JP2010185015A - ろうそくおよびろうそくの製造方法 - Google Patents

ろうそくおよびろうそくの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】和ろうそくの優れた特性として、その燃焼性と風合いを併せ備えつつ、尻穴の同時形成を含む型成形による大量生産を可能と為し得る、新規な組成物からなるロウ材料からなる新規なろうそくを提供すること。
【解決手段】可燃性のロウ材を用いて成形されたろうそく本体に対して、加熱により溶融したロウ材を吸い上げて燃焼させる灯芯が埋入状態で装着したろうそくにおいて、ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%と、脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%としたロウ材料を用いて、ろうそく本体を成形した。
【選択図】図1

Description

本発明は、木蝋を原料とした新規な和ろうそくおよびその製造方法に関するものである。
良く知られているように、ろうそくは、外部からの電力等の人工エネルギー供給の必要なしに比較的長時間に亘って燃焼を継続し得る。それ故、古くから照明器具として使用されていると共に、光の象徴として多くの宗教儀式で使用されたり、火種として使用されたりしている。
ろうそくには、大別して和ろうそくと洋ろうそくがある。なお、近年では、ろう材料とは異なり鉱油等の可燃性ゼラチン状材料を用いたろうそく類似物も提案されており、ろう材料では実現困難な透明又は半透明のゲルろうそく等として提供されている(例えば、特表2004−502861号公報参照)。
このように、近年では複数種類のろうそくが提供されているが、なかでも和ろうそくは、日本において特別な歴史と用途がある。和ろうそくは、イグサを筒状にした軸に和紙を巻き付けた中空の灯芯を用い、この灯芯の周囲に対して、ハゼノキの果実(ハゼの実)からとれる木蝋を塗り重ねて製作される。主に石油パラフィンを用いて型成形で大量生産される洋ろうそくに比して、和ろうそくは、その組成上の理由から油煙が極めて少なく、燃焼ススも出にくいという特徴があり、仏壇等に用いても周囲を汚れにくいことから、従来から特別の用途がある。特に、仏事では、純粋に植物性の材料を用いて製作されていることからも和ろうそくが好適に採用されており、仏前だけでなく、墓前にも和ろうそくが用いられることが多い。
ところで、かくの如き和ろうそくにも、問題がある。
第一に、灯芯の問題である。即ち、和ろうそくの灯芯は、イグサを筒状に成形した軸に和紙を巻き付けて紐で縛るという、一個ずつの手作業で製作される。それ故、原料コストに加えて労力コストが高く、且つ量産できないという問題がある。
第二の、ろうそく本体の問題である。即ち、和ろうそくのろうそく本体は、上記灯芯の周囲に木蝋を層状に塗り重ねることで、次第に太く成形することにより、一個ずつの手作業で製作される。それ故、灯芯と同様に、原料コストと多大な労力コストがかかり、量産もできないという問題がある。
要するに、従来構造の和ろうそくは、その特殊な性能故に需要があるが、手作業による個別生産であるが故に、製造コストが高く、多くの需要にも対応し難いという問題があった。
なお、簡易で量産性のある成形型で、和ろうそくの製造も試みたが、実現出来なかった。
その理由の一つは、和ろうそくの離型時にベタツキがひどく脱型が極めて困難であることである。
二つめの理由は、従来の中空灯芯が手作りで且つろうそく本体の成形型へのセットが難しいことである。
なお、中空灯芯に代えて糸状の灯芯を採用することも検討したが、糸状の灯芯を採用してろうそく本体を型成形すると、ろうそくの底面に開口する穴を、成形後の別工程で形成しなければならなくなり、労力や工程の増加が避けられないという新たな問題が発生し、実用化が難しい。
なお、ろうそくにおける燃焼安定性の改善に関して、例えば特開平2−300297号公報には、ろうそく本体とは別体形成された特殊な灯芯を用いた構造が提案されているが、従来組成の和ろうそくでは、ろうそく本体の成形の困難さに変わりがなく、上述の如き和ろうそくにおける問題に関して、何等の解決策を与えるものでない。しかも、従来組成の和ろうそくから灯芯を無くすと曲がり等の変形が大きくなって商品価値が大きく低下するという問題がある。しかも、中空の従来構造の灯芯を採用しないと、ろうそく本体の底面に開口する穴を別途に手作業で個別に形成する必要があるという、新たな問題も発生する。
特表2004−502861号公報 特開平2−300297号公報
