JP2010184968A - ピロール共重合体及びそれを用いた固体電解コンデンサ - Google Patents

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隆一 山本
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悠介 山縣
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博基 福元
Takeaki Koizumi
武昭 小泉
Kenji Sano
健志 佐野
Manabu Harada
学 原田
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Abstract

【課題】耐熱性及び導電性に優れたピロール共重合体及びそれを用いた固体電解コンデンサ並びにそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】ピロール骨格を有する複数の種類のモノマーを重合して得られるピロール共重合体であって、エチニル骨格を有する置換基がピロールのN位に結合したピロール構造を含むことを特徴としており、ピロール構造は、好ましくは、以下の式で示される。
Figure 2010184968

【選択図】なし

Description

本発明は、導電性高分子であるピロール共重合体及びそれを用いた固体電解コンデンサに関するものである。
近年、π電子共役系高分子は、従来の導電性を活かした帯電防止からより機能を要求される分野へと用途が拡大してきている。その中でも、固体電解コンデンサの陰極材料に用いる場合には、優れた周波数特性と低い等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance以下「ESR」と略す)といったメリットを発揮することから広く用いられるようになってきている。
電解コンデンサは、Al、Ta、Nbなどの弁金属を、電解液中の電圧印加により陽極酸化することで金属酸化物からなる誘電体皮膜を形成し、その誘電体皮膜を用いてコンデンサを形成したもので、従来、誘電体皮膜の外側を電解液で満たしたものが用いられていたが、液漏れや半田付け時の耐熱性、サイズの小型化が困難などの問題があり、現在では、基板実装が容易なチップ型のコンデンサとして、電解液の代わりに二酸化マンガンや、電荷移動錯体などの有機半導体、導電性高分子材料などの固体の導電体を陰極材料として用いた固体電解コンデンサの使用が拡大してきている。
二酸化マンガンなどの金属酸化物からなる無機導電性組成物や、有機半導体、導電性高分子材料などの有機導電性組成物を陰極材料として用いる理由は、まず、多孔質の焼結体やエッチングにより表面積を大きくした弁金属を用いた場合、細孔表面の被覆性に優れた材料を選択する必要があり、ウェットプロセスにより細孔までの被覆が可能な導電性組成物を用いる必要があるためである。また、コンデンサの誘電体皮膜に微小な欠陥やリークを生じた場合に、弁金属の再酸化あるいは自己絶縁化による自己修復性をもって誘電体皮膜の絶縁性を保持し、重大な欠陥を生じさせないようにする必要があり、自己修復性のある導電性組成物に選択肢が限られる。
それらの導電性組成物の中でも、導電性高分子材料は特に導電性が高いため、コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を下げることができ、ノイズ除去回路やデカップリングコンデンサとして用いた場合の性能が高く、上述したように、近年需要が高まっている。特に多く用いられている材料は、ポリピロールとポリチオフェンであり、ポリピロールは誘電体皮膜への被覆性に優れているため、多孔質体を用いた小型高容量のコンデンサの陰極材料としてしばしば用いられる。
固体電解コンデンサとして使用される導電性高分子にはこれまで低ESRを実現するために、高い導電性が強く要求されてきた。
導電性高分子の耐熱性は、導電性高分子のπ電子共役系を構成する主鎖構造に由来するものとドーパントの種類に由来するものが知られている。ドーパント種による耐熱性の改善では、ドーパントとなる分子をハロゲンイオン、硫酸イオン等の低分子からより分子量が大きいベンゼンスルホン酸化合物を利用する技術(特許文献1)やジフェニルキノキサリン誘導体をドーパント剤とする方法(特許文献2)、メトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩またはエトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩を酸化剤兼ドーパント剤とする方法(特許文献3)などが開示されている。
