JP2010189084A - エレベータの制御装置 - Google Patents
エレベータの制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010189084A JP2010189084A JP2009032824A JP2009032824A JP2010189084A JP 2010189084 A JP2010189084 A JP 2010189084A JP 2009032824 A JP2009032824 A JP 2009032824A JP 2009032824 A JP2009032824 A JP 2009032824A JP 2010189084 A JP2010189084 A JP 2010189084A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- upper limit
- load
- car
- rated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 9
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims abstract description 7
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 15
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract description 6
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract 2
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Elevator Control (AREA)
Abstract
【課題】新たな機器を追加することなく、かつ、現場毎に異なる機器劣化や、使用環境等による機械ロスを考慮した可変速機能を実現するエレベータの制御装置を得る。
【解決手段】かご内負荷を無負荷状態から最大負荷状態まで段階的に変化させたときに、各かご負荷状態におけるエレベータのかごの上昇/下降速度を、定格速度から、電気的に規定される上限速度以下であり、かつ機械的に規定される上限速度以下である速度まで段階的に増加させていき、加速時における電流指令値に対する電流帰還値の差分が所定範囲内であり、かつ定速時における電流帰還量が定格電流値以下となる最大速度を求めることで、各負荷状態に対応するそれぞれの上限速度を求め、実運転モードにおいて、実際のかご負荷の検出結果に応じて、測定モード時に求めた対応する上限速度を用いて、定格速度以上の速度でかごの可変速制御を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】かご内負荷を無負荷状態から最大負荷状態まで段階的に変化させたときに、各かご負荷状態におけるエレベータのかごの上昇/下降速度を、定格速度から、電気的に規定される上限速度以下であり、かつ機械的に規定される上限速度以下である速度まで段階的に増加させていき、加速時における電流指令値に対する電流帰還値の差分が所定範囲内であり、かつ定速時における電流帰還量が定格電流値以下となる最大速度を求めることで、各負荷状態に対応するそれぞれの上限速度を求め、実運転モードにおいて、実際のかご負荷の検出結果に応じて、測定モード時に求めた対応する上限速度を用いて、定格速度以上の速度でかごの可変速制御を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、既設のモータ・ギア式巻上機を流用してかご内負荷に応じた可変速制御を実現するエレベータの制御装置に関する。
従来、既設エレベータでモータ・ギア式巻上機を流用する場合には、速度の変更や可変速機能を実施していなかった。また、速度の変更や可変速機能を実施する場合には、モータ・ギア式巻上機を取り替える必要があった。また、従来技術としては、既設機器を流用し、可変速を実施する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来技術では、既設機器を流用するに当たって、ギアの温度検出装置が新たに必要となる問題があった。また、上限速度を制御盤内で演算させるため、現場毎に異なる機器劣化や使用環境等による機械ロスに対しては、十分な考慮がなされていないといった問題もあった。
