JP2010184175A - 水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被処理水の好気処理を行なう好気処理領域を備える水処理装置において、好気処理領域における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図るのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明に係る水処理装置100では、流入部101aから流入した原水が浄化処理されつつ流出部101bへと連続して流れる流通経路から分岐させて好気処理槽120を配設し、当流通該経路の夾雑物除去槽110において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部は、この好気処理槽120において好気処理された後、再び夾雑物除去槽110へと返送される構成になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水処理技術に係り、詳しくは被処理水の浄化処理を行なう浄化処理部を処理槽本体に収容する水処理装置の構築技術に関する。
従来、一般家庭等から排出される生活排水や、産業廃水等の汚水などの被処理水を処理する種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、被処理水を処理する機構として、好気性生物処理槽、浮上濾過槽、固液分離槽を含む構成の汚水処理装置が開示されている。
ところで、好気性生物処理槽のような好気処理領域を有するこの種の水処理装置においては、当該好気処理領域の所望の処理性能を確保するために、被処理水の流通水量や、被処理水の水理学的滞留時間(「HRT」ともいう)が重要な設計要素とされる。具体的には、好気処理領域において被処理水の硝化反応(被処理水中のアンモニアの硝化(酸化))を促進するためには、被処理水の流通水量を相対的に増やすことが必要とされ、またスカムの浮上を促進するためには、被処理水の滞留時間を長くするべく被処理水の流通水量を相対的に減らすことが必要とされる。
しかしながら、下記特許文献1に記載の汚水処理装置のように、互いに直列的に配設された各処理領域において被処理水が連続的に処理される流通経路に好気処理領域が配設される水処理装置にあっては、好気処理領域における被処理水の流通水量を相対的に増やすことと減らすことは相反することとなるため、被処理水の硝化反応促進と、スカムの浮上促進の両立を図るのが難しい。
特許第3699706号公報
そこで本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、被処理水の好気処理を行なう好気処理領域を備える水処理装置において、好気処理領域における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、一般家庭等から排出される生活排水をはじめ、厨房排水、産業廃水等の各種の被処理水を処理する水処理装置の構築技術として好適に用いられる。
本発明にかかる水処理装置は、浄化処理部、流入部及び流出部を少なくとも備える。浄化処理部は、処理槽本体に収容され被処理水の浄化処理を行なう機能を有する。この浄化処理部は、1または複数の処理部分を適宜組み合わせることによって構成される。この浄化処理部として、典型的には被処理水中の夾雑物を除去する処理、被処理水の嫌気処理、被処理水の好気処理、被処理水の固液分離処理、被処理水の消毒処理を順次行なう第1の浄化処理部や、被処理水の嫌気処理、被処理水の好気処理、被処理水の固液分離処理、被処理水の消毒処理を順次行なう第2の浄化処理部を採用することができる。流入部は、原水が処理槽本体の槽外から浄化処理部に流入する部位として構成される。流出部は、浄化処理部において浄化処理された後の水が処理槽本体の槽外へ流出する部位として構成される。
特に本発明では、前記の浄化処理部は、更に流通経路、汚泥分離領域、好気処理領域、移送機構及び返送機構を含む構成とされる。
流通経路は、流入部から流入した原水が浄化処理されつつ流出部へと連続して流れる経路として構成される。
汚泥分離領域は、流通経路において被処理水中の汚泥が固液分離処理される領域として構成される。ここでいう汚泥分離領域に関しては、被処理水中の汚泥が固液分離処理される種々の領域が包含され、典型的には被処理水中の夾雑物を除去する夾雑物除去槽や嫌気ろ床を備える嫌気ろ床槽が、当該領域に相当する。
被処理水の好気処理領域は、流通経路から分岐して配設され、被処理水中の有機汚濁物質が好気処理される領域として構成される。典型的には、接触ろ床を備える接触濾床槽、流動可能な担体が充填された担体流動濾過槽、接触ばっ気が行なわれる接触ばっ気槽などによって、当該領域が構成される。