チップ型のコンデンサは、基板実装工程において、主にリフロー方式という方法によって基板に半田付けされる。半田付けの方法にはフロー方式やリフロー方式など様々な方法があるが、リフロー方式とは、基板上に半田を印刷しておき、部品を載せて、リフロー炉を通すことで半田を加熱溶融させ、部品を半田付けする方法である。
近年、実装基板の鉛フリー化に伴い使用される半田の金属組成がSnPbからSnAg、SnAgCu等のPbを含まない金属組成への転換が図られている。それに伴って、実装時の半田の溶融温度は、従来の共晶半田の 183 ℃ から240〜245℃ へと50℃以上上昇することとなった。さらに実装基板及び搭載された部品の熱容量を考慮するとリフロー時の炉内の温度は、半田の溶融温度よりも5℃〜20℃ 高めに維持する必要があり、鉛フリー化を実現するため実装基板に搭載される部品の耐熱性に対する要求レベルは益々高くなってきている。
しかしながら、従来、固体電解コンデンサの陰極材料として用いられているポリピロールは、無置換のピロールをモノマーとして合成されたものであり、耐熱性が十分でなく、上述したリフロー方式による半田付け工程の温度に加熱されると、コンデンサ特性が劣化してしまうという問題があった。
特開2000-204074号公報 特開2006-298965号公報 特開2008-121025号公報
本発明の目的は、耐熱性及び導電性に優れたピロール共重合体及びそれを用いた固体電解コンデンサ並びにそれらの製造方法を提供することにある。
本発明のピロール共重合体は、ピロール骨格を有する複数の種類のモノマーを重合して得られるピロール共重合体であって、エチニル骨格を有する置換基がピロールのN位に結合したピロール構造を含むことを特徴としている。
従来の無置換のピロールは、ピロールのN位に水素原子が置換しており、この水素原子は解離しやすく、また無置換のピロールは、炭素原子に酸素が容易に結合するなどして導電性を妨げるケトンなどの酸化物を生成しやすい。このため、化学的に不安定であり、十分な耐熱性を得ることができない。これに対し、本発明のピロール共重合体は、炭素−炭素三重結合であるエチニル骨格を有する置換基が、ピロールのN位に結合したピロール構造を有しており、炭素−炭素三重結合が強固な結合であり、従来の水素原子のように解離しにくいため、安定性が高く、高い耐熱性が得られると考えられる。さらに、エチニル骨格を形成するアルキニル基は、電子吸引性を有しているため、ピロールの酸化容易性を抑制することができ、良好な化学的安定性が得られるので、高い耐熱性が得られると考えられる。また、エチニル骨格は直線状であり、他のアルキル基などと比べ炭素原子同士のなす角が小さいため立体障害を生じにくい。このため、良好な耐熱性が得られるとともに、導電性の妨げとなるねじれや立体障害を生じにくいので、良好な導電性が得られると考えられる。
本発明のピロール共重合体におけるピロール構造は、以下の式(1)(式中、R1〜R3は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示される構造であることが好ましい。
Figure 2010184968
また、R1〜R3は、−SOH基、または−COOH基であってもよい。
R1〜R3の特に好ましい例としては、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、フェニル及び置換フェニル基、スルホン酸基、カルボン酸基、シリル基が挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、エトキシエチル、メトキシエチル、メトキシエトキシエチル、アセトニル、フェナシル等が挙げられ、アルケニル基の具体例としては、アリル、1−ブテニル、アルコキシ基としてはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシ、ドデシルオキシ等が挙げられ、置換フェニル基の具体例としてはフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、メトキシフェニル基、フェノール基等が挙げられ、シリル基の具体例としてトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基などが挙げられる。