ここにおいて、本発明は、和ろうそくにおいて重視される特性、特に「燃焼時における油煙やススの発生が少なく、仏壇等が汚れにくい」という木蝋原料故の優れた特性を充分に維持しつつ、従来の和ろうそくにおける問題点である量産性を改善し、安価に提供できる新規なろうそくおよびその製造方法を提供することを目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
先ず、ろうそくに関する本発明の特徴とするところは、可燃性のロウ材を用いて成形されたろうそく本体に対して、加熱により溶融した該ロウ材を吸い上げて燃焼させる灯芯が埋入状態で装着されたろうそくにおいて、ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%と脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%としたロウ材料を用いて前記ろうそく本体が成形されているろうそくである。
本態様に従う構造とされたろうそくは、ろうそく本体のロウ材料として新規な組成物を採用したものであり、それによって、良好な離型性が実現されて型成形を可能と為し得た。即ち、型成形によって、製造の労力軽減と優れた量産性を実現可能と為し得たのである。
しかも、新たな組成物を採用したことにより、従来の和ろうそくにおける優れた特性が何れも充分に発揮されるのであり、特に「燃焼時における油煙やススの発生が少なく、仏壇等が汚れにくい」という点において、優れた効果が発揮される。加えて、本発明に従うろうそくにおいては、その燃焼時に発生する二酸化炭素も充分に抑えられるのであり、特に洋ろうそくに比して、これらの特徴効果が大きい。
特に、本発明は、ロウ材料において、従来の和ろうそくの原料である木蝋を採用しつつ、それに比較的多量の脂肪酸を配合したことにより、木蝋を原料とする和ろうそくの優れた特性を維持しつつ、成形型に対する離型性を向上させると共に、成形後の変形を抑えることに成功したものである。また、それと同時に、このような特別な組成のロウ材料を採用したことで、成形時の収縮を利用して、ろうそくの尻穴を、特別な加工作業を必要とすることなく形成可能と為し得た。
それに加えて、本発明は、ロウ材料にパラフィンを加えたことで、従来の和ろうそくにおける問題点の一つでもあった「燃えの悪さ」をも、改善し得たのである。即ち、従来の和ろうそくは、燃えの状態が良好とは言い難く、溶融したが燃焼しなかったロウが、ろうそく本体の表面をだらだらと垂れ落ちて見た目を損ねると共に、燃焼時間が短くなって設定通りの燃焼時間を維持し難くなり、更にその後の燃焼継続にも支障をきたす場合もあった。これに対して、本発明のろうそくでは、パラフィンを配合したことにより、溶融したロウの垂れ落ちを抑えて燃焼の安定化が図られるのである。
このように、本発明では、従来の和ろうそくの原料である木蝋の配合量を抑える一方で、比較的多量の脂肪酸を配合し、更にパラフィンを組み合わせたことで、上述の優れた技術的効果を達成し得たものであり、そのデータは、実施形態において開示するが、その技術的理由は、本発明者が理解している範囲で以下のとおりである。なお、本発明は、かかる技術的理由付けを明確にすることを目的とするものでなく、所定の新規な技術的効果を達成し得た新規な組成物からなるろうそくを提供することを目的とするものであり、以下における技術的理由付けの内容等が、本発明の特許性等の価値に対して何等の影響を与えるものでない。
すなわち、和ろうそくの原料である木蝋は、それ自体が融点が低く且つ特性的にベタベタ乃至はネバネバしたものであることは周知のとおりであるが、これに脂肪酸を配合することにより、木蝋の特性が型成形に耐え得る程度に改善されることは、本発明者によって確認された。この脂肪酸の添加により、木蝋を含むロウ材料の型成形が可能となり、且つ、成形後の変形も抑えられることも確認されている。従って、木蝋への脂肪酸の比較的多量の添加が、本発明の大きな特徴の一つであり、この組成によって、木蝋の持つ和ろうそくの特性、即ち「燃焼時における油煙やススの発生が少なく、仏壇等が汚れにくい」という特性が充分に維持され得る理由は、木蝋と脂肪酸が、何れも、その分子中に酸素原子を含んでいることが挙げられる。酸素原子を含むことで、ススの発生を抑え、不完全燃焼も抑えられるものと考えられる。
加えて、かかる脂肪酸の配合により、もう一つの大きな技術的効果が発揮されるに至った。それは、成形時の収縮現象の発現であり、その結果、かかる形成時の収縮現象を巧く利用して、(従来の製造が面倒な、いぐさの筒状芯を採用する必要なく)ろうそくの尻穴を成形と同時に、特別な加工作業を必要とすることなく、形成可能と為し得たのである。
