JP2007328762A - 冷却加熱装置および自動販売機 - Google Patents

冷却加熱装置および自動販売機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007328762A
JP2007328762A JP2007001200A JP2007001200A JP2007328762A JP 2007328762 A JP2007328762 A JP 2007328762A JP 2007001200 A JP2007001200 A JP 2007001200A JP 2007001200 A JP2007001200 A JP 2007001200A JP 2007328762 A JP2007328762 A JP 2007328762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator
radiator
refrigerant
cooling
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007001200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5176327B2 (ja
Inventor
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
Koji Takiguchi
浩司 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Retail Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority to JP2007001200A priority Critical patent/JP5176327B2/ja
Publication of JP2007328762A publication Critical patent/JP2007328762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5176327B2 publication Critical patent/JP5176327B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】高圧高温冷媒の低圧低温冷媒側への侵入(リーク)を防止することができる冷却加熱装置およびこれが設置された自動販売機を提供する。
【解決手段】冷却加熱装置101の高圧冷媒系は、圧縮機1と蒸発パイプ9とが開閉弁19vが設置された配管19によって、蒸発パイプ9とガスクーラ3とが配管93によって、ガスクーラ3と電子膨張弁4とが内部熱交換器8を経由して配管38、84によって連結され、圧縮機1と凝縮器2とが開閉弁12vが設置された配管12によって、凝縮器2と内部熱交換器8とが逆止弁28nが設置された配管28によって連結されている。低圧冷媒系は、電子膨張弁4と第1蒸発器6とが開閉弁46vが設置された配管46によって、電子膨張弁4と第2蒸発器7とが開閉弁47vが設置された配管47によって連結されている。よって、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の装置を同時に冷却または加熱する冷却加熱装置、特に、缶、ビン、パック、ペットボトル等の容器に入れた飲料等の商品を冷却または加熱して販売に供する自動販売機に好適な冷却加熱装置および該冷却加熱装置が設置される自動販売機に関する。
例えば自動販売機の商品収納庫を冷却するための冷却手段は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機により圧縮された冷媒(高圧高温冷媒に同じ)を冷却する放熱器と、該放熱器により冷却された冷媒を膨張する電子膨張弁と、該電子膨張弁により膨張された冷媒(低圧低温冷媒に同じ)を蒸発させる複数の蒸発器と、該複数の蒸発器のうち所定の蒸発器に対して前記冷媒を供給する冷媒分配手段とを有する。
そして、蒸発器は各商品収納庫内に設置され、これに収納された商品を冷却している。なお、商品収納庫内は収納する商品の種類や季節に応じて加熱用として使用されることがあり、このとき、当該商品収納庫は別途設置されるヒータによって加熱されるものである。
また、各商品収納庫内に設置されている蒸発器を放熱器(放熱器に同じ)として機能させ、その蒸発器に高圧高温冷媒を流して高圧高温冷媒(ホットガスに同じ)の温熱を利用して各商品収納庫内を加熱する「ヒートポンプ運転」により、省電力効果を高めた自動販売機の庫内冷却、加熱装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−216111号公報(第4頁、図2)
ところで、前記特許文献1に開示された発明は、収納された商品を冷却または加熱する商品収納庫(「ホット/コールド室」に同じ)に設置された熱交換に、低温冷媒(膨張弁において膨張して低圧になっている)または高温冷媒(圧縮機において加圧され高圧になっている、以下、「高圧高温冷媒」と称す場合がある)が、切り替えバルブの操作によって、選択的に供給されるものである。
すなわち、ホット/コールド室を冷却する場合には、高温冷媒の供給を停止して、低温冷媒(以下、「低圧低温冷媒」と称す場合がある)を供給している。このため、切り替えバルブが高圧高温冷媒を密閉することができない場合には、高圧高温冷媒の一部が低圧低温冷媒側にリークし、商品を予定通りに冷却することができなくなるという問題があった。
特に、環境にやさしく、また省電力効果が得られるCO2(二酸化炭素)冷媒を採用すると、その特徴である圧縮後の高い圧力のため、かかるリークの問題が顕著になっていた。
本発明は上記問題を解決するものであって、高圧高温冷媒の低圧低温冷媒側への侵入(リーク)を防止することができる冷却加熱装置、および該冷却加熱装置が設置された自動販売機を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る冷却加熱装置(請求項1)は、冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒の熱を放熱する放熱器と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒を冷却する熱交換器と、
冷媒を膨張させる膨張手段と、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器または前記熱交換器の一方を経由して前記膨張手段に供給する高圧分配手段と、
該膨張手段において膨張した冷媒が選択的に供給され、該冷媒を蒸発させる第1蒸発器および第2蒸発器と、
前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する低圧分配手段と、を有し、
前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器に供給しないで、前記第2蒸発器に供給し、
一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給しないとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る冷却加熱装置(請求項2)は、冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒の熱を放熱する放熱器と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒を冷却する熱交換器と、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒を直接または前記放熱器を経由して前記熱交換器に供給する高圧分配手段と、
前記熱交換器を通過して供給された冷媒を膨張させる膨張手段と、
該膨張手段において膨張した冷媒が選択的に供給され、該冷媒を蒸発させる第1蒸発器および第2蒸発器と、
前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する低圧分配手段と、を有し、
前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器に供給しないで、前記第2蒸発器に供給し、
一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給しないとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する、ことを特徴とする。
(3)本発明に係る冷却加熱装置(請求項3)は、前記(1)または(2)において、
前記放熱器が、直列に連結された甲放熱器と乙放熱器とによって構成され、
前記甲放熱器の入側と出側とを連通する第1バイパス配管と、前記乙放熱器の入側と出側とを連通する第2バイパス配管と、が設置され、
前記高圧分配手段が、前記二段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記甲放熱器または前記乙放熱器若しくは前記熱交換器に選択的に供給する機能を具備し、
前記第1蒸発器が、並列に配置された第1甲蒸発器および第1乙蒸発器によって構成され、
前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器、前記第1乙蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に供給するものであって、
前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器または乙放熱器の一方に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器または第1乙蒸発器の一方に供給しないで、前記第1甲蒸発器または第1乙蒸発器の他方若しくは前記第2蒸発器の一方または両方に供給し、
一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器および乙放熱器の両方に供給するとき、 前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器および第1乙蒸発器の両方に供給しないで、前記第2蒸発器に供給する、ことを特徴とする。
(4)本発明に係る冷却加熱装置(請求項4)は、前記(1)または(2)において、
前記二段圧縮機が、冷媒を圧縮する一段目圧縮部と、該一段目圧縮部において圧縮される圧力よりも高い圧力にまで冷媒を圧縮する二段目圧縮部と、を具備し
前記放熱器が、甲放熱器と乙放熱器とによって構成され、
前記高圧分配手段が、前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記甲放熱器を経由して前記二段目圧縮部に供給または前記二段目圧縮部に直接供給する機能の何れかを具備すると共に、前記二段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記乙放熱器を経由して前記膨張手段に供給、前記熱交換器を経由して前記膨張手段に供給、または前記乙放熱器および前記熱交換器の両方を経由して前記膨張手段に供給する機能の何れかを具備し、
前記第1蒸発器が、並列に配置された第1甲蒸発器および第1乙蒸発器によって構成され、
前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器、前記第1乙蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に供給するものであって、
前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器に供給しないで前記乙放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を第1乙蒸発器に供給しないで、前記第1甲蒸発器または前記第2蒸発器の一方または両方に供給し、
一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器および乙放熱器の両方に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器および第1乙蒸発器の両方に供給しないで、前記第2蒸発器に供給する、ことを特徴とする。
(5)本発明に係る冷却加熱装置(請求項5)は、前記(4)において、前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒が供給され、該冷媒を冷却する中圧熱交換器が設置され、
前記高圧分配手段が、前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒を、前記中圧熱交換器を経由して前記二段目圧縮部に供給または前記二段目圧縮部に直接供給する機能を具備することを特徴とする。
(6)本発明に係る冷却加熱装置(請求項6)は、前記(1)乃至(5)の何れかにおいて、前記膨張手段に流入する前の冷媒と、前記第1蒸発器または第2蒸発器から流出した後の冷媒との間で、熱交換する熱回収手段を有することを特徴とする。
(7)本発明に係る冷却加熱装置(請求項7)は、前記(1)乃至(6)の何れかにおいて、前記放熱器および前記第1蒸発器が、それぞれ複数台であって、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒が、前記放熱器のうち所定台数の放熱器に供給されるとき、前記膨張手段において膨張した冷媒が、前記第1蒸発器のうち前記所定台数の放熱器に供給されないで、これを除く前記第1蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に、供給されることを特徴とする。
(8)本発明に係る冷却加熱装置(請求項8)は、前記(1)乃至(7)の何れかにおいて、前記第2蒸発器が複数台であって、
前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の少なくとも1台に供給する機能を具備することを特徴とする。
(9)本発明に係る冷却加熱装置(請求項9)は、前記(1)乃至(8)の何れかにおいて、前記放熱器が、平行に設置された複数枚の矩形板からなる凝縮フィンと、該凝縮フィンを貫通する凝縮伝熱管と、から形成され、
前記第1蒸発器が、平行に設置された複数枚の矩形板からなる蒸発フィンと、該蒸発フィンを貫通する蒸発伝熱管と、から形成され、
前記凝縮フィンおよび蒸発フィンが同一形状であって、
前記凝縮フィンのフィンピッチが、前記蒸発フィンのフィンピッチより狭いことを特徴とする。
(10)本発明に係る冷却加熱装置(請求項10)は、前記(9)において、前記凝縮放熱フィンの一部と、前記蒸発放熱フィンの一部または全部とが、一体に形成されていることを特徴とする。
