JP2010184905A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダメージ度合いの異なる毛髪であっても、全体にわたって、均一性の高いなめらかさを付与し得る毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】 少なくとも、アシルアルギニン、二塩基酸のジエステルおよびカチオン性界面活性剤が配合されていることを特徴とする毛髪化粧料により、上記課題を解決する。本発明の毛髪化粧料には、4価の糖アルコールまたはその2量体と脂肪酸とのエステルが更に配合されていることが好ましい。また、本発明の毛髪化粧料においては、アシルアルギニンと、二塩基酸のジエステルとの配合比率が、質量比で、1:2〜1:30であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪に良好なすべり感を付与でき、また、部分ごとにダメージ度合いの異なる毛髪であっても、全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与し得る毛髪化粧料に関するものである。
近年、ヘアカラー、パーマネントウェーブ処理といった毛髪の化学処理や、アイロンを使って毛髪にカールをつけるといった熱処理が盛んに行われている。このような処理を受けた毛髪は、特に毛先部分のダメージが進んで根元と毛先とで感触に差が生じてしまい、毛髪の長さ方向の中間から毛先に向けた部分がうねったり、毛先がはねて広がる傾向がある。
上記のような毛髪にまとまりを付与し得る成分として、モノ長鎖アシルアルギニンが知られており、これを用いた毛髪化粧料が提案されている(特許文献1)。
特開2004−35426号公報
本発明者らも、アシルアルギニンを用いた毛髪化粧料について検討を行ったところ、アシルアルギニンは、毛髪への吸着能が高いグアニジノ基と疎水基である脂肪鎖とを有していることから毛髪に吸着しやすく、毛髪表面を整えて、良好なすべり感を付与し得ることが判明した。
しかしながら、その一方で、上記のような化学処理や熱処理を繰り返して施し、部分ごとのダメージ度合いが異なるようになった毛髪に対して、アシルアルギニンを用いた毛髪化粧料を適用すると、ダメージ度合いの小さな根元付近と、ダメージ度合いの大きな毛先付近とで、毛髪のなめらかさが異なってしまい、このような点で改善の余地もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、毛髪に良好なすべり感を付与でき、また、ダメージ度合いの異なる毛髪であっても、全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与し得る毛髪化粧料を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の毛髪化粧料は、少なくとも、アシルアルギニン、二塩基酸のジエステルおよびカチオン性界面活性剤が配合されていることを特徴とするものである。
例えば根元と毛先とでダメージ度合いの異なる毛髪に対し、アシルアルギニンを配合した毛髪化粧料を適用したときには、毛髪に、ある程度のすべり感は付与できるが、その一方で、毛髪全体に、なめらかさを均一に付与できないこともある。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、二塩基酸のジエステルおよびカチオン界面活性剤を、アシルアルギニンと共に配合して構成した毛髪化粧料であれば、部分ごとにダメージ度合いの異なる毛髪であっても、アシルアルギニンの有する毛髪へのなめらかさ付与作用をより有効に引き出して、毛髪全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
なお、本発明の毛髪化粧料であれば、部分ごとにダメージ度合いの異なる毛髪であっても、全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与し得る理由は定かではないが、上記組成を有することで、アシルアルギニンが、ダメージ度合いの大きな部分(例えば毛先部分)により優先的に吸着するようになって、ダメージ度合いの小さな部分(例えば根元部分)のなめらかさと、ダメージ度合いの大きな部分のなめらかさとが、同等になるためではないかと考えられる。
本発明によれば、毛髪に良好なすべり感を付与でき、また、ダメージ度合いの異なる毛髪であっても、全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与し得る毛髪化粧料を提供することができる。
本発明の毛髪化粧料で使用するアシルアルギニンとしては、下記一般式(1)で示されるものが好ましい。
Figure 2010184905
なお、上記一般式(1)中、Rは、炭素数2〜22の直鎖または分岐の、飽和または不飽和の脂肪酸アシル基である。
このようなアシルアルギニンの具体的としては、Nα−モノアセチルアルギニン、Nα−モノプロピオニルアルギニン、Nα−モノ−2−エチルヘキサノイルアルギニン、Nα−モノデカノイルアルギニン、Nα−モノラウロイルアルギニン、Nα−モノミリストイルアルギニン、Nα−モノパルミトイルアルギニン、Nα−モノステアロイルアルギニン、Nα−モノイソステアロイルアルギニン、Nα−モノオレイルアルギニン、Nα−モノオクタノイルアルギニン、Nα−モノオクチルドデカノイルアルギニン、Nα−モノベヘノイルアルギニン、Nα−モノヤシ油脂肪酸アシルアルギニン、Nα−モノパーム核油脂肪酸アシルアルギニン、Nα−モノ牛脂脂肪酸アシルアルギニンなどのモノアシルアルギニンが挙げられ、これらのうちの2種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、Nα−モノラウロイルアルギニンが特に好ましい。
