JP2010186514A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ハードディスクドライブユニットのワンタッチ交換というメンテナンス性を損なうことなく、ハードディスクドライブに対する防振性能と、アース性能とを両立することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】ハードディスクドライブユニット５０は、振動減衰性を有する第１の防振部材８０が磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる所定の面７０との間で第１の防振部材８０を挟み込んだ状態でハードディスクドライブ５０ａを固定して保持する金属部材で形成されたハードディスクドライブ保持部材５０ｂと、被案内部材８０とを備え、装置本体の筐体１１は、ハードディスクドライブユニット５０の取り付けおよび取り外し方向に被案内部材８０を案内する案内部６１を有していて、ハードディスクドライブ保持部材５０ｂに接する金属部材で形成されたベース部材６０を備える。
【選択図】図７

Description

本発明は、ハードディスクドライブ（Hard Disk Drive：ＨＤＤ）を備える情報処理装置に関する。

従来、ＨＤＤを備えるＥＣＲ（Electronic Cash Register：電子式キャッシュレジスタ）やＰＯＳ（Point Of Sales）端末等の商品販売データ処理装置（情報処理装置）がある。

ＨＤＤは、その構造上、振動に弱く、データの読み書き動作中に外部から強い振動が加えられると、データの読み書きに異常が発生してしまうことがある。そこで、ＨＤＤの取り付けに、防振構造を採用した商品販売データ処理装置がある（特許文献１参照）。

ところで、近年においては、ＰＯＳ端末のメンテナンス性を高める為、ネジ等による固定ではなく、ワンタッチで取り付け可能なＨＤＤの取り付け構造が求められている。この場合、ＨＤＤの防振構造のみならず、アース性能をも考慮する必要がある。

しかしながら、特許文献１に開示されている商品販売データ処理装置によれば、ＨＤＤフレーム毎に防振ゴムによって浮いた構造となっているため、別途アース線をネジ止めする必要があり、メンテナンス性が犠牲になるという問題がある。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ハードディスクドライブユニットのワンタッチ交換というメンテナンス性を損なうことなく、ハードディスクドライブに対する防振性能と、アース性能とを両立することができる情報処理装置を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、内蔵する磁気ディスクに対して各種データの読み書きを行うハードディスクドライブを有しているハードディスクドライブユニットと、前記ハードディスクドライブを基板に対して取り付けおよび取り外し自在に保持する装置本体の筐体とを備える情報処理装置において、前記ハードディスクドライブユニットは、振動減衰性を有する第１の防振部材が前記磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる所定の面上に配設されており、前記所定の面との間で前記第１の防振部材を挟み込んだ状態で前記ハードディスクドライブを固定して保持するハードディスクドライブ保持部材と、前記ハードディスクドライブ保持部材の前記所定の面とは異なる前記磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる面に設けられる被案内部材と、を備え、前記装置本体の筐体は、前記ハードディスクドライブユニットの取り付けおよび取り外し方向に前記被案内部材を案内する案内部を有していて、前記案内部の案内により前記基板に取り付けられた前記ハードディスクドライブユニットの前記ハードディスクドライブ保持部材に接するベース部材を備える、ことを特徴とする。

本発明にかかる情報処理装置は、ハードディスクドライブユニットのワンタッチ交換というメンテナンス性を損なうことなく、ハードディスクドライブに対する防振性能と、アース性能とを両立することができる、という効果を奏する。

図１は、本発明の実施の一形態にかかるＰＯＳ端末を示す外観斜視図である。 図２は、フロントカバーが開いている状態のＰＯＳ端末を示す外観斜視図である。 図３は、ＨＤＤカバーおよびＨＤＤユニットが取り外された状態の制御ユニットを示す外観斜視図である。 図４は、その一部を拡大した外観斜視図である。 図５は、その一部を拡大して別方向から見た外観斜視図である。 図６は、ＨＤＤユニットの構成を示す分解斜視図である。 図７は、ＨＤＤユニットを主体に示す断面図である。

以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。

本発明の実施の一形態を図１ないし図７に基づいて説明する。本実施の形態は情報処理装置として商品販売データ処理装置であるＰＯＳ（Point Of Sales）端末を適用した例である。

