JP2020022068A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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JP2020022068A
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昌樹 青柳
Masaki AOYAGI
昌樹 青柳
吉孝 徳永
Yoshitaka Tokunaga
吉孝 徳永
尚克 中田
Naokatsu Nakata
尚克 中田
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Abstract

【課題】負荷駆動装置の故障診断をより細分化されたフェーズで行うことができなかった。【解決手段】プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウの時に、診断回路6において、プリドライバ駆動回路4の出力電圧が電圧閾値Zvgnd以上になったかを検出し、電圧閾値Zvgnd以上になった場合は、期間T4において天絡、若しくはエンジン・ボディとアース間の断線と診断する。【選択図】図2

Description

本発明は、負荷駆動装置に関する。
自動車に用いられる負荷駆動装置、例えば、イグニッションコイルに対する通電を制御する回路として、パワートランジスタを用いて点火を行うものがある。そして、負荷駆動装置の故障診断として、天絡、地絡、断線の検出が必要とされる場合があり、特に自動車向けに於いては、燃費効率や安全上の問題から、より細分化されたフェーズで故障の診断を可能とすることが求められる。
特許文献1には、一定周期毎に一定時間だけ同期整流動作を停止して、その停止期間の間に駆動用スイッチング素子により固定デューティでパルス駆動を行い、駆動用スイッチング素子の出力端子にパルス状の電圧信号が出力されるか否かによって断線を判定することが記載されている。
特開2012−143048号公報
しかし、従来では、負荷駆動装置の故障診断をより細分化されたフェーズで行うことができなかった。
本発明に係る負荷駆動装置は、電源とグランド間に直列に接続されたハイサイドドライバとロウサイドドライバと、前記ハイサイドドライバおよび前記ロウサイドドライバに駆動信号を出力する制御部と、前記ハイサイドドライバと前記ロウサイドドライバの中間接続点より導出される出力電圧をロウにする駆動信号が前記制御部から出力されている時に、前記出力電圧が所定の電圧閾値以上になったことを検出して天絡と診断する診断回路と、を備える。
本発明によれば、負荷駆動装置の故障診断をより細分化されたフェーズで行うことが可能になる。
負荷駆動装置および車両側の構成を示す回路図である。 負荷駆動装置の駆動シーケンス図である。 負荷駆動装置の診断対応表である。 負荷駆動装置のドライバ制御値表である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る負荷駆動装置について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る負荷駆動装置1および車両側の構成を示す回路図である。
負荷駆動装置1は、マイコン2とプリドライバ駆動回路4とを備える。
マイコン2は、マイコン2の演算部として動作するCPUコアの他、RAMやROMなどのメモリや、外部との入出力を行う回路などの周辺回路を有して構成される。マイコン2は、プリドライバ駆動回路4を制御するためのHIGHまたはLOWの駆動入力信号3を出力する。
プリドライバ駆動回路4は、論理回路5、診断回路6、ハイサイドドライバ駆動用のゲートコントロール回路7、ハイサイドドライバ8、ロウサイドドライバ駆動用のゲートコントロール回路9、ロウサイドドライバ10を有する。ハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10は、例えばFETである。
論理回路5は、マイコン2からの出力がHIGHのとき、ロウサイドドライバ10をONする信号をゲートコントロール回路9へ出力する。さらに、論理回路5は、マイコン2からの出力がLOWのとき、ハイサイドドライバ8をONする信号をゲートコントロール回路7へ出力する。
ハイサイドドライバ8とロウサイドドライバ10とは直列に接続され、直列に接続されたドライバの一端には内部電源14がダイオード15を介して接続され、他端にはボディアース18が接続される。
診断回路6は、プリドライバ駆動回路4の出力側における天絡、地絡、断線などを診断する。診断回路6には、ハイサイドドライバ8とロウサイドドライバ10の中間接続点より接続線S1を介して、プリドライバ駆動回路4の出力電圧およびハイサイドドライバ8の出力電流が入力される。さらに、診断回路6には、ロウサイドドライバ10とボディアース18の接続点より接続線S2を介して、ロウサイドドライバ10の出力電流が入力される。診断回路6は、ライン17により論理回路5と接続されており、論理回路5のロウサイドドライバ10をONする信号、ハイサイドドライバ8をONする信号に対応して、プリドライバ駆動回路4の出力電圧、ハイサイドドライバ8の出力電流、ロウサイドドライバ10の出力電流を検出して、天絡、地絡、断線などの診断を行う。診断回路6は、これらの出力電圧や出力電流を所定値と比較するコンパレータ等で回路構成されている。診断回路6の診断結果はライン16よりマイコン2へ入力される。
プリドライバ駆動回路4の出力側には、抵抗13を介して出力端子19が接続されている。抵抗13のプリドライバ駆動回路4側には、静電気、高周波サージ対策用のツェナーダイオード11の一端が、抵抗13の出力端子19側には、外来ノイズ対策用のコンデンサ12の一端が接続される。ツェナーダイオード11およびコンデンサ12の他端はボディアース18に接続される。
車両側には、イグニッションコイル101が出力端子19へ接続される。イグニッションコイル101は、外部電源100を電源とし、エンジンアース104、111に接続される。イグニッションコイル101は、イグニッションコイル1次側駆動用トランジスタ106、イグニッションコイル1次側107、逆流防止用ダイオード108、イグニッションコイル2次側109、スパークプラグ110より構成される。
また、車両側には、スタータ103が電源102とエンジンアース105の間に設けられている。なお、電子制御装置1内に設けられている抵抗13は、エンジン・ボディとアース間の断線時にスタータ103等のエンジンアース104、105に接続されている負荷からの周り込み電流によってプリドライバ駆動回路4が故障することを防ぐために電流を制限する。エンジン・ボディとアース間の断線は、エンジン若しくはボディとアースとの間の断線である。
図2は、負荷駆動装置1の駆動シーケンス図である。図2(a)はマイコン2からの出力信号を、図2(b)はプリドライバ駆動回路4の出力電圧を、図2(c)はロウサイドドライバ10の出力電流を、図2(d)はハイサイドドライバ8の出力電流を示す。
図2に示すように、マイコン2からの出力がHIGHのとき、ロウサイドドライバ10がONし、プリドライバ駆動回路4の出力電圧はロウ(LOW)となる。このときハイサイドドライバ8はOFFしている。一方、マイコン2からの出力がLOWのとき、ハイサイドドライバ8がONし、プリドライバ駆動回路4の出力電圧はハイ(HIGH)となる。このときロウサイドドライバ10はOFFしている。
図2に示すように、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイの時に、診断回路6において、プリドライバ駆動回路4の出力電圧が電圧閾値Zvvb以上になったかを検出し、電圧閾値Zvvb以上になった場合は、期間T1において天絡と診断する。
