JP2010190511A - エンジン駆動式空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温条件下でも問題なく高顕熱冷房運転ができるとともに、冷媒ポンプ等を不要とし、構成の簡素化およびコスト低減を図ることができる高効率のエンジン駆動式空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】ガスエンジン60により駆動される圧縮機22A,22Bと、室外送風機28A,28Bを備えた室外熱交換器27A,27Bと、室内膨張弁52と、室内熱交換器51とがこの順に接続されて冷凍サイクル43が形成されているエンジン駆動式空気調和機1において、室外熱交換器27A,27Bに接続されている液冷媒配管31に電磁弁45が設けられ、該電磁弁45に対して並列に冷媒流量制御弁47A,47Bおよび液冷媒配管31から導かれる液冷媒とガスエンジン60から循環されるエンジン冷却水とを熱交換する水/冷媒熱交換器44を備えたバイパス回路46が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピューターが設置されているコンピューター室用の空気調和機に適用して好適な高顕熱形のエンジン駆動式空気調和機に関するものである。
コンピューターが設置されているコンピューター室は、一年間を通して冷房する必要があり、一般に除湿を行わずに温度だけを下げることができる高顕熱形の空気調和機を用いて冷房されている。このような高顕熱形の空気調和機で、室外送風機より送られる外気と冷媒とを熱交換する室外熱交換器を備えている電気式空気調和機(EHP)では、冬期等の低外気温時、室外送風機の回転数を低くし、室外熱交換器での放熱量を抑えることによって冷凍サイクルの高圧を維持している。しかし、室外送風機の回転数は、単相誘導電動機の場合、3〜4ステップ、三相誘導電動機の場合、1ステップが普通であり、室外送風機の回転数制御のみによって冷凍サイクルの高圧を制御することは容易ではなかった。
そこで、コンピューター室の冷房に供される高顕熱形の空気調和機として、圧縮機をガスエンジンで駆動するエンジン駆動式空気調和機(GHP)を用い、低外気温条件下での冷房時、エンジンからの排熱を利用して冷媒を加熱し、冷凍サイクルの高圧を維持するようにした技術が提案されている。この技術は、低外気温条件下での冷房時、液冷媒配管から高圧液冷媒の一部を分岐配管側に流し、この液冷媒を冷媒ポンプで水/冷媒熱交換器に循環させ、ガスエンジンより循環される高温のエンジン冷却水と熱交換させて冷媒を加熱ガス化し、その冷媒を圧縮機の吐出配管に導くことによって、高圧を上昇させるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−280745号公報
しかしながら、特許文献1に示されている技術では、液冷媒配管から分岐されている分岐配管の他端側が、水/冷媒熱交換器を介して圧縮機の吐出配管である高圧ガス管側に接続されている。このため、液冷媒を冷媒ポンプによって水/冷媒熱交換器に圧送しなければならず、構成が複雑でかつ高価になるとともに、分岐配管の長さが長くなるという問題があった。また、冷媒ポンプを駆動するための動力が不可欠であり、その電力消費分だけ効率が低下し、運転コストが嵩むという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、冬期の低外気温条件下でも問題なく高顕熱冷房運転ができるとともに、冷媒ポンプ等を不要とし、構成の簡素化およびコスト低減を図ることができる高効率のエンジン駆動式空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のエンジン駆動式空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるエンジン駆動式空気調和機は、ガスエンジンにより駆動される圧縮機と、室外送風機より送風される外気と冷媒とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒を減圧する減圧手段と、室内空気と冷媒とを熱交換させる室内熱交換器とがこの順に接続されて冷凍サイクルが形