JP2010178350A - 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを低く抑えつつ、入射面から入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制する。
【解決手段】本光照射装置は、光源部32と、入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体31とを備えている。この導光体は、光源部からの光が入射される入射平面31aと、入射平面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射平面31bと、入射平面と出射平面とを連結する連結面31c,31dとを有しており、この連結面の少なくとも一部分31cを、この部分が入射平面の法線方向に対して平行な平面431cであるとしたならば臨界角αよりも小さい角度θ2でその平面に到達することになる入射光の一部又は全部が全反射するように、入射平面の法線方向に対して傾斜させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源部から照射されて入射した光を特定の方向に向けて出射する透光性材料からなる導光体を備えた光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
この種の光照射装置は、例えば、受光素子(Charge Coupled Devices:CCD、Complementary Metal Oxide Semiconductor:CMOS等)で受光した原稿面からの反射光に基づいてその原稿面の画像を読み取る画像読取装置における、原稿面への光照射手段として利用されている。画像読取装置においてカラー画像を読み取る場合、一般に、原稿面からの反射光を、赤(R)、緑(G)、青(B)ごとに個別の受光素子で受光する。そして、図9(a)に示すように、各色に対応した各受光素子はその位置が互いに異なるように配置される。そのため、各受光素子で受光される光は、それぞれ、原稿面上の互いに異なる地点からの反射光を含むことになる。したがって、各受光素子の並び方向に対応した原稿面上の方向(図9(a)中左右方向)において、光照射装置から照射される光の強度が十分に大きくかつ均一であることが読取画像の品質向上の上で必要がある。具体的には、図9(b)に示すように、各受光素子の受光面の幅(各受光素子の並び方向における長さ)を「a」とし、各受光素子の受光面の中心間距離を「b」とし、原稿面から各受光素子までの光学系による縮率を「m」としたとき、照射される光の強度を大きくしかつ均一にする必要がある原稿面上の幅(図9(a)中左右方向の長さ)Xは、(a+b×2+α)/mとなる。なお、「α」は、製造誤差等の誤差を考慮して適宜設定されるパラメータである。
上記原稿面上の幅Xにおいて十分に強度が大きくかつ均一な光を照射し得る光照射装置としては、例えば、その幅Xの方向に対して直交する方向に長手方向が一致するように配置された円筒形状のキセノンランプを光源部として用いたものがある。しかし、近年の省エネルギー化、画像読取装置の信頼性向上等の要求に十分に応えるには、キセノンランプでは、消費電力が大きく、また発熱量が多い。そのため、キセノンランプよりも、消費電力が小さく、かつ、発熱量が小さい光源部が望まれている。このような光源部としては、例えば発光ダイオード(LED)が利用可能である。しかし、LEDは、一般に、キセノンランプに比べて、光照射強度が小さい。そのため、単純にLEDを光源部として利用する場合には、上記原稿面上の幅Xにおいて十分に強度が大きい光を照射することが困難である。
従来から、光源部と原稿面との間に透光性材料からなる導光体を配置した光照射装置が知られている(特許文献1)。この特許文献1に開示されている光照射装置は、回路基板上に取り付けられたLED(光源部)と、そのLEDから照射されて入射した光を原稿面に向けて案内して出射する導光体とを備えている。このような導光体を備えた光照射装置であれば、LEDから放射状に照射された光の多くを上記原稿面上の幅Xの狭い領域に集めることが可能となる。よって、導光体を利用すれば、光照射強度が小さいLED等を光源部として用いても、その幅Xの部分に強度が大きい光を照射することが可能となる。
ここで、光を放射状に照射するLED等の光源部を用いる場合、その光を原稿面上の幅Xの部分(照射目標領域)に集めてその照射目標領域に強度が大きい光を照射するためには、特に、導光体の入射面に入射した光をなるべく多く導光体の出射面から出射させることが重要となる。そして、これを実現するためには、導光体の入射面に入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制することが必要である。
図10は、導光体に入射した入射光についての説明図である。なお、この図は、上記原稿面上の幅Xに対して直交する方向から導光体を見たときのものである。
導光体431の入射面431aに入射した入射光は、導光体内部を通って直接出射面431bへ到達するものもあるが、その多くはまず入射面431aと出射面431bとを連結する連結面431cに到達する。連結面431cに到達した入射光L1,L2は、その連結面に対する入射角(連結面の法線とのなす角)θ1,θ2に応じて、その連結面431aを透過するものもあれば、その連結面で反射するものもある。すなわち、入射角θ1が連結面431cに対する臨界角αよりも小さい入射光L2は連結面431cで透過して導光体外部へ出てしまい、入射角θ2が連結面431cに対する臨界角α以上である入射光L1は連結面431cで反射して最終的には出射面431bから出射することになる。
導光体の入射面に入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制できるものとしては、例えば上記特許文献の図13に記載された光照射装置が挙げられる。
この従来の光照射装置では、図11に示すように、導光体531の入射面531aを凸状に形成することにより、入射面が平面である場合に比べて入射光の連結面531cに対する入射角が大きくなるようにしている。これにより、入射面531aから入射した入射光のうち、入射面が平面であるとしたならば連結面531cに対する入射角が臨界角よりも小さくて導光体外部へ透過してしまう入射光を、その連結面531cで反射させて導光体外部へ透過するのを防止することができる。
更に、上記従来の光照射装置では、連結面531cの外面にアルミニウムを蒸着させるなどして反射部材533を設けている。これにより、入射面531aを凸状に形成してもなお連結面531cに対する入射角が臨界角よりも小さい入射光について、これが導光体外部へ透過してもその光を反射部材533で反射させることで導光体内部へ戻すことができる。