式(1)におけるR1が、置換フェニル基、アルキル基、アルコキシ基、及びエーテル基であるピロール構造の具体例としては、以下のものが挙げられる。
Figure 2010184968
上記式におけるRとしては、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、スルホン酸基、カルボン酸基、シリル基、ハロゲンまた、nは、1〜20の範囲の整数であり、mは、1〜20の範囲の整数である。
式(1)におけるR1が、ニトロ基、アミノ基、及びシアノ基であるピロール構造としては以下のものが挙げられる。
Figure 2010184968
式(1)におけるR1が、ハロゲン、スルホン酸基、カルボン酸基、及び水酸基のピロール構造の具体例としては以下のものが挙げられる。
Figure 2010184968
上記式におけるnは、1〜20の範囲の整数である。
式(1)におけるR1が、シリル基であるピロール構造の具体例としては以下のものが挙げられる。
Figure 2010184968
上記式におけるnは、1〜20の範囲の整数である。
シリル基の具体例としては、以下に示すTMS(トリメチルシリル基)、TES(トリエチルシリル基)、TBS(TBDMS)(ターシャリーブチルジメチルシリル基)、TIPS(トリイソプロピルシリル基)、及びTBDPS(ターシャリーブチルジフェニルシリル基)などが挙げられる。
Figure 2010184968
本発明のピロール共重合体は、以下の式(2)(式中、R1〜R6は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示される構造を有することが好ましい。
Figure 2010184968
式(2)において、nは、エチニル骨格を有する置換基がピロールのN位に結合したピロールモノマー(以下、「エチニルピロール」という場合がある)が、ピロール共重合体において含まれる繰り返し単位数を示しており、mはピロール共重合体におけるエチニル骨格を有しないピロールの繰り返し単位数を示している。エチニルピロールは、ピロール共重合体においてランダムな位置に配置されるものであり、本発明におけるピロール共重合体は、一般にランダム共重合体である。n及びmは、特に限定されるものではないが、一般に、それぞれ1〜10000の範囲内であることが好ましく、n+mは4〜10000の範囲であることが好ましい。
または、エチニルピロール単位は、ピロール共重合体において、0.1モル%〜50モル%の範囲内で含まれていることが好ましく、さらに好ましくは1モル%〜15モル%の範囲内である。
本発明のピロール共重合体は、エチニルピロールと、エチニル骨格を有しないピロールとの共重合体である。エチニルピロールのみからなるホモポリマーでは、電子吸引性を有するエチニル基の影響により、重合に必要なエネルギーが大きくなり、特殊な触媒を用いての化学酸化重合は可能であるものの、制御性のよい電気化学重合を行うことが容易でない。また、エチニルピロールなどの高価なモノマーを多く用いれば、それを用いた製品のコストを押し上げることになる。エチニルピロールは酸化に必要な電位が大きいが、エチニル骨格を有しないピロールは酸化が容易である。このため、エチニルピロールと、エチニル骨格を有しないピロールとを、電気化学的に重合することにより、共重合体の重合膜を形成することが可能となる。
または、エチニルピロールにおけるエチニル基は直鎖状であるため、主鎖方向や主鎖間の導電性の妨げとなるねじれや立体障害を生じにくいが、導電性高分子の導電性を発現させるためのドーパントが主鎖に近づくことの妨げとなる。エチニル骨格を有さず、かつN位における置換基が小さいあるいは置換されていないピロールとの共重合体を形成することにより、一定の割合でドーパントが近づけるサイトを分子構造内に設けることができるため、良好な導電性を得ることができる。
本発明のピロール共重合体の製造方法は、上記ピロール構造を有するモノマーAと、以下の式(3)(式中、R4〜R6は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示されるピロールモノマーBとを、モノマーA及びモノマーBのいずれかの重合電位よりも高い電圧を印加することにより、本発明のピロール共重合体を電気化学重合で重合して合成することを特徴としている。
モノマーAの重合電位とモノマーBの重合電位とのうちの低い方の重合電位で重合した場合は、徐々に重合電位を上げていくことで、重合電位の高いモノマーが重合電位の低いモノマー主鎖端末に導入された共重合体が形成され、モノマーAの重合電位とモノマーBの重合電位とのうちの高い方の重合電位で重合した場合は、両方のモノマーが主鎖中に導入された共重合体が形成される。
