JP2010192023A - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、データ保持信頼性が高くかつ小型化が図れる強誘電体記憶装置を提供することである。
【解決手段】強誘電体記憶装置100は、強誘電体メモリー回路160と、所定電圧が供給され、当該所定電圧より高い昇圧電源電圧を生成する昇圧電源回路110と、昇圧電源電圧が供給され、強誘電体メモリー回路160を動作させる、昇圧電源電圧より低い内部電源電圧を生成する内部電源回路120と、昇圧電源回路110と内部電源回路120との間のノードに接続されたキャパシター140と、昇圧電源電圧の電圧値に基づいて、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する制御回路162とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は強誘電体記憶装置に関し、特に、データ保持信頼性が高くかつ小型化が図れる強誘電体記憶装置に関する。
半導体記憶装置として、強誘電体キャパシターのヒステリシス特性を利用してデータを不揮発に記憶する、強誘電体記憶装置が知られている。かかる強誘電体記憶装置においては、メモリーセルからのデータ読み出しが破壊読み出しであるという特性を有しており、データ読み出し等の動作中に電源が遮断されたり、供給される電圧が強誘電体記憶装置の動作保証電圧以下になったりすると、メモリーセルに記憶されたデータが破壊されてしまうおそれがある。
そこで、動作中の電源低下に対する動作を保証したものとして、電圧検出回路をトリガーとして動作し、かつ、電源用キャパシターを備える、特開2001−256775号公報に開示の強誘電体記憶装置が知られている。
特開2001−256775号公報
ここで、従来の強誘電体記憶装置においては、まず、電圧検出回路をトリガーとして動作する場合、電源電圧、外部環境及び製造プロセスなどに起因して検出する電圧値が大きく変動することを加味する必要がある。例えば仕様上の動作保証電圧を下回ったことを電圧検出回路にて検出するように設計すると、これに伴い電圧検出回路をトリガーとして動作する強誘電体メモリー回路自体の動作電圧においても、かかる検出電圧値の変動を加味し、動作保証範囲を更に下回った状態においても動作することを考慮する必要がある。強誘電体記憶装置は電源電圧の低下に伴いデータ保持特性が劣化する可能性があるところ、電圧検出回路をトリガーとした動作は、仕様上の動作保証電圧よりはるかに低い電圧での動作信頼性を保証できる強誘電体メモリー回路でない限り、データ保持特性劣化やデータ破壊のリスクを負った状態で使用することとなり、これでは電源電圧低下の解決策としては十分ではない。
また、強誘電体記憶装置の電源用キャパシターに蓄積された電荷を使用することにより電源低下に対する動作を保証する場合、最低動作保証電圧以上の電源電圧を維持した状態で強誘電体メモリー回路が読み出し又は書き込み動作を行うために必要な電荷を担保するためには、かなり大きな容量を有する電源用キャパシターを設ける必要がある。これによれば、強誘電体記憶装置のチップサイズの大型化及びコストアップの問題は避けられない。
よって、本発明の目的は、上記の課題を解決することができる強誘電体記憶装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の一態様にかかる強誘電体記憶装置は、強誘電体メモリー回路と、所定電圧が供給され、当該所定電圧より高い昇圧電源電圧を生成する昇圧電源回路と、前記昇圧電源電圧が供給され、前記強誘電体メモリー回路を動作させる、前記昇圧電源電圧より低い内部電源電圧を生成する内部電源回路と、前記昇圧電源回路と前記内部電源回路との間のノードに接続されたキャパシターと、前記昇圧電源電圧の電圧値に基づいて、前記強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する制御回路とを含む。
上記強誘電体記憶装置によれば、所定電圧より高い昇圧電源電圧を生成し、当該昇圧電源電圧をキャパシターに電荷として蓄積させ、それを消費して強誘電体メモリー回路を動作させる内部電源電圧を生成し、当該昇圧電源電圧の電圧値に基づいて強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する。これにより、昇圧電源電圧が十分高い所定の電圧値に達している場合にのみ強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させることが可能となり、仮に強誘電体メモリー回路において外部電源として所定電圧が得られなくなったとしても、当該キャパシターに蓄積された電荷を消費しきるまでは内部電源電圧が低下しないため、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルが途中で中断することがなく、読み出し又は書き込み動作を誤動作なく最後まで完了させることができる。このとき、検出電圧は十分高い電圧であるため、検出電圧が大きくばらついたとしても内部電源電圧は低下しない。したがって検出電圧のばらつきに起因して低い内部電源電圧でメモリー回路を動作させることを考慮する必要は全くない。また、キャパシターには所定電圧よりも高い昇圧電源電圧が供給されるので、必要な電荷を得るためにキャパシターの容量を無駄に大きくする必要がなく、強誘電体記憶装置の小型化を図ることができる。よって、データ保持信頼性が高くかつ小型化が図れる強誘電体記憶装置を提供することができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路は、前記昇圧電源電圧と前記内部電源電圧との差分と、前記キャパシターの容量との積が、所定の電荷量よりも大きくなるような電圧を前記昇圧電源電圧として生成してもよい。
これによれば、昇圧電源電圧の所定の電圧値を、内部電源電圧及びキャパシターの容量に基づいて決定することができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記所定の電荷量は、前記強誘電体メモリー回路が前記読み出し又は書き込みサイクルにおいて消費する電荷量より多くてもよい。
これによれば、所定の電荷量が強誘電体メモリー回路が読み出し又は書き込みサイクルにおいて消費する電荷量より多くなるように、昇圧電源電圧の所定の電圧値を設定するので、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込み動作を誤動作なく最後まで完了させることができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記制御回路は、当該強誘電体記憶装置が前記強誘電体メモリーの前記読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドを受け取り、かつ、前記昇圧電源電圧が所定の電圧値より高いとき、前記強誘電体メモリー回路の前記読み出し又は書き込みサイクルを開始させてもよい。
