JP2010174807A - インペラ、タービンインペラ、ターボチャージャ、及びインペラのバランス調整方法 - Google Patents

インペラ、タービンインペラ、ターボチャージャ、及びインペラのバランス調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タービンインペラ27の性能向上とタービンインペラ27の耐久性向上の両立を図ること。
【解決手段】タービンハブ29の軸心SCに平行な任意の側断面における、タービンブレード33の径方向外側縁の基端を通りかつタービンハブ29の軸心SCに垂直な仮想の基準線VLから、タービンハブ29の背面までの長さが、タービンハブ29の軸心SC側に近くなるに従って漸次増加するようになっていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャ等の回転機械に用いられるインペラ、及びインペラをバランス調整する方法等に関する。
一般的なタービンインペラについて図5及び図6を参照して説明する。
ここで、図5は、一般的なタービンインペラの側断面図、図6は、他の一般的なタービンインペラの側断面図である。
図5及び図6に示すように、一般的なタービンインペラ101A(101B)は、ターボチャージャ(図示省略)に用いられかつエンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して回転するものである。そして、一般的なタービンインペラ101A(101B)は、タービンハブ103を備えており、このタービンハブ103は、ロータ軸(タービン軸)105に同軸状に一体的に連結しててある。また、タービンハブ103の外周面は、タービンハブ103の軸方向から径方向外側に向かって延びてあって、タービンハブ103は、先端側に、固定ナット107を有している。更に、タービンハブ103の外周面には、複数のタービンブレード109が周方向に間隔を置いて設けられている。
一方、タービンインペラ101A(101B)の回転中の振動を抑制するには、タービンインペラ101A(101B)を最終的に仕上げる前に、動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整(バランス修正)を行う必要がある。そのため、一般的なタービンインペラ101Aにあっては、固定ナット107(タービンハブ103の先端部)の一部分及びタービンハブ103のフラットな背面の一部分にバランス調整用(バランス修正用)の切削加工を施している。また、他の一般的なタービンインペラ101Bにあっては、固定ナット107の一部分及びタービンハブ103の背面に形成した環状のバランス調整用突起111の一部分に対してバランス調整用の切削加工を施している。図5及び図6中において、バランス調整用の切削加工を施した部位(バランス調整部位)FPは、仮想線で示してある。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2001−254627号公報 特許3916146号公報
ところで、近年、タービンインペラ101A(101B)の性能向上(換言すれば、ターボチャージャの性能向上)の要請に応じて、タービンインペラ101A(101B)の回転数(回転速度)が高くなる傾向にあり、タービンインペラ101A(101B)の回転数が高くなると、次のような問題が生じる。
即ち、一般的なタービンインペラ101Aを高速で回転させた場合には、図7(a)に示すように、タービンハブ103の背面におけるバランス調整部位FPを除く領域では、過大な応力が発生しないものの、図7(b)に示すように、タービンハブ103の背面におけるバランス調整部位FPの周辺に過大な応力が発生する。また、他の一般的なタービンインペラ101Bを高速で回転させた場合には、図8(b)に示すように、タービンハブ103の背面におけるバランス調整部位FPの周辺では、過大な応力が発生しないものの、図8(a)に示すように、バランス調整用突起111の一部として残存した部位SPの周辺に過大な応力が発生する。そのため、一般的なタービンインペラ101A(101B)にあっては、タービンインペラ101A(101B)の性能向上を図ろうとすると、タービンハブ103に故障が生じ易くなって、タービンインペラ101A(101B)の耐久性が低下するという問題がある。換言すれば、タービンインペラ101A(101B)の性能向上とタービンインペラ101A(101B)の耐久性向上を両立させることは容易でないという問題がある。
ここで、図7(a)は、一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域の応力分布を示す図、図7(b)は、一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域の応力分布を示す図、図8(a)は、他の一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域の応力分布を示す図、図8(b)は、他の一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域の応力分布を示す図であって、タービンハブの背面の応力分布は、FEM(Finite Element Method)解析によって求められ、タービンハブの背面の応力は、無次元化されている。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成のインペラ等を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、前述の課題を解決するために、種々の試行錯誤を繰り返した結果、タービンハブ(ハブの一例)の軸心に平行な任意の側断面における、タービンブレード(ブレードの一例)の径方向外側縁の基端を通りかつタービンハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、タービンハブの背面までの長さが、タービンハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようにした場合には、タービンインペラ(インペラの一例)を高速で回転させても、図4(a)(b)に示すように、バランス調整部位(バランス修正部位)FPを含めて、タービンハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できるというという、新規な知見を得ることができ、本発明を完成するに至った。
