JP5144558B2 - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受装置に関するものである。
一般に、転がり軸受装置は、内側部材である円筒状の内筒と、内筒の周囲に配置された外側部材である円筒状の外筒と、これら内筒と外筒とを相対的に回転自在に支持する一対の軸受とを備えている。そして、一対の軸受は、外周面に深溝型若しくはアンギュラ型の内輪軌道を有する内輪と、内周面に深溝型若しくはアンギュラ型の外輪軌道を有する外輪と、内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とからそれぞれ構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の転がり軸受は、転動体を転動可能に保持するポケット部を有する保持器に対して、ポケット開口側の内輪肩外径寸法を反ポケット開口側の内輪肩外径寸法より大きく設定し、内輪肩の遠心力の増加によりポケット開口側におけるグリスの流動性を向上するようになっている。
特開2003−139141号公報
しかしながら、特許文献1に記載の転がり軸受は、グリスを軸受内に密封しグリス漏れを防ぐための密閉板(シール部材)を軸受の軸方向の両端に設ける必要があり、構成が複雑になるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で潤滑油漏れを防止することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、内輪および外輪と、これら内輪と外輪の間に配置された複数個の転動体と、該転動体を周方向に間隔をあけて転動可能に保持するリテーナとをそれぞれ備え、軸方向に間隔をあけて配列される2つの転がり軸受と、該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有する第2の部材とを備え、前記内輪および前記外輪が、厚肉部と、該厚肉部より半径方向厚さの薄い薄肉部とを軸方向に隣接して有し、前記厚肉部どうしおよび前記薄肉部どうしを半径方向に対向させて配置され、前記2つの転がり軸受は、前記薄肉部が軸方向に隣接するように配列されている転がり軸受装置を提供する。
本発明によれば、リテーナにより保持された転動体が各転がり軸受の内輪と外輪の間の円環状空間を転動することで、第1の部材と第2の部材とが相互に回転する。また、半径方向に対向して配置された内輪の厚肉部と外輪の厚肉部とにより隙間が狭い円環状空間が形成され、半径方向に対向して配置された内輪の薄肉部と外輪の薄肉部とにより隙間が広い円環状空間が形成される。
この転がり軸受装置によれば、2つの転がり軸受をそれぞれ薄肉部が軸方向に隣接するように配列し、これら転がり軸受の軸方向の両端に隙間が狭い円環状空間を配置することで、転動体の転走面を潤滑させるための潤滑油が内輪と外輪との隙間から外部に飛散してしまうのを防ぐことができる。したがって、シール部材等を用いることなく簡易な構成で潤滑油漏れを防止することができる。
また、内外輪の薄肉部どうしにより隙間が広い円環状空間を確保することで、転がり軸受の組立工程時において、薄肉部側から内輪と外輪との間にリテーナを容易に配置することができる。
上記発明においては、前記内輪の前記厚肉部側の内周面と前記第1の部材の外周面との間、および、前記外輪の前記厚肉部側の外周面と前記第2の部材の前記嵌合孔との間に接着剤が塗布されていることとしてもよい。
内輪の厚肉部および外輪の厚肉部は内輪の薄肉部および外輪の薄肉部と比較して半径方向厚さが厚く剛性が高いので、接着剤のムラによる影響(例えば、歪み等の変形)を受けにくい。したがって、内輪の厚肉部側の内周面と第1の部材および外輪の厚肉部側の外周面と第2の部材をそれぞれ接着剤によって接着することで、接着剤のムラにより内輪や外輪に歪みが生じて転走面が変形してしまうのを防ぐことができる。これにより、回転精度の向上を図ることができる。
本発明によれば、簡易な構成で潤滑油漏れを防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る転がり軸受装置の縦断面図である。 図1の転がり軸受装置の転がり軸受の拡大縦断面図である。 図1の転がり軸受装置がスイングアームに取り付けられた様子を示した図である。 本発明の一実施形態の第1の変形例に係る転がり軸受装置の縦断面図である。 図4の転がり軸受装置がスイングアームを備える様子を示した縦断面図である。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係る転がり軸受装置の縦断面図である。 