移送機構は、汚泥分離領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を流通経路から分岐させて好気処理領域に移送する機構として構成される。ここでいう「汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水」とは、汚泥を含む水を固定分離処理することによって得られる水を広く包含する主旨であり、当該汚水が含有する固体、当該汚水に残留する固体の度合いに関しては限定されない。この移送機構は、流通経路から好気処理領域へと流れる水、すなわち固液分離処理後の汚水の移送を許容すればよく、典型的には処理槽本体の槽壁や仕切り板等の内装材によって形成される移送流路を通じ、押し出し流れないしオーバーフローの原理によって汚水を移流させる機構や、エアリフトポンプや水中ポンプなどの移送ポンプによるポンプ移送によって汚水を移送する機構を用いて構成される。
返送機構は、好気処理領域にて好気処理した後の水を流通経路へ返送する経路として構成される。この返送機構は、好気処理領域から流通経路への水の移送を許容すればよく、典型的には処理槽本体の槽壁や仕切り板等の内装材によって形成される返送流路を通じ、押し出し流れないしオーバーフローの原理によって水を返送させる機構や、エアリフトポンプや水中ポンプなどの移送ポンプによるポンプ移送によって水を移送する機構を用いて構成される。この返送機構は、流入部から流入した原水が浄化処理されつつ流出部へと連続して流れる流通経路上に設けられた各種の処理領域に接続可能とされ、典型的には汚泥分離領域に接続される。
これにより、好気処理領域を流れる被処理水の水量が、流通経路を流れる被処理水の水量に対し独立して設定可能とされる。なおここでいう「独立して設定」とは、好気処理領域がメインフローである流通経路から外れた位置に配設されることで、流通経路から好気処理領域へと移送される汚水の移送水量、すなわち好気処理領域を流れる被処理水の水量(好気処理領域における処理水量)を、流通経路の水量に関係なく(依存することなく)調節することができるという主旨である。これに対し、流通経路上に好気処理領域が配設されている場合には、好気処理領域を流れる被処理水の水量は、流通経路の水量に依存することとなり独立した設定が難しい。
本発明にかかる水処理装置のこのような構成によれば、好気処理領域での被処理水の滞留時間を独立して調節することが可能とされるため、例えば被処理水の硝化反応を促進するべく、好気処理領域における被処理水の流通水量を相対的に増やしたり、スカムの浮上を促進するべく、好気処理領域における被処理水の流通水量を相対的に減らして処理水の滞留時間を長くすることが可能となる。従って、好気処理領域における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図ることが可能とされる。なお、ここでいう「スカム」とは、典型的には原水中の懸濁物質、繊維質、油脂質、細菌が浮上して、水表面にできるスポンジ質の厚い膜状の浮きかすが挙げられる。
また、汚泥が過剰に含まれるBOD負荷が高い状態の汚水は、硝化反応(被処理水中のアンモニアの硝化(酸化))が進行し難いことが知られているが、本発明では、汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水を、好気処理領域へと移送して硝化を行なう構成ゆえ、固液分離によってある程度の固形分が分離されたBOD負荷の低い状態の汚水が硝化されることとなり、硝化反応の進行に関し有利とされる。従って、本発明によれば、被処理水の硝化反応を進行し易くするという点に関し、汚泥の固液分離処理が行なわれていない汚泥過剰の汚水を好気処理領域にて処理する場合では得られないような作用効果を奏することとなる。
また本発明にかかる水処理装置の更なる形態では、前記の浄化処理部は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去領域と、夾雑物除去領域にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気処理領域とを備え、夾雑物除去領域によって汚泥分離領域が構成されるのが好ましい。また、本構成では、移送機構は、夾雑物除去領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を好気処理領域に移送する構成とされ、返送機構は、好気処理領域にて好気処理した後の水を夾雑物除去領域に返送する構成とされる。
このような構成によれば、夾雑物除去領域から好気処理領域へと流入して流れる被処理水の水量が、流通経路を流れる被処理水の水量に対し独立して設定可能とされる。
また本発明にかかる水処理装置の更なる形態では、前記の浄化処理部は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去領域と、夾雑物除去領域にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気処理領域とを備え、嫌気処理領域によって汚泥分離領域が構成されるのが好ましい。また、本構成では、移送機構は、嫌気処理領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を好気処理領域に移送する構成とされ、返送機構は、好気処理領域にて好気処理した後の水を夾雑物除去領域に返送する構成とされる。
