JP2010192466A - 広帯域容量素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波数帯域のキャパシタンスを小さくせず、容量性部品の使用周波数の上限を高周波帯域に広げた広帯域容量素子を提供する。
【解決手段】電極板101の上に、組成の異なる誘電体板111、112が形成され、その上に電極板102が形成される。誘電体板111、112の内少なくとも一方は、対象周波数帯域において、分極の特異点を有する。例えば、誘電体111を炭化珪素SiC、誘電体112を酸化アルミニウムAlで形成し、誘電体111は、246MHzにおいて分極の特異点を有する。即ち、246MHzを境に誘電率が大きく変化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、広帯域容量素子に関し、特に電源線路を介して伝播する高周波ノイズを低減しまた電源電圧を安定化するために用いられる広帯域容量素子に関する。
電子機器の高機能化に伴い、高密度化と動作高速化が進行し、現在数GHzのクロックを用いることが一般化している。急速なスイッチング動作によって、電源回路の充放電が繰り返され、電源電圧が変動する。一定以上の電源電圧の変動(例えば10%以上の変動)は、動作不安定を招き誤動作の原因となる。また、高密度実装、動作高速化によって電源回路の高周波電流が増大してその電磁輻射が増大し、漏洩電磁波は容易に多数の信号配線に結合し信号品質を劣化させる。そして、高性能ディジタル機器では、高速で動作する高速回路と低速で動作する低速回路が混在しているため、電源分配回路に漏洩する電磁波のスペクトラムは、最近においては数百kHzから数十GHzもの非常に広い帯域に分布する。このためデカップリング用の容量素子に対しては広い周波数範囲に渡って低インピーダンスであることが求められるようになってきている。一方で、容量素子には等価直列インダクタンス(ESL)が寄生するため、自己共振現象が発生し、そして自己共振周波数以上の周波数では誘導性の素子として動作することになるため、その使用周波数範囲が限定されていた。
広帯域で低インピーダンスで動作する容量素子として単一容量素子内に二つのコンデンサを並列に作り込む技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。図25は、特許文献1にて開示された容量素子の配線基板への接続状態を示す断面図である。この容量素子は、誘電体部11の下面に下層電極14a、14bを、上面に上層電極14cを形成し、下層電極14a、14b間に平面型コンデンサ17を形成し、さらに電極14a−14c間に抵抗皮膜18を形成したものである。そして、下層電極14a、14bを、電気的接合部15を介して基板16上のランド13a、13bに接続すると共に、上層電極14cをワイヤ12を介して基板16上のランドに接続する。この接続構造では、ワイヤ12のインダクタンス成分と下層電極14a、14b−上層電極14c間に形成されるキャパシタンス成分による直列共振と、二つの電気的接合部15に形成されるインダクタンス成分と平面型コンデンサ17に形成されるキャパシタンス成分による直列共振とにより、2周波付近でインピーダンスが低下し、広帯域に渡って低いインピーダンス特性を実現することができる。
一方、特許文献2に開示された容量素子では、図26に示されるように、内周電極24と外周電極26との間に、誘電率の異なる第1の誘電体25と第2の誘電体29とを配置し、内周電極24と中心導体22とを接続し、外周導体26と金属ケース端子27とを接続する。この容量素子においても、第1の誘電体25によるコンデンサのキャパシタンスに基づく自己共振と、第2の誘電体29によるコンデンサのキャパシタンスに基づく自己共振との2周波での直列共振が得られ、広帯域で容量性インピーダンスを得ることができる。
特開2001−143964号公報 特開平09−332469号公報
上記の特許文献1、2に記載されたものは、共振周波数の異なるコンデンサを複数組み合わせる手法を用いることにより、広い帯域での容量性キャパシタンスを実現するものではあったが、近年、電子機器の高速動作化の傾向が一段と強まり電源分配回路に漏洩する電磁波のスペクトラムが広くなったため、今や単に複数のコンデンサを組み合わせた、特許文献1、2に記載された従来例では、十分に対応することができなくなってきている。