Figure 2010184968
本発明の製造方法によれば、耐熱性及び導電性に優れたピロール共重合体を効率良く製造することができる。
本発明の固体電解コンデンサは、陽極と、陽極の表面上に形成される誘電体層と、誘電体層の上に形成される導電性高分子層と、導電性高分子層の上に形成される陰極層とを備える固体電解コンデンサであって、導電性高分子層の少なくとも一部に上記本発明のピロール共重合体からなる層が含まれていることを特徴としている。
本発明の固体電解コンデンサは、導電性高分子層の少なくとも一部に、本発明のピロール共重合体からなる層が含まれているので、導電性高分子層における耐熱性を高めることができる。このため、耐熱性に優れた固体電解コンデンサとすることができ、例えば、半田付けのためのリフロー時の高い温度にも耐え得る固体電解コンデンサとすることができる。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、上記本発明の固体電解コンデンサを製造することができる方法であり、陽極を作製する工程と、陽極の表面上に誘電体層を形成する工程と、誘電体層の上に導電性高分子層を形成する工程と、導電性高分子層の上に陰極層を形成する工程とを備え、上記ピロール共重合体からなる層を、本発明のピロール共重合体の製造方法により製造することを特徴としている。すなわち、エチニル骨格を有するピロールモノマーAと、エチニル骨格を有しないピロールモノマーBとを、モノマーA及びモノマーBのいずれかの重合電位よりも高い電圧を最終的に印加することにより、ピロール共重合体を電気化学重合で重合して合成することを特徴としている。
本発明の製造方法によれば、上記本発明の固体電解コンデンサを効率良く製造することができる。
本発明のピロール共重合体は、エチニル骨格を有する置換基がピロールのN位に結合したピロール構造を含んでいるので、耐熱性及び導電性に優れている。
本発明のピロール共重合体の製造方法によれば、耐熱性及び導電性に優れたピロール共重合体を効率良く製造することができる。
本発明の固体電解コンデンサは、導電性高分子層の少なくとも一部に本発明のピロール共重合体からなる層が含まれている。このため、耐熱性に優れた固体電解コンデンサとすることができる。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法によれば、上記本発明の固体電解コンデンサを効率良く製造することができる。
本発明に従う一実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。
以下、本発明を具体的な実施形態及び実施例により説明するが、本発明は以下の実施形態及び実施例に限定されるものではない。
<N−フェニルエチニルピロールの合成>
200mlナスフラスコにフェニルアセチレン(2.48g,24.3mmol)、アセトン(50ml)を入れ攪拌し、N−ブロモスクシンイミド(以下NBSと略す)(4.76g,26.7mmol)、硝酸銀(412mg,2.43mmol)を加え3時間攪拌した。水を入れてクエンチし、ヘキサンで抽出した。有機層を洗浄後、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧除去することにより1−ブロモ−2−フェニルアセチレンをオレンジ色のオイルとして得た。収量は4.0g、収率は91%であった。上記反応の反応式を以下に示す。
Figure 2010184968
窒素置換した100mlシュレンク管に水素化ナトリウム(300mg、12.5mmol)、乾燥−テトラヒドロフラン(30ml)を加え5分間攪拌した後、ピロール(826mg、12.5mmol)を加え60℃で2時間加熱攪拌した。室温まで放冷後1−ブロモ−2−フェニルアセチレン(1.6g、8.3mmol)を加え、60℃で24時間加熱攪拌した。放冷後、水を入れてクエンチし、ヘキサンで抽出した。硫酸ナトリウムで脱水後、溶媒を減圧除去し黒色オイルを得た。その後得られた黒色オイルをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒ヘキサン)により精製することで、目的とする化合物を無色結晶として得た。収量は400mg、収率は30%であった。上記反応の反応式を以下に示す。
Figure 2010184968
なお、化学物質の化学構造は、核磁気共鳴分析(以下「NMR」と略す)(使用機種「JEOL JNM−LA300」)、及び赤外分光法(以下「IR」と略す)(使用機種「SHIMADZU FT−IR 8100」)を用いて同定した。
