JP2010181805A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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JP2010181805A JP2009027476A JP2009027476A JP2010181805A JP 2010181805 A JP2010181805 A JP 2010181805A JP 2009027476 A JP2009027476 A JP 2009027476A JP 2009027476 A JP2009027476 A JP 2009027476A JP 2010181805 A JP2010181805 A JP 2010181805A
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佳道 松本
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Abstract


【課題】例えば液晶装置等の電気光学装置およびそれを用いた電子機器に係り、液晶パネ
ル等の電気光学パネルの温度変化による影響だけでなく湿度による影響をも抑制できると
共に、温度や湿度に対する耐久性試験等を行う際には、温度および湿度による表示品位等
の変化をリアルタイムで確認できるようにする。
【解決手段】本発明による電気光学装置1は、電気光学パネル2と、その電気光学パネル
の温度を制御する温度制御手段と、電気光学パネルの湿度を制御する湿度制御手段とを備
えたことを特徴とする。具体的には、例えば上記電気光学パネル2をケース5内に密閉収
容し、上記温度制御手段として上記ケース5内に密閉収容した電気光学パネル2を加熱す
るヒーター42または冷却するクーラーを備え、上記湿度制御手段として加湿機6または
除湿機と、その加湿機6または除湿機と上記ケースとを連通する連通管7とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置およびそれを用いた電子機器に関する。
従来、液晶パネル等の電気光学パネルを備えた液晶装置等の電気光学装置は、例えばプ
ロジェクター等の投射型表示装置における光変調用のライドバルブとして用いたり、或い
は携帯電話やノート型パソコン等のモバイル機器をはじめ、その他各種電子機器の表示部
などとして用いられている。
ところが、上記のような電気光学装置は、投影用光源やバックライト等からの光や熱、
もしくは使用する環境の温度や湿度によって電気光学特性や表示性能が変化して表示品位
や耐久性が低下する等のおそれがある。
そこで、例えば下記特許文献1および特許文献2においては、液晶パネルを寒冷地等で
使用する際にも表示性能が低下しないように液晶パネルを加熱ヒーター等で加熱すること
が提案されている。また下記特許文献3においては、バックライトによって液晶材が熱せ
られ、それによって画像表示に輝度むらやコントラストむらが生じるのを防ぐために、液
晶パネルの光入射側に面して、液体を封入した冷却部を設けると共に、その液体の熱を冷
却部の外部に放熱するための放熱部を備えることが提案されている。
実公昭58−29494号公報 実公平3−14651号公報 実公平7−20658号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3は、いずれも液晶パネルの温度による影響のみを考
慮しているが、液晶パネルの表示品位や耐久性を高めるためには、温度だけでは必ずしも
充分ではなく、湿度による影響も考慮する必要がある。また従来たとえばプロジェクター
用の液晶パネルの温度や湿度による表示品位等の変化を調べるための耐熱・耐湿性試験と
して、液晶パネルを通電用ボードに接続した状態で温湿調整用オーブンに入れて一定期間
放置したのちオーブンから取出し、次いで、上記パネルをプロジェクターに装着して投影
確認を行っているが、温度や湿度の変化に対応した表示品位等の変化をリアルタイムで確
認することができない等の不具合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、液晶パネル等の電気光学パネルの温
度変化による影響だけでなく湿度による影響をも抑制できると共に、温度および湿度に対