ところで、電源配線に流れる高周波電力を抑制し、また電源電圧を安定化するため、容量性部品の容量成分(キャパシタンス)が利用される。容量性部品の作用は、電源等の配線のインピーダンスに比べて、容量性部品のインピーダンスを低くすることで、前記の「高周波電力の抑制」「電圧の安定化」を実現することである。容量性部品のインピーダンスを低くするには、容量性部品のキャパシタンスを利用すればよい。容量性部品のインピーダンスは「キャパシタンスと周波数の積」の逆数である。キャパシタンスが大きいほど低いインピーダンスを実現できる。このキャパシタンスが高周波まで利用できることが理想である。しかしながら、電気配線には必ず寄生のインダクタンス成分(以下、寄生インダクタンスと表記する)も生じてしまう。容量性部品も例外ではない。そのため、キャパシタンスと寄生インダクタンスによって、直列共振が生じる。この直列共振周波数を容量性部品の自己共振周波数と呼ぶ。自己共振周波数と同程度か、それより低い周波数帯域で容量性部品を使用するならば、寄生インダクタンスの影響は矮小であり、容量性部品は所望の特性で動作する。しかし、自己共振周波数を超えると寄生インダクタンスの影響が次第に大きくなり、容量性部品のインピーダンスが配線のインピーダンスと同等か、それより大きくなる高周波数帯域において、容量性部品は所望の作用を発揮できない。すなわち、自己共振周波数を超える高周波数帯域では容量性部品に期待する前記の作用が実現しないという問題があった。言い換えると、容量性素子の使用周波数帯域の上限に制限があったということで、容量性部品に求められている課題の一つは「容量性部品の使用周波数の上限を高周波帯域に広げること」である。
自己共振周波数は「キャパシタンスと寄生インダクタンスの積」の平方根に反比例する。したがって、自己共振周波数を高周波へ遷移させるには、キャパシタンスを小さくすればよい。しかしながら、キャパシタンスを小さくすると、低周波での特性が劣化してしまう。自己共振周波数より低い低周波数帯域での特性を劣化させないために、「低周波数帯域のキャパシタンスを小さくしないこと」も容量性素子の重要な課題である。よって、本発明の課題は、「低周波数帯域のキャパシタンスを小さくせず、容量性部品の使用周波数の上限を高周波帯域に広げる」ことである。つまり、本発明の目的は、使用周波数帯域でのキャパシタンスを小さくせず、容量性部品の使用周波数の上限を高周波数帯域に広げた広帯域容量素子を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明によれば、第1の電極と第2の電極との間に、組成の異なる2つ以上の誘電体物が並列して設置され、前記誘電体物のうち少なくとも1つは対象周波数帯域において分極の特異点を有することを特徴とする広帯域容量素子、が提供される。
ここで、対象周波数帯域とは、当該容量素子が用いられる電子回路において扱われる周波数の範囲のことである。
[作用]
容量性部品、例えば、一般的なコンデンサの等価回路を図24に示す。コンデンサのキャパシタンスをC、寄生インダクタンスをL、等価直列抵抗(ESR)をR、角周波数をω、コンデンサのインピーダンスをZcとすると、インピーダンスZcは式(1)で表される。
Figure 2010192466
ここで、インピーダンスZcが極小となるのは、式(1)の虚部が零となる条件においてである。すなわち、ωL=1/ωCを満たす角周波数ωにおいてである。このときのωを、自己共振角周波数ωcと呼ぶ。自己共振角周波数ωcは式(2)で表される。
Figure 2010192466
なお、角周波数ωと周波数fは、ω=2πfの関係がある。したがって、自己共振周波数fcと同等か、それより低い周波数では、寄生インダクタンスLの影響を無視でき、コンデンサはキャパシタンスCが支配的に機能する。しかし、自己共振周波数fcより高い周波数では、ωL>1/ωCとなり寄生インダクタンスLの影響が無視できなくなり、更に高い周波数ではコンデンサとして機能しなくなる。したがって、コンデンサなどの容量性部品の使用周波数帯域を高周波へ広げるためには、共振周波数fcを高周波に遷移させる必要がある。
使用周波数帯域をより高い周波数へ広げるには、式(2)から寄生インダクタンスLまたはキャパシタンスCのいずれかを小さくすればよいことが分かる。しかし、寄生インダクタンスLを小さくする試みは従前から当業者により積極的に行われてきており、現状ではこれ以上の改善は困難である。そこで、キャパシタンスCを小さくすることを検討した。しかしながら、単純にキャパシタンスCを小さくすることは自己共振周波数fcより低い周波数帯域での特性劣化(インピーダンス増大)を招いてしまう。低周波ではキャパシタンスCが大きく、高周波でキャパシタンスCが小さくなる材料が見つかれば、前述の特性劣化を回避できる。
キャパシタンスCは容量素子を形成する一対の電極の寸法、形状と、その間隙に充填される誘電体の材料定数、例えば誘電率εにより決定される。電極の寸法、形状を対象周波数により変化させるのは困難である。そこで電極間に充填される誘電体材料の誘電率εが対象周波数帯域の高周波帯域で小さくなる条件を検討した結果、誘電率εが、特定の周波数で小さくなる現象に気づいた。誘電率εは分極の大きさで決定されることから、誘電率εが小さくなるのは分極が小さくなるからである。この変化する周波数帯域を分極の特異点と呼ぶことにする。誘電率の変化については、例えば、塩嵜 忠 監修、「絶縁・誘電セラミックスの応用技術」、シーエムシー出版、2003年8月18日出版、pp.20−25