ここで、図１は本発明の実施の一形態にかかるＰＯＳ端末１を示す外観斜視図、図２はフロントカバー２０が開いている状態のＰＯＳ端末１を示す外観斜視図である。図１および図２に示すように、ＰＯＳ端末１は、装置本体である制御ユニット２に、キーボード３、客用表示器４、キャッシャ用表示器５、バーコードスキャナ６、サーマルプリンタ７等が接続されて構成されている。

制御ユニット２には、各部を駆動制御する制御部であるメイン基板９０（図７参照）や、内蔵する磁気ディスクに対して各種データの読み書きを行うハードディスクドライブ（Hard Disk Drive：ＨＤＤ）ユニット５０（図３参照）が内蔵されている。制御部は、各部を集中的に制御するＣＰＵ（Central Processing Unit）を主体に構成されており、この制御部には、前述したキーボード３、客用表示器４、キャッシャ用表示器５、バーコードスキャナ６、サーマルプリンタ７、ＨＤＤユニット５０が図示しないＩ／Ｏを介して接続されている。

ＨＤＤユニット５０には、制御部を動作させるコンピュータプログラムの他に、商品マスタファイル、ジャーナルファイル等が格納されている。商品マスタファイルは、商品コードに対応付けて商品名や単価などを記憶するファイルである。ジャーナルファイルは、売上データとして売上明細や売上金額等のジャーナルデータを取引番号に対応付けして記憶するファイルである。

図１および図２に示すように、制御ユニット２は直方体状の装置本体の筐体１１を有していて、キーボード３、キャッシャ用表示器５、客用表示器４、サーマルプリンタ７を搭載する。この筐体１１の内部には、前述したメイン基板９０、ＨＤＤユニット５０等が設けられている。筐体１１の前面には、後述するマグネット１３を受ける鉄製のマグネット受け（図示せず）が取り付けられたフロントカバー２０が設けられている。このようなフロントカバー２０は、制御ユニット２に内蔵されているＨＤＤユニット５０などのメンテナンスを行う際に、開閉するカバーである。なお、制御ユニット２の筐体１１について、キーボード３等を搭載する面を搭載面とし、図示しないドロワなどに戴置される面を戴置面とする。

フロントカバー２０における筐体１１の戴置面側は、筐体１１の操作者側に位置する前面パネル１２に対して回転自在に軸設されている。また、前面パネル１２における筐体１１の搭載面側には、マグネット１３が配設されている。これにより、フロントカバー２０における筐体１１の搭載面側を引っ張ると前面パネル１２のマグネット１３からフロントカバー２０のマグネット受けが外れ、フロントカバー２０における筐体１１の戴置面側の軸を中心に開閉することになるので、筐体１１の前面パネル１２に対してフロントカバー２０が開位置と閉位置との間で回動して開閉自在になっている。

次に、本実施の形態のＰＯＳ端末１の特徴であるＨＤＤユニット５０の取り付け／取り外し構造について説明する。

図２に示すように、筐体１１の前面パネル１２には、さらにＨＤＤカバー３０が着脱自在に取り付けられている。ＨＤＤユニット５０のメンテナンス時には、フロントカバー２０を開放し、さらに内部のＨＤＤカバー３０を取り去ることにより、ＨＤＤユニット５０にアクセス可能となっている。

ここで、図３はＨＤＤカバー３０およびＨＤＤユニット５０が取り外された状態の制御ユニット２を示す外観斜視図、図４はその一部を拡大した外観斜視図、図５はその一部を拡大して別方向から見た外観斜視図である。なお、図３ないし図５に示す例では、２つのＨＤＤユニット５０が並べて設けられている。図３ないし図５に示すように、前面パネル１２には、開口３１が形成されている。この開口３１は、フロントカバー２０が開放され、かつ、前面パネル１２からＨＤＤカバー３０が取り外されることによって露出する。筐体１１における開口３１の奥側には、ＨＤＤユニット５０が取り付けられている。