このような構成によれば、嫌気処理領域から好気処理領域へと流入して流れる被処理水の水量が、流通経路を流れる被処理水の水量に対し独立して設定可能とされる。
また本発明にかかる水処理装置の更なる形態では、前記の浄化処理部は、流通経路のうち前記嫌気処理領域の下流に、被処理水の好気処理を行なう第2の好気処理領域と、第2の好気処理領域で処理された水の固液分離処理を行なう固液分離処理領域と、固液分離処理領域で処理された水の消毒処理を行なう消毒処理領域とを順次備える構成であるのが好ましい。
このような構成によれば、好気処理領域にて好気処理され、流通経路へ返送された後の水は、嫌気処理領域の下流において、更に好気処理領域、固液分離処理領域及び消毒処理領域において順次処理される。
また本発明にかかる水処理装置の更なる形態では、前記の移送機構は、汚泥分離領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部をポンプ移送によって好気処理領域に移送する移送ポンプと、汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量に基づいて、移送ポンプによる移送水量を調節可能な調節機構を備える構成であり、またこの調節機構は、第1の調節モード及び第2の調節モードを含む構成であるのが好ましい。第1の調節モードは、汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量が規定よりも少ない場合に移送ポンプによる移送水量を相対的に減少させる移送モードとされる。一方、第1の調節モードは、汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量が規定よりも多い場合に移送ポンプによる移送水量を相対的に増加させる移送モードとされる。このような構成によれば、第1の調節モード及び第2の調節モードを遂行することによって、好気処理領域における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図ることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、被処理水の好気処理を行なう好気処理領域を備える水処理装置において、特に流入部から流入した原水が浄化処理されつつ流出部へと連続して流れる流通経路から分岐させて好気処理領域を配設し、当流通該経路の汚泥分離領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部をこの好気処理領域において好気処理した後、再び流通経路へ返送する構成を採用することによって、汚泥分離領域から好気処理領域へと移送される汚水の移送水量、すなわち好気処理領域における被処理水の滞留時間を独立して設定することが可能となり、以って好気処理領域における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図ることが可能となった。
以下に、本発明における一実施の形態の水処理装置の構成等を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、一般家庭等から排出される排水(汚水)の処理を行う水処理装置について説明するものである。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態である水処理装置100の概略構成に関しては図1が参照される。この図1に示すように、本実施の形態の水処理装置100は、槽状に成形された槽本体101の内部に各種の浄化処理機構を収容している。この浄化処理機構は、処理工程の順に対応して上流(図1中の左側)から一次処理部102及び二次処理部103を含む。外部から流入部101aを通じて槽本体101へと流入した原水は、一次処理部102において処理され、次いで二次処理部103で処理された後、流出部101bを通じて槽本体101の外部へと放流される。一次処理部102は、夾雑物除去槽110、好気処理槽120及び嫌気濾床槽130によって構成される。一方、二次処理部103は、好気処理槽140、固液分離処理槽150及び消毒槽160によって構成される。ここでいう槽本体101が本発明における「処理槽本体」に相当し、また槽本体101に収容される一次処理部102及び二次処理部103によって、本発明における「浄化処理部」が構成される。
夾雑物除去槽110は、本実施の形態においては槽本体101内の最上流部に配置されており、流入部101aを通じて当該夾雑物除去槽110に原水が流入する構成になっている。夾雑物除去槽110へのこの原水の流れが図1中の矢印10によって示される。ここでいう流入部101aが、本発明における「流入部」に相当する。この夾雑物除去槽110は、被処理水中に含まれる夾雑物を、流入バッフル(図示省略)などの固液分離手段を用いて被処理水から分離する処理を行う槽であり、被処理水の固液分離機能を果たす。この夾雑物除去槽110で処理された後の水は、一部が好気処理槽120に移流し、残りがその下流に配置された嫌気濾床槽130へと移流する。嫌気濾床槽130へのこの水の流れが図1中の矢印40によって示される。