このように、上記従来の光照射装置では、導光体531の入射面531aを凸状に形成し、かつ、連結面531cの外面に反射部材533を設けることにより、その入射面531aから入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制している。
ところが、導光体531の入射面531aを凸状に形成する場合、入射面を平面に形成する場合に比べて製造が困難であるため、製造コストが高くなる。加えて、連結面531cの外面に反射部材533を設けると、その反射部材533の材料コストがかかり、またその反射部材533を導光体531の連結面外面に固定する工程が必要となる。そのため、製造コストが高くなる。このように、上記従来の光照射装置においては、入射面531aから入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制できるものの、その製造コストが高いという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、製造コストを低く抑えつつ、入射面から入射した入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制できる光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光を放射状に照射する光源部と、該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射平面と、該入射平面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射平面と、該入射平面と該出射平面とを連結する連結面とを有しており、該連結面の一部分を、上記入射光の光軸に対して傾斜させて、該一部分に対する光の入射角を該連結面の他部分に対して大きくする入射角増大部としたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の光照射装置において、上記連結面の上記一部分は、上記光源部から照射される光の半値角よりも大きな角度で該光源部から照射された光のうち、上記導光体の入射平面に入射した光を受ける部分であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、光を放射状に照射する光源部と、該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射平面と、該入射平面に対して平行であって該入射平面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射平面と、該入射平面と該出射平面とを連結する連結面とを有しており、該連結面の少なくとも一部分を、この部分が該入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角よりも小さい角度でその平面に到達することになる該入射光の一部又は全部が全反射するように、該入射平面の法線方向に対して傾斜させたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の光照射装置において、上記連結面の上記少なくとも一部分が上記入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角よりも小さい角度でその平面に到達することになる上記入射光は、上記光源部から照射される光の半値角よりも大きな角度で該光源部から照射された光のうち、上記導光体の入射平面に入射した光であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の光照射装置において、上記導光体は、上記入射平面の法線方向に対して直交するいずれの方向から見たときも該入射平面から上記出射平面に向かって狭まる箇所がない形状を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3又は4の光照射装置において、上記導光体は、上記連結面の上記少なくとも一部分を通るように上記入射平面の法線方向に沿って切断したときの切断面が台形状であるものであって、該台形状の短辺に対応する面が上記入射平面となり、かつ、該台形状の長辺に対応する面が上記出射平面となるように構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の光照射装置において、上記連結面の上記一部分又は上記連結面の上記少なくとも一部分は、上記入射平面の法線方向に沿った特定面に対して面対称であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の光照射装置において、上記光源部から照射された光のすべてが上記導光体の入射平面に入射するように、該光源部及び該導光体を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の光照射装置において、上記光源部は、発光ダイオードで構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の光照射装置において、上記光源部は、複数の光源が一列又は複数列に配置されたものであり、上記入射平面の法線方向に対して傾斜させる連結面は、上記導光体の連結面のうち、該複数の光源の列方向に対して直交する方向に向いた連結面であることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、原稿面に対して光を照射する光照射手段と、該原稿面からの反射光を受光して該原稿面の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、上記光照射手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の光照射装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、原稿面の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、上記画像読取部として、請求項11の画像読取装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項1の発明においては、導光体の連結面の一部分を、導光体の入射平面に入射した入射光の光軸に対して傾斜させて、その一部分に対する光の入射角を当該連結面の他部分に対して大きくする入射角増大部としている。これにより、上記一部分については、当該連結面の全体が上記他部分のように構成されている場合に比べて入射角が大きくなる。その結果、当該連結面の全体が上記他部分のように構成されている場合には透過して導光体外部へ出てしまっていた入射光を、全反射させて導光体外部へ出ないようにすることができる。したがって、上記連結面の上記一部分には、その外面に反射部材を設ける必要がなくなる。