成されているエンジン駆動式空気調和機において、前記室外熱交換器に接続されている液冷媒配管に電磁弁が設けられ、該電磁弁に対して並列に冷媒流量制御弁および該冷媒流量制御弁を介して前記液冷媒配管から導かれる液冷媒と前記ガスエンジンから循環されるエンジン冷却水とを熱交換する水/冷媒熱交換器を備えたバイパス回路が接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、室外熱交換器に接続されている液冷媒配管に電磁弁が設けられ、該電磁弁に対して並列に冷媒流量制御弁および該冷媒流量制御弁を介して液冷媒配管から導かれる液冷媒とガスエンジンから循環されるエンジン冷却水とを熱交換する水/冷媒熱交換器を備えたバイパス回路が接続されているため、低外気温冷房時、液冷媒配管に設けられている電磁弁を閉、バイパス回路に設けられている冷媒流量制御弁を開として液冷媒をバイパス回路に設けられている水/冷媒熱交換器に導き、ガスエンジンから循環されるエンジン冷却水の熱で液冷媒を加熱することにより、冷凍サイクル内の高圧を維持しつつ空気調和機を継続して運転することができる。従って、冷媒ポンプや長い分岐配管等を用いることなく、容易に高圧を維持して問題なく高顕熱冷房運転を行うことができ、構成の簡素化ならびにコスト低減を図ることができる。また、冷媒ポンプが不要となるため、その電力消費分だけ電力消費量を節減することができ、高効率化、低運転コスト化を図ることができる。
さらに、本発明のエンジン駆動式空気調和機は、上記のエンジン駆動式空気調和機において、前記水/冷媒熱交換器に前記エンジン冷却水を循環する冷却水回路に、前記水/冷媒熱交換器への前記エンジン冷却水の循環量を制御する冷却水流量制御弁が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、水/冷媒熱交換器にエンジン冷却水を循環する冷却水回路に、水/冷媒熱交換器へのエンジン冷却水の循環量を制御する冷却水流量制御弁が設けられているため、冷凍サイクル内の高圧に応じて水/冷媒熱交換器に循環されるエンジン冷却水の循環量を冷却水流量制御弁の開度を調整して制御することにより、水/冷媒熱交換器での冷媒の加熱量を制御することができる。従って、冷却水流量制御弁のフィードバック制御により冷凍サイクル内の高圧を容易に目標値に制御することができる。
さらに、低外気温冷房時、前記冷凍サイクル内の高圧の低下が検出されたとき、前記室外送風機の回転数および/または運転台数の制御により高圧を制御し、更に高圧が設定値まで低下したとき、前記液冷媒配管中の前記電磁弁を閉、前記バイパス回路中の前記冷媒流量制御弁を開として前記水/冷媒熱交換器に液冷媒を流し、該液冷媒をエンジン冷却水により加熱して高圧を制御する制御部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、低外気温冷房時、冷凍サイクル内の高圧の低下が検出されたとき、室外送風機の回転数および/または運転台数の制御により高圧を制御し、更に高圧が設定値まで低下したとき、液冷媒配管中の電磁弁を閉、バイパス回路中の冷媒流量制御弁を開として水/冷媒熱交換器側に液冷媒を流し、該液冷媒をエンジン冷却水により加熱して高圧を制御する制御部を備えているため、外気温の低下によって高圧が設定値まで低下したとき、室外送風機の回転数および/または運転台数を制御する高圧制御に加え、ガスエンジンの排熱を利用して液冷媒を加熱する高圧制御を併用することにより、冷凍サイクル内の高圧を目標高圧に維持することができる。従って、広範囲で高圧制御が可能となり、低外気温条件下での冷房運転範囲を拡大することができる。
さらに、本発明のエンジン駆動式空気調和機は、上記のエンジン駆動式空気調和機において、前記制御部は、高圧圧力センサの検出値と制御目標値との偏差に基づいて前記冷却水流量制御弁の開度を変化させ、前記水/冷媒熱交換器に循環される前記エンジン冷却水の循環量を制御可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、高圧圧力センサの検出値と制御目標値との偏差に基づいて冷却水流量制御弁の開度を変化させ、水/冷媒熱交換器に循環されるエンジン冷却水の循環量を制御可能に構成されているため、高圧が設定値まで低下したとき、冷媒を水/冷媒熱交換器側に流すとともに、水/冷媒熱交換器側に循環されるエンジン冷却水の循環量を冷却水流量制御弁の開度を変化させて制御することができる。この際、冷却水流量制御弁の開度を高圧圧力センサの検出値と制御目標値との偏差とその時間的変化等により演算して制御することにより、冷凍サイクル内の高圧を目標高圧に維持することができる。従って、広い範囲で冷凍サイクル内の高圧を目標高圧に維持することが可能となり、低外気温条件下での冷房運転範囲を拡大することができる。