このように、木蝋に対して比較的多量の脂肪酸を添加することで「木蝋による従来の和ろうそくの特性を維持しつつ、成形時における尻穴形成の実現を含めて、型成形による大量生産を可能とする」という目的は達成され得るのであるが、本発明では、更に、パラフィンを配合した。このパラフィンの配合により、溶融したロウの垂れ落ちを抑えて燃焼の安定化を実現し得たのである。これにより、従来の和ろうそくの特性を維持しつつ、和ろうそくにおける成形性とは別のもう一つの問題点である「燃えの悪さ」を改善し得たのであり、ここに本発明のもう一つの技術的意義が存するのである。
なお、本発明において、木蝋は、昭和福ハゼや葡萄ハゼ、伊吉ハゼ、松山ハゼ、王ハゼ、利太治ハゼ、南京ハゼなどの各種のハゼの木の実から得られたものが、何れも採用可能である。
また、脂肪酸は、特に限定されるものでないが仏事等に使用することを考慮すると植物由来の脂肪酸が望ましい。例えば、パルミチン酸やステアリン酸などが好適に採用される。
更にまた、パラフィンは、好適には常温固体状の石油ワックス(パラフィンワックス)が採用される。
さらに、ろうそく本体を形成するロウ材料の上記組成物において、木蝋の配合量が20重量%に満たないと目的とする和ろうそくの特性が充分に発揮され難くなる。一方、木蝋の配合量が60重量%を超えると型成形が難しくなると共に、材料確保の安定性と製造コストが悪化する。
また、脂肪酸の配合量が10重量%に満たないと型成形が難しくなったり、整形後の変形が大きくなる。一方、脂肪酸の配合量が30重量%を超えると和ろうそくの特性が充分に発揮され難くなる傾向にある。
更にまた、パラフィンの配合量が20重量%に満たないと燃焼安定性が得難くなる。一方、パラフィンの配合量が60重量%を超えると、油煙が多くなって和ろうそくの特性が得難くなると共に、和ろうそくの色や香りといった風合いが大きく損なわれる。
本発明において好適には、上述の各組成物の配合割合に関する特性上の理由から、木蝋の配合量が25〜50重量%、脂肪酸の配合量が15〜25重量%、パラフィンの配合量が30〜50重量%とされる。特に良好な成形性を確保するために、木蝋の配合量を45重量%以下に設定することが一層好適であり、また、油煙やすすの発生を抑えて木蝋からなる和ろうそくの特性を効果的に発揮させるために、パラフィンの配合量を45重量%以下に設定することが一層好適である。
また、上述のろうそくに関する本発明では、前記灯芯を可燃性材料からなる線材で形成した態様が、好適に採用される。
すなわち、灯芯を可燃性材料からなる線材で構成することにより、灯芯の製造が容易となってろうそくを型成形で一層効率的に大量生産することが可能となる。なによりも、本発明では、前述の新規な組成物を採用したことにより、和ろうそくの特性を充分に維持しつつ、灯芯の強度に頼らずとも、ろうそく本体の変形を可及的に抑えることが出来るのであり、それ故、曲がり等の変形に因る商品価値の低下を回避しつつ、安価な可燃性線材からなる灯芯を採用することが出来るのである。
なお、可燃性材料からなる線材としては、例えば木綿や麻等の繊維紐が、その燃焼性能や溶融ろう材の吸引性能および入手容易さ等の点から好適に採用される。
また、上述のろうそくに関する本発明では、前記ろうそく本体が柱状を有していると共に、該ろうそく本体の中心軸上に貫通して前記灯芯が埋入状態で装着されて、該ろうそく本体の先端から該灯芯が所定長さで延び出している一方、該ろうそく本体の基端部には底面に開口する中心穴が形成されており、且つ該中心穴が、前記ロウ材料の成形時の収縮作用に基づいて形成されている態様が、好適に採用される。なお、この中心穴は、燭台に突設されたピン等を挿し入れることにより、ろうそくを立てることが出来る「尻穴」として利用可能なものである。
本態様に従う構造とされたろうそくにおいては、本発明が採用した前述の新規な組成物における脱型性能と成形収縮性能を利用して、ろうそく本体の底面に開口する中心穴が、ろうそく本体の成形と同時に形成されている。それ故、かかる中心穴の加工の手間が省かれ得て、ろうそくの生産性の更なる向上が図られ得る。しかも、従来の和ろうそくに比して、灯芯の先端部分が次第に自動的に焼失することで適当な長さを保持しつつ燃焼継続することから、安定した燃焼状態が発現され得て所謂「芯切り」が不要となり、ろうそくの使用も簡易となる。
なお、本態様において、ろうそく本体の成形と同時に中心穴がより安定して形成されるようにするためには、木蝋の配合量を50重量%以下、脂肪酸の配合量を15重量%以上とすることが望ましい。