従来技術では、既設機器を流用するに当たって、ギアの温度検出装置が新たに必要となる問題があった。また、上限速度を制御盤内で演算させるため、現場毎に異なる機器劣化や使用環境等による機械ロスに対しては、十分な考慮がなされていないといった問題もあった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、新たな機器を追加することなく、かつ、現場毎に異なる機器劣化や、使用環境等による機械ロスを考慮した可変速機能を実現するエレベータの制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの制御装置は、既設のモータ・ギア式巻上機を流用してかご内負荷に応じた可変速制御を実現するエレベータの制御装置であって、測定モード時において、かご内負荷を無負荷状態から最大負荷状態まで段階的に変化させたときに、各かご負荷状態におけるエレベータのかごの上昇/下降速度を、定格速度から、電気的に規定される上限速度以下であり、かつ機械的に規定される上限速度以下である速度まで段階的に増加させていき、加速時における電流指令値に対する電流帰還値の差分が所定範囲内であり、かつ定速時における電流帰還量が定格電流値以下となる最大速度を求めることで、各負荷状態に対応するそれぞれの上限速度を求め、実運転モードにおいて、実際のかご負荷の検出結果に対応する上限速度を測定モード時の測定結果に基づいて特定し、特定した上限速度を用いて定格速度以上の速度でかごの可変速制御を実行するものである。
本発明に係るエレベータの制御装置によれば、測定モード時において、かご内負荷に応じて許容される上限速度を測定し、実運転時において、かご内負荷の検出結果に対応する上限速度を測定モード時の測定結果から特定することで、定格速度以上の速度でかご内負荷に応じた最適な可変速制御を行うことができ、新たな機器を追加することなく、かつ、現場毎に異なる機器劣化や、使用環境等による機械ロスを考慮した可変速機能を実現するエレベータの制御装置を得ることができる。
以下、本発明のエレベータの制御装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置の全体構成図である。
図1に示したエレベータ制御装置は、モータ1、巻上機2、メインロープ3、かご4、釣合い重り5、負荷検出部6、電力変換器7、電流検出器8、エンコーダ9、データ記憶部10、データ取得部11、上限速度判定部12、および速度指令発生部13を備えている。
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置の全体構成図である。
図1に示したエレベータ制御装置は、モータ1、巻上機2、メインロープ3、かご4、釣合い重り5、負荷検出部6、電力変換器7、電流検出器8、エンコーダ9、データ記憶部10、データ取得部11、上限速度判定部12、および速度指令発生部13を備えている。
次に、各構成要素について説明する。
巻上機2は、モータ1によって駆動される。また、メインロープ3は、巻上機2の綱車に巻き掛けられており、その一端にはエレベータのかご4、他端には釣合い重り5が取り付けられている。また、かご4には、かご4内の負荷(例えば乗客の重さ)を検出する負荷検出部6(秤装置に相当)が設けられている。
巻上機2は、モータ1によって駆動される。また、メインロープ3は、巻上機2の綱車に巻き掛けられており、その一端にはエレベータのかご4、他端には釣合い重り5が取り付けられている。また、かご4には、かご4内の負荷(例えば乗客の重さ)を検出する負荷検出部6(秤装置に相当)が設けられている。
電力変換器7は、モータ1に接続され、モータ1を駆動する為の電源を供給する。電流検出器8は、電力変換器7とモータ1との間に設けられ、モータ電流を検出する。エンコーダ9は、モータ1に取付けられており、モータ1の回転に応じたパルス信号を出力し、走行距離の検出に用いられる。そして、負荷検出部6により検出された負荷、電流検出器8により検出されたモータ電流、およびエンコーダ9で検出されたパルス信号は、データ取得部11で読み取られる。
また、データ記憶部10には、モータの定格回転数、回転数に対する定格電流値、および機械機器から規定される上限速度等があらかじめ記憶されており、データ取得部11で読み取られる。そして、上限速度判定部12は、データ取得部11で読み取られた信号を基に、現在の負荷に対応した適切な上限速度を決定し、速度指令発生部13に出力する。さらに、速度指令発生部13は、上限速度判定部12で決定された上限速度に基づいて、電力変換器7がモータ1を駆動するための電源を制御する。
本発明は、測定モードにおいて、負荷および速度を段階的に変化させて得たデータをもとに上限速度を決定し、実運転モードにおいて、負荷に応じた上限速度の設定を可能にする点を技術的特徴としている。そこで、測定モードにおいて、負荷に応じた上限速度を決定する一連の処理について、次に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の測定モード時において上限速度を決定するためのフローチャートである。なお、この図2では、UP時の測定モードのみの流れを示している。測定モードにおいては、NL(無負荷)の状態から段階的に負荷を増加させるとともに、設定した負荷ごとに、定格速度から段階的に速度を増加させることで、かご内負荷ごとに適切な上限速度を決定する。
ここでは、一例として、定格回転数1800rpmのモータを使用し、定格速度60m/minでモータ回転数1500rpm,72m/minでモータ回転数1800rpm、機械機器から規定される上限速度が70m/minのシステムにおいて、UP運転時の負荷に応じた上限速度を決定するまでの一連の処理について説明する。ここで、モータの定格回転数から規定される上限速度72m/minは、電気的な上限速度に相当する。また、非常止め・緩衝器等の機械機器から規定される上限速度70m/minは、機械的な上限速度に相当する。