本発明によると、低外気温冷房時、液冷媒配管に設けられている電磁弁を閉、バイパス回路に設けられている冷媒流量制御弁を開として液冷媒をバイパス回路に設けられている水/冷媒熱交換器に導き、ガスエンジンから循環されるエンジン冷却水の熱で液冷媒を加熱することにより、冷凍サイクル内の高圧を維持しつつ空気調和機を継続して運転することができるため、冷媒ポンプや長い分岐配管等を用いることなく、容易に高圧を維持して問題なく高顕熱冷房運転を行うことができ、構成の簡素化ならびにコスト低減を図ることができる。また、冷媒ポンプが不要となるため、その電力消費分だけ電力消費量を節減することができ、高効率化、低運転コスト化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジン駆動式空気調和機の全体構成図である。 図1に示すエンジン駆動式空気調和機の高圧制御態様図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
エンジン駆動式空気調和機1は、1台の室外ユニット2と、室外ユニット2から導出されているガス冷媒配管3および液冷媒配管4の間に互いに並列に接続されている複数台の室内ユニット5Aないし5Cとから構成されている。なお、本実施形態では、室内ユニット5Aないし5Cが複数台接続されているマルチタイプのエンジン駆動式空気調和機1が例示されているが、室内ユニットが1台だけ接続されたシングルタイプのエンジン駆動式空気調和機1であってもよいことはもちろんである。
室外ユニット2は、後述するガスエンジン60によりクラッチ21A,21Bを介して駆動される2台の圧縮機22A,22Bを備えている。各圧縮機22A,22Bから吐出された高圧冷媒ガスは、それぞれ複数個の吐出マフラ23A,23Bを経て油分離器24で合流され、ここで冷媒ガス中から潤滑油が分離されるようになっている。油分離器24で分離された潤滑油は、電磁弁および絞りを備えている油戻し回路25A,25Bを介して圧縮機22A,22Bに返油されるように構成されている。
油分離器24は、高圧ガス配管(吐出配管)26を介して2台に分割されている室外熱交換器27A,27Bに接続されている。室外熱交換器27A,27Bは、高圧冷媒ガスと室外送風機28A,28Bを介して送風される外気とを熱交換させ、冷媒を凝縮液化するものであり、この室外熱交換器27A,27Bで凝縮液化された冷媒は、それぞれ室外側膨張弁29A,29Bと逆止弁30A,30Bとの並列回路を経て合流された後、液冷媒配管31を介して冷媒の循環量を調整するレシーバ32に導かれるようになっている。
レシーバ32の下流側には、過冷却熱交換器33が設けられており、液冷媒配管34から分岐され、過冷却用膨張弁35で減圧された冷媒と、液冷媒配管34側を流れる液冷媒とを熱交換させて液冷媒を過冷却するように構成されている。過冷却熱交換器33でガス化された冷媒は、分岐配管36を介して圧縮機22A,22Bに接続されている吸入配管37に導かれるようになっている。液冷媒配管34および吸入配管37の一端部には、それぞれ液側操作弁38およびガス側操作弁39が設けられ、上記ガス冷媒配管3および液冷媒配管4が接続可能とされている。
以上のように、2台の圧縮機22A,22B、油分離器24、2台の室外熱交換器27A,27B、室外側膨張弁29A,29B、レシーバ32、過冷却熱交換器33、液側操作弁38、ガス側操作弁39等が高圧ガス配管(吐出配管)26、液冷媒配管31、34および吸入配管37等を介して接続されることにより、室外ユニット2側の冷媒回路40が構成されている。なお、高圧ガス配管(吐出配管)26と室外熱交換器27Aの出口との間に流量制御弁41を備えたホットガスバイパス配管42が設けられている。