などに示されている。誘電率の周波数依存性を図23に示す。横軸は周波数f、縦軸は誘電率εである。分極の特異点Fa、Fb、Fc、Fdは誘電体の物性で決まる。特異点Faは界面分極、特異点Fbは配向分極、特異点Fcはイオン分極、特異点Fdは電子分極の限界点である。すなわち、分極が一定の周波数を超える変化に追従できなくなる現象である。誘電緩和とも呼ばれる。注目すべきことは、周波数の上昇に伴って誘電率εが減少することである。誘電率εが減少すればキャパシタンスCも減少する。
ここで、共振周波数はキャパシタンスCの1/2乗に反比例する。重要なことは分極の特異点が対象周波数帯域の高周波数帯域付近に存在するか否かである。分極の特異点を有さない誘電体で構成した容量性部品の自己共振周波数よりも、分極の特異点が遙かに高い場合は、容量性部品の使用周波数帯域を広げる効果を期待できない。分極の特異点が自己共振周波数fcより低いか、または同程度である場合に自己共振周波数fcを高周波へ遷移させることが期待できる。
第1の効果は、誘電体の分極の特異点を利用して、低い周波数ではキャパシタンスCを減少させることなく、高い周波数でキャパシタンスCを減少させ、容量性部品の自己共振周波数を高周波へ遷移させることができ、使用周波数範囲を高周波へ広げた広帯域容量素子を提供することができる。
第2の効果は、複数の誘電体を組み合わせることで、低周波でより大きなキャパシタンスCを実現し、かつ、自己共振周波数fcを高周波へ遷移させることができるので、従来の容量性部品複数個を組み合わせて実現していたのと同等の効果を本発明の広帯域容量素子単体で実現できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態を示す断面図である。本発明による広帯域容量素子は、図1(a)に示すように、第1の電極1と第2の電極2との間に、組成の異なる2つの誘電体物3、4が並列して設置される。図示された例では、二つの誘電体物が設置されているが、二つに限定されず、三個以上の誘電体物が並列設置されていてもよい。さらに、これら誘電体物のうち少なくとも1つは、複数の誘電体物を積層したものであってもよい。そして、これら誘電体物のうち少なくとも1つは対象周波数帯域、例えば、10MHz〜10GHzにおいて分極の特異点を有する。
第1の電極1と第2の電極2および誘電体物3、4を、板状体とすることができる。この場合、二つの電極板間に誘電体板を挟み込むことになる。必要であれば、電極板と誘電体板を導電性接着剤ないし絶縁性接着剤を介して接着するようにしてもよい。また、誘電体物3、4の内一方のみを板状体とし、他方をいずれかの電極上、例えば第1の電極1上に成膜した誘電体としてもよい。図1(a)に示した容量素子をスルーホール挿入型素子とするために、第1の電極1および第2の電極2上に引出線(リード線)を接続してもよい。また、表面実装型の素子を構成するには、図1(b)に示されるように、一方の電極、例えば第2の電極2を誘電体物の側面を介して誘電体物の他方の面上に引き出すようにすればよい。さらに、図1(c)に示されるように、成膜技術を用いて半導体基板や印刷回路基板上に形成するようにしてもよい。すなわち、薄膜技術ないし厚膜技術を用いて、基材5上に第1の電極1、誘電体物3および誘電体物4、第2の電極2を順次形成する。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照して説明する。
図2は、本発明の実施例1を示す斜視図である。図2に示すように、引出線131が接続された電極板101の上に、組成の異なる誘電体板111、112が形成され、それらの上に電極板102が形成され、その電極板102には引出線132が接続される。
本実施例では、誘電体111として炭化珪素SiC化合物を常圧焼成法で製作し、誘電体112として酸化アルミニウムAlをスパッタ法にて形成した。電極板寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体111は、縦約300μm、横約9μm、厚み約5μm、分極の特異点は246MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約13とした。誘電体板112は、縦約300μm、横約11μm、厚み約5μm、比誘電率は約10とした。
従来のコンデンサ(0.1pF)における特性を、電極板寸法を縦約300μm、横約20μm、比誘電率を約10、誘電体板の厚み約5μmで試算した。その特性図を図3に示す。横軸は周波数f(GHz)、縦軸はインピーダンス(dBΩ)である。dBΩは1Ω(オーム)を0dBとする単位である。従来例コンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181には、自己共振191があり、そのときの周波数は約16GHzである。次に、本実施例による容量素子の特性図を図4に示す。実施例1のインピーダンスカーブ182を実線で、誘電体板111の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ183を破線で示す。自己共振193が高い共振周波数192へ遷移194し、約13GHz以上でインピーダンスが改善されている。