ここで、図4(a)は、新規な知見に係るタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域(図1における矢視部IVAに相当する領域)の応力分布を示す図、図4(b)は、新規な知見に係るタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域(図1における矢視部IVBに相当する領域)の応力分布を示す図であって、タービンハブの背面の応力分布は、FEM解析によって求められ、タービンハブの背面の応力は、無次元化されている。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、回転機械に用いられるインペラにおいて、外周面が軸方向から径方向外側に向かって延び、背面の一部に動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整用の切削加工を施したハブと、前記ハブの外周面に周方向に間隔を置いて設けられた複数のブレードと、を備え、前記ハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記ブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記ハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記ハブの背面までの長さが、前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっていることを要旨とする。
ここで、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「回転機械」とは、ターボチャージャ、パワータービン等を含む意であって、「インペラ」とは、タービンインペラ、コンプレッサインペラを含む意である。また、「漸次増加する」とは、ステップ状に増加することも含む意である。
第1の特徴によると、前記ハブの軸心に平行な任意の側断面における前記仮想の基準線から前記ハブの背面までの長さが前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっているため、前述の新規な知見を適用すると、前記インペラを高速で回転させても、バランス調整部位を含めて、前記ハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、ガスのエネルギーを利用して回転するタービンインペラにおいて、外周面が軸方向から径方向外側に向かって延び、背面の一部に動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整用の切削加工を施したタービンハブと、前記タービンハブの外周面に周方向に間隔を置いて設けられた複数のタービンブレードと、を備え、前記タービンハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記タービンブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記タービンハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記タービンハブの背面までの長さが、前記タービンハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっていることを要旨とする。
第2の特徴によると、前記タービンハブの軸心に平行な任意の側断面における前記仮想の基準線から前記タービンハブの背面までの長さが前記タービンハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっているため、前述の新規な知見を適用すると、前記タービンインペラを高速で回転させても、バランス調整部位を含めて、前記タービンハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できる。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給するターボチャージャにおいて、第2の特徴からなるタービンインペラを備えたことを要旨とする。
第3の特徴によると、第2の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明の第4の特徴(請求項4又は請求項5に記載の発明の特徴)は、回転機械に用いられるインペラをバランス調整(バランス修正)する方法において、前記インパラのハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記インパラのブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記ハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記ハブの背面までの長さが、前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するという条件を満たしつつ、前記インペラの動つりあい試験の結果に基づいて前記ハブの背面の一部にバランス調整用の切削加工を施すことを要旨とする。
第4の特徴によると、前記ハブの軸心に平行な任意の側断面における前記仮想の基準線から前記ハブの背面までの長さが前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するという条件を満たしつつ、前記インペラの動つりあい試験の結果に基づいて前記ハブの背面の一部に切削加工を施しているため、前述の新規な知見を適用すると、バランス調整後において、前記インペラを高速で回転させても、バランス調整部位を含めて、前記ハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できる。
請求項1、請求項4、又は請求項5に記載の発明によれば、前記インペラを高速で回転させても、前記ハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できるため、前記インペラの性能向上と前記インペラの耐久性向上の両立を図ることができる。
請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、前記タービンインペラを高速で回転させても、前記タービンハブの背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できるため、前記タービンインペラの性能向上と前記タービンインペラの耐久性向上の両立を図ることができる。