これによれば、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを誤動作なく最後まで完了することができる状態になるまでは、読み出し又は書き込みサイクルを開始させないため、データ保持信頼性の向上を図ることができる。言い換えれば、強誘電体記憶装置が強誘電体メモリーの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドを受け取っても、昇圧電源電圧が所定の電圧値よりも低い場合には、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させないので、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルが途中で終わるようなことはない。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路は、前記コマンドを受け取る前において、前記昇圧電源電圧を生成してもよい。
これによれば、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドを受け取る前から昇圧電源電圧を生成する。すなわち、強誘電体メモリー回路のスタンバイ期間の時点から昇圧電源電圧を生成するので、時間的余裕をもって昇圧動作を行うことができる。したがって、昇圧電源回路の回路規模を小さくしかつ回路構成を簡易なものにすることができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路は、前記コマンドを受け取った後において、前記昇圧電源電圧を生成してもよい。
これによれば、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドを受け取った後に昇圧電源電圧を生成する。すなわち、強誘電体メモリー回路の動作期間の時点において昇圧電源電圧を生成するので、強誘電体メモリー回路のスタンバイ期間での消費電流を削減することが出来る。また、一旦、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを終了した後、再度、昇圧電源電圧を生成するためにスタンバイ期間を待つ必要がない。よって、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを連続して行うことができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記強誘電体メモリー回路は、所定のデータを記憶するメモリーセルと、前記メモリーセルに記憶されたデータを出力する出力回路とを有し、前記出力回路には、前記昇圧電源回路に供給される前記所定電圧が電源として供給されてもよい。
これによれば、データを外部に出力する必要がない状態においては、外部電源としての所定電圧を供給すれば足りるので、余分な電源供給をなくして強誘電体メモリー回路の消費電力を抑えることができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記強誘電体メモリー回路は、ワード線と、前記昇圧電源電圧が供給され、前記ワード線を駆動するワード線駆動回路とを有してもよい。
これによれば、ワード線駆動回路において内部電源電圧を昇圧するための昇圧回路を設けずに済むため、当該昇圧回路を設けない分、ワード線駆動回路の小型化を図ることができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路の入力と前記内部電源回路の出力との間に設けられ、かつ、前記昇圧電源回路の入力から前記内部電源回路の出力の方向へ電流を通す、整流回路素子をさらに含んでもよい。
これによれば、外部電源としての所定電圧から、整流回路素子を介して内部電源電圧を生成することができるので、内部電源回路において内部電源電圧の生成効率を向上させることができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路の前記昇圧電源電圧を検知する電圧検知回路をさらに含み、前記制御回路は、前記電圧検知回路の検知結果に基づいて、前記強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御してもよい。
これによれば、昇圧電源回路の昇圧電源電圧の電圧値を確実に認識することができる。
かかる強誘電体記憶装置において、前記昇圧電源回路は、前記電圧検知回路の検知結果に基づいて、前記昇圧電源電圧を生成してもよい。
これによれば、昇圧電源回路に、電圧検知回路の検知結果がフィードバックされるので、昇圧電源電圧を確実に所定の電圧値に達するまで生成することができる。
本発明の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の全体の回路構成を示す。 図1のVPP生成回路の一例を示す。 図1のintVCC生成回路の一例を示す。 図1の入力回路及び制御回路の一例を示す。 図1のI/O回路の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作に関するタイミングチャートを示す。 本発明の他の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の全体の回路構成を示す。 図7のVPP生成回路の一例を示す。 図7の入力回路及び制御回路の一例を示す。 本発明の他の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作に関するタイミングチャートを示す。 本発明のさらに他の一実施形態に係るVPP生成回路の一例を示す。 本発明のさらに他の一実施形態に係る入力回路及び制御回路の一例を示す。 本発明のさらに他の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作に関するタイミングチャートを示す。
以下、図面を参照しつつ、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、以下の図において同符号のものは同様の意味を表す。
(強誘電体記憶装置の構成について)
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の構成について説明する。
ここで、図1は、本実施形態に係る強誘電体記憶装置100の全体の回路構成を示す図であり、かかる強誘電体記憶装置100は、主な構成として、VPP生成回路110、intVCC生成回路120、電圧検知回路130、キャパシター140、整流回路素子150、強誘電体メモリー回路160及び制御回路162を含む。また、図2〜図5はそれぞれ、VPP生成回路110、intVCC生成回路120、入力回路180及び制御回路162、並びに、I/O回路190の一例を示す図である。なお、本実施形態に係る強誘電体記憶装置の構成についての説明は、後述する強誘電体記憶装置の動作についての説明を適宜参照することができる。
VPP生成回路110は、外部電源電圧extVCCを受け取り、当該外部電源電圧の電圧値より高い昇圧電源電圧VPPを生成する昇圧電源回路である。例えば、VPP生成回路110は、外部電源電圧extVCCとして3Vを受け取り、当該外部電源電圧を昇圧して昇圧電源電圧VPPとして5Vを生成する。生成された昇圧電源電圧VPPはキャパシター140に蓄積され、またintVCC生成回路120及び電圧検知回路130に供給される。また、昇圧電源電圧の電圧値は、後述するように、内部電源電圧intVCC、キャパシター140の容量、及び、強誘電体メモリー回路160が消費する電荷量などの値に基づいて決めることができる。
図2を参照してわかるとおり、VPP生成回路110は主な構成として、スタンバイ期間用発振器112及びチャージポンプ114を含む。スタンバイ期間用発振器112は、強誘電体記憶装置100のスタンバイ期間において動作する発振器であり、パワーオンリセット信号PORを受け取り、当該信号に基づいて動作して信号OSC1を出力する。チャージポンプ114は、スタンバイ期間用発振器112から出力された信号OSC1とともに、電圧検知回路130から出力された信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいて動作して昇圧電源電圧VPPを生成する。すなわち、チャージポンプ114は、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値に達すると、昇圧電源電圧VPPを生成するための動作を停止する。このような構成を採ることにより、不要な消費電力を抑えることができる。なお、チャージポンプ114はスタンバイ期間、すなわちある程度長い時間をかけて昇圧電源電圧VPPを生成すれば足りるため、小型チャージポンプを適用してもよい。
intVCC生成回路120は、昇圧電源電圧VPPを受け取り、当該昇圧電源電圧より低い内部電源電圧intVCCを生成する内部電源回路である。例えば、intVCC生成回路120は、昇圧電源電圧VPPとして5Vを受け取り、当該昇圧電源電圧を降圧して内部電源電圧intVCCとして3Vを生成する。内部電源電圧intVCCは、強誘電体メモリー回路160などの主要な回路を動作させるために必要な電圧値を有する。図1に示す例では、生成された内部電源電圧intVCCは、強誘電体メモリー回路160及び電圧検知回路130に供給される。
図3を参照してわかるとおり、intVCC生成回路120は主な構成として、基準電圧発生回路122及び降圧回路124を含む。基準電圧発生回路122は、内部電源電圧intVCCを生成するために必要である基準電圧Vrefを生成するものであり、パワーオンリセット信号PORを受け取り、当該信号に基づいて動作して基準電圧Vrefを出力する。降圧回路124は、基準電圧発生回路122により出力された基準電圧Vrefとともに、VPP生成回路110から出力された昇圧電源電圧VPPを受け取り、それらの信号に基づいて動作して内部電源電圧intVCCを生成する。すなわち、降圧回路124は、昇圧電源電圧VPPが基準電圧Vrefより高いとき、基準電圧Vrefと同電位の内部電源電圧intVCCを生成する。
電圧検知回路130は内部電源電圧intVCCを電源として動作する回路であり、昇圧電源電圧VPPを受け取り、当該昇圧電源電圧VPPの電圧値を検知して当該電圧値に基づいて信号VPPLVを出力する。電圧検知回路130から出力された信号VPPLVは、強誘電体メモリー回路160に供給されて、当該強誘電体メモリー回路の動作を制御する。また信号VPPLVは、VPP生成回路110にも供給されており、VPP生成回路110は信号VPPLVに基づいて昇圧電源電圧VPPを生成する。すなわち、VPP生成回路110は、電圧検知回路130の検知結果に基づいて、所定の電圧値である昇圧電源電圧VPPを生成する。これによれば、VPP生成回路110に、電圧検知回路130の検知結果がフィードバックされるので、昇圧電源電圧VPPを確実に所定の電圧値に達するまで生成することができる。
キャパシター140は、VPP生成回路110が生成した昇圧電源電圧VPPを蓄積するためのものである。具体的には、キャパシター140は一端がVPP生成回路110とintVCC生成回路120との間のノードに接続され、他端が接地されている。このような構成を採ることにより、VPP生成回路110により生成された昇圧電源電圧VPPをキャパシター140に蓄積させて、intVCC生成回路120へ内部電源電圧intVCCを生成するために必要な電圧を供給することができる。したがって、仮に強誘電体記憶装置100への外部電源電圧extVCCの供給がなくなったとしても、キャパシター140に蓄積される電荷量に応じて強誘電体メモリー回路160を動作させることができる。なお、キャパシター140は常誘電体キャパシターであってもよいし、あるいは強誘電体キャパシターであってもよい。後者の場合、面積を小さくしても容量をかせぐことができるため、強誘電体記憶装置100のさらなる小型化を図ることができる。
整流回路素子150は、外部電源電圧extVCCをVPP生成回路110及びintVCC生成回路120を介することなく、強誘電体メモリー回路160に供給するものである。具体的には、整流回路素子150は、VPP生成回路110の入力とintVCC生成回路120の出力との間においてそれらの回路と並列に、かつ、VPP生成回路110の入力からintVCC生成回路120の出力の方向へ電流を通す向きに接続されている。このような構成を採ることにより、外部電源電圧extVCCが強誘電体記憶装置100に供給されているときにおいて、外部電源電圧extVCCによって直接、内部電源電圧intVCCを充電することができる。具体的には、内部電源電圧intVCCが最低電圧に至るまで、整流回路素子150を介してVPP生成回路110の入力からintVCC生成回路120の出力へ電流が流れるため、intVCC生成回路120が内部電源電圧intVCCを生成する効率が向上する。
また、整流回路素子150を設けることにより、内部電源電圧intVCCが外部電源電圧extVCCよりも整流回路素子150のしきい値を越えて低下しないよう、内部電源電圧intVCCの最低電圧を保証することができる。また、外部電源電圧extVCCが低下した場合には整流回路素子150は逆方向接続となるため、内部電源電圧intVCCから外部電源電圧extVCCに電流が逆流することがなく信頼性を損なうこともない。なお、整流回路素子150は整流作用を有する電子素子であれば限定されることはないが、例えばダイオードを適用することができる。
強誘電体メモリー回路160は、所定のデータを記憶するメモリーセルアレイ170及び当該アレイの周辺回路を含む。メモリーセルアレイ170には、複数のワード線172及び複数のビット線174が互いに交差するように設けられており、ワード線172及びビット線174のそれぞれの交差位置にメモリーセル176が設けられる。メモリーセル176は強誘電体キャパシターを含む強誘電体メモリーセルである。また、メモリーセルアレイ170の周辺回路としては、例えばワード線174を駆動するためのワード線駆動回路164、ロウデコーダー回路166、センスアンプ回路168、強誘電体メモリー回路160の入力回路180及びI/O回路190(強誘電体記憶装置100の入力回路180及びI/O回路190でもある)等が挙げられる。なお、周辺回路は図示された構成に限定されるものではない。I/O回路190はメモリーセル176に記憶されたデータを出力する。
強誘電体メモリー回路160の動作を制御する制御回路162は、昇圧電源電圧VPPの電圧値に基づいて、強誘電体メモリー回路160の動作、すなわち読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御するものである。図1に示す例では、制御回路162には、電圧検知回路130から出力される信号VPPLVが供給され、当該信号VPPLVに基づいて強誘電体メモリー回路160を制御する。
ここで、図4を参照して制御回路162及び入力回路180について具体的に説明する。まず、入力回路180は主な構成として、入力バッファ182及びラッチ回路180を含む。入力バッファ182は、メモリーセルアレイ170の番地を決定する外部アドレスAdr、及び、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSを受け取り、外部アドレスAdrに基づいて内部アドレスintAdr、コマンドXCSに基づいて内部コマンドCSをそれぞれ生成する。
制御回路162は、内部コマンドCS及び信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいて内部コマンドintCSbを生成する。すなわち、制御回路162は、外部からの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドと、昇圧電源電圧VPPの電圧値とに基づいて、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御するための内部コマンドintCSbを生成する。なお、制御回路162により生成された内部コマンドintCSbは、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みを実行させるために、強誘電体メモリー回路160の内部回路に供給される。
また、制御回路162は、内部コマンドCS及び信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいてラッチ信号LATを生成する。すなわち、制御回路162は、外部からの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドと、昇圧電源電圧VPPの電圧値とに基づいて、ラッチ回路184に供給された内部アドレスintAdrを保持させるか否かを制御する。この場合、制御回路162は、強誘電体記憶装置100への外部電源電圧extVCCの供給の有無に関わらず、強誘電体メモリー回路160に供給される内部アドレスintAdrを保持するか否かを制御する。なお、ラッチ回路184から出力された信号はロウデコーダー166等に供給される。
図1に示すように、メモリーセルアレイ170の周辺回路には、強誘電体メモリー回路160を動作させるための内部電源電圧intVCCが電源として供給されている。図1に示す例では、内部電源電圧intVCCは、ロウデコーダー回路166、センスアンプ回路168、入力回路180、及び、I/O回路190に供給されている。また、内部電源電圧intVCCは制御回路162にも供給されている。このような構成を採ることにより、仮に強誘電体記憶装置100への外部電源電圧extVCCの供給がなくなったとしても、intVCC生成回路120が生成する内部電源電圧intVCCにより強誘電体メモリー回路160を動作させることが可能になる。
他方、図1に示すように、ワード線駆動回路には、内部電源電圧intVCCの代わりに、VPP生成回路110から生成される昇圧電源電圧VPPが供給されてもよい。この場合、ワード線駆動回路164は駆動電圧として昇圧電源電圧VPPを適用してもよいし、あるいは駆動電圧として昇圧電源電圧VPPを降圧させた電圧を適用してもよい。このような構成を採ることにより、ワード線駆動回路164において内部電源電圧intVCCを昇圧するための昇圧回路を設けずに済むため、当該昇圧回路を設けない分、ワード線駆動回路164の小型化を図ることができる。
また、図1に示すように、I/O回路190には、外部電源電圧extVCCも電源として供給されてもよい。すなわち、図5に示すように、I/O回路190の最終的にデータが出力される出力回路192に供給される電源を外部電源電圧extVCCとしてもよい。強誘電体記憶装置100への外部電源電圧extVCCの供給がなくなった場合、すなわち強誘電体記憶装置100が他の装置から電気的に遮断された場合には、当該装置へデータを出力する必要がなくなる。そのため、I/O回路190の出力回路192に供給される電源を、内部電源電圧intVCCではなく、外部電源電圧extVCCにすることにより、余分な電流消費をなくしてキャパシター140に蓄積された昇圧電源電圧VPPの消費を抑えることができる。また、外部電源電圧extVCCが供給される回路が、I/O回路190の最終的にデータが出力される出力回路192であれば、当該外部電源電圧が低下したとしても強誘電体メモリー回路160が破壊されることがないことはもちろん、I/O回路190からのデータ出力に起因して内部電源電圧intVCCに電源ノイズが発生することもない。
次に、VPP生成回路110が生成する昇圧電源電圧VPPの電圧値について説明する。目標とする昇圧電源電圧VPPの電圧値をVPP1、内部電源電圧intVCC、キャパシター140の容量C、及び、強誘電体メモリー回路160が消費する電荷量Qとすると、以下の式、
(VPP1−intVCC)・C>Q
の関係を満たすように昇圧電源電圧を生成することができる。このように昇圧電源電圧の電圧値を設定することによって、強誘電体メモリー回路160が読み出し又は書き込みサイクルにおいて消費する電荷量よりも多い電荷量をキャパシター140に蓄積させることができる。したがって、仮に強誘電体記憶装置100への外部電源電圧extVCCの供給がなくなったとしても、キャパシター140に蓄積された電荷によって強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを正常に動作させることができ、またメモリーセルアレイ170に記憶されたデータを破壊することを防止することができる。よって、強誘電体記憶装置100のデータ保持信頼性を向上させることができる。
なお、上記したとおり、I/O回路190の出力回路192は外部電源電圧extVCCにより動作するため、強誘電体メモリー回路160が消費する電荷量Qからは出力回路192が消費する電荷量を除くことができる。
(強誘電体記憶装置の動作について)
次に、図1〜図5の回路構成を参照しつつ、図6のタイミングチャートを用いて、本発明の一実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作について説明する。
本実施形態においては、主に、強誘電体記憶装置100が、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSを受け取る前、すなわち強誘電体記憶装置100のスタンバイ期間において、VPP生成回路110が昇圧電源電圧VPPを生成する。
まず、外部電源電圧extVCCが立ち上がるとパワーオンリセット信号PORが立ち上がり、図2に示すようにスタンバイ期間用発振器112が動作してクロック信号OSC1を生成する。また、VPP生成回路110においては、外部電源電圧extVCCの立ち上がりに応じて、ダイオード(図示しない)を介して外部電源電圧extVCCから昇圧電源電圧VPPの充電が開始される。その後、昇圧電源電圧VPPは、クロック信号OSC1の立ち上がりに同期してチャージポンプ114によりゆっくりと外部電源電圧extVCCより高い電位に昇圧される。昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1に達すると、電圧検知回路130は、信号VPPLVを立ち上げる。信号VPPLVが立ち上がると、チャージポンプ114は昇圧動作を停止し、昇圧電源電圧VPPの上昇は停止する。
他方、内部電源電圧intVCCにおいては、まず外部電源電圧extVCCの立ち上がりに応じて、整流回路素子150を介して外部電源電圧extVCCから内部電源電圧intVCCが充電される。これにより、内部電源電圧intVCCは、外部電源電圧extVCCよりも整流回路素子150のしきい値を越えて低下しない程度に充電される。その後、降圧回路124により昇圧電源電圧VPPを降圧して、基準電圧Vrefと同電位の内部電源電圧intVCCを生成する。
その後において、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSが立ち下がると、制御回路162は、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを信号VPPLVが立ち上がっていることから確認して、ラッチ信号LATを立ち上げかつ内部コマンドintCSbを立ち下げる。こうして、ラッチ回路184に供給された内部アドレスintAdrを確定し(保持し続け)、かつ、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させる。
強誘電体メモリー回路160において読み出し又は書き込みサイクルが開始されると、強誘電体メモリー回路160は内部電源電圧intVCCからの電流を消費して動作を行う。この間において、内部電源電圧intVCCは、intVCC生成回路120の降圧回路124によって、キャパシター140に蓄積された昇圧電源電圧VPPを消費して基準電圧Vrefに維持される。
一方、この間消費された昇圧電源電圧VPPの電位は低下し続けるが、基準電圧Vrefを超えて低下しない限りにおいては内部電源電圧intVCCの電圧は低下しない。なお、VPPが低下して昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1を下回ると信号VPPLVが立ち下がってチャージポンプ114が昇圧動作を開始するが、それにより生成される電荷よりも内部電源電圧intVCCの電位を維持するために消費される電荷の方が多いため、昇圧電源電圧VPPの低下は止まらない。
ここで、強誘電体メモリー回路160の動作期間中において、例えば電気的接続不良や接続解除により、外部電源電圧extVCCが強誘電体記憶装置100に供給されなくなる又は急速に低下したとすると、図6において点線の波形で示されるように、外部電源電圧extVCC及びクロック信号OSC1はいずれも立ち下がる。すなわち、外部電源電圧extVCCを用いて動作するスタンバイ期間用発振器112及びチャージポンプ114の動作はいずれも停止する。しかしながら、本実施形態においては、制御回路162が、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを確認した上で強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させているため、仮に強誘電体記憶装置100に外部電源電圧extVCCが供給されなくなったとしても、キャパシター140に蓄積された電荷を消費して強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを最後まで行うことができる。
以上のとおり、本実施形態に係る強誘電体記憶装置によれば、所定電圧より高い昇圧電源電圧を生成し、当該昇圧電源電圧をキャパシター140に電荷として蓄積させ、当該昇圧電源電圧の電圧値に基づいて強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する。これにより、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値に達した場合にのみ強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させることが可能となり、仮に強誘電体メモリー回路160において外部電源として所定電圧が得られなくなったとしても、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルが途中で中断することがなく、読み出し又は書き込み動作を誤動作なく最後まで完了させることができる。また、キャパシター140には所定電圧よりも高い昇圧電源電圧が供給されるので、必要な電荷を得るためにキャパシター140の容量を無駄に大きくする必要がなく、強誘電体記憶装置の小型化を図ることができる。よって、データ保持信頼性が高くかつ小型化が図れる強誘電体記憶装置を提供することができる。
また、本実施形態では、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSを受け取る前から昇圧電源電圧VPPを生成する。すなわち、強誘電体メモリー回路160のスタンバイ期間の時点から昇圧電源電圧を生成するので、時間的余裕をもって昇圧動作を行うことができる。したがって、VPP生成回路110の回路規模を小さくしかつ回路構成を簡易なものにすることができる。本実施形態では、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルにおいて一旦低下した昇圧電源電圧VPPは、その後のスタンバイ期間においてある程度長い時間をかけて再充電を行う。
(他の実施形態について)
次に、図7〜図10を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。ここで、図7は、本実施形態に係る強誘電体記憶装置の全体の回路構成を示す図であり、図8はVPP生成回路210、図9は入力回路180及び制御回路262の一例を示す図である。なお、以下の説明においては、上記した強誘電体記憶装置100の構成及び動作と比して異なる点について説明し、省略する部分については矛盾がない限りにおいて、上記した強誘電体記憶装置100の構成及び動作についての内容を適用することができる。