図6の第2の変形例に係る転がり軸受装置の別の形態の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る転がり軸受装置10について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転がり軸受装置10は、例えば、磁気記録装置(HDD)や光記録装置等に用いられるスピンドルモータやスイングアームを揺動するための装置である。この転がり軸受装置10は、図1に示すように、軸方向に所定の間隔をあけて配置される第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1B(以下、第1の転がり軸受1Aと第2の転がり軸受1Bを合わせて「転がり軸受1A,1B」という。)と、これら転がり軸受1A,1Bに嵌合されるシャフト(第1の部材)13と、転がり軸受1A,1Bを嵌合させる嵌合孔25を有する円筒状のスリーブ(第2の部材)23とを備えている。
転がり軸受1A,1Bは、シャフト13とスリーブ23とを相対的に回転させるためのものである。
第1の転がり軸受1Aは、同軸上に配置された内輪3aおよび外輪5aと、これら内輪3aと外輪5aとの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて内蔵される複数個の転動体7と、転動体7を等間隔配置した状態で転動可能に保持するリテーナ(図示略)とを備えている。
内輪3aは、半径方向厚さが厚い内輪厚肉部31aと、内輪厚肉部31aより半径方向厚さが薄い内輪薄肉部32aとを軸方向に隣接して有している。これら内輪厚肉部31aと内輪薄肉部32aは、互いに内径寸法が等しく、外径寸法が異なる。内輪3aの外周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の内輪軌道が設けられ、内輪厚肉部31aと内輪薄肉部32aとの間に形成される段部近傍に転動体7と接触する曲面からなる略円弧状の内輪転走面37aが形成されている。
外輪5aは、半径方向厚さが厚い外輪厚肉部51aと、外輪厚肉部51aより半径方向厚さが薄い外輪薄肉部52aとを軸方向に隣接して有している。これら外輪厚肉部51aと外輪薄肉部52aは、互いに外径寸法が等しく、内径寸法が異なる。また、外輪5aの内周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の外輪軌道が設けられ、外輪厚肉部51aと外輪薄肉部52aとの間に形成される段部近傍に転動体7と接触する曲面からなる略円弧状の外輪転走面57aが形成されている。
第2の転がり軸受1Bは、第1の転がり軸受1Aと同じ構成であるので説明を省略する
これら転がり軸受1A,1Bの内輪3aおよび外輪5aは、内輪厚肉部31aと外輪厚肉部51aおよび内輪薄肉部32aと外輪薄肉部52aがそれぞれ半径方向に対向して配置されて組み合わせられている。例えば、図2に示す第2の転がり軸受1Bのように、内輪厚肉部31bの外形寸法をD1、外輪厚肉部51bの内径寸法をD2、内輪薄肉部32bの外形寸法をD3、外輪薄肉部52bの内径寸法をD4とした場合、D4−D3>D2−D1の関係が成り立つ。
なお、転動体7の直径をrとした場合、D2−D1>rの関係が成り立つように構成することとしてもよい。第1の転がり軸受1Aについても同様である。このようにすることで、転がり軸受1A,1Bの組み立て時に内輪3a,3bと外輪5a,5bの間に転動体7を挿入する場合に、内輪3a,3bと外輪5a,5bを半径方向の片側に寄せ合わせるだけで、軸方向のいずれの方向からでも内輪3a,3bと外輪5a,5bの間に転動体7を挿入することが可能となる。
リテーナは、円環状部材であり、周方向に間隔をあけて配置される転動体7を部分的に収容する複数の転動体ポケット(図示略)を備えている。転動体ポケットには、潤滑油が塗布されている。
このように構成された転がり軸受1A,1Bは、内輪薄肉部32aと内輪薄肉部32bが軸方向に隣接し、外輪薄肉部52aと外輪薄肉部52bが軸方向に隣接するように配列されている。したがって、軸方向の一端には第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aおよび外輪厚肉部51aが配置され、軸方向の他端には第2の転がり軸受2Aの内輪厚肉部31bおよび外輪厚肉部51bが配置されている。
また、転がり軸受1A,1Bは、内輪3a,3bの内輪厚肉部31a,31b側の内周面とシャフト13の外周面との間、および、外輪5a,5bの外輪厚肉部51a,51b側の外周面とスリーブ23の嵌合孔25との間に接着剤が塗布されている。
