JP2010181997A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成であって、凝縮フィンと蒸発フィンとを併せた板の面積を拡大することなく所望の熱交換を可能とする熱交換器が、設置された自動販売機を提供する。
【解決手段】冷却加熱ユニット1000を構成する庫内熱交換器440は、複数のフィンプレート441と、複数のフィンプレート441を伝熱自在に貫通する凝縮伝熱管442と蒸発伝熱管446とから形成されている。凝縮伝熱管442の両端部は第1側板441aから外側に突出し、それぞれ高圧高温冷媒流入配管12および高圧高温冷媒流出配管28が接続され、蒸発伝熱管446の両端部も同様に第1側板441aから外側に突出し、それぞれ低温低圧冷媒流入配管46および低圧低温冷媒流出配管68がそれぞれ接続されている。凝縮伝熱管442が上流側に、蒸発伝熱管446が下流側に配置され、前者によって加熱された空気が後者の除霜に寄与する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の商品、特に、缶、ビン、パック、ペットボトル等の容器に入れた飲料等の商品を、冷却または加熱して販売に供する自動販売機に関する。
自動販売機は通常複数の商品室を有し、該商品室を冷却するための冷却手段は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機により圧縮された冷媒(高圧高温冷媒に同じ)を冷却する放熱器と、該放熱器により冷却された冷媒を膨張する冷媒膨張手段(電子膨張弁等)と、該冷媒膨張手段により膨張された冷媒(低圧低温冷媒に同じ)を蒸発させる複数の蒸発器と、該複数の蒸発器のうち所定の蒸発器に対して前記冷媒を供給する冷媒分配手段とを有する。
そして、各商品室にはそれぞれ蒸発器が設置され、これに収納された商品を冷却している。
また、商品室内は、収納する商品の種類や季節に応じて加熱用として使用されることがある。このとき、各商品室内に設置されている蒸発器に高圧高温冷媒を流して、これを凝縮器として機能させ、高圧高温冷媒(ホットガスに同じ)の温熱を利用して各商品室内を加熱する「ヒートポンプ運転」により、省電力効果を高めた自動販売機の庫内冷却、加熱装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、前記特許文献1に開示された発明は、収納された商品を冷却または加熱する商品室(「ホット/コールド室」に同じ)に設置された熱交換器に、低圧低温冷媒または高圧高温冷媒を、切り替えバルブの操作によって、選択的に供給するものである。このため、切り替えバルブが高圧高温冷媒を密閉することができない場合には、高圧高温冷媒の一部が低圧低温冷媒側にリークし、商品を予定通りに冷却することができなくなるという問題があった。このため、本発明の発明者等は、かかるリークを解決することができる冷却加熱ユニット、および該冷却加熱ユニットが設置された自動販売機の開発に成功している(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−216111号公報(第4頁、図2) 特開2007−328762号公報(第9−10頁、図1)
前記特許文献2に開示された冷却加熱ユニットは、高圧高温冷媒が供給される放熱器を含む高圧高温配管系と、低圧低温冷媒が供給される蒸発器を含む低圧低温配管系とを、分離して、高圧高温冷媒の一部が低圧低温配管系にリークすることを無くしている。
さらに、放熱器と蒸発器とが一体化された熱交換器を開示している。すなわち、放熱器を構成する凝縮フィン(凝縮伝熱管が蛇行しながら貫通している)と、蒸発器を構成する蒸発フィン(蒸発伝熱管が蛇行しながら貫通している)とが、接合または共有の板材にて形成され、商品室への設置が容易になっている。
(あ)しかしながら、前記一体化された熱交換器は、風路の一方側(例えば、上側または右側)に凝縮伝熱管が配置され、風路の他方側(例えば、下側または左側)に凝縮伝熱管が配置されるため、凝縮伝熱管側または蒸発伝熱管側に風を供給するダンパーを設置する必要があった。このため、構成を簡素にして、部品点数を減少させたいという要請があった。
(い)また、前記一体化された熱交換器では、圧縮機と凝縮伝熱管とを連通する配管および凝縮伝熱管と膨張手段とを連通する配管が、該熱交換器の一方の側面側に配置された場合には、膨張手段と蒸発伝熱管とを連通する配管および蒸発伝熱管と圧縮器を連通する配管が、該熱交換器の他方の側面側に配置されていた。このため、該熱交換器を、所定の幅未満の幅狭の商品室に配置しようとすると、凝縮フィンと蒸発フィンとを併せた板の面積を拡大することになり、結果として、収納する商品量(商品ラックの大きさに相当する)を減らすことになっていた。そこで、凝縮フィンと蒸発フィンとを併せた板の面積を拡大することなく、所望の熱交換が可能な熱交換器の開発が要請されていた。
本発明は上記要請に応えるものであって、簡素な構成であって、凝縮フィンと蒸発フィンとを併せた板の面積を拡大することなく所望の熱交換を可能とする熱交換器が、設置された自動販売機を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る自動販売機(請求項1)は、筐体と、
該筐体内に配置された仕切り板によって仕切られた複数の商品室と、
該複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器と、
該複数の商品室のうちの他方の商品室に配置された庫内蒸発器と、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記複数の商品室の外に配置された庫外凝縮器と、
冷媒を膨張させる膨張手段と、
前記庫内熱交換器に、前記圧縮機において圧縮された高圧高温冷媒または前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒の一方を供給開始若しくは供給停止すると共に、前記庫内蒸発器に、前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒を供給開始若しくは供給停止する冷媒分配手段と、