毛髪化粧料におけるアシルアルギニンの配合量は、その使用による効果(毛髪になめらかさやすべり感を付与する効果)をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中のアシルアルギニンの量が多すぎると、処理後の毛髪が硬くなり、ごわつく傾向があることから、毛髪化粧料におけるアシルアルギニンの配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料で使用する二塩基酸のジエステルとしては、例えば、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチルなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、毛髪により良好に浸透し得ることから、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピルが特に好ましい。
毛髪化粧料における二塩基酸のジエステルの配合量は、その使用による効果(毛髪化粧料によるなめらかさ付与効果の、毛髪全体における均一性を高める効果)をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の二塩基酸のジエステルの量が多すぎると、処理後の毛髪がべたついたり、また、二塩基酸のジエステルに起因する特異臭がきつくなる虞があることから、毛髪化粧料における二塩基酸のジエステルの配合量は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
なお、本発明の毛髪化粧料において、アシルアルギニンと二塩基酸のジエステルとの配合比率は、質量比で、1:2〜1:30であることが好ましく、このような配合比率でアシルアルギニンと二塩基酸のジエステルとを併用することにより、毛髪に、その全体にわたって高い均一性でなめらかさを付与する効果が、より向上する。
本発明の毛髪化粧料で使用するカチオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸アミドアミン(ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなど)、モノアルキル型4級アンモニウム塩(塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなど)、ジアルキル型4級アンモニウム塩(塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなど)、アルキルピリジニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、毛髪の感触向上効果がより良好になることから、モノアルキル型4級アンモニウム塩とジアルキル型4級アンモニウム塩とを併用することが好ましい。
毛髪化粧料におけるカチオン性界面活性剤の好適配合量は、毛髪化粧料に配合する他の成分(特に、後述する他の界面活性剤や油性成分)とのバランスによって変動し得るが、例えば、0.1質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましく、また、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、4価の糖アルコールまたはその2量体と脂肪酸とのエステルが更に配合されていることが好ましい。4価の糖アルコールまたはその2量体と脂肪酸とのエステルを配合することで、ダメージ度合いが大きな毛先部分の感触を更に改善して、なめらかさをより均一性高く付与できる毛髪化粧料となる。
4価の糖アルコールと脂肪酸とのエステルとしては、例えば、トリエチルヘキサン酸エリスリチルなどのエリスリトールと脂肪酸とのエステル;テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ペンタエリスリチルなどのペンタエリスリトールと脂肪酸とのエステル;などが挙げられる。また、4価の糖アルコールの2量体と脂肪酸とのエステルとしては、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリスリチルなどのジペンタエリスリトールと脂肪酸とのエステルなどが挙げられる。4価の糖アルコールまたはその2量体と脂肪酸とのエステルは、上記例示のものを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、毛髪への吸着がより良好であることから、トリエチルヘキサン酸エリスリチルなどのエリスリトールと脂肪酸とのエステルが好ましい。
毛髪化粧料における4価の糖アルコールと脂肪酸とのエステルの配合量は、その使用による上記の効果をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の4価の糖アルコールと脂肪酸とのエステルの量が多すぎると、処理後の毛髪が硬くなり、ごわつく傾向があることから、毛髪化粧料における4価の糖アルコールと脂肪酸とのエステルの配合量は、7質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料では、主たる溶媒(分散媒を含む。以下同じ。)として水を使用することが好ましい。なお、溶媒には、水のみを使用してもよく、必要に応じて、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール(炭素数が6以下のアルコール)などの有機溶媒を、溶媒全量中5質量%以下程度の量で水と併用してもよい。毛髪化粧料における溶媒の配合量は、例えば、60〜90質量%とすることが好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料には、上記の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の毛髪化粧料などの化粧料に使用されている各種成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、界面活性剤(上記の成分以外のもの)、油性成分、湿潤剤、防腐剤、キレート剤、香料、着色剤などが挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤および両性界面活性剤(アシルアルギニンを除く)が使用できる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸カリウムなどの脂肪酸塩;ミリスチン酸カルシウム、イソステアリン酸アルミニウムなどの金属セッケン;ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどのアルキルエーテルカルボン酸塩;ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カリウムなどのアシル乳酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,13)硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類(ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなど)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン2−デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリンエーテルなど)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル(モノステアリン酸ソルビタンなど)、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルポリグリコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、コカミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。
油性成分としては、例えば、油脂、炭化水素、上記の各種エステル以外のエステル類、高級アルコール、シリコーンなどが挙げられる。湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸などが挙げられる。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリオンなどが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には、例えば、洗い流すタイプまたは洗い流さないタイプのヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどが含まれる。また、本発明の毛髪化粧料を、縮毛矯正剤、パーマネントウェーブ剤、ヘアカラー剤といった化学処理剤として利用することもできる。更に、本発明の毛髪化粧料は、上記の化学処理剤を用いる場合の前処理剤や後処理剤として、また、整髪料としても利用できる。
本発明の毛髪化粧料が、洗い流すタイプのヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどの場合には、通常、シャンプーで洗浄した後の毛髪に対して適量塗布し、必要に応じてその後水洗する方法により使用される。本発明の毛髪化粧料を塗布する前に毛髪の洗浄に使用されるシャンプーに関しては、特に制限はなく、従来から知られている各種シャンプーを用いることができる。
また、本発明の毛髪化粧料が、洗い流さないタイプのヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどの場合には、適量を毛髪に均一に塗布して馴染ませる方法により使用できる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1および表2では毛髪化粧料全体で100%となるように、また、表3ではシャンプー組成物全体で100%となるように、それぞれ各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表1〜表3中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜7および比較例1〜5
実施例1〜7および比較例1〜5の毛髪化粧料を、表1および表2に示す組成で調製した。
Figure 2010184905
Figure 2010184905
毛髪化粧料の調製に使用した原材料の一部は、表に記載の成分以外の成分(溶媒など)を含んでいるものもあるが、表1および表2では、このような原材料に含まれる表に記載の成分のみの量を配合量として示している。そして、表1および表2において、精製水の欄の「計100とする」とは、毛髪化粧料を構成する精製水以外の各成分の合計量(表に記載の成分以外の成分も含む原材料における「表に記載の成分以外の成分」の量も含めた合計量)に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
また、表1および表2における「セトステアリルアルコール」は、毛髪化粧料の粘度調整剤として用いたものであり、その配合量における「適量」とは、毛髪化粧料の粘度が20000cpsとなるような量で配合したことを意味している。
なお、実施例1〜7および比較例1〜5の毛髪化粧料の調製に使用した原材料は、以下の通りである。
(1)Nα−モノラウロイルアルギニン:味の素ヘルシーサプライ社製「アミセーフAL−01(商品名)」。
(2)ラウロイルリジン:味の素ヘルシーサプライ社製「アミホープ LL(商品名)」。
(3)セバシン酸ジエチル:日本精化社製「セバチン酸ジエチル(商品名)」。
(4)アジピン酸ジイソプロピル:日本精化社製「DIA(商品名)」。
(5)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム:東邦化学工業社製「カチナール DC−80(商品名)」。
(6)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム:日光ケミカルズ社製「NIKKOL CA−3475V(商品名)」。
(7)トリエチルヘキサン酸エリスリチル:日清オイリオグループ社製「サラコスE−38(商品名)」。
(8)テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル:日清オイリオグループ社製「コスモール168EV(商品名)」。
実施例1〜7および比較例1〜5の毛髪化粧料について、下記の官能評価および物性値測定を行った。