また、請求項2の発明においては、導光体の連結面の少なくとも一部分を、この部分が導光体の入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角よりも小さい角度でその平面に到達することになる入射光の一部又は全部が全反射するように、配向させている。すなわち、本発明では、上記連結面の上記少なくとも一部分が導光体の入射平面の法線方向に対して平行な平面である場合には当該少なくとも一部分に対する入射角が臨界角よりも小さかった入射光について、当該少なくとも一部分に対する入射角が臨界角以上となるように、当該少なくとも一部分を配向させる。これにより、当該少なくとも一部分が導光体の入射平面の法線方向に対して平行な平面である導光体においては当該少なくとも一部分で透過して導光体外部へ出てしまっていた入射光を、全反射させて導光体外部へ出ないようにすることができる。したがって、上記連結面の上記少なくとも一部分には、その外面に反射部材を設ける必要がなくなる。
特に、請求項2の発明においては、導光体の入射面及び出射面が互いに平行な平面で構成されているので、入射面及び出射面の少なくとも一方が凸状に形成されている場合に比べて、その導光体の製造が容易となる。
以上、本発明によれば、導光体の連結面の外面に反射部材を設けなくても入射光が導光体外部へ出てしまうのを防止することが可能となり、製造コストを抑えつつも入射光が出射面に到達する前に導光体外部へ出てしまうのを抑制できるという優れた効果がある。
(a)は、実施形態における複写機のスキャナ部における光照射装置において、導光体の特定連結面における入射光の光路を説明するための説明図。(b)は、導光体の特定連結面が入射平面の法線方向に対して平行な平面になるように構成した比較用の導光体における入射光の光路を説明するための説明図。 同複写機の内部構造を概略的に示す正面図。 同スキャナ部における第1走行体の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向から見たときの同光照射装置の概略構成を示す説明図。 同光照射装置の斜視図。 同光照射装置におけるLEDの出射光の配光分布を説明するための説明図。 変形例1における光照射装置の説明図。 変形例2における光照射装置の説明図。 変形例3における光照射装置の斜視図。 (a)及び(b)は、原稿面と結像面との関係を説明するための説明図。 従来の導光体に入射した入射光についての説明図。 従来の光照射装置
以下、本発明を、画像形成装置としてのカラー複写機に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、カラー複写機を例に挙げるが、モノクロ複写機であっても同様である。
図2は、本発明が適用される画像形成装置であるフルカラーの複写機1の内部構造を概略的に示す正面図である。この複写機1の装置本体2内の中央部には、カラー画像を形成するためのプリンタエンジン3が設けられている。このプリンタエンジン3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4を備えている。また、このプリンタエンジン3は、各感光体4の外周面をそれぞれ一様に帯電する4つの帯電ローラ5を備えている。また、このプリンタエンジン3は、各帯電ローラ5により帯電された各感光体4の外周面をそれぞれ対応する画像データに応じて露光することにより、各感光体4の外周面に静電潜像を形成する露光装置6を備えている。このほか、このプリンタエンジン3は、各感光体4の外周面上の静電潜像にトナーを供給することにより各静電潜像をトナー画像としてそれぞれ顕像化する4つの現像装置7、各感光体4上のトナー画像が順次転写される中間転写ベルト8、中間転写ベルト8上へのトナー画像の転写後に各感光体4上に残留したトナーをそれぞれ除去する4つのクリーニング装置9、中間転写ベルト8上に転写されたトナー画像を記録紙Sに転写させる転写ローラ10等を備えている。なお、4つの感光体4上には、それぞれ異なる色(Y;イエロー、M;マゼンタ、C;シアン、K;ブラック)のトナー画像が形成され、これらの各色のトナー画像が中間転写ベルト8上に互いに重なり合うように順次転写されることによって、中間転写ベルト8上にカラーのトナー画像が形成され、このカラーのトナー画像が最終的に記録紙Sに形成される。
また、装置本体2の上部には、原稿面の画像を読み取る画像読取部としてのスキャナ部が設けられている。このスキャナ部は、後述する光照射装置により光が照明される照明対象物である原稿Dを自動送りするADF11と、原稿Dが載置されるコンタクトガラス12と、コンタクトガラス12上の原稿Dにおける原稿面の画像を読み取る画像読取手段としての画像読取機構13とが配置されている。
画像読取機構13は、コンタクトガラス12と平行に2:1の速度で走行可能な第1走行体14及び第2走行体15、結像レンズ16、受光素子としての光電変換素子であるCCD17等により構成されている。第1走行体14には、コンタクトガラス12上に載置された原稿D、又は、ADF11により搬送されてコンタクトガラス12上に送られた原稿Dを、コンタクトガラス12の下方からその原稿面に光を照明する光照射装置18と、原稿面で反射した反射光をCCD17へ送るべく反射させる第1ミラー19とが搭載されている。第2走行体15には、第1ミラー19で反射した光をさらに反射させる第2ミラー20及び第3ミラー21が搭載されている。第1ミラー19から順に第2ミラー20、第3ミラー21と順次反射して導かれた光は、結像レンズ16を通ってCCD17に入射し、CCD17によって受光される。
一方、装置本体2内の下部には、記録材としての記録紙Sを収納する複数段、例えば4段の用紙カセット22が設けられている。これらの用紙カセット22内に収納された記録紙Sは、ピックアップローラ23とフィードローラ24とにより一枚ずつ分離給紙される。そして、分離給紙された記録紙Sは、装置本体2内に設けられた用紙搬送路25に沿って搬送される。この用紙搬送路25上には、レジストローラ26、転写ローラ10、定着装置27、排紙ローラ28等が配置されている。レジストローラ26は、給紙された記録紙Sを一時保持し、中間転写ベルト8上のトナー画像が転写ローラ10との対向領域(2次転写領域)に進入するタイミングに合わせて記録紙Sをその2次転写領域に送り込むように駆動する。また、中間転写ベルト8からトナー画像が2次転写された記録紙Sは、定着装置27へ搬送され、熱と圧力とが加えられることにより、トナーが軟化又は溶融してそのトナー画像が記録紙Sに定着する。
次に、上記複写機1における画像形成動作について説明する。
まず、コンタクトガラス12上に載置された原稿D又はADF11により自動送りされた原稿Dの原稿面の画像が画像読取機構13によって読み取られる。そして、この画像読取機構13で読み取った画像情報に応じて、露光装置6の4つの半導体レーザから各色に対応するレーザ光がそれぞれ出射される。これにより、帯電ローラ5によって一様に帯電された各感光体4の外周面上には、それぞれ各色に対応した静電潜像が形成される。これらの静電潜像に対しては、それぞれ各現像装置7から各色のトナーが供給される。その結果、各感光体4ごとにそれぞれ異なる色のトナー画像が形成される。各感光体4上のトナー画像は、感光体4の回転と同期して移動する中間転写ベルト8上に互いに重なり合うように順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上には、カラーのトナー画像が形成される。
一方、プリンタエンジン3でのトナー画像形成動作中に、用紙カセット22内から記録紙Sが給紙される。そして、記録紙Sは、レジストローラ26によって所定のタイミングで2次転写領域へ送り込まれ、その記録紙S上に中間転写ベルト8上のカラーのトナー画像が2次転写される。カラーのトナー画像が2次転写された記録紙Sは、引き続き用紙搬送路25上を搬送され、定着装置27へ送り込まれる。定着装置27において、記録紙S上のカラーのトナー画像は記録紙Sに定着された後、記録紙Sは排紙ローラ28によって排紙トレイ29上に排紙される。
次に、本発明の特徴部分である、上記画像読取部の光照射装置18の構成について説明する。
図3は、第1走行体14の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向から見たときの、上記光照射装置18の概略構成を示す説明図である。
図4は、上記光照射装置18の斜視図である。
本実施形態における光照射装置18は、図4に示すように、回路基板であるLEDアレイ基板30上に一列に配置された光源部である複数のLED32と、導光体31とを有している。LEDアレイ基板30は、その長手方向が、第1走行体14の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向に延びるように、すなわち、原稿Dの主走査方向に延びるように配置される。複数のLED32は、LEDアレイ基板30上にその長手方向に沿って一列に並んで配置されている。LEDアレイ基板30には、各LED32に電力を供給するための図示しない配線パターン及び各種回路素子が形成されている。本実施形態におけるLED32は、その出射面がLEDアレイ基板30の基板面に対して平行な方向に向くように、LEDアレイ基板30上に配置されている。したがって、LED32の出射面から出射する光の中心線方向は、LEDアレイ基板30の基板面に対してほぼ平行な方向となる。なお、本実施形態では、複数のLED32を一列に配置する場合を例に挙げて説明するが、複数列に配置するようにしてもよい。
導光体31は、光透過性を有する透光性材料、例えば透明な樹脂(アクリル、ポリカーボネート等)やガラスなどから形成されている。導光体31は、少なくとも複数のLED32の列長よりも長い長尺な長方形状の入射平面31a及び出射平面31bを有する六面体状の部材である。この導光体31は、各LED32と原稿面との間に配置される。具体的には、導光体31は、その入射平面31aが各LED32の出射平面に対向するように近接又は接触するように配置され、その出射平面31bが原稿面に向くように配置される。これにより、導光体31は、LED32から照射された光を入射平面31aで受光し、これを原稿面に向けて案内して出射平面31bから出射する。本実施形態において、導光体31は、複数のLED32が取り付けられたLEDアレイ基板30の基板面と同一面上に取り付けられている。具体的には、入射平面31aと出射平面31bとを連結する4つの連結面のうち導光体長手方向の側面を構成する2つの連結面の一方が、LEDアレイ基板30の基板面に接着剤や両面テープ等により固定されている。
本実施形態においては、4つの連結面のうちLEDアレイ基板30の基板面に固定される連結面が、導光体長手方向の端面を構成する互いに平行な平面からなる2つの連結面と直交するように構成されている。また、これらの3つの連結面は、それぞれ、入射平面31aの法線(出射平面の法線でもある)に対して平行となっている。一方、LEDアレイ基板30の基板面に固定される連結面と対向する連結面(以下、「特定連結面」という。)31cは、入射平面31aの法線に対して傾斜している。詳しくは、当該特定連結面31cとLEDアレイ基板30の基板面に固定される連結面との距離が、入射平面31aから出射平面31bに向かって広がるように形成されている。したがって、本実施形態の導光体31は、特定連結面31cを通るように入射平面31aの法線方向に沿って切断したときの切断面が台形状であるものであり、この台形状の短辺に対応する面が入射平面31aとなり、かつ、その台形状の長辺に対応する面が出射平面31bとなるように構成されている。
本実施形態の導光体31は、図4に示すように、長尺な形状をとるため、このような形状の導光体31を製造する方法としては、光透過性を有する樹脂を金型に充填して成形する樹脂モールド製法を採用するのが好ましい。この方法により製造する場合、成形した樹脂を金型から取り出す必要があるため、この取り出しが容易な形状とすることが製造コストを下げる上で望ましい。本実施形態における導光体31は、入射平面31aの法線方向に対して直交するいずれの方向から見たときもその入射平面31aから出射平面31bに向かって狭まる箇所がない形状となっている。したがって、この導光体31を製造するにあたり、金型から取り出す際に導光体31の出射平面31b側から取り出すことで、金型内の樹脂を金型から容易に取り出すことができる。