を有する自動販売機であって、
前記庫内熱交換器が、互いに平行に設置された複数のフィンプレートと、該複数のフィンプレートを貫通する前記高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱管と、該複数のフィンプレートを貫通する前記低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管と、から形成され、
前記凝縮伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうちの最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記高圧高温冷媒を流入させる高圧高温冷媒流入配管および前記高圧高温冷媒を流出させる高圧高温冷媒流出配管に接続され、
前記蒸発伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記低圧低温冷媒を流入させる低圧低温冷媒流入配管および前記低圧低温冷媒を流出させる低圧低温冷媒流出配管に接続され、
前記複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器に対し、略水平方向に流れる空気流れが形成され、
前記複数のフィンプレートが、前記空気流れに平行するように配置され、
前記凝縮伝熱管が、前記高圧高温冷媒を蛇行させながら前記空気流れの上流側において下側から上側に流した後、前記空気流れのより下流側において上側から下側に流すように配置され、
前記蒸発伝熱管が、前記低圧低温冷媒を蛇行させながら前記凝縮伝熱管の下流側において上側から下側に流すように配置されていることを特徴とする。
(2)本発明に係る自動販売機(請求項2)は、筐体と、
該筐体内に配置された仕切り板によって仕切られた複数の商品室と、
該複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器と、
該複数の商品室のうちの他方の商品室に配置された庫内蒸発器と、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記複数の商品室の外に配置された庫外凝縮器と、
冷媒を膨張させる膨張手段と、
前記庫内熱交換器に、前記圧縮機において圧縮された高圧高温冷媒または前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒の一方を供給開始若しくは供給停止すると共に、前記庫内蒸発器に、前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒を供給開始若しくは供給停止する冷媒分配手段と、
を有する自動販売機であって、
前記庫内熱交換器が、互いに平行に設置された複数のフィンプレートと、該複数のフィンプレートを貫通する前記高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱管と、該複数のフィンプレートを貫通する前記低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管と、から形成され、
前記凝縮伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうちの最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記高圧高温冷媒を流入させる高圧高温冷媒流入配管および前記高圧高温冷媒を流出させる高圧高温冷媒流出配管に接続され、
前記蒸発伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記低圧低温冷媒を流入させる低圧低温冷媒流入配管および前記低圧低温冷媒を流出させる低圧低温冷媒流出配管に接続され、
前記複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器に対し、略水平方向に流れる空気流れが形成され、
前記複数のフィンプレートが、前記空気流れに平行するように配置され、
前記凝縮伝熱管が、前記高圧高温冷媒を蛇行させながら前記空気流れの上流側において下側から上側に流した後、前記空気流れのより下流側において上側から下側に流すように配置され、
前記蒸発伝熱管が、前記低圧低温冷媒を蛇行させながら前記凝縮伝熱管に対し前記空気流れの下流側において上側から下側に流した後、前記空気流れの上流方向に向かって流すように配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項1および請求項2に係る自動販売機は、装備している庫内熱交換器が、凝縮伝熱管と蒸発伝熱管とを具備しているから、単一の熱交換器でありながら、商品室を選択的に加熱(ヒートポンプ運転)または冷却することができる。
また、凝縮伝熱管および蒸発伝熱管がいずれも、最も外側に配置されたフィンプレートの同じ側において取り出され、それぞれ異なった側において取り出されるものではないから、高圧高温冷媒流入配管、高圧高温冷媒流出配管、低圧低温冷媒流入配管および低圧低温冷媒流出配管(以下、まとめて「冷媒流入流出管」と総称する場合がある)を、一方側に集約して配置することができる。
このとき、高圧高温冷媒流入配管等は、凝縮伝熱管および蒸発伝熱管の折り返し部に干渉しないようにするため、最も外側に配置されたフィンプレートから所定の距離だけ離す必要がある。したがって、最も外側に配置されたフィンプレートの一方側に高圧高温冷媒流入配管および高圧高温冷媒流出配管が配置され、最も外側に配置されたフィンプレートの他方側に低圧低温冷媒流入配管および低圧低温冷媒流出配管が配置される場合に比較して、庫内熱交換器の幅を狭くすることができる。
さらに、凝縮伝熱管および蒸発伝熱管が共通のフィンプレートに接続されているから、凝縮伝熱管からの温熱放出(冷熱吸収)が、フィンプレートの蒸発伝熱管に近い範囲においても実行され、蒸発伝熱管からの冷熱放出(温熱吸収)が、フィンプレートの凝縮伝熱管に近い範囲においても実行される。すなわち、凝縮伝熱管および蒸発伝熱管のそれぞれに専用のフィンプレートを設けた場合に比較すると、凝縮伝熱管は蒸発伝熱管用の専用フィンプレートを取り込んだ形で温熱放出をし、蒸発伝熱管は凝縮伝熱管用の専用フィンプレートを取り込んだ形で冷熱放出をすることになるから、熱交換のための面積が増大し熱交換量が多くなる。