また、図４ないし図５に示すように、筐体１１には、ＨＤＤユニット５０の後述する被案内部材を、ＨＤＤユニット５０の取り付け／取り外し方向に案内する案内部６１を有していて金属部材で形成されているベース部材であるＨＤＤベース６０が設けられている。

加えて、図５に示すように、筐体１１の内部には、装着された状態のＨＤＤユニット５０の筐体５０ｂを上方からＨＤＤベース６０に対して押圧する弾性部材９５が設けられている。弾性部材９５は、例えば板バネである。

ここで、ＨＤＤユニット５０の構造について詳述する。図６はＨＤＤユニット５０の構成を示す分解斜視図、図７はＨＤＤユニット５０を主体に示す断面図である。図６または図７に示すように、ＨＤＤユニット５０は、概略的には、ＨＤＤ５０ａと、ＨＤＤ５０ａを保持するものであって金属部材で形成されているハードディスクドライブ保持部材である筐体５０ｂとで構成されており、ＨＤＤ５０ａを筐体５０ｂにネジ８１によりネジ止めすることで抜けないように保持されている。磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる所定の面である筐体５０ｂの底部７０には略楕円形状の孔部７１が複数形成されていて、各孔部７１には振動減衰性を有する防振ゴム８０が嵌め込まれる。孔部７１に嵌め込まれた防振ゴム８０は、図７に示すように、筐体５０ｂの底部７０の両側に露出する。すなわち、筐体５０ｂのＨＤＤ５０ａを保持する側に露出する防振ゴム８０は、第１の防振部材として機能するものであって、ＨＤＤ５０ａと筐体５０ｂの底部７０に挟み込まれる。

一方、筐体５０ｂの外部に露出する防振ゴム８０は、第２の防振部材として機能するとともに、ＨＤＤベース６０の案内部６１にガイドされる被案内部材として機能する。すなわち、本実施の形態においては、第２の防振部材と第１の防振部材とは、防振ゴム８０として一体に成形されている。ＨＤＤユニット５０が装着された状態では、図５に示されるように、筐体５０ｂの外部に露出する防振ゴム８０は、ＨＤＤベース６０の案内部６１の端面Ｘに接触しながらＨＤＤユニット５０の取り付けおよび取り外し方向に案内される。この場合、ＨＤＤユニット５０の筐体５０ｂは、ＨＤＤベース６０上を摺動する。なお、筐体１１の内部には、上述したように、コネクタ９１を有するメイン基板９０（図７参照）が備えられており、ＨＤＤユニット５０がガイドされると最終的にはコネクタ９１に挿し込まれるようになっている。最終的にＨＤＤユニット５０が装着された状態では、防振ゴム８０はＨＤＤベース６０の案内部６１の端面Ｘと約１ｍｍ程度オーバーラップする形となり、ＨＤＤ５０ａに内蔵されているディスクの幅方向に対するＨＤＤ５０ａの自己振動の防止が可能となっている。また、最終的にＨＤＤユニット５０が装着された状態では、ＨＤＤユニット５０の金属部材で形成された筐体５０ｂと、金属部材で形成されたＨＤＤベース６０とは接していることから、アースの確保ができるようになっている。

図５などに示されるように、ＨＤＤユニット５０の取り外し方向側には、筐体１１の戴置面側の底部１１ａに折り曲げ形成された干渉部材１１ｂに干渉するものであって、その端部に引き出しシート５２を有しているロックレバー５１が設けられている。ロックレバー５１は、板金を折り曲げ加工して成形されている。ＨＤＤユニット５０を取り外す場合は、ＨＤＤユニット５０に設けられているロックレバー５１の先端についた引き出しシート５２を持って引っ張ることにより干渉部材１１ｂに干渉しているロックレバー５１である板金を延ばすことができるので、ロックレバー５１が干渉部材１１ｂを乗り越えることによりロックレバー５１のロックが外れ、ＨＤＤユニット５０の嵌合部５０ｃをＨＤＤベース６０の案内部６１にガイドされながら筐体１１の開口３１から外部にＨＤＤユニット５０を引き抜くことができる。一方、ＨＤＤユニット５０を挿し込む場合は、ＨＤＤユニット５０の押し込みによってロックレバー５１が干渉部材１１ｂを乗り越えるとともに、弾性部材９５を変形させることにより、ＨＤＤベース６０の案内部６１にＨＤＤユニット５０の被案内部材として機能する防振ゴム８０がガイドされて定位置に納まるようになっている。このようにして装着されたＨＤＤユニット５０の筐体５０ｂは弾性部材９５により上方から押圧されることにより、ＨＤＤユニット５０はＨＤＤベース６０に圧接させられることから、アースの確保が確実にできるようになっている。