また、本実施形態では、図3に示すように、LEDアレイ基板30が板状部材であり、導光体31の出射平面31bから出射する光がその基板面に対して略平行な方向に向けて出射するように、LED32及び導光体31が配置されている。本実施形態においては、各LED32から照射される光は、その出射面から放射状に広がるように出射されるため、導光体31の出射平面31bから出射する光も、その出射平面31bから多少広がりをもって出射される。ここで、導光体31をLEDアレイ基板30に対して位置決めするに際して、導光体31の全体をLEDアレイ基板30の基板面上に配置する方が、その位置決めの確実性が高まる。しかし、この場合、導光体31の出射平面31bがLEDアレイ基板30の端面(原稿面側の端面)よりも基板面内側に位置するように、導光体31をLEDアレイ基板30に取り付けると、導光体31の出射平面31bから出射される光の一部がLEDアレイ基板30に遮られる。その結果、遮られた光が原稿面に照射されないという不具合が発生する。特に、本実施形態では、光源部として光強度が比較的小さいLED32を採用しているため、導光体31の出射平面31bから出射された広がりのある光を、なるべく原稿面上の特定箇所、具体的には図9(a)に示すように原稿面上の幅Xに集めることが望ましい。よって、導光体31の出射平面31bから出射される光の一部がLEDアレイ基板30に遮られないように配置することが望ましい。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、導光体31の出射平面31bがLEDアレイ基板30の端面(原稿面側の端面)と同位置か又はその端面よりも外方(原稿面に近接する方向)に位置するように、導光体31を配置している。これにより、導光体31の出射平面31bから出射される光の一部がLEDアレイ基板30に遮られることがなくなる。その結果、導光体31の出射平面31bから出射される光を、すべて原稿面に向けて照射することが可能となる。
また、本実施形態では、導光体31の入射平面31aが各LED32の出射面に対向するように近接又は接触するように配置され、各LED32から出射した光のすべてが導光体31の入射平面31aに入射するように構成されている。このような構成を実現する場合、LEDとしては、その出射面が平坦又は凹状であるものを用いるのが望ましい。出射面が凸状であるLEDを用いると、導光体31の形状をその凸状の出射面を覆えるように形成する必要があり、導光体31の製造コストが高くなるからである。また、各LED32のリード線が各LED32の出射面よりも導光体31側にあると、リード線が邪魔して導光体31の入射平面31aを各LED32の出射面に近接又は接触するように配置することができないことがある。よって、各LED32のリード線は各LED32の出射面よりも導光体31から離れた位置に設けるのが望ましい。
図1(a)は、導光体31の特定連結面31cにおける入射光の光路を説明するための説明図である。図1(b)は、導光体31の特定連結面31cが入射平面31aの法線方向に対して平行な平面になるように構成した導光体431における入射光の光路を説明するための説明図である。
図1(b)に示すように、導光体431の入射平面431aに対して角度θ2をもつ入射光は、特定連結面431cに対して入射角θ2をもって特定連結面431cに到達する。この入射角θ2は、特定連結面431cに対する臨界角αよりも小さい角度であるため、特定連結面431cに到達した入射光は、特定連結面431cで屈折してこれを透過する。その結果、この入射光は、導光体431の外部へ出てしまう。
これに対し、本実施形態の導光体31においては、図1(a)に示すように導光体31の入射平面31aに対して角度θ2をもつ入射光は、特定連結面31cに対して入射角θ1をもって特定連結面31cに到達する。本実施形態において、特定連結面31cは、入射平面31aの法線Nに対して角度βで傾斜しているので、この入射角θ1は、図1(b)に示す導光体431における入射角θ2よりも大きな角度となる。より詳しくは、この入射角θ1は、特定連結面31cに対する臨界角αよりも大きな角度となる。このため、特定連結面31cに到達した入射光は、特定連結面31cで全反射する。その結果、この入射光は、導光体431の外部へ出ることなく、導光体内部を進み、最終的には導光体31の出射平面31bへ到達して、この出射平面31bから導光体外部へ出射される。
このように、本実施形態によれば、特定連結面が図1(b)に示したように入射平面431aの法線方向に対して平行な平面である場合には当該特定連結面に対する入射角θ2が臨界角αよりも小さくなる入射光について、当該特定連結面に対する入射角θ1が臨界角α以上となるように、特定連結面を配向させている。これにより、図1(a)に示した本実施形態における導光体31においては、図1(b)に示した導光体431ではその特定連結面431cで透過して導光体外部へ出てしまっていた入射光を、全反射させて導光体外部へ出ないようにすることができる。したがって、図1(b)に示した導光体431に比べて、多くの入射光を出射平面31bへ案内することができる。その結果、本実施形態の光照射装置によれば、図1(b)に示した導光体431を用いた光照射装置に比べて、より強度の大きい光を、原稿面の照射目標領域すなわち図9(a)に示した原稿面上の幅Xの部分に照射することができる。
なお、図1(b)に示したように特定連結面431cが入射平面431aの法線方向に対して平行な平面である場合、導光体の材料として一般的に用いられる樹脂で導光体が形成されているときに特定連結面431cで透過することになる入射光は、LED32から照射される光の半値角よりも大きな角度でLED32から照射された光のうち、導光体431の入射平面431aに入射した光である。
ここで、「半値角」の意味は、次のとおりである。
図5は、LED32の出射光の配光分布を示す説明図である。この配光分布は、LED32の出射面の中心点を通る法線に沿った一仮想面上において、その出射面の中心点から等距離にある該仮想面上の各地点の光量レベルを、上記法線上に位置する地点の光量レベルを100としたときの相対値で示したものである。なお、LED32は、その法線上に位置する地点で最大光量を発生させる。LED32が理想的な配向分布をもつものであれば、LED32の出射光の配光分布は円形になるが、本実施形態のLED32は、図5に示すように楕円状である。そして、光量レベルが50すなわち最大光量の半分となる地点と出射面の中心点とを結ぶ仮想直線と、その出射面の中心点を通る法線との角度γ0を半値角という。本実施形態におけるLED32から照射される光の半値角γ0は、図5に示すように、およそ51°である。
また、本実施形態において、特定連結面31cに対向する連結面31dすなわちLEDアレイ基板30の基板面に固定される連結面31dは、図1(b)に示した特定連結面431cと同様に、入射平面31aの法線方向に対して平行な平面である。そのため、この連結面31dにおいては、図1(b)に示した導光体431と変わらず、入射光が導光体外部へ出てしまって出射平面31bに案内することはできない。この入射光についても出射平面31bへ案内する場合には、その連結面31dが固定されるLEDアレイ基板30の基板面にアルミニウムを蒸着させるなどして、その基板面を反射面としてもよい。この場合、連結面31dから導光体外部へ出た入射光を基板面で反射させて、その連結面31dから再び導光体内部へ送り込むことができる。その後、この光が特定連結面31cに到達すると、その特定連結面31cで全反射し、最終的に出射平面31bへ案内される。
