JP2010180711A - ディーゼルエンジンの始動方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディーゼルエンジン1の始動に際して、電動モータ2によってディーゼルエンジン1をクランキングするのに先だって、吸気通路50に配設した電動式過給機18を駆動して過給を行う。過給開始から所定時間経過して吸気温度が十分に高まった状態で、電動モータ2によってディーゼルエンジン1を駆動しつつ燃料噴射弁38から始動用燃料が噴射される。
【選択図】 図2
Description
各気筒共通用となる共通吸気通路に電動式過給機が設けられたディーゼルエンジンの始動方法であって、
ディーゼルエンジンの始動に先立って、前記電動式過給機を作動させて過給を行なうステップと、
前記電動式過給機による過給開始から所定時間経過後に、電動モータによってディーゼルエンジンを駆動して筒内に吸気を流通させつつ始動用の燃料噴射を行うステップと、
を備えているようにしてある。
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において吸気を冷却するための熱交換器が設けられると共に、該熱交換器をバイパスするバイパス通路が設けられており、
ディーゼルエンジンの始動時における筒内への吸気の供給が、前記熱交換器の温度が低いときは前記バイパス通路を介して行われる、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、着火が問題とならない温間時には、熱交換器を利用して吸気を冷却することにより充填量を高めることができる。また、特にディーゼルエンジンの始動が問題となる冷間時には、吸気をバイパス通路を流すことによって不必要に冷却されないようにして着火性を高めて、ディーゼルエンジンを確実に始動させることができる。
ディーゼルエンジンの始動の際には、ディーゼルエンジンの冷間時には温間時に比して、前記熱交換器の冷却度合を低減させつつ前記電動式過給機による過給度合が高められる、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、請求項3の場合と同様に、充填量向上と確実な始動との両方を共に満足させることができる。
前記熱交換器に対する冷却水の循環量が、ディーゼルエンジンの始動の際には始動後に比して低減される、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、通常は熱交換器による吸気の冷却を行って充填量を高めつつ、始動の際には熱交換器による冷却機能を弱めて、始動を確実に行うことができる。
前記熱交換器用の冷却水が、前記電動モータの冷却用として兼用されている、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、熱交換器用の冷媒となる冷却水を有効に利用して電動モータを冷却して、電動モータを常時効率よく作動させる上で好ましいものとなる。
各気筒共通用となる共通吸気通路に設けられた電動式過給機と、
エンジン始動用の電動モータと、
筒内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と、
前記電動式過給機と前記電動モータと前記燃料噴射弁とを制御するコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、ディーゼルエンジンの始動に先立って前記電動式過給機を作動させて過給を行ない、かつ該電動式過給機による過給開始から所定時間経過後に前記電動モータによってディーゼルエンジンを駆動して筒内に吸気を流通させつつ始動用の燃料噴射を行う、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に記載のディーゼルエンジンの始動方法を実現するためのディーゼルエンジンの始動装置が提供される。
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において吸気を冷却するための熱交換器が設けられと共に、該熱交換器をバイパスするバイパス通路が設けられ、
前記バイパス通路を開閉する切換弁が設けられ、
前記コントローラは、ディーゼルエンジンの始動時に前記熱交換器の温度が低いときは、前記切換弁を開弁させて筒内への吸気の供給を該バイパス通路を介して行わせる、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項2に記載のディーゼルエンジンの始動方法を実現するためのディーゼルエンジンの始動装置が提供される。
前記熱交換器用の冷却水が、前記電動モータの冷却用として兼用されている、
ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項8に記載のディーゼルエンジンの始動方法を実現するためのディーゼルエンジンの始動装置が提供される。
2:電動モータ
16L、16R:車輪
18:電動式過給機
33:燃焼室
34:吸気ポート
35:排気ポート
38:燃料噴射弁
50:吸気通路
53:共通吸気通路
53A:バイパス通路
57:インタークーラ(熱交換器)
58:切換弁
80:ラジエタ
83:ウオータポンプ
U:コントローラ
S2:センサ(車速検出用)
S3:センサ(エンジン負荷検出用)
S4:センサ(外気温度検出用)
S5:センサ(エンジン冷却水温度検出用)
Claims (12)
- 各気筒共通用となる共通吸気通路に電動式過給機が設けられたディーゼルエンジンの始動方法であって、
ディーゼルエンジンの始動に先立って、前記電動式過給機を作動させて過給を行なうステップと、
前記電動式過給機による過給開始から所定時間経過後に、電動モータによってディーゼルエンジンを駆動して筒内に吸気を流通させつつ始動用の燃料噴射を行うステップと、
を備えていることを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において吸気を冷却するための熱交換器が設けられると共に、該熱交換器をバイパスするバイパス通路が設けられており、
ディーゼルエンジンの始動時における筒内への吸気の供給が、前記熱交換器の温度が低いときは前記バイパス通路を介して行われる、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において吸気を冷却するための熱交換器が設けられており、
ディーゼルエンジンの始動の際には、ディーゼルエンジンの冷間時には温間時に比して、前記熱交換器の冷却度合を低減させつつ前記電動式過給機による過給度合が高められる、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記電動式過給機による過給が、ディーゼルエンジンの冷間時における始動の際には前記電動モータによる駆動に先立って行わなわれる一方、ディーゼルエンジンの温間時における始動の際には該電動モータによるディーゼルエンジンの駆動開始後あるいはディーゼルエンジンが燃焼によって自励回転した後に行われる、ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
ディーゼルエンジンの冷間時には、前記電動式過給機による過給圧を温間時に比して高めつつ、筒内の酸素過剰率λが1以下とされる、ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記電動モータが、走行用の車輪を駆動する走行用モータによって構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において、吸気を冷却するための水冷式の熱交換器が設けられており、
前記熱交換器に対する冷却水の循環量が、ディーゼルエンジンの始動の際には始動後に比して低減される、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 請求項1において、
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において、吸気を冷却するための水冷式の熱交換器が設けられており、
前記熱交換器用の冷却水が、前記電動モータの冷却用として兼用されている、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動方法。 - 各気筒共通用となる共通吸気通路に設けられた電動式過給機と、
エンジン始動用の電動モータと、
筒内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と、
前記電動式過給機と前記電動モータと前記燃料噴射弁とを制御するコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、ディーゼルエンジンの始動に先立って前記電動式過給機を作動させて過給を行ない、かつ該電動式過給機による過給開始から所定時間経過後に前記電動モータによってディーゼルエンジンを駆動して筒内に吸気を流通させつつ始動用の燃料噴射を行う、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動装置。 - 請求項9において、
前記共通吸気通路に、前記電動式過給機よりも下流側において吸気を冷却するための熱交換器が設けられと共に、該熱交換器をバイパスするバイパス通路が設けられ、
前記バイパス通路を開閉する切換弁が設けられ、
前記コントローラは、ディーゼルエンジンの始動時に前記熱交換器の温度が低いときは、前記切換弁を開弁させて筒内への吸気の供給を該バイパス通路を介して行わせる、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動装置。 - 請求項9または請求項10において、
前記電動モータが、走行用の車輪を駆動する走行用モータによって構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動装置。 - 請求項11において、
前記熱交換器が水冷式とされ、
前記熱交換器用の冷却水が、前記電動モータの冷却用として兼用されている、
ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動装置。
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