JP2010187492A - 電動機及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動機及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、静粛性に優れた電動機及びこれを用いた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】シャフト64と、フロントベアリング61及びリアベアリング59と、ケース52と、を備え、シャフト64の出力取出側の部分がフロントベアリング61を介してケース52に支持される一方、シャフト64の出力取出側とは反対側の部分がリアベアリング59を介してケース52に支持されてなる電動機13である。フロントベアリング61の内輪71をシャフト64に圧入固定し、フロントベアリング61の外輪72をケース52に加締めにて固定し、リアベアリング59の内輪75をシャフト64に接着固定し、リアベアリング59の外輪76をケース52に圧入固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機及び電動パワーステアリング装置に関する。
電動機は、出力性能は勿論のこと、用途によっては静粛性が求められることがある。例えば、車両の電動パワーステアリング装置用の電動機は、車室内又は車室近傍に配置されることになるため、動作時に騒音が発生すると、車室にいる乗員に不快感を与える可能性がある。
このため、現在においては、電動機の騒音を抑制することを目的とした種々の技術が提案されている。例えば、シャフトをケースに支持するためのベアリングに内部隙間が生じると、この内部隙間に起因した叩き音が発生することがあるため、ウェーブワッシャ等を用いてベアリングに軸方向の予圧を付加することにより、ベアリングの内部隙間を低減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−32955号公報
しかし、前記した特許文献1に記載されたような従来の技術においては、ウェーブワッシャ等の外部部品でベアリングを押し付けることにより、ベアリングの内部隙間を低減させているものの、ベアリングを完全に固定しているわけではないため、依然として、内部隙間に起因した叩き音が発生していた。また、前記した従来の技術においては、ベアリングに予圧を付加するためにウェーブワッシャ等の外部部品を使用する必要があったため、電動機の製作費用が嵩むとともに電動機重量が増大していた。
本発明は、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、静粛性に優れた電動機及びこれを用いた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
前記的を達成するために、本発明に係る第一の電動機は、シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、シャフトの出力取出側の部分がフロントベアリングを介してケースに支持される一方、シャフトの出力取出側とは反対側の部分がリアベアリングを介してケースに支持されてなる電動機であって、フロントベアリング及びリアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、フロントベアリングの内輪がシャフトに圧入固定される一方、フロントベアリングの外輪がケースに加締めにて固定され、リアベアリングの内輪がシャフトに接着固定される一方、リアベアリングの外輪がケースに圧入固定されてなるものである。
また、本発明に係る第二の電動機は、シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、シャフトの出力取出側の部分がフロントベアリングを介してケースに支持される一方、シャフトの出力取出側とは反対側の部分がリアベアリングを介してケースに支持されてなる電動機であって、フロントベアリング及びリアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、フロントベアリングの内輪がシャフトに接着固定される一方、フロントベアリングの外輪がケースに圧入固定され、リアベアリングの内輪がシャフトに圧入固定される一方、リアベアリングの外輪がケースに加締めにて固定されてなるものである。
かかる構成によれば、フロントベアリングの内輪がシャフトに、フロントベアリングの外輪がケースに、リアベアリングの内輪がシャフトに、リアベアリングの外輪がケースに、各々積極的に固定されるため、ベアリングの内部隙間を抑制した状態を維持することができる。従って、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、高い静粛性を実現させることができる。また、ウェーブワッシャ等の外部部品を用いる必要がないため、電動機の製作費用の節減や電動機重量の低減が可能となる。
前記第一又は第二の電動機において、フロントベアリング又はリアベアリングをシャフトに接着固定する際に、シャフト軸方向の予圧を付加することが好ましい。
このようにすると、ベアリングの内部隙間をさらに低減させることができるので、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を一層効果的に抑制することができる。また、予圧を付加する際にウェーブワッシャ等で強く押し付けていないため、ロストルクの低減が可能となる。