(11)本発明に係る自動販売機(請求項11)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有するものであって、
前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、該商品収納庫を除くそれぞれの商品ラックの下方に前記第2蒸発器が配置されていることを特徴とする。
(12)本発明に係る自動販売機(請求項12)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有するものであって、
前記商品収納庫の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、前記筐体の外部に前記第2蒸発器が配置されていることを特徴とする。
(13)本発明に係る自動販売機(請求項13)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有するものであって、
前記第2蒸発器が複数台であって、
前記筐体の外部に前記第2蒸発器の少なくとも1台が配置され、前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、該商品収納庫を除く商品収納庫の商品ラックの下方に前記筐体の外部に配置された第2蒸発器を除く第2蒸発器が配置されていることを特徴とする。
(14)本発明に係る自動販売機(請求項14)は、前記(11)乃至(13)の何れかにおいて、前記送風手段が、前記放熱器よりも前記循環ダクト寄りに配置されていることを特徴とする。
(15)本発明に係る自動販売機(請求項15)は、前記(14)において、前記送風手段が、前記放熱器と前記第1蒸発器との間に配置されていることを特徴とする。
(16)本発明に係る自動販売機(請求項16)は、前記(14)または(15)において、前記送風手段が、ファン本体と、該ファン本体を収納する送風ダクトと、を有し、
前記送風ダクトの前記循環ダクト寄りに前記ファン本体の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吸入口が、前記送風ダクトの前記放熱器寄りに該放熱器の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吐出口が、前記送風ダクトの側面に前記ファン本体を挿入自在な開口部からなるファン本体挿入口が、前記送風ダクトの内部に前記ファン本体挿入口から挿入された前記ファン本体を案内すると共に、該ファン本体を支持するファン本体取付部が、それぞれ形成され、
該ファン本体取付部に前記ファン本体が支持されることを特徴とする。
(17)本発明に係る自動販売機(請求項17)は、前記(16)において、前記ファン本体取付部に、前記ファン本体の案内方向に略平行にファン本体押さえ枠が配置され、該ファン本体押さえ枠が前記ファン本体を案内方向に略垂直方向に付勢されることを特徴とする。
(18)本発明に係る自動販売機(請求項18)は、前記(16)において、前記ファン本体の側面に可撓性を具備する張り出し手段が設置され、該張り出し手段が、前記ファン本体取付部に挿入された前記ファン本体を前記ファン本体取付部に押し付けることを特徴とする。
(19)本発明に係る自動販売機(請求項19)は、前記(14)または(15)において、前記送風手段が、ファン本体と、該ファン本体を支持するファン本体支持部および該ファン本体支持部の外側に突出したダクト係止部を具備するファン本体取付部材と、該ファン本体取付部材を収納する送風ダクトと、を有し、
前記送風ダクトの前記循環ダクト寄りに前記ファン本体の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吸入口が、前記送風ダクトの前記放熱器寄りに該放熱器の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吐出口が、前記送風ダクトの側面に前記ファン本体取付部材のファン本体支持部が挿入自在で、前記ダクト係止部が係止自在なファン本体取付部材挿入口が、それぞれ形成され、
前記ダクト係止部が前記送風ダクトに係止するまで、前記ファン本体を支持している前記ファン本体取付部材が、前記ファン本体取付部材挿入口から前記送風ダクト内に挿入されることを特徴とする。
(20)本発明に係る自動販売機(請求項20)は、前記(11)において、前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器と共に、電熱ヒータが配置されていることを特徴とする。
(21)本発明に係る自動販売機(請求項21)は、前記(12)において、前記商品収納庫の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器と共に、電熱ヒータが配置され、前記筐体の外部に配置された前記第2蒸発器が撤去されていることを特徴とする。
(22)本発明に係る自動販売機(請求項22)は、前記(20)または(21)において、前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置の運転を停止して、前記電熱ヒータに通電することを特徴とする。
(23)本発明に係る自動販売機(請求項23)は、前記(20)または(21)において、前記商品収納庫の一方を冷却して他方を加熱する運転モードにおいて、冷却している前記商品収納庫の温度が下降して所定の冷却下限温度に到達した際、前記圧縮機を停止すると共に、前記電熱ヒータに通電し、
その後、加熱している前記商品収納庫の温度が上昇して所定の加熱上限温度に到達した際、前記圧縮機を停止すると共に、前記電熱ヒータへの通電を停止し、
さらに、加熱している前記商品収納庫の温度が下降して所定の加熱下限温度に到達した際、前記圧縮機を起動すると共に、前記電熱ヒータへの通電を停止することを特徴とする。
(i)本発明の請求項1に係る冷却加熱装置は、圧縮機によって圧縮された冷媒(以下、「高圧高温冷媒」と称す場合がある)を放熱器に供給するとき、膨張手段において膨張した冷媒(以下、「低圧低温冷媒」と称す場合がある)を第1蒸発器に供給しないで、一方、高圧高温冷媒を放熱器に供給しないとき、低圧低温冷媒を第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給するから、放熱器と第1蒸発器とを同じ装置(たとえば、容器内等)内に配置しておけば、当該装置は、冷却または加熱、若しくは室温(冷却または加熱の何れもしない)の何れかを選択的に実行することができる。
そして、高圧高温冷媒が流れる配管(高圧分配手段が設置されている)と低圧低温冷媒が流れる配管(低圧分配手段が設置されている)とが分離しているから、高圧高温冷媒が低圧低温冷媒側に侵入することがない。よって、第1蒸発器または第2蒸発器における冷却が阻害されることがない。
(ii)本発明の請求項2に係る冷却加熱装置は、前記(i)の効果を奏するとともに、前記高圧高温冷媒は放熱器および熱交換器の両方を経由して膨張手段に供給されるから、放熱器と熱交換器とにおける温熱の放出量を按分することができる。よって、たとえば、放熱器における温熱の放出量が飽和するような場合(これ以上加熱したくない場合に同じ)であっても、熱交換器において温熱を放熱することができるから、第2蒸発器における冷熱の放出量を増大する(さらに冷却するに同じ)ことができる。
(iii)本発明の請求項3に係る冷却加熱装置は、前記放熱器が直列に連結された甲放熱器と乙放熱器とによって構成されるから、バイパス配管を閉塞したとき、甲放熱器と乙放熱器とには、同じ量の冷媒が供給される。このため、甲放熱器が配置された装置(たとえば、容器等)と乙放熱器が配置された装置(たとえば、容器等)との、温熱の放出量の制御が容易になる。なお、上流側に配置される放熱器の方が下流側に配置される放熱器よりも、供給される冷媒の温度が高くなるが、それぞれの放熱器の仕様(放熱特性)を設定することにより、両者の放出量を一致させたり、相違させたりすることができる。
(iv)本発明の請求項4に係る冷却加熱装置は、圧縮機が二段圧縮機であって、
、一段目圧縮部において圧縮された冷媒を甲放熱器を経由して前記二段目圧縮部に供給され、さらに、二段目圧縮部において圧縮された冷媒が乙放熱器に供給されるから、甲放熱器および乙放熱器における放出量を、一段目圧縮部および二段目圧縮部がそれぞれ分担するから、圧縮機の負担が低減し、省エネ効果が得られる。
(v)本発明の請求項5に係る冷却加熱装置は、中圧熱交換器を有するため、放熱器に高圧高温冷媒を供給しないとき、すなわち、第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に低圧低温冷媒が供給されるとき、一段目圧縮部において圧縮された冷媒を中間的に冷却することができるから、二段目圧縮部における圧縮負荷を低減することができ、冷凍サイクルの運転効率が高まり、省エネ効果が得られる。
なお、放熱器に高圧高温冷媒を供給するときは、中圧熱交換器をバイパスする配管を設けておき、一段目圧縮部において圧縮された冷媒を中間的に冷却しないようにすれば、二段目圧縮部における圧縮負荷を増すことなく、所望の高圧・高温の高圧高温冷媒を得ることできる。
(vi)本発明の請求項6に係る冷却加熱装置は、膨張手段に流入する前の冷媒(温熱を有している)と第1蒸発器または第2蒸発器から流出した後の冷媒(冷熱を有している)との間で、熱交換する熱回収手段(以下、「内部熱交換器」と称する場合がある)を有するから、膨張手段および圧縮機の負担が低減し、冷凍サイクルの運転効率が高まり、省エネ効果が得られる。
(vii)本発明の請求項7に係る冷却加熱装置は、放熱器および第1蒸発器がそれぞれ複数台であるから、1台の放熱器と1台の第1蒸発器とをペアー(対)にして複数の装置(たとえば、容器等)に配置すれば、当該装置はそれぞれが、冷却または加熱、若しくは室温(冷却または加熱の何れもしない)の何れかを選択的に実行することができる。
(viii)本発明の請求項8に係る冷却加熱装置は、第2蒸発器が複数台であるから、第2蒸発器の間で冷熱の放出量を按分することができる。よって、たとえば、特定装置(たとえば、容器等)内に配置された一方の第2蒸発器では冷熱の放出量が飽和するような場合(これ以上冷却したくない場合に同じ)であっても、特定装置内に配置されていない他方の第2蒸発器において冷熱を放熱することができるから、放熱器における温熱の放出量を増大する(さらに加熱するに同じ)ことができる。
(ix)本発明の請求項9に係る冷却加熱装置は、放熱器の凝縮フィンと、第1蒸発器の蒸発フィンとが同一形状であるから、放熱器と第1蒸発器とを、これを通過する空気の流れに対して平行または垂直に配置することが容易になる。さらに、凝縮フィンのフィンピッチが蒸発フィンのフィンピッチより狭いから、放熱器における温熱の放出量を増大することができる。
(x)本発明の請求項10に係る冷却加熱装置は、放熱器の凝縮フィンの一部と第1蒸発器の蒸発フィンの一部または全部とが一体に形成されているから、製造が容易であって、製造コストが低減する。
(xi)本発明の請求項11に係る自動販売機は、前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置を有しているから、放熱器および第1蒸発器が配置された商品収納庫(以下、「加熱冷却収納庫」と称する場合がある)では、冷却(以下、「Cモード」と称する場合がある)または加熱(以下、「Hモード」と称する場合がある)、若しくは室温(冷却または加熱の何れもしない)の何れかを選択的に実行することができ、一方、第2蒸発器が配置された商品収納庫(以下、「冷却専用収納庫」と称する場合がある)では、冷却または室温(冷却または加熱の何れもしない)の何れかを選択的に実行することができる。このとき、前述のように、高圧高温冷媒が低圧低温冷媒側に侵入することがないから、第1蒸発器または第2蒸発器における冷却が阻害されることがない。
したがって、2室を加熱冷却収納庫に、1室を冷却専用収納庫にした場合、「HHCモード」、「HCCモード」、「HCモード」、「Cモード」、「CCモード」および「CCCモード」を選択的に実行することができる。
(xii)本発明の請求項12に係る自動販売機は、前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置を有し、商品収納庫の外に第2蒸発器(以下、「庫外蒸発器」と称する場合がある)が配置され、全ての商品収納庫(加熱冷却収納庫に同じ)に放熱器および第1蒸発器が配置されているから、全ての商品収納庫において、冷却または加熱、若しくは室温(冷却または加熱の何れもしない)の何れかを選択的に実行することができる。このとき、前述のように、高圧高温冷媒が低圧低温冷媒側に侵入することがないから、第1蒸発器または第2蒸発器における冷却が阻害されることがないと共に、庫外蒸発器において冷熱の放出が可能であるから、全ての商品収納庫において前記選択的な実行をする際の自由度が増す。
したがって、前記(11)の運転モードに加えて「HHHモード」、「HHモード」および「Hモード」を選択的に実行することができる。
(xiii)本発明の請求項13に係る自動販売機は、前記(1)乃至(10)の何れかに記載の冷却加熱装置を有し、加熱冷却収納庫商品と冷却専用収納庫と庫外蒸発器とを有するから、前記(12)に比較して、冷却専用収納庫を有する分、放熱器の台数が減少すると共に、配管系が簡素になり、製造コストが低減する。
したがって、2室を加熱冷却収納庫に、1室を冷却専用収納庫にした場合、と庫外蒸発器とを有するから、前記(11)の運転モードに加えて「HHモード」および「Hモード」を選択的に実行することができる。
(xiv)本発明の請求項14に係る自動販売機は、前記(11)乃至(13)の何れかに記載の自動販売機において、送風手段が放熱器よりも循環ダクト寄りに配置されているから、送風手段には放熱器によって加熱される前の庫内空気が供給される。このため、送風手段、特に、ファンの軸受部等の昇温が防止され、寿命延長や故障防止が図られる。また、送風手段の下流側に放熱器が配置され、上流側に抵抗となるものがないから、圧力損失の増加が抑制され、風量が減ることがない。
(xv)本発明の請求項15に係る自動販売機は、前記(11)乃至(13)の何れかに記載の自動販売機において、送風手段が放熱器と第1蒸発器との間に配置されているから、前記(xiv)の効果を奏すると共に、送風手段の下流側には放熱器のみが配置されているから、下流側に放熱器および第1蒸発器の両方が配置された場合に比較して、圧力損失の増加が抑制され、風量が減ることがない。
(xvi)本発明の請求項16に係る自動販売機は、前記(14)または(15)の何れかに記載の自動販売機において、送風手段がファン本体と送風ダクトとを有し、ファン本体が送風ダクトの内部に挿入自在且つ引き出し自在であるから、ファン本体の設置が容易である。また、送風ダクトに空気吸入口が形成されているため、循環ダクトを経由して吸引された庫内空気の全量がファン本体に供給されると共に、ファン本体より吐出した庫内空気が吸引側に逆流することがないから、さらに、送風ダクトに空気吐出口が形成されているため、ファン本体より吐出した庫内空気は放熱器にスムースに流入するから、送風手段は効率良く庫内空気を循環させることができる。
