JP2010190403A - 転がり軸受装置およびピボット装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと、これら内輪3a,3bと外輪5a,5bの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数配置される転動体7とを備え、軸方向に間隔をあけて配列される転がり軸受1A,1Bと、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3bに嵌合された状態で接着されるシャフト13と、転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5bを嵌合させた状態で接着される嵌合孔25を有し、ステンレス鋼からなるステンレス部材33とステンレス鋼より軽量の材料からなるアルミニウム部材43とを半径方向に積層して構成されるスリーブ23とを備える転がり軸受装置10を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、内輪および外輪と、これら内輪と外輪の間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数配置される転動体とを備え、軸方向に間隔をあけて配列される2つの転がり軸受と、該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有し、ステンレス鋼からなるステンレス部材とステンレス鋼より軽量の材料からなる軽量部材とを半径方向に積層して構成される第2の部材とを備える転がり軸受装置を提供する。
このように構成することで、例えば、第2の部材を他の外側部材の貫通孔に嵌合させる場合に、剛性が高いステンレス部材を他の外側部材の貫通孔に組み付けることができ、第2の部材と外側部材とのズレや傾きを生じ難くすることができる。
このように構成することで、第2の部材の軽量化を図ることができる。
このように構成することで、例えば、インサート成形により簡易な方法で第2の部材を形成することができる。
本発明によれば、トルク変動を抑制しつつ共振周波数を向上した転がり軸受装置により、ベース部材に対してスイングアームを安定したトルクと共振で揺動させることができる。
本実施形態に係るピボット装置50は、例えば、図1に示すように、ハードディスクドライブ装置等に用いられるものである。なお、本実施形態においては、ハードディスク5枚仕様の装置を例示して説明するが、ハードディスク(図示せず)の枚数は必要に応じて変えることとしてもよい。
第1の転がり軸受1Aは、同軸上に配置された内輪3aおよび外輪5aと、これら内輪3aと外輪5aとの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて内蔵される複数個の転動体7と、転動体7を等間隔配置した状態で転動可能に保持するリテーナ(図示略)とを備えている。
なお、第2の転がり軸受1Bは、第1の転がり軸受1Aと同じ構成であるので説明を省略する。
最初に、転がり軸受装置10を構成するスリーブ23の製造方法について説明する。まず、図4に示すようなステンレス鋼からなる円筒状のステンレス部材33に、図5に示すようなアルミニウムからなる略円筒状のアルミニウム部材43を嵌合させる。そして、ステンレス部材33の内周面とアルミニウム部材43の外周面とを接着剤により接着して、図6に示すようなスリーブ組立体23Sを組み立てる(スリーブ組立工程)。
式(1)より、転がり軸受装置10の共振周波数は質量が小さいほど大きくなるので、スリーブ23の軽量化により共振周波数の向上を図ることができる。
駆動部の作動により、転がり軸受装置10を支点として、スイングアーム54が揺動させられる。具体的には、スイングアーム54の支点となる転がり軸受装置10において、転がり軸受1A,1Bの内外輪間に挟まれた転動体7が転動させられることにより、スイングアーム54の軸受嵌合孔57に嵌合されているスリーブ23が、ベースハウジング52に固定されているシャフト13に対して相対的に回動させられる。
このピボット装置50は、トルク変動を抑制しつつ共振周波数を向上した転がり軸受装置10により、ベースハウジング52に対してスイングアーム54を安定したトルクと共振で揺動させることができる。
本実施形態においては、円筒状部材のステンレス部材33と、内面に凸部27を有するアルミニウム部材43とを組み付けてスリーブ23を構成することとしたが、第1の変形例としては、例えば、図10に示すような内周面の軸方向略中央に内側に向かって突出する凸部127を有する略円筒状のステンレス部材133と、図11に示すような一対の円筒状のアルミニウム部材143とを組み付けてスリーブ123を構成することとしてもよい。この場合、図12に示すように、ステンレス部材133の半径方向内側に、凸部127を挟んで軸方向に隣接するように各アルミニウム部材143を配置することとすればよい。
例えば、上記実施形態においては、軽量部材としてアルミニウムからなるアルミニウム部材43,143や樹脂からなる樹脂部材343を例示して説明したが、軽量部材は、ステンレス鋼より軽量の材料からなる部材であればよい。例えば、焼結品等を採用することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、第2の部材として、嵌合孔25の内面に凸部27,127,227,327を備えるスリーブ23,123,223,323を例示して説明したが、これに代えて、例えば、嵌合孔25の内面に凸部を備えないスリーブを採用し、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3b間または外輪5a,5b間に挟まれるリング状の間座を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、ステンレス部材33,133とアルミニウム部材43,143とを接着剤により接着することとしたが、これに代えて、例えば、圧入、焼きばめ、溶接、摩擦溶接、パルス通電等により接合することとしてもよい。
1B 第2の転がり軸受(転がり軸受)
3a,3b 内輪
5a,5b 外輪
7 転動体
10 転がり軸受装置
13 シャフト(第1の部材)
23,123,223,323 スリーブ(第2の部材)
25 嵌合孔
33,133 ステンレス部材
43,143 アルミニウム部材(軽量部材)
50 ピボット装置
52 ベースハウジング(ベース部材)
54 スイングアーム
343 樹脂部材(軽量部材)
Claims (5)
- 内輪および外輪と、これら内輪と外輪の間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数配置される転動体とを備え、軸方向に間隔をあけて配列される2つの転がり軸受と、
該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、
前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有し、ステンレス鋼からなるステンレス部材とステンレス鋼より軽量の材料からなる軽量部材とを半径方向に積層して構成される第2の部材と
を備える転がり軸受装置。 - 前記第2の部材が、半径方向の外側に前記ステンレス部材を配置し内側に前記軽量部材を配置して構成されている請求項1に記載の転がり軸受装置。
- 前記軽量の材料が、アルミニウムである請求項1または請求項2に記載の転がり軸受装置。
- 前記軽量の材料が、樹脂である請求項1または請求項2に記載の転がり軸受装置。
- ベース部材と、スイングアームと、前記ベース部材に対して前記スイングアームを揺動自在に支持する請求項1から請求項4のいずれかに記載の転がり軸受装置とを備えるピボット装置。
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