JP2010180812A - グロープラグ故障診断装置 - Google Patents

グロープラグ故障診断装置

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Abstract

【課題】自己保護機能を内蔵したスイッチング素子を用いてパルス幅変調制御により通電のオン/オフを制御する場合であっても、より正しい診断結果を出力すること。
【解決手段】グロープラグ故障診断装置は、グロープラグ(50)に流れる電流を検出する電流検出回路(120)と、電流検出回路(120)から出力される電流信号の状態を一時的に保持する信号ラッチ回路(140)と、グロープラグ(50)に印加される電圧を検出する電圧検出回路(130)と、グロープラグ(50)への通電がオン状態の時に、電圧検出回路(130)から出力される電圧信号と、信号ラッチ回路(140)から出力される電流信号とを監視し、電圧信号および電流信号の状態に基づいて少なくとも故障の有無に関する診断処理を実施する診断処理回路(110)と、を備える。自己保護機能が働いて瞬間的に電流が流れた場合でも、この状態を保持して正しい診断を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンに用いられるグロープラグおよび該グロープラグへの通電を制御するグローコントローラについての故障の診断を行なうグロープラグ故障診断装置に関する。
ディーゼルエンジン(以下、単に『エンジン』と記述する。従って、本願明細書において単に『エンジン』と記述されている場合、それはディーゼルエンジンを意味する。)においては、エンジン始動時等に燃焼室等の温度が低いと燃料の着火性が悪くなり、エンジンが始動しにくくなる。そこで、グロープラグを用いて燃焼室等を予め加熱し、燃料の着火性を改善した状態でエンジンを始動する。
このようなグロープラグは、通電によって発熱するヒータを内蔵している。ヒータは抵抗値が基本的に略変化しない抵抗器である。そこで、温度制御を容易にするために、ヒータの他に温度に応じて抵抗値が大きく変化する制御コイルが内蔵されたグロープラグを用いる場合が実際には多い。一般的に、グロープラグはヒータの先端部が燃焼室内に位置するように、エンジンのエンジンブロックに取り付けられる。
グロープラグの通電を制御するグローコントローラは、一般的に次のような制御を行なう。即ち、イグニッション・キーの操作に応じて状態が切り替わるイグニッション・スイッチがオン位置に切り替わると、グロープラグのヒータの温度がエンジンの始動に十分な目標温度(例えば、1000°C)に向かって上昇するように、つまり大きな電力が供給されるようにヒータの通電を制御する。このような制御は、プリグロー等と呼ばれる。急速加熱が可能なグロープラグの場合には、数秒間程度で、ヒータを目標温度まで昇温させることができる。
グロープラグのヒータが目標温度に到達した後は、所定期間中(例えば、180秒間)、ヒータの温度が目標温度(例えば、900°C)を維持するようにヒータの通電を制御する。このような制御は、アフターグロー等と呼ばれる。アフターグローの制御ではプリグローと比べて小さい電力がヒータに供給される。
エンジンの始動前は、グロープラグのヒータを十分に高い温度に維持することにより、エンジンの始動性を良好にすることができる。また、エンジンの始動後は、グロープラグのヒータを十分に高い温度に維持することにより、エンジンのノックの発生を防止し、更には騒音、白煙の発生、および炭化水素(HC)の排出等を抑制することができる。
グロープラグの通電を制御するグローコントローラについては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載された技術では、機械的な接点を有するリレーを用いてグロープラグのヒータに対する通電のオン/オフを切り替えている。また、特許文献2に記載された技術では、グロープラグのヒータに対する通電のオン/オフを切り替えるために、スイッチング用のトランジスタ(即ち、FET)を用いている。また、トランジスタに入力する信号をパルス幅変調制御(即ち、PWM制御)することで、ヒータに供給する電力の精密な制御を可能にしている。
ところで、上述のようなグローコントローラにおいては、故障等の診断を行なう必要がある。例えば、グロープラグにヒータの断線(即ち、オープン)等の故障が生じると、エンジンの燃焼室を加熱できないので、エンジンが始動しにくくなる。従って、故障の発生を運転者等に知らせる必要がある。ヒータの断線以外にも、グローコントローラ内部のリレーやトランジスタの故障や、回路のショート等が起きる可能性もありうる。
特許文献1について言えば、グロープラグのヒータの通電をオン/オフするリレーの接点と並列に設けた経路に故障診断用のスイッチ素子を接続してある。そして、リレーがオフの時に、前記スイッチ素子を短時間だけオンに切り替えてヒータに通電し、この時に検出される電圧により故障の診断を行なうことを開示している。
また、グローコントローラとは無関係であるが、ヒータの通電を制御する回路において、故障を診断するための技術が特許文献3に開示されている。特許文献3では、通電を制御するスイッチング素子のオン/オフ状態と検出された信号レベルの高低との組み合わせに基づいて診断を実施することが開示されている。