(xvii)本発明の請求項17に係る自動販売機は、前記(16)に記載の自動販売機において、ファン本体取付部に、挿入されたファン本体を略垂直方向に付勢するファン本体押さえ枠が設置されているから、ファン本体の挿入が容易になると共に、挿入後のファン本体が確実に支持される。
(xviii)本発明の請求項18に係る自動販売機は、前記(16)に記載の自動販売機において、ファン本体に設置された張り出し手段が、ファン本体をファン本体取付部に押し付けるから、ファン本体の取り付けおよび取り外しが容易であって、確実に支持される。
(xix)本発明の請求項19に係る自動販売機は、前記(14)または(15)の何れかに記載の自動販売機において、ダクト係止部が送風ダクトに係止するまで、ファン本体を支持しているファン本体取付部材が、ファン本体取付部材挿入口から送風ダクト内に挿入されるから、ファン本体取付部材を送風ダクトの外側でハンドリングすることができる。よって、ファン本体が送風ダクトから離れた位置(ファン本体取付部材挿入口から奥まった位置に同じ)において支持されるときであっても、ファン本体取付部材ごとファン本体を挿入したり、抜き出したりすることが容易にできる。
(xx)本発明の請求項20に係る自動販売機は、前記(11)に記載の自動販売機において、前記商品収納庫の少なくとも1室に放熱器および第1蒸発器と共に、電熱ヒータが配置されるから、当該商品収納庫の温度制御の自由度が増し、運転方法の簡素化および省エネが促進される。
(xxi)本発明の請求項21に係る自動販売機は、前記(12)において、前記商品収納庫に電熱ヒータが配置され、筐体の外部に配置された第2蒸発器が撤去されるから、該撤去によって製造コストが低減すると共に、除霜制御運転を追加する必要がないため、制御方法の簡素化が図られる。
(xxii)本発明の請求項22に係る自動販売機は、前記(20)または(21)において、冷却加熱装置の運転を停止して、電熱ヒータの単独加熱を実行することができるから、何れの商品収納庫も冷却しない場合、省エネ効果が得られる。
(xxiii)本発明の請求項23に係る自動販売機は、前記(20)または(21)において、商品収納庫の温度に応じて、圧縮機および電熱ヒータの一方または両方を運転するから、きめ細かい制御が可能になり、省エネ効果が得られる。
以下、実施の形態1〜9に冷却加熱装置の実施の形態を、実施の形態10〜12に自動販売機の実施の形態を、それぞれ図を参照して説明する。
なお、各図において同一または共通する部材については同一の符号を付し、一部の説明を省略する。また、同様の機能を有する構成部材が複数ある場合、それぞれの符号に添え字「a、b・・・・」を付しているが、共通する内容を説明する際には添え字「a、b・・・・」の記載を省略する。さらに、符号jの構成部材と符号kの構成部材とを連通して前者から後者に向けて冷媒を流す配管を「符号jk」にて示し、「配管jk」に設置された開閉弁および逆止弁の符号をそれぞれ「jkv」および「jkn」とする。また、冷媒の流れている配管を実線で、冷媒の流れていない配管を破線で、それぞれ示している。
なお、以下の実施の形態では、冷媒としてCO2 (二酸化炭素)を使用しているが、本発明はこれに限定するものではない。
[実施の形態1:A1タイプ]
(構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図1の(a)〜(c)において、冷却加熱装置101は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1により圧縮された冷媒(以下「高圧高温冷媒」と称す)を冷却する熱交換器(以下「ガスクーラ」と称す)3と、ガスクーラ3により冷却された冷媒を膨張する膨張手段4(たとえば、電子膨張弁、キャピラリなど)と、膨張手段4により膨張された冷媒(以下「低圧低温冷媒」と称す)を蒸発させる第1蒸発器6および第2蒸発器7とを有する。また、圧縮機1により圧縮された高圧高温冷媒が供給される放熱器2と、膨張手段4に流入する直前の冷媒(温熱を有する)と蒸発器7から流出した後の冷媒(冷熱を有する)との間で、熱交換をする熱回収手段(以下「内部熱交換器」と称す)8とを有している。
(高圧冷媒系)
そして、圧縮機1とガスクーラ3とは蒸発パイプ9を経由して連通している。すなわち、圧縮機1と蒸発パイプ9とは開閉弁19vが設置された配管19によって連結され、蒸発パイプ9とガスクーラ3とは配管93によって連結されている。
ガスクーラ3と膨張手段4とは内部熱交換器8を経由して連通している。すなわち、ガスクーラ3と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは逆止弁38nが設置された配管38によって連通され、温熱配管8aと膨張手段4とは配管84によって連結されている。
さらに、圧縮機1と放熱器2とは、開閉弁12vが設置された配管12によって連結され、放熱器2と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとが、逆止弁28nが設置された配管28によって連結されている。
よって、圧縮機1によって圧縮された冷媒は、放熱器2またはガスクーラ3の一方を択一的に経由して膨張手段4に供給されることになる。本発明において、圧縮機1から膨張手段4に至る冷媒径路を構成する前記開閉弁等をまとめて「高圧分配手段」と称する。
(低圧冷媒系)
また、膨張手段4と第1蒸発器6とは、開閉弁46vが設置された配管46によって連結され、膨張手段4と第2蒸発器7とは、開閉弁47vが設置された配管47によって連結されている。
蒸発器7と圧縮機1とは内部熱交換器8を経由して連通している。すなわち、蒸発器7と内部熱交換器8を構成する冷熱配管8bとが配管78に連通し、冷熱配管8bと圧縮機1とは配管81によって連結されている。また、蒸発器6と冷熱配管8bとは配管68によって連結されている。
よって、膨張手段4において膨張した冷媒は、第1蒸発器6または第2蒸発器7の一方に択一的に供給され、その後、圧縮機1に戻ることになる。本発明において、膨張手段4から圧縮機1に至る冷媒径路を構成する前記開閉弁等をまとめて「低圧分配手段」と称する。
したがって、圧縮機1から膨張手段4に流入するまでの配管19、93、38、8a、84、12、28(以下「高圧冷媒系」と称する場合がある)と、膨張手段4を出てから圧縮機1に戻るまでの配管47、78、8b、81(以下「低圧冷媒系」と称する場合がある)とが、完全に分離している。したがって、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。なお、配管38と配管28との接合部を位置「A」とする。
(運転方法1の1:HCモード)
図1の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを開いて開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系で開閉弁46vを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6に流入しないで第2蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法1の2:Cモード)
図1の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系では開閉弁46vを開いて開閉弁47vを閉じている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入しないでガスクーラ3に流入して凝縮し、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6に流入して蒸発し、第2蒸発器7には流入しない。
(運転方法1の3:CCモード)
図1の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系では開閉弁46vおよび開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入しないでガスクーラ3に流入して凝縮し、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6および第2蒸発器に流入して蒸発する。
(利用形態)
したがって、たとえば、放熱器2と第1蒸発器6とを同一の第1設備(たとえば、容器等)に配置し、第2蒸発器を第2設備(たとえば、容器等)に配置しておけば、第1設備は冷却加熱設備に、第2設備は冷房専用設備になる。そして冷却加熱装置101では低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがないから、冷却効率が悪化することがない。
なお、後述するように、放熱器2、第1蒸発器6、第2蒸発器7はそれぞれ複数台であってもよく、このとき、放熱器2と第1蒸発器6とは同じ台数で並列の配置される。
[実施の形態2:A2タイプ]
(構成)
図2および図3は本発明の実施の形態2に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図2、3において、冷却加熱装置102は、並列に配置された第2甲蒸発器7aおよび第2乙蒸発器7bを有している。すなわち、膨張手段4と第2甲蒸発器7aおよび第2乙蒸発器7bとは開閉弁47avおよび閉弁47bvが設置された配管47aおよび配管47bによって連通し、第2甲蒸発器7aおよび第2乙蒸発器7bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8bとは配管78aおよび配管78bによって連通している。したがって、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。
(運転方法2の1:HCCモード)
図2の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを開いて開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系で開閉弁46vを閉じて開閉弁47av、47bvを開いている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6に流入しないで第2甲蒸発器7aおよび第2乙蒸発器7bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法2の2:HCモード)
図2の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを開いて開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系で開閉弁46vおよび開閉弁47avを閉じて開閉弁47bvを開いている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6および第2甲蒸発器7aに流入しないで第2乙蒸発器7bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法2の3:CCCモード)
図3の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46v、開閉弁47av、47bvを開いている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入しないで、ガスクーラ3において凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6、第2甲蒸発器7aおよび第2蒸発器7bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法2の4:CCモード)
図3の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46vおよび開閉弁47bvを開いているものの開閉弁47avを閉じている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入しないで、ガスクーラ3において凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6および第2蒸発器7bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)ものの、第2甲蒸発器7aには流入しない。
(運転方法2の4:Cモード)
図3の(c)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46vのみ開き、開閉弁47av、47bvを閉じている。したがって、高圧高温冷媒は放熱器2に流入しないで、ガスクーラ3において凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1蒸発器6にのみ流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)ものの、第2甲蒸発器7aおよび第2蒸発器7bには流入しない。
(利用形態)
したがって、たとえば、放熱器2と第1蒸発器6とを同一の第1設備(たとえば、容器等)に配置し、第2甲蒸発器7aを第2設備(たとえば、容器等)に、第2乙蒸発器7bを第3設備(たとえば、容器等)に配置しておけば、第1設備は冷却加熱設備に、第2設備および第3設備は冷房専用設備になる。
また、たとえば、放熱器2と第1蒸発器6とを同一の第1設備(たとえば、容器等)に配置し、第2甲蒸発器7aを第2設備(たとえば、容器等)に配置し、第2乙蒸発器7bをいずれの装置(たとえば、容器等)とは別に大気中に配置してもよい。
なお、以上は、第2蒸発器7が2台の場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、3台以上であってもよい。
[実施の形態3:A3タイプ]
(構成)
図4は本発明の実施の形態3に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図4において、冷却加熱装置103は、並列に配置された甲放熱器2aおよび乙放熱器2bと、並列に配置された第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bとを有している。