そして、凝縮伝熱管が空気流れの上流側に配置されているから、凝縮伝熱管(高圧高温冷媒が流れる)によって加熱された空気が、下流側に配置された蒸発伝熱管に付着した霜の除去に寄与する。すなわち、フィンプレートを伝わる温熱と加熱された空気が保有する温熱とによって除霜されるから、迅速かつ確実な除霜が可能になる。
本発明の実施の形態に係る自動販売機を説明する正面視の断面図。 本発明の実施の形態に係る自動販売機を説明する側面視の断面図。 図1に示す自動販売機に設置された冷却加熱ユニットを説明する構成図。 図3において説明された冷却加熱ユニットを形成する庫内熱交換器(その1)を模式的に説明する側面図および平面図。 図3において説明された冷却加熱ユニットを形成する庫内熱交換器(その2)を模式的に説明する側面図および平面図。 図3において説明された冷却加熱ユニットを形成する庫内熱交換器(その3)を模式的に説明する側面図および平面図。 図3において説明された冷却加熱ユニットを形成する庫内熱交換器(その4)を模式的に説明する側面図および平面図。 本発明の実施の形態に係る自動販売機における冷却加熱ユニット(その2)を説明する構成図。 本発明の実施の形態に係る自動販売機における冷却加熱ユニット(その3)を説明する構成図。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機を、図を参照して説明する。なお、各図において同一または共通する部材については同一の符号を付し、一部の説明を省略する。
また、共通する内容を説明する際には、構成部材の名称を修飾する「甲、乙、丙」および添え字「a、b、c」の記載を省略する。
さらに、符号jの構成部材と符号kの構成部材とを連通して前者から後者に向けて冷媒を流す配管を「符号jk」にて示し、「配管jk」に設置された開閉弁および逆止弁の符号をそれぞれ「jkv」および「jkn」とする。また、冷媒の流れている配管を実線で、冷媒の流れていない配管を破線で、それぞれ示している。
なお、以下の実施の形態では、冷媒としてCO2 (二酸化炭素)を使用しているが、本発明はこれに限定するものではない。
(実施の形態:自動販売機)
図1および図2は本発明の実施の形態に係る自動販売機を説明するものであって、図1は正面視の断面図、図2は側面視の断面図である。
図1において、自動販売機(以下「自販機」と称す)1000は、自販機1000の本体のキャビネット200と、キャビネット200の内部で断熱材300に包囲された商品収納庫401と、商品Sを補充する時に商品収納庫401を開閉する商品補充用扉404と、商品収納庫401と外気を遮断するための内扉405と、自販機1000の前扉406と、を有している。
商品収納庫401は仕切り板403AB、403BCによって商品室402A、402B、402Cに仕切られている。なお、以下の説明において、商品室402A、402B、402Cにおいて共通する内容については添え字「A、B、C」の記載を省略する。
各商品室402には、商品Sを収納するための商品収納ラック407と、商品収納ラック407から自然落下した商品Sを取出すための商品取出し口409と、商品Sを商品取出し口409まで誘導する商品誘導板408とが設置され、商品誘導板408の下方が庫内部品収納室410となっている。また、庫内空気を商品収納ラック407を経由して庫内部品収納室410に循環させるための循環ダクト420が設置されている。
そして、庫内部品収納室410には、庫内空気を商品誘導板408(通気孔が設けられている)を通過して商品Sに衝突させる送風手段430と、送風手段430の下流側(循環ダクト420から遠い側)に庫内熱交換器440と、送風手段430および庫内熱交換器440を収納する送風ダクト450と、送風ダクト450に連通して空気を通す風胴460と、庫内空気の温度を計測する庫内温度センサー500とが設置されている。
さらに、商品収納庫401の下方には、冷却加熱ユニット2000のコンデンシングユニット470および庫外ファン481を収納するための機械室480と、電装品を収納するための電装品収納室490とが配置されている。
(冷却加熱ユニット)
図3は本発明の実施の形態に係る自動販売機に設置された冷却加熱ユニットを説明する構成図である。図3の(a)〜(c)において、冷却加熱ユニット2000は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1により圧縮された冷媒(以下「高圧高温冷媒」と称す)を冷却する庫外凝縮器(以下「ガスクーラ」と称す)3と、ガスクーラ3により冷却された冷媒を膨張する膨張手段4(たとえば、電子膨張弁、キャピラリなど)と、膨張手段4により膨張された冷媒(以下「低圧低温冷媒」と称す)を蒸発させる甲蒸発部6a、乙蒸発部6bおよび庫内蒸発器(以下「丙蒸発器」と称す)7とを有する。
さらに、圧縮機1により圧縮された高圧高温冷媒が供給される甲凝縮部2aおよび乙凝縮部2bを有している。なお、後記するように、甲蒸発部6aと甲凝縮部2aとは甲庫内熱交換器440aを構成し、一方のみに冷媒が選択的に供給されるものである。同様に、乙蒸発部6bと乙凝縮部2bとは乙庫内熱交換器440bを構成し、一方のみに冷媒が選択的に供給されるものである。
また、膨張手段4に流入する直前の冷媒(温熱を有する)と、甲蒸発部6a、乙蒸発部6bまたは丙蒸発器7から流出した後の冷媒(冷熱を有する)との間で、熱交換をする熱回収手段(以下「内部熱交換器」と称す)8とを有している。
(高圧高温冷媒系)
そして、圧縮機1とガスクーラ3とは蒸発パイプ9を経由して連通している。すなわち、圧縮機1と蒸発パイプ9とは開閉弁19vが設置された配管19によって連結され、蒸発パイプ9とガスクーラ3とは配管93によって連結されている。