次に、ろうそくの製造方法に関する本発明の特徴とするところは、可燃性のロウ材を用いて成形されたろうそく本体に対して、加熱により溶融した該ロウ材を吸い上げて燃焼させる灯芯が埋入状態で装着されたろうそくを製造するに際して、(a)ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%と脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%としたロウ材料を調製する工程と、(b)目的とする前記ろうそく本体の形状に対応した成形キャビティを有する成形型を準備する工程と、(c)該成形型の前記成形キャビティ内に前記灯芯をセットする工程と、(d)前記ロウ材料を加熱溶融した成形材料を、該灯芯をセットした該成形キャビティに注型した後、冷却固化することにより、該灯芯が埋入された前記ろうそく本体を成形すると同時に、該ろうそく本体の底面となる該ロウ材料の成形体の上端面に開口する中心穴を該成形材料の収縮作用に基づいて形成する工程とを、含むろうそくの製造方法にある。
このような本発明方法に従えば、前述の如き和ろうそくの特性を充分に備えた本発明に係るろうそくを、優れた量産性をもって少ない労力で製作することが可能となる。
特に、成形材料の収縮作用を利用して、ろうそく本体の底面に開口する中心穴を設けることが出来ることから、仏事等に用いられている和ろうそくに代えてそのまま使用することの出来る新規なろうそくを、一層優れた生産性をもって提供することが可能となるのである。
また、本発明方法においては、例えば、(e)前記成形型として、軸方向に延びる型合せ面で二分割されて略半円状とされた一対の分割型を採用すると共に、(f)可燃性材料からなる連続した線材を前記灯芯として採用して、(g)前記一対の分割型を型合わせすることで構成された前記成形型の前記成形キャビティの底面に挿通孔を設けて、この挿通孔に該灯芯を挿通させた状態下で該成形キャビティにおける前記ろうそく本体の成形を行い、該ろうそく本体の成形後に該成形型を構成する該一対の分割型を型割りして成形体である該ろうそく本体を取り出す成形工程を、(h)該成形型に対して該灯芯を長さ方向で所定長さずつ順送りして繰り返すことにより、(i)連続的に成形された複数のろうそくを該灯芯によって連なった状態で得ることも可能である。
このような製造方法を採用することにより、灯芯となる線材を利用して順次に成形されるろうそくを連装状態で取り入れることが可能となって、その取扱い作業性も向上される。それ故、本発明に係る前述の如きろうそくを、より一層の生産効率の向上と労力の軽減をもって生産することが可能となるのである。
或いはまた、本発明方法においては、例えば(j)前記成形型として、「上方に向かって開口する型嵌合穴を備えていると共に、該型嵌合穴の底壁には中心軸上を貫通する挿通孔が形成された下型」と、「筒形状を有しており、該下型の該型嵌合穴に嵌め入れられてセットされることにより、その筒内において該下型の該底壁の上に前記成形キャビティを形成する上型」とからなる組合せ構造体を採用し、(k)該下型の該型嵌合穴に該上型を嵌め入れてセットすると共に、該下型の挿通孔から該上型の中心軸上を延びるように前記灯芯を挿通させた状態下で、該成形キャビティに前記成形材料を注型して前記ろうそく本体の成形を行い、(l)該ろうそく本体の成形後に該下型に対して該上型を軸方向に離型してから、該上型より該ろうそく本体の成形体を軸方向に型抜きすることも可能である。
このような製造方法を採用することにより、ろうそく本体の外周面の成形面を、単一の筒形状の上型の内周面によって形成することが可能となり、ろうそく本体の外周面上を軸方向に延びるパーティングライン等による凹凸条の発生を完全に防止することができる。これにより、円滑な製品表面を、特別な後加工を必要とすることなく得ることが可能となって、労力負担の増大を回避しつつ、製品品質の向上も図ることが可能となる。
本発明の一実施形態としてのろうそくを示す縦断面図。 図1に示されたろうそくの製造方法を説明するための成形型の縦断面説明図。 図2に示された成形型を用いたろうそくの製造方法を説明するための縦断面説明図。 図2に示された成形型を用いたろうそくの連続成形の一例を説明するための概略説明図。 本発明の別の実施形態としてのろうそくの製造方法を説明するための成形型の縦断面説明図。 図5に示された成形型を用いたろうそくの連続成形の一例を説明するための概略説明図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明に従う構造とされたろうそく10の縦断面図が示されている。
このろうそく10は、所定のロウ材料からなる略円柱形状のろうそく本体12に対して、その略中心軸上を貫通して灯芯14が埋設状態で配設された構造を有している。尤も、ろうそく本体12の外形状は、本発明において何等限定されるものでなく任意の形状での成形が可能である。図1は、従来の和ろうそくに類似の形状を例示したものである。