すなわち、圧縮機1と甲放熱器2aとは開閉弁12avが設置された配管12aによって、圧縮機1と乙放熱器2bとは開閉弁12bvが設置された配管12bによって連通されている。また、甲放熱器2aと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは逆止弁28anが設置された配管28aによって、乙放熱器2bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは逆止弁28bnが設置された配管28bによって連通されている。
そして、膨張手段4と第1甲蒸発器6aとは開閉弁46avが設置された配管46aによって、膨張手段4と第1乙蒸発器6bとは開閉弁46bvが設置された配管46bによって連通している。また、第1甲蒸発器6aと内部熱交換器8の温熱配管8bとは配管78aによって、第1乙蒸発器6bと内部熱交換器8の温熱配管8bとは配管78bによって連通している。したがって、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。
(運転方法3の1:HHCモード)
図4の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを開いて開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲放熱器2aおよび乙放熱器2bに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bには流入しないで、第2蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法3の2:HCモード、HCCモード、)
図4の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12avを開いて開閉弁12bvおよび開閉弁19vを閉じ、一方、低圧冷媒系で開閉弁46bvおよび開閉弁47vを閉じて開閉弁46bvを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲放熱器2aに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、乙放熱器2bには流入しない。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aに流入しないで、第1乙蒸発器6bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから第2蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて第2蒸発器7に流入させてもよい。
(運転方法3の3:CCモード、CCCモード、)
図4の(c)において、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46av、46bvを開いて開閉弁47vを閉じている。したがって、高圧高温冷媒はガスクーラ3に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、甲放熱器2aおよび乙放熱器2bには流入しない。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから第2蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて第2蒸発器7に流入させてもよい。
(利用形態)
したがって、たとえば、甲放熱器2aと第1甲蒸発器6aとを同一の第1設備(たとえば、容器等)に配置し、乙放熱器2bと第1乙蒸発器6bとを同一の第2設備(たとえば、容器等)に配置し、第2蒸発器7を第3設備(たとえば、容器等)に配置しておけば、第1設備および第2設備は冷却加熱設備に、第3設備は冷房専用設備になる。このとき、第2蒸発器7をいずれの装置(たとえば、容器等)とは別に大気中に配置してもよい。
なお、以上は、放熱器2が2台の場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、3台以上であってもよい。また、第2蒸発器7は3台以上であってもよい。
[実施の形態4:A4タイプ]
(構成)
図5は本発明の実施の形態4に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図5において、冷却加熱装置104は、直列に配置された甲放熱器2aおよび乙放熱器2bと、並列に配置された第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bとを有している。すなわち、圧縮機1と甲放熱器2aとは開閉弁12vが設置された配管12によって連通され、甲放熱器2aと乙放熱器2bとは逆止弁12anが設置された配管12aと開閉弁12bvが設置された配管12bとによって連通され、乙放熱器2bと内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとは28によって連通されている。さらに、甲放熱器2aはバイパス逆止弁22anが設置されたバイパス配管22aを具備し、乙放熱器2bはバイパス開閉弁22bvが設置されたバイパス配管22bを具備している。
そして、低圧冷媒系は冷却加熱装置103(実施の形態3)と同じであるから、低圧冷媒系に高圧の冷媒が侵入することがない。
(運転方法4の1:HHCモード)
図5の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12v、12bvを開いて開閉弁19vおよびバイパス開閉弁22bvを閉じている。一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲放熱器2aおよび乙放熱器2bに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bには流入しないで、第2蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
(運転方法4の2:HCモード、HCCモード、)
図5の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vおよびバイパス開閉弁22bvを開いて開閉弁19vおよび開閉弁12bvを閉じている。一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧高温冷媒は甲放熱器2aに流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、乙放熱器2bに流入しない。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aに流入しないで第1乙蒸発器6bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから第2蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて第2蒸発器7に流入させてもよい。
(運転方法4の3:CCモード、CCCモード、)
図5の(c)において、高圧冷媒系では、開閉弁12v、12bvおよびバイパス開閉弁22bvを閉じて開閉弁19vを開き、一方、低圧冷媒系で開閉弁46av、46bvを開いて開閉弁47vを閉じている。したがって、高圧高温冷媒はガスクーラ3に流入して凝縮し(周囲に温熱を放出する)、甲放熱器2aおよび乙放熱器2bに流入しない。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器bに流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。このとき、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから第2蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて第2蒸発器7に流入させてもよい。
(利用形態)
したがって、甲放熱器2aと第1甲蒸発器6aとを同一の第1設備(たとえば、容器等)に配置し、乙放熱器2bと第1乙蒸発器6bとを同一の第2設備(たとえば、容器等)に配置し、第2蒸発器7を第3設備(たとえば、容器等)に配置しておけば、第1設備および第2設備は冷却加熱設備に、第3設備は冷房専用設備になる。このとき、第1設備および第2設備を共に冷却するとき、両者を流れる冷媒の量が同じであるから、それぞれの装置の温度調整が容易に且つ確実になる。なお、第2蒸発器7をいずれの装置(たとえば、容器等)とは別に大気中に配置してもよい。
なお、以上は、放熱器2が2台の場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、3台以上であってもよい。また、第2蒸発器7は3台以上であってもよい。
[実施の形態5:A5タイプ]
(構成)
図6は本発明の実施の形態5に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図6において、冷却加熱装置105では、圧縮器が一段目圧縮部1aと二段目圧縮部1bとを具備し、熱交換器3が一段目圧縮部1aにおいて圧縮された冷媒を冷却する中圧熱交換器3aと、二段目圧縮部1bにおいて圧縮された冷媒を冷却する高圧熱交換器3bとを具備し、直列に配置された甲放熱器2aおよび乙放熱器2bと、並列に配置された第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器bとを有している。
すなわち、一段目圧縮部1aと甲放熱器2aとは開閉弁12avが設置された配管12aによって連通され、甲放熱器2aと二段目圧縮部1bとは逆止弁21anが設置された配管21aによって連通され、二段目圧縮部1bと乙放熱器2bとは開閉弁12bvが設置された配管12bとによって連通され、乙放熱器2bと内部熱交換器8を構成する冷熱配管8aとは逆止弁21bnが設置された配管21bと開閉弁28vが設置された配管28とによって連通されている(位置Aにおいて配管38に接続している)。
さらに、配管21bは、開閉弁23vが設置された配管23によって中圧熱交換器3aの入口(図中、位置「B」にて示す)に連通され、開閉弁29vが設置された配管29によって蒸発パイプ9の入口(図中、位置「C」にて示す)に連通されている。
また、一段目圧縮部1aと中圧熱交換器3aとは開閉弁13avが設置された配管13aによって連通され、中圧熱交換器3aと二段目圧縮部1bと逆止弁31anが設置された配管31aによって連通されている。さらに、配管13aと配管31aとを連通し、開閉弁(以下、「バイパス開閉弁」と称す)11vが設置されたバイパス配管11(中圧熱交換器3aをバイパスする)が設置されている。
なお、低圧冷媒系についは冷却加熱装置103、104(実施の形態3、4)に同じである。
(運転方法5の1:HHCモード)
図6の(a)において、高圧冷媒系では、開閉弁12av、12bvを開いて開閉弁19vおよびバイパス開閉弁11vを閉じている。一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。したがって、高圧低温系において、一段目圧縮部1aにおいて圧縮された冷媒は甲放熱器2aにおいて凝縮し、甲放熱器2aを出た後は、二段目圧縮部1bにおいて再度圧縮されて、乙放熱器2bに供給され凝縮する(周囲に温熱を放出する)。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bには流入しないで、第2蒸発器7に流入して蒸発する(周囲の熱を吸収する)。
このとき、甲放熱器2aに流入する冷媒の温度は乙放熱器2bに流入する冷媒の温度よりも低いものの、甲放熱器2aから冷熱を受け取る第1設備の負荷を、乙放熱器2bから冷熱を受け取る第2設備の負荷よりも小さくしておけば、第1設備と第2設備の温度を等しくすることができるし、第1設備の温度よりも第2設備の温度を高くすることもできる。
(運転方法5の2:CCCモード、CCモード、Cモード、)
図6の(b)において、高圧冷媒系では、開閉弁12vおよびバイパス開閉弁22bvを開き、開閉弁19vおよび開閉弁12bvを閉じ、開閉弁23vおよび開閉弁29vを閉じている。一方、低圧冷媒系では、開閉弁46av、46bvを閉じて開閉弁47vを開いている。
したがって、高圧低温系において、一段目圧縮部1aにおいて圧縮された冷媒は中圧熱交換器において冷却された後、二段目圧縮部1bにおいて再度圧縮された後、蒸発パイプ9を経由して高圧熱交換器3bに供給されている。すなわち、冷媒は甲放熱器2aおよび乙放熱器2bに供給されることはない。一方、低圧低温冷媒は第1甲蒸発器6aおよび第1乙蒸発器6bに流入して蒸発し(周囲の熱を吸収する)、第2蒸発器7には流入しない。
このとき、甲放熱器2aに供給する温熱は主に一段目圧縮部1aが、乙放熱器2bに供給する温熱は主に二段目圧縮部1bが、それぞれ分担することになるから、圧縮機の圧縮効率が向上し(圧縮比が低下に相当する)、省エネや設備の保全性が向上する。
なお、低圧低温冷媒は、開閉弁47vを閉じているから第2蒸発器7に流入しないが、開閉弁47vを開いて第2蒸発器7に流入させてもよい。
(利用形態)
したがって、冷却加熱装置105は、冷却加熱装置104(実施の形態4)と同様に利用することができる。このとき、前述のように、省エネ効果等が得られる。
[実施の形態6:Bタイプ]
図7は本発明の実施の形態6に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図7において、冷却加熱装置120は、冷却加熱装置101(実施の形態1)における放熱器2と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとを連通する配管28(位置Aにおいて配管38に接続している)を撤去して、放熱器2とガスクーラ3とを、開閉弁23vが設置された配管23によって連通したものである(位置「B」において接続している)。
したがって、高圧高温冷媒は放熱器2とガスクーラ3との双方で凝縮するから、第2蒸発器において所定の冷却を維持したまま、放熱器2における加熱を抑えることが可能になる。なお、冷却加熱装置102〜105(実施の形態2〜5)に対しても、冷却加熱装置120に準じて配管23(開閉弁23vが設置されている)を設置することができる。
[実施の形態7:Cタイプ]
図8は本発明の実施の形態7に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図8において、冷却加熱装置130は、冷却加熱装置101(実施の形態1)における放熱器2と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとを連通する配管28(位置Aにおいて配管38に接続している)を撤去して、放熱器2と蒸発パイプ9の入口(図中、位置「C」にて示す)とを、開閉弁29vが設置された配管29によって連通したものである。