シャフト13は、略円筒状部材であり、軸方向の一端には軸方向内方に延びるネジ孔15が形成されている。また、シャフト13の軸方向の他端には、軸方向外方に突出する雄ねじ形成用の突起17と、全周にわたって半径方向外方に突出する鍔状のフランジ部19とが設けられている。このシャフト13には、フランジ部19側から順に第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bが嵌め込まれており、第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aの端面がフランジ部19に突き当てられている。
また、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3bが相互に近接する方向に押圧された状態で、第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aおよび第2の転がり軸受1Bの内輪厚肉部31bがそれぞれ接着剤によってシャフト13に接着されるようになっている。これにより、転がり軸受1A,1Bに予圧がかけられた状態となり、内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと転動体7とが隙間なく接触させられている。
スリーブ23の嵌合孔25の内面には、軸方向の略中央に内側に向かって突出する凸部27が設けられている。この嵌合孔25には、凸部27を挟んで軸方向の一方に第1の転がり軸受1A、他方に第2の転がり軸受1Bがそれぞれ嵌め込まれており、外輪5a,5bの互いに対向する外輪薄肉部52a,52bの端面がそれぞれ凸部27に突き当てられている。以下、嵌合孔25の第1の転がり軸受1Aが嵌め込まれている部分を「第1の嵌合部29A」といい、第2の転がり軸受が嵌め込まれている部分を「第2の嵌合部29B」という。
第1の嵌合部29Aの内周面には、第1の転がり軸受1Aの外輪厚肉部51a側の外周面が接着剤によって接着され、第2の嵌合部29Bの内周面には第2の転がり軸受1Bの外輪厚肉部51b側の外周面が接着剤によって接着されている。
このように構成された転がり軸受装置10は、例えば、図3に示すように、スイングアーム60に取り付けられるようになっている。スイングアーム60としては、例えば、転がり軸受装置10のスリーブ23を嵌合する軸受嵌合孔63を有する筒状本体61と、筒状本体61の軸方向に沿って多段に配置された複数枚(ここでは、3枚)のアーム部67と、各アーム部67の先端に設けられ、ハードディスクに磁気情報を書き込んだり記録されている磁気情報を読み取ったりする磁気ヘッド(図示せず)とを備えている。このスイングアーム60は、ボイスコイルモータ等の駆動部(図示せず)により、転がり軸受装置10を支点として回転軸線Cまわりに揺動させられ、3枚重ねられた各ハードディスクの所望の位置に各磁気ヘッドをアクセスさせるようになっている。
スイングアーム60の筒状本体61の軸受嵌合孔63には、軸方向の両端部に全周にわたって半径方向内方に突出する両端小径部65がそれぞれ形成され、軸方向の中央部に全周にわたって半径方向内方に突出する中央小径部66が形成されている。両端小径部65および中央小径部66は、接着剤により転がり軸受装置10のスリーブ23の外周面を部分的に接着固定する部分である。両端小径部65は、転がり軸受1A,1Bの外輪厚肉部51a,51bに対して半径方向に対向する位置に形成され、中央小径部66は、スリーブ23の凸部27に対して半径方向に対向する位置に形成されている。
次に、本実施形態に係る転がり軸受装置10の組み立て方法について説明する。
まず、転がり軸受1A,1Bを組み立てるには。内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと複数の転動体7とをそれぞれ組み合わせ、内輪3a,3bの内輪転走面37a,37bと外輪5a,5bの外輪転走面57a,57bとの間にリテーナを配置して各転動体7を転動可能に保持させる。
この場合に、内輪薄肉部32a,32bと外輪薄肉部52a,52bがそれぞれ半径方向に対向して配置され、内輪厚肉部31a,31bと外輪厚肉部51a,51bがそれぞれ半径方向に対向して配置されるように内輪3a,3bと外輪5a,5bを組み合わせる。これにより、内輪薄肉部32a,32bと外輪薄肉部52a,52bとにより隙間が広い円環状空間が形成されるので、内輪3a,3bと外輪5a,5bの間にリテーナを容易に配置することができる。
続いて、転がり軸受装置10を組み立てるには、まず、スリーブ23の第2の嵌合部29Bの内周面のうち第2の転がり軸受1Bの外輪厚肉部51bに対応する位置に、すなわち、凸部27から遠い開口付近に接着剤を塗布し、第2の嵌合部29Bに第2の転がり軸受1Bの外輪5bを嵌合させる。この場合に、第2の転がり軸受1Bの外輪薄肉部52bの端面を嵌合孔25の凸部27に突き当てた状態で、外輪厚肉部51b側の外周面と第2の嵌合部29Bの内周面とを接着する。