本実施形態のろうそく10の形状や基本的な燃焼構造は、従来のものと同様である。即ち、ろうそく本体12の上端から灯芯14が所定量だけ(例えば5mm〜10mm程度)突出しており、この灯芯14の突出部分に着火することでろうそく10に火を灯すことが出来る。また、灯芯14の燃焼熱により、可燃性で且つ熱溶融性のロウ材料からなるろうそく本体12が溶融し、この溶融したロウ材が灯芯14に吸い上げられて燃焼することで、燃焼状態が継続されるようになっている。
以下、この本実施形態のろうそく10を、製造工程を追って説明する。
先ず、ろうそく本体12を成形するロウ材料を調製する。このロウ材料としては、ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%、脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%含む組成物が採用される。なお、これらの組成物の他、必要に応じて、公知の香料や着色料、その他の適当な可燃性材料を、ロウ材料に添加しても良い。また、ロウ材料の調製は、例えば加熱しつつ溶融状態で混合することによって有利に実施される。
一方、ロウ材料とは別に、灯芯14を製作準備する。特に、灯芯14は、綿を縒った糸等の、可燃性で燃焼消失し得る線材が採用されることとなり、本実施形態では、多数本の灯芯14を連ねるに充分な長さの連続糸が採用される。即ち、本実施形態では、灯芯14としても、植物由来の材料で製作されたものが好適に採用されるのである。
そして、これらロウ材料と灯芯14により、成形型16を用いてろうそく本体12を成形することにより、目的とするろうそく10を製造する。かかる成形型16としては、例えば図2に示されているように、鋳鉄等によって形成された金型が用いられる。この成形型16は、下型18と上型20を有している。
下型18は、厚肉の平板形状乃至はブロック形状とされており、その厚さ方向に略一定の内径寸法で直線的に延びる型嵌合穴22が形成されている。この型嵌合穴22は、上型20を嵌合状態に嵌め入れることが出来るようになっており、下型18の上面24と下面23にそれぞれ開口している。また、型嵌合穴22には、下方から底壁26が嵌め入れられている。
この底壁26は、型嵌合穴22に対して嵌合状態で軸方向に相対変位可能なピストン構造とされている。また、底壁26は、中央部分から下方に向かって延び出す駆動軸25を一体的に備えている。この駆動軸25を介して、図示しない油圧シリンダや電動モータ等の駆動手段の駆動力が底壁26に及ぼされることにより、底壁26が、型嵌合穴22の軸方向で往復変位されるようになっている。
さらに、底壁26には、駆動軸25を含む中心軸上を軸方向に貫通して延びる挿通孔28が形成されている。この挿通孔28は、灯芯14を挿通することが出来、且つ灯芯14の挿通状態下で溶融状態のロウ材料が挿通孔28を通じて漏れることを防止し得るように、灯芯14の挿通で実質的に閉鎖され得る口径をもって形成されている。
なお、図2では、上型20と底壁26が組み付けられた型嵌合穴22が一つだけ示されているが、このような型嵌合穴22は、下型18において相互に適当な間隔を隔てて複数形成されていても良い。
一方、上型20は、円形でストレートに延びる成形用孔30を備えた筒形状とされている。特に本実施形態では、略円筒形状とされていると共に、その内周面である成形用孔30は、軸方向一方の側に向かって次第に径寸法が変化するテーパ内周面形状とされている。また、外周面は、下型18の型嵌合穴22に嵌め入れられるように、型嵌合穴22の内周面形状に対応した形状とされている。更にまた、上型20の軸方向長さは、下型18の厚さ寸法、即ち型嵌合穴22の軸方向寸法よりも所定量だけ小さくされている。
これにより、図2に示されているように、下型18の型嵌合穴22に嵌め入れられた上型20は、その底面が底壁26の上面に載置されて、底壁26によって支持されている。かかる底壁26における型嵌合穴22内での位置を適当に調節して注型(注ロウ)位置にセットすることにより、上型20の上端面27が、下型18の上面24と面一に位置決めされるようになっている。
このようにして、上型20が下型18の型嵌合穴22に嵌め入れられることによって成形型16が構成されている。この成形型16には、底面が下型18の底壁26で形成されると共に、内周面が上型20の周壁で形成された成形キャビティ32が画成されている。
特に本実施形態では、かかる成形キャビティ32が、下方に向かって次第に内径寸法が大きくなるテーパ外周面を備えたストレートな円柱形状とされている。また、この成形キャビティ32の中心軸上に、灯芯14が引張状態でセットされている。
