JP2019121083A - 商品販売データ処理システム、登録装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このような商品販売データ処理システムでは、登録装置にて商品登録処理が完了した後は、精算装置にて客により精算が行われる。つまり、登録装置側では、店員は、一取引ごとに応じて順次、商品登録に応じた操作を行っていけばよく、精算に応じた操作を行わなくともよい。これにより、例えば1台のPOSレジスタなどで店員が一取引ごとに商品登録と精算とに応じた操作を行う場合と比較して客捌きの効率化を図ることができる。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または二次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報を取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
このように、一取引に応じた商品登録処理が完了すると、登録装置20は、店員用表示部205に、精算装置指定画面を表示させる。このように表示される精算装置指定画面は、次に実行される商品登録処理に応じた精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作が行われる画面である。以降において、精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作については精算装置指定操作とも記載する。
精算装置指定画面WD1は、例えば、次の一取引に応じた商品登録操作に対応する商品登録画面の上に重畳されるように配置されたウィンドウの態様で表示される。
まず、同図において精算装置指定画面WD1の背景に表示される商品登録画面について説明する。
同図の商品登録画面は、1取引ごとに対応する商品登録内容を示すシート(商品登録シート)が重ねられた構造を有する。各商品登録シートにはタブ(商品登録タブ:見出し領域の一例)が付されている。同図においては、3つの商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3が表示されている。同図の商品登録画面は、これら3つの商品登録シートが重ねられた状態の構造を有する。
商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3には、登録順番号を示す数字が表示されている。登録順番号は、商品の登録が開始された順番を示す。同図においては、商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3のそれぞれに登録順番号「1」、「2」、「3」が表示されている。これは、商品の登録が開始された順番が、商品登録タブTAB1−1に対応する取引、商品登録タブTAB1−2に対応する取引、商品登録タブTAB1−3に対応する取引の順であることを示す。
なお、以降の説明にあたり、個々の商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3等について特に区別しない場合には、商品登録タブTAB1と記載する。
店員は、商品登録タブTAB1に対する操作(タッチ操作)を行うことで、操作された商品登録タブTAB1の付された商品登録シートを最前面に移動させ、最前面に移動された商品登録シートに対応する取引の商品登録を行うことができる。つまり、店員は、商品登録タブTAB1に対する操作によって複数の商品登録中の取引のうちから任意の1つの取引に対応する商品登録シートをアクティブとなるように選択し、アクティブの商品登録シートに対応する取引における商品登録操作を行うことができる。
店員は、商品登録操作において、商品ボタンに対する操作を行うことで、登録対象の商品の指定を行うことができる。店員は、買上商品ごとに対応する商品ボタンに対する操作を行っていくことで、順次、商品の登録を行っていくことができる。
なお、精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2、BT1−3について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT1と記載する。
具体的に、同図の精算装置指定ボタンBT1−1には、「待機」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1−1の状態は、精算装置30−1が精算処理の開始を待機している待機状態にあることを示す。つまり、この際の精算装置30−1は、精算関連操作も開始されておらず、精算指示情報も受信していない状態である。
同図においては、精算装置指定ボタンBT1−2においても「待機」と表示されたバッジBGが配置されており、精算装置30−1が待機状態にあることを示している。
また、精算装置指定ボタンBT1−3には、「使用中」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。さらに、精算装置指定ボタンBT1−3における「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。この精算装置指定ボタンBT1−3の状態は、精算装置30−3が、精算指示情報の受信により取得された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行中であることを示す。