する耐久性試験等を行う際には、温度および湿度による表示品位等の変化をリアルタイム
で確認することのできる電気光学装置およびそれを用いた電子機器を提供することを目的
とする。
上記の目的を達成するために本発明による電気光学装置および電子機器は、以下の構成
としたものである。即ち、本発明による電気光学装置は、電気光学パネルと、前記電気光
学パネルを収容するホルダーと、前記ホルダーを前記電気光学パネルと共に密閉収容する
ケースとを具備し、前記ホルダーに設けられ前記電気光学パネルの温度を制御する温度制
御手段と、前記ケース内の湿度を制御する湿度制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記のように、電気光学パネルと、その電気光学パネルを収容するホルダーと、そのホ
ルダーを電気光学パネルと共に密閉収容するケースと、上記ホルダーに設けられ電気光学
パネルの温度を制御する温度制御手段と、上記ケース内の湿度を制御する湿度制御手段と
を備えたことによって、温度だけでなく湿度による電気光学パネルの表示品位や耐久性の
低下を抑制することができる。また温度や湿度に対する耐久性試験等を行う際には、温度
および湿度による表示品位等の変化をリアルタイムで確認することが可能となる。
具体的には、例えば上記温度制御手段として上記ケース内に密閉収容した電気光学パネ
ルを加熱するヒーターまたは冷却するクーラーを備え、上記湿度制御手段として加湿機ま
たは除湿機と、その加湿機または除湿機と上記ケースとを連通する連通管とを備える。
上記のように構成にすると、温度制御手段としてのヒーターまたはクーラーで上記ケー
ス内に密閉収容した電気光学パネルを加熱または冷却することができると共に、湿度制御
手段としての加湿機または除湿機と、それらとケースとを連通する連通管とによって上記
ケース内に密閉収容した電気光学パネルを加湿または除湿することが可能となる。また温
度や湿度に対する耐久性試験等を行う際には、上記ヒーターまたはクーラーで電気光学パ
ネルの温度を、また上記加湿機または除湿機で電気光学パネルの湿度をそれぞれ調整しな
がらリアルタイムで表示品位等の変化を調べることが可能となる。
なお、上記ケースは、少なくとも電気光学パネルの画素領域(表示領域)に対応する位
置が透明体で形成されているのが望ましい。このようにすると、上記ケースによって電気
光学パネルの画素領域が見づらくなったり、表示性能が低下するのを防ぐことができる。
また上記ヒーターまたはクーラーは、電気光学パネルの画素領域に対応する位置を除く
電気光学パネルの表面を加熱または冷却するように構成するのが望ましい。このようにす
ると、上記ヒーターやクーラーによって電気光学パネルの画素領域が見づらくなったり表
示性能が低下するのを防止することが可能となる。
また本発明による電子機器は、上記のように構成された電気光学装置を備えたことを特
徴とする。このような電気光学装置を備えた電子機器によれば、温度だけでなく湿度によ
る電気光学パネルの表示品位や耐久性の低下を抑制した電子機器を得ることが可能となり
、また温度や湿度に対する耐久性試験等を行う際には、温度および湿度による表示品位等
の変化をリアルタイムで確認することができる。
具体的には、例えば上記の電子機器としてプロジェクター等の投射型表示装置に適用す
る場合には、その投射型表示装置における光源からの光を変調するライトバルブとして上
記のように構成された電気光学装置を用いることで、光源からの光や熱で電気光学パネル
の温度が上昇したり、寒冷地で使用する際の温度低下を抑制できるだけでなく、湿度によ
る表示品位や耐久性の低下をも低減することが可能となる。また温度や湿度に対する耐久
性試験等を行う際には、温度および湿度による表示品位等の変化をリアルタイムで確認す
ることができる。
本発明による電気光学装置としての液晶装置の一実施形態を示す概略構成の斜視図。 (a)は上記液晶装置の縦断正面図、(b)は縦断側面図。 (a)は上記液晶装置で用いた電気光学パネルとしての液晶パネルと、それを収容したフレームの正面図、(b)はその側面図、(c)は(b)におけるc−c断面図。 (a)は上記液晶装置に用いる電気光学パネルとしての液晶パネルの具体的な構成の一例を示す平面図、(b)は(a)におけるb−b断面図。 上記液晶装置をライトバルブとして用いた電気機器としての投射型表示装置の概略構成を示す説明図。