要するに、本実施形態では、伝統的な和ろうそくの形状を考慮して、成形されるろうそく本体12が略逆円錐台形状を呈するように、逆テーパ状の成形キャビティ32が形成されているのである。尤も、この成形キャビティ32の具体的形状は任意であり、目的とするろうそく本体12の形状に対応して設定されるが、本実施形態のように逆テーパ状の成形キャビティ32とすることにより、抜きテーパを与えることが出来、脱型が容易となる利点もある。
このようにして、成形型16の成形キャビティ32を、その小径側端部を鉛直上方に向けて開口させると共に、該成形キャビティ32の中心軸上に灯芯14が延びる状態で支持せしめてセットする。かかる状態下、成形キャビティ32に対して、前述の予め調製して加熱溶融させたロウ材料を注型して充填する。
その後、図3に示されているように、成形型16の成形キャビティ32に注型したロウ材料を冷却して固化させてろうそく本体12を成形する。なお、図面上に明示されていないが、成形型16には、型温度の調節のために加熱用或いは冷却用の流体流路が、必要に応じて設けられる。
ここにおいて、成形キャビティ32内でのロウ材料の冷却固化に伴い、ロウ材料が収縮する。このロウ材料の収縮に伴って、図3に示されているように、ロウ材料が成形型16に対する接触面積が大きい外周側に向けて引っ張られることとなり、その結果、ロウ材料の成形体であるろうそく本体12には、上端面の中央部分において上方に開口する中心穴34が、上面から軸方向下方に向かって所定長さで略先細形状をもって延びるようにして、特別な作業を必要とすることなく形成される。
なお、この中心穴34の形成のために、ろうそく本体12の成形後に穴ぐり加工をすることも可能であるが、特にそのような特別な作業をせずとも、ロウ材料の成形時の収縮作用と、ロウ材料の成形キャビティ32内周面への吸着作用とに基づいて、中心穴34を略安定して形成することが可能である。
そして、成形キャビティ32内でロウ材料が冷却固化して、中心軸上に貫通して灯芯14が埋設されて一体的に固着されたろうそく本体12が成形された後、このろうそく本体12の成形体を成形キャビティ32から取り出して脱型する。
かかる脱型に際しては、先ず、成形型16における下型18から上型20を上方に抜き取るようにして型分離させる。この型分離は、例えば、成形後に、図示しない駆動手段にて底壁26を型嵌合穴22内で軸方向上方に駆動変位させることにより、上型20とろうそく本体12の成形体とを一体的に上方に持ち上げることによって行なうことが出来る。このような型分離において、成形体であるろうそく本体12は、その外周面が密着された上型20に対して固着された状態で、上型20と共に、下型18から離脱されることとなる。
その後、図4に示されているように、上型20の成形用孔30に密着状態で収容された成形体であるろうそく本体12を、成形用孔30から軸方向に型抜きして取り出す。なお、この型抜きは、成形用孔30に付されたテーパを抜きテーパとして利用して、成形用孔30の大径側(成形時における鉛直下方側)から抜き出すことによって容易に実施できる。
また、かかるろうそく本体12の型抜きに際しては、上型20の成形用孔30の小径側開口部から、図示しない押圧部材を押し入れてろうそく本体12の小径側端面を押すようにしても良いが、例えば、ろうそく本体12の大径側端面(図4中の下端面)の中央から突出した灯芯14を引っ張ることで、ろうそく本体12を型抜きするようにしても良い。
そして、このようにして得られたろうそく本体12では、更に、大径側端面から突出する灯芯14の長さを切り揃えると共に、小径側端部を灯芯14と共に適当な位置に設定した切断線において切断する。即ち、図4に示される切断線で、ろうそく本体12と灯芯14を軸直角方向に切断することにより、図1に示されているように小径側の底面が円環状の平坦面36とされて、この平坦面36の中央に中心穴(尻穴)38が開口形成されると共に、上端面の中央から適当な長さで灯芯14が上方に突出された、目的とするろうそく10を得ることが出来る。
従って、本発明に従えば、目的とするろうそく10を、成形型16によって連続的に効率良く製造することが出来るのであり、大量生産に対応することが可能となるのである。
また、前記実施形態の図面では、理解を容易とするために一つの成形キャビティ32の部分だけを示したが、一つの成形型16に対して複数の成形キャビティ32を設けて、それら複数の成形キャビティ32で、それぞれ、同じ成形作業を同時進行させて行なうことが可能である。それによって、より効率的なろうそく10の製造が実現され得る。
そして、このようにして得られたろうそく10においては、そのロウ材料として新規で特別に調製したものを採用したことにより、従来の和ろうそくの特徴を充分に残されており、特に洋ろうそくに比して、燃焼時における油煙が少なく、仏壇等の周囲環境を汚しにくいことに加え、仮に汚れたとしても掃除が簡単とされると共に、燃焼ガス中の二酸化炭素の発生量も抑えられる。