次に、シャフト13の外周面のうち第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aに対応する位置、すなわち、フランジ部19近傍に接着剤を塗布し、第1の転がり軸受1Aの内輪3aにシャフト13を嵌合させる。この場合に、第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aの端面をフランジ部19に突き当てた状態で、内輪厚肉部31a側の内周面とシャフト13の外周面とを接着する。
続いて、スリーブ23の第1の嵌合部29Aの内周面のうち第1の転がり軸受1Aの外輪厚肉部51aに対応する位置、すなわち、凸部27から遠い開口付近に接着剤を塗布する。また、シャフト13の外周面のうち第2の転がり軸受1Bの内輪厚肉部31bに対応する位置に接着剤を塗布する。
そして、第1の転がり軸受1Aに嵌め込まれたシャフト13をネジ孔15が鉛直上向きになるように固定した状態で、スリーブ23を嵌め合わせる。具体的には、スリーブ23の第2の嵌合部29Bに嵌め込まれている第2の転がり軸受1Bの内輪3bにシャフト13を嵌合させ、また、第1の嵌合部29Aに第1の転がり軸受1Aの外輪5aを嵌合させて、外輪薄肉部52aの端面を凸部27に突き当てる。
この状態で、転がり軸受1A,1Bは、内輪薄肉部32aと内輪薄肉部32b、および、外輪薄肉部52aと外輪薄肉部52bがそれぞれ軸方向に隣接するように配列される。したがって、軸方向の一端に第1の転がり軸受1Aの内輪厚肉部31aと外輪厚肉部51aとによる隙間が狭い円環状空間が配置され、軸方向の他端に第2の転がり軸受1Bの内輪厚肉部31bと外輪厚肉部51bとによる隙間が狭い円環状空間が配置される。これにより、内輪転走面37a,37bおよび外輪転走面57a,57bを潤滑させるためのグリス等の潤滑油が内輪3a,3bと外輪5a,5bとの隙間から転がり軸受装置1A,1Bの外部に飛散してしまうのを防ぐことができる。
次に、第2の転がり軸受1Bとシャフト13との接着部分、および、第1の転がり軸受1Aと第1の嵌合部29Aとの接着部分がそれぞれ完全に接着する前に、転がり軸受1A,1Bに予圧をかける。この場合に、転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5b間の間隔は凸部27の長さによって決定されているので、内輪3a,3bどうしを近接させる方向に押圧するだけで予圧をかけることができる。
また、第1の転がり軸受1Aの内輪3aがフランジ部19に突き当てられているので、第1の転がり軸受1Aに対して軸方向の反対側に配置された第2の転がり軸受1Bの内輪3bを軸方向に押圧するだけで、第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bに予圧をかけることができる。
そこで、第2の転がり軸受1Bの内輪3bを軸方向に押圧して第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bに予圧をかけた状態で、第2の転がり軸受1Bの内輪厚肉部31b側の内周面とシャフト13の外周面、および、第1の転がり軸受1Aの外輪厚肉部51a側の外周面と第1の嵌合部29Aの内周面をそれぞれ完全に接着させる。
この場合に、内輪厚肉部31a,31bおよび外輪厚肉部51a,51bは、内輪薄肉部32a,32bおよび外輪薄肉部52a,52bと比較して半径方向厚さが厚く剛性が高いので、接着剤のムラによる影響(例えば、歪み等の変形)を受けにくい。したがって、内輪厚肉部31a,31b側の内周面とシャフト13の外周面および外輪厚肉部51a,51b側の外周面とスリーブ23の内周面をそれぞれ接着剤によって接着することで、接着剤のムラにより歪みが生じて内輪転走面37a,37bおよび外輪転走面57a,57bが変形してしまうのを防ぐことができる。これにより、転がり軸受装置10の剛性および回転精度を向上することができる。
また、内輪3a,3bどうしを近接させる方向に押圧するだけの簡易な方法により、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと各転動体7との隙間をなくすことができる。これにより、転がり軸受装置10の剛性および回転精度の向上を図ることができる。また、接着により予圧をかけた状態が維持されるので、予圧抜けを防ぎ、転がり軸受装置10の回転精度の悪化を防止することができる。
このように組み立てられた転がり軸受装置10は、例えば、スリーブ23の外周面がスイングアーム60の軸受嵌合孔63に嵌合されて両端小径部65および中央小径部66により接着固定される。この場合に、スイングアーム60の両端小径部65が転がり軸受1A,1Bの剛性が高い外輪厚肉部51a,51bの半径方向に対向し、中央小径部66がスリーブ23の剛性が高い凸部27の半径方向に対向することで、接着剤のムラによる影響を低減し、転がり軸受1A,1Bに歪みが生じて変形してしまうのを防止することができる。