さらに、上述した従来のコンデンサ(0.1pF)と本発明の実施例1の特性を比較するグラフを図5に示す。コンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181に比べ、本発明の実施例1のインピーダンスカーブ182は極低周波及び18GHz以上の高周波帯域で特性が改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが確認された。
本実施例では、二つの誘電体板を並列配置していたが、3個以上の誘電体板を並列配置するようにしてもよい。その場合、一つの誘電体板のみが対象周波数帯域において分極の特異点を持つようにしてもよく、また複数の誘電体板が対象周波数帯域において分極の特異点を持つようにしてもよい。
なお、以下の実施例を示す図において、図1に示す実施例1の部分と対応する部分には下2桁が共通する参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図6は、本発明の実施例2を示す斜視図である。上記の実施例1においては、同じ厚みの誘電体板を用いていたが、本実施例では、誘電体板211の厚みを誘電体板212に比べ厚くした。このように誘電体板211、212の厚みを互いに異ならせることにより誘電体板の特性設計の自由度が増す。すなわち、誘電体板211の厚みを誘電体板212に比べ厚くしたことで、誘電体板211のキャパシタンスを調整することができ、広帯域容量素子の利用周波数帯域の設計が容易となる。
3個以上の誘電体板を並列配置した場合には、1個のみを他の誘電体板と異なる厚さとしてもよいし、全ての誘電体板が互いに異なる厚みを有するようにしてもよい。
図7は、本発明の実施例3を示す斜視図である。本実施例では、誘電体板311、312、313の内、組成の異なる誘電体板311、313が上下に重ねられている。このように、誘電体板311の下部に組成が異なる誘電体板313を設けているので、誘電体板311と313を組み合わせてできる合成キャパシタンスを自由に設計することが可能となる。また、誘電体板311、313のいずれか一方に製造容易な材料を選定することも可能となり、製造上有利となる。
図示した例では、誘電体板311、313の合計の厚みが誘電体板312の厚みより厚くなされていたが、誘電体板312をもっと厚くして両者の厚みを揃えるようにしてもよい。そのようにすれば、平坦な電極板を用いることができる。また、実施例3では、2枚の誘電体板を重ねていたが、3枚以上の誘電体板を積層するようにしてもよい。
図8は、本発明の実施例4を示す斜視図である。本実施例では、電極板と引出線とを一体構造としている。すなわち、電極板401と引出線431を一体構造として、単一部品で構成し、誘電体板411、412を形成した後、その上に電極板402と引出線432を一体構造とした単一部品を設ける。このようにすることで、製造工程の電極板401と引出線431、電極板402と引出線432をそれぞれ接続する工程を省略することができる。
本実施例では、電極板401と引出線431、電極板402と引出線432がそれぞれ同一の幅に形成されていたが、電極板部に対し引出線部が細くなるようにしてもよい。
図9は、本発明の実施例5を示す斜視図である。本実施例おいては、誘電体板511、512が、共に対象周波数帯域で分極の特異点を有するようにした。誘電体板511、誘電体板512は、共に炭化珪素SiC化合物を用い常圧焼成法で製作した。電極板寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体511は、縦約300μm、横約7μm、厚み約5μm、分極の特異点は約246MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約13とした。誘電体板512は、縦約300μm、横約13μm、厚み約5μm、分極の特異点は約624MHz、特異点前比誘電率は約85、特異点後比誘電率は約13とした。
本実施例による容量素子の特性図を図10に示す。実施例5のインピーダンスカーブ582を実線で、誘電体板511、512の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ583を破線で示す。自己共振593が高い共振周波数592へ遷移594し、22GHz以上でインピーダンスが改善されている。そして、図3のコンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181と本発明の実施例5のインピーダンスカーブ582を比較すれば、極低周波及び22GHz以上の高周波帯域でインピーダンスが改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが分かる。