本発明の実施形態に係るタービンインペラの側面図であって、一部を破断している。 図3における矢視部IIの拡大図である。 本発明の実施形態に係るターボチャージャの側断面図である。 図4(a)は、新規な知見に係るタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域の応力分布を示す図、図4(b)は、新規な知見に係るタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域の応力分布を示す図である。 一般的なタービンインペラの側断面図であって、一部を破断している。 他の一般的なタービンインペラの側断面図であって、一部を破断している。 図7(a)は、一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域の応力分布を示す図、図7(b)は、一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域の応力分布を示す図である。 図8(a)は、他の一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を除く一部の領域の応力分布を示す図、図8(b)は、他の一般的なタービンハブの背面におけるバランス調整部位を含む一部の領域の応力分布を示す図である。
本発明の実施形態について図1から図4を参照して説明する。
なお、図面中、「F」は、前方向を指し、「R」は、後方向を指してある。
図2及び図3に示すように、本発明の実施形態に係るターボチャージャ1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給するものである。そして、ターボチャージャ1の具体的な構成等は、以下のようになる。
ターボチャージャ1は、ベアリングハウジング3を備えており、このベアリングハウジング3内には、複数のベアリング5が設けられてあって、複数のベアリング5には、前後方向へ延びたロータ軸(タービン軸)7が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸7がベアリング5を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の前側(一側)には、コンプレッサハウジング9が設けられており、このコンプレッサハウジング9内には、ロータ軸7と一体的に回転するコンプレッサインペラ11が設けられている。そして、コンプレッサインペラ11の構成要素について説明すると、コンプレッサハウジング9内には、コンプレッサハブ13が設けられており、コンプレッサハブ13は、固定ナット15を介してロータ軸7に連結してある。また、コンプレッサハブ13の外周面は、コンプレッサハブ13の軸方向から径方向外側(換言すれば、コンプレッサインペラ11の軸方向から径方向外側)に向かって延びている。更に、コンプレッサハブ13の外周面には、複数のコンプレッサブレード17が周方向に間隔を置いて設けられている。
コンプレッサハウジング9の前側(換言すれば、コンプレッサインペラ11の入口側)には、空気を取り入れる空気取入口19が形成されており、この空気取入口19は、エアクリーナー(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング9の間におけるコンプレッサインペラ11の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路21が形成されており、このディフューザ流路21は、空気取入口19に連通してある。更に、コンプレッサハウジング9の内部には、コンプレッサスクロール流路23がコンプレッサインペラ11を囲むように形成されており、このコンプレッサスクロール流路23は、ディフューザ流路21に連通してある。そして、コンプレッサハウジング9の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口(図示省略)が形成されており、この空気排出口は、コンプレッサスクロール流路23に連通してあって、エンジンのシリンダ(図示省略)に接続可能である。
ベアリングハウジング3の後側(他側)には、タービンハウジング25が設けられている。また、タービンハウジング25内には、エンジンのシリンダからの排気ガスのエネルギーを利用して回転するタービンインペラ27が設けられている。そして、タービンインペラ27の構成要素について説明すると、タービンハウジング25内には、タービンハブ29が設けられており、このタービンハブ29は、ロータ軸7の後端部(他端部)に一体的に連結されている。また、タービンハブ29の外周面は、タービンハブ29の軸方向から径方向外側(換言すれば、タービンインペラ27の軸方向から径方向外側)に向かって延びてあって、タービンハブ29は、先端側に、固定ナット31を有している。更に、タービンハブ29の外周面には、複数のタービンブレード33が周方向に間隔を置いて設けられている。
タービンハウジング25の適宜位置には、排気ガスを取り入れるガス取入口(図示省略)が形成されており、このガス取入口は、エンジンのシリンダに接続可能である。また、タービンハウジング25の内部には、タービンスクロール流路35がタービンインペラ27を囲むように形成されており、このタービンスクロール流路35は、ガス取入口に連通してある。更に、タービンハウジング25の後側(換言すれば、タービンインペラ27の出口側)には、排気ガスを排出するガス排出口37が形成されており、このガス排出口37は、タービンスクロール流路35に連通してあって、排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
次に、本発明の実施形態の要部について説明する。
固定ナット31の一部分及びタービンハブ29の背面の一部分には、タービンインペラ27の動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整用(バランス修正用)の切削加工が施してある。なお、図1中において、バランス調整用の切削加工を施した部位(バランス調整部位)FPは、仮想線で示してある。
