JP2010191597A - 自動販売機の省エネシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この省エネシステム100は、親機の自動販売機20と少なくとも1台以上の子機の自動販売機37が互いにLAN36により接続され、親機20のコマンドに基づいて子機37の省電力機能を制御する自動販売機の省エネシステムであって、親機20は、複数種類の商品を収納する商品収納部と商品収納部に収納された商品を払出す商品払出し機構とを有する商品処理部33と、商品情報を表示するタッチパネル32と、子機37との間で情報の授受を仲介する通信部35と、タッチパネル32を操作することにより選択された商品の価格についての決済を行なう金銭処理部30と、利用者が近接したことを検知する人感センサ34と、制御部31と、を備えて構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、親機の自動販売機と少なくとも1台以上の子機の自動販売機を通信回線により接続し、親機の使用状態が予め設定した条件を満たした場合に、親機から通信回線を介して、子機を更に高い段階の省エネモードに移行させるコマンドを送信することにより、システム全体として省エネ効率を向上させることが可能な自動販売機の省エネシステムを提供することを目的とする。
本発明では、子機は親機から送信されたコマンドに基づいて動作する。従って、子機が自ら判断して省エネモードへ移行することはできない。即ち、子機は省エネモードにするか否かは、全て親機からのコマンドにより指令されて動作するが、自動販売機として動作しているときに省エネモードにすべき旨の指令がきた場合は、その動作が終了してから省エネモードへ移行する。これにより、自動販売機の設置環境に適応した省エネモードを実行することができる。
請求項2は、前記親機は、利用者が近接したことを検知する人感センサを備え、該人感センサにより前記利用者が単位時間内に近接した回数が所定回数以下であることを検知した場合、前記設定条件を満たしたと判断して前記通信回線を介して省電力モードに移行させるコマンドを前記子機に送信することを特徴とする。
親機が最も使用頻度が高い環境に設置されている場合、親機が子機を省エネモードにするために求められる一つの条件は、利用者が単位時間内に親機に近接した回数が所定回数以下であることを検知したことである。そこで本発明では、親機に人感センサを備え、利用者が単位時間内に近接した回数が所定回数以下であることを検知した場合、通信回線を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機に送信する。これにより、簡単な方法で親機の使用頻度を計測することができる。
単位時間内に所定の回数以上利用者が親機に近接している場合は、親機の使用頻度が高いと見做すことができる。従って、このような時は、親機だけでは対応が不十分である可能性があるので、子機の省エネモードを解除して通常モードに移行させる。これにより、親機に集中して列を作っている利用者を分散させることができる。
請求項4は、前記親機の制御部は、現在時刻を計時する時刻計時手段を備え、該時刻計時手段により計時した現在時刻が過去の時間帯別売り上げ履歴より推定した該親機の時間帯別使用率が予め設定した所定値よりも少ない時間帯と一致した場合、前記通信回線を介して前記省電力モードに移行させるコマンドを前記子機に送信することを特徴とする。
親機が最も使用頻度が高い環境に設置されている場合、親機が子機を省エネモードに移行させるために求められる一つの条件は、過去の時間帯別売り上げ履歴から推定した時間帯別使用率が最も少なくなる時間帯であるか否かということである。そこで本発明では、親機に現在時刻を計時する時刻計時手段を備え、計時した時間が時間帯別使用率が最も少なくなる時間帯になったときに、通信回線を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機に送信する。これにより、統計データに基づいて子機を省エネモードに移行するので、実稼働状態とのずれを少なくすることができる。
省エネモードの効果を高めるには、電力消費が大きい部分を省電力化するのが効果的である。しかし、電力消費が大きい部分は、一旦省電力モードにすると、通常モードに立ち上がるまでに時間がかかるといった課題がある。そこで本発明では、通常モードの立ち上がり時間の影響を受けない第1段階と、立ち上がり時間が長い第2段階とを設ける。これにより、状況に応じて最適な省エネモードを選択することができる。
請求項6は、前記親機は、前記子機に対して省エネモードに移行させるコマンドを送信した場合は、該親機の省エネモードを前記第1段階に設定すると共に、前記子機の省エネモードを前記第2段階に設定することを特徴とする。
親機は常に通常モードで待機しなければならない。そこで、親機は立ち上がり時間の影響を受けない第1段階の省エネモードとする。また、省エネの効果を高めるために、子機の省エネモードは第2段階とする。従って、親機が省エネモードに移行させるコマンドを送信した場合は、親機は第1段階、子機は第2段階の省エネモードとなる。これにより、システム全体として省電力の効果を高めることができる。
また、親機に人感センサを備え、利用者が単位時間内に所定の回数以上近接していないことを検知した場合、通信部を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機に送信するので、簡単な方法で親機の使用頻度を計測することができる。
また、単位時間内に所定の回数以上利用者が親機に近接している場合は、子機の省エネモードを解除して通常モードに移行させるので、親機に集中して列を作っている利用者を分散させることができる。
また、親機に現在時刻を計時する時刻計時手段を備え、計時した時間が時間帯別使用率が最も少なくなる時間帯になったときに、通信部を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機に送信するので、統計データに基づいて子機を省エネモードに移行するので、実稼働状態とのずれを少なくすることができる。
また、通常モードの立ち上がり時間の影響を受けない第1段階と、立ち上がり時間が長い第2段階とを設けるので、状況に応じて最適な省エネモードを選択することができる。