一方、室外ユニット2の液側操作弁38およびガス側操作弁39に接続されているガス冷媒配管3および液冷媒配管4の間には、室内熱交換器51および室内膨張弁52を備えている複数台の室内ユニット5Aないし5Cが、図示省略の分岐器を介して互いに並列に接続されている。これによって、閉サイクルとされた1系統の冷凍サイクル(冷媒回路)43が構成されている。
また、室外ユニット2内には、クラッチ21A,21Bを介して圧縮機22A,22Bを駆動するためのガスエンジン60が設置されている。このガスエンジン60は、燃料ガス弁61を介して供給される都市ガス等を燃料とする水冷式の内燃機関であり、該ガスエンジン60には、排気ガスによりエンジン冷却水を加熱する排気ガス熱交換器62が設けられている。
ガスエンジン60の冷却水回路63には、冷却水ポンプ64が設けられており、排気ガス熱交換器62およびガスエンジン60の水ジャケットを流通した冷却水を、第1冷却水流量制御弁65および第2冷却水流量制御弁66を介して水/冷媒熱交換器44およびラジエータ67に循環可能とされている。第1冷却水流量制御弁65および第2冷却水流量制御弁66は、同一構成の三方弁である。第1冷却水流量制御弁65は、ガスエンジン60から流出された冷却水を冷却水ポンプ64の吸込み側にバイパスするバイパス回路68側と、水/冷媒熱交換器44およびラジエータ67側とに流量を調整して流す三方弁であり、また、第2冷却水流量制御弁66は、第1冷却水流量制御弁65の下流側に設けられており、エンジン冷却水を水/冷媒熱交換器44とラジエータ67とに流量を調整して流す三方弁である。
水/冷媒熱交換器44およびラジエータ67に循環されて放熱された冷却水は、冷却水ポンプ64の吸込み側に戻されるようになっている。また、冷却水回路63におけるラジエータ67の出口側と冷却水ポンプ64の入り口側との間には、開閉弁69,70を介して冷却水リザーブタンク71が接続されており、冷却水回路63に冷却水を補給できるように構成されている。
水/冷媒熱交換器44は、室外熱交換器27A,27Bで凝縮された液冷媒と、エンジン冷却水とを熱交換することにより液冷媒を加熱し、冷凍サイクル(冷媒回路)43内の高圧を制御するためのものである。この水/冷媒熱交換器44は、室外ユニット2側の冷媒回路40の室外熱交換器27A,27Bの下流に接続されている液冷媒配管31に電磁弁45を設け、この電磁弁45に対して並列に接続されたバイパス回路46中に設けられている。このバイパス回路46には、2つの流量制御弁47A,47Bが並列に介装されている。
上記エンジン駆動式空気調和機1において、冷凍サイクル43内の高圧制御は、制御部80を介して以下の通り制御されるように構成されている。制御部80には、高圧圧力センサ81および外気温センサ82の検出信号が入力されている。冷房運転時、図2に示されるように、外気温の低下によって高圧圧力がMAX値から低下し始めると、まず室外送風機28A,28Bの回転数および/または運転台数が2台運転から1台運転へと順次制御され、高圧の維持が図られる。
室外送風機28A,28Bが1台運転とされ、それがMIN回転数で運転されても高圧が更に低下し、それがMIN値に達すると、電磁弁45が閉、冷媒流量制御弁47A,47Bが開とされ、バイパス回路46を介して液冷媒が水/冷媒熱交換器44側に流通される。一方、冷却水回路63側では、第2冷却水流量制御弁66の水/冷媒熱交換器44側の口が開かれ、ガスエンジン60からの高温のエンジン冷却水が水/冷媒熱交換器44に循環される。これにより、液冷媒が水/冷媒熱交換器44においてエンジン冷却水を熱源にして加熱され、高圧の維持が図られる。
液冷媒の加熱量は、水/冷媒熱交換器44に循環されるエンジン冷却水の循環量を第2冷却水流量制御弁66の開度を変化させて調節することにより制御でき、従って、第2冷却水流量制御弁66の開度を制御し、液冷媒の加熱量を制御することにより、冷凍サイクル43内の高圧を制御することができる。第2冷却水流量制御弁66の開度制御は、制御目標高圧をMINとしたとき、高圧圧力センサ81で検出される高圧圧力HPnとの差とその差の時間的変化をPIDあるいはファジー演算し、その演算結果を第2冷却水流量制御弁66の開度変化量として指令することによりフィードバック制御することができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記エンジン駆動式空気調和機1において、冷房運転は以下により行われる。なお、冷房運転時、冷媒は、図1に示す実線矢印方向に循環される。
