JP2010173926A - 溶融シリコン用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の溶融シリコン用容器は、耐熱性材料からなる内枠と内枠の外面を囲む耐熱性材料からなる外枠とを備え、内枠と外枠のうち少なくとも外枠は底面部を有し、内枠および外枠の上部が開口した構造を有する溶融シリコン用容器であって、内枠は少なくとも側面部を有し、その側面部は複数の耐熱性材料からなる側面板により構成され、この耐熱性材料からなる板材は、外枠の内壁に沿って移動可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
上記内枠における側面部の少なくとも一面を構成する側面板および上記内枠における底面板のうち少なくともいずれかは、2以上の板材からなるものとすることが好ましい。
少なくとも内枠側面部の板材が移動することにより、効率よく散逸させることができ、溶融シリコン用容器の破損を防止することが可能となる。その結果、本発明の溶融シリコン用容器は、溶融シリコンの出湯工程において繰り返して用いることができ、多結晶シリコン基板の製造工程全体にかかるコストの低減が可能となる。
本発明の溶融シリコン用容器は、溶融したシリコンを流し込み、凝固するために用いることができる耐熱性を有する容器である。この溶融シリコン用容器は、耐熱性材料からなる内枠と耐熱性材料からなる外枠とを含む二重構造を有する。
に沿って移動可能となる。
本発明の溶融シリコン用容器において、上記内枠2は耐熱性材料からなり、少なくとも側面部を有し、この側面部は複数の耐熱性板材(側面板)により構成される。内枠2は底面部を有する態様とすることもできる。図2は内枠2が側面部および底面部を有する場合を示しており、それぞれ複数の側面板2aと底面板2bとから構成されている。内枠の形状は、その断面が図1または図2に示すような四角形状に限られず、たとえば円筒形状や三角形状、五角形以上の多角形状などであってもよい。
置した場合)には、凝固したシリコン塊の溶融シリコン用容器からの剥離が極めて容易であり、離型材層は不要であることが確認された。この要因としては、溶融シリコン全体の冷却が一般の一方向凝固に比べて早いことに加えて、冷却時に内枠を構成する板材が上述のように外枠の内壁に沿って動くことによって、シリコンと内枠の固着が抑制されたためと考えられる。
直な直線3により1の面を2分割するように配置されている。
本発明の溶融シリコン用容器において、外枠1は、耐熱性板材からなる内枠2の構造を維持するために用いるものであり、内枠2の構造を維持でき、かつ耐熱性を有する材料からなる。
本発明の溶融シリコン用容器は、溶融シリコンを収納して輸送したり、溶融シリコンを凝固させた状態で保管するためにも用いることができ、また、溶融シリコン用容器から取り出したシリコン塊は後述の凝固工程以外の他の精製工程の原料シリコンや太陽電池用シリコン原料として用いることができる。さらに、シリコンの精製における一方向凝固を行なう工程に用いることができ、該溶融シリコン用容器を用いることによってシリコンの精製効率を結果として向上させることができる。シリコンの精製方法としては、従来公知の方法のいずれにおいても適用することができる。以下、本発明の溶融シリコン用容器を用いた溶融シリコンの保管方法(実施形態1)および一方向凝固(実施形態2)について一例を挙げて説明する。
各精製工程において溶融されたシリコンを一方向凝固するために、図2に示すように、L1=100cm、L2=80cmの厚さ5cmであって、耐熱性材料である耐熱性セメントからなる外枠1を用意し、その内側に、内枠2の底面部として2枚のカーボン板材を底面部に沿って平行に並べ、各側面部として2枚のカーボン板材を側面部に沿って平行に並べて溶融シリコン用容器を形成する。各カーボン部材の厚さは5cmとする。この溶融シリコン用容器に、1500℃で溶融したシリコンを30L/分の流速で、全体積が120Lとなるように出湯させる。この出湯は、大気雰囲気中で行なってもよく、真空中あるいは、たとえばアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下において行なってもよい。
次に、本発明の溶融シリコン用容器を用いた一方向凝固について述べる。一方向凝固の方法としては、従来公知の方法を用いることができるが、たとえば図7(a)および図7(b)に示すような方法が簡便に使用される。
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
Claims (10)
- 耐熱性材料からなる内枠と前記内枠の外面を囲む耐熱性を有する外枠とを備え、前記内枠と前記外枠のうち少なくとも前記外枠は底面部を有し、前記内枠および前記外枠の上部が開口した構造を有する溶融シリコン用容器であって、
前記内枠は少なくとも側面部を有し、その側面部は複数の耐熱性材料からなる側面板により構成され、
前記側面板は、前記外枠の内壁に沿って移動可能であることを特徴とする溶融シリコン用容器。 - 前記複数の側面板は、互いに接合されておらず、
前記側面板と外枠の側面部とは接合されていない、請求項1に記載の溶融シリコン用容器。 - 前記内枠は底面部を有し、その底面部は耐熱性材料からなる底面板により構成されている、請求項1または2に記載の溶融シリコン用容器。
- 前記内枠における側面板または底面板はカーボン材からなる、請求項1から3のいずれかに記載の溶融シリコン用容器。
- 前記外枠の内壁の側断面は、上底が下底より長い台形形状である請求項1から4のいずれかに記載の溶融シリコン用容器。
- 前記内枠における側面部の少なくとも一面を構成する側面板および前記内枠における底面板のうち少なくともいずれかは、2以上の板材からなる請求項1から5のいずれかに記載の溶融シリコン用容器。
- 前記2以上の板材は、前記内枠における側面部の一面または底面部の少なくともいずれか一の面を分割するように配置される、請求項6に記載の溶融シリコン用容器。
- 前記2以上の板材は、前記内枠の側面部の厚み方向に沿って積層される、請求項6または7に記載の溶融シリコン用容器。
- 前記外枠の内壁面と前記内枠の側面板との間に、耐熱性材料からなる板材が挟持される、請求項1から8のいずれかに記載の溶融シリコン用容器。
- 溶融したシリコンを流し込み、凝固するために用いられる、請求項1から9のいずれかに記載の溶融シリコン用容器。
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JP2009021617A JP2010173926A (ja) | 2009-02-02 | 2009-02-02 | 溶融シリコン用容器 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1111924A (ja) * | 1997-06-23 | 1999-01-19 | Sharp Corp | 多結晶半導体インゴットの製造方法および装置 |
JP2006036549A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Tokuyama Corp | シリコンの製造方法 |
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2009
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Patent Citations (2)
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