したがって、高圧高温冷媒は放熱器2、蒸発パイプ9およびガスクーラ3との双方で凝縮するから、冷却加熱装置120(実施の形態6)の作用効果に加え、蒸発パイプ9を加熱することができる。すなわち、第1蒸発器6および第2蒸発器7に付着した霜を融かした際のドレン水を、蒸発パイプ9の熱によって蒸発させることができる。
なお、冷却加熱装置102〜105(実施の形態2〜5)に対しても、冷却加熱装置130に準じて配管29(開閉弁29vが設置されている)を設置することができる。
[実施の形態8:Dタイプ]
図9は本発明の実施の形態8に係る冷却加熱装置を説明する構成図である。図9において、冷却加熱装置140は、冷却加熱装置130(実施の形態7)において、ガスクーラ3をバイパスする開閉弁33vが設置されたバイパス配管33を具備している。
したがって、開閉弁33vを開いて開閉弁93vを閉じたとき、高圧高温冷媒は放熱器2および蒸発パイプ9に供給され、ガスクーラ3に供給されない。すなわち、冷却加熱装置101(実施の形態1)の作用効果に加え、蒸発パイプ9を加熱する効果、すなわち、第1蒸発器6および第2蒸発器7に付着した霜を融かした際のドレン水を、蒸発パイプ9の熱によって蒸発させることができる。
なお、冷却加熱装置102〜105(実施の形態2〜5)に対しても、冷却加熱装置140に準じて配管29およびバイパス配管33(開閉弁33vが設置されている)を設置することができる。
[実施の形態9:ABタイプ、ADタイプ、ABDタイプ]
図10は本発明の実施の形態8に係る冷却加熱装置を説明するものであって、(a)はABタイプ、(b)はADタイプ、(c)はABDタイプを示す構成図である。
図10の(a)において、冷却加熱装置150は、冷却加熱装置101(実施の形態1)における放熱器2と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとを連通する配管28(位置Aにおいて配管38に接続している)の逆止弁28nを開閉弁28vに変更すると共に、放熱器2とガスクーラ3の入口(図中、位置「B」にて示す)とを、開閉弁23vが設置された配管23によって連通したものである。したがって、冷却加熱装置101(実施の形態1)と冷却加熱装置120(実施の形態6)との作用効果が、選択的に得られるものである。
図10の(b)において、冷却加熱装置160は、冷却加熱装置101(実施の形態1)における放熱器2と内部熱交換器8を構成する温熱配管8aとを連通する配管28(位置Aにおいて配管38に接続している)の逆止弁28nを開閉弁28vに変更すると共に、放熱器2と蒸発パイプ9の入口(図中、位置「C」にて示す)とを、開閉弁29vが設置された配管29によって連通し、ガスクーラ3にバイパス配管33を設置したものである。したがって、冷却加熱装置101(実施の形態1)と冷却加熱装置130(実施の形態7)と冷却加熱装置140(実施の形態8)との作用効果が、選択的に得られるものである。
図10の(c)において、冷却加熱装置170は、冷却加熱装置160(図9の(b)参照)に、配管28とガスクーラ3の入口(位置B)とを連通する開閉弁23が設置された配管23を設けたものである。冷却加熱装置101(実施の形態1)と冷却加熱装置120(実施の形態6)と冷却加熱装置130(実施の形態7)と冷却加熱装置140(実施の形態8)との作用効果が、選択的に得られるものである。
[実施の形態10:自動販売機]
(構成)
図11〜図13は本発明の実施の形態10に係る自動販売機を説明するものであって、図11は正面視の断面図、図12は側面視の断面図、図13はこれに設置された冷却加熱装置の構成図である。
図11において、自動販売機(以下「自販機」と称す)1000は、自販機1000の本体のキャビネット200と、キャビネット200の内部で断熱材300に包囲された商品収納庫401と、商品Sを補充する時に商品収納庫401を開閉する商品補充用扉404と、商品収納庫401と外気を遮断するための内扉405と、自販機1000の前扉406と、を有している。商品収納庫401は仕切り板403AB、403BCによって商品室402A、402B、402Cに仕切られている。なお、以下の説明において、商品室402A、402B、402Cにおいて共通する内容については添え字「A、B、C」の記載を省略する。
各商品室402には、商品Sを収納するための商品収納ラック407と、商品収納ラック407から自然落下した商品Sを取出すための商品取出し口409と、商品Sを商品取出し口409まで誘導する商品誘導板408とが設置され、商品誘導板408の下方が庫内部品収納室410となっている。また、庫内空気を商品収納ラック407を経由して庫内部品収納室410に循環させるための循環ダクト420が設置されている。
そして、庫内部品収納室410には、庫内空気を商品誘導板408(通気孔が設けられている)を通過して商品Sに衝突させる送風手段430と、送風手段430の下流側(循環ダクト420から遠い側)に庫内熱交換器440と、送風手段430および庫内熱交換器440を収納する送風ダクト450と、送風ダクト450に連通して空気を通す風洞460と、庫内空気の温度を計測する庫内温度センサー500とが設置されている。
さらに、商品収納庫401の下方には、冷却加熱装置180のコンデンシングユニット470および庫外ファン481を収納するための機械室480と、電装品を収納するための電装品収納室490とが配置されている。
(冷却加熱装置)
図13において、冷却加熱装置180は、AタイプとCタイプとを選択的に実行することができるものであって、冷却加熱装置160(Dタイプ、実施の形態6)からバイパス配管33を撤去し、第2蒸発器7をそれぞれ並列に配置された第2甲蒸発器7a、第2乙蒸発器7bおよび第2丙蒸発器7cから構成したものである。
そして、商品室402Aに配置された庫内熱交換器440Aは、放熱器2および第1甲蒸発器6aの両方であって、庫内部品収納室410Bおよび庫内部品収納室410Cに配置された庫内熱交換器440Bおよび庫内熱交換器440Cは、それぞれ第2甲蒸発器7aおよび第2乙蒸発器7bである。さらに、第2丙蒸発器7cが商品収納庫401の外に配置されている。
したがって、前述のように、商品室402Aは加熱冷却室となり、商品室402Bおよび商品室Cは何れも冷却専用室となる。すなわち、HCCモード、HCモード、Hモード、CCCモード、CCモード、Cモードを実行することができるだけでなく、商品収納庫401の外に第2丙蒸発器7cが配置されているから、Hモードが可能になると共に、HCCモードおよびHCモードにおいて、冷却している商品室402Bまたは商品室402Cを冷やし過ぎることなく(供給する冷媒を増やすことなく)、加熱している商品室402Aの温度を維持することができる。このとき、冷却加熱装置180では、高圧冷媒系と低圧冷媒系とが分離されているから、高圧冷媒が低圧冷媒系に侵入することがなく、冷却が阻害されることがない。
(中圧熱交換器)
図14は、図13に示す冷却加熱設備における中間熱交換器の作用を説明するモリエル線図である。図14において、中間熱交換器3aを使用しないで(バイパスして)冷媒を115℃にする際、まず、一段目圧縮部1aにおいて状態「イ」から状態「ロ」まで加圧し、次ぎに、二段目圧縮部1bにおいて状態「ロ」から状態「ハ」まで加圧する。
このとき、一旦、一段目圧縮部1aにおいて中間の圧力(状態「ロ」)にまで加圧した後、二段目圧縮部1bにおいて高圧(状態「ハ」)にまで加圧するから、一段目圧縮部1aおよび二段目圧縮部1bにおける圧縮比を低く抑えることができ圧縮機の負荷を低減できる。そのため、結果として、一段だけの圧縮機によって状態「イ」から状態「ハ」まで加圧するものに較べ、冷却ユニットの運転効率が向上し、省エネ効果が得られる。
一方、中間熱交換器3aを使用して(バイパスしない)冷媒を115℃にする際、まず、一段目圧縮部1aにおいて状態「イ」から状態「ロ」まで加圧し、そこで、中間熱交換器3aにおいて状態「ロ」から状態「ニ」まで冷却し、さらに、二段目圧縮部1bにおいて状態「ニ」から状態「ホ」まで加圧する。
すなわち、同一の115℃に加熱する場合であっても、中間熱交換器3aを使用すると使用しない場合に較べ、状態「ホ」の圧力と状態「ハ」の圧力との差だけ、冷媒の圧力が高くなることになる。
そうすると、放熱器2を使用して「ヒートポンプ運転」をする場合には、中間熱交換器3aを使用しない(バイパスする)方が、低い圧力で高い吐出温度が得られ、低圧縮比運転による運転効率の向上が図られ、省エネ効果が得られる。
(庫内ファンの配置について)
再び図12において、送風手段430が庫内熱交換器440の上流側に配置されているから、庫内熱交換器440が放熱器2(温熱を放出する)を具備する場合であっても、送風手段430、特に、ファン回転部を支持する軸受部分が加熱されることがない。よって、送風手段430の故障防止や寿命延長が図られる。また、吸引側に抵抗がないから、送風手段430の圧力損失の増加が抑制され、風量が減ることがない。
なお、以上は、自動販売機1000が冷却加熱装置180を有し、商品室が3室の場合を例示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、冷却加熱装置110(冷却加熱装置101〜105をまとめて「冷却加熱装置110」と総称する)乃至冷却加熱装置170の何れを設置してもよい。このとき、放熱器2、第1蒸発器6および第2蒸発器7の台数はそれぞれ適宜選定することができるものである。
(庫内熱交換器)
図15および図16は、図12に示す自動販売機における庫内熱交換器を説明する、図15の(a)は右側面図、図15の(b)は左側面図、図16の(a)は平面図、図16の(b)は正面図、図16の(c)は底面図である。 図15および図16において、庫内熱交換器440は、放熱器2と第1蒸発器6とが一体化している。
すなわち、放熱器2は、平行に配置された複数枚の矩形板からなる放熱板(以下、「凝縮フィン」と称す)201と、凝縮フィン201を蛇行しながら貫通する伝熱管(以下、「凝縮伝熱管」と称す)202と、から形成されている。また、第1蒸発器6は、平行に配置された複数枚の矩形板からなる放熱板(以下、「蒸発フィン」と称す)601と、蒸発フィン601を蛇行しながら貫通する伝熱管(以下、「蒸発伝熱管」と称す)602と、から形成されている。
そして、凝縮フィン201の幅Whと蒸発フィン601の幅Wcとが等しく(図15参照)、奥行き方向の位相が一致した凝縮フィン201と蒸発フィン601とが一体(接合または共有の板材にて形成されている)になっている。
また、最も左に配置された凝縮フィン201Lと最も右に配置された凝縮フィン201Rとの間隔Dhが、最も左に配置された蒸発フィン601Lと最も右に配置された蒸発フィン601Rとの間隔Dcに等しくなっているから、凝縮フィン201Lと蒸発フィン601Lとは一体化し、凝縮フィン201Rと蒸発フィン601Rとは一体化している。
したがって、放熱器2と第1蒸発器6とが一体化している庫内熱交換器440は、外郭が直方体状(正確には、該直方体の側面から凝縮伝熱管202および蒸発伝熱管602が円弧状に突出している)を呈するから、庫内部品収納室410への設置が容易になる。
なお、以上は、凝縮フィン201のピッチPhが、蒸発フィン601RのピッチPcの1/2のものを示しているが、本発明はこれに限定するものではない。
(送風手段)
図17は、図12に示す自動販売機における庫内部品収納室の一部を説明する、(a)は斜視図、(b)は側面視の断面図、(c)は部分を示す斜視図である。 図17において、庫内部品収納室410には送風ダクト450が設置され、送風ダクト450内に送風手段430が収納されている。送風手段430は、庫内ファン本体(以下、「ファン本体」と称す)431と、ファン本体431を支持するファン本体取付部432と、を有している。なお、送風ダクト450は、循環ダクト420に対して背面ガイド452によって「位置合わせ」されると共に、庫内熱交換器440に対しては熱交換器ガイド454を介して、これを位置合わせしている。
送風ダクト450は上面に開口したファン挿入口451が形成され、ファン挿入口451には内部に向ってファン本体取付部432が設けられている。したがって、ファン本体431はファン挿入口451を経由して送風ダクト450内に挿入され、ファン本体取付部432に案内されながら停止位置まで侵入して、該停止位置において支持されることになる。なお、ファン挿入口451を送風ダクト450の側面に形成してもよい。
ファン本体取付部432は、一対の断面U字状部材から形成されたファン本体案内部432aと、一対のファン本体案内部432aを連結する断面U字状部材から形成されたファン本体停止部432bとから形成されている。なお、ファン本体取付部432の形態はこれに限定するものではなく、ファン本体431側に溝状の部位(ファン本体案内部432aに相当する)を形成したときには、ファン本体案内部432aは該溝状の部位が侵入して案内される板状の部材であってもよい。
また、送風ダクト450内でファン本体取付部432の上流側(循環ダクト420側に同じ)に、枠状の背面遮風板435(図17の(c)において斜線を付す)が設置されている。背面遮風板435には、前記停止位置において支持されているファン本体431の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吸引口436が形成されている。
したがって、循環ダクト420の庫内部品収納室410に向う開口部(図示しない)から吐出した庫内空気は空気吸引口436を経由してファン本体431に吸引され、ファン本体431から吐出した庫内空気は循環ダクト420側に逆流することなく庫内熱交換器440に供給される。
なお、背面遮風板435を略U字状部材と矩形状部材から形成し、前記略U字状部材を送風ダクト450の外側とファン本体取付部432との間に設置し、前記矩形状部材を送風ダクト450の内側で、庫内ファン430と送風ダクト450との間に設置してもよい。
さらに、送風ダクト450内でファン本体取付部432の下流側(庫内熱交換器440側に同じ)には、庫内熱交換器440の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吐出口(図示しない)が形成されている。該空気吐出口、背面遮風板435に順じた前面遮風板437によって形成されるだけでなく、ファン本体取付部432の下流側の開口範囲として形成されるものでもよい。
(風路切り替え手段)
図18は、図12に示す自動販売機における送風ダクトのその他の形態を説明する模式図である。なお、図18において、背面遮風板435および前面遮風板437の記載を省略している。
図18の(a)は平面視の断面図であって、送風手段430と庫内熱交換器440aとの間に、風路切り替え手段(以下、「ダンパ」と称す)480aが設置されている。
すなわち、庫内熱交換器440aは水平方向に並列配置された放熱器2と第1蒸発器6とから構成され、ダンパ480aは、鉛直方向の回動軸481aと、回動軸481aに固定された遮風板482aと、図示しない回動軸駆動手段と、を具備している。