以下、本発明による電気光学装置およびそれを用いた電子機器を、図に示す実施形態に
基づいて具体的に説明する。
〔電気光学装置〕
図1および図2に示す電気光学装置としての液晶装置1は、電気光学パネルとしての液
晶パネル2を図3に示すようなフレーム3内に収容した状態で温度制御手段を備えたホル
ダー4内に挿入し、そのホルダー4と共に上記液晶パネル2を箱状のケース5内に密閉収
容した構成であり、そのケース5の外側には、湿度制御手段として、加湿機6または除湿
機を設けると共に、その加湿機6または除湿機と上記ケース5とを連通する連通管7が設
けられている。
上記液晶パネル2の構成は適宜であるが、本実施形態においては画素用のスイッチング
素子として薄膜トランジスターを用いたアクティブマトリックス型の液晶パネル2を使用
したもので、その具体的な構成の一例を図4に基づいて説明する。
上記液晶パネル2の薄膜トランジスターは、図4に示す石英やガラスもしくはシリコン
等からなる素子基板(TFTアレイ基板)10上に設けられ、その素子基板10に対向し
てガラスや石英等からなる対向基板20が設けられている。その素子基板10と対向基板
20とは、画素領域(表示領域)2aの周囲に設けたシール材24により相互に接着固定
され、そのシール材24の内側の素子基板10と対向基板20との間に液晶を注入するこ
とによって液晶層25が形成されている。図4(a)において、24aは上記シール材2
4の一部を欠落させて形成した液晶注入口、24bはその液晶注入口24aを塞ぐ封止材
である。
上記シール材24の外側の領域、すなわち画素領域2aの外側の周辺領域には、不図示
のデータ線に画像信号を所定のタイミングで供給することにより該データ線を駆動するデ
ータ線駆動回路14および外部回路接続端子15が素子基板10の一辺に沿って設けられ
ている。また不図示の走査線に走査信号を所定のタイミングで供給することにより該走査
線を駆動する走査線駆動回路16が、上記の一辺に隣接する二辺と平行に且つ上記シール
材24の内側に設けた遮光膜26に対向する位置において素子基板10上に設けられてい
る。さらに素子基板10の残る一辺には、上記二辺と平行に設けられた走査線駆動回路1
6の外部回路接続端子15側と反対側をつなぐための複数の配線17が設けられている。
上記シール材24の4つのコーナー部における素子基板10上には上下導通端子19が
形成され、素子基板10と対向基板20相互間には、下端が上下導通端子19に接触し、
上端が対向電極20に接触する上下導通材18が設けられており、その上下導通材18に
よって、素子基板10と対向基板20との間で電気的な導通がとられている。
上記素子基板10の内面側(液晶層25側)には、画素を構成する画素電極12等が設
けられ、その内側には配向膜13が設けられている。また上記対向基板20上にはその略
全面にわたって対向電極22が設けられ、その内面側にも配向膜23が設けられている。
その各配向膜13,23は、例えばポリイミド膜等の透明な有機膜からなり、その表面に
ラビング処理等を施こすことによって上記液晶層25内の液晶分子を、該液晶層25に供
給される電圧に応じて所定の方向に配向させている。
上記のように構成された液晶パネル2は、本実施形態においては前述のようにフレーム
3内に収容した状態でホルダー4内に挿入するもので、その際、液晶パネル2の外側、す
なわち素子基板10および対向基板20の各対向面と反対側には、それぞれ図4(b)に
示すような透明もしくは半透明の防塵ガラス等よりなる保護板11、21を不図示の透明
接着材等で貼着する。また素子基板10の対向基板20側には図3(b)に示すような液
晶パネル2と外部の電源や信号入力源とを電気的に接続するための導電接続部材を兼ねる
FPC(Flexible Printed Circuit)等の可撓性基板10aをACF(Anisotropic Cond
uctive Film)等の導電性接着材等で接続した状態でフレーム3内に収容する。なお、上
記素子基板10および対向基板20の液晶層25と反対側もしくは各保護板11、21の
基板10、20と反対側には、それぞれ必要に応じて偏光板を配置する。
上記フレーム3は、図3(a)に示すように正面中央部に液晶パネル2の画素領域2a
に対応した開口部31aを有する略方形枠状のフレーム本体31と、そのフレーム本体3