なお、上記のような精算装置30の状態ごとに応じて、例えば精算装置指定ボタンBT1自体の色、柄などが変更されるように表示されてもよい。
精算装置指定ボタンBT2−1、BT2−2、BT2−3は、精算装置指定操作として、次に開始される一取引に対応の商品登録処理に応じて精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作が行われるホタンである。同図の精算装置指定ボタンBT2−1、BT2−2、BT2−3は、それぞれ精算装置30−1、30−2、30−3に対応する。以降の説明にあたり、精算装置指定ボタンBT2−1、BT2−2、BT2−3について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT2と記載する。
同図の例では、精算装置30−1、30−2が待機状態であることに応じて、対応の精算装置指定ボタンBT2−1、BT2−2については操作可能なアクティブの状態で表示されている。一方、精算装置30−3が使用中とされていることで、対応の精算装置指定ボタンBT2−3についてはグレーアウトで表示され、操作が不可の状態である。
この場合、店員は、登録装置20に来た客から買上商品を預かったうえで、客には、商品登録処理の完了を待たずに、このまま精算装置30−1に赴いてもらい、精算装置30−1にて精算の操作を開始してもらうように伝える。
この後、店員は、客から預かった買上商品を登録する操作を順次行っていく。また、客は、精算装置30−1に赴く。
これにより、本実施形態においては、同じ一取引に対応して、登録装置20に対する店員の商品登録操作と、精算装置30に対する客の精算の操作とを並行して行うことができる。
図6は、精算装置30−1にて表示される精算画面の一例を示している。同図においては、現金による支払いが行われる場合の精算画面の例を示している。
同図の精算画面においては、登録数エリアAR31、合計金額エリアAR32、預かり金額エリアAR33、釣銭金額エリアAR34、及び登録商品リストエリアAR35が配置されている。
登録数エリアAR31は、現時点までに登録装置20にて登録された商品の個数を示すエリアである。
合計金額エリアAR32は、現時点までに登録装置20にて登録された商品の価格の合計金額を示すエリアである。
登録商品リストエリアAR35は、現時点までに登録装置20にて登録された商品リストが表示されるエリアである。登録商品リストエリアAR35により、現時点までに登録装置20にて登録された商品の内訳が把握される。登録商品リストエリアAR35のリスト項目においては、登録順、商品名、商品の購入個数、価格が示される。
また、登録数エリアAR31においては、現時点までに2個の商品が登録されていることが示されている。合計金額エリアAR32においては、合計金額が1900円であることが示されている。
預かり金額エリアAR33においては、現時点までに投入された預かり金額が1000円であることが示されている。
釣銭金額エリアAR34においては、現時点において算出される釣銭金額が−900円であることが示されている。このように、現時点において投入された預かり金額が合計金額よりも少ない場合には、釣銭金額については負の値により表されるようになっている。これにより、客としては不足金額を把握しやすくなる。
上記のように登録商品リストエリアAR35が変化することに伴い、登録数エリアAR31において示される商品の個数が増加するように変化する。また、合計金額エリアAR32においては、これまで表示されていた金額に、新たに登録された商品の価格が加算されるようにして合計金額が変化する。また、釣銭金額エリアAR34において表示される預かり金額も、新たに登録された商品の価格が加算された合計金額と現在の預かり金額とにより算出された金額に変化する。
精算装置30−1は、商品登録完了通知の受信により、登録装置20にて商品登録が完了したことを認識する。登録装置20にて商品登録が完了したということは、登録装置20から精算装置30−1に対して、これ以上の商品登録情報は送信されないことである。
そこで、精算装置30−1は、客に対して、表示あるいは音声等により商品登録が完了したことの報知を行ったうえで、客により投入される預かり金額が合計金額以上となるのを待機する。そして預かり金額が合計金額以上となったことに応じて、精算装置30−1は、釣銭が発生している場合には、釣銭としての貨幣を排出する。また、精算装置30−1は、これまでの精算処理の結果を示すレシートを発行する。このようにして、精算装置30−1にて精算処理が終了する。
このような場合、登録装置20は、先の一取引に応じた商品登録処理が完了したタイミングで図5のように精算装置指定画面WD1を表示させずに、そのまま次の取引に対応する商品登録画面を表示させた状態で、商品登録操作が開始されるのを待機する。なお、この際には、例えば、現在において精算処理を実行させることのできる精算装置30がない旨を店員に報知する表示が行われるようにされてよい。
そして、上記のように商品登録処理が開始されて後、商品登録処理が終了する前のタイミングで、いずれかの精算装置30で精算処理が可能な状態になると、このタイミングで登録装置20は、精算装置指定画面WD1を表示させる。即ち、この場合には、商品登録処理中において精算装置指定画面WD1の表示が行われる。