したがって、遮風板482aを第1蒸発器6側に回動すれば、送風手段430から吐出された庫内空気は放熱器2に供給され、遮風板482aを放熱器2側に回動すれば、送風手段430から吐出された庫内空気は第1蒸発器6に供給される。
図18の(b)は側面視の断面図であって、送風手段430と庫内熱交換器440との間に、風路切り替え手段(以下、「ダンパ」と称す)480bが設置されている。
すなわち、送風手段430b鉛直方向に並列配置された放熱器2と第1蒸発器6とから構成され、ダンパ480b、水平方向の回動軸481bと、回動軸481bに固定された遮風板482bと、図示しない回動軸駆動手段と、を具備している。
したがって、遮風板482bを第1蒸発器6側に回動すれば、送風手段430から吐出された庫内空気は放熱器2に供給され、遮風板482bを放熱器2側に回動すれば、送風手段430から吐出された庫内空気は第1蒸発器6に供給される。
(整流手段)
図19は、図12に示す自動販売機における送風ダクトのその他の形態を説明する、(a)は側面視の断面図、(b)〜(d)は部分の正面図である。
図19の(a)は側面視の断面図であって、送風手段430と庫内熱交換器440との間に、整流手段800が設置されている。したがって、送風手段430に吸引される庫内空気の流れが不均一(通常、循環ダクト420から吐出される庫内空気は鉛直方向で下側の範囲に多く流れる傾向がある)であったり、送風手段430から吐出される庫内空気の流れが不均一(通常、回転するファンの外周寄りの範囲に多く流れる傾向がある)であったりしても、整流手段800によって整流されるから、庫内熱交換器440の空気通路面積の略全域で、庫内空気の流れを均一化することができる。よって、熱交換の効率が向上し、商品Sの温度保証や省エネ効果が得れる。
図19の(b)は整流手段800を示す正面図であって、正面視矩形の筒状の空気通路802が、格子状に組まれた板材(桟)からなる整流板801によって形成されている。また、所定の空気通路802に、遮蔽板803(図中、斜線にて示す)が設置されているから、送風手段430から吐出される庫内空気の分布を調整することができる。なお、本発明は整流板801の形態や遮蔽板803の設置形態は図示するものに限定するものではなく、その他の形態に変更してもよい。また、遮蔽板803を設置しなくてもよい。また、前記格子状に替えてハニカム状(六角形の空気通路が形成される)に整流板801を接合してもよい。
図19の(c)は整流手段800を、空気通路812が形成された整流板811に変更したものである(以下、「整流手段810」と称す)。したがって、整流手段810は整流手段800と同様の作用効果を奏する。なお、空気通路812は千鳥状に配置するものに限定するものではなく、方眼状に配置してもよく、空気通路812の開口する形状は円形に限定するものはない。
図19の(d)は整流手段810の空気通路812の配置を変更したものであって、中心範囲を密に、周辺範囲を疎に配置している(以下、「整流手段820」と称す)。したがって、整流手段820は整流手段800と同様の作用効果を奏する。なお、空気通路812の配置形態は図示するものに限定するものではなく、上下方向や左右方向で非対称であってもよい。
(ファン本体押さえ手段)
図20は、図17に示す送風手段のその他の形態を説明する側面視の断面図である。図20の(a)において、ファン本体取付部432にファン本体431を押さえるファン本体押さえ手段433が設置されている。ファン本体押さえ手段433はファン本体案内部432a内(正確には、断面U字状部材の両フランジの間)に配置された押さえ枠433aと、押さえ枠433aをファン本体案内部432aの中心寄りに付勢する付勢手段433bとから構成されている。なお、付勢手段433bは、たとえば、コイルスプリング、板バネ等の弾性体であって、その数量や設置位置は限定するものではない。
したがって、ファン本体431が、斜めになった状態のまま送風ダクト450内に挿入されても、ファン本体431が押さえ枠433aを押して後退させるから、ファン本体431はファン本体停止部432bに当接するまで侵入して停止することになる。すなわち、ファン本体431の取り付け(挿入)および取り外し(抜き出し)が容易になる。
そして、前記停止状態で、ファン本体431は、ファン本体案内部432aに略平行になり、付勢手段433bによって付勢されている押さえ枠433aとファン本体案内部432a(正確には、断面U字状部材の一方のフランジ)とによって把持されるから、ガタツクことなく支持される。すなわち、特別の固定手段を設ける必要がなくなる。
図20の(b)において、ファン本体431の側面に、張り出し手段434が設置されている。張り出し手段434は板バネであって、ファン本体431の少なくと四隅に設置されている。したがって、ファン本体押さえ手段433(図20の(a)参照)と同様に、ファン本体431の取り付けや取り外しが容易になると共に、ガタツクことなく支持されることになる。なお、張り出し手段434を、ファン本体押さえ手段433に順じて、張り出し板と、該張り出し板を張り出し方向に付勢する付勢手段から構成してもよい。
(庫内ファン本体の取付)
図21は、図17に示す送風手段のその他の形態を説明する部材の斜視図である。
図21において、ファン本体取付部439は、ファン本体取付部432と、ファン本体取付部432のファン本体案内部432aに設置されたダクト係止部438とから構成され、ダクト係止部438は外フランジであって、ファン本体431が挿入自在な開口部が形成されている。そして、ファン本体取付部439のファン本体案内部432aは、送風ダクト450に形成されたファン挿入口(正確には「ファン本体取付部挿入口」)451に挿入され、ダクト係止部438が送風ダクト450に係止するまで挿入されるものである。
したがって、送風ダクト450の外で、ファン本体取付部439にファン本体431を取り付けたり、取り外したりすることができ、さらに、ダクト係止部438をハンドリングすることにより送風ダクト450に挿入したり、送風ダクト450から引き出したりすることができるから、ファン本体431の送風ダクト450内への設置や交換作業が容易かつ迅速になる。すなわち、ファン本体取付部439は送風ダクト450に着脱自在に設置された点において、送風ダクト450に固定されているファン本体取付部432(図17の(c)参照)と相違している。
[実施の形態11:自動販売機]
図22は本発明の実施の形態11に係る自動販売機を説明する側面視の断面図である。
図22において、自動販売機(以下「自販機」と称す)2000は、庫内部品収納室410において、送風手段430が、上流側に配置された第1蒸発器6と下流側に配置された放熱器2とに挟まれている。なお、背面遮風板435と前面遮風板437との記載を省略している。
したがって、第1蒸発器6と放熱器2とを水平方向または鉛直方向に並列配置した場合に比較して、送風ダクトの空気通路面積を小さくすることができる。また、放熱器2(温熱を放出する)が送風手段430の下流側に配置されているから、送風手段430の故障防止や寿命延長が図られる。
さらに、第1蒸発器6の大きさと放熱器2の大きさとを揃えておけば(Lc=Lh、Dc=Dh、図15、16参照)、送風ダクト450内の設置が容易になる。
[実施の形態12:自動販売機]
図23および図24は本発明の実施の形態12に係る自動販売機を説明するものであって、図23は側面視の断面図、図24は冷却加熱装置を説明する構成図である。
図23において、自動販売機(以下「自販機」と称す)3000は、自販機2000(実施の形態11)における庫内部品収納室410において、放熱器2の下流側(図中、左側)に電熱ヒータ900が設置されたものである。
図24において、自販機3000に設置されている冷却加熱装置190は、冷却加熱装置103(図4参照)に相当するものであって、圧縮器が一段目圧縮部1aと二段目圧縮部1bとを具備し、熱交換器3が一段目圧縮部1aにおいて圧縮された冷媒を冷却する中圧熱交換器3aと、二段目圧縮部1bにおいて圧縮された冷媒を冷却する高圧熱交換器3bとを具備している(図6参照)。
したがって、庫内部品収納室410を冷却加熱装置190の放熱器2a、2bまたは電熱ヒータ900の一方または両方によって加熱することができるから、制御の自由度が高まると共に、省エネ効果が得られる。
また、庫外に設置された熱交換器を具備しないから、その分(含むファン)だけ製造コストが安価になり、除霜運転の必要がなくなるから、制御方向の簡素化が図られると共に、省エネ効果が得られる。
なお、送風手段430が放熱器2および電熱ヒータ900の上流側に配置されているため、送風手段430には温度の低い空気が当るから、また、電熱ヒータ900の輻射熱は放熱器2によって遮断されるから、送風手段430のファン軸受(図示しない)の温度上昇が防止される。
図25〜図27は本発明の実施の形態12に係る自動販売機における制御方法を説明するものであって、図25はタイムチャート、図26はブロック図、図27は制御フローである。
図25において、商品収納庫の2室を冷却(冷却庫)して1室を加熱(加熱庫)する運転モードにおいて、冷却している商品収納庫の庫内温度が下降して、2室のうち最も温度の高い庫内温度が設定した所定の冷却下限温度に到達した際、圧縮機1を停止(OFF)すると共に、電熱ヒータ900に通電(ON)し、
その後、加熱している商品収納庫の庫内温度が上昇して設定した所定の加熱上限温度に到達した際、圧縮機1の停止(OFF)を続けると共に、電熱ヒータ900への通電を停止(OFF)し、
さらに、加熱している商品収納庫の庫内温度が下降して設定した所定の加熱下限温度に到達した際、電熱ヒータ900への通電を停止(OFF)したまま、圧縮機1を起動(ON)する。
すなわち、冷却している商品収納庫を過剰に冷却することなく、電熱ヒータ900の単独運転によって加熱している商品収納庫の庫内温度を設定された所定の範囲に維持することができるから、省エネ効果が得られる。
よって、加熱・冷却同時運転において、加熱時間が長い場合であっても、加熱側の温度に制約されることなく、冷却側の温度を制御することができる。特に、PU/PD時には加熱側の設定された商品温度に到達するまで、10〜12時間必要であるが、その間も冷却側の商品を冷却することが可能になる。
なお、電熱ヒータ900は十分な加熱能力を有しているから、電熱ヒータ900の単独運転が可能である。また、特に、外気温度が低い(周囲の温度が−20℃以下)の場合においても、加熱される商品の温度を50℃以上に保持することができるから、このときは電熱ヒータ900は不要になる。
図26および図27において、圧縮機1が運転(ON)されている状態で、庫内判定部901に庫内温度が読み込まれると、前記条件に応じてヒータ制御部902は圧縮機1の運転(ヒートポンプ運転に同じ)または電熱ヒータ60の通電(加熱単独運転に同じ)を、ヒータ運転指令部903に指令する。そして、再度、庫内状態904が庫内判定部901に読み込まれ、制御が継続する。
本発明によれば、ヒートポンプ運転において、二段圧縮機から吐出される冷媒の圧力を上昇することなく高い吐出温度を得ることができるため、消費電力の低減により運転コストの低減が図られるから、各種冷却装置およびこれが設置された各種設備に広く利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷却加熱装置(A1タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態2に係る冷却加熱装置(A2タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態2に係る冷却加熱装置(A2タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態3に係る冷却加熱装置(A3タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態4に係る冷却加熱装置(A4タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態5に係る冷却加熱装置(A5タイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態6に係る冷却加熱装置(Bタイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態7に係る冷却加熱装置(Cタイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態8に係る冷却加熱装置(Dタイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態9に係る冷却加熱装置(ABタイプ、ADタイプ、ABDタイプ)を示す構成図。 本発明の実施の形態10に係る自動販売機を説明する正面視の断面図。 本発明の実施の形態10に係る自動販売機を説明する側面視の断面図。 図12に示す自動販売機に設置された冷却加熱装置を説明する構成図。 図13に示す中間熱交換器の作用を説明するモリエル線図 図12に示す庫内熱交換器を説明する右側面図と左側面図。 図12に示す庫内熱交換器を説明する平面図、正面図、底面図。 図12に示す庫内部品収納室の一部を説明する斜視図、断面図。 図12に示す送風ダクトのその他の形態を説明する模式図。 図12に示す送風ダクトのその他の形態を説明する断面図と正面図。 図17に示す送風手段のその他の形態を説明する側面視の断面図。 図17に示す送風手段のその他の形態を説明する部材の斜視図。 本発明の実施の形態11に係る自動販売機を説明する側面視の断面図。 本発明の実施の形態12に係る自動販売機を説明する側面視の断面図。 図23に示す自動販売機に設置された冷却加熱装置を説明する構成図。 図23に示す自動販売機における制御方法を説明するタイムチャート。 図23に示す自動販売機における制御方法を説明するブロック図。 図23に示す自動販売機における制御方法を説明する制御フロー。
符号の説明
1 圧縮機
2 放熱器
3 ガスクーラ(熱交換器)
4 膨張手段
6 第1蒸発器
7 第2蒸発器
8 内部熱交換器
9 蒸発パイプ
11 バイパス配管
11v バイパス開閉弁
12 配管
12v 開閉弁
12an 逆止弁
12av 開閉弁
101〜105 冷却加熱装置
110〜190 冷却加熱装置
200 キャビネット
201 凝縮フィン
202 凝縮伝熱管
300 断熱材
401 商品収納庫
402 商品室
403 仕切り板
404 商品補充用扉
405 内扉
406 前扉
407 商品収納ラック
408 商品誘導板
409 商品取出し口
410 庫内部品収納室
420 循環ダクト
430 送風手段
431 ファン本体
432 ファン本体取付部
432a ファン本体案内部
432b ファン本体停止部
433 ファン本体押さえ手段
433a 枠
433b 付勢手段
434 張り出し手段