収率30%(400mg);1H−NMR(CDCl、300MHz):7.48(2H,dd、Ar−H)、7.34(3H,dd、Ar−H)、6.95(2H,t、Ar−H)、6.23(2H,t、Ar−H);元素分析(C12H9N):理論値:C,86.2;H,5.43;N, 8.38、測定値:C,86.5;H,5.50;N,8.34;IR分析:2251cm−1(3重結合由来)
<N−フェニルエチニルピロールとピロールの共重合体の合成>
(実施例1〜5及び比較例1〜2)
上記のようにして得られたN−フェニルエチニルピロール(式(6))と、ピロールのN位が無置換であるピロール(式(7))の共重合体を、以下のようにして合成した。
支持電解質として0.1M(モル/リットル)のTBAPF(テトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート)を含むアセトニトリル溶液に、N−フェニルエチニルピロール(PEPy)と、ピロール(Py)を、表1に示す割合(M:モル/リットル)となるように添加し、この溶液に、作用電極、対極、及び参照電極を浸漬し、作用電極と参照電極の電位差を一定にした定電位法で重合を行い、上記ピロール共重合体を合成した。作用電極としてはITO(インジウム錫酸化物)電極、対極としては白金電極、参照電極としてはAg/Ag電極を用いた。
なお、比較例1においては、表1に示すようにN−フェニルエチニルピロールのみを0.05M添加して電気化学重合を行った。
また、比較例2においては、表1に示すようにピロールのみを0.1M添加し、同様にして電気化学重合を行った。
重合後、重合膜をITO電極から剥離し、アセトニトリルで洗浄した後、80℃で真空乾燥した。
Figure 2010184968
Figure 2010184968
上記の重合により、以下の式(8)に示す構造を有するピロール共重合体を得た。
Figure 2010184968
〔共重合体中における組成比の測定〕
エチニルピロールとピロールの共重合体におけるエチニルピロールの含有割合は、元素分析から求めたC値とN値より、下記の式を用いて算出した。
Figure 2010184968
〔熱重量分析〕
熱重量分析(以下、「TGA」と略す)は、使用機種として「SHIMADZU TGA−50」を用いて、窒素中で測定し、重量が5重量%減少したときの温度を耐熱温度とした。
〔導電率の測定〕
導電率の測定は、ポリマーシートの膜厚を測定した後、三菱化学株式会社製Loresta AP MCP−T400を用いて測定し、体積導電率を算出した。
上記の測定結果を表1に示す。
Figure 2010184968
表1に示すように、本発明に従い、N−フェニルエチニルピロールを共重合した共重合体は、ピロールのみを重合した比較例2に比べて、耐熱性が50℃〜85℃程度向上していることがわかる。また、実施例2〜5においては、比較例1のN−フェニルエチニルピロールのホモポリマーよりも優れた耐熱性を示している。比較例1のホモポリマーは、導電率が測定装置の測定限界以下であり測定できなかった。これに対し、実施例1〜5においては、比較例2とほぼ同程度の導電率を有している。
〔150℃耐熱放置試験〕
得られたポリマーシートを、150℃の空気中に放置し、耐熱放置試験を行った。表2に測定結果を示す。表2に示す導電率の単位はS/cmである
Figure 2010184968
表2に示すように、本発明に従う実施例2は、空気中150℃で24時間放置した後の導電率において、全く変化が認められなかった。これに対し、比較例2のポリピロールにおいては、約20%導電率が低下していた。
以上の結果から明らかなように、本発明に従う実施例1〜5の共重合体は、導電性及び耐熱性の両方に優れた導電性高分子である。
<N−トリエチルシリルエチニルピロールの合成>
200mlナスフラスコにトリエチルシリルアセチレン(5.0g,35.6mmol)、アセトン(50ml)を入れ攪拌し、N−ブロモスクシンイミド(6.9g,39.16mmol)、硝酸銀(604mg,3.56mmol)を加え3時間攪拌した。水を入れてクエンチし、ヘキサンで抽出した。有機層を洗浄後、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧除去することにより1−ブロモ−2−トリエチルシリルアセチレンを無色のオイルとして得た。収量は7.21g、収率は92%であった。上記反応の反応式を以下に示す。