同図に示されるように、精算装置指定画面WD1は、商品登録処理中に表示される場合においても、商品登録画面の上に重畳されるように表示される。この場合の商品登録画面においては、これまでの商品登録結果が反映された内容が示された状態となっている。同図では、価格が800円の「商品A」が1つ、登録済みとされた状態であることが示されている。
即ち、精算装置指定ボタンBT1−1は、「使用中」のバッジBGが配置されたうえで、「精算機1」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。精算装置指定ボタンBT1−2は、「待機」のバッジBGが配置されている。精算装置指定ボタンBT1−3は、「使用中」のバッジBGが配置されたうえで、「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。
上記の各精算装置指定ボタンBT1の表示は、精算装置30−1、30−3が使用中(精算処理中)であるが、精算装置30−2が待機状態であることを示している。
また、登録装置20は、精算装置指定ボタンBT2−2に対する操作が行われたことに応じて、精算装置30−2に対して精算指示情報を送信する。このように商品登録処理中に送信される精算指示情報には、これまでに登録された商品ごとについての商品登録情報が含まれる。
このように、本実施形態においては、商品登録処理の開始前のタイミングで待機状態の精算装置30がなかった状態であっても、商品登録処理中に1以上の精算装置30が待機状態となったタイミングで精算装置指定操作を行うことができる。
この場合にも、精算装置指定操作が行われて以降は、店員が登録装置20を操作して行う商品登録と、客が精算装置30を操作して行う精算処理とを並行して行っていくことができる。
先に、登録装置20が実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:登録装置20は、先の客の取引に対応する商品登録処理が完了するのを待機している。
ステップS102:先の客に対応する取引の商品登録処理が完了すると、登録装置20は、現在において待機状態の精算装置30があるか否かについて判定する。待機状態の精算装置30が無い場合、即ち全ての精算装置30が指定不可の状態である場合には、後述のステップS106の処理に移行する。
ステップS104:登録装置20は、ステップS103により表示させた精算装置指定画面WD1におけるアクティブな状態の精算装置指定ボタンBT2に対して行われる操作(精算装置指定操作)を受け付ける。
ステップS105:登録装置20は、精算装置指定ボタンBT2に対して行われた操作を受け付けると、操作された精算装置指定ボタンBT2に対応する精算装置30に対して精算指示情報を送信する。
ステップS105により精算指示情報を送信する以前のタイミングで、現取引に対応する商品登録処理が開始されていない場合には、精算指示情報には商品登録情報は含まれない。一方、ステップS105により精算指示情報を送信する以前のタイミングで、既に現取引に対応する商品登録処理が開始されていた場合には、精算指示情報に商品登録情報が含まれる。
つまり、登録装置20は、ステップS101にて商品登録処理が完了した取引の、次の取引(以下、「現取引」ともいう)に対応する商品登録操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS108:登録装置20は、現時点において、現取引に対応する精算指示情報を送信済みであるか否かについて判定する。現取引に対応する精算指示情報を送信済みである場合、ステップS101に対応する商品登録処理が完了してから現在までの間に、図5または図7のように表示された精算装置指定画面WD1に対する精算装置指定操作を行っている。
ステップS109:現取引に対応する精算指示情報を送信済みである場合、登録装置20は、今回のステップS107の商品登録処理に対応する商品登録情報を精算装置30に送信する。
つまり、登録装置20は、未だ精算指示情報を送信していない(即ち、現取引における精算装置指定操作が行われてない)状態のもとで、これまで指定不可の状態だった精算装置30が待機状態に変化する、という状況(以下、「精算装置指定可能状況」ともいう)となったか否かについて判定する。
精算装置指定可能状況とならない状況としては、未だ精算指示情報を送信していないが、全ての精算装置30が指定不可の状態から変化していない状況が含まれる。また、既に精算指示情報を送信している状況は、精算装置30の状態の変化にかかわらず、精算装置指定可能状況とはならない状況に該当する。
精算装置指定可能状況となったことが判定された場合には、ステップS103に処理が戻される。これにより、図7に示したように、商品登録処理中において、精算装置指定画面WD1が表示され、店員による精算装置指定操作が可能となる。
ステップS112:現取引に対応する小計操作が行われた場合、現取引についての商品登録処理が完了したことになる。この場合、登録装置20は、現取引に対応する商品登録処理が完了したことを示す商品登録完了通知を精算装置30に送信する。
ステップS201:精算装置30は、ステップS105により登録装置20から送信される精算指示情報が受信されるのを待機する。
ステップS202:精算指示情報が受信されると、精算装置30は、待機状態から精算処理モードに遷移し、表示部305にて精算画面の表示を開始させる。精算画面の表示の開始にあたり、受信された精算指示情報に商品登録情報が含まれていた場合、精算装置30は、自己の精算処理に利用する精算情報を、受信された精算指示情報に含まれていた商品登録情報により生成する。精算装置30は、図6のように、生成された精算情報の内容を反映した精算画面を表示させる。
