JP6650277B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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本発明は、電磁誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置の故障検出に関する。
ガソリンや軽油等を燃料とする自動車、オートバイ、農耕機械、船舶などの内燃機関の負荷駆動装置では、インジェクタ、フュエルポンプ、ソレノイド、リレーなど、多くの電磁誘導性負荷を駆動している。この様な電磁誘導性負荷を駆動する電子制御装置においては、天絡、地絡、断線などの故障を検出する故障診断機能を備えているものが一般的である。また、近年は機能安全要求の高まりにより、従来の誘導性負荷を駆動する電子制御装置では検出を行っていなかったスイッチング素子のオン及びオフ固着故障などについても故障検出を行うことが求められている。
従来の故障検出機能を備えた装置として図5に示す負荷駆動装置が一般的である。
図5に示す負荷駆動装置は電磁誘導性負荷3とバッテリー電源1の間にリレー5が接続されており、マイクロコントローラ30により制御されている。マイクロコントローラ30によりリレー5が通電されると、リレー5を介して電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1が供給される、リレー5の通電が停止されると、電磁誘導性負荷3へのバッテリー電源1の給電を遮断する。電磁誘導性負荷3にはハイサイドスイッチ素子10Aとロウサイドスイッチ素子10Bが接続されており、ハイサイドスイッチ素子10Aとロウサイドスイッチ10Bは駆動手段16によって駆動されている。リレー5により電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1が供給されている状態において、ハイサイドスイッチ素子10Aがオフ、ロウサイドスイッチ素子10Bがオンに制御されると電磁誘導性負荷3が通電され、その後、ロウサイドスイッチ素子10Bがオフに制御されると、電磁誘導性負荷3への通電が停止することで逆起電流が発生する。逆起電流は初めハイサイドスイッチ素子10Aの寄生ダイオードを通してバッテリー電源1に回生され、その後ハイサイドスイッチ素子10Aがオンに制御されると、ハイサイドスイッチ素子10Aを通してバッテリー電源1に回生される。
ハイサイドスイッチ素子10Aとロウサイドスイッチ素子10Bの間には診断電流供給手段7が接続されており、診断電流供給手段7はハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bが共にオフに制御されている状態において、ドライバ出力信号4が所定の電圧(VOUTOPEN)になるように診断電流を制御する。電圧検出手段18は、ドライバ出力信号4の電圧と断線検出閾値(VTOPEN)、地絡検出閾値(VTGND)を比較することで負荷の断線及び地絡の診断を行う。
図6に従来の負荷駆動装置の断線および地絡の診断動作のタイミングチャートを示す。
図6に示すように電圧検出手段18はハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bが共にオフに制御されている状態において、ドライバ出力信号4の電位と断線検出閾値(VTOPEN)及び地絡検出閾値(VTGND)と比較することにより、断線故障及び地絡故障の検出を行う。
このようにハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bの両方をオフに制御した状態において電磁誘導性負荷3に微小な電流を流すことで、電磁誘導性負荷3を動作させることなく地絡および断線故障の検出を行うことができる。
特開2012-70055号公報
しかしながら、図5の従来の負荷駆動装置においては、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bが共にオフに制御されている状態において故障検出を行うため、スイッチ素子のオフ固着故障の検出ができないという課題があった。
また、図5に示す負荷駆動装置のハイサイドスイッチ素子10Aがオフ固着故障した場合、誘導性負荷3の遮断により生じる逆起電流は、ハイサイドスイッチ素子10Aの寄生ダイオードを通して、バッテリー電源1に回生されるため、故障に気づくことができずに駆動を続けてしまうという課題もあった。
さらに、スイッチ素子のオン固着故障に関して、ハイサイドスイッチ素子10Aがオン固着故障した場合はドライバの出力信号4の電圧が正常時と同じ電圧になるため、故障を検出することができず、また、ロウサイドスイッチ素子10Bがオン固着故障した場合についても、ドライバの出力信号が地絡時と同じ電圧になるため、地絡故障と区別がつかないという課題があった。
スイッチ素子のオン及びオフ固着故障検出機能を有する制御装置として特許文献1に示す制御装置が公知である。