<官能評価>
肩よりも長い毛髪を有する女性10名をパネリスト(いずれも、毛髪に染毛処理やパーマネントウエーブ処理を繰り返し施した経験のある者)とし、それぞれに専門の評価者1名ずつを付け、これらパネリストの毛髪を用いて、各実施例および比較例の毛髪化粧料の使用による効果を評価した。
各パネリストの毛髪に、表3に示す組成のシャンプー組成物6gを塗布して洗浄し、水で洗い流した。その後、各パネリストの頭部の左半分の毛髪に、標準品として比較例1の毛髪化粧料3gを塗布し、また、頭部の右半分の毛髪に実施例1〜7または比較例2〜5の毛髪化粧料3gを塗布し、各毛髪化粧料を毛髪によく馴染ませた後、洗い流した。その後、各パネリストの毛髪をドライヤーで乾燥して仕上げた。
Figure 2010184905
なお、表3において、精製水の欄の「計100とする」とは、シャンプー組成物を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
各毛髪化粧料を塗布して洗い流し、ドライヤーで乾燥して仕上げた後の各パネリストの毛髪について、頭部の左半分の毛髪(比較例1の毛髪化粧料で処理した側の毛髪)のなめらかさの均一性および毛髪のすべり感を基準として、頭部の右半分の毛髪のなめらかさの均一性および毛髪のすべり感を、上記専門の評価者が評価した。
上記の各評価は、以下の通り5段階で点数付けし、全評価者の点数を合計することで行った。これらの結果を表4に示す。
よい ・・・+2。
ややよい ・・・+1。
どちらでもない ・・・0。
あまりよくない ・・・−1。
よくない ・・・−2。
<物性値測定>
長さ20cmの毛髪からなる毛束(0.5g)を複数用意し、下記のブリーチ処理を施して、毛髪を化学的に損傷させた。
まず、35質量%濃度の過酸化水素水6.0質量%を含み、精製水によって全量を100質量%にしたものと、25質量%のアンモニア水を8.5質量%含み、精製水によって全量を100質量%にしたものとを等量混合して、ブリーチ処理のためのブリーチ剤を調製した。次に、各毛束を前記のブリーチ剤100ml中に浸漬し、35℃恒温振とう器中で30分振とうすることで、各毛束をブリーチ処理し、精製水で洗浄した。このブリーチ処理を5回繰り返した。
その後、ブリーチ処理を施した各毛束から、平均摩擦係数および摩擦係数の変動測定用の毛髪(各10本)を採取した。そして、残りの毛束を、表3に示す組成のシャンプー組成物1gを用いて洗浄し、洗い流した後、それぞれに実施例1〜7または比較例1〜5の毛髪化粧料1gを塗布して十分に馴染ませた。その後、各毛束を洗い流し、乾燥して仕上げた。
上記ブリーチ処理後に採取した毛髪(毛髪化粧料による処理前の毛髪)および上記仕上げ後の各毛束中の毛髪(毛髪化粧料による処理後の毛髪)について、平均摩擦係数(MIU)と、毛髪中の摩擦係数の変動(MMD)とを測定した。
採取した毛髪10本を、スライドガラス上に1mm間隔で揃えて並べ、セロハンテープで両端を固定して測定用サンプルとした。なお、毛髪の採取には、できるだけ太さが同等のものを選ぶようにした。これらの測定用サンプルのMIUおよびMMD測定を、恒温恒湿室(25℃、50%RH)内で、すべり試験機(カトーテック社製「KES−SE(STP)」)を用いて実施した。測定には摩擦子としてシリコンゴムを用い、25gの荷重をかけ、毛髪の根元部分から毛先部分へ向かって1mm/secの速度で摩擦感テスターを移動させてMIUおよびMMDを測定した。
毛髪化粧料による処理前の毛髪のMIUと、毛髪化粧料による処理後の毛髪のMIUとから、MIUの変化率(%)を求めた。また、毛髪化粧料による処理前の毛髪のMMDと、毛髪化粧料による処理後の毛髪のMMDとから、MMDの変化率(%)を求めた。なお、MIUの変化率およびMMDの変化率は、下記式に従って算出した。
変化率(%) = 100×{1−(b/a)}
なお、上記式中、変化率(%)は、MIUの変化率またはMMDの変化率であり、aは毛髪化粧料による処理前のMIUまたはMMD、bは毛髪化粧料による処理後のMIUまたはMMDである。
すなわち、MIUの変化率が大きいほど、毛髪化粧料の処理によって毛髪のすべり感が向上していることを示しており、MMDの変化率が大きいほど、毛髪化粧料の処理によって、毛髪のなめらかさが、全体にわたって高い均一性で向上していることを意味している。これらの結果を表4に併記する。
Figure 2010184905
表4に示す通り、アシルアルギニン、二塩基酸のジエステルおよびカチオン性界面活性剤を配合した実施例1〜7の毛髪化粧料で処理した毛髪は、アシルアルギニンおよび二塩基酸のジエステルを配合していない比較例1の毛髪化粧料で処理した毛髪に比べて、官能評価によるなめらかさの均一性およびすべり感が良好であり、また、MIUの変化率およびMMDの変化率も大きく、毛髪化粧料による処理前の毛髪に対して、なめらかさが高い均一性で向上しており、かつすべり感も向上していることが分かる。
これに対し、二塩基酸のジエステルを配合していない比較例2の毛髪化粧料で処理した毛髪、アシルアルギニンを配合していない比較例3の毛髪化粧料で処理した毛髪、二塩基酸のジエステルに代えて別のエステルを配合した比較例4の毛髪化粧料で処理した毛髪、およびアシルアルギニンに代えてラウロイルリジンを配合した比較例5の毛髪化粧料で処理した毛髪は、なめらかさの均一性およびすべり感が劣っている。

Claims (3)

  1. 少なくとも、アシルアルギニン、二塩基酸のジエステルおよびカチオン性界面活性剤が配合されていることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 4価の糖アルコールまたはその2量体と脂肪酸とのエステルが更に配合されている請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. アシルアルギニンと、二塩基酸のジエステルとの配合比率が、質量比で、1:2〜1:30である請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
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