また、本発明に係る第三の電動機は、シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、シャフトの出力取出側の部分がフロントベアリングを介してケースに支持される一方、シャフトの出力取出側とは反対側の部分がリアベアリングを介してケースに支持されてなる電動機であって、フロントベアリング及びリアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、フロントベアリングの内輪がシャフトに圧入固定される一方、フロントベアリングの外輪が固定部材によりケースに固定され、リアベアリングの内輪がシャフトに圧入固定される一方、リアベアリングの外輪がケースに加締めにて固定されてなるものである。
かかる構成によれば、フロントベアリングの内輪がシャフトに、フロントベアリングの外輪がケースに、リアベアリングの内輪がシャフトに、リアベアリングの外輪がケースに、各々積極的に固定されるため、ベアリングの内部隙間を格段に低減させることができる。従って、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、高い静粛性を実現させることができる。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動パワーステアリング装置であって、前記第一、第二又は第三の電動機を備えるものである。
かかる構成によれば、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができる電動機を採用するため、静粛性に優れた電動パワーステアリング装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、ベアリングの内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、静粛性に優れた電動機及びこれを用いた電動パワーステアリング装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 図1に示す電動パワーステアリング装置の電動モータの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータの断面図である。 図4に示す電動モータのフロントベアリングの外輪とモータケースとの固定方式を説明するためのものであり、(A)はモータケースに形成された溝部の拡大断面図、(B)は型止め輪の一部拡大断面図、(C)は型止め輪により溝部に外輪が固定された状態を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る電動機及びこれを備えた電動パワーステアリング装置の各実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置10について説明する。
本実施形態に係るコラム式の電動パワーステアリング装置10は、図1に示すように、ステアリング系(ステアリングシャフト11、ハウジング12、ラック・ピニオン式運動変換機構20、ウォーム減速機構30等からなる構成)と、このステアリング系に操舵補助トルクを与えるパワーアシスト用の電動モータ13と、トルクセンサ40と、を備えている。
ステアリングシャフト11は、ステアリング入力軸11aと、ステアリング出力軸11bと、を有しており、ハウジング12の内部に軸心回りに回転自在に支持されている。ハウジング12は、車室内部の所定位置に下部を前方に向けて傾斜した状態に固定されている。ステアリング入力軸11aは、その上端に、図示していないステアリングホイールが固定されることとなり、ステアリングホイールと同期回転する。
ステアリング入力軸11aとステアリング出力軸11bとは、トルクセンサ40のトーションバーを介して連結されている。ステアリングホイールからステアリング入力軸11aを経てステアリング出力軸11bに伝達される操舵トルクは、トルクセンサ40により検出される。そして、図示していないECUが、検出された操舵トルクに基づいて電動モータ13の出力を制御する。
ラック・ピニオン式運動変換機構20は、長手方向を車両の左右方向として車両前部のエンジンルーム内にほぼ水平に配置され軸方向に移動自在なラック軸21と、ラック軸21の軸心に対して斜めに支承されてラック軸21の歯部に噛合する歯部が設けられたピニオン軸22と、ラック軸21及びピニオン軸22を支承する筒状のケース23と、を有している。ラック・ピニオン式運動変換機構20のラック軸21の両端側に設けられた図示していないナックルには、前輪のホイールが取り付けられる。
ピニオン軸22とステアリング出力軸11bの下端とは、2個の自在継手15,16及び連結部材17で連結されている。また、ステアリング出力軸11bの軸方向の中間位置には、ウォーム減速機構30が配置され、このウォーム減速機構30を介して電動モータ13から、ステアリング出力軸11bに対して操舵補助トルクが付与される。
次いで、本実施形態に係る電動モータ13について説明する。
電動モータ13(ブラシレスモータ)は、本発明における(第一の)電動機に相当するものであり、図2に示すように、略有底円筒状のケース本体50と、このケース本体50の開口側に取り付けられる略円環状のフランジ51と、を有するモータケース52を備えている。