ところで、グロープラグのヒータに対する通電制御を行なう場合、例えば回路のショート等によって過大な電流が流れた際には、上記よりも重大な故障の発生に繋がる可能性がある。また、通電のオン/オフを切り替えるスイッチング素子等の温度が異常に上昇すると、スイッチング素子等が破壊したり、それによって更なる故障の発生を誘発する可能性もある。
従来、このような過電流や異常発熱からグローコントローラの回路を保護するために、温度センサ等の特別な素子を設けたり、比較的複雑な構成の保護回路を設ける必要があった。しかし、近年では自己保護機能を内蔵したスイッチング素子(例えば、FET:電界効果トランジスタ)が市販されている。このスイッチング素子をヒータの通電のオン/オフに用いることで特別な保護回路やセンサを追加する必要が無くなり、コストの低減が可能になる。
自己保護機能を内蔵したスイッチング素子は、過大な電流が流れ続けて該スイッチング素子自体の温度が所定値以上に上昇すると、自動的に電流を遮断するので、当該スイッチング素子自体や他の回路を保護することができ、また、温度が下がると自動的に元の状態に復帰し、電流の遮断が解除されるので、他に特別な制御回路を設ける必要はないものとされている。
特開2002−13461号公報 特開2007−292063号公報 特開平5−73157号公報
しかし、こういった自己保護機能を内蔵したスイッチング素子を採用した場合でも、グローコントローラにおける故障の診断の際に問題が生じえる。即ち、それは、スイッチング素子が故障して電流が流れない状態と、スイッチング素子内部の保護機能が働いて電流が流れない状態とを区別できないことである。
スイッチング素子が故障して電流が流れない状態であれば、故障したスイッチング素子を取り替える必要があるという診断で済ませて問題ない。しかしながら、スイッチング素子内部の保護機能が働いて電流が流れない状態だと、温度の低下によって自然に正常な状態に復帰するのでスイッチング素子を取り替える必要はないという診断だけでは済まされない。
つまり、スイッチング素子内部の保護機能が働いて電流が流れない状態に至った何かしらの原因があるはずなのである。従って、グローコントローラが故障の診断を行なう場合には、スイッチング素子の故障と、保護機能の作動状態とを区別する必要がある。
ところが、自己保護機能を内蔵したスイッチング素子は、保護機能が働いているかどうかを示す信号を出力しないので、グローコントローラ側では保護機能が働いているかどうかを認識できなかった。特に、ヒータに流れる電流をパルス幅変調制御(即ち、PWM制御)する場合には、スイッチング素子にオン状態を示す制御信号(即ち、PWM信号)が入力されると、前記スイッチング素子に電流が流れてしばらくした後で、自己保護機能が働いて電流が遮断される場合もある。
それ故、スイッチング素子に電流が流れているかどうかを監視するタイミングの違いによって、電流が流れていると認識される場合もあるし、電流が流れていないと認識される場合もある。自己保護機能が働くタイミングは、グローコントローラ側では把握できない。そのため、スイッチング素子の故障の有無や、自己保護機能が働いているかどうかの正しい診断は困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自己保護機能を内蔵したスイッチング素子を用いてパルス幅変調制御により通電のオン/オフを制御する場合であっても、正しい診断が可能なグロープラグ故障診断装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るグロープラグ故障診断装置は、
所定の電源ラインからのグロープラグへの通電をオン/オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御するための周期的に変化するパルス信号を生成するパルス信号生成部と、を備え、前記スイッチング素子がそれ自体を流れる過大な電流もしくは該スイッチング素子自体の過大な発熱に対して通電を遮断する自己保護機能を内蔵したグローコントローラに用いられる、
グロープラグ故障診断装置であって、
前記グロープラグに流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記電流検出回路から出力される電流信号の状態を一時的に保持する信号ラッチ回路と、
前記グロープラグに通電のため印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
前記グロープラグへの通電がオン状態の時に、前記電圧検出回路から出力される電圧信号と前記信号ラッチ回路から出力される電流信号とを監視し、前記電圧信号および前記電流信号の状態に基づいて少なくとも故障の有無に関する診断処理を実施する診断処理回路と、
を備える。
(2) 上記(1)のグロープラグ故障診断装置において、
前記信号ラッチ回路が、保持している前記電流信号の状態をリセットするためのリセット制御入力端子を有し、そして
前記診断処理回路が、前記パルス信号が前記スイッチング素子をオンからオフに切り替えた後、前記信号ラッチ回路のリセット制御入力端子に対して所定のリセット信号を与える構成であることが好ましい。