ステップS204:商品登録完了通知が受信されない場合、登録装置20は、さらに、ステップS109により登録装置20から送信される商品登録情報が受信されたか否かについて判定する。
ステップS205:商品登録情報が受信された場合、精算装置30は、ステップS204に対応して受信された商品登録情報を精算情報に含める。そのうえで、精算装置30は、ステップS204に対応して受信された商品登録情報が示す商品の価格を、これまでの合計金額に加算するようにして、現時点の合計金額(現合計金額)を算出する。精算装置30は、算出された現合計金額と現時点の預かり金額とにより、現時点の釣銭金額についても算出する。
具体的に、精算装置30は、ステップS204により受信した商品登録情報が示す商品の個数に応じて、精算画面の登録数エリアAR31において表示される商品の個数を変更する。また、精算装置30は、ステップS205により算出された現合計金額と現釣銭金額とを、それぞれ合計金額エリアAR32と釣銭金額エリアAR34とに表示させる。また、精算装置30は、登録商品リストエリアAR35においてステップS204により受信した商品登録情報が示す商品のリスト項目が追加されるようにする。
つまり、精算装置30は、客による預かり金の入金としての貨幣の投入が検出されたか否かについて判定する。
貨幣の投入が検出されない場合、ステップS203に処理が戻される。
具体的に、精算装置30は、ステップS208により算出された現預かり金額を預かり金額エリアAR33に表示させる。また、精算装置30は、ステップS208により算出された現預かり金額と現釣銭金額とを、それぞれ預かり金額エリアAR33と釣銭金額エリアAR34とに表示させる。
未だ、預かり金の入金が完了していない場合、ステップS203に処理が戻される。
ステップS211:預かり金の入金が完了した場合、精算装置30は、決済処理を実行する。ここでの決済処理は、預かり金の入金が完了した時点での現預かり金額と現合計金額とにより算出される釣銭金額の貨幣を、釣銭として排出させる処理を含む。また、決済処理これまでの精算処理結果が反映された内容のレシートを発行する処理を含む。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記実施形態では、同じ取引について、店員が登録装置20に対して商品登録操作を行っているのと並行して、客が精算装置30に対して精算の操作を行うことができる。この場合、客は、精算画面における登録商品リストエリアAR35の表示を見ることで、登録装置20での店員がどこまで商品を登録しているのかを把握することができる。しかしながら、例えば客が登録装置20にて商品の登録を受けている場合のように、店員により商品の登録が行われている状況を視覚的に把握することはできない。
撮像画像の送信の態様は、例えば撮像装置が、登録装置20の制御に応じて、指定された精算装置30に送信するようにされてもよい。あるいは、登録装置20(管理装置10でもよい)が、撮像装置により撮像された撮像画像を入力し、入力した撮像画像を、精算指示情報の送信後において、精算指示情報の送信先の精算装置30に対して送信するようにしてよい。
このように精算画面において撮像画像が表示されることで、客は、登録装置20にて客が行っている商品登録操作の様子を視覚的に把握することができる。
精算装置30での撮像画像の表示は、例えば登録装置20にて商品登録処理が完了したことに伴って停止されればよい。
登録装置と精算装置とを備えるPOSシステムでは、品券の使用による支払いに対応する精算処理に関しては、登録装置が行うようにされ、精算装置では行えないようにされていることが一般的である。品券の使用による支払いに対応する精算処理を登録装置にて行うようにしている理由の1つに、使用された品券については不正に再使用されないように店員が回収する必要があることが挙げられる。
しかしながら、本実施形態において、精算装置が、品券の使用による支払いに対応する精算処理を行えないようにされている場合、品券を使用する客は、商品登録処理が完了するまで待たなければならない。
そこで、本変形例では、精算装置30が品券の使用による支払いに対応して精算処理を行えるようにする。
ただし、精算装置30は客により操作が行われるものであることから、精算装置30の近傍に店員は常駐していない。このため、支払いに使用された品券が回収されることなく客によって不正に再使用されてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の精算装置30は、品券の使用による精算処理を実行するにあたり、店員に対して報知を行う。報知の態様としては、例えばサインポール311を所定の色、パターンで点灯させてよい。あるいは、登録装置20や管理装置10にて表示や音声による報知が行われるようにされてもよい。
このように報知が行われるようにすれば、店舗における店員が即座に精算装置30にまで赴いて使用済みの品券を回収できる。
上記実施形態においては、登録装置20が図5または図7に示される精算装置指定画面WD1を表示し、店員が精算装置指定画面WD1に対して精算装置指定操作を行うようにされていた。つまり、上記実施形態においては、精算処理を実行させるべき精算装置30が店員の操作によって指定される。