好気処理槽120は、夾雑物除去槽110における固液分離処理によって生じた水、すなわち汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水、具体的には夾雑物除去槽110の中間水位に滞留する水(「中間水」ないし「上澄み液」ともいう)を受け入れて処理する機能を果たす。より具体的には、夾雑物除去槽110から受け入れた中間水に含まれる有機汚濁物質を好気処理(被処理水中のアンモニアの「硝化」或いは「酸化」ともいう)する第1の処理と、夾雑物除去槽110において油脂や固形物の集まったスカムを浮上させ易くする第2の処理が、この好気処理槽120において遂行される。
この好気処理槽120の具体的な構成に関しては、ばっ気槽、接触ばっ気槽、担体流動槽等のうちの1または複数を適宜用いることができ、特には、汚泥等の固形物の閉塞の危険性が低い担体流動槽を用いて構成するのが好ましい。典型的には、この好気処理槽120は、夾雑物除去槽110の上流側に配設されるとともに、夾雑物除去槽110の中間水は、エアリフトポンプ等の移送ポンプ112によって好気処理槽120へとポンプ移送されるように構成されている。夾雑物除去槽110から好気処理槽120へのこの水の流れが図1中の矢印20によって示される。ここでいう移送ポンプ112及び後述の調節機構114が、本発明における「移送機構」を構成している。この移送機構は、夾雑物除去槽110から好気処理槽120への汚水の移送を許容すればよく、処理槽本体の槽壁や仕切り板等の内装材によって形成される移送流路を通じ、押し出し流れないしオーバーフローの原理によって汚水を移流させる機構として構成されてもよい。
また、この好気処理槽120において好気処理された後の水は、当該好気処理槽120から例えば押し出し流れないしオーバーフローの原理にしたがって夾雑物除去槽110へと返送されるように構成されている。好気処理槽120から夾雑物除去槽110へのこの水の流れが図1中の矢印30によって示される。従って、夾雑物除去槽110には、好気処理槽120との間で水の循環流れ(「還流」ともいう)が形成されることとなる。具体的には、好気処理槽120と夾雑物除去槽110との間に両領域を仕切る仕切り板が配設されており、好気処理槽120と夾雑物除去槽110との間の水位差によって、この仕切り板の上部に形成された移流開口を越えて、好気処理槽120から夾雑物除去槽110へと水が返送される返送機構を採用している。ここでいう返送機構が、本発明における「返送機構」に相当する。この返送機構は、好気処理槽120から夾雑物除去槽110への水の移送を許容すればよく、エアリフトポンプや水中ポンプなどの移送ポンプによって構成されてもよい。
また、本実施の形態では、移送ポンプ112による移送水量を調節可能な調節機構114を備える。典型的には、移送ポンプ112の一例としてのエアリフトポンプに関し、当該エアリフトポンプに供給されるエア量を自動ないし手動で調節可能な調節バルブ等によってこの調節機構114が構成される。この調節機構114によって、移送ポンプ112による移送水量が適宜調節される。移送ポンプ112による移送を連続的に行なう運転においては、調節バルブが開放状態とされ且つバルブ開度が適宜調整され、また移送ポンプ112による移送を間欠的に行なう運転においては、電磁バルブ等の調節バルブが開放状態或いは閉鎖状態に切り換え制御されるのが好ましい。ここでいう移送ポンプ112及び調節機構114がそれぞれ、本発明における「移送ポンプ」及び「調節機構」に相当する。
嫌気濾床槽130は、夾雑物除去槽110から受け入れた被処理水中の有機汚濁物質を嫌気処理(還元)しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する機能を有する処理槽であり、典型的には、有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する嫌気性微生物が付着する所定量の濾材が濾床に充填される構成を有する。この嫌気処理によってBODの低減と汚泥物の減量化が図られる。この嫌気濾床槽130で処理された後の水は、その下流に配置された接触濾床槽140へと移流する。接触濾床槽140へのこの水の流れが図1中の矢印50によって示される。なお、この嫌気濾床槽130は、被処理水が上向流或いは下向流として流れる1室構造であってもよいし、或いは被処理水が上向流として流れる室と、被処理水が下向流として流れる室とを組み合わせた2室構造であってもよい。