(3) 上記(1)のグロープラグ故障診断装置において、
前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値以上の場合に、前記グロープラグの断線に関する診断結果を出力する構成であることが好ましい。
(4) 上記(1)のグロープラグ故障診断装置において、
前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値未満であり、且つ、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていることを検出した場合には、前記スイッチング素子の自己保護機能の動作に関する診断結果を出力する構成であることが好ましい。
(5) 上記(1)のグロープラグ故障診断装置において、
前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値未満であり、且つ、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていないことを検出した場合には、前記スイッチング素子の故障に関する診断結果を出力する構成であることが好ましい。
上記(1)の構成のグロープラグ故障診断装置によれば、前記診断処理回路は、前記電圧検出回路が検出した電圧と、前記電流検出回路が検出した電流とに基づいて、故障の有無等の診断を行なうことができる。しかも、信号ラッチ回路が備わっているので、前記電流検出回路から出力される電流信号をしばらくの間保持することができる。つまり、前記グロープラグへ電流が流れた後で、前記スイッチング素子の自己保護機能によって電流が遮断された場合には、電流を検出したことを表す信号が信号ラッチ回路で保持されるので、診断処理回路が任意のタイミングで電流信号を参照しても、電流が流れたかどうかを正しく診断できる。前記スイッチング素子が故障してオフ状態を維持している場合には、前記スイッチング素子に与える制御信号をオン状態に切り替えても常に電流が流れないので、自己保護機能が働いた状態と区別することができる。
上記(2)の構成のグロープラグ故障診断装置によれば、前記診断処理回路が前記信号ラッチ回路のリセット制御を行なうので、前記診断処理回路が電流信号を参照するまで前記信号ラッチ回路の保持状態を維持することができる。従って、前記診断処理回路が電流信号を参照するタイミングに関する自由度が高くなる。
上記(3)の構成のグロープラグ故障診断装置によれば、前記グロープラグの断線に関する診断を行なうことができる。即ち、グローコントローラの負荷である前記グロープラグに断線が生じると、負荷電流が流れないため前記グロープラグに印加される電圧が正常時に比べて高くなる。従って、断線の有無を識別できる。
上記(4)の構成のグロープラグ故障診断装置によれば、前記スイッチング素子の自己保護機能の動作に関する診断を行なうことができる。即ち、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていることを検出した場合には、前記スイッチング素子に故障が生じておらず、前記スイッチング素子の自己保護機能が働いていると判定される。他方、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値未満であれば、グロープラグの断線はないと判定される。
上記(5)の構成のグロープラグ故障診断装置によれば、前記スイッチング素子の故障に関する診断を行なうことができる。前記スイッチング素子が故障していなければ、自己保護機能が働く場合であっても、短い間、所定の電流が流れた後でその発熱によって電流が遮断されるので、電流が流れたことを示す信号が前記信号ラッチ回路に保持される。従って、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていないことを検出した場合には、自己保護機能が働く以前に電流が流れていないので、前記スイッチング素子が故障していると診断できる。
本発明によれば、自己保護機能を内蔵したスイッチング素子を用いてパルス幅変調制御により通電のオン/オフを制御する場合であっても、正しい診断が可能になる。即ち、グロープラグへ電流が流れた後で、スイッチング素子の自己保護機能によって電流が遮断された場合には、電流を検出したことを表す信号が信号ラッチ回路で保持されるので、診断処理回路が任意のタイミングで電流信号を参照しても電流が流れたかどうかを正しく診断できる。前記スイッチング素子が故障してオフ状態を維持している場合には、前記スイッチング素子に与える制御信号をオン状態に切り替えても常に電流が流れないので、自己保護機能が働いた状態と区別することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明のグロープラグ故障診断装置を搭載したグローコントローラに関する主要部の構成を示すシステムブロック図である。 図1に示したグローコントローラおける各部の信号の波形および制御のタイミングを示すタイムチャートである。 