435 背面遮風板
436 空気吸引口
437 前面遮風板
438 ダクト係止部
439 ファン本体取付部
440 庫内熱交換器
450 送風ダクト
451 ファン挿入口
452 背面ガイド
454 熱交換器ガイド
460 風洞
470 コンデンシングユニット
480 機械室
480a ダンパ
480b ダンパ
481a 回動軸
481b 回動軸
482a 遮風板
482b 遮風板
490 電装品収納室
500 庫内温度センサー
601 蒸発フィン
602 蒸発伝熱管
700 庫外ファン
800 整流手段
801 整流板
802 空気通路
803 遮蔽板
810 整流手段
811 整流板
812 空気通路
820 整流手段
900 電熱ヒータ
S 商品
1000 自動販売機(自販機)
2000 自動販売機(自販機)
3000 自動販売機(自販機)

Claims (23)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒の熱を放熱する放熱器と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒を冷却する熱交換器と、
    冷媒を膨張させる膨張手段と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器または前記熱交換器の一方を経由して前記膨張手段に供給する高圧分配手段と、
    該膨張手段において膨張した冷媒が選択的に供給され、該冷媒を蒸発させる第1蒸発器および第2蒸発器と、
    前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する低圧分配手段と、を有し、
    前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器に供給しないで、前記第2蒸発器に供給し、
    一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給しないとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する、
    ことを特徴とする冷却加熱装置。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒の熱を放熱する放熱器と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給され、該冷媒を冷却する熱交換器と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒を直接または前記放熱器を経由して前記熱交換器に供給する高圧分配手段と、
    前記熱交換器を通過して供給された冷媒を膨張させる膨張手段と、
    該膨張手段において膨張した冷媒が選択的に供給され、該冷媒を蒸発させる第1蒸発器および第2蒸発器と、
    前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する低圧分配手段と、を有し、
    前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器に供給しないで、前記第2蒸発器に供給し、
    一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記放熱器に供給しないとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の一方または両方に供給する、
    ことを特徴とする冷却加熱装置。
  3. 前記放熱器が、直列に連結された甲放熱器と乙放熱器とによって構成され、
    前記甲放熱器の入側と出側とを連通する第1バイパス配管と、前記乙放熱器の入側と出側とを連通する第2バイパス配管と、が設置され、
    前記高圧分配手段が、前記二段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記甲放熱器または前記乙放熱器若しくは前記熱交換器に選択的に供給する機能を具備し、
    前記第1蒸発器が、並列に配置された第1甲蒸発器および第1乙蒸発器によって構成され、
    前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器、前記第1乙蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に供給するものであって、
    前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器または乙放熱器の一方に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器または第1乙蒸発器の一方に供給しないで、前記第1甲蒸発器または第1乙蒸発器の他方若しくは前記第2蒸発器の一方または両方に供給し、
    一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器および乙放熱器の両方に供給するとき、 前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器および第1乙蒸発器の両方に供給しないで、前記第2蒸発器に供給する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷却加熱装置。
  4. 前記圧縮機が、冷媒を圧縮する一段目圧縮部と、該一段目圧縮部において圧縮される圧力よりも高い圧力にまで冷媒を圧縮する二段目圧縮部と、を具備し
    前記放熱器が、甲放熱器と乙放熱器とによって構成され、
    前記高圧分配手段が、前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記甲放熱器を経由して前記二段目圧縮部に供給または前記二段目圧縮部に直接供給する機能の何れかを具備すると共に、前記二段目圧縮部において圧縮された冷媒を前記乙放熱器を経由して前記膨張手段に供給、前記熱交換器を経由して前記膨張手段に供給、または前記乙放熱器および前記熱交換器の両方を経由して前記膨張手段に供給する機能の何れかを具備し、
    前記第1蒸発器が、並列に配置された第1甲蒸発器および第1乙蒸発器によって構成され、
    前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器、前記第1乙蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に供給するものであって、
    前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器に供給しないで前記乙放熱器に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を第1乙蒸発器に供給しないで、前記第1甲蒸発器または前記第2蒸発器の一方または両方に供給し、
    一方、前記高圧分配手段が前記圧縮機によって圧縮された冷媒を前記甲放熱器および乙放熱器の両方に供給するとき、前記低圧分配手段が前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1甲蒸発器および第1乙蒸発器の両方に供給しないで、前記第2蒸発器に供給する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷却加熱装置。
  5. 前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒が供給され、該冷媒を冷却する中圧熱交換器が設置され、
    前記高圧分配手段が、前記一段目圧縮部において圧縮された冷媒を、前記中圧熱交換器を経由して前記二段目圧縮部に供給または前記二段目圧縮部に直接供給する機能を具備することを特徴とする請求項4記載の冷却加熱装置。
  6. 前記膨張手段に流入する前の冷媒と、前記第1蒸発器または第2蒸発器から流出した後の冷媒との間で、熱交換する熱回収手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の冷却加熱装置。
  7. 前記放熱器および前記第1蒸発器が、それぞれ複数台であって、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒が、前記放熱器のうち所定台数の放熱器に供給されるとき、
    前記膨張手段において膨張した冷媒が、前記第1蒸発器のうち前記所定台数の放熱器に供給されないで、これを除く前記第1蒸発器または前記第2蒸発器の少なくとも1台に、供給されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の冷却加熱装置。
  8. 前記第2蒸発器が複数台であって、
    前記低圧分配手段が、前記膨張手段において膨張した冷媒を前記第1蒸発器または第2蒸発器の少なくとも1台に供給する機能を具備することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の冷却加熱装置。
  9. 前記放熱器が、平行に設置された複数枚の矩形板からなる凝縮フィンと、該凝縮フィンを貫通する凝縮伝熱管と、から形成され、
    前記第1蒸発器が、平行に設置された複数枚の矩形板からなる蒸発フィンと、該蒸発フィンを貫通する蒸発伝熱管と、から形成され、
    前記凝縮フィンおよび蒸発フィンが同一形状であって、
    前記凝縮フィンのフィンピッチが、前記蒸発フィンのフィンピッチより狭いことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の冷却加熱装置。
  10. 前記凝縮放熱フィンの一部と、前記蒸発放熱フィンの一部または全部とが、一体に形成されていることを特徴とする請求項9記載の冷却加熱装置。
  11. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
    該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
    前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
    前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
    該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
    該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
    前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
    請求項1乃至10の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有する自動販売機であって、
    前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、該商品収納庫を除くそれぞれの商品ラックの下方に、前記第2蒸発器が配置されていることを特徴とする自動販売機。
  12. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
    該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
    前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
    前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
    該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
    該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
    前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
    請求項1乃至10の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有する自動販売機であって、
    前記商品収納庫の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、前記筐体の外部に前記第2蒸発器が配置されていることを特徴とする自動販売機。
  13. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、
    該筐体を複数の商品収納庫に分割する仕切板と、
    前記商品収納庫のそれぞれに対応する商品搬出口を具備し、前記開口部を開閉する断熱扉と、
    前記商品収納庫のそれぞれに配置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有する商品ラックと、
    該商品ラックから落下した商品を前記商品搬出口に誘導するシュータと、
    該シュータの下方に配置されて前記商品収納庫内に空気の流れを形成する送風手段と、
    前記商品収納庫内に形成された空気の流れを前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に循環させるための循環ダクトと、
    請求項1乃至10の何れかに記載の冷却加熱装置と、を有する自動販売機であって、
    前記第2蒸発器が複数台であって、
    前記筐体の外部に前記第2蒸発器の少なくとも1台が配置され、前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器が配置され、該商品収納庫を除く商品収納庫の商品ラックの下方に前記筐体の外部に配置された第2蒸発器を除く第2蒸発器が配置されていることを特徴とする自動販売機。
  14. 前記送風手段が、前記放熱器よりも前記循環ダクト寄りに配置されていることを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の自動販売機。
  15. 前記送風手段が、前記放熱器と前記第1蒸発器との間に配置されていることを特徴とする請求項14記載の自動販売機。
  16. 前記送風手段が、ファン本体と、該ファン本体を収納する送風ダクトと、を有し、
    前記送風ダクトの前記循環ダクト寄りに前記ファン本体の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吸入口が、前記送風ダクトの前記放熱器寄りに該放熱器の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吐出口が、前記送風ダクトの側面に前記ファン本体を挿入自在な開口部からなるファン本体挿入口が、前記送風ダクトの内部に前記ファン本体挿入口から挿入された前記ファン本体を案内すると共に、該ファン本体を支持するファン本体取付部が、それぞれ形成され、