本発明の実施形態にあっては、前述の新規な知見([課題を解決するための手段]参照)に基づいて、タービンハブ29の軸心(換言すれば、タービンインペラ27の軸心)SCに平行な任意の側断面における所定の仮想の基準線VLからタービンハブ29の背面までの長さtは、タービンハブ29の軸心SC側に近くなるに従ってステップ状に増加(漸次増加の一態様)するようになっている。ここで、所定の仮想の基準線VLとは、タービンブレード33の径方向外側縁(前縁)の基端を通りかつタービンハブ29の軸心に垂直な仮想の線のことである。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス取入口からタービンハウジング25内に取り入れた排気ガスがタービンスクロール流路35を経由してタービンインペラ27側へ供給されると、排気ガスのエネルギーによってタービンインペラ27を回転させることができ、コンプレッサインペラ11をロータ軸7を介して連動して回転させることができる。これにより、空気取入口19からコンプレッサインペラ11側に取り入れた空気を圧縮して、ディフューザ流路21及びコンプレッサスクロール流路23を経由して空気排出口から排出することができ、エンジンのシリンダへ供給される空気を過給することができる(ターボチャージャ1の作用(I))。
ターボチャージャ1の作用(I)の他に、タービンハブ29の軸心SCに平行な任意の側断面における所定の仮想の基準線VLからタービンハブ29の背面までの長さtがタービンハブ29の軸心SC側に近くなるに従って漸次増加するようになっているため、前述の新規な知見を適用すると、タービンインペラ27を高速で回転させても、バランス調整部位FPを含めて、タービンハブ29の背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できる(ターボチャージャ1の作用(II))。
従って、本発明の実施形態によれば、タービンインペラ27を高速で回転させても、タービンハブ29の背面全体に過大な応力が発生することを十分に抑制できるため、タービンインペラ27の性能向上とタービンインペラ27の耐久性向上の両立(換言すれば、ターボチャージャ1の性能向上及びターボチャージャ1の耐久性向上)を図ることができる。
(変形例)
前述のように、タービンハブ29の軸心SCに平行な任意の側断面における所定の仮想の基準線VLからタービンハブ29の背面までの長さtがタービンハブ29の軸心SC側に近くなるに従って漸次増加するようになっているタービンインペラ27として実施形態に係る発明を捉える他に、タービンインペラ27をバランス調整(バランス修正)する方法として捉えることができる。
即ち、本発明の実施形態の変形例に係るタービンインペラのバランス調整方法(バランス修正方法)は、タービンハブ29の軸心SCに平行な任意の側断面における所定の仮想の基準線VLからタービンハブ29の背面までの長さtがタービンハブ29の軸心SC側に近くなるに従って漸次増加するという条件を満たしつつ、タービンインペラ27の動つりあい試験の結果に基づいてタービンハブ29の背面の一部にバランス調整用(バランス修正用)の切削加工を施すことを内容とする。
本発明の実施形態の変形例に係るタービンインペラのバランス調整方法においても、前述の本発明の実施形態の作用(II)及び効果と同様の作用・効果を奏するものである。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、タービンハブ29の背面に適用した構成をコンプレッサハブ13の背面に適用する等、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
FP バランス調整部位
VL 基準線
1 ターボチャージャ
7 ロータ軸
9 コンプレッサハウジング
11 コンプレッサインペラ
13 コンプレッサハブ
15 固定ナット
17 コンプレッサブレード
19 空気取入口
21 ディフューザ流路
23 コンプレッサスクロール流路
25 タービンハウジング
27 タービンインペラ
29 タービンハブ
31 固定ナット
33 タービンブレード
35 タービンスクロール流路
37 ガス排出口

Claims (5)

  1. 回転機械に用いられるインペラにおいて、
    外周面が軸方向から径方向外側に向かって延び、背面の一部に動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整用の切削加工を施したハブと、
    前記ハブの外周面に周方向に間隔を置いて設けられた複数のブレードと、を備え、
    前記ハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記ブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記ハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記ハブの背面までの長さが、前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっていることを特徴とするインペラ。
  2. ガスのエネルギーを利用して回転するタービンインペラにおいて、
    外周面が軸方向から径方向外側に向かって延び、背面の一部に動つりあい試験の結果に基づいてバランス調整用の切削加工を施したタービンハブと、
    前記タービンハブの外周面に周方向に間隔を置いて設けられた複数のタービンブレードと、を備え、
    前記タービンハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記タービンブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記タービンハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記タービンハブの背面までの長さが、前記タービンハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するようになっていることを特徴とするタービンインペラ。
  3. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給するターボチャージャにおいて、
    請求項2に記載のタービンインペラを備えたことを特徴とするターボチャージャ。
  4. 回転機械に用いられるインペラをバランス調整する方法において、
    前記インパラのハブの軸心に平行な任意の側断面における、前記インパラのブレードの径方向外側縁の基端を通りかつ前記ハブの軸心に垂直な仮想の基準線から、前記ハブの背面までの長さが、前記ハブの軸心側に近くなるに従って漸次増加するという条件を満たしつつ、前記インペラの動つりあい試験の結果に基づいて前記ハブの背面の一部にバランス調整用の切削加工を施すことを特徴とするインペラのバランス調整方法。
  5. 前記回転機械に用いられる前記インペラは、ターボチャージャに用いられるタービンインペラ又はコンプレッサインペラであることを特徴とする請求項4に記載のインペラのバランス調整方法。
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