図1に示したグローコントローラおける故障診断に関する処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るグロープラグ故障診断装置の好適な実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1に示したグロープラグ50は、エンジンのエンジンブロックに取り付けられ、シリンダー内の燃焼室等を加熱するために用いられる。このグロープラグ50は、市販されている一般的なグロープラグと同様にヒータを内蔵している。具体的には、通電によって発熱する発熱コイルと温度制御を行なうための制御コイルとがグロープラグ50に内蔵されている。発熱コイルは温度変化に対して抵抗値がほとんど変化しない。制御コイルは温度変化に対して抵抗値が大きく変化する。発熱コイルと制御コイルは直列に電気的に接続され、その直列に接続されたものの両端が2つの端子50a、50bに電気的に接続されている。
つまり、端子50a、50bの間に電圧を印加すると、発熱コイルに電流が流れてグロープラグ50が発熱する。また、制御コイルの働きにより、温度が低い時には比較的大きな電流が流れて急速に温度が上昇し、そして温度が高くなると電流が小さくなって温度の上昇が抑制される。
図1においては単一のグロープラグ50だけが示してあるが、例えば4気筒のエンジンを制御する場合には、4つのグロープラグをシリンダー毎に設置する必要がある。複数のグロープラグ50を用いる場合には、複数のグロープラグ50を並列に接続してこれらの通電を同時にオン/オフする場合もあるし、複数のグロープラグ50の通電を個別にオン/オフする場合もある。尚、複数のグロープラグ50を直列に接続してこれらの通電を同時にオン/オフする場合もありえる。
グロープラグ50の通電は、図1に示したグローコントローラ100によって制御される。尚、グローコントローラ100はGCU(即ち、Glow Control Unit)とも呼ばれる。車両に搭載されたバッテリー55から供給されるバッテリー電圧VBが、グローコントローラ100を介してグロープラグ50の端子50a、50b間に印加され、それによってグロープラグ50に電流が流れ内部の発熱コイルが発熱する。
図1に示すように、グローコントローラ100には、マイクロコンピュータ110、電流検出回路120、電圧検出回路130、信号ラッチ回路140および通電制御用スイッチングトランジスタQ1が備わっている。マイクロコンピュータ110等の回路には、電源として直流電源電圧Vccが印加される。この直流電源電圧Vccは安定化された電圧{例えば、5V(ボルト)}であり、バッテリー電圧VBに基づいて生成される。
通電制御用スイッチングトランジスタQ1は、バッテリー55からグロープラグ50への電圧印加のオン/オフを切り替えるためのスイッチングを行なう。通電制御用スイッチングトランジスタQ1は自己保護機能を内蔵したMOS型のFETである。即ち、通電制御用スイッチングトランジスタQ1はそれ自体に過大な電流が流れた場合や異常な温度上昇を検出した場合に保護のために自動的に電流を遮断する。温度が正常に戻ったり、過大な電流が検出されなくなると保護機能は解除され元の状態に復帰する。但し、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の内部で保護機能が働いているかどうかを外部から監視することはできない。尚、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の具体例としては、Infineon Technologies AG 社製のPROFET(登録商標)を挙げることができる。但し、マイクロコンピュータ110の出力ポートP1の出力電圧値は実際にはバッテリー電圧VBの電圧値よりも小さいため、マイクロコンピュータ110の出力ポートP1と通電制御用スイッチングトランジスタQ1ならびにバッテリー55との間に例えばNPN型のバイポーラトランジスタおよび複数の抵抗器からなるオープンコレクタ回路等を電気的に接続するよう設けることが好ましい。
マイクロコンピュータ110は、予め用意されたプログラムに従って、主に通電制御用スイッチングトランジスタQ1のオン/オフを制御する。スイッチングトランジスタQ1のオン/オフを制御するためにマイクロコンピュータ110の出力ポートP1から出力されるパルス信号SGpwmは、周期が一定でパルス幅が可変の信号(即ち、PWM信号)である。パルス信号SGpwmの周期(図2のTpwmも参照。)については、グロープラグ50の温度のふらつきを避けるために、例えば1/40秒程度に定められる。
通常は、パルス信号SGpwmがオンレベル(即ち、高レベル:HI)になると通電制御用スイッチングトランジスタQ1が導通し、パルス信号SGpwmがオフレベル(即ち、低レベル:LO)になると通電制御用スイッチングトランジスタQ1が非導通になる。
パルス信号SGpwmのパルス幅を変更し、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の導通期間と非導通期間との割合を変えること(換言すれば、デューティ比の変更)により、グロープラグ50に印加される電圧の実効値を変更できる。例えば、バッテリー電圧VBが12Vの場合にデューティ比が50%のパルス信号SGpwmを通電制御用スイッチングトランジスタQ1に印加すると、約6Vの実効値電圧をグロープラグ50に印加することになる。つまり、マイクロコンピュータ110はパルス信号SGpwmのパルス幅を変更することにより、グロープラグ50の通電状態を調整することができる。