ケース本体50は、モータ軸方向に沿う円筒状の胴部53と、胴部53のモータ軸方向の一側を閉塞する底部54と、胴部53のモータ軸方向の他側から半径方向に突出するフランジ部55と、を有しており、胴部53の内周面にはステータ56が固定されている。
ケース本体50の底部54の中央には、開口とは反対側に有底円筒状に突出するベアリングハウジング58が形成されている。ベアリングハウジング58は、内側にリアベアリング59を保持する。
フランジ51の内周部には、フロントベアリング61が保持されている。そして、フランジ51に保持されたフロントベアリング61と、ケース本体50に保持されたリアベアリング59と、により、ロータ63と一体回転するシャフト64がモータケース52に回転可能に支持される。シャフト64はフランジ51から外側に突出しており、この突出部分がウォーム減速機構30に出力する出力取出側の出力取出端65となっている。
フロントベアリング61とロータ63との間の空間には、回転位置検出機構67が設けられている。回転位置検出機構67は、シャフト64に固定されるセンサロータ68と、ケース本体50に固定されてセンサロータ68の回転位置を検出するセンサ本体69と、を有している。
シャフト64の出力取出端65側の部分をフランジ51に支持するフロントベアリング61は、円環状をなして半径方向内側に配置される内輪71と、円環状をなして半径方向外側に配置される外輪72と、内輪71と外輪72との間に保持される複数の球状の転動体73と、を有している。
フロントベアリング61の内輪71は、シャフト64に圧入固定されている。また、フロントベアリング61の外輪72は、フランジ51に加締めにて固定されている。加締め固定のため、フランジ51の内周部は、ケース本体50側の大径内径部80と、ケース本体50とは反対側の小径内径部81と、これらの境界の軸直交方向に沿う段部82と、を有する段差形状を有している。そして、大径内径部80の内側に、フロントベアリング61の外輪72が径方向に隙間をもって挿入され、フランジ51の大径内径部80の端部(小径内径部81と反対側の端部)が中心軸線側に加締められることにより加締部87が形成され、加締部87と段部82と大径内径部80とにより外輪72が固定される。
シャフト64の出力取出端65とは反対側の部分をケース本体50に支持するリアベアリング59は、円環状をなして半径方向内側に配置される内輪75と、円環状をなして半径方向外側に配置される外輪76と、内輪75と外輪76との間に保持される複数の球状の転動体77と、を有している。
リアベアリング59の内輪75は、シャフト64に接着固定されている。シャフト64は、出力取出端65とは反対側の端部が小径軸部84とされ、他の部分がこれより大径の大径軸部85とされており、これらの境界に軸直交方向に沿う段部86が形成された段差形状を有している。そして、リアベアリング59の内輪75にシャフト64の小径軸部84が径方向に隙間をもって挿入され、この挿入のための隙間に接着剤88が充填され、この接着剤88の硬化により内輪75とシャフト64とが接着固定される。また、リアベアリング59の外輪76は、ケース本体50に圧入固定されている。
組み付け時には、シャフト64にフロントベアリング61の内輪71を圧入固定しておくとともに、ケース本体50にリアベアリング59の外輪76を圧入固定しておく。そして、フランジ51の大径内径部80内に、フロントベアリング61の外輪72を挿入しフランジ51を加締めて加締部87を形成する。この状態で、シャフト64の小径軸部84を、リアベアリング59の接着剤88が塗布された内輪75に挿入しつつ、フランジ51をケース本体50に取り付ける。その後、接着剤88が硬化するのを待つ。
以上の実施形態に係る電動モータ13においては、フロントベアリング61の内輪71がシャフト64に、フロントベアリング61の外輪72がモータケース52に、リアベアリング59の内輪75がシャフト64に、リアベアリング59の外輪76がモータケース52に、各々積極的に固定されるため、ベアリング61、59の内部隙間を抑制した状態を維持することができる。従って、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、高い静粛性を実現させることができる。また、ウェーブワッシャ等の外部部品を用いる必要がないため、電動モータ13の製作費用の節減や重量低減が可能となる。
なお、シャフト64、フロントベアリング61及びリアベアリング59のモータケース52への組み付け時に、フロントベアリング61及びリアベアリング59にシャフト軸方向の予圧を付加しながら、リアベアリング59の内輪75とシャフト64との間の接着剤88の硬化を待つこともできる。このようにすると、ベアリング61、59の内部隙間をさらに低減させることができるので、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を一層効果的に抑制することができる。また、予圧を付加する際にウェーブワッシャ等で強く押し付けていないため、ロストルクの低減が可能となる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置10は、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができる電動モータ13を採用するため、静粛性に優れたものとなる。
<第2実施形態>