これに対して、本変形例では、精算装置指定画面WD1の表示に代えて、登録装置20が精算処理を実行させるべき精算装置30を決定し、決定された精算装置30に精算指示情報を送信するようにされてよい。このような本変形例の場合には、精算装置指定画面WD1の表示に代えて、例えばいずれの精算装置30を指定したのかを店員に報知する画面を表示させる。
また、本変形例において、精算処理を実行させるべき精算装置30を決定するにあたっては、例えば、以下の第4変形例における第3の指定態様、第5の指定態様、及び第7の指定態様のいずれかの指定態様が適用されてよい。
なお、上記実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置30が指定されてもよい。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置20は、人感センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置30を、精算処理を実行すべき精算装置30として決定するようにしてよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
先の実施形態では、店員の操作に応じて商品登録処理を行う商品登録装置と、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置とを備えるPOSシステム1を例に挙げた。
しかしながら、上記実施形態のように、商品登録処理が完了する以前のタイミングで精算処理が開始されるようにする構成は、以下のようなPOSシステムにも適用してよい。
即ち、商品登録処理が完了する以前のタイミングで精算処理が開始されるようにする構成は、店員が商品登録操作を行い、店員の対面にて客が精算に対応する操作を行うようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用されてよい。このようなPOSシステムの場合には1つのPOSレジスタにおいて商品登録処理が完了する以前のタイミングで、他の複数のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
また、商品登録処理が完了する以前のタイミングで精算処理が開始されるようにする構成は、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第1会計モードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされる第2会計モードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第3会計モードとで切り替えが可能なようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用できる。このようなPOSシステムの場合には、例えば第1会計モードまたは第2会計モードの1つのPOSレジスタにおいて店員の操作による商品登録処理が完了する以前のタイミングで、第2会計モードまたは第3会計モードの状態にある他のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
また、例えば、客が登録装置20にて商品登録を受けている際に、商品登録処理が完了する以前の段階で、客用表示部205aに対する操作によって、決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー、プリペイドカード、品券、コード決済等)や自分が精算を行う精算装置30を指定できるようにしてもよい。このような構成では、商品登録処理が完了していない状態であっても、客は、指定した精算装置30に移動して精算のための操作を開始できる。
なお、コード決済は、以下のように行われる。一例として、客の所持する端末にインストールされた決済アプリケーションに客のクレジットカード等を登録させておく。精算に際しては端末のアプリケーションにより、登録されたクレジットカード等に対応する情報を示す一次元または二次元によるコードを表示させ、表示されたコードを精算装置30に読み取らせる。これにより、精算装置30は、読み取られたコードに対応するクレジットカード等を使用した精算処理を実行する。
また、コード決済の一例として、精算処理に際して、精算装置30が一次元または二次元によるコードを表示部305に表示させる。表示されるコードは、精算装置30が登録装置20から受信した精算情報に基づく決済に関連する情報(決済情報)を示す。客は、自分が所持する端末のコードリーダー機能により、表示されたコードを端末に読み取らせる操作を行う。端末には、例えば決済に対応する決済アプリケーションがインストールされている。端末の決済アプリケーションは、コードの読み取りに応じて例えば決済サーバと通信を行い、読み取られたコードが示す決済情報を利用して、決済サーバと決済に応じたトランザクションを実行する。
例えば、上記実施形態における精算装置30は、客が精算を行う際に行う決済種別を指定する操作に応じて、指定された決済種別に対応する精算処理を実行することが可能とされている。
一方で、本変形例として、登録装置20にて店員が商品登録の操作を行っているときに、客から伝えられた決済種別を指定する操作が行えるようにされてよい。この場合、登録装置20は、精算処理の指示にあたり、指定された決済種別に対応する精算処理が可能な精算装置30から選択された精算装置30に対して精算処理の指示を行うようにされてもよい。