Figure 2010184968
次に、窒素置換した100mlシュレンク管に1−ブロモ−2−トリエチルシリルアセチレン(8.1g、37.0mmol)、脱水トルエン(50ml)を入れ攪拌後、ピロール(2.1g、31.0mmol)、炭酸カリウム(8.6g、62.0mmol)、硫酸銅五水和物(774mg、3.1mmol)、1,10−フェナントロリン(1.12g、6.2mmol)を入れ、90℃で48時間加熱攪拌した。放冷後クロロホルムを加えてセライト濾過し、溶媒を減圧除去することにより茶色のオイルを得た。オイル状物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒ヘキサン)により精製することで目的物質を黄色オイルとして得た。収量は3.12g、収率は50%であった。
Figure 2010184968
収率50%:1H−NMR(CDCl、300MHz):6.85(2H,t,Ar−H)、6.14(2H,t,Ar−H)、1.03(9H、t,CH)、0.66(6H,m,−CH):元素分析(C12H19NSi):理論値:C,70.18:H,9.32:N,6.81、Si,13.68 測定値:C,69.95:H,9.68:N,6.64 IR分析:2189cm−1(3重結合由来)
<N−トリエチルシリルエチニルピロールとピロールの共重合体の合成>
(実施例6〜10及び比較例3)
上記のようにして得られたN−トリエチルシリルエチニルピロール(式(12))と、ピロールのN位が無置換であるピロール(式(7))の共重合体を、以下のようにして合成した。
支持電解質として0.1M(モル/リットル)のTBAPF(テトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート)を含むアセトニトリル溶液に、N−トリエチルシリルエチニルピロール(TESEPy)と、ピロール(Py)を、表3に示す割合(M:モル/リットル)となるように添加し、この溶液に、作用電極、対極、及び参照電極を浸漬し、作用電極と参照電極の電位差を一定にした定電位法で式(11)に示すように重合を行い、上記ピロール共重合体を合成した。作用電極としてはITO(インジウム錫酸化物)電極、対極としては白金電極、参照電極としてはAg/Ag電極を用いた。
重合後、重合膜をITO電極から剥離し、アセトニトリルで洗浄した後、80℃で真空乾燥した。
Figure 2010184968
Figure 2010184968
上記の重合により、以下の式(13)に示す構造を有するピロール共重合体を得た。
Figure 2010184968
〔共重合体中における組成比の測定〕
N−トリエチルシリルエチニルピロールとピロールの共重合体におけるN−トリエチルシリルエチニルピロールの含有割合は、共重合体の元素分析から求めたC値とN値により式1を用いて算出した。結果を表3に示す。
<熱重量分析>
上記実施例と同様にして、得られたピロール共重合体について、熱重量分析により、耐熱温度を測定した。測定結果を表3に示す。
なお、得られたピロール共重合体の膜は非常に脆い膜であるため、導電率の測定は困難であった。
Figure 2010184968
表3に示すように、本発明に従い、N−トリエチルシリルエチニルピロールを共重合した共重合体は、ピロールのみを重合した表1に示す比較例2に比べ、耐熱性が向上していることがわかる。導電率を測定することは、上述のように膜が脆いため困難であったが、N−フェニルエチニルピロールを共重合した場合と同様に、比較例2のポリピロールと同程度の導電性が得られることが予測される。従って、実施例6〜10の共重合体は、導電性及び耐熱性の両方に優れた導電性高分子である。
<固体電解コンデンサ>
図1は、本発明の一実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。
図1に示すように、陽極1には、陽極リード2の一部が埋設されている。陽極1は、弁金属または弁金属を主成分とする合金からなる粉末を成形し、この成形体を焼結することにより作製されている。従って、陽極1は、多孔質体から形成されている。図1においては示されていないが、この多孔質体には、その内部から外部に連通する微細な孔が多数形成されている。本実施形態において、陽極1は、その外形が略直方体となるように形成されている。弁金属としては、例えば、タンタル、ニオブ、チタン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム等が挙げられる。これらの中でも誘電体である酸化物が高温でも比較的安定であるタンタル、ニオブ、アルミニウム、チタンが特に好ましく用いられる。弁金属を主成分とする合金としては、タンタルとニオブ等の2種類以上からなる弁金属同士の合金が挙げられる。