本実施例では、二つの誘電体板を並列配置していたが、3個以上の誘電体板を並列配置し、それぞれが対象周波数帯域において分極の特異点を有するようにしてもよい。
図11は、本発明の実施例6を示す斜視図である。本実施例においても、誘電体板611、612は、対象周波数帯域において分極の特異点を有し、それぞれの分極の特異点が生じる周波数が異なっている。誘電体板611は炭化珪素SiC化合物を用い常圧焼成法で製作した。誘電体板612は、高純度のCaO、CuO、TiOから混合酸化物法により合成したチタン酸カルシウム銅CaCuTi12とチタン酸カルシウムCaTiOの混合物で形成した。電極板601、602の寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体611は、縦約300μm、横約10μm、厚み約5μm、分極の特異点は246MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約13とした。誘電体板612は、縦約300μm、横約10μm、厚み約5μm、分極の特異点は約100MHz、特異点前比誘電率は約1000、特異点後比誘電率は約10とした。
本実施例による容量素子の特性図を図12に示す。実施例6のインピーダンスカーブ682を実線で、誘電体板611、612の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ683を破線で示す。自己共振693が高い共振周波数692へ遷移694し、約15GHz以上でインピーダンスが改善されている。
そして、図3のコンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181と本発明の実施例6のインピーダンスカーブ682を比較すれば、12GHz以下の低周波帯及び約18GHz以上の高周波帯域で特性が改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが分かる。
図13は、本発明の実施例7を示す斜視図である。本実施例では、分極の特異点を有する誘電体板711、712は、高分子化合物及びその混合物からなる誘電体で構成される。すなわち、電極板701の上に、樹脂など、例えば、ポリフェニレンスルフィドなどの従来フィルムコンデンサの材料として利用されてきた高分子樹脂系材料のうち分極の特異点が対象周波数帯域に生じる高分子化合物、およびその混合物が形成される。これにより、従来の製造設備を最小限の改造で流用、転用することが見込め、工業的な利点がある。また、対象周波数帯域に分極の特異点を有する材料であれば、樹脂系にとらわれることなく任意の高分子化合物材料が利用可能である。
図14は、本発明の実施例8を示す斜視図である。本実施例においては、誘電体板811、812を高分子化合物により構成し、その内一方若しくは両方を無機高分子化合物とする。このようにすることで樹脂や有機系高分子に比べ、耐熱性の高い誘電体板を構成できる。無機高分子化合物としては、雲母、アスベスト、シリコーン樹脂、ルビー等が利用可能である。
図15は、本発明の実施例9を示す斜視図である。本実施例においては、誘電体板911、912には無機高分子化合物としての炭化珪素SiCを用いた。そして誘電体板は常圧焼成法で製作した。電極板901、902の寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体911は、縦約300μm、横約8μm、厚み約5μm、分極の特異点は246MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約13とした。誘電体板912は、縦約300μm、横約12μm、厚み約5μm、分極の特異点は約624MHz、特異点前比誘電率は約85、特異点後比誘電率は約13とした。
本実施例による容量素子の特性図を図16に示す。実施例9のインピーダンスカーブ982を実線で、誘電体板911、912の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ983を破線で示す。自己共振993が高い共振周波数992へ遷移994し、約14GHz以上でインピーダンスが改善されている。そして、図3のコンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181と本発明の実施例9のインピーダンスカーブ982を比較すると、約15GHz以下の低周波及び約19GHz以上の高周波帯域で特性が改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが分かる。