次に、図3を用いて、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置について説明する。本実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータのベアリングの固定方式を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る電動モータ13A(ブラシレスモータ)は、本発明における(第二の)電動機に相当するものである。本実施形態においては、フロントベアリング61の内輪71がシャフト64に接着固定されている。すなわち、フロントベアリング61の内輪71にシャフト64の大径軸部85が隙間をもって挿入され、この挿入のための隙間に接着剤89が充填され、この接着剤89の硬化により内輪71とシャフト64とが固定される。
また、本実施形態においては、フロントベアリング61の外輪72がフランジ51に圧入固定されるとともに、リアベアリング59の内輪75がシャフト64に圧入固定されている。
また、本実施形態においては、リアベアリング59の外輪76がケース本体50に加締めにて固定されている。すなわち、リアベアリング59の内輪75をシャフト64の段部86に当接させた状態で、ケース本体50のベアリングハウジング58に外輪76を径方向に隙間をもって挿入し、ベアリングハウジング58の外輪76よりも軸線方向外側を加締めて加締部90を形成することにより、外輪76が固定される。
組み付け時には、フロントベアリング61の外輪72をフランジ51の大径内径部80に圧入固定しておくとともに、シャフト64の小径軸部84をリアベアリング59の内輪75に圧入固定しておく。そして、ケース本体50のベアリングハウジング58内に、リアベアリング59の外輪76を挿入しベアリングハウジング58を加締めて加締部90を形成し、シャフト64の大径軸部85を、フロントベアリング61の接着剤89が塗布された内輪71に挿入しつつ、ケース本体50をフランジ51に取り付ける。その後、接着剤89が硬化するのを待つ。
以上の実施形態に係る電動モータ13Aにおいても、フロントベアリング61の内輪71がシャフト64に、フロントベアリング61の外輪72がモータケース52に、リアベアリング59の内輪75がシャフト64に、リアベアリング59の外輪76がモータケース52に、各々積極的に固定されるため、ベアリング61、59の内部隙間を抑制した状態を維持することができる。従って、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、高い静粛性を実現させることができる。また、ウェーブワッシャ等の外部部品を用いる必要がないため、電動モータの製作費用の節減や重量低減が可能となる。
なお、本実施形態においても、シャフト64、フロントベアリング61及びリアベアリング59のモータケース52への組み付け時に、フロントベアリング61及びリアベアリング59にシャフト軸線方向の予圧を付加しながら、フロントベアリング61の内輪71とシャフト64との間の接着剤89の硬化を待つことができる。このようにすると、ベアリング61、59の内部隙間をさらに低減させることができるので、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を一層効果的に抑制することができる。また、予圧を付加する際にウェーブワッシャ等で強く押し付けていないため、ロストルクの低減が可能となる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができる電動モータ13Aを採用するため、静粛性に優れたものとなる。
<第3実施形態>
次に、図4及び図5を用いて、本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置について説明する。本実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータのベアリングの固定方式を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る電動モータ13(ブラシレスモータ)は、本発明における(第三の)電動機に相当するものである。電動モータ13Bにおいては、フロントベアリング61の内輪71にシャフト64の大径軸部85が圧入固定されている。
また、本実施形態において、フロントベアリング61の外輪72は、フランジ51の大径内径部80に隙間をもって挿入された後、止め輪(固定部材)92によって固定される。すなわち、本実施形態においては、フランジ51の大径内径部80に、図5(A)に示すようなテーパ面93を有する溝部94が形成されている。そして、溝部94に、軸方向一方側の端面がテーパ面95とされた図5(B)に示すような止め輪92を嵌合させる。これにより、図5(C)に示すように、止め輪92と段部82(図4)とで外輪72を挟持して固定する。
また、本実施形態においては、第2実施形態と同様に、リアベアリング59の内輪75がシャフト64の小径軸部84に圧入固定されるとともに、リアベアリング59の外輪76がケース本体50に加締めにて固定されている。すなわち、リアベアリング59の内輪75をシャフト64の段部86に当接させた状態で、ケース本体50のベアリングハウジング58に外輪76を径方向に隙間をもって挿入し、ベアリングハウジング58の外輪76よりも軸線方向外側を加締めて加締部90を形成することにより、外輪76が固定される。