1の背面側(図3(c)で右側)に設けた支持プレート32とからなり、フレーム本体3
1内に液晶パネル2を保護板11、21と共に挿入して支持プレート32で抜け止め保持
させる構成である。
その支持プレート32は、図3(b)に示すように、その左右両側部に設けた係止フッ
ク32aの係止孔32bに、フレーム本体31の左右両側面に設けた突起31bを係合さ
せることによって、支持プレート32をフレーム本体31に対して抜け止め保持させると
共に、フレーム本体31と支持プレート32との間に液晶パネル2と保護板11、21と
を挟んで保持させる構成である。また支持プレート32の上記画素領域2aに対応する位
置には矩形状の開口部32cが設けられている。
上記液晶パネル2の保護板11、21およびフレーム3を構成するフレーム本体31お
よび支持プレート32の材質は適宜であるが、好ましくは熱伝導率の高い材質のものを用
いるのが望ましい。例えば本実施形態の液晶装置1をプロジェクター等の透過型表示装置
のライトバルブとして用いる場合には、保護板11、21は、後述する透過型表示装置に
おける投写レンズ108(図5参照)のバックフォーカス位置から液晶パネル2のパネル
面の位置をずらして光学的にパネル表面に付着したゴミを目立たなくすることを目的とし
て用いるものであるが、このような保護板11、21としては、例えばサファイア板等よ
りなる防塵基板を使用することができる。
またフレーム3を構成するフレーム本体31および支持プレート32としては、本実施
形態においてはマグネシウム合金を用いたものであるが、これに限らず、軽量で熱伝導性
のよい金属、例えばアルミニウム、チタン、或いは、アルミニウム、チタン、マグネシウ
ムの合金、炭素鋼、黄銅、ステンレス等の金属等を用いることもできる。さらに金属に限
らず、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ等のカーボンフィラーを混入させた樹
脂(ポリカーボネート、ポリフィニレンサルフィド等)を用いることもできる。このよう
な材料を用いることで、液晶パネル2とフレーム3相互の熱伝導を効率的に行わせること
が可能となる。
上記のようにしてフレーム3内に収容した液晶パネル2は、上述のように温度制御手段
を有するホルダー4内に挿入するもので、その温度制御手段を有するホルダー4としては
、本実施形態においては上端が開口する略箱状のホルダー本体41の壁面に電熱線等より
なる加熱用のヒーター42を内蔵したものである。そのヒーター42には、外部電源に接
続する給電用のリード線等が備えられているが図には省略した。上記ホルダー本体41の
材質は適宜であるが、例えば金属材料等を用いると、熱伝導性が良いと共に、後述する湿
気や乾気を上記ホルダー4内の液晶パネル2に良好に導くことができる。
なお、上記実施形態は、温度制御手段として液晶パネル2を加熱するヒーター42を用
いたが、そのヒーターの代わりに液晶パネル2を冷却するクーラーまたはヒーターとクー
ラーの両方を設けるようにしてもよい。そのクーラーは、例えば上記ヒーター42と同様
にホルダー本体41の壁内または略箱状のホルダー本体41の内部に設けるか、あるいは
ケース5の外側にクーラーを設けて管等で冷却空気等の冷媒を上記ホルダー内の液晶パネ
ル2に導くようにしてもよい。或いは上記クーラーの代わりに空調機を用いて所望温度の
空気を液晶パネル2に導くようにしてもよい。
また上記ホルダー4の画素領域2aに対応する位置には、上記ヒーター42やクーラー
を設けることなく、光が透過するように開口部を設けるもので、本実施形態においてはプ
ロジェクター等の透過型表示装置に用いることを意図して、液晶パネル2の画素領域2a
に対応するホルダー本体41の前側と後側(図2(b)で左側と右側)の両方に開口部4
1aを設けている。その各開口部41aは、図示例においてはフレーム3の開口部31a
と同等もしくはそれよりもやや大きく形成すると共に、図2(b)に示すようにフレーム
本体31の前側の突出部31cの外径よりもやや小さく形成されている。また上記各開口
部4b内には上記ヒーター42またはクーラーは設けることなく空洞に形成されている。
上記のようにしてホルダー4内に挿入した液晶パネル2は、該ホルダー4と共に箱状の
ケース5内に密閉収容するもので、そのケース5は、本実施形態においては、上面に開口