加えて、燃焼消失する綿糸等からなる灯芯14を採用したことにより、従来の和ろうそくにおいて燃焼継続のために必要とされている芯切りの作業が不要となり、使用性にも優れる。
また、そのロウ材料として新規で特別に調製したものを採用したことにより、従来の和ろうそくのロウ材に比して成形性が大幅に向上されたのであり、それによって前述の如き型成形による大量生産が実現可能となり、製造コストの大幅な低減が実現可能となる。しかも、従来の和ろうそくの製造方法であるローリングによる塗り重ね作業は、長期間に亘る経験と特別な技能を要する作業であって伝承者が少なく、将来を危惧されている現状を考慮すると、本発明において和ろうそくと同等の特性を発揮し得るろうそく10を、安定した材質と形状,特性をもって、容易に提供可能となることには、大きな社会的意義が存するところである。
加えて、そのロウ材料として新規で特別に調製したものを採用すると共に、上下反転されて上方に開口する形状の成形キャビティ32をもってろうそく本体12を成形することにより、その成形時の収縮現象を巧く利用して、成形と同時に、ろうそく本体12の底面中央に開口する中心穴(尻穴)38を形成し得たのである。この尻穴38の存在は、ろうそくとして特に和ろうそくとして、使用に際して必須のものであり、かかる尻穴38を、従来のいぐさを材料とする特別な筒状灯芯を必要とすることなく、糸状乃至は紐状の灯芯14を採用しつつ成形と同時に形成し得たことは、本発明において極めて大きな意義を持つ。
因みに、前述の如き本発明に従う組成物からなるロウ材料を用い、上述の如き型成形によって製造された本発明に従うろうそくについて、その特性を測定調査した結果を、以下の[表1]に「実施例」として示す。なお、本発明に従うろうそくの優れた特性を理解し易くするために、本発明から外れた組成からなるロウ材料を用いたろうそくについても同様な測定調査を実施し、その結果を「比較例」として、以下の[表1]に併せ示す。
Figure 2010185015
上記の[表1]に示された結果からも、本発明に従う組成のロウ材料を用いたろうそくにあっては、和ろうそくの優れた特性を燃焼性と風合いの双方において併せ備えつつ、中心穴(尻穴)の成形と同時の形成が可能となったこととあわせて、型成形による大量生産の実現を可能と為し得ることが理解されるところである。
また、前述の本発明に従う組成物からなるロウ材料を用いて製造された本発明に従うろうそくについて、その成分の分析結果を、以下の[表2]に示す。なお、従来の洋ろうそくおよび和ろうそくについても、比較例として、その成分の分析結果を、[表2]に併せ示す。なお、表2に示された本発明品(実施例)のろうそくは、ハゼの実由来の木蝋を35重量%、脂肪酸を20重量%、石油パラフィンを45重量%含むロウ材料を用いて型成形したものである。
Figure 2010185015
上記[表2]に示された結果からも、本発明に従うロウ材料を用いて製造されたろうそくにおいては、炭素量が和ろうそくと同等であり、洋ろうそくに比して格段に低いことが認められると共に、酸素量も和ろうそくと同等であり、洋ろうそくに比して格段に高いことが認められる。これらの結果から、本発明に従うろうそくにあっては、前述の如き強度や成形性、尻穴の形成等に関して優れた特性を実現しつつ、燃焼時の二酸化炭素やすすの発生量の低減化の実現が可能であることが、成分から裏付けられたものと認められる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、図5に示されているように、上型として、軸方向に延びる型合せ面40で二分割されて略半円状とされた一対の分割型42,42を採用することも可能である。なお、かかる一対の分割型42,42は、型合せ状態で底壁44を協働形成するようになっており、この底壁44の中央を貫通して灯芯14の挿通孔46が形成されている。
そして、一対の分割型42,42で構成された底壁44は、図示しない駆動手段で軸方向で往復駆動される駆動軸43を備えたピストン部材45に載置されて、下型18の型嵌合穴22内で所定の軸方向位置に支持されている。
かくの如き一対の分割型42,42からなる上型48を採用した場合でも、前述の実施形態と同様に、その上型48内に形成された成形キャビティ32に前述の如き所定のロウ材料を注型して成形することが出来る。
そして、ろうそく本体12の成形後、図6に示されているように、ピストン部材45を型嵌合穴22内で軸方向上方に駆動変位させて、このピストン部材45に載置して支持せしめた上型48を下型18から上方に抜き出し、続いて、上型48からろうそく本体12の成形体を脱型する。この成形体の脱型は、一対の分割型42,42を型割りすることによって行なうことが出来る。