ガスクーラ3と膨張手段4とは内部熱交換器8を経由して連通している。すなわち、ガスクーラ3と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは逆止弁38nが設置された配管38によって連通され、温熱配管8aと膨張手段4とは配管84によって連結されている。
圧縮機1と甲凝縮部2aとは開閉弁12avが設置された配管12aによって、圧縮機1と乙凝縮部2bとは開閉弁12bvが設置された配管12bによって連通されている。また、甲凝縮部2aと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは、逆止弁28anが設置された配管28aによって、乙凝縮部2bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは、逆止弁28bnが設置された配管28bによって連通されている。
よって、圧縮機1によって圧縮された冷媒は、甲凝縮部2a、乙凝縮部2bまたはガスクーラ3の何れか択一的に経由して膨張手段4に供給されることになる。
本発明において、圧縮機1から膨張手段4に至る高圧高温冷媒の径路を構成する前記配管および開閉弁等をまとめて「高圧高温冷媒分配手段」と称する。なお、高圧高温冷媒分配手段と、後記する低圧低温冷媒分配手段とを併せたものを、「冷媒分配手段」と称す。
(低圧低温冷媒系)
膨張手段4と甲蒸発部6aとは開閉弁46avが設置された配管46aによって、膨張手段4と乙蒸発部6bとは開閉弁46bvが設置された配管46bによって、膨張手段4と丙蒸発器7とは開閉弁47vが設置された配管47によって、それぞれ連通している。
また、甲蒸発部6aと内部熱交換器8を構成する冷熱配管8bとが配管68aによって、乙蒸発部6bと冷熱配管8bとが配管68bによって、丙蒸発器7と冷熱配管8bとが配管78によって、それぞれ連結している。
そして、冷熱配管8bと圧縮機1とが配管81によって連通している。
よって、膨張手段4において膨張した低圧低温冷媒は、甲蒸発部6a、乙蒸発部6bまたは丙蒸発器7の何れかに択一的に供給され、その後、圧縮機1に戻ることになる。本発明において、膨張手段4から圧縮機1に至る低圧低温冷媒の径路を構成する前記配管および開閉弁等をまとめて「低圧低温冷媒分配手段」と称する。
したがって、高圧高温冷媒系を形成する圧縮機1から膨張手段4に流入するまでの配管19、93、38、8a、84、12、28と、低圧低温冷媒系を形成する膨張手段4を出てから圧縮機1に戻るまでの配管46、47、68、78、8b、81とが、完全に分離している。したがって、低圧低温冷媒系に高圧高温冷媒が侵入することがない。
なお、冷却加熱ユニットにおける冷媒の流れ方については、別途詳細に説明する。
(庫内熱交換器)
図4〜図7は、図3において説明された冷却加熱ユニットを形成する庫内熱交換器を模式的に説明するものであって、それぞれ(a)は側面図、(b)は平面図である。なお、図5〜図7に示す庫内熱交換器540、640、740は、図4に示す庫内熱交換器440における凝縮伝熱管442および蒸発伝熱管446の形態を変更したものであって、これを除く形態は甲庫内熱交換器440aに同じである。したがって、庫内熱交換器540、640、740は、庫内熱交換器440と同様の効果(幅を狭くすることができると共に、熱交換量が多くなる。これについては後述する)を奏する。
図4において、庫内熱交換器440(甲庫内熱交換器440aおよび乙庫内熱交換器440bに同じ)は、空気との間で熱交換可能な複数のフィンプレート441と、複数のフィンプレート441を伝熱自在に貫通する高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱管442と、複数のフィンプレート441を伝熱自在に貫通する低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管446と、から形成されている。
(フィンプレート)
複数のフィンプレート441は、空気流れに平行に配置され、互いに平行に設置された矩形状の板材であって、最も外側に配置された一対のフィンプレート441の外側に、それぞれ第1側板441aおよび第2側板441bが配置されている。
(凝縮伝熱管)
凝縮伝熱管442は略平行に配置され、第1側板441a、複数のフィンプレート441および第2側板441bを貫通する複数の凝縮伝熱直管部442sと、第1側板441aの外側および第2側板441bの外側において、凝縮伝熱直管部442sの端部同士を接合する複数の凝縮伝熱曲管部442rと、から蛇行状(ジグザグ)に形成されている。凝縮伝熱曲管部442rは凝縮伝熱直管部442sと同一サイズの管体を略半円状に曲げたものである。
そして、凝縮伝熱管442の冷媒入側端(下寄りに配置された凝縮伝熱直管部442sの凝縮伝熱曲管部442rが接合されていない端部)および冷媒出側端(下寄りに配置された凝縮伝熱直管部442sの凝縮伝熱曲管部442rが接合されていない端部)は、いずれも第1側板441aから外側に突出し、前者には配管(高圧高温冷媒流入配管に同じ)12が後者には配管(高圧高温冷媒流出配管に同じ)28がそれぞれ接続されている。
このとき、凝縮伝熱直管部442sは、空気流れに対して5列並んでいる。そして、配管12から流入した高圧高温冷媒は、まず、空気流れの上流側において下段側の凝縮伝熱直管部442sから、より上段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込み、最上段の凝縮伝熱直管部442sに到達した後は、より下段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込み、やがて、最下段の凝縮伝熱直管部442sから配管28に流出する。すなわち、高圧高温冷媒の流れ方向が、空気流れに対して「対向流」になっているから、熱交換効率が高くなっている。
また、凝縮伝熱管442の下段側から上段側に移る「折り返し部」が、略半円状に曲げられた凝縮伝熱曲管部442rに形成されているから、当該部分の径路長が最短であって、高圧高温冷媒の滞留が防止され、流れが円滑になっている。
(蒸発伝熱管)