部51aを有する略箱状のケース本体51と、そのケース本体51の上面開口部51aを
閉塞する蓋体52とで構成したものである。なお、上記ケース5の構成および材質は適宜
であり、少なくとも該ケース5内に水蒸気等の湿気や乾燥空気を収容し得る構成もしくは
材質又は耐光性のある材質であればよく、例えば各種のガラス等を用いることができる。
また上記ケース5は、液晶パネル2の画素領域2aに形成される画像情報等を透過し得
るように少なくとも液晶パネル2の画素領域2aに対応する位置を透明体で形成するとよ
く、本実施形態においてはケース本体51と蓋体52とからなるケース5全体を透明体で
形成したものであるが、ケース本体51のみを透明体で形成してもよく、あるいはケース
本体51の上記画素領域2aと対応する位置のみを透明にしてもよい。特に、プロジェク
ター等の透過型の表示装置に用いる場合には、少なくとも上記画素領域2aに対応する前
側(図2(b)で左側)と後側(図2(b)で右側)の両方を透明にするとよい。
さらに上記ケース5の外側には、前述のように湿度制御手段としての加湿機6または除
湿機と、その加湿機6または除湿機と上記ケース5とを連通管7とを備えるもので、本実
施形態においてはケース5の外部に加湿機6を備え、その加湿機6とケース5とを連通管
7連通させた構成であるが、加湿機6の代わりに除湿機を設けるか、または加湿機と除湿
機の両方を設けて選択的に使用するようにしてもよい。或いは加湿機6の代わりに加湿と
除湿の両方の機能を有する空調機を設けるか、若しくは温度と湿度を任意に調整できる空
調機を用いるようにしてもよい。後者の場合には上記のヒーターやクーラーは省略するこ
とができる。
また図の場合は上記連通管7をケース本体51の底部に連通させると共に、その底部上面
に設けた突起51bの上にホルダー4を載置して該ホルダー4の下面とケース本体51の
底部上面との間に湿気や換気が流通する隙間Sを設けるようにしたが、その隙間Sは必ず
しも設けなくてもよく、また連通管7はケース本体51の底部に限らず蓋体52をも含め
てケース5の任意の位置に連通させることができる。
上記のように構成された液晶装置1を組立てるに当たっては、その手順等は適宜である
が、例えば以下の要領で行えばよい。先ず、予めフレーム3内に収容配置した液晶パネル
2を、フレーム3と共に温度調節機能付きのホルダー4内に挿入し、そのホルダー4と共
に液晶パネル2をケース本体51の開口部51aから挿入した後、その開口部51aに蓋
体52を嵌めて閉塞すればよい。そのとき、ホルダー4は液晶パネル2をケース本体51
内に挿入する際のガイドとして利用することができる。
上記のようにして組み立てた液晶装置1を使用するに当たって、例えば周囲の環境温度
や湿度に応じて液晶装置1内の液晶パネル2の温度や湿度(具体的には例えば液晶パネル
2を構成する部材の温度や湿度もしくは液晶パネル2の周囲の温度や湿度、以下同様)を
調整する必要がある場合には、それぞれ上記の温度制御手段としてのヒーターやクーラー
もしくは湿度制御手段としての加湿機や除湿機等で適宜調整すればよい。
具体的には、例えばケース5内の液晶パネル2の温度が低すぎる場合には、上記ヒータ
ーで液晶パネル2を加熱すればよく、逆に液晶パネル2の温度が高すぎる場合には、上記
クーラーで液晶パネル2を冷却すればよい。またケース5内の液晶パネル2の湿度が低す
ぎる場合には、連通管7に加湿機を接続して、その加湿機から連通管を介して液晶パネル
2の周囲に水蒸気等の高湿度の空気を導入すればよく、逆に液晶パネル2の周囲お湿度が
高すぎる場合には、連通管7に乾燥機を接続して、その乾燥機から連通管7を介してケー
ス5内に乾燥空気を導入して液晶パネル2を乾燥させればよい。上記の温度および湿度の
調整は両方同時に行うこともできる。
上記のように本発明においては、液晶装置1内の液晶パネル2の温度だけでなく、液晶
パネル2の湿度、すなわち液晶パネル2の周囲の環境湿度をも調整することができる。し
かも上記の温度と湿度の調整は同時に行うことも可能であり、それによって、液晶パネル
2の表示性能や耐久性を大幅に向上させることができる。
また液晶装置1内の液晶パネル2の温度や湿度に対する耐久性試験等を行う場合には、
従来のように温湿調整用のオーブン等を用いることなく、しかも液晶パネル2の温度や湿