好気処理槽140は、被処理水の好気処理を行う機能を有し、前記の好気処理槽120とは別個に設けられる処理槽として構成される。この好気処理槽140は、典型的には好気性微生物の生物膜が付着する担体が流動可能に充填された担体流動槽や、接触ばっ気が行なわれる接触ばっ気槽とされ、いずれも槽底部に好気処理のためのエアを供給する散気装置が配置される。散気装置からエアが供給されたときに、被処理水中の有機汚濁物質が好気処理(酸化)される。この好気処理槽140で処理された後の水は、その下流に配置された固液分離処理槽150へと移流する。固液分離処理槽150へのこの水の流れが図1中の矢印60によって示される。ここでいう好気処理槽140が、本発明における「第2の好気処理領域」に相当する。
固液分離処理槽150は、好気処理槽140において処理された水の固液分離処理を行なう機能を有する処理槽として構成される。この固液分離処理槽150は、典型的には担体、ろ材、フィルター等の充填材によるろ過によって固液分離処理を行なう処理槽や、沈降分離によって固液分離処理を行なう処理槽とされる。これにより被処理水中のSS(浮遊物質)が分離される。この固液分離処理槽150で処理された後の水は、その下流に配置された消毒槽160へと移流する。消毒槽160へのこの水の流れが図1中の矢印70によって示される。ここでいう固液分離処理槽150が、本発明における「固液分離処理領域」に相当する。
消毒槽160は、固液分離処理槽150から流入した水を消毒処理する機能を有する処理槽であり、本実施の形態においては槽本体101内の最下流部に配置されている。この消毒槽160は、その最上流部に消毒処理を行うための固形塩素剤(消毒剤)が充填された薬剤筒を備えている。この消毒槽160において、薬剤筒から溶出した固形塩素剤によって消毒処理(塩素消毒処理)された後の水は、流出部101bを通じて槽本体101の外部へ放流される。この水の流れが図1中の矢印80によって示される。ここでいう消毒槽160が、本発明における「消毒処理領域」に相当し、またここでいう流出部101bが、本発明における「流出部」に相当する。
ところで、上記好気処理槽120のような好気処理領域を有する水処理装置において、当該好気処理領域の所望の処理性能を確保するためには、被処理水の流通水量や、被処理水の水理学的滞留時間(「HRT」ともいう)が重要な設計要素とされる。具体的には、好気処理領域において被処理水の硝化反応(酸化)を促進するためには、被処理水の流通水量を相対的に増やすことが必要とされ、またスカムの浮上を促進するためには、被処理水の滞留時間を長くするべく被処理水の流通水量を相対的に減らすことが必要とされる。ところが、互いに直列的に配設された各処理領域において被処理水が連続的に処理される水処理装置にあっては、好気処理領域における被処理水の流通水量を相対的に増やすことと減らすことは相反することとなるため、被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図るのが難しい。なお、ここでいう「スカム」とは、典型的には原水中の懸濁物質、繊維質、油脂質、細菌が浮上して、水表面にできるスポンジ質の厚い膜状の浮きかすが挙げられる。
そこで、本実施の形態では、前述のように一次処理部102のメインフロー(二次処理部103及び水処理装置100のメインフローでもある)の夾雑物除去槽110から好気処理槽120を分岐させるように構成している。すなわち、本実施の形態では、この一次処理部102は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去槽110と、夾雑物除去槽110にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気濾床槽130とを備え、夾雑物除去槽110によって汚泥分離領域が構成される。そして、そして、一次処理部102のメインフロー(夾雑物除去槽110)にて汚泥分離された後の汚水(「中間水」ないし「上澄液」)の一部は、前述の移送機構を介してインフローから分岐して好気処理槽120へと移送される一方、好気処理槽120にて好気処理された後の水は、前述の返送機構を介して再び夾雑物除去槽110へと返送されるように構成している。ここでいうメインフローは、流入部101aから流入した原水が浄化処理されつつ流出部101bへと連続して流れる流通経路であり、このメインフローが本発明における「流通経路」に相当する。また、ここでいう夾雑物除去槽110及び好気処理槽120がそれぞれ、本発明における「汚泥分離領域」及び「好気処理領域」に相当する。