蒸発伝熱管446は略平行に配置され、第1側板441a、複数のフィンプレート441および第2側板441bを貫通する複数の蒸発伝熱直管部446sと、第1側板441aの外側および第2側板441bの外側において、蒸発伝熱直管部446sの端部同士を接合する複数の蒸発伝熱曲管部446rと、から蛇行状(ジグザグ)に形成されている。蒸発伝熱曲管部446rは蒸発伝熱直管部446sと同一サイズの管体を略半円状に曲げたものである。
そして、蒸発伝熱直管部446sは、空気流れに対して2列並んでいる。そして蒸発伝熱管446の冷媒入側端(最上段の蒸発伝熱直管部446sの蒸発伝熱曲管部446rが接合されていない端面)および冷媒出側端(最下段の蒸発伝熱直管部446sの蒸発伝熱曲管部446rが接合されていない端面)は、いずれも第1側板441aから外側に突出し、前者には配管(低温低圧冷媒流入配管に同じ)46が後者には配管(低圧低温冷媒流出配管に同じ)68がそれぞれ接続されている。
このとき、配管46から流入した低圧低温冷媒は、まず、空気流れの上流側において上段側の蒸発伝熱直管部446sから蒸発伝熱曲管部446rを経由して、より下段側の蒸発伝熱直管部446sに流れ込み、最下段の凝縮伝熱直管部442sに到達した後は、より空気流れの上流側の蒸発伝熱直管部446sに流れ込み、やがて、最下段かつ最下流の蒸発伝熱直管部446sから配管68に流出する。すなわち、定圧低温冷媒は、重力の働く方向に流れるため、流れが円滑になっている。
(庫内熱交換器の幅について)
凝縮伝熱曲管部442rおよび蒸発伝熱曲管部446rは、何れも第1側板441aまたは第2側板441bから距離Rだけ突出している。そして、配管12、配管28、配管46および配管68は、何れも凝縮伝熱曲管部442rおよび蒸発伝熱曲管部446rとの干渉を避けるため、より外側に配置されている。すなわち、距離Rよりも大きな距離(例えば、距離H)だけ外側に位置している。
したがって、例えば、配管12および配管28を第1側板441aから距離Rだけ突出させて配置し、一方、配管46および配管68を第2側板441bから距離Rだけ突出させて配置した場合に比較して、配管12、配管28、配管46および配管68を一方側に集約して、第1側板441aから距離Rだけ突出させて配置しているから、「距離H−距離R」だけ庫内熱交換器440の幅が狭くなっている。
すなわち、庫内熱交換器440は幅の狭い商品室(例えば、商品室402B)に設置するのに好適である。
(庫内熱交換器の熱交換能力について)
複数の凝縮伝熱直管部442sおよび複数の蒸発伝熱直管部446sは、それぞれ共通の複数のフィンプレート441に接続されているから、凝縮伝熱直管部442sからの温熱放出(冷熱吸収)が、フィンプレート441の蒸発伝熱直管部446sに近い範囲においても実行され、同様に、蒸発伝熱直管部446sからの冷熱放出(温熱吸収)が、フィンプレート441の凝縮伝熱直管部442sに近い範囲においても実行される。すなわち、凝縮伝熱直管部442sおよび蒸発伝熱直管部446sのそれぞれに専用のフィンプレートを設けた場合に比較すると、前者は後者の専用フィンプレートを取り込んだ形で温熱放出をし、後者は前者の専用フィンプレートを取り込んだ形で冷熱放出をすることに相当するから、熱交換のための面積が増大し熱交換量が多くなる。
(庫内熱交換器の除霜について)
前記のように、庫内熱交換器440は、空気流れの上流側に高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱部442が配置され、下流側に低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管446が配置されているから、蒸発伝熱直管部446sの着霜を除去するために、凝縮伝熱部442に高圧高温冷媒を流した場合、凝縮伝熱部442において加熱された空気は、下流側の蒸発伝熱直管部446sに到達して、付着した霜を融かすことになる。
すなわち、凝縮伝熱部442を下流側に配置し、蒸発伝熱管446を上流側に配置したのでは、除霜のための温熱がフィンプレート441を伝わるだけであるところ、庫内熱交換器440では、フィンプレート441を伝わる温熱と共に、加熱された空気が有する温熱も除霜に寄与するから、迅速かつ確実な除霜が可能になる。
(庫内熱交換器−その2)
図5において、凝縮伝熱直管部442sは、空気流れに対して4列並んでいる。そして配管12から流入した高圧高温冷媒は、まず、空気流れの上流側において下段側の凝縮伝熱直管部442sに流入して、凝縮伝熱直管部442sより上段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込む。そして、凝縮伝熱曲管部442rを経由して、最上段の凝縮伝熱直管部442sに到達した後は、より下段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込み、やがて、最下段の凝縮伝熱直管部442sから配管28に流出する。このとき、より上段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込む途中で、一旦、より下段側の凝縮伝熱直管部442sに流れ込む径路を有するものである。
したがって、蒸発伝熱管446が上流側に、凝縮伝熱部442が下流側に配置されているから、前者において加熱された空気が後者の除霜に寄与するから、迅速かつ確実な除霜が可能になる。
(庫内熱交換器−その3)
図6において、庫内熱交換器640は、最上段および最下段において蒸発伝熱直管部446sが空気流れに対して7列配置され、空気流れの下流側で2列が複数段配置された「コ字状」を呈している。したがって、配管46から流入した低圧低温冷媒は、まず、空気流れと同じ方向に流れた後、下方に向かって流れ、さらに、空気流れとは反対の方向に流れる。
また、凝縮伝熱管442は、蒸発伝熱管446に上下および空気流れの下流側が包囲された状態で配置されている。なお、図中、白丸443は、フィンプレート441、第1側板441aおよび第2側板441bに設けられた貫通孔であって、凝縮伝熱直管部442sまたは蒸発伝熱直管部446sの何れも貫通していないものである。
したがって、蒸発伝熱管446が上流側に、凝縮伝熱部442が下流側に配置されているから、前者において加熱された空気が後者の除霜に寄与するから、迅速かつ確実な除霜が可能になる。