度の変化に即応してリアルタイムで耐久性試験等を行うことができる。具体的には、例え
ば液晶パネル2の温度や湿度に対する該液晶パネル2の表示品位等の変化を調べる場合に
は、上記の温度制御手段や湿度制御手段によって液晶パネル2の温度や湿度を調整して、
そのときの液晶パネル2の表示品位等の変化を目視により、または計測機器によって調べ
ればよく、液晶パネル2の温度や湿度の変化に対する表示品位等の変化をリアルタイムで
調べることができる。また液晶装置を温湿調整用オーブンに入れて加温・加湿したり、或
いは液晶装置を実際の高温・高湿環境下に設置して試験を行う場合よりも簡便かつ容易で
ある。
なお、液晶パネル2の近傍には、その温度と湿度を測定するための温度計や湿度計等の
温度検知手段と湿度検知手段とを必要に応じて設けるようにしてもよく、そのようにする
と、液晶パネル2の温度と、液晶パネル2の周囲の湿度とを、より正確に測定することが
可能となり、液晶パネル2の温度や湿度に対する液晶パネル2の表示品位等の変化や対応
関係をより正確に調べることが可能となる。
また上記実施形態は、液晶パネル2をフレーム3内に収容した状態で温度制御手段を備
えたホルダー4内に挿入し、そのホルダー4と共に液晶パネル2を箱状のケース5内に密
閉収容するようにしたが、液晶パネル2をフレーム3内に収容することなく、直接ホルダ
ー4内に挿入してもよく、さらに上記のようなホルダー4を用いることなく、液晶パネル
2を直接ケース5内に収容して、そのケース5内もしくケース5の外部に設けたヒーター
やクーラー等の温度制御手段で温度調節するようにしてもよい。
〔電子機器〕
上記のように構成された電気光学装置としての液晶装置1は、プロジェクター等の投射
型表示装置におけるライドバルブ等の光変調手段として用いたり、携帯電話やノート型パ
ソコン等のモバイル機器や、その他各種電子機器の表示部などとして使用することができ
る。以下その一例として投射型表示装置に適用した場合について説明する。
図5は上記のような液晶装置1を、投射型表示装置、特に投射型カラー表示装置である
液晶カラープロジェクターにおける光変調用のライトバルブとして用した例を示すもので
、本例のプロジェクター100は、上記図1のように構成された液晶装置1を3つ備え、
それらを、それぞれ三原色RGB用のライトバルブ1R、1G、1Bとして用いたもので
、その各ライトバルブ1R、1G、1Bはダイクロイックプリズム101の近傍に配置さ
れている。
上記プロジェクター100は、メタルハライドランプ等の白色光源を有するランプユニ
ット102から発せられた光を、3枚のミラー103と2枚のダイクロイックミラー10
4とによって、三原色であるR、G、Bの3つの光成分に分けて、その各色に対応する上
記ライトバルブ1R、1G、1Bにそれぞれ導く構成である。なお、図示例において、上
記ランプユニット102からライトバルブ1Bに至るB光は、他の光(R、G光)よりも光
路長が長く、それによる光損失を防ぐために、3つのレンズ105〜107よりなるリレ
ーレンズ系を介してライトバルブ1Bに導かれるように構成されている。
上記のようにして各色に対応するライトバルブ1R、1G、1Bに、それぞれ導かれた
光成分R、G、Bは、上記ライトバルブ1R、1G、1B内に設けた液晶パネル2によっ
て、それぞれ所望の表示すべき画像情報等に応じて変調された後、上記ダイクロイックプ
リズム101に導かれる。次いで、そのダイクロイックプリズム101に導かれた光成分
R、G、Bは、そのプリズム101によって合成された後、投射レンズ108によってス
クリーン109上に投射され、カラー画像等として表示されるものである。
以上のように図1に示す電気光学装置としての液晶装置1を、プロジェクター等の投射
型表示装置のライトバルブ1R、1G、1Bとして用いることによって、それらのライト
バルブ1R、1G、1B内の液晶パネル2の温度や湿度を調整する必要がある場合には、
上記液晶装置1の場合と同様に、それぞれ温度制御手段や湿度制御手段で適宜調整するこ
とができる。
また上記ライトバルブ1R、1G、1B内の液晶パネル2の温度や湿度に対する耐久性
試験等を行う場合にも、従来のように温湿調整用のオーブン等を用いることなく、しかも
上記液晶装置1の場合と同様に、液晶パネル2の温度や湿度の変化に即応してリアルタイ