圧縮機22A,22Bで圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、油分離器24で冷媒中に含まれる潤滑油が分離された後、高圧ガス配管26を介して室外熱交換器27A,27Bに循環され、ここで室外送風機28A,28Bより送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、室外膨張弁29A,29Bおよび逆止弁30A,30B、電磁弁45を経て液冷媒配管31によりレシーバ32に導かれる。
レシーバ32にいったん貯留され、循環量が調整された液冷媒は、液冷媒配管34内を流通される間に過冷却熱交換器33で過冷却が付与された後、液側操作弁38を経て室外ユニット2から液冷媒配管4へと導出される。この液冷媒は、図示省略の分岐器により各室内ユニット5Aないし5Cへと分流され、室内膨張弁52で減圧された後、室内熱交換器51に流入される。ここで、室内空気と熱交換され、室内空気を冷却して室内の冷房に供される。室内空気との熱交換により蒸発された冷媒は、ガス冷媒配管3、ガス側操作弁39を経て室外ユニット2側に戻り、吸入配管37を介して圧縮機22A,22Bに吸込まれ、再び圧縮される。以下、同様の動作を繰り返す。
かかる冷房運転時、冬期の低外気温条件下では、外気温度の低下に伴って冷凍サイクル43内の高圧が低下する。これに伴って低圧も低下し、それが設定圧以下になると、保護スイッチが作動して運転が停止されてしまう。このため、高圧圧力センサ81によって冷凍サイクル43内の高圧を検出し、高圧が低下し始めると、制御部80は、室外送風機28A,28Bの回転数および/または運転台数を制御し、室外熱交換器27A,27Bでの放熱量を抑えることによって冷凍サイクルの高圧を維持する。
それでも高圧が低下し、高圧が設定値MINに達したとき、制御部80は、電磁弁45を閉とし、液冷媒をバイパス回路46側に流して水/冷媒熱交換器44に循環させるとともに、第2冷却水流量制御弁66を介してガスエンジン60から排出された高温のエンジン冷却水を水/冷媒熱交換器44に循環させる。これによって、ガスエンジン60の排熱(エンジン冷却水の熱)を利用した液冷媒加熱による高圧制御が開始される。
このエンジン冷却水を用いての高圧制御は、第2冷却水流量制御弁66によって水/冷媒熱交換器44へのエンジン冷却水の循環量を制御し、水/冷媒熱交換器44での液冷媒の加熱量を制御することによって行うことができ、従って、高圧圧力センサ81の検出値に基づいて第2冷却水流量制御弁66の開度を制御することにより、冷凍サイクル43内の高圧を目標高圧MINにフィードバック制御することができる。
このように、低外気温冷房時、外気温の低下によって高圧が設定値MINまで低下したとき、制御部80を介して室外送風機28A,28Bの回転数および/または運転台数を制御する高圧制御に加え、ガスエンジン60の排熱を利用して液冷媒を加熱する高圧制御を併用することにより、冷凍サイクル43内の高圧を目標高圧MINに維持することができる。このため、広範囲で高圧制御が可能となり、低外気温条件下での冷房運転範囲を拡大することができる。
また、エンジン冷却水を用いての高圧制御の際、水/冷媒熱交換器44側に循環されるエンジン冷却水の循環量を第2冷却水流量制御弁66の開度を変化させて制御することができ、このため、第2冷却水流量制御弁66の開度を高圧圧力センサ81の検出値と制御目標値MINとの偏差とその時間的変化等により演算してフィードバック制御することにより、冷凍サイクル43内の高圧を容易に目標高圧に維持することができる。