電流検出回路120は、バッテリー55からグロープラグ50へ所定値以上(即ち、正常な範囲)の電流が流れたかどうかを検出するための回路である。図1に示すように、電流検出回路120には抵抗器R1、差動増幅器121、トランジスタQ2、抵抗器R4が備わっている。
抵抗器R1については、グロープラグ50に流れる電流に大きな影響を与えないように非常に抵抗値の小さいものが用いられる。差動増幅器121は、グロープラグ50に電流Igpが流れる時に、この電流によって抵抗器R1の端子間に生じる電圧降下の信号を増幅して出力する。トランジスタQ2は、差動増幅器121の出力する信号レベルの高低に応じてオン/オフするNPN型のバイポーラトランジスタである。即ち、所定値以上の電流Igpが流れている時には、差動増幅器121の出力が高レベルになってトランジスタQ2がオンし、電流信号SGiが低レベル(即ち、LO)になる。電流Igpが流れていないか又は電流が小さい時には、差動増幅器121の出力が低レベルになってトランジスタQ2がオフし、電流信号SGiが高レベル(即ち、HI)になる。つまり、電流検出回路120から出力される電流信号SGiは、グロープラグ50に所定値以上の電流Igpが流れているかどうかを表す2値信号である。
信号ラッチ回路140は、電流検出回路120から出力される電流信号SGiの状態を一時的に保持するための回路である。図1に示すように、信号ラッチ回路140はアンドゲートG1、抵抗器R5、トランジスタQ3を備えている。
電流検出回路120から出力される電流信号SGiは、アンドゲートG1の一方の入力端子に印加される。アンドゲートG1の他方の入力端子には、抵抗器R5およびトランジスタ(具体的には、PNP型のバイポーラトランジスタ)Q3が接続されている。アンドゲートG1から出力される電流信号SGi2は、マイクロコンピュータ110の入力ポートP3に印加されると同時に、アンドゲートG1の他方の入力端子にフィードバックされる。また、マイクロコンピュータ110の出力ポートP2から出力されるリセット信号RSTがトランジスタQ3の制御入力であるベース端子に印加される。
つまり、初期状態では、リセット信号RSTによって一時的にトランジスタQ3がオンし、アンドゲートG1の他方の入力端子に高レベルが印加される。この状態で、アンドゲートG1の一方の入力端子に印加される電流信号SGiが高レベルから低レベルに切り替わると、アンドゲートG1の出力である電流信号SGi2が高レベルから低レベルに切り替わる。同時に、アンドゲートG1の他方の入力端子に抵抗器R5を介して電流信号SGi2がフィードバックされるので、この後で電流信号SGiが低レベルから高レベルに切り替わった場合でも、次にリセット信号RSTが印加されるまでは、電流信号SGi2の状態は変化せず維持される。
このため、マイクロコンピュータ110は電流信号SGi2を参照することにより、電流信号SGiの状態が切り替わるタイミングの影響を受けることなく、グロープラグ50に所定値以上の電流Igpが流れたかどうかを識別することができる。具体的なタイミングについては後で説明する。
電圧検出回路130は、グロープラグ50の端子50a、50b間に印加される電圧Vgpを検出するための回路である。実際の電圧検出はマイクロコンピュータ110が行なうが、マイクロコンピュータ110が扱える電圧の許容範囲(具体的には、5V以内)に比べて電圧Vgpが大きいので、電圧検出回路130は電圧Vgpを分圧して許容範囲内の電圧に変換する。即ち、電圧検出回路130は、抵抗器R2、R3を直列に接続して構成した分圧回路である。
マイクロコンピュータ110は、アナログレベルを検出するためにアナログ入力ポートA/Dを有している。即ち、マイクロコンピュータ110はアナログ入力ポートA/Dに印加される電圧信号SGvのレベルを、デジタル信号に変換して読み取ることができる。電圧信号SGvのレベルは、電圧Vgpに比例し、電圧検出回路130の分圧比によって決まる。
図1に示すように、グローコントローラ100のマイクロコンピュータ110は、主制御装置200と接続されている。主制御装置200はECU(即ち、Electronic Control Unit)とも呼ばれ、エンジンの制御等、車両上の様々な制御を実施する。
主制御装置200は、グロープラグ50に印加する実効電圧の指示値をグローコントローラ100に与える。この指示値に従って、マイクロコンピュータ110はパルス信号SGpwmのパルス幅(換言すれば、デューティ比)を決定する。但し、主制御装置200はバッテリー電圧VBが規定値(例えば、12V)である場合を想定して実効電圧の指示値を生成するのに対し、実際のバッテリー電圧VBは変動する。従って、マイクロコンピュータ110はバッテリー電圧VBの変動の影響を排除するために、バッテリー電圧VBの誤差を検出しその結果をパルス信号SGpwmのパルス幅(換言すれば、デューティ比)に反映する。グローコントローラ100は主制御装置200に対して診断の結果を表す情報を通知する。