(庫内熱交換器−その4)
図7において、庫内熱交換器740は、配管46から流入した低圧低温冷媒およびは配管12から流入した高圧高温冷媒が、いずれも側面視で略コ字状に流れ、蒸発伝熱直管部446sが、凝縮伝熱直管部442sに挟まれたように配置されている。
したがって、凝縮伝熱部442の上流側および下流側に蒸発伝熱管446が配置されているから、上流側の蒸発伝熱直管部446sにおいて加熱された空気が後者の除霜に寄与すると共に、凝縮伝熱部442を挟むように配置された上流側および下流側の蒸発伝熱管446からフィンプレート441を伝わった温熱が除霜に寄与するから、さらに迅速かつ確実な除霜が可能になる。
(運転方法1:HHCモード)
次に、再び図3を参照して自動販売機1000の運転方法について説明する。
図3の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを開いて開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲凝縮器2aおよび乙凝縮器2bに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は甲蒸発部6aおよび乙蒸発部6bには流入しないで、丙蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
すなわち、商品室402Aおよび商品室402Bが加熱、商品室402Cが冷却されることになる。
(運転方法2:HCモード、HCCモード)
図3の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12avを開いて開閉弁12bvおよび開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系で開閉弁46avおよび開閉弁47vを閉じて開閉弁46bvを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲凝縮器2aに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、乙凝縮器2bには流入しない。一方、低圧低温冷媒は甲蒸発部6aに流入しないで、乙蒸発部6bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。すなわち、商品室402Aが加熱、商品室402Bが冷却されることになる。
なお、このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから丙蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて丙蒸発器7に流入させてもよい。そうすると、商品室402Aが加熱、商品室402Bおよび商品室402Cが冷却されることになる。
(運転方法3:CCモード、CCCモード)
図3の(c)において、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46av、46bvを開いて開閉弁47vを閉じている。したがって、高圧高温冷媒はガスクーラ3に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、甲凝縮器2aおよび乙凝縮器2bには流入しない。一方、低圧低温冷媒は甲蒸発部6aおよび乙蒸発部6bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。すなわち、商品室402Aおよび商品室402Bが冷却されることになる。
なお、このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから丙蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて丙蒸発器7に流入させてもよい。そうすると、全ての商品室402A、402B、402Cが冷却されることになる。
(冷却加熱ユニット:その2)
図8および図9は本発明の実施の形態に係る自動販売機における冷却加熱ユニットを説明する構成図である。前記のように自動販売機1000(実施の形態)は、冷却加熱ユニット2000(便宜上、冷却加熱ユニットその1と称す)を構成する庫内熱交換器440が、フィンプレートを共通にする蒸発部6と凝縮部2とを具備すること特徴としている。このとき、冷却加熱ユニット2000を構成するは配管模様(高圧冷媒系および低圧冷媒系の形態)は限定されないから、例えば、以下のような冷却加熱ユニット2000、3000であってよい。
図8において、冷却加熱ユニット3000は、直列に配置された甲凝縮器2aおよび乙凝縮器2bと、並列に配置された甲蒸発部6aおよび乙蒸発部6bとを有している。すなわち、圧縮機1と甲凝縮器2aとは開閉弁12vが設置された配管12によって連通され、甲凝縮器2aと乙凝縮器2bとは逆止弁12anが設置された配管12aと開閉弁12bvが設置された配管12bとによって連通され、乙凝縮器2bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは28によって連通されている。さらに、甲凝縮器2aはバイパス逆止弁22anが設置されたバイパス配管22aを具備し、乙凝縮器2bはバイパス開閉弁22bvが設置されたバイパス配管22bを具備している。そして、低圧冷媒系は冷却加熱ユニット2000と同じであるから、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。
そして、高圧冷媒系では、開閉弁12v、12bvを開いて開閉弁19vおよびバイパス開閉弁22bvを閉じ、一方、低圧低温冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている(図8参照)。したがって、高圧高温冷媒は甲凝縮部2aおよび乙凝縮部2bに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は甲蒸発部6aおよび乙蒸発部6bには流入しないで、丙蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。すなわち、商品室402Aおよび商品室402Bが加熱され、商品室402Cが冷却されることになる(HHCモード)。