本実施例においては、両方の誘電体板を炭化珪素SiCにより形成していたが、一方もしくは両方の誘電体板をSiC以外の珪素Si若しくは炭素Cを含む無機高分子化合物により構成してもよい。その組み合わせは対象周波数帯域で分極の特異点を有するという条件でのみ拘束されるが、その他は自由に誘電体板を構成できる。
図17は、本発明の実施例10を示す斜視図である。本実施例10では、分極の特異点を有する誘電体板1011、1012は、ペブロスカイト型化合物であるチタン酸カルシウム銅により構成される。これにより、大きな誘電率を有する誘電体を使用することができ、かつ、分極の特異点による効果で高周波まで有効に機能する広帯域容量素子を実現することができる。
本実施例では、誘電体板にチタン酸カルシウム銅を用いていたが、これに代え他のペブロスカイト型化合物を用いてもよい。例えば、チタン酸カルシウム銅以外のチタン酸カルシウム化合物などであってもよい。
図18は、本発明の実施例11を示す斜視図である。本実施例においては、誘電体板1111、1112をチタン酸塩に類するチタン酸カルシウム銅とチタン酸カルシウムの混合物で構成した。高純度のCaO、CuO、TiOから混合酸化物法により合成したチタン酸カルシウム銅CaCu3Ti12とチタン酸カルシウムCaTiOを作り、その後混合した。電極板1001、1002の寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体1011は、縦約300μm、横約7μm、厚み約5μm、分極の特異点は100MHz、特異点前比誘電率は約1000、特異点後比誘電率は約10とした。誘電体板1012は、縦約300μm、横約13μm、厚み約5μm、分極の特異点は100MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約10とした。
本実施例による容量素子の特性図を図19に示す。実施例11のインピーダンスカーブ1182を実線で、誘電体板1111、1112の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ1183を破線で示す。自己共振1193が高い共振周波数1192へ遷移1194し、約16GHz以上でインピーダンスが改善されている。
そして、図3のコンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181と本発明の実施例11のインピーダンスカーブ1182を比較すると、約7GHz以下の低周波帯域及び約18GHz以上の高周波帯域で特性が改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが分かる。
本実施例では、誘電体板をチタン酸カルシウム銅とチタン酸カルシウムとの混合物により形成していたが、これに代え、チタン酸カルシウム銅とチタン酸カルシウム以外のチタン酸塩との混合物や、チタン酸カルシウム銅以外のチタン酸カルシウム化合物とチタン酸塩との混合物を用いるようにしてもよい。
図20は、本発明の実施例12を示す斜視図である。本実施例においては、誘電体板1211、1212の材料として有機高分子化合物を用いる。有機高分子化合物としては、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどが挙げられる。有機高分子化合物は分子量が大きく、また、その分子単位を調整することも容易なため、分極の特異点を自由に調整することができる。
本実施例では、両方の誘電体板を有機高分子化合物により形成していたが、いずれか一方のみに有機高分子化合物を用いるようにしてもよい。
図21は、本発明の実施例13を示す斜視図である。本実施例においては、誘電体板1311は炭化珪素SiC化合物を用い常圧焼成法で製作した。誘電体板1312には、高純度のCaO、CuO、TiOから混合酸化物法により合成したチタン酸カルシウム銅CaCuTi12とチタン酸カルシウムCaTiOの混合物を用いた。電極板1301、1302の寸法は縦約300μm、横約20μmとした。誘電体1311は、縦約300μm、横約7μm、厚み約5μm、分極の特異点は246MHz、特異点前比誘電率は約100、特異点後比誘電率は約13とした。誘電体板1312は、縦約300μm、横約13μm、厚み約5μm、分極の特異点は約100MHz、特異点前比誘電率は約1000、特異点後比誘電率は約10とした。
本実施例による容量素子の特性図を図22に示す。実施例13のインピーダンスカーブ1382を実線で、誘電体板1311、1312の分極の特異点が遙かに高い周波数に存在すると仮定した場合のインピーダンスカーブ1383を破線で示す。自己共振1393が高い共振周波数1392へ遷移1394し、約18GHz以上でインピーダンスが改善されている。