このような構成においては、好気処理槽120がメインフローである流通経路から分岐して当該流通経路から外れた位置に配設されることとなり、夾雑物除去槽110から好気処理槽120へと移送される汚水の移送水量(従って好気処理槽120を流れる被処理水の水量(好気処理槽120における処理水量))を、流入部101aから流出部101bへと連続して流れる流通経路の移送水量に対して独立して設定することができる。すなわち、好気処理槽120を流れる被処理水の水量を、メインフローである流通経路の水量に関係なく(流通経路の水量に依存することなく)調節することができる。これに対し、流通経路上に好気処理槽120が配設されている場合には、好気処理槽120を流れる被処理水の水量は、流通経路の水量に依存することとなり独立した設定が難しい。これにより、好気処理槽120における被処理水の滞留時間が独立して設定可能とされる。このような構成によれば、好気処理槽120での被処理水の滞留時間を独立して調節することが可能とされるため、例えば被処理水の硝化反応を促進するべく、好気処理槽120における被処理水の流通水量を相対的に増やしたり、スカムの浮上を促進するべく、好気処理槽120における被処理水の流通水量を相対的に減らして処理水の滞留時間を長くすることが可能となる。
ここで、上記構成の好気処理槽120において、被処理水の流通水量を独立して設定する具体的な調整モードに関し説明する。この好気処理槽120は、前述のように被処理水の流通水量を独立して設定可能なスカム浮上モード及び硝化モードを備える。なお、必要に応じては、これらスカム浮上モード及び硝化モードに加えて、更なる調節モードを設定することもできる。
スカム浮上モードでは、夾雑物除去槽110から好気処理槽120へと移送される移送水量を、スカムの浮上促進に必要な水理学的滞留時間を優先した移送水量に調節する。具体的には、夾雑物除去槽110における浮上性スカムの滞留量が規定よりも少ない場合に、調節機構114によって移送ポンプ112による移送水量を相対的に減少させる調節を行なう。これにより、夾雑物除去槽110と好気処理槽120との間で循環される被処理水の水理学的滞留時間が長くなり、夾雑物除去槽110においてスカムが浮上し易くなる。ここでいうスカム浮上モードが、本発明における「第1の調節モード」に相当する。
一方、硝化モードでは、夾雑物除去槽110から好気処理槽120へと移送される移送水量を、被処理水の硝化に重点をおいて調節する。具体的には、夾雑物除去槽110における浮上性スカムの滞留量が規定よりも多い場合に、調節機構114によって移送ポンプ112による移送水量を相対的に増加させる調節を行なう。これにより、夾雑物除去槽110と好気処理槽120との間で循環される循環水量が増加され、好気処理槽120における被処理水の硝化が促進され、結果として硝化量が増えることとなる。ここでいう硝化モードが、本発明における「第2の調節モード」に相当する。
なお、上記スカム浮上モード及び硝化モードにおける移送水量の調節に関しては、移送ポンプ112の負荷が調節機構114によって調節される。この場合、単に移送ポンプ112の負荷が調節されてもよいし、或いはフィードバック制御によって、実際の移送水量に関する情報を検出しつつ実際の移送水量を所望の移送水量に合致させるように移送ポンプ112の負荷が調節されてもよい。また、夾雑物除去槽110における浮上性スカムの滞留量が規定よりも少ない或いは規定よりも多いという判定に関しては、夾雑物除去槽110に実際に発生している浮上性スカムのスカム厚みを検出するのが好ましい。この検出結果に基づいて、移送ポンプ112の調節機構114が手動ないし自動で調節され、スカム浮上モード或いは硝化モードが遂行される。簡便な方法においてこの検出を行なう場合には、作業者が槽内に設けられたスケール或いは別途準備したスケールによって浮上性スカムのスカム厚みを測定することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽130、好気処理槽140、固液分離処理槽150及び消毒槽160によって順次流れるメインの流通経路から外れて好気処理槽120を配設することによって、メインの流通経路の流通水量に対し、好気処理槽120における被処理水の流通水量を独立して設定することが可能となる。この構成において特に、スカム浮上モード及び硝化モードを遂行することによって、好気処理槽120における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水を、好気処理槽120へと移送して硝化(被処理水中のアンモニアの硝化(酸化))を行なう構成ゆえ、固液分離によってある程度の固形分が分離されたBOD負荷の低い状態の汚水が硝化されることとなり、硝化反応の進行に関し有利とされる。これに対し、汚泥が過剰に含まれるBOD負荷が高い状態の汚水は、硝化反応が進行し難いことが知られている。従って、本実施の形態によれば、被処理水の硝化反応を進行し易くするという点に関し、汚泥の固液分離処理が行なわれていない汚泥過剰の汚水を好気処理領域にて処理する場合では得られないような作用効果を奏することとなる。
また、本実施の形態によれば、夾雑物除去槽110を流れる被処理水の一部を好気処理槽120において処理する構成であるため、夾雑物除去槽110の下流の嫌気濾床槽130への被処理水の水質負荷(例えばBODなど)が抑えられ、嫌気への負荷低減による処理性能向上及び濾過性能向上が図られる。