また、高圧冷媒系では、開閉弁12vおよびバイパス開閉弁22bvを開いて開閉弁19vおよび開閉弁12bvを閉じ、一方、低圧低温冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いた場合、商品室402Aが加熱され、商品室402Bが冷却されることになる(図示しない、HCモード)。このとき、開閉弁47vを開いて丙蒸発器7に流入させてもよい(図示しない、HCCモード)。
さらに、高圧冷媒系では、開閉弁12v、12bvおよびバイパス開閉弁22bvを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧低温冷媒系で開閉弁46av、46bvを開いて開閉弁47vを閉じた場合、商品室402Aおよび商品室402Bが冷却される(図示しない、CCモード)。このとき、開閉弁47vを開いて丙蒸発器7に流入させてもよい(図示しない、CCCモード)。
(冷却加熱ユニット:その3)
図9において、冷却加熱ユニット3000では、圧縮器が一段目圧縮部1aと二段目圧縮部1bとを具備し、熱交換器3が一段目圧縮部1aにおいて圧縮された冷媒を冷却する中圧熱交換器3aと、二段目圧縮部1bにおいて圧縮された冷媒を冷却する高圧熱交換器3bとを具備し、直列に配置された甲凝縮部2aおよび乙凝縮部2bと、並列に配置された甲蒸発部6aおよび乙蒸発部bとを有している。
すなわち、一段目圧縮部1aと甲凝縮部2aとは開閉弁12avが設置された配管12aによって連通され、甲凝縮部2aと二段目圧縮部1bとは逆止弁21anが設置された配管21aによって連通され、二段目圧縮部1bと乙凝縮部2bとは開閉弁12bvが設置された配管12bとによって連通され、乙凝縮部2bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは逆止弁21bnが設置された配管21bと開閉弁28vが設置された配管28とによって連通されている(位置Aにおいて配管38に接続している)。
さらに、配管21bは、開閉弁23vが設置された配管23によって中圧熱交換器3aの入口(図中、位置「B」にて示す)に連通され、開閉弁29vが設置された配管29によって蒸発パイプ9の入口(図中、位置「C」にて示す)に連通されている。
また、一段目圧縮部1aと中圧熱交換器3aとは開閉弁13avが設置された配管13aによって連通され、中圧熱交換器3aと二段目圧縮部1bと逆止弁31anが設置された配管31aによって連通されている。さらに、配管13aと配管31aとを連通し、開閉弁(以下、「バイパス開閉弁」と称す)11vが設置されたバイパス配管11(中圧熱交換器3aをバイパスする)が設置されている。
なお、低圧低温冷媒系については冷却加熱ユニット2000に同じである。
したがって、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを開いて開閉弁19vおよびバイパス開閉弁11vを閉じ、一方、低圧低温冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いた場合、高圧低温系において、一段目圧縮部1aで圧縮された冷媒は甲凝縮部2aにおいて凝縮し、甲凝縮部2aを出た後は、二段目圧縮部1bにおいて再度圧縮されて、乙凝縮部2bに供給され凝縮する(周囲に温熱を放出する)。一方、低圧低温冷媒は甲蒸発部6aおよび乙蒸発部6bには流入しないで、丙蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。したがって、すなわち、商品室402Aおよび商品室402Bが加熱され、商品室402Cが冷却されることになる(HHCモード)。
さらに、高圧冷媒系では、開閉弁12vおよびバイパス開閉弁22bvを開き、開閉弁19vおよび開閉弁12bvを閉じ、開閉弁23vおよび開閉弁29vを閉じ、一方、低圧低温冷媒系では、開閉弁46av、46bvまたは開閉弁47vを開いた場合、何れかの商品室が加熱されることになる(図示しない、CCCモード、CCモード、Cモード)。
[その他の実施の形態]
本発明は、自動販売機1000が有する商品室を3室に限定するものではなく、また、庫内熱交換器440が設置される商品室が2室に限定されるものではない。したがって、例えば、商品室を2室だけ具備する自動販売機において、一方または両方の商品室に庫内熱交換器440を設置してもよい。また、商品室を4室具備する自動販売機において、何れかの商品室に庫内熱交換器440を設置してもよい。さらに、商品室の外に、庫外蒸発器を設置してもよい。そして、これらの場合、それぞれに適宜、高圧高温冷媒または低圧低温冷媒が流入するように配管系を設けることになる(何れも図示しない)。
本発明によれば、冷却加熱ユニットを構成する庫内熱交換器が、フィンプレートを共通にする蒸発部と凝縮部とを具備すると共に、冷媒流入流出管を一方側に集約するから、簡素な構成であって、フィンプレートの面積を拡大することなく所望の熱交換を可能にするから、家庭用および業務用の自動販売機として広く利用することができる。
1 圧縮機
2 凝縮部
2a 甲凝縮部
2b 乙凝縮部
3 熱交換器(ガスクーラ)
4 膨張手段
6 蒸発部
6a 甲蒸発部
6b 乙蒸発部
7 丙蒸発器
8 内部熱交換器
8a 温熱配管
8b 冷熱配管
9 蒸発パイプ
100 自動販売機(自販機)
200 キャビネット
300 断熱材
401 商品収納庫
402 商品室
402A 商品室
402B 商品室
402C 商品室
403AB 仕切り板
403BC 仕切り板
404 商品補充用扉
405 内扉
406 前扉
407 商品収納ラック
408 商品誘導板
409 商品取出し口
410 庫内部品収納室
420 循環ダクト
430 送風手段
440 庫内熱交換器
440a 甲庫内熱交換器
440b 乙庫内熱交換器
441 フィンプレート
441a 第1側板