〔変形例1〕
次に、本実施形態における光照射装置の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図6は、本変形例1における光照射装置118の説明図である。
本変形例1における導光体131は、入射平面131aと出射平面131bとを連結する4つの連結面のうち導光体長手方向の側面を構成する2つの連結面131c,131dの両方が、入射平面131aの法線Nに対して角度βで傾斜している。したがって、本変形例1の導光体131は、これらの2つの連結面131c,131dを通るように入射平面131aの法線方向に沿って切断したときの切断面が台形状であるものであり、この台形状の短辺に対応する面が入射平面131aとなり、かつ、その台形状の長辺に対応する面が出射平面131bとなるように構成されている。
また、本変形例1では、図6に示すように、上記実施形態と同様に、LEDアレイ基板30が板状部材であり、導光体131の出射平面131bから出射する光がその基板面に対して略平行な方向に向けて出射するように、LED32及び導光体131が配置されている。ただし、本変形例1では、上記2つの連結面131c,131dは、入射平面131aの法線方向に沿った特定面(LED32の列方向に対して平行な面)に対して面対称である。よって、両連結面131c,131dが互いに対向する方向(図6中左右方向)において、LED32の出射面32bの中心が導光体131の入射平面131aの中心と一致するように、LED32及び導光体131が配置されている。これにより、両連結面131c,131dが互いに対向する方向(図6中左右方向)において、導光体131の出射平面131bから出射される光の強度が偏るのを防止することができる。
〔変形例2〕
次に、本実施形態における光照射装置の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図7は、本変形例2における光照射装置218の説明図である。
本変形例2における導光体231は、入射平面231aと出射平面231bとを連結する4つの連結面のうち導光体長手方向の側面を構成する2つの連結面の各一部だけが、入射平面231aの法線Nに対して角度β’で傾斜している。すなわち、これらの2つの連結面は、それぞれ、入射平面231aの法線Nに対して角度β’で傾斜する第1連結面部分231c,231dと、当該法線Nに対して平行な第2連結面部分231e,231fとを有している。
ところで、入射平面431aから離れるにつれて、その入射平面431aから入射した入射光の連結面431cに対する入射角は大きくなる。したがって、図1(b)に示した導光体431のように連結面431cが入射平面431aの法線方向に対して平行な平面である場合でも、入射平面431aから所定の距離以上離れた連結面431c上の地点においては、入射光がその連結面431c上の地点を透過することはない。すなわち、図1(b)に示した導光体431において入射光が導光体外部に出てしまう問題が発生するのは、入射平面431aに近い連結面431c上の部分だけである。そこで、本変形例2では、この問題が発生する部分だけを入射平面231aの法線Nに対して角度β’で傾斜させ、第1連結面部分231c,231dとした。
ここで、第1連結面部分231c,231dと第2連結面部分231e,231fとの境界は、次のようにして決定することができる。すなわち、第1連結面部分231c,231dを、第2連結面部分231e,231fと同じく入射平面231aの法線Nに対して平行にしてこれらをそれぞれ一平面としたとき、入射平面231aから入射した入射光のうちで当該平面に対する入射角が臨界角となる入射光が到達する地点を、上記境界とすればよい。
なお、本変形例2における導光体231も、上記実施形態及び上記変形例1の導光体31,131と同様に、入射平面231aの法線方向に対して直交するいずれの方向から見たときもその入射平面231aから出射平面231bに向かって狭まる箇所がない形状となっている。したがって、この導光体231を製造するにあたり、金型から取り出す際に導光体231の出射平面231b側から取り出すことで、金型内の樹脂を金型から容易に取り出すことができるという利点を有する。
〔変形例3〕
次に、本実施形態における光照射装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
図8は、本変形例3における光照射装置318の斜視図である。
本変形例3における導光体331は、その入射平面331aから垂直方向に突出した複数の突起部331eを有し、これらの突起部331eの間に、各LED32が嵌り込むための嵌合スペースが形成される。これにより、LED32が取り付けられたLEDアレイ基板30に導光体331を取り付ける際、導光体331の各勘合スペースに各LED32が嵌り込むようにすれば、LEDアレイ基板30上の各LED32と導光体331との相対位置を容易かつ正確に位置決めすることができる。
なお、本変形例3では、嵌合スペースを各LED32のそれぞれについて設けているが、少なくとも1つのLED32が嵌り込む嵌合スペースがあればよい。
以上、本実施形態の上記変形例2の光照射装置218は、光源部としての複数のLED32と、これらのLED32から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体231とを備えている。導光体231は、複数のLED32からの光が入射される入射平面231aと、その入射平面から入射した入射光を照射対象である原稿面に向けて出射する出射平面231bと、これらの入射平面と出射平面とを連結する連結面とを有している。そして、連結面の一部分である第1連結面部分231cを、上記入射光の光軸に対して傾斜させて、その第1連結面部分231cに対する光の入射角を当該連結面の他部分である第2連結面部分231eに対して大きくする入射角増大部としている。これにより、図1(b)に示した導光体431ではその連結面431cで透過して導光体外部へ出てしまっていた入射光を、全反射させて導光体外部へ出ないようにすることができる。したがって、図1(b)に示した導光体431に比べて、多くの入射光を出射平面231bへ案内することができる。その結果、図1(b)に示した導光体431を用いた光照射装置に比べて、より強度の大きい光を、原稿面の照射目標領域すなわち図8(a)に示した原稿面上の幅Xの部分に照射することができる。