    該ファン本体取付部に前記ファン本体が支持されることを特徴とする請求項14または15記載の自動販売機。
  17. 前記ファン本体取付部に、前記ファン本体の案内方向に略平行にファン本体押さえ枠が配置され、該ファン本体押さえ枠が前記ファン本体を案内方向に略垂直方向に付勢されることを特徴とする請求項16記載の自動販売機。
  18. 前記ファン本体の側面に可撓性を具備する張り出し手段が設置され、該張り出し手段が、前記ファン本体取付部に挿入された前記ファン本体を前記ファン本体取付部に押し付けることを特徴とする請求項16記載の自動販売機。
  19. 前記送風手段が、ファン本体と、該ファン本体を支持するファン本体支持部および該ファン本体支持部の外側に突出したダクト係止部を具備するファン本体取付部材と、該ファン本体取付部材を収納する送風ダクトと、を有し、
    前記送風ダクトの前記循環ダクト寄りに前記ファン本体の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吸入口が、前記送風ダクトの前記放熱器寄りに該放熱器の空気通路面積と略同一面積の開口部からなる空気吐出口が、前記送風ダクトの側面に前記ファン本体取付部材のファン本体支持部が挿入自在で、前記ダクト係止部が係止自在なファン本体取付部材挿入口が、それぞれ形成され、
    前記ダクト係止部が前記送風ダクトに係止するまで、前記ファン本体を支持している前記ファン本体取付部材が、前記ファン本体取付部材挿入口から前記送風ダクト内に挿入されることを特徴とする請求項14または15記載の自動販売機。
  20. 前記商品収納庫の少なくとも1室の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器と共に、電熱ヒータが配置されていることを特徴とする請求項11記載の自動販売機。
  21. 前記商品収納庫の商品ラックの下方に前記放熱器および前記第1蒸発器と共に、電熱ヒータが配置され、前記筐体の外部に配置された前記第2蒸発器が撤去されていることを特徴とする請求項12記載の自動販売機。
  22. 請求項1乃至10の何れかに記載の冷却加熱装置の運転を停止して、前記電熱ヒータに通電することを特徴とする請求項20または21記載の自動販売機。
  23. 前記商品収納庫の一方を冷却して他方を加熱する運転モードにおいて、冷却している前記商品収納庫の温度が下降して所定の冷却下限温度に到達した際、前記圧縮機を停止すると共に、前記電熱ヒータに通電し、
    その後、加熱している前記商品収納庫の温度が上昇して所定の加熱上限温度に到達した際、前記圧縮機を停止すると共に、前記電熱ヒータへの通電を停止し、
    さらに、加熱している前記商品収納庫の温度が下降して所定の加熱下限温度に到達した際、前記圧縮機を起動すると共に、前記電熱ヒータへの通電を停止することを特徴とする請求項20または21記載の自動販売機。
JP2007001200A 2006-05-10 2007-01-09 自動販売機 Expired - Fee Related JP5176327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007001200A JP5176327B2 (ja) 2006-05-10 2007-01-09 自動販売機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006131653 2006-05-10
JP2006131653 2006-05-10
JP2007001200A JP5176327B2 (ja) 2006-05-10 2007-01-09 自動販売機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007328762A true JP2007328762A (ja) 2007-12-20
JP5176327B2 JP5176327B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=38929152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007001200A Expired - Fee Related JP5176327B2 (ja) 2006-05-10 2007-01-09 自動販売機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5176327B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009076028A (ja) * 2007-08-30 2009-04-09 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
WO2009088057A1 (ja) * 2008-01-10 2009-07-16 Fuji Electric Retail Systems Co., Ltd. 自動販売機
JP2009217651A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Kubota Corp 自動販売機の冷却加温装置
JP2009299961A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Daikin Ind Ltd 冷凍装置、冷媒回収方法、および圧縮機交換方法
JP2010015484A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010055413A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010072810A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010159896A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2010175119A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷却加熱装置
JP2010181997A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010249457A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2010249458A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
ITPG20100017A1 (it) * 2010-03-05 2011-09-06 Gaia Tomarelli Sistema termodinamico a compressione di vapore per camere climatiche e macchine frigorifere in pompa calore e generali, dove e' necessario controllare in maniera contemporanea o distinta sia caldo, freddo ed umidita' relativa.
JP2020094785A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
CN114593544A (zh) * 2022-03-15 2022-06-07 宁波冰轮科技有限公司 一种防爆冷库

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300271A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Nippon Light Metal Co Ltd ヒートポンプ式冷暖房機の室外用熱交換器
JP2005214558A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Sanyo Electric Co Ltd 加熱/冷却システム
JP2005227833A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300271A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Nippon Light Metal Co Ltd ヒートポンプ式冷暖房機の室外用熱交換器
JP2005214558A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Sanyo Electric Co Ltd 加熱/冷却システム
JP2005227833A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4557010B2 (ja) * 2007-08-30 2010-10-06 富士電機リテイルシステムズ株式会社 自動販売機
JP2009076028A (ja) * 2007-08-30 2009-04-09 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
WO2009088057A1 (ja) * 2008-01-10 2009-07-16 Fuji Electric Retail Systems Co., Ltd. 自動販売機
CN101884057B (zh) * 2008-01-10 2012-06-13 富士电机零售设备系统株式会社 自动售货机
JP2009217651A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Kubota Corp 自動販売機の冷却加温装置
JP2009299961A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Daikin Ind Ltd 冷凍装置、冷媒回収方法、および圧縮機交換方法
JP2010015484A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010055413A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010072810A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010159896A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2010175119A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷却加熱装置
JP2010181997A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2010249457A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2010249458A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
ITPG20100017A1 (it) * 2010-03-05 2011-09-06 Gaia Tomarelli Sistema termodinamico a compressione di vapore per camere climatiche e macchine frigorifere in pompa calore e generali, dove e' necessario controllare in maniera contemporanea o distinta sia caldo, freddo ed umidita' relativa.
JP2020094785A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
CN114593544A (zh) * 2022-03-15 2022-06-07 宁波冰轮科技有限公司 一种防爆冷库

Also Published As

Publication number Publication date
JP5176327B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5176327B2 (ja) 自動販売機
JP4935077B2 (ja) 冷却装置および自動販売機
KR20050077761A (ko) 가열/냉각 시스템
JP6002369B2 (ja) サーバラック冷却装置
US20100242525A1 (en) Refrigerator
JP2007115096A (ja) 冷却装置および自動販売機
JP2008102683A (ja) 自動販売機
JP4992477B2 (ja) 自動販売機
JP2008096084A (ja) サーモサイフォン
JP5405058B2 (ja) 冷却装置
JP2008051370A (ja) 水冷式冷凍システムおよびそのシステムを搭載する保冷庫
JP2007108915A (ja) 冷却装置および自動販売機
KR101320189B1 (ko) 보일러와 공조기 일체형 히트펌프 시스템 및 그 히트펌프 시스템의 작동방법
JP5369971B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2009174779A (ja) ショーケース
JP4935474B2 (ja) 自動販売機
JP2007327711A (ja) 自動販売機
JP4911142B2 (ja) 冷媒回路装置
JP5071083B2 (ja) 自動販売機
JP2008275225A (ja) ヒートポンプユニットおよび自動販売機
JP5417961B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2010071572A (ja) 冷凍装置
JP4604812B2 (ja) 温度調整装置
JP2008181313A (ja) 自動販売機
JP2009168337A (ja) 冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120608

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121224

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees