、前記他方の主シールド部材と接合される端面の央部が凹んでいることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の磁気シールド装置。
  6. 前記一方の主シールド部材の幅方向の端面と、前記他方の主シールド部材の幅方向の端面とのなす角度が90[°]である部分を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の磁気シールド装置。
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WO2004084603A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Kajima Corporation 開放型磁気シールド構造及びその磁性体フレーム

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