特許文献1によると、電源供給ラインに直列に接続された半導体スイッチを有する制御装置において、各半導体スイッチのオン及びオフを制御し、その時の半導体スイッチのソース電圧あるいはドレイン電圧を検知することで、半導体スイッチのオン及びオフ固着故障の検出ができる。図5の従来の負荷駆動装置についても、特許文献1に示されているように、リレー5により電磁誘導性負荷3への給電が遮断された状態において、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bをそれぞれオンまたはオフに制御し、ドライバ出力信号4の電位を観測することで、スイッチ素子のオン及びオフ固着の検出が可能である。例えば、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを共にオフに制御した時に、ドライバ出力信号4の出力電圧がバッテリー電圧になっている場合は、ハイサイドスイッチ素子の10Aのオン固着故障と診断でき、また、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを共にオフに制御した時に、ドライバ出力信号がグランド電圧の場合は、ロウサイドスイッチ素子のオフ固着と診断できる。しかしながら、この場合も天絡故障時とハイサイドスイッチ素子10Aのオン固着故障時と地絡故障時とロウサイド素子10Bのオン固着故障時のドライバ出力信号の電圧は同じになるため、これらの故障の区別ができないという課題があった。
前述の課題を解決するため、本発明では、電磁誘導性負荷と、電磁誘導性負荷に直列に設けられたリレーと、電磁誘導性負荷を駆動する少なくとも2つのスイッチ素子と、スイッチ素子を駆動する駆動手段とスイッチ素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段により検出された電流値に基づいて負荷駆動装置の故障を判断する故障診断手段とを備えた負荷駆動装置を提案する。本発明によれば、電磁誘導性負荷への電源供給がリレーにより遮断された状態において、駆動手段により少なくとも2つのスイッチ素子をそれぞれオンまたはオフに制御し、電流検出手段により、前記少なくとも2つのスイッチ素子に流れる電流を観測し、所定の診断電流閾値と比較することで、スイッチ素子の固着故障、天絡、地絡故障をそれぞれ分けて検出できる。
電磁誘導性負荷に電流を流すことなく、誘導性負荷の断線、天絡、地絡、スイッチ素子の固着故障を区別して検出できる。
さらに、電磁誘導性負荷が駆動される前にオン及びオフ固着の診断を行うことで、リレー通電時にリレーを介して電磁誘導性負荷に過電流が流れてしまう事象を防止でき、安全に誘導性負荷の駆動を開始できる。
本発明の第1の実施例の構成図である。 診断動作時におけるスイッチ素子の駆動状態と、電流検出信号と、故障診断結果の関係を示す図である。 本発明の負荷駆動装置のハイサイドスイッチ素子のオン及びオフ固着故障検出動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の負荷駆動装置の天絡故障および地絡故障の故障検出動作を説明するタイミングチャートである。 従来の負荷駆動装置の構成図である。 従来の負荷駆動装置の断線、地絡故障の診断動作を説明するタイミングチャートである。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
図1は、第1の実施例である電磁誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置の構成図である。
電磁誘導性負荷3とバッテリー電源1はリレー5を介して接続されており、マイクロコントローラ30から出力されるリレー制御信号6により、電磁誘導性負荷3への電源供給が制御される。マイクロコントローラ30によりリレー5が通電されると電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1が供給され、前記リレー5への通電が停止されると電磁誘導性負荷3へのバッテリー電源1の供給が停止される。
電磁誘導性負荷3は、ハイサイドスイッチ素子10A及ロウサイドスイッチ素子10Bに接続されており、ハイサイドスイッチ素子10Aのゲート駆動信号13A及びロウサイドスイッチ素子10Bのゲート駆動信号13Bは、駆動手段16に接続されている。駆動手段16には、マイクロコントローラ30から出力される駆動制御信号31及び故障診断手段20から出力される故障診断開始信号21が接続されている。通常駆動時、駆動手段16は駆動制御信号31に基づいてハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御するが、診断開始信号21がハイに制御されている時には、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを所定の駆動パターンに従いそれぞれ制御する。この所定の駆動パターンによる駆動時、駆動手段16は、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bが同時にオンに制御された際に発生する貫通電流により、ハイサイドスイッチ素子10Aまたはロウサイドスイッチ素子10Bが発熱し破壊されるのを防止するため、スイッチ素子が破壊しない程度の微小な電流が流れるように、ハイサイドゲート駆動信号13A及びロウサイドゲート駆動信号13Bの電位を制御する。駆動手段16からは診断終了信号22が出力されており、所定の駆動パターンによる駆動が終了すると、診断終了信号22が出力され、故障診断が終了したことが故障診断手段20に通知される。