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)の光照射装置18,118,218,318は、光源部としての複数のLED32と、これらのLED32から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体31,131,231,331とを備えている。導光体31,131,231,331は、複数のLED32からの光が入射される入射平面31a,131a,231a,331aと、この入射平面に対して平行であってその入射平面から入射した入射光を照射対象である原稿面に向けて出射する出射平面31b,131b,231b,331bと、これらの入射平面と出射平面とを連結する連結面とを有している。そして、連結面の少なくとも一部分31c,131c,131d,231c,231d,331cを、この部分が入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角αよりも小さい角度でその平面に到達することになる入射光の一部又は全部が全反射するように、配向させている。これにより、図1(b)に示した導光体431ではその連結面431cで透過して導光体外部へ出てしまっていた入射光を、全反射させて導光体外部へ出ないようにすることができる。したがって、図1(b)に示した導光体431に比べて、多くの入射光を出射平面31b,131b,231b,331bへ案内することができる。その結果、図1(b)に示した導光体431を用いた光照射装置に比べて、より強度の大きい光を、原稿面の照射目標領域すなわち図9(a)に示した原稿面上の幅Xの部分に照射することができる。
なお、上記連結面の上記少なくとも一部分31c,131c,131d,231c,231d,331cが入射平面31a,131a,231a,331aの法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角αよりも小さい角度でその平面に到達することになる上記入射光は、複数のLED32から照射される光の半値角γ0よりも大きな角度でLED32から照射された光のうち導光体の入射平面31a,131a,231a,331aに入射した光である。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)の光照射装置18,118,218,318では、導光体31,131,231,331が、その入射平面31a,131a,231a,331aの法線方向に対して直交するいずれの方向から見たときも入射平面から出射平面に向かって箇所がない形状を有している。これにより、光透過性を有する樹脂を金型に充填して成形する樹脂モールド製法により導光体31,131,231,331を製造する際、成形した樹脂を金型から取り出すのが容易となる。その結果、製造コストを更に抑えることができる。
特に、上記実施形態や上記変形例1,3で説明した導光体31,131,331のように、上記連結面の上記少なくとも一部分31c,131c,131d,331cを通るように入射平面の法線方向に沿って切断したときの切断面が台形状であるものであって、その台形状の短辺に対応する面が入射平面となり、かつ、その台形状の長辺に対応する面が出射平面となるように構成すれば、金型の簡素化が可能となり、より製造コストを抑えることができる。
また、上記変形例1,2で説明した導光体131,231のように、上記連結面の上記少なくとも一部分31c,231c,231dが、入射平面の法線方向に沿った特定面に対して面対称であれば、照射目標領域すなわち図9(a)に示した原稿面上の幅Xの部分に、より多くの光を集めることができる。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)の光照射装置18,118,218,318においては、複数のLED32から出射した光のすべてが導光体31,131,231,331の入射平面31a,131a,231a,331aに入射するように、複数のLED32及び導光体31,131,231,331が配置されている。光源部として複数のLED32を用いる場合、その光強度を大きくすることが比較的難しい関係で、複数のLED32から出射した光がすべて導光体31,131,231に入射するようにすることが望ましい。このようにすれば、複数のLED32から照射される光を無駄なく利用することが可能となる。なお、LED32の光強度が十分大きい場合には、複数のLED32から出射した光の一部だけが導光体31,131,231,331の入射平面31a,131a,231a,331aに入射しないようにしてもよい。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)の光照射装置18,118,218,318においては、光源部として複数のLED(発光ダイオード)32を用いるので、消費電力が小さく、かつ、発熱量が小さい光源部を実現することができる。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)の光照射装置18,118,218,318においては、光源部として、複数の光源であるLED32が一列又は複数列に配置されたものを用いている。そして、上記配向させる連結面は、導光体31,131,231,331の連結面のうち、複数のLED32の列方向に対して直交する方向に配向した連結面とする。この光照射装置によれば、そのLEDの列方向に長尺な領域に対して光を照射することができるため、長尺な領域への光照射が必要な光照射手段、例えば画像読取装置の光照射手段として、本光照射装置を利用することができる。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)においては、原稿面に対して光を照射する光照射手段と、その原稿面からの反射光を受光して原稿面の画像を読み取る画像読取手段としての画像読取機構13とを備えた画像読取装置であるスキャナ部において、上記光照射手段として、上述した光照射装置を用いている。よって、このスキャナ部によれば、製造コストの低い光照射装置を用いても原稿面の幅Xの部分に強度の大きい光を照射することができる結果、低コストのスキャナ部を提供できる。
また、本実施形態(上記各変形例を含む。)においては、原稿面の画像を読み取る画像読取部と、この画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材である記録紙S上に画像を形成する画像形成部としてのプリンタエンジン3とを備えた画像形成装置である複写機1において、上記画像読取部として、上記スキャナ部を用いている。これにより、低コストのスキャナ部を用いる結果、低コストの画像形成装置を提供できる。