そして、図3のコンデンサ(0.1pF)のインピーダンスカーブ181と本発明の実施例13のインピーダンスカーブ1382を比較すると、約10GHz以下の低周波及び約20GHz以上の高周波帯域で特性が改善され、使用周波数帯域が高い周波数へ広がったことが分かる。
本発明の実施の形態を示す断面図。 本発明の実施例1を示す斜視図。 従来のコンデンサ(0.1pF)における特性図。 本発明の実施例1における特性図。 本発明の実施例1と従来のコンデンサ(0.1pF)の特性比較図。 本発明の実施例2を示す斜視図。 本発明の実施例3を示す斜視図。 本発明の実施例4を示す斜視図。 本発明の実施例5を示す斜視図。 本発明の実施例5における特性図。 本発明の実施例6を示す斜視図。 本発明の実施例6における特性図。 本発明の実施例7を示す斜視図。。 本発明の実施例8を示す斜視図。 本発明の実施例9を示す斜視図。 本発明の実施例9における特性図。 本発明の実施例10を示す斜視図。 本発明の実施例11を示す斜視図。 本発明の実施例11における特性図。 本発明の実施例12を示す斜視図。 本発明の実施例13を示す斜視図。 本発明の実施例13における特性図。 誘電体の分極の特異点を説明する図。 容量性部品の等価回路図。 従来技術の断面図(特許文献1)。 従来技術の断面図(特許文献2)。
符号の説明
1 第1の電極
2 第2の電極
3、4 誘電体物
5 基材
101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101、1201、1301、102、202、302、402、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302 電極板
111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111、1211、1311、112、212、312、412、512、612、712、812、912、1012、1112、1212、1312 誘電体板
131、231、331、431、531、631、731、831、931、1031、1131、1231、1331、132、232、332、432、532、632、732、832、932、1032、1132、1232、1332 引出線
181 従来例コンデンサのインピーダンスカーブ
182、582、682、982、1182、1382 実施例のインピーダンスカーブ
183、583、683、983、1183、1383 誘電体板の分極の特異点が遙かに高い周波数と仮定した場合のインピーダンスカーブ
191 従来のコンデンサの自己共振
192、592、692、992、1192、1392 共振周波数
193、593、693、993、1193、1393 分極の特異点が遙かに高い周波数と仮定した場合の自己共振
194、594、694、994、1194、1394 遷移
Fa 分極の特異点(界面分極の上限)
Fb 分極の特異点(配向分極の上限)
Fc 分極の特異点(イオン分極の上限)
Fd 分極の特異点(電子分極の上限)

Claims (10)

  1. 第1の電極と第2の電極との間に、組成の異なる2つ以上の誘電体物が並列して設置され、前記誘電体物のうち少なくとも1つは対象周波数帯域において分極の特異点を有することを特徴とする広帯域容量素子。
  2. 第1の電極と第2の電極とにはそれぞれ電気回路と接続するための引出線が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の広帯域容量素子。
  3. 並列して設置された前記誘電体物の少なくとも一つは、他のものと厚みが異なることを特徴とする請求項1または2に記載の広帯域容量素子。
  4. 並列して設置された前記誘電体物の少なくとも一つは、組成の異なる誘電体物が2つ以上積層されたものであることを特徴とする請求項1乃至2に記載の広帯域容量素子。
  5. 前記分極の特異点を有する誘電体物の少なくとも一つは、高分子化合物または高分子化合物と他の高分子化合物との混合物からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の広帯域容量素子。
  6. 前記高分子化合物は、無機高分子化合物であることを特徴とする請求項5に記載の広帯域容量素子。
  7. 前記無機高分子化合物は、珪素Siまたは炭素Cを含む化合物であることを特徴とする請求項6に記載の広帯域容量素子。
  8. 前記無機高分子化合物は、ペロブスカイト型化合物であることを特徴とする請求項6に記載の広帯域容量素子。
  9. 前記ペロブスカイト型化合物は、チタン酸カルシウム銅CaCuTi12であることを特徴とする請求項8に記載の広帯域容量素子。
  10. 前記高分子化合物は、有機高分子化合物であることを特徴とする請求項5に記載の広帯域容量素子。
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