組み付け時には、シャフト64の小径軸部84をリアベアリング59の内輪75に圧入固定しておくとともに、シャフト64の大径軸部85をフロントベアリング61の内輪71に圧入固定しておく。そして、フロントベアリング61の外輪72をフランジ51の大径内径部80に挿入して止め輪92で固定するとともに、ケース本体50のベアリングハウジング58内にリアベアリング59の外輪76を挿入してベアリングハウジング58を加締める。
以上の実施形態に係る電動モータ13Bにおいても、フロントベアリング61の内輪71がシャフト64に、フロントベアリング61の外輪72がモータケース52に、リアベアリング59の内輪75がシャフト64に、リアベアリング59の外輪76がモータケース52に、各々積極的に固定されるため、ベアリング61、59の内部隙間を抑制した状態を維持することができる。従って、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができ、高い静粛性を実現させることができる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、ベアリング61、59の内部隙間に起因した叩き音を十分に抑制することができる電動モータ13Bを採用するため、静粛性に優れたものとなる。
なお、以上の各実施形態においては、電動機として「ブラシレスモータ」(電動モータ)を例示したが、ブラシ付きモータや誘導電動機等の他の種々の電動機にも本発明を適用することが可能である。
10…電動パワーステアリング装置、13・13A・13B…電動モータ(電動機)、52…モータケース、59…リアベアリング、61…フロントベアリング、64…シャフト、71…フロントベアリングの内輪、72…フロントベアリングの外輪、75…リアベアリングの内輪、76…リアベアリングの外輪、87・90…加締部、88・89…接着剤、92…止め輪(固定部材)。

Claims (5)

  1. シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、前記シャフトの出力取出側の部分が前記フロントベアリングを介して前記ケースに支持される一方、前記シャフトの出力取出側とは反対側の部分が前記リアベアリングを介して前記ケースに支持されてなる電動機であって、
    前記フロントベアリング及び前記リアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、
    前記フロントベアリングの内輪が前記シャフトに圧入固定される一方、前記フロントベアリングの外輪が前記ケースに加締めにて固定され、
    前記リアベアリングの内輪が前記シャフトに接着固定される一方、前記リアベアリングの外輪が前記ケースに圧入固定されてなることを特徴とする、
    電動機。
  2. シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、前記シャフトの出力取出側の部分が前記フロントベアリングを介して前記ケースに支持される一方、前記シャフトの出力取出側とは反対側の部分が前記リアベアリングを介して前記ケースに支持されてなる電動機であって、
    前記フロントベアリング及び前記リアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、
    前記フロントベアリングの内輪が前記シャフトに接着固定される一方、前記フロントベアリングの外輪が前記ケースに圧入固定され、
    前記リアベアリングの内輪が前記シャフトに圧入固定される一方、前記リアベアリングの外輪が前記ケースに加締めにて固定されてなることを特徴とする、
    電動機。
  3. 前記フロントベアリング又は前記リアベアリングは、前記シャフトに接着固定される際に、シャフト軸方向の予圧が付加されてなることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の電動機。
  4. シャフトと、フロントベアリング及びリアベアリングと、ケースと、を備え、前記シャフトの出力取出側の部分が前記フロントベアリングを介して前記ケースに支持される一方、前記シャフトの出力取出側とは反対側の部分が前記リアベアリングを介して前記ケースに支持されてなる電動機であって、
    前記フロントベアリング及び前記リアベアリングは、各々、内輪及び外輪を有し、
    前記フロントベアリングの内輪が前記シャフトに圧入固定される一方、前記フロントベアリングの外輪が固定部材により前記ケースに固定され、
    前記リアベアリングの内輪が前記シャフトに圧入固定される一方、前記リアベアリングの外輪が前記ケースに加締めにて固定されてなることを特徴とする、
    電動機。
  5. 車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動パワーステアリング装置であって、
    請求項1から4の何れか一項に記載の電動機を備えることを特徴とする、
    電動パワーステアリング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2458716A1 (en) * 2010-11-30 2012-05-30 LG Innotek Co., Ltd. Coupling structure and method of bearing for eps motor

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