また、本実施の形態によれば、メインの流通経路から好気処理槽120を分岐させることによって、他の処理槽に対し好気処理槽120の容量を独立して設定することが可能となり、例えば好気処理槽120をコンパクト化することによって水処理装置100全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、夾雑物除去槽110、好気処理槽120及び嫌気濾床槽130によって一次処理部102が構成され、好気処理槽140、固液分離処理槽150及び消毒槽160によって二次処理部103が構成される場合について記載したが、本発明では、流入部101aから流入した原水が浄化処理されつつ流出部101bへと連続して流れる流通経路上に、夾雑物除去槽110や嫌気濾床槽130のような汚泥分離領域を少なくとも備え、またこの流通経路から分岐した経路に好気処理槽120のような好気処理領域を少なくとも備える構成であればよく、一次処理部102及び二次処理部103を構成する各処理槽の数や種類を適宜選択することが可能である。
例えば、一次処理部102及び二次処理部103によって、被処理水中の夾雑物を除去する処理、被処理水の嫌気処理、被処理水の好気処理、被処理水の固液分離処理、被処理水の消毒処理が順次行なわれる構成や、被処理水の嫌気処理、被処理水の好気処理、被処理水の固液分離処理、被処理水の消毒処理が順次行なわれる構成を採用することができる。
また、上記実施の形態では、好気処理槽120は、夾雑物除去槽110からの汚水を受け入れて処理し、その後に夾雑物除去槽110に返送する場合について記載したが、好気処理槽120への水の受け入れ元及び処理後の水の移送先に関しては、夾雑物除去槽110以外の領域を必要に応じて適宜選択することもできる。この変更例に関しては、図2及び図3が参照される。なお、これら図2及び図3において、図1に示す要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の構成要素に関する説明は省略するものとする。
図2には別実施の形態の一次処理部202の概略構成が示される。図2に示すこの一次処理部202では、嫌気濾床槽130にて汚泥が固液分離処理された、汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水を好気処理槽120に受け入れて処理し、処理後の水を夾雑物除去槽110に移送する構成とされる。すなわち、この一次処理部202は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去槽110と、夾雑物除去槽110にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気濾床槽130とを備え、嫌気濾床槽130によって汚泥分離領域が構成される。そして、嫌気濾床槽130において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部は、移送機構によって好気処理槽120に移送され、好気処理槽120にて好気処理した後の水は、返送機構によって夾雑物除去槽110に返送される。ここでいう夾雑物除去槽110が、本発明における「夾雑物除去領域」に相当し、またここでいう嫌気濾床槽130が、本発明における「汚泥分離領域」及び「嫌気処理領域」に相当する。
また、図3には別実施の形態の二次処理部302の概略構成が示される。図3に示すこの一次処理部302では、嫌気濾床槽130にて汚泥が固液分離処理された水、すなわち汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水を好気処理槽120に受け入れて処理し、処理後の水を再び嫌気濾床槽130に返送する構成とされる。すなわち、この一次処理部302は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去槽110と、夾雑物除去槽110にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気濾床槽130とを備え、嫌気濾床槽130によって汚泥分離領域が構成される。そして、嫌気濾床槽130において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部は、移送機構によって好気処理槽120に移送され、好気処理槽120にて好気処理した後の水は、返送機構によって再び嫌気濾床槽130に返送される。
図2及び図3に示すような構成によっても、図1に示す一次処理部102と同様に、メインの流通経路の流通水量に対し、好気処理槽120における被処理水の流通水量を独立して設定することが可能となり、以って好気処理槽120における被処理水の硝化反応促進と、被処理水からのスカム浮上促進の両立を図ることができるという作用効果を奏することとなる。また、汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水を、好気処理槽120へと移送して硝化することで、BOD負荷の低い状態の汚水が硝化されることとなり、硝化反応の進行に関し有利とされる。