まず始めに、負荷をNLに設定し(ステップS201)、初期の上限速度を定格速度(すなわち、60m/min)に設定して上限速度決定用の走行を開始させる(ステップS202)。そして、現在の上限速度が機械的な上限速度(すなわち、70m/min)以下であるか否かを判断する(ステップS203)。
現在の上限速度が機械的な上限速度以下である場合には、現在の上限速度がモータの定格回転数での速度(すなわち、72m/min)以下であるか否か(すなわち、現在の上限速度が電気的な上限速度以下であるか否か)を判断する(ステップS204)。そして、現在の上限速度が電気的な上限速度以下である場合には、その上限速度を用いて、所定の加減速パターンで、実際にUP運転を行う(ステップS205)。従って、初回は、定格速度60m/minでUP運転が行われることとなる。
運転を開始した後、加速中の速度指令に対して速度帰還値が追従しているか否かを判断する(ステップS206)。より具体的には、上限速度判定部12は、加速運転中に、速度指令発生部13から出力される速度指令と、エンコーダ9を介して帰還されるパルス信号から求められる速度帰還値とを比較し、両者の差分が所定許容範囲内であるか否かで、追従性を判断できる。
そして、追従していると判断した場合には、次に、一定走行中の電流帰還値が定格速度であるモータ回転数1500rpm時の定格電流値以下であるか否かを判断する(ステップS207)。より具体的には、上限速度判定部12は、一定走行中に、電流検出器8を介して帰還される電流値が、データ記憶部10に記憶された定格電流値以下であるか否かを判断する。
そして、定格電流値以下であると判断した場合には、上限速度を一段階大きく設定し(ステップS208)、増速した上限速度でステップS203以降の処理を繰り返す。速度を上げる段階としては、例えば、2m/minとすることができる。
そして、上限速度が機械的な上限速度を超える場合(ステップS203)、上限速度が電気的な上限速度を超える場合(ステップS204)、設定された上限速度による加速中の速度指令に速度帰還値が追従していない場合(ステップS206)、あるいは一定走行中にモータ定格電流値を超える電流が流れた場合(ステップS207)には、一つ前に設定されていた上限速度(すなわち、ステップS208で一段階上げられる前の上限速度)をその負荷での上限速度として設定し(ステップS209)、データ記憶部10に記憶させる(ステップS210)。
次に、設定されている負荷がFL(最大負荷)であるか否かを判断する(ステップS211)。そして、設定されている負荷がFLに達していない場合には、負荷を一段階重く設定し(ステップS212)、新たに設定された負荷で、ステップS202以降の処理を繰り返す。負荷を増加させる段階としては、例えば、25%L分の重りをかごに乗せ、25%Lずつ増加させていくことが考えられる。
このようにして、NL〜FLまで繰り返すことで、例えば、0%、25%、50%、75%、100%のそれぞれの負荷に対する上限速度を求めることができ、負荷に応じて上限速度を変更する可変速機能が可能となる。
なお、図2のフローチャートには、UP時の処理について記載されているが、同様の処理により、DN時の処理も行うことができ、上昇時、下降時、双方向で、負荷に応じた適切な上限速度を得ることができる。
図3は、本発明の実施の形態1におけるUP時の負荷に対する上限速度の算出結果の一例を示した図である。図2を用いて説明した測定モードにおいて、上限速度を定格速度である60m/minから2m/minごとに段階的に上げるとともに、負荷をNL(無負荷)からFL(最大負荷)まで25%刻みで変化させてデータをとることにより、図3に示したような、負荷に応じた上限速度を求めることができる。
このような負荷に応じた上限速度は、データ記憶部10内に記憶される。この結果、上限速度判定部12は、実運転モードにおいて、負荷検出部6を介して検出される実負荷と、データ記憶部10に記憶された負荷に応じた上限速度に基づいて、実負荷に対して適切な上限速度を決定して、エレベータを可変速制御することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、測定モード時において、かご内負荷に応じて許容される上限速度を測定し、実運転時において、かご内負荷の検出結果に対応する上限速度を測定モード時の測定結果から特定することで、定格速度以上の速度でかご内負荷に応じた最適な可変速制御を行うことができ、新たな機器を追加することなく、現場毎に異なる機器劣化や、使用環境等による機械ロスに対して、十分考慮された可変速機能の実現が可能となる。
1 モータ、2 巻上機、3 メインロープ、4 かご、5 釣合い重り、6 負荷検出部(秤装置)7 電力変換器、8 電流検出器、9 エンコーダ、10 データ記憶部、11 データ取得部、12 上限速度判定部、13 速度指令発生部。
Claims (1)
- 既設のモータ・ギア式巻上機を流用してかご内負荷に応じた可変速制御を実現するエレベータの制御装置であって、