陽極1の表面には、誘電体層3が形成されている。誘電体層3は陽極1の多孔質体の孔の表面上にも形成されている。図1においては、陽極1の外周側に形成された誘電体層3を模式的に示しており、上述の多孔質体の孔の表面に形成された誘電体層は図示していない。誘電体層3は、陽極1の表面を、陽極酸化することにより形成することができる。
誘電体層3の表面には、第1の導電性高分子層4aが形成されており、第1の導電性高分子層4aの上には、第2の導電性高分子層4bが形成されている。本実施形態において、第1の導電性高分子層4aは、化学重合により形成している。また、第2の導電性高分子層4bは、本発明のピロール共重合体から形成されており、電解重合(電気化学重合)により形成されている。第1の導電性高分子層4aと、第2の導電性高分子層4bから、導電性高分子層4が構成されている。導電性高分子層4は、陽極1の孔の表面上の誘電体層3の上にも形成されている。
陽極1の外周側に形成された導電性高分子層4の上には、カーボン層5が形成され、カーボン層5の上には、銀ペースト層6が形成されている。カーボン層5と銀ペースト層6から、陰極層7が構成されている。カーボン層5は、カーボンペーストを塗布した後、これを乾燥することにより形成することができる。銀ペースト層6は、銀ペーストを塗布した後これを乾燥することにより形成することができる。
陽極リード2には、陽極端子10が溶接等により接続されている。陰極層7には、導電性接着剤層8を介して陰極端子9が接続されている。
コンデンサ素子の周りは、エポキシ樹脂等のモールド外装樹脂11により覆われている。陽極端子10及び陰極端子9は、モールド外装樹脂11の外部に引き出されるように設けられている。
以上のようにして、本実施形態の固体電解コンデンサ12が構成されている。
(実施例11)
図1に示す本発明の一実施形態の固体電解コンデンサを、以下のようにして製造した。
タンタル粒子を用いて、直方体状の成形体を形成し、この成形体中にタンタルからなる陽極リード2の一端を埋設した。この成形体を真空中で焼結することにより、陽極リード2の一部が埋設された陽極1を作製した。陽極1は、4.4mm×3.3mm×1.0mmの寸法を有しており、3.3mm×1.0mmの端面に垂直になるような方向で陽極リード2が埋設されている。
次に、陽極1を、65℃のリン酸水溶液中に浸漬し、定電圧10Vを印加して、10時間陽極酸化することにより、陽極1の表面に、タンタル酸化物からなる誘電体層3を形成した。上述のように、陽極1は多孔質体であり、多孔質体の孔の表面にも誘電体層3が形成されている。
次に、誘電体層3の表面上に、以下のようにして第1の導電性高分子層4aを形成した。
誘電体層3が形成された陽極1を、ピロール3.0Mを含むエタノール溶液に5分間、過硫酸アンモニウム0.1M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.1Mを含む水溶液に5分間順次浸漬し、これにより誘電体層3の上にポリピロールからなる第1の導電性高分子層4aを形成した。いずれの溶液も25℃の溶液である。
次に、第1の導電性高分子層4aの上に、以下のようにして第2の導電性高分子層4bを形成した。
N−フェニルエチニルピロール0.05M、ピロール0.05M、及びTBAPF0.1Mを含むアセトニトリル溶液中に、第1の導電性高分子層4aを形成した陽極1を浸漬し、陽極1をアノードとして、1.5Vから2.6Vまで徐々に電圧を上げながら6時間通電することにより、第2の導電性高分子層4bを形成した。なお、溶液の温度は25℃である。また、N−フェニルエチニルピロールの重合電位は1.36Vであり、ピロールの重合電位は0.5Vである。
次に、第2の導電性高分子層4bの上に、カーボン粒子を含むカーボンペーストを塗布した後、乾燥して、カーボン層5を形成した。カーボン層5の上に、銀粒子を含む銀ペーストを塗布して乾燥し、銀ペースト層6を形成した。以上のようにして、導電性高分子層4の上に、陰極層7を形成した。
次に、溶接によって、陽極1から露出した陽極リード2に陽極端子10を接続した。また、銀粒子を含む銀ペーストからなる導電性接着剤層8を介して陰極層7に陰極端子9を接続した。
次に、エポキシ樹脂組成物からなるモールド外装樹脂11を形成し、本実施形態の固体電解コンデンサ12を作製した。