ハイサイドスイッチ素子10Aとバッテリー電源1との間にはハイサイド電流検出抵抗12Aが、ロウサイドスイッチ素子10Bとグラウンド電源2の間にはロウサイド電流検出抵抗12Bが接続されている。ハイサイド電流検出抵抗12Aの両端はハイサイド電流検出手段14Aに、ロウサイド電流検出抵抗12Bの両端はロウサイド電流検出手段14Bに接続されており、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bからは、ハイサイド電流検出信号15A及びロウサイド電流検出信号15Bが出力され、故障診断手段20に入力される。ハイサイド電流検出手段14Aはハイサイド電流検出抵抗12Aの両端の電位差からハイサイドスイッチ素子10Aに流れるハイサイド電流11Aを検知し、検知結果を故障診断手段20に通知する。また、ロウサイド電流検出抵抗12Bの両端はロウサイド電流検出手段14Bに接続されており、ロウサイド電流検出手段14Bはロウサイド電流検出抵抗12Bの両端の電位差からハイサイドスイッチ素子10Bに流れるロウサイド電流11Bを検知し、検知結果を故障診断手段20に通知する。
故障診断手段20は診断終了信号22により診断終了が通知されると、電流検出手段14A及び電流検出手段14Bから通知された検出結果に基づいて駆動装置の診断結果の判断を行い、診断結果をマイクロコントローラ30に通知する。マイクロコントローラ30は、故障診断手段20により故障が検出されなかった時のみリレー5を通電し、電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1を供給し、電磁誘導性負荷3の駆動を開始する。
このように、事前に負荷駆動装置の故障診断を行い、故障が検出されなかったときのみ、リレー5を通電し、電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1を供給することで、電磁誘導性負荷3の天絡故障、地絡故障、または、ロウサイドスイッチ素子10Bのオン固着故障による過電流により電磁誘導性負荷の焼損やスイッチ素子の破壊を防止することができる。
本実施例の負荷駆動装置の故障診断方法について説明する。
本発明の負荷駆動装置はリレー5により電磁誘導性負荷3への給電が停止された状態において負荷駆動装置の故障検出を行う。
リレー5により電磁誘導性負荷3への給電が停止されている間に故障診断手段20は故障診断開始信号21を駆動手段16に出力する。駆動手段16は故障診断開始信号21を受け取ると、所定の駆動パターンに従いハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bをオンまたはオフに制御し、その後、診断終了信号22を故障診断手段20に出力する。所定の駆動パターンによるスイッチ素子の駆動中において、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bは、スイッチ素子10A及びスイッチ素子10Bに流れる電流を検出し、所定の診断電流閾値以上の電流を検出した場合はハイを出力し、所定の診断電流閾値以下の電流を検出した場合はロウを出力する。故障検出手段20は、終了診断信号22を受信したタイミングで診断開始信号をロウに制御し、故障診断手段20はハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bから通知された検出結果に基づいて、負荷駆動装置の故障診断を行い、診断結果をマイクロコントローラ30に通知する。
図2に診断動作時におけるハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bの駆動状態とハイサイド電流検出信号16A及びロウサイド電流検出信号16Bと診断結果の関係を示し、図3に正常動作時及びハイサイドスイッチ素子10Aのオン固着故障及びオフ固着故障時の故障診断動作のタイミングチャートを示す。
まず初めに正常動作時の故障診断動作について説明する。
リレー5が通電されていない状態において、故障診断開始信号21がハイに制御されると、負荷駆動装置の故障診断動作が開始する。故障診断開始信号21がハイに制御されると、駆動手段16は所定の駆動パターンに従い、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御する。