測定モード時において、前記かご内負荷を無負荷状態から最大負荷状態まで段階的に変化させたときに、各かご負荷状態におけるエレベータのかごの上昇/下降速度を、定格速度から、電気的に規定される上限速度以下であり、かつ機械的に規定される上限速度以下である速度まで段階的に増加させていき、加速時における電流指令値に対する電流帰還値の差分が所定範囲内であり、かつ定速時における電流帰還量が定格電流値以下となる最大速度を求めることで、各負荷状態に対応するそれぞれの上限速度を求め、
実運転モードにおいて、実際のかご負荷の検出結果に対応する上限速度を前記測定モード時の測定結果に基づいて特定し、特定した前記上限速度を用いて前記定格速度以上の速度で前記かごの可変速制御を実行する
ことを特徴とするエレベータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009032824A JP2010189084A (ja) | 2009-02-16 | 2009-02-16 | エレベータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009032824A JP2010189084A (ja) | 2009-02-16 | 2009-02-16 | エレベータの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010189084A true JP2010189084A (ja) | 2010-09-02 |
Family
ID=42815587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009032824A Pending JP2010189084A (ja) | 2009-02-16 | 2009-02-16 | エレベータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010189084A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113942903A (zh) * | 2021-11-04 | 2022-01-18 | 上海辛格林纳新时达电机有限公司 | 一种电梯的控制方法以及电梯 |
-
2009
- 2009-02-16 JP JP2009032824A patent/JP2010189084A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113942903A (zh) * | 2021-11-04 | 2022-01-18 | 上海辛格林纳新时达电机有限公司 | 一种电梯的控制方法以及电梯 |
CN113942903B (zh) * | 2021-11-04 | 2023-08-11 | 上海辛格林纳新时达电机有限公司 | 一种电梯的控制方法以及电梯 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7931128B2 (en) | Elevator device | |
JP6271364B2 (ja) | 電動ウインチ装置 | |
JP6157924B2 (ja) | 安全装置付きエレベータ | |
EP3135624B1 (en) | Electric winch device | |
CN108750946B (zh) | 一种起重机负载识别、测量及调节的控制方法 | |
WO2015076116A1 (ja) | 電動ウインチ装置 | |
JPWO2005102895A1 (ja) | エレベータの制御装置 | |
WO2007132523A1 (ja) | エレベータの制御装置 | |
JP2018048009A (ja) | 電動ウインチ装置 | |
JP5036147B2 (ja) | エレベータの速度制御装置、速度制御方法、および速度制御プログラム | |
JP2009215057A (ja) | エレベータの強制減速制御システム | |
CN109982952B (zh) | 电梯控制装置以及电梯控制方法 | |
EP1721855A2 (en) | Controller for elevator | |
JP2006321642A (ja) | エレベーターのかご内荷重検出装置 | |
JP2011032075A (ja) | エレベータ装置 | |
JP4397721B2 (ja) | エレベータの制御装置 | |
JP2010189084A (ja) | エレベータの制御装置 | |
CN106938828B (zh) | 吊机及其起吊机构 | |
JP2010143692A (ja) | エレベータ装置 | |
JP5428900B2 (ja) | エレベータの速度制御装置 | |
KR20120023719A (ko) | 엘리베이터의 제어장치 | |
JP5058310B2 (ja) | エレベータ制御装置 | |
JP2015124033A (ja) | エレベータ装置及びその乗りかご内荷重検出方法 | |
KR102458398B1 (ko) | 엘리베이터 장치 및 비상 정지 장치의 시험 방법 | |
KR100829319B1 (ko) | 엘리베이터 제어장치 |