また、水/冷媒熱交換器44を液冷媒配管31に設けられた電磁弁45に対して並列に接続されているバイパス回路46中に設置し、冷媒流量制御弁47A,47Bを介して液冷媒を循環させるようにしているため、電磁弁45を閉、冷媒流量制御弁47A,47Bを開とするだけで、液冷媒をバイパス回路46経由で容易に水/冷媒熱交換器44に循環させることができる。従って、冷媒ポンプや長い分岐配管等を用いることなく、液冷媒を水/冷媒熱交換器44で加熱して高圧を維持し、問題なく高顕熱冷房運転を継続することができ、構成の簡素化ならびにコスト低減を図ることができる。また、冷媒ポンプが不要となるため、その電力消費分だけ電力消費量を節減することができ、高効率化、低運転コスト化を図ることができる。
さらに、水/冷媒熱交換器44にエンジン冷却水を循環する冷却水回路63に、水/冷媒熱交換器44へのエンジン冷却水の循環量を制御する第2冷却水流量制御弁66が設けられているため、冷凍サイクル43内の高圧に応じて水/冷媒熱交換器44に循環されるエンジン冷却水の循環量を第2冷却水流量制御弁66の開度を調整して制御することにより、水/冷媒熱交換器44での冷媒の加熱量を制御することができる。従って、第2冷却水流量制御弁66のフィードバック制御によって冷凍サイクル43内の高圧を容易に目標値に制御することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、圧縮機22A,22Bが2台並設されるとともに、室外熱交換器27A,27Bが2つに分割されている例について説明したが、これらは、それぞれを1台としたエンジン駆動式空気調和機であってもよいことはもちろんである。上記実施形態では、エンジン冷却水を用いての高圧制御を、室外送風機28A,28Bの回転数および/または運転台数の制御と併用している例について説明したが、本発明は、室外送風機28A,28Bの回転数および/または運転台数の制御を前提条件とする発明でないことは云うまでもない。
1 エンジン駆動式空気調和機
22A,22B 圧縮機
27A,27B 室外熱交換器
28A,28B 室外送風機
31 液冷媒配管
43 冷凍サイクル
44 水/冷媒熱交換器
45 電磁弁
46 バイパス回路
47A,47B 冷媒流量制御弁
51 室内熱交換器
52 室内膨張弁
60 ガスエンジン
63 冷却水回路
66 第2冷却水流量制御弁
80 制御部
81 高圧圧力センサ

Claims (4)

  1. ガスエンジンにより駆動される圧縮機と、室外送風機より送風される外気と冷媒とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒を減圧する減圧手段と、室内空気と冷媒とを熱交換させる室内熱交換器とがこの順に接続されて冷凍サイクルが形成されているエンジン駆動式空気調和機において、
    前記室外熱交換器に接続されている液冷媒配管に電磁弁が設けられ、該電磁弁に対して並列に冷媒流量制御弁および該冷媒流量制御弁を介して前記液冷媒配管から導かれる液冷媒と前記ガスエンジンから循環されるエンジン冷却水とを熱交換する水/冷媒熱交換器を備えたバイパス回路が接続されていることを特徴とするエンジン駆動式空気調和機。
  2. 前記水/冷媒熱交換器に前記エンジン冷却水を循環する冷却水回路に、前記水/冷媒熱交換器への前記エンジン冷却水の循環量を制御する冷却水流量制御弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン駆動式空気調和機。
  3. 低外気温冷房時、前記冷凍サイクル内の高圧の低下が検出されたとき、前記室外送風機の回転数および/または運転台数の制御により高圧を制御し、更に高圧が設定値まで低下したとき、前記液冷媒配管中の前記電磁弁を閉、前記バイパス回路中の前記冷媒流量制御弁を開として前記水/冷媒熱交換器に液冷媒を流し、該液冷媒をエンジン冷却水により加熱して高圧を制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン駆動式空気調和機。
  4. 前記制御部は、高圧圧力センサの検出値と制御目標値との偏差に基づいて前記冷却水流量制御弁の開度を変化させ、前記水/冷媒熱交換器に循環される前記エンジン冷却水の循環量を制御可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のエンジン駆動式空気調和機。
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