負荷駆動装置が正常動作している場合、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bの両方がオフに制御されている時及び、ハイサイドスイッチ素子10Aまたはロウサイドスイッチ素子10Bのどちらか一方がオンに制御されている時は、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bには所定の診断電流閾値以上の電流が流れないので、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bからはロウが出力される。また、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bの両方がオンに制御されている時は、ハイサイドスイッチ素子10Aからロウサイドスイッチ素子10Bに向かって所定の診断電流閾値以上の電流が流れるため、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bからはハイが出力される。
この時、故障診断手段20は、前述の電流検出結果から図2に示すように“正常動作”の診断を行い。マイクロコントローラ30に通知する。マイクロコントローラ30は“正常動作”の診断結果を受信すると、リレー5を通電し、電磁誘導性負荷3にバッテリー電源1が供給される。
次にハイサイドスイッチ素子10Aがオフ固着故障した場合の故障診断動作について説明する。リレー5が通電されていない状態において故障診断開始信号21がハイに制御され、負荷駆動装置の故障診断動作が開始されると、駆動手段16は所定の駆動パターンに従い、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御する。
ハイサイドスイッチ素子10Aがオフ固着故障している場合、ハイサイドスイッチ素子10Aを通して所定の診断電流閾値以上の電流が流れない為、所定の駆動パターン全ての状態でハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bからはロウが出力される。この時、故障診断手段20は、前述の電流検出結果から図2に示すように、“ハイサイドスイッチ素子のオフ固着故障”の診断を行いマイクロコントローラ30に通知する。
次にハイサイドスイッチ素子10Aがオン固着故障した場合の故障診断動作について説明する。リレー5が通電されていない状態において、故障診断開始信号21がハイに制御され、負荷駆動装置の故障診断動作が開始されると、駆動手段16は所定の駆動パターンに従い、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御する。
ハイサイドスイッチ素子10Aがオン固着故障している場合、ロウサイドスイッチ素子10Bがオンでハイサイドスイッチ素子10Aがオンまたはオフに制御されている時、ハイサイドスイッチ素子10Aからロウサイドスイッチ素子10Bに向かって、所定の診断電流閾値以上の電流が流れるため、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bの両方からハイが出力される。また、それ以外のスイッチ素子の駆動状態においては、ハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bの両方からロウが出力される。この時、故障診断手段20は、前述の電流検出結果から図2に示すように、“ハイサイドスイッチ素子のオン固着故障”の診断を行い、マイクロコントローラ30に通知する。このように所定の駆動パターンに従い、スイッチ素子をオンまたはオフに制御し、その時、各スイッチ素子に流れる電流を観測し、所定の診断電流閾値と比較することで、スイッチ素子のオン及びオフ固着故障の診断が可能である。ロウサイドスイッチ素子のオフ及びオン固着故障については詳細な説明を省くが、ハイサイドスイッチ素子のオン及びオフ固着検出の場合と同様に、図2に示すように、各スイッチ素子に流れる電流の検出結果からオン及びオフ固着の検出が可能である。
本発明の負荷駆動装置は、スイッチ素子のオン及びオフ固着故障だけではなく、天絡及び地絡について、スイッチ素子のオン及びオフ固着と区別した診断が可能である。
図4に負荷駆動装置の天絡、地絡故障時の故障診断動作のタイミングチャートを示す。
初めに天絡故障時の故障診断動作について説明する。
天絡故障についてもスイッチ素子のオン及びオフ固着故障の診断時と同様に、リレー5が通電されていない状態において故障診断を行う。駆動手段16はリレー5が通電されていない状態において所定の駆動パターンに従いハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御する。天絡故障時においては、ハイサイドスイッチ素子10Aがオフでロウサイドスイッチ素子10Bがオンの時に、天絡されたバッテリー電源からロウサイドスイッチ素子10Bに向かって、所定の診断閾値電流以上の電流が流れるため、ロウサイド電流検出手段14Bからはハイ、ハイサイド電流検出手段14Aからはロウが出力される。それ以外の駆動状態においては、正常時と同じ検出結果がハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bから出力される。