このように本実施の形態によれば、内蔵する磁気ディスクに対して各種データの読み書きを行うハードディスクドライブを有しているハードディスクドライブユニットは、振動減衰性を有する第１の防振部材が磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる所定の面上に配設されており、所定の面との間で第１の防振部材を挟み込んだ状態でハードディスクドライブを固定して保持するものであって、金属部材で形成されたハードディスクドライブ保持部材と、ハードディスクドライブ保持部材の前記所定の面とは異なる磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる面に設けられる被案内部材と、を備える。また、ハードディスクドライブを基板に対して取り付けおよび取り外し自在に保持する装置本体の筐体は、ハードディスクドライブユニットの取り付けおよび取り外し方向に被案内部材を案内する案内部を有していて、案内部の案内により基板に取り付けられたハードディスクドライブユニットのハードディスクドライブ保持部材に接するものであって、金属部材で形成されたベース部材を備える。これにより、ワンタッチ交換というメンテナンス性を損なうことなく、ハードディスクドライブ保持部材における第１の防振部材によるハードディスクドライブに対する防振性能と、金属部材で形成されたハードディスクドライブ保持部材と金属部材で形成されたベース部材とが接することによるアース性能とを両立することができる。

なお、本実施の形態においては、情報処理装置として商品販売データ処理装置であるＰＯＳ端末を適用したが、これに限るものではなく、パーソナルコンピュータなどの各種の情報処理装置を適用することができる。

１ 情報処理装置
１１ 装置本体の筐体
５０ ハードディスクドライブユニット
５０ａ ハードディスクドライブ
５０ｂ ハードディスクドライブ保持部材
６０ ベース部材
６１ 案内部
８０ 第１の防振部材、被案内部材、第２の防振部材
９０ 基板
９５ 弾性部材

特開２００６−０９２７０３号公報

Claims (4)

1. 内蔵する磁気ディスクに対して各種データの読み書きを行うハードディスクドライブを有しているハードディスクドライブユニットと、前記ハードディスクドライブを基板に対して取り付けおよび取り外し自在に保持する装置本体の筐体とを備える情報処理装置において、
   前記ハードディスクドライブユニットは、
   振動減衰性を有する第１の防振部材が前記磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる所定の面上に配設されており、前記所定の面との間で前記第１の防振部材を挟み込んだ状態で前記ハードディスクドライブを固定して保持するハードディスクドライブ保持部材と、
   前記ハードディスクドライブ保持部材の前記所定の面とは異なる前記磁気ディスクのディスク幅方向と平行になる面に設けられる被案内部材と、
   を備え、
   前記装置本体の筐体は、
   前記ハードディスクドライブユニットの取り付けおよび取り外し方向に前記被案内部材を案内する案内部を有していて、前記案内部の案内により前記基板に取り付けられた前記ハードディスクドライブユニットの前記ハードディスクドライブ保持部材に接するベース部材を備える、
   ことを特徴とする情報処理装置。
2. 前記装置本体の筐体は、前記案内部の案内により前記基板に取り付けられた前記ハードディスクドライブユニットを前記ベース部材に対して押圧する弾性部材を備える、
   ことを特徴とする請求項１記載の情報処理装置。
3. 前記被案内部材は、振動減衰性を有する第２の防振部材であって、
   前記案内部の端面は、前記ハードディスクドライブユニットが前記基板に取り付けられた状態で、前記第２の防振部材とオーバーラップする、
   ことを特徴とする請求項１または２記載の情報処理装置。
4. 前記第２の防振部材は、前記第１の防振部材と一体に成形されている、
   ことを特徴とする請求項３記載の情報処理装置。

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