また、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイの時に、診断回路6において、プリドライバ駆動回路4の出力電圧が電圧閾値Zvgnd以下になったかを検出し、電圧閾値Zvgnd以下になった場合は、期間T2において地絡と診断する。
また、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイの時に、診断回路6において、ハイサイドドライバ8の出力電流が電流閾値Zvopen以下になったかを検出し、電流閾値Zvopen以下になった場合は、期間T3において断線と診断する。
以上のように、一般に、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイの時に、診断回路6において、天絡、地絡、断線の診断を行っているが、本実施形態ではさらに、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウの時にも診断を行う。すなわち、プリドライバ駆動回路4の出力電圧をロウにする駆動入力信号3がマイコン2から出力されている時に、診断回路6において、プリドライバ駆動回路4の出力電圧が電圧閾値Zvgnd以上になったかを検出し、電圧閾値Zvgnd以上になった場合は、期間T4において天絡、若しくはエンジン・ボディとアース間の断線と診断する。
本実施形態ではプリドライバ駆動回路4の出力電圧をロウにする駆動入力信号3がマイコン2から出力されている時に、天絡検出の他にエンジン・ボディとアース間の断線も検出可能である。エンジン・ボディとアース間の断線時にスタータ103等からの周り込み電流によって負荷駆動装置1に電圧浮きが発生するが、この電圧浮きは先に述べたプリドライバ駆動回路4の出力電圧ロウ時に、電圧閾値Zvgndで検出することで可能となる。検出後はハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10をOFFし、ハイインピーダンス状態とする。
本実施形態では一般に実現できていなかったプリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時の天絡検出を可能とするために、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイ時の電圧閾値Zvgndを流用している。
一般に、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時の天絡時の出力電圧は抵抗13とロウサイドドライバ10のON抵抗で分圧されてしまい、天絡検出の電圧閾値Zvvbを満足できず検出不可であった。しかし、出力電圧がハイ時の電圧閾値Zvgndを出力電圧がロウ時の天絡診断にも適用することで、出力電圧がロウ時の天絡診断が可能となる。
図3は、負荷駆動装置1の診断対応表である。図3に示すように、一般に、診断回路6は、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がハイ時にのみ、天絡、地絡、断線を検出していた。また、一般に、エンジン・ボディとアース間の断線は検出ができなかった。
本実施形態では、診断回路6は、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時にも、天絡を検出する。さらに、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時にエンジン・ボディとアース間の断線の検出も行う。これにより、より細分化されたフェーズで故障の診断が可能になる。
図4は、負荷駆動装置1のドライバ制御値表である。‘リセット’欄のRESはマイコン2から初期化信号が出力された場合を、NO RESはマイコン2から初期化信号が出力されていない場合を、*はいずれでもない(不定)の場合を示す。‘過熱’欄のALMはプリドライバ駆動回路4から過熱信号が出力された場合を、NO ALMはプリドライバ駆動回路4から過熱信号が出力されていない場合を、*はいずれでもない(不定)の場合を示す。なお、プリドライバ駆動回路4には図示省略した温度検出センサが設けられ、この温度検出センサから過熱信号が出力される。‘過電圧’欄のYESはプリドライバ駆動回路4が過電圧になった場合を、NOはプリドライバ駆動回路4が過電圧になっていない場合を、*はいずれでもない(不定)の場合を示す。‘出力ロウ時天絡orエンジン・ボディとアース間の断線’欄のYESはプリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時に天絡orエンジン・ボディとアース間の断線が検出された場合を、NOはプリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時に天絡orエンジン・ボディとアース間の断線が検出されていない場合を、*はいずれでもない(不定)の場合を示す。
図4に示すように、一般には、マイコン2から初期化信号が出力された場合や、プリドライバ駆動回路4から過熱信号が出力された場合や、プリドライバ駆動回路4が過電圧になった場合には、マイコン2からの信号によって、ハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10をOFFし、ハイインピーダンス状態にする。
さらに、一般には、マイコン2から初期化信号が出力されておらず、かつ、プリドライバ駆動回路4から過熱信号が出力されておらず、かつ、プリドライバ駆動回路4が過電圧になっておらず、かつ、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時に天絡orエンジン・ボディとアース間の断線が検出されていない場合には、マイコン2からの信号に応じて、ハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10をON、OFF制御する。
本実施形態では、さらに、図4に示すように、プリドライバ駆動回路4の出力電圧がロウ時に天絡orエンジン・ボディとアース間の断線が検出されている場合には、この診断結果がライン16よりマイコン2へ入力され、マイコン2からの信号によって、ハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10をOFFし、ハイインピーダンス状態とする。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)負荷駆動装置1は、電源とグランド間に直列に接続されたハイサイドドライバ8とロウサイドドライバ10と、ハイサイドドライバ8およびロウサイドドライバ10に駆動信号を出力するマイコン2と、ハイサイドドライバ8とロウサイドドライバ10の中間接続点より導出される出力電圧をロウにする駆動入力信号3がマイコン2から出力されている時に、出力電圧が所定の電圧閾値Zvgnd以上になったことを検出して天絡と診断する診断回路6とを備える。これにより、負荷駆動装置1の故障診断をより細分化されたフェーズで行うことが可能になる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1・・・負荷駆動装置
2・・・マイコン
3・・・駆動入力信号
4・・・プリドライバ駆動回路
5・・・論理回路
6・・・診断回路
7、9・・・ゲートコントロール回路
8・・・ハイサイドドライバ
10・・・ロウサイドドライバ
11・・・ツェナーダイオード
12・・・コンデンサ
13・・・抵抗
14・・・内部電源
15・・・ダイオード
18・・・ボディアース
19・・・負荷駆動装置の出力端子
100・・・外部電源
101・・・イグニッションコイル
102・・・電源
103・・・スタータ
104・・・エンジンアース
105・・・エンジンアース
106・・・イグニッションコイル1次側駆動用トランジスタ
107・・・イグニッションコイル1次側
108・・・逆流防止用ダイオード
109・・・イグニッションコイル2次側
110・・・スパークプラグ
111・・・エンジンアース