故障診断手段20は、前述の電流検出結果から図2に示すように、“天絡故障”の診断を行いマイクロコントローラ30に通知する。
次に地絡故障時の故障診断動作について説明する。
地絡故障についても、スイッチ素子のオン及びオフ固着故障の診断時と同様に、リレー5が通電されていない状態において故障診断を行う。診断手段16はリレー5が通電されていない状態において、所定の駆動パターンに従い、ハイサイドスイッチ素子10A及びロウサイドスイッチ素子10Bを制御する。地絡故障時においては、ハイサイドスイッチ素子10Aがオンでロウサイドスイッチ素子10Bがオフの時に、ハイサイドスイッチ素子10Aから地絡されたグラウンド電源に向かって、所定の診断電流閾値以上の電流が流れるため、ハイサイド電流検出手段14Aからハイ、ロウサイド電流検出手段14Bからロウが出力される。それ以外の駆動状態においては、正常時と同じ検出結果がハイサイド電流検出手段14A及びロウサイド電流検出手段14Bから出力される。
この時、故障診断手段20は、前述の電流検出結果から図2に示すように、“地絡故障”の診断を行いマイクロコントローラ30に通知する。
このように、各スイッチ素子を所定の駆動パターンで駆動し、各駆動状態において、各スイッチ素子に流れる電流を所定の電流閾値と比較することで、スイッチ素子のオン及びオフ固着故障、天絡、地絡故障を検出することが可能である。
本実施例では、電磁誘導性負荷がバッテリー電源に接続された負荷駆動装置について記載しているが、電磁誘導性負荷がグラウンド電源に接続された負荷駆動装置においても本実施例と同様の方法によって負荷駆動装置の故障検出が行えることは明白である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば本実施例ではハイサイド、ロウサイド各電流検出抵抗を用いて電流検出を行っているが、これを削除してハイサイド、ロウサイド各スイッチ素子によって電流検出を行う場合も、同様の効果がある。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、信号線は説明上必要と考えられるのを示しており、製品上必要な全ての信号線を示しているとは限らない。
1 バッテリー電源
2 グランド電源
3 電磁誘導性負荷
4 ドライバ出力信号
5 リレー
6 リレー制御信号
7 診断電流供給手段
10A ハイサイドスイッチ素子
10B ロウサイドスイッチ素子
11A ハイサイド電流
11B ロウサイド電流
12A ハイサイド電流検出抵抗
12B ロウサイド電流検出抵抗
13A ハイサイドゲート駆動信号
13B ロウサイドゲート駆動信号
14A ハイサイド電流検出手段
14B ロウサイド電流検出手段
15A ハイサイド電流検出信号
15B ロウサイド電流検出信号
16 駆動手段
18 電圧検出手段
20 故障診断手段
21 診断開始信号
22 診断終了信号
23 故障診断通知信号
30 マイクロコントローラ

Claims (1)

  1. 電磁誘導負荷への通電を制御するためのスイッチ素子と、
    前記電磁誘導負荷への通電を遮断するように、前記電磁誘導負荷または前記スイッチ素子に直列に設けられたリレーと、
    前記スイッチ素子を駆動する駆動部と、
    前記スイッチ素子の通電電流を検出する電流検出部と、を備える負荷駆動装置において、
    前記リレーがOFFのとき、かつ、前記リレーを介さず前記スイッチ素子を介する経路で電流が流れたときの前記電流検出部の検出値と前記駆動部の前記スイッチ素子に対する駆動状態とに基づいて前記スイッチ素子を診断する診断手段を備え、
    前記スイッチ素子はハイサイドスイッチ素子とロウサイドスイッチ素子が直列に接続されており、
    前記診断手段は、前記駆動部から前記ハイサイドスイッチ素子及びロウサイドスイッチ素子の両方をオンに制御した場合に、前記電流検出部により前記ハイサイドスイッチ素子及びロウサイドスイッチ素子の両方に所定の電流が流れないことが検出された場合は、前記スイッチ素子のオフ固着故障であると診断し、
    前記ハイサイドスイッチ素子をオフ、ロウサイドスイッチ素子をオンに制御した場合に、前記電流検出部により前記ハイサイドスイッチ素子及びロウサイドスイッチ素子の両方に所定の電流が流れたことが検出された場合は前記ハイサイドスイッチ素子のオン固着故障であると診断し、
    前記ハイサイドスイッチ素子をオン、ロウサイドスイッチ素子をオフに制御した場合に、前記電流検出部により前記ハイサイドスイッチ素子及びロウサイドスイッチ素子の両方に所定の電流が流れたことが検出された場合は前記ロウサイドスイッチ素子のオン固着故障であると診断することを特徴とする負荷駆動装置。
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