以上、本実施形態に係る転がり軸受装置10によれば、転がり軸受1A,1Bの軸方向の両端に内輪厚肉部31a,31bおよび外輪厚肉部51a,51bを配置して軸方向両端の円環状空間の隙間を狭くすることで、シール部材等を用いることなく簡易な構成で潤滑油漏れを防止することができる。また、内輪厚肉部31a,31b側の内周面とシャフト13および外輪厚肉部51a,51b側の外周面とスリーブ23をそれぞれ接着剤によって接着することで、接着剤のムラによる内輪転走面37a,37bおよび外輪転走面57a,57bの変形を防ぎ、転がり軸受装置10の剛性および回転精度を向上することができる。
なお、本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態に係る転がり軸受装置10は転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5bがそれぞれスリーブ23に嵌合されていることとしたが、第1の変形例に係る転がり軸受装置110としては、図4および図5に示すように、転がり軸受100A,100Bの外輪5a,5bがそれぞれスイングアーム(第2の部材)60に直接嵌合されることとしてもよい。この場合、第1の転がり軸受100Aの外輪薄肉部52aと第2の転がり軸受100Bの外輪薄肉部52bの間に円環状のスペーサ70を配置することとすればよい。また、スイングアーム60は、両端小径部65により外輪厚肉部51a,51b側の外周面を接着固定し、中央小径部66によりスペーサ70の外周面を接着固定することとすればよい。
また、本実施形態においては、内輪厚肉部31aと内輪薄肉部32aとの間に内輪転走面37a,37bを配置し、外輪厚肉部51aと外輪薄肉部52aとの間に外輪転走面57a,57bを配置することとしたが、第2の変形例に係る転がり軸受装置210としては、例えば、図6に示すように、内輪薄肉部32a,32bの外周面に内輪転走面237a,237bを配置し、外輪薄肉部52a,52bの内周面に外輪転走面257a,257bを配置することとしてもよい。このようにすることで、内輪転走面237a,237bおよび外輪転走面257a,257bの範囲を狭くし、実際に転走面として機能していない無駄な部分を低減することができる。これにより、研磨面を減らして内輪転走面237a,237bおよび外輪転走面257a,257bの加工を容易にし、コストダウンを図ることができる。
なお、上記第1の変形例に係る転がり軸受装置110の転がり軸受100A,100Bおいても、図7に示すように、内輪薄肉部32a,32bの外周面に内輪転走面237a,237bを配置し、外輪薄肉部52a,52bの内周面に外輪転走面257a,257bを配置することとしてもよい。
1A,100A,200A 第1の転がり軸受(転がり軸受)
1B,100B,200B 第2の転がり軸受(転がり軸受)
3a,3b 内輪
5a,5b 外輪
7 転動体
10,110,210 転がり軸受装置
13 シャフト(第1の部材)
23 スリーブ(第2の部材)
25 嵌合孔
31a,31b 内輪厚肉部(厚肉部)
32a,32b 内輪薄肉部(薄肉部)
37a,37b,237a,237b 内輪転走面(転走面)
51a,51b 外輪厚肉部(厚肉部)
52a,52b 外輪薄肉部(薄肉部)
57a,57b,257a,257b 外輪転走面(転走面)

Claims (2)

  1. 内輪および外輪と、これら内輪と外輪の間に配置された複数個の転動体と、該転動体を周方向に間隔をあけて転動可能に保持するリテーナとをそれぞれ備え、軸方向に間隔をあけて配列される2つの転がり軸受と、
    該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、
    前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有する第2の部材とを備え、
    前記内輪および前記外輪が、厚肉部と、該厚肉部より半径方向厚さの薄い薄肉部とを軸方向に隣接して有し、前記厚肉部どうしおよび前記薄肉部どうしを半径方向に対向させて配置され、
    前記2つの転がり軸受は、前記薄肉部が軸方向に隣接するように配列されている転がり軸受装置。
  2. 前記内輪の前記厚肉部側の内周面と前記第1の部材の外周面との間、および、前記外輪の前記厚肉部側の外周面と前記第2の部材の前記嵌合孔との間に接着剤が塗布されている請求項1に記載の転がり軸受装置。
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