また、例えば、前述の第1の指定態様により店員が精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作を行うようにされている場合には、図5及び図7等に示される精算装置指定ボタンBT2のそれぞれにおいて、該当の精算装置30が対応して精算処理が可能な決済種別が表示されるようにしてよい。これにより、店員は、例えば指定した決済種別に対応して精算処理が可能な精算装置30を的確に把握したうえで、精算装置指定操作を行うことができる。
また、商品登録画面にて配置される精算装置指定ボタンBT1については、図5及び図7等に例示したバッジBGによる「使用中」、「待機」等の状態のほか、例えば、精算処理を実行中である場合には、指定された決済種別により精算処理を実行していることを示す表示が行われてよい。例えば、決済種別が現金である場合には、現在入金中の金額を示す表示が行われてよい。また、決済種別がクレジットカード、電子マネー、品券、コード決済等である場合には、これらの決済種別に対応させて、例えば「カード決済中」、「電子マネー決済中」、「品券利用決済中」、「コード決済中」等といった表示が行われるようにされてよい。
同様に、精算装置指定画面WD1において配置される精算装置指定ボタンBT2についても、いずれの決済種別により精算処理を実行しているのかを示す表示等が行われるようにされてよい。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置(20)と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置(30)とを備える商品販売データ処理システム(例えば、POSシステム1)であって、前記登録装置にて一取引に応じた商品登録処理が完了する以前のタイミングで、前記一取引に応じた精算処理を実行させるべき精算装置を指定する精算装置指定手段を備える。
Claims (9)
- 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、
前記登録装置にて一取引に応じた商品登録処理が完了する以前のタイミングで、前記一取引に応じた精算処理を実行させるべき精算装置を指定する精算装置指定手段を備える
商品販売データ処理システム。 - 前記精算装置指定手段は、
前記登録装置にて一取引に応じた商品登録処理が開始される以前のタイミングで精算装置を指定する請求項1に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記精算装置指定手段は、
全ての前記精算装置について精算処理が不可の状態であった状態から、精算処理が可能な状態に遷移した精算装置を、前記一取引に応じた精算処理を実行させるべき精算装置として指定する
請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記精算装置指定手段により指定された精算装置の表示部において、現時点までに登録装置にて登録された商品に関する情報を表示させる表示制御部をさらに備える
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記精算装置は、
前記精算装置指定手段による指定に応じて、前記登録装置において前記一取引に応じた商品登録処理が完了する以前の段階から精算処理を開始する精算処理手段をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 商品登録処理が実行されている登録装置に対応する所定の撮像範囲を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を、前記精算装置指定手段により指定された精算装置に対応する表示部において表示させる表示制御部をさらに備える
請求項1から5のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置であって、
一取引に応じた商品登録処理が完了する以前のタイミングで、前記一取引に応じた商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を実行させるべき精算装置を、複数の精算装置のうちから指定する精算装置指定手段
を備える登録装置。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて備えられる所定の装置としてのコンピュータを、
前記登録装置にて一取引に応じた商品登録処理が完了する以前のタイミングで、前記一取引に応じた精算処理を実行させるべき精算装置を指定する精算装置指定手段
として機能させるためのプログラム。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置としてのコンピュータを、
一取引に応じた商品登録処理が完了する以前のタイミングで、前記一取引に応じた商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を実行させるべき精算装置を、複数の精算装置のうちから指定する精算装置指定手段
として機能させるためのプログラム。
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