441b 第2側板
442 凝縮伝熱管
442s 凝縮伝熱直管部
442r 凝縮伝熱曲管部
443 貫通孔
446 蒸発伝熱管
446s 蒸発伝熱直管部
446r 蒸発伝熱曲管部
450 送風ダクト
460 風胴
470 コンデンシングユニット
480 機械室
481 庫外ファン
490 電装品収納室
500 庫内温度センサー
540 庫内熱交換器
1000 冷却加熱ユニット
2000 冷却加熱ユニット
3000 冷却加熱ユニット

Claims (2)

  1. 筐体と、
    該筐体内に配置された仕切り板によって仕切られた複数の商品室と、
    該複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器と、
    該複数の商品室のうちの他方の商品室に配置された庫内蒸発器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記複数の商品室の外に配置された庫外凝縮器と、
    冷媒を膨張させる膨張手段と、
    前記庫内熱交換器に、前記圧縮機において圧縮された高圧高温冷媒または前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒の一方を供給開始若しくは供給停止すると共に、前記庫内蒸発器に、前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒を供給開始若しくは供給停止する冷媒分配手段と、
    を有する自動販売機であって、
    前記庫内熱交換器が、互いに平行に設置された複数のフィンプレートと、該複数のフィンプレートを貫通する前記高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱管と、該複数のフィンプレートを貫通する前記低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管と、から形成され、
    前記凝縮伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうちの最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記高圧高温冷媒を流入させる高圧高温冷媒流入配管および前記高圧高温冷媒を流出させる高圧高温冷媒流出配管に接続され、
    前記蒸発伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記低圧低温冷媒を流入させる低圧低温冷媒流入配管および前記低圧低温冷媒を流出させる低圧低温冷媒流出配管に接続され、
    前記複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器に対し、略水平方向に流れる空気流れが形成され、
    前記複数のフィンプレートが、前記空気流れに平行するように配置され、
    前記凝縮伝熱管が、前記高圧高温冷媒を蛇行させながら前記空気流れの上流側において下側から上側に流した後、前記空気流れのより下流側において上側から下側に流すように配置され、
    前記蒸発伝熱管が、前記低圧低温冷媒を蛇行させながら前記凝縮伝熱管の下流側において上側から下側に流すように配置されていることを特徴とする自動販売機。
  2. 筐体と、
    該筐体内に配置された仕切り板によって仕切られた複数の商品室と、
    該複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器と、
    該複数の商品室のうちの他方の商品室に配置された庫内蒸発器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記複数の商品室の外に配置された庫外凝縮器と、
    冷媒を膨張させる膨張手段と、
    前記庫内熱交換器に、前記圧縮機において圧縮された高圧高温冷媒または前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒の一方を供給開始若しくは供給停止すると共に、前記庫内蒸発器に、前記膨張手段において膨張された低圧低温冷媒を供給開始若しくは供給停止する冷媒分配手段と、
    を有する自動販売機であって、
    前記庫内熱交換器が、互いに平行に設置された複数のフィンプレートと、該複数のフィンプレートを貫通する前記高圧高温冷媒が流れる凝縮伝熱管と、該複数のフィンプレートを貫通する前記低圧低温冷媒が流れる蒸発伝熱管と、から形成され、
    前記凝縮伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうちの最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記高圧高温冷媒を流入させる高圧高温冷媒流入配管および前記高圧高温冷媒を流出させる高圧高温冷媒流出配管に接続され、
    前記蒸発伝熱管が、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの外側において折り返すと共に、前記複数のフィンプレートのうち最も外側に配置されたフィンプレートの一方の外側において、前記低圧低温冷媒を流入させる低圧低温冷媒流入配管および前記低圧低温冷媒を流出させる低圧低温冷媒流出配管に接続され、
    前記複数の商品室のうちの一方の商品室に配置された庫内熱交換器に対し、略水平方向に流れる空気流れが形成され、
    前記複数のフィンプレートが、前記空気流れに平行するように配置され、
    前記凝縮伝熱管が、前記高圧高温冷媒を蛇行させながら前記空気流れの上流側において下側から上側に流した後、前記空気流れのより下流側において上側から下側に流すように配置され、
    前記蒸発伝熱管が、前記低圧低温冷媒を蛇行させながら前記凝縮伝熱管に対し前記空気流れの下流側において上側から下側に流した後、前記空気流れの上流方向に向かって流すように配置されていることを特徴とする自動販売機。
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