JP2010189455A - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】原料のポリオールとして、(i)炭素数4〜8の脂肪族多価カルボン酸及び/又は炭素数8〜10の芳香族多価カルボン酸とジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコールとをエステル化反応して得られ且つ水酸基価が30〜300mgKOH/gであるポリエステルポリオール(a)を用い、さらに、特定のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール類を組み合わせたシステム液(ポリオールプレミックス液)とする。
【選択図】なし
Description
(ii)平均官能基数が2.0〜3.0で且つ水酸基価が20〜150mgKOH/gであるポリエーテルポリオール(b)。
(iii)多価カルボン酸と多価アルコール(但し、ジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを除く)とをエステル化反応して得られるポリエステルポリオール(c)。
(iv)平均官能基数が2.0〜8.0で且つ水酸基価が200〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(d)。
ジアミン、ジメチルエタノールアミン、N−メチルモルホリン等のアミン系触媒;1,2−ジメチルイミダゾールのようなイミダゾール系触媒;金属系触媒などが挙げられる。そして、金属系触媒としては、四級アンモニウム塩やオクチル酸カリウム等のカリウム系、ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸錫などの錫系、オクチル酸鉛などの鉛系などが挙げられる。これらの触媒は、樹脂化、泡化、イソシアヌレート化など、用途や目的に応じて各種配合され、その使用量は、通常、ポリオール100重量部に対し、合計量として0.1〜20重量部である。
実施例および比較例で使用したポリエステルポリオールを公知の方法により合成し、ポリオール(a)1〜4として原料化合物、酸価、水酸基価、粘度、水分を表1に示した。なお、夫々の分析は、JIS K15571970に準拠して行い、平均官能基数は原料組成より計算で求めた。また、表1および表2中のHPGとはヘビープロピレングリコールの略号であり、Shell Eastern Petroleum社製のジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコールを含有する混合物で、分析表に記載のそれぞれの含有量(重量%)をモル%に換算して表2に示した。また、PPG200とはポリプロピレングリコール(数平均分子量200)の略号であり、GPC法で分子量分布を測定して同様にモル%として結果を表2に示した。GPCのカラムには、東ソー製「TSK−GEL G1000 HXL」、「TSK−GEL G2000 HXL」、「TSK−GEL G3000 HXL」(何れも、直径7.8mm、長さ300mm)を3本直列に接続して使用し、溶離液はテトラヒドロフランで流速1.0ml/min、カラム温度は40℃、検出器はRIの条件で測定した。また、両者の水酸基価の分析値から数平均分子量を算出し、ポリエステルポリオールの原料組成を決める際に用いた。
後記の表4及び表5に示す原料と配合によりシステム液−1〜10を調製した。また、そのときのシステム液の均一性を目視観察し、次の基準で評価した。「○」:均一、「×」:白濁もしくは分離。なお、表4及び表5の配合例において、原料は後記の表6に示すものを使用した。
CT(クリームタイム):ポリイソシアネートとシステム液を混合後、発泡高さ1%に達するまでの時間を測定した。
GT(ゲルタイム):ポリイソシアネートとシステム液を混合後、触針にて糸を引き始めるまでの時間を測定した。
RT(ライズタイム):ポリイソシアネートとシステム液を混合後、発泡高さ95%に達するまでの時間を測定した。
JIS A95112003に準拠して測定した。
JIS A95112003に準拠し、平行方向(表3中「//」の記号で表記)及び垂直方向(表3中「⊥」の記号で表記)について測定した。なお、平行方向とは、上部開放の注入ボックスによるフリー発泡における発泡方向に対して平行方向(すなわち縦方向)を意味し、垂直方向とは、発泡方向に対して垂直方向(すなわち横方向)を意味する(以下、同じ)。
ASTM D 2856に準拠して測定した。
コア密度を測定したサンプルの−20℃における24時間後の寸法変化率(平行方向、垂直方向)を測定し、以下の基準で評価した。
○ : 平行、垂直ともに−1%以上、−3%未満
× : 平行、垂直いずれかが−3%以上
クラフト紙面材を使用してフリーフォームを作成し、中央部を5x10x3cmに切り出して試験片を作成し、クラフト紙面材の長さ方向端部を一部引き剥がした後に引張試験機で厚み方向に引っ張り、その剥離強度(N/5cm)を測定し、以下の基準で評価した。
○ : 10N/5cm以上、13N/5cm未満
× : 10N/5cm未満
硬質ポリウレタンフォームの表面と底部を触診により定性観察し、以下の基準で評価した。
○ : 殆ど脆さがない。
× : 若干の脆さがある。
Claims (6)
- 原料成分として、少なくとも、ポリイソシアネート、ポリオール、発泡剤、触媒、界面活性剤を使用する硬質ポリウレタンフォームの製造法において、上記のポリオールとして、以下に記載のポリオール(a)と(b)と(c)及び/又は(d)から成り、全ポリオール中の(a)及び(b)の含有量が夫々1〜40重量%であり、ポリオール(a)に対する(b)の割合(重量比)が0.3〜2.0であるポリオール組成物を使用することを特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造法。
(i)炭素数4〜8の脂肪族多価カルボン酸及び/又は炭素数8〜10の芳香族多価カルボン酸とジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコールとをエステル化反応して得られ且つ水酸基価が30〜300mgKOH/gであるポリエステルポリオール(a)。
(ii)平均官能基数が2.0〜3.0で且つ水酸基価が20〜150mgKOH/gであるポリエーテルポリオール(b)。
(iii)多価カルボン酸と多価アルコール(但し、ジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを除く)とをエステル化反応して得られるポリエステルポリオール(c)。
(iv)平均官能基数が2.0〜8.0で且つ水酸基価が200〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(d)。 - ポリオール(a)の構成カルボン酸がコハク酸及び/又はアジピン酸である請求項1に記載の製造方法。
- ポリオール(b)がエチレンオキシド含有量50重量%以下のポリエーテルポリオールである請求項1又は2に記載の製造方法。
- ポリオール(c)の構成カルボン酸が、オルトフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸の群から選ばれた少なくとも1種を含むものである請求項1〜3の何れかに記載の製造方法。
- 発泡剤として水のみを使用し、その使用量がポリオール100重量部に対し1〜20重量部である請求項1〜4の何れかに記載の製造方法。
- イソシアネートインデックスが70〜200である請求項1〜5の何れかに記載の製造方法。
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