尚、エンジンキーの操作状態やエンジンの状態に応じたグロープラグ50の通電制御に関しては、上記特許文献2に開示されている技術と同様の処理を実施すればよい。
図1に示したグローコントローラ100における各部の信号の具体例が図2に示されている。図2に示すように、マイクロコンピュータ110から出力されるパルス信号SGpwmは、一定の周期Tpwmで高レベル(即ち、HI)のオン状態と低レベル(即ち、LO)のオフ状態とが交互に繰り返すPWM信号である。パルス幅(即ち、Ton)を変えることにより、グロープラグ50に印加される電圧Vgpの実効値を調整することができる。
図2に示すように、グロープラグ50に印加される電圧Vgpの波形は通常はパルス信号SGpwmと同等である。即ち、パルス信号SGpwmが高レベル(即ち、HI)になると、通電制御用スイッチングトランジスタQ1がオンし、通電制御用スイッチングトランジスタQ1、抵抗器R1を介してバッテリー電圧VBがグロープラグ50の端子50aに印加されるので、電圧Vgpも高レベル(即ち、HI:例えば12V)になる。また、パルス信号SGpwmが低レベル(即ち、LO)になると、通電制御用スイッチングトランジスタQ1がオフするので、電圧Vgpも低レベル(即ち、LO:0V)になる。電圧信号SGvの波形は電圧Vgpと相似形である。
図2に示すように、グロープラグ50に流れる電流Igpの波形も通常はパルス信号SGpwmと同等である。即ち、グロープラグ50に印加される電圧Vgpが高レベル(即ち、HI)になるとグロープラグ50に電流が流れ、電圧Vgpが低レベル(即ち、LO)になるとグロープラグ50に電流が流れなくなる。また、電流検出回路120から出力される電流信号SGiは、電流Igpが流れると低レベル(即ち、LO)になり、電流Igpが流れない時には高レベル(即ち、HI)になる。
一方、例えばグロープラグ50の端子50a、50b間がショート(即ち、短絡)した場合には、電圧Vgpが高レベルになった時に、過大な電流Igpが流れる。その場合、通電制御用スイッチングトランジスタQ1が過電流を検出し、自己保護機能により通電制御用スイッチングトランジスタQ1自体が電流Igpを遮断する。つまり、図2に示す時刻t12のように、パルス信号SGpwmが高レベル(即ち、HI)を維持している時であっても、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の制御によって電流Igpが低レベル(即ち、LO)に切り替わる。
この場合、例えば時刻t24で電流信号SGiを参照すれば、電流Igpが流れたことを確認できるが、時刻t34で電流信号SGiを参照すると、電流Igpが流れたことを確認できない。つまり、電流信号SGiを参照する場合には、参照するタイミングの違いに応じて異なる検出結果が得られることになり、正しい診断ができない。そこで、信号ラッチ回路140が設けてある。
図2に示すように、電流信号SGiが低レベル(即ち、LO)になると、電流信号SGi2も低レベル(即ち、LO)に切り替わる。しかし、電流信号SGi2の状態は信号ラッチ回路140によって保持されるので、電流信号SGiが高レベル(即ち、HI)に切り替わってもリセット信号RSTが現れるまでは電流信号SGi2は低レベル(即ち、LO)を維持する。そして、リセット信号RSTが現れると電流信号SGi2は高レベル(即ち、HI)に切り替わる。
従って、例えば時刻t34で電流信号SGi2を参照すれば、時刻t24の場合と同様に、電流信号SGi2が低レベル(即ち、LO)なので、電流Igpが流れたことを確認できる。つまり、タイミングの違いによる診断結果の間違いを防止できる。
マイクロコンピュータ110は、パルス信号SGpwmが低レベルから高レベルに切り替わった後の各時刻t21、t22、t23、t24、・・・で周期的に電圧信号SGvを参照し、電圧Vgpのレベルを検出する。また、マイクロコンピュータ110はパルス信号SGpwmが高レベルの時の各時刻t31、t32、t33、t34、・・・で周期的に電流信号SGi2を参照し、所定の電流Igpが流れたか否かを検出する。また、電流信号SGi2の参照が終了した後の各時刻t41、t42、t43、t44、・・・で、リセット信号RSTを短時間だけ低レベル(即ち、LO)に切り替えて、信号ラッチ回路140にリセットをかける。
診断処理のためのマイクロコンピュータ110の制御の内容が図3に示されている。図3の制御の内容について以下に説明する。尚、図3に示すステップS11〜S20の処理は周期的に繰り返し実行される。即ち、ステップS20が終了するとステップS11に戻って処理を繰り返す。
ステップS11では、マイクロコンピュータ110は出力ポートP1に出力するパルス信号SGpwmを高レベル(即ち、HI)に切り替える。このタイミングは、例えば図2に示す各時刻t01、t03、t05に相当する。これにより、正常であれば通電制御用スイッチングトランジスタQ1がオンに切り替わり、グロープラグ50に対する通電が開始される。つまり、電圧Vgpが高レベルになり電流Igpが流れる。