Claims (4)

  1. 電源とグランド間に直列に接続されたハイサイドドライバとロウサイドドライバと、
    前記ハイサイドドライバおよび前記ロウサイドドライバに駆動信号を出力する制御部と、
    前記ハイサイドドライバと前記ロウサイドドライバの中間接続点より導出される出力電圧をロウにする駆動信号が前記制御部から出力されている時に、前記出力電圧が所定の電圧閾値以上になったことを検出して天絡と診断する診断回路と、を備える負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の負荷駆動装置において、
    前記所定の電圧閾値は、前記出力電圧がハイ時に、前記診断回路が地絡と診断する電圧閾値に相当する負荷駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の負荷駆動装置において、
    前記診断回路は、前記出力電圧をロウにする駆動信号が前記制御部から出力されている時に、前記出力電圧が前記所定の電圧閾値以上になったことを検出してエンジン若しくはボディとアースとの間の断線と診断する負荷駆動装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の負荷駆動装置において、
    前記制御部は、前記診断回路により前記天絡と診断された場合に、前記ハイサイドドライバおよび前記ロウサイドドライバを停止させ、ハイインピーダンス状態とする負荷駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116292022A (zh) * 2023-02-15 2023-06-23 联合汽车电子有限公司 一种通过线束实现内驱点火线圈诊断和断油的方法

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