ムで耐久性試験等を行うことができる。また上記プロジェクター等の投射型表示装置を温
湿調整用オーブンに入れて加温・加湿したり、或いは投射型表示装置を実際の高温・高湿
環境下に設置して試験を行う場合よりも簡便かつ容易である。さらに、必要に応じて液晶
パネル2の近傍に温度検知手段と湿度検知手段とを設けると、液晶パネル2の温度と湿度
とを、より正確に測定することが可能となり、液晶パネル2の温度や湿度に対する液晶パ
ネル2の表示品位等の変化をより正確に調べることができる。
なお、上記実施形態はプロジェクター等の投射型表示装置に適用した場合を例にして説
明したが、これに限らず、上記のような液晶装置等の電気光学装置を備えた電子機器にも
適用可能であり、例えば表示部として上記のような液晶装置を備えた携帯型もしくはディ
スクトップ型の情報機器等に適用することができる。具体的には、例えば携帯電話、腕時
計、ワープロ、コンピューター、PDA、電子ブック、テレビ、カメラ、カーナビゲーシ
ョン、テレビ電話、POS端末などの各種電子機器にも適用できる。上記いずれの場合に
も上記と同様の作用効果が得られる。
また本発明による電気光学装置および電子機器としては、上記実施形態のような光透過
型の液晶装置に限らず、例えばシリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCO
S)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED,SED)、
有機ELディスプレイ等の電気光学パネルを用いた電気光学装置や電子機器にも適用可能
であり、これらの電気光学装置や電子機器にあっても上記と同様の作用効果が得られる。
また上記の電気光学装置や電子機器はもとより、透過型の電気光学パネルを備えた電気光
学装置や電子機器であって該電気光学パネルの背面側にバックライトを備えた電気光学装
置や電子機器にあっては、そのバックライトよりも背面側に位置するホルダー本体41の
開口部41aやケース本体51の透明部等は省略することができる。
1…液晶装置(電気光学装置)、2…液晶パネル(電気光学パネル)、2a…画素領域
、3…フレーム、4…ホルダー、5…ケース、6…加湿機、7…連通管、10…素子基板
、20…対向基板、11、21…偏光板、12…画素電極、22…対向電極、13、23
…配向膜、24…シール材、25…液晶層、31…フレーム本体、32…支持プレート、
41…ホルダー本体、42…ヒーター、51…ケース本体、52…蓋体、100…プロジ
ェクター(投射型表示装置)、1R、1G、1B…ライトバルブ(液晶パネル)、101
…ダイクロイックプリズム、102…ランプユニット、103…ミラー、104…ダイク
ロイックミラー、108…投射レンズ、109…スクリーン。

Claims (5)

  1. 電気光学パネルと、
    前記電気光学パネルを収容するホルダーと、
    前記ホルダーを前記電気光学パネルと共に密閉収容するケースとを具備し、
    前記ホルダーに設けられ前記電気光学パネルの温度を制御する温度制御手段と、
    前記ケース内の湿度を制御する湿度制御手段と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記温度制御手段として前記ケース内に密閉収容した電気光学パネルを加熱するヒータ
    ーまたは冷却するクーラーを備え、前記湿度制御手段として加湿機または除湿機と、前記
    加湿機または除湿機と前記ケースとを連通する連通管とを備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の電気光学装置。
  3. 前記ケースは、少なくとも前記電気光学パネルの画素領域に対応する位置が透明体で形
    成されている請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記ヒーターまたはクーラーは、前記電気光学パネルの画素領域に対応する位置を除く
    前記電気光学パネル表面を加熱または冷却するように構成したことを特徴とする請求項2
    または3に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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