ステップS12では、マイクロコンピュータ110はアナログ入力ポートA/Dに入力される電圧信号SGvの電圧をサンプリングし、デジタル信号に変換して読み取る。つまり、グロープラグ50の端子50a、50b間に印加される電圧Vgpに相当するレベルを検出する。このタイミングは、例えば図2に示す各時刻t21、t22、t23、・・・に相当する。つまり、パルス信号SGpwmが低レベルに切り替わる前にステップS12を実行して電圧Vgpを検出する必要がある。
ステップS13では、マイクロコンピュータ110は診断のために、ステップS12で読み取った電圧Vgp相当のレベルを予め定めた閾値thvと比較し、この比較結果により電圧Vgpが高(即ち、HI)/低(即ち、LO)いずれであるかを判別する{ここで、閾値thv以上のときが高(即ち、HI)、そして閾値thv未満のときが低(即ち、LO)と判定される}。閾値thvについては、正常時の電圧Vgpのレベルと、バッテリー電圧VBとの中間的なレベルに定める。ステップS13の比較結果において電圧Vgpが高(即ち、HI)の場合はステップS14に進み、低(即ち、LO)の場合はステップS15に進む。
ステップS14では、マイクロコンピュータ110はグロープラグ50が断線している(換言すれば、端子50a、50b間がオープン状態である)ことに関する診断について判定し、その結果を出力に反映する。即ち、ステップS13の比較結果において電圧Vgpが高(即ち、HI)なので、この電圧は正常時に比べてバッテリー電圧VBに近いことになる。即ち、グロープラグ50が断線しているため、電圧Vgpが通常よりも高くなっていると診断できる。この診断結果は、マイクロコンピュータ110から例えば主制御装置200に通知され、診断結果の表示等に利用される。
ステップS15では、マイクロコンピュータ110は信号ラッチ回路140から出力される電流信号SGi2を入力ポートP3で読み取る。このタイミングは、例えば図2に示す各時刻t31、t32、t33、・・・に相当する。つまり、パルス信号SGpwmが高レベルになった後、リセット信号RSTを出力する前にステップS15を実行して電流信号SGi2を読み取る必要がある。
ステップS16では、マイクロコンピュータ110はステップS15で読み取った電流信号SGi2の高(即ち、HI)/低(即ち、LO)を識別し、高の場合はステップS18に進み、低の場合はステップS17に進む。
ステップS17では、マイクロコンピュータ110は通電制御用スイッチングトランジスタQ1の自己保護機能が働いてグロープラグ50への通電を遮断している可能性についての診断を行ない、その結果を出力に反映する。即ち、ステップS17を実行する時には、電圧Vgpが正常であり、しかも電流信号SGi2の状態から電流Igpが流れたことが確認できるので、何らかの問題が発生している(つまり、グロープラグ50の温度が上がらない)とすれば、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の自己保護機能が働いた結果であると診断できる。
例えば、グロープラグ50の端子50a、50b間がショートしていると、パルス信号SGpwmが高レベルになった後、一時的に電流Igpが流れ、この電流Igpが過大なため通電制御用スイッチングトランジスタQ1自体がこれを検出して直ちに電流Igpを遮断する(これは、図2の時刻t12の時の状態に相当する)。その結果、電流Igpが流れる時間は非常に短くなり、グロープラグ50は発熱しないが、電流Igpが流れた結果として、電流信号SGi2は低レベルになる。
従って、ステップS17では、過電流や異常加熱の可能性があり、通電制御用スイッチングトランジスタQ1の自己保護機能が働いている状態を表す診断結果を出力する。
ステップS18では、マイクロコンピュータ110は、通電制御用スイッチングトランジスタQ1自体が故障してオフ状態に固定されていることに関する診断を行ない、その結果を出力に反映する。即ち、ステップS18を実行する時には、パルス信号SGpwmが高レベル(即ち、オン状態)になった後も電流Igpが全く流れておらず、しかもグロープラグ50に断線も生じていないので、通電制御用スイッチングトランジスタQ1が自己保護機能とは無関係に故障していると診断できる。
ステップS19では、マイクロコンピュータ110はパルス信号SGpwmを高レベルから低レベルに切り替える。このタイミングは、例えば図2に示す各時刻t02、t04、・・・に相当する。即ち、パルス信号SGpwmを高レベルに切り替えてから予め決定したオン時間Tonを経過したので、オフ状態に切り替える。このオン時間Tonは、電圧Vgpについて必要とされる実効電圧に相当するデューティ比と、周期Tpwmと、バッテリー電圧VBとに基づいて決定される。パルス信号SGpwmが低レベルに切り替わると、通電制御用スイッチングトランジスタQ1はオフ状態に切り替わり電流Igpの通電を終了する。
ステップS20では、マイクロコンピュータ110は出力ポートP2からリセット信号RST(即ち、低レベル)を短時間だけ出力する。このタイミングは、例えば図2に示す各時刻t41、t42、t43、・・・に相当する。即ち、ステップS15での電流信号SGi2の読み取りが終了し、更にパルス信号SGpwmが低レベルに切り替わった後、次にパルス信号SGpwmが高レベルに切り替わる前にリセット信号RSTを出力し、信号ラッチ回路140の状態を初期状態にリセットする。