また、親機が省エネモードに移行させるコマンドを送信した場合は、親機は第1段階、子機は第2段階の省エネモードとなるので、システム全体として省電力の効果を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る自動販売機の一例として飲用品を販売する自動販売機の前面パネルを示す外観図である。この自動販売機20には、紙幣挿入口23、コイン投入口24、釣り銭口22が備えられており、現金利用者への対応が可能となっている。図中下方には商品を排出するための商品取出口25が配置されている。更に、図中上方には、販売商品の一覧を表示するタッチパネル21が設けられている。
次に本発明の自動販売機の概略動作について説明する。まず、利用者が商品を購入するために、紙幣挿入口23、又はコイン投入口24から金銭を投入することにより、タッチパネル21に全ての商品が表示される。このとき、利用者が近接したことを検知する人感センサにより、タッチパネル21に全ての商品が表示されるようにしてもよい。利用者は、その中から購入する商品を選択する。そして、図示しない確定ボタンにタッチすることにより、その商品が選択されたものと見做されて、投入料金が商品の購入料金以上であれば商品取出口25から払い出される。
本実施形態では、子機37は親機20から送信されたコマンドに基づいて動作する。従って、子機37が自ら判断して省エネモードに移行することはできない。即ち、子機37を省エネモードにするか否かは、全て親機20からのコマンドにより指令されるが、自動販売機として動作しているときに省エネモードにする指令がきた場合は、その動作が終了してから実行される。これにより、自動販売機の設置環境に適応した省エネモードを実行することができる。
即ち、親機20が最も使用頻度が高い環境に設置されている場合、親機20が子機37を省エネモードに移行させるために求められる一つの条件は、利用者が単位時間内に親機20に近接した回数が所定回数以下であることを検知したことである。そこで本発明では、親機20に人感センサ34を備え、利用者が単位時間内に近接した回数が所定回数以下であることを検知した場合、LAN36を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機37に送信する。これにより、簡単な方法で親機の使用頻度を計測することができる。
即ち、親機20が最も使用頻度が高い環境に設置されている場合、親機20が子機37を省エネモードに移行させるために求められる一つの条件は、過去の時間帯別売り上げ履歴から推定した時間帯別使用率が予め設定した所定値よりも少なくなる時間帯であるか否かということである。そこで本発明では、親機20に現在時刻を計時する時刻計時手段を備え、計時した時間が時間帯別使用率が予め設定した所定値よりも少なくなる時間帯になったときに、通信部35を介して省電力モードに移行させるコマンドを子機37に送信する。これにより、統計データに基づいて子機37を省エネモードに移行するので、実稼働状態とのずれを少なくすることができる。
また、親機20は常に通常モードで待機しなければならない。そこで、親機20は立ち上がり時間の影響を受けない第1段階の省エネモードとする。また、省エネの効果を高めるために、子機37の省エネモードは第2段階とする。従って、親機20が省エネモードに移行させるコマンドを送信した場合は、親機20は第1段階、子機37は第2段階の省エネモードとなる。これにより、システム全体として省電力の効果を高めることができる。
Claims (6)
- 所定の区域内に設置された複数の自動販売機のうち、最も利用される頻度が高い自動販売機を親機とし、他の自動販売機を子機とし、前記親機と少なくとも1台以上の前記子機が通信回線により接続され、前記親機のコマンドに基づいて前記子機の省電力部を制御する自動販売機の省エネシステムであって、
前記親機及び子機は、他の自動販売機との間で情報の授受を仲介する通信部と、制御部と、を夫々備え、
前記親機の制御部は、予め設定した所定の設定条件を満たした場合、前記通信回線を介して前記子機の省電力部を制御するコマンドを送信することを特徴とする自動販売機の省エネシステム。 - 前記親機は、利用者が近接したことを検知する人感センサを備え、該人感センサにより前記利用者が単位時間内に近接した回数が所定回数以下であることを検知した場合、前記設定条件を満たしたと判断して前記通信回線を介して省電力モードに移行させるコマンドを前記子機に送信することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の省エネシステム。
- 前記親機の制御部は、前記人感センサにより前記利用者が単位時間内に近接した回数が所定回数以上であることを検知した場合、前記設定条件を満たしたと判断して前記通信回線を介して前記省電力モードを解除して通常モードに移行させるコマンドを前記子機に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機の省エネシステム。
- 前記親機の制御部は、現在時刻を計時する時刻計時手段を備え、該時刻計時手段により計時した現在時刻が過去の時間帯別売り上げ履歴より推定した該親機の時間帯別使用率が予め設定した所定値よりも少ない時間帯と一致した場合、前記通信回線を介して前記省電力モードに移行させるコマンドを前記子機に送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の自動販売機の省エネシステム。
- 前記省エネモードは、該自動販売機のスイッチ、及び画面表示の照明を消灯する第1段階と、該第1段階に加えて該自動販売機を構成する各ユニットを待機状態とする第2段階と、により構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の自動販売機の省エネシステム。
- 前記親機は、前記子機に対して省エネモードに移行させるコマンドを送信した場合は、該親機の省エネモードを前記第1段階に設定すると共に、前記子機の省エネモードを前記第2段階に設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の自動販売機の省エネシステム。
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