また、上記実施の形態では、家庭用の水処理装置について記載したが、本発明は、家庭用の水処理装置のみならず、工場などに設置される各種の水処理装置に対しても同様に適用可能な技術である。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態である水処理装置100の概略構成を示す図である。 別実施の形態の一次処理部202の概略構成を示す図である。 別実施の形態の一次処理部302の概略構成を示す図である。
100…水処理装置
101…槽本体
101a…流入部
101b…流出部
102…一次処理部
103…二次処理部
110…夾雑物除去槽
112…移送ポンプ
114…調節機構
120…好気処理槽
130…嫌気濾床槽
140…好気処理槽
150…固液分離処理槽
160…消毒槽

Claims (5)

  1. 処理槽本体に収容され被処理水の浄化処理を行なう浄化処理部と、原水が前記処理槽本体の槽外から前記浄化処理部に流入する流入部と、前記浄化処理部において浄化処理された後の水が前記処理槽本体の槽外へ流出する流出部と、
    を有する水処理装置であって、
    前記浄化処理部は、前記流入部から流入した原水が浄化処理されつつ前記流出部へと連続して流れる流通経路と、前記流通経路において被処理水中の汚泥が固液分離処理される汚泥分離領域と、前記流通経路から分岐して配設される被処理水の好気処理領域と、前記汚泥分離領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を前記流通経路から分岐させて前記好気処理領域に移送する移送機構と、前記好気処理領域にて好気処理した後の水を前記流通経路に返送する返送機構と、を含む構成であり、これにより前記好気処理領域を流れる被処理水の水量が前記流通経路を流れる被処理水の水量に対し独立して設定可能とされることを特徴とする水処理装置。
  2. 請求項1に記載の水処理装置であって、
    前記浄化処理部は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去領域と、前記夾雑物除去領域にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気処理領域とを備え、前記夾雑物除去領域によって前記汚泥分離領域が構成され、
    前記移送機構は、前記夾雑物除去領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を前記好気処理領域に移送する構成であり、
    前記返送機構は、前記好気処理領域にて好気処理した後の水を前記夾雑物除去領域に返送する構成であることを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項1に記載の水処理装置であって、
    前記浄化処理部は、被処理水中の夾雑物の除去処理がなされる夾雑物除去領域と、前記夾雑物除去領域にて夾雑物の除去処理がなされた後の水を嫌気処理しつつ被処理水中の汚泥を固液分離処理する嫌気処理領域とを備え、前記嫌気処理領域によって前記汚泥分離領域が構成され、
    前記移送機構は、前記嫌気処理領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の汚水の一部を前記好気処理領域に移送する構成であり、
    前記返送機構は、前記好気処理領域にて好気処理した後の水を前記夾雑物除去領域に返送する構成であることを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の水処理装置であって、
    前記浄化処理部は、前記流通経路のうち前記嫌気処理領域の下流に、被処理水の好気処理を行なう第2の好気処理領域と、前記第2の好気処理領域で処理された水の固液分離処理を行なう固液分離処理領域と、前記固液分離処理領域で処理された水の消毒処理を行なう消毒処理領域とを順次備える構成であることを特徴とする水処理装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の水処理装置であって、
    前記移送機構は、前記汚泥分離領域において汚泥の固液分離処理がなされた後の前記汚水の一部をポンプ移送によって前記好気処理領域に移送する移送ポンプと、前記汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量に基づいて、前記移送ポンプによる移送水量を調節可能な調節機構と、を備え、
    前記調節機構は、前記汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量が規定よりも少ない場合に前記移送ポンプによる移送水量を相対的に減少させる第1の調節モードと、前記汚泥分離領域における浮上性スカムの滞留量が規定よりも多い場合に前記移送ポンプによる移送水量を相対的に増加させる第2の調節モードを含む構成であることを特徴とする水処理装置。
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