このように、本発明のグロープラグ故障診断装置は、エンジンに用いられるグロープラグおよびそれの通電を制御するグローコントローラについて故障の診断を行なうために用いることができる。特に、自己保護機能を有するスイッチング素子を用いて、PWM信号等のパルス信号によりグロープラグの通電のオン/オフを制御する場合であっても、より正しい診断結果を出力するために利用できる。
以上、現時点において、最も実践的であり、且つ、好ましいと思われる実施形態を例示して本発明を詳細に説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜、改良等、様々な変更が可能であり、そのような変更を伴うグロープラグ故障診断装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
尚、上述した実施形態における構成要素の形態についても本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、上述したトランジスタについては、バイポーラトランジスタの代わりにFETを用いてもよく、そして同様にFETの代わりにバイポーラトランジスタを用いてもよい。また、PNP型のトランジスタを適宜な回路変更によりNPN型のトランジスタに変更してもよいし、同様にNPN型のトランジスタを適宜な回路変更によりPNP型のトランジスタに変更してもよい。更に、Pチャネル型のFETを適宜な回路変更によりNチャネル型のFETに変更してもよいし、同様にNチャネル型のFETを適宜な回路変更によりPチャネル型のFETに変更してもよい。
尚、グロープラグの用途については、ディーゼルエンジン以外の用途であってもよいことは言うまでもない。
50:グロープラグ
50a,50b:端子
55:バッテリー
100:グローコントローラ
110:マイクロコンピュータ
120:電流検出回路
121:差動増幅器
130:電圧検出回路
140:信号ラッチ回路
200:主制御装置
G1:アンドゲート
Q1:通電制御用スイッチングトランジスタ
Q2,Q3:トランジスタ
R1〜R5:抵抗器
SGpwm:パルス信号
SGi,SGi2:電流信号
SGv:電圧信号
RST:リセット信号
VB:バッテリー電圧
Vcc:直流電源電圧

Claims (5)

  1. 所定の電源ラインからのグロープラグへの通電をオン/オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御するための周期的に変化するパルス信号を生成するパルス信号生成部と、を備え、前記スイッチング素子がそれ自体を流れる過大な電流もしくは該スイッチング素子自体の過大な発熱に対して通電を遮断する自己保護機能を内蔵したグローコントローラに用いられる、
    グロープラグ故障診断装置であって、
    前記グロープラグに流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路から出力される電流信号の状態を一時的に保持する信号ラッチ回路と、
    前記グロープラグに通電のため印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記グロープラグへの通電がオン状態の時に、前記電圧検出回路から出力される電圧信号と前記信号ラッチ回路から出力される電流信号とを監視し、前記電圧信号および前記電流信号の状態に基づいて少なくとも故障の有無に関する診断処理を実施する診断処理回路と、
    を備えることを特徴とするグロープラグ故障診断装置。
  2. 前記信号ラッチ回路が、保持している前記電流信号の状態をリセットするためのリセット制御入力端子を有し、そして
    前記診断処理回路が、前記パルス信号が前記スイッチング素子をオンからオフに切り替えた後、前記信号ラッチ回路のリセット制御入力端子に対して所定のリセット信号を与えることを特徴とする請求項1に記載したグロープラグ故障診断装置。
  3. 前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値以上の場合に、前記グロープラグの断線に関する診断結果を出力することを特徴とする請求項1に記載したグロープラグ故障診断装置。
  4. 前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値未満であり、且つ、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていることを検出した場合には、前記スイッチング素子の自己保護機能の動作に関する診断結果を出力することを特徴とする請求項1に記載したグロープラグ故障診断装置。
  5. 前記診断処理回路が、前記電圧検出回路が検出した電圧が所定値未満であり、且つ、前記信号ラッチ回路から出力される電流信号によって所定の電流が流れていないことを検出した場合には、前記スイッチング素子の故障に関する診断結果を出力することを特徴とする請求項1に記載したグロープラグ故障診断装置。
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