このようにして一対の分割型42,42からなる上型48を採用してろうそく本体12を成形する成形作業を、成形型50に対して灯芯14を所定量ずつ(即ち、ろうそく本体12の長さよりも所定量だけ大きな距離ずつ)順送りして繰り返すことにより、図6に示されているように、連続的に成形された複数のろうそく本体12を灯芯14によって連なった状態で得ることが可能となる。
このようにして得た連続体構造のろうそく本体12に対して、前記実施形態と同様な灯芯14およびろうそく本体12尻部の切断処理を施すことにより、目的とするろうそく10を、極めて効率的に製造することが可能となるのである。
10:ろうそく、12:ろうそく本体、14:灯芯、16:成形型、28:挿通孔、32:成形キャビティ、34:中心穴、38:尻穴

Claims (6)

  1. 可燃性のロウ材を用いて成形されたろうそく本体に対して、加熱により溶融した該ロウ材を吸い上げて燃焼させる灯芯が埋入状態で装着されたろうそくにおいて、
    ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%と脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%としたロウ材料を用いて前記ろうそく本体が成形されていることを特徴とするろうそく。
  2. 前記灯芯が可燃性材料からなる線材で形成されている請求項1記載のろうそく。
  3. 前記ろうそく本体が柱状を有していると共に、該ろうそく本体の中心軸上に貫通して前記灯芯が埋入状態で装着されて、該ろうそく本体の先端から該灯芯が所定長さで延び出している一方、該ろうそく本体の基端部には底面に開口する中心穴が形成されており、且つ該中心穴が、前記ロウ材料の成形時の収縮作用に基づいて形成されている請求項1又は2に記載のろうそく。
  4. 可燃性のロウ材を用いて成形されたろうそく本体に対して、加熱により溶融した該ロウ材を吸い上げて燃焼させる灯芯が埋入状態で装着されたろうそくを製造するに際して、
    ハゼの実由来の木蝋を20〜60重量%と脂肪酸を10〜30重量%、パラフィンを20〜60重量%としたロウ材料を調製する工程と、
    目的とする前記ろうそく本体を上下反転させた形状に対応した成形キャビティを有する成形型を準備する工程と、
    該成形型の前記成形キャビティ内に前記灯芯をセットする工程と、
    前記ロウ材料を加熱溶融した成形材料を、前記灯芯をセットした前記成形キャビティに注型した後、冷却固化することにより、該灯芯が埋入された前記ろうそく本体を成形すると同時に、該ろうそく本体の底面となる該ロウ材料の成形体の上端面に開口する中心穴を該成形材料の収縮作用に基づいて形成する工程と
    を、含むことを特徴とするろうそくの製造方法。
  5. 前記成形型として、軸方向に延びる型合せ面で二分割されて略半円状とされた一対の分割型を採用すると共に、
    可燃性材料からなる連続した線材を前記灯芯として採用して、
    前記一対の分割型を型合わせすることで構成された前記成形型の前記成形キャビティの底面に挿通孔を設けて、この挿通孔に該灯芯を挿通させた状態下で該成形キャビティにおける前記ろうそく本体の成形を行い、該ろうそく本体の成形後に該成形型を構成する該一対の分割型を型割りして成形体である該ろうそく本体を取り出す成形工程を、
    該成形型に対して該灯芯を長さ方向で所定長さずつ順送りして繰り返すことにより、
    連続的に成形された複数のろうそくを該灯芯によって連なった状態で得る請求項4記載のろうそくの製造方法。
  6. 前記成形型として、
    上方に向かって開口する型嵌合穴を備えていると共に、該型嵌合穴の底壁には中心軸上を貫通する挿通孔が形成された下型と、
    筒形状を有しており、該下型の該型嵌合穴に嵌め入れられてセットされることにより、その筒内において該下型の該底壁の上に前記成形キャビティを形成する上型と
    からなる組合せ構造体を採用し、
    該下型の該型嵌合穴に該上型を嵌め入れてセットすると共に、該下型の挿通孔から該上型の中心軸上を延びるように前記灯芯を挿通させた状態下で、該成形キャビティに前記成形材料を注型して前記ろうそく本体の成形を行い、
    該ろうそく本体の成形後に該下型に対して該上型を軸方向に離型してから、該上型より該ろうそく本体の成形体を軸方向に型抜きする請求項4記載のろうそくの製造方法。
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