JP2010173891A - セメント組成物及びその製造方法並びにセメント組成物の強度管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥及び鉄源からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合した原料を焼成して得られるセメントクリンカーと、石膏と、を混合して粉砕する工程を有するセメント組成物の製造方法であって、上記工程において、該セメント組成物におけるエーライト相の軸角βの測定値に基づいて、セメントクリンカーの原料原単位及び焼成条件の少なくとも一方を調整するセメント組成物の製造方法。
【選択図】なし
Description
セメントクリンカーの原材料として、天然原料である石灰石、珪石、石炭灰及び鉄源を、産業廃棄物である建設発生土及び下水汚泥を、それぞれ準備した。これらを所定の割合で混合して焼成し、セメントクリンカーを得た。セメントクリンカーを製造するための原材料の調合量(原料原単位)の1例を表1に示す。
セメント組成物のエーライト相(C3S)の軸角βと、C3S、C2S、C3A及びC4AFの含有量を、粉末X線回折を利用したWPF解析法(下記参考文献1参照)を用いて測定した。測定結果は表3に示す通りであった。粉末X線回折測定は、粉末X線回折装置RINT−2500((株)リガク製)を用い、管電圧35kV、管電流110mA、測定範囲2θ=10〜60°、ステップ幅0.02°、計数時間2秒間、発散スリット:1°、及び受光スリット:0.15mmの条件で行った。
参考文献2:Mumme,W.Neues Jahrb. Mineral.,Monatsh.,v1995,p145 (1995)
参考文献3:Mumme,W.Hill,R.Bushnell-Wye,G.Segnite,E. Neues Jahrb.Mineral.,Abh.,v169, p35 (1995)
参考文献4:Wong-Ng,W. McMurdie,H. Paretzkin,B. Hubbard,C. Dragoo,A. NBS(USA). ICDDGrand-in-Aid (1987)
参考文献5:Lee.F.,Glasser. J.Appl.Crystallogr.,v12,p407 (1979)
参考文献6:Natl.Bur.Stand.(US) Monogr.25,v16,p28 (1979)
JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に基づいて、各セメント組成物のモルタル圧縮強さ試験を行った。モルタル圧縮強さ試験は、材齢1日、3日、7日及び28日でそれぞれ行った。モルタルの圧縮強さの測定結果は表4に示す通りであった。
Claims (11)
- 石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥及び鉄源からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合した原料を焼成して得られるセメントクリンカーと、石膏と、を混合して粉砕する工程を有するセメント組成物の製造方法であって、
前記工程において、該セメント組成物におけるエーライト相の軸角βの測定値に基づいて、前記セメントクリンカーの原料原単位及び焼成条件の少なくとも一方を調整するセメント組成物の製造方法。 - 石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥及び鉄源からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合した原料を焼成して得られるセメントクリンカーと、石膏と、を混合して粉砕し、品質管理用セメント組成物を得る準備工程と、
前記品質管理用セメント組成物におけるエーライト相の軸角βの測定値に基づいて、前記セメントクリンカーの原料原単位及び焼成条件の少なくとも一方を調整してセメントクリンカーを得る調整工程と、
前記調整工程で得られた前記セメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕し、セメント組成物を製造する製造工程と、を有する、セメント組成物の製造方法。 - 前記軸角βの測定値はWPF解析法により測定された値である請求項1又は2記載のセメント組成物の製造方法。
- 前記軸角βが116.02〜116.05°となるように前記原料原単位及び前記焼成条件の少なくとも一方を調整する請求項1〜3のいずれか1項に記載のセメント組成物の製造方法。
- 前記セメント組成物が、C3Sを55〜70質量%、C2Sを8〜15質量%、C3Aを7〜10質量%、C4AFを7〜9質量%含有するように、前記原料原単位及び前記焼成条件の少なくとも一方を調整する請求項1〜4のいずれか1項に記載のセメント組成物の製造方法。
- 前記セメント組成物がMgOを0.70〜1.30質量%含有するように、前記原料原単位を調整する請求項1〜5のいずれか1項に記載のセメント組成物の製造方法。
- 前記セメント組成物がClを0.003〜0.015質量%含有するように、前記原料原単位を調整する請求項1〜6のいずれか1項に記載のセメント組成物の製造方法。
- 前記セメントクリンカー1トン当たりの前記原料原単位は、前記石灰石が1000〜1400kg、前記硅石が50〜150kg、前記石炭灰が0〜200kg、前記高炉スラグが0〜100kg、前記建設発生土が0〜100kg、前記下水汚泥が0〜100kg及び前記鉄源が20〜80kgである請求項1〜7のいずれか1項に記載のセメント組成物の製造方法。
- 石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥及び鉄源からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合した原料を焼成して得られるセメントクリンカーと、石膏と、を混合し粉砕して得られるセメント組成物であって、
エーライト相を55〜70質量%含有し、
前記エーライト相の軸角βが116.02〜116.05°であるセメント組成物。 - 石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥及び鉄源からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合した原料を焼成して得られるセメントクリンカーと、石膏と、を混合して粉砕し、品質管理用セメント組成物を得る準備工程と、
前記品質管理用セメント組成物におけるエーライト相の軸角βの測定値に基づいて、前記セメントクリンカーの原料原単位及び焼成条件の少なくとも一方を調整してセメントクリンカーを得る調整工程と、
前記調整工程で得られた前記セメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕し、セメント組成物を製造する製造工程と、を有する、セメント組成物の強度管理方法。 - 前記軸角βの測定値はWPF解析法により測定された値である請求項10記載のセメント組成物の強度管理方法。
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