本実施形態においては、強誘電体記憶装置200が、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSを受け取る前後、すなわち強誘電体記憶装置100のスタンバイ期間及び動作期間のいずれの期間においても、VPP生成回路210が昇圧電源電圧VPPを生成する。
図7に示すように、強誘電体記憶装置200は、主な構成として、VPP生成回路210及び制御回路262を含み、他の回路構成は上記したとおりである。
図8を参照してわかるとおり、VPP生成回路210は主な構成として、スタンバイ期間用発振器112、チャージポンプ114、動作時用発振器216、及び、チャージポンプ218を含む。動作時用発振器216は、強誘電体記憶装置200の読み出し又は書き込みサイクルにおいて動作する発振器であり、パワーオンリセット信号PORとともに昇圧動作信号ACTを受け取り、それらの信号に基づいて動作して信号OSC2を出力する。ここで、昇圧動作信号ACTは制御回路262により生成される信号であって、本実施形態においては強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルが開始されるときに出力される。また、チャージポンプ218は、動作時用発振器216から出力された信号OSC2とともに、電圧検知回路130から出力された信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいて動作して昇圧電源電圧VPPを生成する。
このように、本実施形態においては、強誘電体記憶装置200のスタンバイ期間にゆっくりと昇圧電源電圧VPPを生成するのみならず、読み出し又は書き込みサイクルにおいてもスタンバイ期間よりも多くのチャージポンプを用いて昇圧電源電圧VPPを高速に生成するため、外部電源電圧extVCCが供給されている間、昇圧電源電圧VPPを常に所定電圧に維持することが可能になる。したがって、一旦、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを終了した後、再度、昇圧電源電圧VPPを生成するためにスタンバイ期間を待つ必要がない。よって、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを連続して行うことができる。
動作時用発振器216が生成する信号OSC2は、信号OSC1の周波数よりも高い周波数を有してもよく、またチャージポンプ218はチャージポンプ114よりも大型化を図ったものを適用してもよい。このような構成を採ることにより、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルの間、すなわちある程度短い時間において所定の電圧値を有する昇圧電源電圧VPPを確実に生成することができる。なお、VPP生成回路210のその他の構成は、VPP生成回路110について説明した内容を適用することができる。
なお、図8においては、信号OSC2をVPP生成回路210内の動作時用発振器216において生成する例を示したが、かかる例とは異なり、例えば信号OSC2を強誘電体メモリー回路160や制御回路262に供給されるタイミング信号に代用してもよい。
図9を参照してわかるとおり、制御回路262は内部コマンドCS及び信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいて昇圧動作信号ACT及び内部コマンドintCSbを生成する。すなわち、制御回路262は、外部からの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドと、昇圧電源電圧VPPの電圧値とに基づいて、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルの間、VPP生成回路210に昇圧電源電圧VPPを生成させるための昇圧動作信号ACTを生成し、他方、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御するための内部コマンドintCSbを生成する。内部コマンドintCSbは、インバーター回路264により昇圧動作信号ACTの論理値が反転したものであってもよい。
次に、図7〜図9を参照しつつ、図10のタイミングチャートを用いて、本実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作について説明する。
まず、外部電源電圧extVCCが立ち上がるとパワーオンリセット信号PORが立ち上がり、図8に示すようにスタンバイ期間用発振器112が動作してクロック信号OSC1を生成する。また、VPP生成回路210においては、外部電源電圧extVCCの立ち上がりに応じて、ダイオード(図示しない)を介して外部電源電圧extVCCから昇圧電源電圧VPPの充電が開始される。その後、昇圧電源電圧VPPは、クロック信号OSC1の立ち上がりに同期してチャージポンプ114によりゆっくりと外部電源電圧extVCCより高い電位に昇圧される。昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1に達すると、電圧検知回路130は、信号VPPLVを立ち上げる。信号VPPLVが立ち上がると、チャージポンプ114は昇圧動作を停止し、昇圧電源電圧VPPの上昇は停止する。
他方、内部電源電圧intVCCにおいては、まず外部電源電圧extVCCの立ち上がりに応じて、整流回路素子150を介して外部電源電圧extVCCから内部電源電圧intVCCが充電される。これにより、内部電源電圧intVCCは、外部電源電圧extVCCよりも整流回路素子150のしきい値を越えて低下しない程度に充電される。その後、降圧回路124により昇圧電源電圧VPPを降圧して、基準電圧Vrefと同電位の内部電源電圧intVCCを生成する。
その後において、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSが立ち下がると、制御回路262は、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを信号VPPLVが立ち上がっていることから確認して、ラッチ信号LAT及び昇圧動作信号ACTを立ち上げ、かつ昇圧動作信号ACTの反転信号である内部コマンドintCSbを立ち下げる。こうして、ラッチ回路184に供給された内部アドレスintAdrを確定し(保持し続け)、かつ、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させる。
強誘電体メモリー回路160において読み出し又は書き込みサイクルが開始されると、強誘電体メモリー回路160は内部電源電圧intVCCからの電流を消費して動作を行う。この間において、内部電源電圧intVCCは、intVCC生成回路120の降圧回路によって、キャパシター140に蓄積された昇圧電源電圧VPPを消費して基準電圧Vrefに維持される。