尚、本実施形態(上記各変形例を含む。以下同様。)においては、導光体の出射平面から出射する光がLEDアレイ基板30の基板面に対して略平行な方向に向けて出射するものであるが、LEDアレイ基板30の基板面に対して略垂直な方向に向けて出射するものであってもよい。
また、本実施形態では複写機を例に挙げて本発明の説明をしたが、本発明は、その複写機の画像読取部と同様の構成を備えた画像読取装置の単体製品(スキャナ)にも適用可能であり、また、その複写機の画像読取部と同様の構成を備えた画像読取部を備えたファクシミリ等の他の画像形成装置あるいは画像形成装置以外の装置にも適用可能である。
また、本実施形態においては、LED32として複数のLEDを用いる場合について説明したが、他のあらゆるLED32においても本発明は有効に適用可能である。
1 複写機
3 プリンタエンジン
13 画像読取機構
18,118,218,318 光照射装置
30 LEDアレイ基板
31,131,231,331,431,531 導光体
31a,131a,231a,331a,431a,531b 入射平面
31b,131b,231b,331b,431b 出射平面
31c,131c,131d,231c,231d,331c 特定連結面
32 LED
特開2004−361425号公報

Claims (12)

  1. 光を放射状に照射する光源部と、
    該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、
    上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射平面と、該入射平面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射平面と、該入射平面と該出射平面とを連結する連結面とを有しており、
    該連結面の一部分を、上記入射光の光軸に対して傾斜させて、該一部分に対する光の入射角を該連結面の他部分に対して大きくする入射角増大部としたことを特徴とする光照射装置。
  2. 請求項1の光照射装置において、
    上記連結面の上記一部分は、上記光源部から照射される光の半値角よりも大きな角度で該光源部から照射された光のうち、上記導光体の入射平面に入射した光を受ける部分であることを特徴とする光照射装置。
  3. 光を放射状に照射する光源部と、
    該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、
    上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射平面と、該入射平面に対して平行であって該入射平面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射平面と、該入射平面と該出射平面とを連結する連結面とを有しており、
    該連結面の少なくとも一部分を、この部分が該入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角よりも小さい角度でその平面に到達することになる該入射光の一部又は全部が全反射するように、該入射平面の法線方向に対して傾斜させたことを特徴とする光照射装置。
  4. 請求項3の光照射装置において、
    上記連結面の上記少なくとも一部分が上記入射平面の法線方向に対して平行な平面であるとしたならば臨界角よりも小さい角度でその平面に到達することになる上記入射光は、上記光源部から照射される光の半値角よりも大きな角度で該光源部から照射された光のうち、上記導光体の入射平面に入射した光であることを特徴とする光照射装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の光照射装置において、
    上記導光体は、上記入射平面の法線方向に対して直交するいずれの方向から見たときも該入射平面から上記出射平面に向かって狭まる箇所がない形状を有することを特徴とする光照射装置。
  6. 請求項3又は4の光照射装置において、
    上記導光体は、上記連結面の上記少なくとも一部分を通るように上記入射平面の法線方向に沿って切断したときの切断面が台形状であるものであって、該台形状の短辺に対応する面が上記入射平面となり、かつ、該台形状の長辺に対応する面が上記出射平面となるように構成されていることを特徴とする光照射装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の光照射装置において、
    上記連結面の上記一部分又は上記連結面の上記少なくとも一部分は、上記入射平面の法線方向に沿った特定面に対して面対称であることを特徴とする光照射装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の光照射装置において、
    上記光源部から照射された光のすべてが上記導光体の入射平面に入射するように、該光源部及び該導光体を構成したことを特徴とする光照射装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の光照射装置において、
    上記光源部は、発光ダイオードで構成されていることを特徴とする光照射装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の光照射装置において、
    上記光源部は、複数の光源が一列又は複数列に配置されたものであり、
    上記入射平面の法線方向に対して傾斜させる連結面は、上記導光体の連結面のうち、該複数の光源の列方向に対して直交する方向に向いた連結面であることを特徴とする光照射装置。
  11. 原稿面に対して光を照射する光照射手段と、該原稿面からの反射光を受光して該原稿面の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、
    上記光照射手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の光照射装置を用いたことを特徴とする画像読取装置。
  12. 原稿面の画像を読み取る画像読取部と、
    該画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    上記画像読取部として、請求項11の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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