作製した固体電解コンデンサについて、LCRメータ(インダクタンス−キャパシタンス−レジスタンス測定装置)を用いて、静電容量及び等価直列抵抗(ESR)を測定した。静電容量は周波数120Hzで測定し、ESRは周波数100kHzで測定した。静電容量は510μFであり、ESRは7.0mΩであった。
(比較例4)
第2の導電性高分子層4bとして、無置換のピロールを用いて1.5Vから2.2Vまで徐々に電圧を上げながら重合してポリピロールを形成する以外は、上記実施例と同様にして固体電解コンデンサを作製した。
上記と同様にして固体電解コンデンサの静電容量及びESRを測定した。静電容量は510μFであり、ESRは6.9mΩであった。
〔耐熱放置試験〕
実施例11及び比較例4のコンデンサを、150℃の空気中に100時間放置し、耐熱放置試験を行った。比較例4の固体電解コンデンサにおいては、ESRが7.6mΩとなり、10%増加したのに対し、実施例11のコンデンサにおいては、ESRの変化はほとんど認められなかった。
以上のことから、本発明に従うピロール共重合体を導電性高分子層の一部の層に用いた本発明に従う固体電解コンデンサは、耐熱性において優れていることがわかる。
1…陽極
2…陽極リード
3…誘電体層
4a…第1の導電性高分子層
4b…第2の導電性高分子層
4…導電性高分子層
5…カーボン層
6…銀ペースト層
7…陰極層
8…導電性接着剤層
9…陰極端子
10…陽極端子
11…モールド外装樹脂
12…固体電解コンデンサ

Claims (6)

  1. ピロール骨格を有する複数の種類のモノマーを重合して得られるピロール共重合体であって、
    エチニル骨格を有する置換基がピロールのN位に結合したピロール構造を含むことを特徴とするピロール共重合体。
  2. 前記ピロール構造が、以下の式(1)(式中、R1〜R3は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示される構造であることを特徴とする請求項1に記載のピロール共重合体。
    Figure 2010184968
  3. 以下の式(2)(式中、R1〜R6は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示される構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載のピロール共重合体。
    Figure 2010184968
  4. 前記ピロール構造を有するモノマーAと、以下の式(3)(式中、R4〜R6は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和の炭化水素基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、もしくは環状の飽和または不飽和のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロメチル基、フェニル基、置換フェニル基、シリル基、アリール基、置換アリール基を示す)で示されるピロールモノマーBとを、モノマーA及びモノマーBのいずれかの重合電位よりも高い電圧を印加することにより、請求項3に記載のピロール共重合体を電気化学重合で重合して合成することを特徴とするピロール共重合体の製造方法。
    Figure 2010184968
  5. 陽極と、前記陽極の表面上に形成される誘電体層と、前記誘電体層の上に形成される導電性高分子層と、前記導電性高分子層の上に形成される陰極層とを備える固体電解コンデンサであって、
    前記導電性高分子層の少なくとも一部に請求項1〜3のいずれか1項に記載のピロール共重合体からなる層が含まれていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  6. 請求項5に記載の固体電解コンデンサを製造する方法であって、
    陽極を作製する工程と、
    前記陽極の表面上に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層の上に導電性高分子層を形成する工程と、
    前記導電性高分子層の上に陰極層を形成する工程とを備え、前記ピロール共重合体からなる層を、請求項4に記載の方法により製造することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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