強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルの間において、キャパシター140に蓄積された昇圧電源電圧VPPが消費されることによりその電圧が低下し、信号VPPLVが立ち下がると、チャージポンプ218が動作して、再度、所定電圧値VPP1に至るよう昇圧電源電圧VPPを昇圧する。この間チャージポンプ114も同様に動作している。なお、チャージポンプ218は、スタンバイ期間において動作するチャージポンプ114と同様、信号VPPLVが立ち下がるとその昇圧動作を停止してもよい。
また、強誘電体メモリー回路160の動作期間中において、外部電源電圧extVCCが強誘電体記憶装置200に供給されなくなる又は急速に低下したとすると、図10において点線の波形で示されるように、外部電源電圧extVCC、クロック信号OSC1及びOSC2はいずれも立ち下がる。すなわち、外部電源電圧extVCCを用いて動作するスタンバイ期間用発振器112、動作時用発振器216、チャージポンプ114及び218の動作はいずれも停止する。しかしながら、本実施形態においても、制御回路262が、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを確認した上で強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを開始させているため、仮に強誘電体記憶装置200に外部電源電圧extVCCが供給されなくなったとしても、キャパシター140に蓄積された電荷を消費して強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを最後まで行うことができる。この間、チャージポンプ218が停止しているため、昇圧電源電圧VPPの電位は低下し続けるが、基準電圧Vrefを超えて低下しない限りにおいては内部電源電圧intVCCの電圧は低下しない。
また、本実施形態では、強誘電体メモリー回路160の動作期間も昇圧電源電圧VPPの電圧が維持されているので、一旦、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを終了した後、再度、昇圧電源電圧VPPを生成するためにスタンバイ期間を待つ必要がない。よって、強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルを連続して行うことができる。
次に、図11〜図13を参照して、本発明のさらに他の実施形態について説明する。ここで、図11はVPP生成回路310、図12は入力回路180及び制御回路362の一例を示す図である。
本実施形態においては、強誘電体記憶装置が、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSを受け取った後、すなわち強誘電体記憶装置の動作期間のみにおいて、VPP生成回路310が昇圧電源電圧VPPを生成する。
本実施形態にかかる強誘電体記憶装置は、主な構成として、VPP生成回路310及び制御回路362を含み、他の回路構成は上記したとおりである。
図11を参照してわかるとおり、VPP生成回路310は主な構成として、動作時用発振器216及びチャージポンプ218を含む。動作時用発振器216は、強誘電体記憶装置200の読み出し又は書き込みサイクルにおいて動作する発振器であり、パワーオンリセット信号PORとともに昇圧動作信号ACTを受け取り、それらの信号に基づいて動作して信号OSC2を出力する。また、チャージポンプ218は、動作時用発振器216から出力された信号OSC2とともに、電圧検知回路から出力された信号VPPLVを受け取り、それらの信号に基づいて動作して昇圧電源電圧VPPを生成する。
このように、本実施形態においては、強誘電体記憶装置の読み出し又は書き込みサイクルにおいてのみ昇圧電源電圧VPPを生成するため、強誘電体記憶装置のスタンバイ期間においての消費電力を大きく削減することができる。また、読み出し又は書き込みサイクルにおいて昇圧電源電圧VPPを生成するため、一旦、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを終了した後、再度、昇圧電源電圧VPPを生成するためにスタンバイ期間を待つ必要がない。よって、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを連続して行うことができる。
なお、図11においては、信号OSC2をVPP生成回路310内の動作時用発振器216において生成する例を示したが、かかる例とは異なり、例えば信号OSC2を強誘電体メモリー回路や制御回路262に供給されるタイミング信号に代用してもよい。
図11を参照してわかるとおり、制御回路362は内部コマンドCS及び信号VPPLVを受け取り、内部コマンドCSに基づいて昇圧動作信号ACTを生成し、また内部コマンドCS,昇圧動作信号ACT及び信号VPPLVに基づいて内部コマンドintCSbを生成する。すなわち、制御回路362は、外部からの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドに基づいて強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルの間、VPP生成回路310に昇圧電源電圧VPPを生成させるための昇圧動作信号ACTを生成する。また制御回路362は、外部からの読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドと、昇圧電源電圧VPPの電圧値とに基づいて、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルの間、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御するための内部コマンドintCSbを生成する。
次に、図11及び図12を参照しつつ、図13のタイミングチャートを用いて、本実施形態に係る強誘電体記憶装置の動作について説明する。
まず、外部電源電圧extVCCが立ち上がるとパワーオンリセット信号PORが立ち上がるが、この期間においては昇圧動作信号ACTが動作時用発振器216に供給されず、動作時用発振器216が動作しないため、VPP生成回路310は外部電源電圧extVCCより高い昇圧電源電圧VPPを生成することはない。
他方、内部電源電圧intVCCにおいては、まず外部電源電圧extVCCの立ち上がりに応じて、整流回路素子150を介して外部電源電圧extVCCから充電される。これにより、内部電源電圧intVCCは、外部電源電圧extVCCよりも整流回路素子150のしきい値を越えて低下しない程度に充電される。
その後において、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドXCSが立ち下がると、制御回路362は昇圧動作信号ACTを立ち上げる。これにより、動作時用発振器216が動作してクロック信号OSC2を生成し、当該信号OSC2に基づいてチャージポンプ218が動作して昇圧電源電圧VPPを外部電源電圧extVCCより高い電位に急速に昇圧する。このとき、内部電源電圧intVCCも昇圧電源電圧VPPから降圧されて、基準電圧Vrefと同電位である内部電源電圧intVCCが生成される。
その後、制御回路362は、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを信号VPPLVが立ち上がったことから確認して、ラッチ信号LATを立ち上げかつ内部コマンドintCSbを立ち下げる。こうして、ラッチ回路184に供給された内部アドレスintAdrを確定し(保持し続け)、かつ、強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させる。
強誘電体メモリー回路において読み出し又は書き込みサイクルが開始されると、強誘電体メモリー回路は内部電源電圧intVCCからの電流を消費して動作を行う。この間において、内部電源電圧intVCCは、intVCC生成回路の降圧回路によって、キャパシターに蓄積された昇圧電源電圧VPPを消費して基準電圧Vrefに維持される。
本実施形態においても、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1に達して、信号VPPLVが立ち上がると、チャージポンプ218は昇圧動作を停止する。しかしながら強誘電体メモリー回路160の読み出し又は書き込みサイクルの間において、キャパシター140に蓄積された昇圧電源電圧VPPが消費されることによりその電圧が低下し、信号VPPLVが立ち下がると、チャージポンプ218が動作して、再度、所定電圧値VPP1に至るよう昇圧電源電圧VPPを昇圧する。
また、強誘電体メモリー回路の動作期間中において、外部電源電圧extVCCが強誘電体記憶装置100に供給されなくなる又は急速に低下したとすると、図13において点線の波形で示されるように、外部電源電圧extVCC及びクロック信号OSC2はいずれも立ち下がる。すなわち、外部電源電圧extVCCを用いて動作する動作時用発振器216及びチャージポンプ218の動作はいずれも停止する。しかしながら、本実施形態においては、制御回路362が、昇圧電源電圧VPPが所定の電圧値VPP1以上であることを確認した上で強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させているため、仮に強誘電体記憶装置に外部電源電圧extVCCが供給されなくなったとしても、キャパシターに蓄積された電荷を消費して強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを最後まで行うことができる。この間、チャージポンプ218が停止しているため、昇圧電源電圧VPPの電位は低下し続けるが、基準電圧Vrefを超えて低下しない限りにおいては内部電源電圧intVCCの電圧は低下しない。
上記発明の実施形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100,200・・・強誘電体記憶装置、110,210,310・・・VPP生成回路、120・・・intVCC生成回路、130・・・電圧検知回路、140・・・キャパシター、150・・・整流回路素子、160・・・強誘電体メモリー回路、162,262,362・・・制御回路、164・・・ワード線駆動回路、172・・・ワード線、176・・・メモリーセル、192・・・出力回路

Claims (11)

  1. 強誘電体メモリー回路と、
    所定電圧が供給され、当該所定電圧より高い昇圧電源電圧を生成する昇圧電源回路と、
    前記昇圧電源電圧が供給され、前記強誘電体メモリー回路を動作させる、前記昇圧電源電圧より低い内部電源電圧を生成する内部電源回路と、
    前記昇圧電源回路と前記内部電源回路との間のノードに接続されたキャパシターと、
    前記昇圧電源電圧の電圧値に基づいて、前記強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する制御回路と
    を含む、強誘電体記憶装置。
  2. 前記昇圧電源回路は、前記昇圧電源電圧と前記内部電源電圧との差分と、前記キャパシターの容量との積が、所定の電荷量よりも大きくなるような電圧を前記昇圧電源電圧として生成する、請求項1記載の強誘電体記憶装置。
  3. 前記所定の電荷量は、前記強誘電体メモリー回路が前記読み出し又は書き込みサイクルにおいて消費する電荷量より多い、請求項2記載の強誘電体記憶装置。
  4. 前記制御回路は、当該強誘電体記憶装置が前記強誘電体メモリーの前記読み出し又は書き込みサイクルを開始させるためのコマンドを受け取り、かつ、前記昇圧電源電圧が所定の電圧値より高いとき、前記強誘電体メモリー回路の前記読み出し又は書き込みサイクルを開始させる、請求項1〜3のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  5. 前記昇圧電源回路は、前記コマンドを受け取る前において、前記昇圧電源電圧を生成する、請求項1〜4のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  6. 前記昇圧電源回路は、前記コマンドを受け取った後において、前記昇圧電源電圧を生成する、請求項1〜4のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  7. 前記強誘電体メモリー回路は、
    所定のデータを記憶するメモリーセルと、
    前記メモリーセルに記憶されたデータを出力する出力回路と
    を有し、
    前記出力回路には、前記昇圧電源回路に供給される前記所定電圧が電源として供給される、請求項1〜6のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  8. 前記強誘電体メモリー回路は、
    ワード線と、
    前記昇圧電源電圧が供給され、前記ワード線を駆動するワード線駆動回路と
    を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  9. 前記昇圧電源回路の入力と前記内部電源回路の出力との間に設けられ、かつ、前記昇圧電源回路の入力から前記内部電源回路の出力の方向へ電流を通す、整流回路素子をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  10. 前記昇圧電源回路の前記昇圧電源電圧を検知する電圧検知回路をさらに含み、
    前記制御回路は、前記電圧検知回路の検知結果に基づいて、前記強誘電体メモリー回路の読み出し又は書き込みサイクルを開始させるか否かを制御する、請求項1〜8のいずれかに記載の強誘電体記憶装置。
  11. 前記昇圧電源回路は、前記電圧検知回路の検知結果に基づいて、前記昇圧電源電圧を生成する、請求項9記載の強誘電体記憶装置。
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